JPS62122668A - 気体透過性医用材料 - Google Patents

気体透過性医用材料

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JPS62122668A
JPS62122668A JP60263268A JP26326885A JPS62122668A JP S62122668 A JPS62122668 A JP S62122668A JP 60263268 A JP60263268 A JP 60263268A JP 26326885 A JP26326885 A JP 26326885A JP S62122668 A JPS62122668 A JP S62122668A
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bis
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和彦 中田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規な気体透過性医用材料に関する。
さらに詳しくは、とりわけ気体透過性に優れる光学医用
材料、たとえばコンタクトレンズ用材料、眼内レンズ用
材料および人工角膜用材料などに好適に利用できる気体
透過性医用材料に関する。
(従来技術) 近年、高分子材料の医用材料分野への利用が進むにつれ
て、物質透過性材料への関心が高まっており、とくにコ
ンタクトレンズなどの分野では気体透過性材料が注目さ
れている。
たとえばコンタクトレンズ用材料として要求される条件
のうち、気体透過性、とくに酸素透過性に優れることは
最も重要な条件の1つとなっている。なぜならば角膜組
織の新陳代謝機能を阻害しないだけの充分な量の酸素を
コンタクトレンズの材質を通じて角膜に供給し、一方角
膜組織の新陳代謝により生成した二酸化炭素をコンタク
トレンズの材質を通じて空気中に放出する必要があるか
らである。
そこで材料の気体透過性を高めるために、従来より次の
方法が主に提案されている。
(1) 材料の含水率を高めることにより、材料内に含
浸された水分の挙動を利用して、気体透過性を高めよう
とする方法。
(2) 従来より気体透過性に優れた素材として知られ
るシリコーンラバー系の素材などを材料に適用する方法
(3) 気体透過性モノマーとして知られるシリコン含
有モノマーの一種でシロキサニルアルキル(メタ)アク
リレ−1−系のモノマーを材料の主成分として使用する
方法。
しかし上記(1)の方法では、含水率を高めることによ
って気体透過性は高められるが、その反面含水率が高く
なるに従い、含水時における著しい機械的強度が低下す
る傾向にあり、さらに使用しているうちに汚れなどが材
料内に蓄積し、汚れや細菌などに汚染されやすいといっ
た問題があった。
また(2)の方法では、シリコーンラバー系材料特有の
撥水性という材質の問題があり、たとえばコンタクトレ
ンズ用材料として用いた場合、角膜表面や涙液とのなじ
みが悪く、また親油性の汚れが表面に固着しやすいため
に、眼組織に損傷を与えたり材質の白濁化現象を生起し
ゃずいといった問題があった。
(3)の方法では、材料の優れた気体透過性に加えて、
共重合に供するモノマーなどを選択することにより機械
的強度に優れ、親水性などが良好で細胞組織に対する適
合性が良好な材料を得ることができる。しかし、とくに
コンタクトレンズ用材料として用いた場合のように長時
開眼に連続装用できるほどの充分な気体透過性を有する
材料を得るには不十分であった。つまりコンタクトレン
ズなどは度数などの規格によって中心厚みも変動し、中
心厚みがとくに厚くなるプラスレンズの領域においても
長時間の連続装用を可能とするためには、さらに高い気
体透過性を有する材料が望まれているのが現状である。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者らは前述のごとき従来技術の問題点を鑑み、従
来の医用材料と比較して、さらに気体透過性などに優れ
た医用材料を提供することを目的とし、鋭意研究を重ね
た結果、本発明により上記目的が達成できることを見出
した。
(問題点を解決するための手段) すなわち本発明は、一般式(■): (I) 〔式中、R1は水素原子またはメチル基。R2およびR
