JPS621185B2

JPS621185B2 -

Info

Publication number: JPS621185B2
Application number: JP7599979A
Authority: JP
Inventors: Hisao Naganuma
Original assignee: Sanyo Denki Co Ltd
Current assignee: Sanyo Denki Co Ltd
Priority date: 1979-06-15
Filing date: 1979-06-15
Publication date: 1987-01-12
Also published as: JPS56947A

Description

【発明の詳細な説明】

この発明は、強、弱の２段燃焼を行なう燃焼室
を備えた温風暖房機において、設定温度と外気温
度との差が基準温度差以下のとき、燃焼室の燃焼
を弱にして予め設定されたフアンのモータの回転
数制御プログラムによりモータの回転数を制御
し、快適な室温制御を行なうようにした温風暖房
機に関する。近年、空調機器において室内温度を感知し、感
知した室内温度に基づいて室内を好みの温度に自
動制御する温風暖房機が急増しており、発熱量が
大、小となる強、弱の２段燃焼を行なう燃焼室を
備えた温風暖房機においても、室内温度を感知す
る温度感知サーミスタの室温センサを設け、室温
センサによる室内温度により、燃焼室の燃焼状
態、すなわち強燃焼、弱燃焼、燃焼停止を制御し
て室温制御を行なつている。すなわち、暖房機の
暖房能力と室内から室外への熱損失量とが均合う
場合は、第１図ａに示すように、強あるいは弱の
連続燃焼により室内温度が室内の設定温度に一定
に保たれ、暖房機の暖房能力が室外への熱損失量
よりわずかに大きい場合は、同図ｂに示すよう
に、室温センサによる室内温度が常に設定温度に
対して±２℃内になるよう強、弱燃焼が繰返さ
れ、室内温度が室温センサにより制御され、さら
に、暖房機の暖房能力が室外への熱損失量より大
幅に大い場合、すなわち設定温度と外気温度との
差が小さい場合は、同図ｃに示すように、室内温
度が設定温度に対して±２℃内になるよう弱燃
焼、燃焼停止が交互に繰返され、室温制御がなさ
れている。しかし、この種暖房機によると、暖房機の暖房
能力が室外への熱損失量より大幅に大きい場合の
室温制御が、前述したように燃焼と停止とを交互
に繰返すため、燃焼停止時に多量の一酸化炭素を
発生し、強烈な臭気を発生する欠点があり、さら
に、燃焼、停止による室温制御では、実際に居室
する場合、快適性の感覚が非常に悪くなる欠点が
ある。この発明は、前記従来の欠点に留意し、設定温
度と外気温度との差が小さいとき、室温センサに
よる燃焼制御を停止するとともに、燃焼室の燃焼
状態を弱にし、かつ、予め設定されたフアンのモ
ータの回転数制御のプログラムによりモータの回
転数を制御するようにしたものであり、つぎにこ
の発明を、その１実施例を示した第２図以下の図
面とともに詳細に説明する。これらの図面において、１は室内に設置された
強制給排気式の温風暖房機の筐体、２は筐体１に
配設された燃焼装置の燃焼室３に臨んで設けられ
たバーナ部、４は一側が燃焼室３に連通した多数
のパイプからなる熱交換器、５は熱交換器４の他
側に連通した集排室、６は壁７を貫通して室外に
突出された給排気筒であり、外筒が給気筒８、内
筒が排気筒９の２重筒に形成されている。１０は
一端が集排室５に、他端が室内側の排気筒９に接
続された排気管、１１は筐体１の燃焼装置の下方
に設けられた対流用の送風モータ、１２は送風モ
ータ１１の両側に設けられ送風モータ１１により
回転されるシロツコフアン等の送風フアンであ
り、送風フアン１２の回転により筐体１の下部に
形成された吸気口から吸気され、その吸気が燃焼
室３および熱交換器４を通過して温められて温風
となり、その温風が、筐体１の前面上部に形成さ
れた吹出口から室内に吹出され、室内が暖房され
る。１３は一端がバーナ部２に、他端が室内側の
吸気筒８に接続された給気管、１４はバーナ部２
のバーナボデイ、１５はバーナ部２に設けられた
バーナモータ、１６はバーナモータ１５の回転軸
の一端に固着されたロータリコーン、１７はロー
タリコーン１６に固着された撹拌板、１８は燃焼
室３に臨んで設けられたバーナヘツド、１９はバ
ーナモータ１５の回転軸の他端に固着された給気
フアンであり、給気フアン１９の回転により、給
気筒８の室外側の給気口８′から室外空気が、給
気筒８、給気管１３を介してバーナ部２内に導入
され、バーナヘツド１８の部分に燃焼用空気とし
て供給される。２０は燃料ノズルであり、燃料タ
ンクからの燃料が、電磁ポンプ２１の駆動により
オイルレベラ２２、燃料供給管２３を介して燃料
ノズル２０に供給され、燃料ノズル２０からロー
タリコーン１６に燃料が滴下され、その燃料が撹
拌板１７により撹拌気化される。２４は筐体１内
の右側部に設けられた温風暖房機の運転制御用の
電装ボツクスであり、電装ボツクス２４にはマイ
クロコンピユータが内蔵されている。２５は筐体
１内の送風フアン１２の近傍に設けられ室内温度
を感知する室温センサ、２６は壁７に装着されて
室外に設けられ外気温度を感知する外気温センサ
であり、室温センサ２５および外気温センサ２６
は、第３図ａ，ｂに示すように、陶器性の抵抗体
２７とはんだ部２８とリード線２９とから構成さ
れており、抵抗体２７およびはんだ部２８にはラ
ツカーが塗付されている。そして、電装ボツクス
２４には、室内温度の設定値、すなわち設定温度
が設定され、さらに、マイクロコンピユータに
は、設定温度と外気温センサ２６による外気温度
との差がたとえば５℃の基準温度差以下のとき、
室温一定となるような送風フアン１２の送風モー
タ１１の回転数の制御プログラムが予め設定され
ている。つぎに前記実施例の動作について説明する。バーナ部２のバーナボデイ１４が、燃料を気化
するに最適な温度になるまで予熱されると、電磁
ポンプ２１の駆動により燃料供給管２３を介して
燃料ノズル２０からロータリコーン１６に滴下さ
れた燃料は、ロータリコーン１６および撹拌板１
７により回転霧化され、バーナボデイ１４の熱に
より気化され、さらに、室外より給気筒８、給気
管１３を通つてバーナ部２内に供給された燃焼用
空気と混合されてバーナヘツド１８より燃焼室３
に噴出される。そして、この混合ガスは、燃焼室
３において点火、燃焼され、燃焼ガスとなつて熱
交換器４、集排室５、排気管１０、排気筒９を通
り、室外に排出される。この間、送風モータ１１
の回転駆動による送風フアン１２の回転により、
室内空気が筐体１内に吸気されるとともに、燃焼
室３および熱交換器４に送風され、温気となつて
室外に吹出される。このとき、電装ボツクス２４には両センサ２
５，２６より温度信号が入力され、設定温度と外
気温センサ２６による外気温度との差が基準温度
差以上であれば、従来と同様に、室温センサ２５
により、室温センサ２５による室内温度が設定温
度に対して常に±２℃内になるよう、すなわち、
第１図ａ，ｂに示すよう室温制御が行なわれる。そして、設定温度と外気温センサ２６による外
気温度との差が基準温度差以下のとき、すなわ
ち、暖房機の暖房能力が室外への熱損失量より大
幅に大きいとき、室温センサ２５による燃焼室３
の強弱の燃焼制御が停止されるとともに、燃焼室
３の燃焼状態が弱燃焼に保たれ、かつ、マイクロ
コンピユータにより、所定の回転数制御のプログ
ラムが実行される。ここで、発熱量が一定、すな
わち、弱燃焼状態が連続されたとき、暖房機の温
風量、すなわち送風モータ１１の回転数と温風温
度と暖房能力、すなわち熱効率との関係を表に示
すと、