3は同種もしくは異種であってもよく炭素数1〜3のア
ルキル基または一般式(■):^9 (式中、R7、R8およびR7は同種もしくは異種であ
ってもよく炭素数1〜3のアルキル基である) で表されるシロキサニル基。R4、R5およびR6は同
種もしくは異種であってもよく炭素数1〜3のアルキル
基である〕 で表される不飽和三重結合および重合性不飽和二重結合
を有するモノマー(以下、モノマー(A)と称する)を
必須成分とする重合体からなる気体透過性医用材料に関
する。
本発明に使用するモノマー(A)は材料に優れた気体透
過性を付与する成分である。
モノマー(A)の好ましい具体例としては、たとえば1
−モノ (トリメチルシロキシ)ジメチルシリル−3−
メチル−3−ブテン−1−イン、1−モノ (トリメチ
ルシロキシ)ジメチルシリル−3−ブテン−1−イン、
1−モノ (トリメチルシロキシ)ジエチルシリル−3
−メチル−3−ブテン−1−イン、1−モノ (トリメ
チルシロキシ)ジエチルシリル−3−ブテン−1−イン
、1−モノ (トリエチルシロキシ)ジメチルシリル−
3−メチル−3−ブテン−1−イン、1−モノ (+−
リエチルシロキシ)ジメチルシリル−3−ブテン−1−
インなどの1−モノ (トリアルキルシロキシ)ジアル
キルシリル−3−メチル−3−ブテン−1−インまたは
1−モノ (トリアルキルシロキシ)ジアルキルシリル
−3−ブテン−1−イン;1−ビス(1−リメチルシロ
キシ)メチルシリル−3−メチル−3−ブテン−1−イ
ン、1−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル−3
−ブテン−1−イン、1−ビス(+−リメチルシロキシ
)エチルシリル−3−メチル−3−ブテン−1−イン、
1−ビス(1−リメチルシロキシ)エチルシリル−3−
ブテン−1−イン、1−ビス(トリエチルシロキシ)メ
チルシリル−3−メチル−3−ブテン−1−イン、I−
ビス(トリエチルシロキシ)メチルシリル−3−ブテン
−1−イン、1−ビス(トリエチルシロキシ)エチルシ
リル−3−メチル−3−ブテン−1−イン、1−ビス(
トリエチルシロキシ)エチルシリル−3−ブテン−1−
イン、1−ビス(トリプロピルシロキシ)プロピルシリ
ル−3−メチル−3−ブテン−1−イン、1−ビス(ト
リプロピルシロキシ)プロピルシリル−3−ブテン−1
−イン、1−ビス(トリメチルシロキシ)プロピルシリ
ル−3−メチル−3−ブテン−1−イン、■−ビス(ト
リメチルシロキシ)プロピルシリル−3−ブテン−1−
インナトの1−ビス(トリアルキルシロキシ)アルキル
シリル−3−メチル−3−ブテン−1−インまたは1−
ビス(トリアルキルシロキシ)アルキルシリル−3−ブ
テン−1−イン;1−トリス(トリメチルシロキシ)シ
リル−3−メチル−3−ブテン−1−イン、1−トリス
(トリメチルシロキシ)シリル−3−ブテン−1−イン
、1−トリス(トリエチルシロキシ)シリル−3−メチ
ル−3−ブテン−1−イン、1−トリス(トリエチルシ
ロキシ)シリル−3−ブテン−1−イン、1−トリス(
トリプロピルシロキシ)シリル−3−メチル−3−ブテ
ン−1−イン、1−1−リス(トリプロピルシロキシ)
シリル−3−ブテン−1−インなどの1−トリス(トリ
アルキルシロニ1−シ)シリル−3−メチル−3−ブテ
ン−1−インまたは1−トリス(トリアルキルシロキシ
)シリル−3−ブテン−1−イン等があげられる。
モノマー(A)の使用量は、優れた気体透過性や良好な
機械的強度などを有する材料を得るために、全使用成分
100重量部に対して少なくとも50重量部使用するの
が好ましく、より好ましくは90〜55重量部である。
モノマー(A)は次のようにして合成できる。
たとえば1−ビス(トリアルキルシロキシ)アルキルシ
リル−3−メチル−3−ブテン−1−インを合成する場
合、1,1.1.3.5.5.5−ヘプタアルキルトリ
シロキサンに塩素ガスを反応させて1,1,1,3,5
,5.5−ヘプタアルキル−3−クロロトリシロキサン
とし、一方3−メチルー1−ブチンー3−オールの脱水
反応により合成した3−メチル−3−ブテン−1−イン
をグリニヤール化しておき、これと1.1,1,3゜5
.5.5−ヘプタアルキル−3−クロロトリシロキサン
とを反応させることにより1−ビス(トリアルキルシロ
キシ)アルキルシリル−3−メチル−3−ブテン−1−
インが合成できる。また、たとえば1−ビス(トリアル
キルシロキシ)アルキルシリル−3−ブテン−1−イン
を合成する場合、1,3−ジクロロ−2−ブテンの脱塩
化水素反応により合成した3−ブテン−1−インをグリ
ニヤール化しておき、これと前記L  1. 1. 3
゜5.5.5−ヘプタアルキル−3−クロロトリシロキ
サンとを反応させることにより1−ビス(トリアルキル
シロキシ)アルキルシリル−3−ブテン−1−インが合
成できる。もちろんこれ以外のモノマー(A)もそれに
相当するクロロシランから同様にして合成できる。
モノマー(A>は、ビニル基またはイソプロペニル基と
いったラジカル重合可能な不飽和二重結合を有するため
に、他のラジカル重合性のモノマーとラジカル重合する
ことができる。
ことに重合性二重結合を少なくとも2個有するモノマー
と共重合して架橋構造を有する材料とすれば、より機械
的強度に優れ、溶媒に対して不溶性で、形状安定性も良
好な医用材料とすることができる。すなわちモノマー(
八)とともに、さらに一般式(■): (III) 〔式中、R7゜およびR41ば同種もしくは異種であっ
てもよく水素原子またはメチル基。R1□は炭素数1〜
3のアルキル基または一般式(■):(式中、R04は
水素原子またはメチル基である)で表される官能基。R
12は炭素数1〜3のアルキル基である〕 で表される分子内に不飽和三重結合および少なくとも2
個の重合性不飽和二重結合を有するモノマー(以下、モ
ノマー(B)と称する)を併用するのが好ましい。
モノマー(B)は重合性不飽和二重結合を少なくとも2
個有しているととも↓こ、気体透過性の高いモノマーで
ありモノマー(A)との相溶性もよいために、必須成分
である七ツマ−(A)と重合した場合、通常の架橋剤を
使用した場合に比べて、本発明の医用材料の気体透過性
を充分維持すると同時に、有効な架橋効果を発揮しうる
成分である。
モノマー(B)の好ましい具体例としては、たとえばビ
ス(3−ブテン−1−イニル)ジメチルシラン、ビス(
3−7’テン−1−イニル)ジエチルシランなどのビス
(3−ブテン−1−イニル)ジアルキルシラン;ビス(
3−メチル−3−ブテン−1−イニル)ジメチルシラン
、ビス(3−メチル−3−ブテン−1−イニル)ジエチ
ルシランなどのビス(3−メチル−3−ブテン−1−イ
ニル)ジアルキルシラン;3−メチル−3−ブテン−1
−イニル(3” −ブテン−1”−イニル)ジメチルシ
ランなどの3−メチル−3−ブテン−1一イニル(3°
 −ブテン−1゛−イニル)ジアルキルシラン;トリス
(3−ブテン−1−イニル)メチルシランなどのトリス
(3−ブテン−1−イニル)アルキルシラン等があげら
れる。
モノマー(B)の使用量は、全使用成分100重量部に
対して約50重量部以下使用するのが好ましく、より好
ましくは10〜45重量部である。
モノマー(B)の使用量が約50重量部を越えると架橋
構造が多く形成され、(A質として脆いものとなってし
まう。またモノマー(A)と千ツマ−(B)以外のラジ
カル重合性モノマーを使用する場合でも、モノマー(A
)に対するモノマー(B)の使用量の比率は、千ツマ−
(A)とモノマー(B)の使用量の和が100重量部と
した場合50重量部以下が好ましい。
モノマー(B)は、前記グリニヤール化した3−メチル
−3−ブテン−1−インもしくはグリニヤール化した3
−ブテン−1−イン2モルに対してジアルキルジクロロ
シラン1モルを反応させることにより合成することがで
きる。
モノマー(A)およびモノマー(B)は、ラジカル重合
可能な不飽和二重結合、たとえばビニル基またはイソプ
ロペニル基などを有するモノマーまたはこれらを主成分
とするマクロモノマー(以下、これらをモノマー(C)
と称する)と共重合することができる。共重合に供する
モノマー(C)を目的に応じて選択して使用することに
より、より好ましい種々の物性を有する医用材料とする
ことが可能となる。
モノマー(C)の好ましい具体例としては、たとえば一
般式(■): 〔式中、RI、は水素原子またはメチル基。R16、R
I7およびRIeは同種もしくは異種であってもよく炭
素数1〜3のアルキル基である〕 で表される不飽和三重結合および重合性不飽和二重結合
を有するビニルアセチレン誘導体;スチレン、α−メチ