【表】となり、送風モータ１１の回転数を適宜制御する
ことにより、実質の暖房能力が制御されるため、
前出のプログラムにより室内温度は、第４図に示
すように制御される。したがつて、このプログラムによる送風モータ
１１の回転数制御により、室内温度は、設定温度
に対して常に±２℃内で緩やかに制御されるた
め、室内を快適状態に維持することができ、ま
た、従来のような弱燃焼、燃焼停止の繰返しがな
いため、燃焼停止による一酸化炭素の多量の発生
および強烈な異臭の発生が解消され、さらに、燃
焼室３の燃焼状態が強、弱の２段燃焼のみにより
室内を快適に暖房できるため、ポツト式バーナの
ような最弱燃焼での一酸化炭素の多量の発生等の
問題もなく、快適な室温制御を行なうことができ
る。以上のように、この発明の温風暖房機による
と、室内に設置された筐体内に、強、弱の２段燃
焼を行なう燃焼室、熱交換器、燃焼室および熱交
換器に送風するフアンおよび室内温度を感知する
室温センサを備え、室温センサにより燃焼室の燃
焼状態を制御するようにした温風暖房機におい
て、室外に外気温度を感知する外気温センサを設
けるとともに、フアンのモータの回転数制御のプ
ログラムを予め設定し、設定温度と外気温センサ
による外気温度との差が基準温度差以下のとき、
室温センサによる燃焼制御を停止するとともに、
燃焼室の燃焼を弱にし、かつ、プログラムにより
フアンのモータの回転数を制御するようにしたこ
とにより、燃焼停止による一酸化炭素の発生およ
び異臭の発生をなくすことができるとともに、モ
ータの回転数制御により、暖房能力を変化させて
室内温度を快適に制御することができ、この発明
は、暖房の快適性が飛躍的に向上された温風暖房
機を提供するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂ，ｃは従来の温風暖房機の室温制
御を示す時間と温度との関係図、第２図以下の図
面はこの発明の温風暖房機の１実施例を示し、第
２図は切断正面図、第３図は室温センサおよび外
気温センサを示し、同図ａは平面図、同図ｂは正
面図、第４図は設定温度と外気温度との差が基準
温度差以下のときの時間と温度との関係図であ
る。１……筐体、３……燃焼室、４……熱交換器、
１１……送風モータ、１２……送風フアン、２５
……室温センサ、２６……外気温センサ。

Claims

【特許請求の範囲】

１室内に設置された筐体内に、強、弱の２段燃
焼を行なう燃焼室、熱交換器、前記燃焼室および
熱交換器に送風するフアンおよび室内温度を感知
する室温センサを備え、前記室温センサにより前
記燃焼室の燃焼状態を制御するようにした温風暖
房機において、室外に外気温度を感知する外気温
センサを設けるとともに、前記フアンのモータの
回転数制御のプログラムを予め設定し、設定温度
と前記外気温センサによる外気温度との差が基準
温度差以下のとき、前記室温センサによる燃焼制
御を停止するとともに、前記燃焼室の燃焼を弱に
し、かつ、前記プログラムにより前記フアンのモ
ータの回転数を制御するようにしたことを特徴と
する温風暖房機。