ルスチレン、ビニルトルエンなどのスチレン類;N−ビ
ニル−2−ピロリドン、N−メチル−3−メチレン−2
−ピロリドンなどのビニルラクタム類;ジビニルベンゼ
ン、N−ビニル−3−メチレン−2−ピロリドンなどの
ビニル系重合基を2個有する千ツマー等があげられる。
これらのうち必要に応じて1種もしくは2種以上を組み
合わせて使用すればよい。
モノマー(C)のうちビニルアセチレン誘導体の好まし
い具体例としては、たとえば1−トリメチルシリル−3
−ブテン−1−イン、1−トリエチルシリル−3−ブテ
ン−1−イン、1−エチルジメチルシリル−3−ブテン
−1−インなどの1−トリアルキルシリル−3−ブテン
−1−イン;1−トリメチルシリル−3−メチル−3−
ブテン−1−イン、1−トリエチルシリル−3−メチル
−3−ブテン−1−イン、1−ジエチルメチルシリル−
3−メチル−3−ブテン−1−インなどの1−トリアル
キルシリル−3−メチル−3−ブテン−1−イン等があ
げられる。
上記ビニルアセチレン誘導体の合成方法としては、前記
グリニヤール化した3−メチル−3−ブテン−1−イン
もしくはグリニヤール化した3−プテンー1−インにト
リアルキルクロロシランを反応させればよい。
モノマー(C)の使用目的として、ビニルアセチレン誘
導体は材料の気体透過性などを向上させるために、スチ
レン類は材料の機械的強度などを向上させるために、ビ
ニルラクタム類は材料の親水性などを向上させるために
、ビニル系重合基を2個有するモノマーは材料の不溶性
や形状安定性などを向上させるために使用することが可
能である。モノマー(C)の使用量は、均一な重合体を
得るために全使用成分100重量部に対して25重量部
以下が好ましい。またモノマー(C)を使用する場合、
モノマー(A)とモノマー(C)の相溶性を向上させて
均一な重合体を得るために、モノマー(B)を使用する
のが好ましい。この場合モノマー(C)の使用比率は、
モノマー(B)とモノマー(C)の使用量の和を100
重量部とした場合、50重量部以下が好ましい。
本発明の医用材料は、以上述べてきた各種成分に重合開
始剤を加えて均一に配合し、通常の重合方法により得る
ことができる。
使用される重合開始剤の具体例としては、たとえば2,
2°−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、
2.2’−アゾビス(4−メチルメトキシ−2,4−ジ
メチルバレロニトリル)、アゾビスイソブチロニトリル
、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロ
パーオキサイド、過酸化ベンゾイルなどがあげられる。
重合開始剤の使用量は全使用成分100重量部に対して
約0.01〜2重量部が好ましい。
重合条件は、目的に応じて種々の重合条件が採用されう
るが、通常の場合、材料を効率的に得るために塊状重合
が好ましく、その重合の昇温方法については、たとえば
恒温槽中またはマイクロ波などの電磁波照射により約4
0〜70℃にて、数時間〜数十時間段階的に加熱重合し
たのち、さらに約120℃まで段階的に昇温しで焼入れ
をし、重合を完結させるのがよい。
成形も通常の方法により行うことができる。たとえば重
合を所望の物品、たとえばコンタクトレンズなどの形状
に対応した型(鋳型)の中で行って成形し、さらに必要
に応じて機械的に仕上げ加工してもよいし、また重合を
適当な型または容器の中で行い、ブロック状、板状もし
くは棒状としたのち、切削・研磨などの機械的加工によ
り所望の物品の形状に成形してもよい。
なお医用材料の表面の親水性を向上させ、生体組織に適
合しやすくするといったような目的から、さらにプラズ
マ処理などの親水化処理を施してもよい。
プラズマ処理を実施する場合は、ヘリウム、ネオン、ア
ルゴンなどのような不活性ガスあるいは空気、酸素、窒
素、−酸化炭素、二酸化炭素などのプラズマ重合性を有
しないガスの雰囲気下で、圧力約0.0001〜数To
rr、電力約数〜100Wの条件にて数秒〜数十分間処
理すればよい。
親水性付与の有効性を高め、その親水性の効果の耐久性
を向上させるためには、好ましくは圧力約0、 05−
3Torr 、電力約10〜60Wにて数分間処理する
とよい。
またプラズマ処理後、たとえば2−ヒドロキシエチル(
メタ)アクリレ−1−1N−ビニル−2−ビロリドン、
ジメチルアクリルアミドなどのような自ら重合性を有す
る親水性化合物と前記プラズマ処理した材料とを接触さ
ゼることにより、材料の表面に親水性のグラフト被膜を
形成させ、より親水性を向上させることも可能である。
(実施例) つぎに本発明の気体透過性医用材料を、具体的な実施例
に基づきさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
参考例1゜ [1−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル−3−
メチル−3−ブテン−1−イン(以下、BSS I P
ACと称する)の合成」反応容器に脱水蒸留したクロl
:lボルムと1.1゜1.3.5,5.5−ヘプタメチ
ルトリシロキサンを同量(100m7り入れ、水浴中で
塩素ガスを吹き込み反応させた。反応終了後しばらく窒
素ガスを反応液中に吹き込み、その後減圧蒸留を行い1
,1,1,3,5,5.5−ヘプタメチル−3−クロロ
トリシロキサン(50°C/20wHg)60gを得た
一方12Nの硫酸水溶液60nlと3−メチル−1−ブ
チン−3−オール50gを混合し、75〜80’Cで加
熱蒸留することにより3−メチル−3−ブテン−1−イ
ン(沸点33〜34℃)20gを得た(収率47%)。
つぎにC2H5MgB r (0,12mol )のエ
ーテル溶液に、窒素ガス下で充分冷却しながら3−メチ
ル−3−ブテン−1−イン(0,11m。
1)を加え、さらに1,1,1.3.5.5.5−へブ
タメチル−3−クロロトリシロキサン(0゜08mol
>を滴下し反応させた。加熱還流を行ったのち、反応液
を水で洗浄し、エーテル層を抽出して分離した。抽出液
を脱水して濃縮後、減圧蒸留を行いBSS I PAC
(68℃/3.3m■11g)7gを得た(収率20%
)。
参考例2゜ 「1−ビス(トリメデルシロキシ)メチルシリル−3−
ブテン−1−イン(以下、B55VACと称する)の合
成−1 水酸化カリウム80g1エチレングリコール100 l
lf、エヂレングリコールモノn−ブチルエーテル30
m1を混合溶解し、l 70 ”cに加熱し、1.3−
ジクロロ−2−ブテン25gをゆっくりと滴下した。発
生したビニルアセチレンガスを−7〜−5℃に冷却して
液化させたのち、ドライアイス−アセトン浴中の受器に
トラップして3−プテンー1−イン(沸点O〜5℃) 
7 va7!を得た(収率50%)。
つぎにCm H5MgB r (0,24mol )の
エーテル溶液に、窒素ガス下で充分冷却しなから3−ブ
テン−1−イン(0,20mo+ )を加え、さらに参
考例1と同様にして得られた1、1,1゜3.5,5.
5−へブタメチル−3−クロロトリシロキサン(0,1
8mol )を滴下し反応させた。
加熱還流を行ったのち、反応液を水で洗浄し、エーテル
層を抽出して分離した。抽出液を脱水して濃縮後、減圧
蒸留を行いB55VAC(52℃/2.0龍Hg)5g
を得た(収率10%)。
参考例3゜ 「ビス(3−メチル−3−ブテン−1−イニル)ジメチ
ルシラン(以下、B I PACと称する)の合成」 C2H8MgBr (0,36mol )のエーテル溶
液に、窒素ガス下で充分冷却しながら参考例1と同様に
して得られた3−メチル−3−ブテン−1−イン(0,
33w+ol )を加え、さらにジメチルジクロロシラ
ン(0,16mol )を滴下し反応させた。加熱還流
を行ったのち、反応液を水で洗浄し、エーテル層を抽出
して分離した。抽出液を脱水して濃縮後、減圧蒸留を行
いBIPAC(71〜b (収率38%)。
参考例4゜ 「1−トリメチルシリル−3−ブテン−1−イン(以下
、TMSVACと称する)の合成」Cz Hs Mgl
’3 r (0,12mol )のエーテル溶液に、窒
素ガス下で充分冷ノ41シながら参考例2と同様にして
得られた3−ブテン−■−イン(0゜10mol)を加
え、さらにトリメチルクロロシラン(0,09MO+ 
>を滴下し反応させた。加熱還流を行ったのち、反応液
を水で洗浄し、エーテル層を抽出して分離した。抽出液
を脱水して濃縮後、減圧蒸留を行いTMSVAC(47
〜b00mHg)3gを得た(収率18%)。
実施例1〜4゜ 表1に示すような各種成分をそれぞれ配合し、ガラス製
アンプル(10φ)に配合液4g(100重量部)とア
ゾビスイソブチロニトリル0. 3重量部を入れて、ア
ンプルの開口を溶封した。アンプル中の配合液を60℃
で72時間重合させ、さらに110℃まで段階的に昇温
して焼き入れを行った。得られた棒材を切削加工し、表
面を研磨して厚みが約0.20のフィルムを作製した。
このフィルムを用いて酸素透過係数(以下、Dkと称す
る)、接触角(プラズマ処理前およびプラスマ処理後)
、光線透過率を測定した。その結果を表1に併せて示す
なお上記物性はつぎのようにして測定した。
〔酸素透過係数〕
製科研式フィルム酸素透過率計を用いて35℃、0.9
%生理食塩水中にて測定した。
〔接触角〕
0.9%生理食塩水中にて気泡法により測定した。
〔光線透過率〕
波長780〜380nmの領域の可視光線の透過率を測
定した。
比較例1〜2゜ 厚み0.2mのポリメチルメタクリレート(以下、PM
MAと称する)製フィルムのDkと接触角(プラズマ処
理前)および厚み0.2+nのコンタクトレンズ(商品
名:メニコンOx、東洋コンタクトレンズ■製)のDk
を測定した。その結果を表1に併せて示す。
表1の結果からも明らかなように、本発明の医用材料の
酸素透過性が如何に優れているかが分かるであろう。
(以下余白) (発明の効果) 本発明の気体透過性医用材料は、次のような効果および
特徴を有する。
(1) 実施例1〜4において酸素透過係数(Dk)が
約70〜99 X I Q−”  Ccc−cm/ (
cm2・sec  −mHg) )の(直を示している
ことからも明らかなように、従来からの材料と比較して
も優れた気体透過性を有する。
このために、たとえば本発明の気体透過性医用材料をコ
ンタクトレンズ用材料として用いた場合、就寝中にコン
タクトレンズを眼中に装用したままでもレンズ材質を通
して角膜組織の新陳代謝に対して充分な量の酸素を供給
することができるので、長期間の連続装用をも可能とす
るコンタクトレンズを得ることができる。
(2) 従来シリコーン系材料において、水濡れ性が非
常に悪いものしか得られなかったのに対し、PMMA製
の材料とほぼ同程度の水に対する表面接触角を有し、水
濡れ性が良好である。このために生体適合性もより好ま
しいものとなる。
さらにプラズマ処理などの親水化処理を施すことにより
、材料表面の水に対する接触角がかなり小さくなり、よ
り水濡れ性が向上し、より生体適合性が好ましいものと
することができる。
(3) 光線透過率の良好な材料が得られる。このため
に、たとえばコンタクトレンズ、眼内レンズまたは人工
角膜などの生体組織と接触し、同時に光学的透明性を必
要とする医用材料として有用な材料といえる。
(4) モノマー(A)はラジカル重合可能な重合基を
有するので、種々のラジカル重合可能な重合基を有する
モノマーとの良好な重合が可能である。このために目的
に応じ、種々のモノマーを選択して適当量使用して共重
合させることにより、様々な物性の材料を得ることがで
きる。
したがって上記のような効果および特徴を有する本発明
の気体透過性医用材料は、その効果の有効性から種々の
医用材料に利用でき、とりわけコンタクトレンズ用材料
、眼内レンズ用材料および人工角膜用材料として好適に
利用できうる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼ ( I ) 〔式中、R_1は水素原子またはメチル基。R_2およ
    びR_3は同種もしくは異種であってもよく炭素数1〜
    3のアルキル基または一般式(II): ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、R_7、R_8およびR_9は同種もしくは異
    種であってもよく炭素数1〜3のアルキル基である) で表されるシロキサニル基。R_4、R_5およびR_
    6は同種もしくは異種であってもよく炭素数1〜3のア
    ルキル基である〕 で表される不飽和三重結合および重合性不飽和二重結合
    を有するモノマーを必須成分とする重合体からなる気体
    透過性医用材料。
JP60263268A 1985-11-22 1985-11-22 気体透過性医用材料 Expired - Lifetime JPH0622564B2 (ja)

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