JP5040178B2 - 穀物乾燥機 - Google Patents

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Description

この発明は、燃焼バーナを備えた穀物乾燥機に利用することができる。
穀物乾燥機の燃焼バーナにおいて、ケーシングの正面側に設けられている燃焼筒と、燃焼筒の正面外周側に設けられているガス噴出孔付きの燃焼盤と、燃焼筒の中心部に設けられていてバーナ気化筒モータにより回転する気化筒を具備し、燃焼盤の燃焼火炎による輻射熱で気化筒の内周面を移行する微粒化燃料をガス化し燃焼盤の裏面に導きガス噴出孔を通って表面側に噴出させて青火燃焼させるロータリ気化型バーナは公知である(特許文献1)。
特開平8−128633号公報
従来の気化型バーナにあっては、気化筒回転用のバーナ気化筒モータを商用電源により駆動し、周波数60HZでは毎分3500回転させながら液体燃料を気化させるものであり、燃焼出力に一定の限界があった。
そこで、この発明は、気化型バーナの燃焼出力の向上及び同一寸法の気化筒での燃焼量の増大を図ろうとするものである。
また、穀物乾燥機において、排風ダクトの曲げ等の設置条件や乾燥穀物種類の通風抵抗により、バーナ風胴25内を流れる外気空気量が大きく変動するのに対応することを課題とする。
請求項1の発明は、燃焼筒(28)の中心部に設けられていてバーナ気化筒モータ(M6)により回転する気化筒(32)を具備し、該気化筒(32)に液体燃料を供給し、回転する気化筒(32)の内周面を移行する液体燃料をガス化して燃焼する燃焼バーナ(5)をバーナ風胴(25)内に設け、前記バーナ気化筒モータ(M6)の回転数を制御する回転数制御手段(51)を設け、
穀粒を燃焼バーナ(5)による熱風で乾燥する乾燥室(3)を設け、
バーナ風胴(25)に流入する外気空気量を検出する外気空気量検出手段(57)を設け、外気空気量検出手段(57)が検出する検出外気空気量(Q)に基づき熱風温度を増減補正すべく構成し、検出外気空気量(Q)の下限量(QL)及び上限量(QH)をそれぞれ設定し、検出外気空気量Qが下限量(QL)より小のときには、異常と判定し、外気空気量不足の警報表示を行い、検出外気空気量Qが上限量(QH)より大のときには、異常と判定し、外気空気量過多の警報表示をし、前記異常と判定すると、バーナ5の運転を停止し、通風乾燥に移行する構成とし、外気空気量検出手段(57)が検出する検出外気空気量(Q)に基づき熱風温度を増減補正するにあたり、該熱風温度の基準温度を穀粒種類によって補正する構成とし、外気空気量の下限量(QL)及び上限量(QH)を乾燥作業をしている穀粒種類に応じて別々に設定する構成としたことを特徴とする穀物乾燥機とする。
請求項1の発明は、気化筒(32)を高速回転させることが可能となり、気化筒(32)の内壁を流動する液体燃料(白灯油)の膜厚を薄くし、また、気化筒(32)の外壁に接する燃焼ガスの撹拌作用向上に基づく熱伝達作用の促進により気化能力が増大し、同一寸法のバーナにより高出力化を実現させることができる。また、高速回転により気化燃料と燃焼空気との混合が促進され、理論空気量付近での燃焼でもほとんど赤火燃焼を起こすようなこともなく青色燃焼させることができる。
また、所定の熱風温度で乾燥した場合には、所定外気空気量より多い、あるいは、少ない外気空気量により乾燥作業が行われ、穀粒への加熱量が過剰、あるいは、過小となり、過乾燥による胴割れや食味の低下、あるいは、乾燥不足による乾燥仕上げ時間の延長などの不具合が発生する。そこで、バーナ風胴25を通過する乾燥用の外気空気量を外気空気量検出手段57により検出し、その検出量の大小により熱風設定温度を変更することで、前記不具合を解消することができる。
また、乾燥穀粒毎に外気空気量の増減に対応して熱風温度を別々に設定するので、乾燥用外気空気量を穀粒の形状からくる空隙率に合わせたものにすることができ、適正な熱風温度を設定することができ、乾燥時間を適正化することができる。
また、外気空気量検出手段57の検出情報を利用して構成を簡単化しコストの低減を図りながら、穀物乾燥機の運転状態の異常判定をすることができる
また、前記異常運転の警報表示にあたり、外気空気量の下限量(QL)及び上限量(QH)を乾燥作業をしている穀粒種類に応じて別々に設定することで、外気空気量の下限量(QL)及び上限量(QH)を乾燥穀粒毎に別々に設定するので、穀粒の形状からくる空隙率に合わせたものにすることができ、精度の高い異常報知をすることができる
以下この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
まず、図1及び図2に基づきこの発明を実施する循環式穀物乾燥機の全体構成について説明する。
1は穀物乾燥機の機枠で、この機枠1内には貯溜室2、乾燥室3及び集穀室4を上方から下方に順次配設している。乾燥室3には左右穀物流下通路9,9を形成し、左右穀物流下通路9,9の内側にはバーナ5側のバーナ風胴に通じる熱風室6を配設し、穀物流下通路9,9の左右外側には吸引排気ファン7側のファン胴に通じる左右排風室8,8を配設し、各穀物流下通路9,9の下端合流部に繰出バルブ10を設け、この繰出バルブ10の往復回転により、穀物を所定量づつ繰り出しながら流下させ、穀物に熱風を浴びせて乾燥するように構成している。
前記機枠1の外側には集穀室4の前後一側に集めた穀物を貯溜室2に揚穀還元する昇降機11を立設している。この昇降機11内には上下に軸架した駆動プーリ12a及び従動プーリ(図示省略)にバケットベルト13を巻き掛け、集穀室4の底部に設ける下部搬送装置14により乾燥穀物を前後一側に移送し、昇降機11により揚穀するように構成している。この昇降機11で揚穀された穀物は、昇降機11の揚穀投げ口11aから上部搬送装置16の始端側に供給し、更に上部搬送装置16により横送して貯溜室2の上部中央部に配設する回転拡散板18に送り、貯溜室2内に拡散落下させるように構成している。
前記昇降機11、下部搬送装置14、上部搬送装置16から構成されている穀物循環系は、昇降機11の機枠上部に配設している昇降機モータ(図示省略)により駆動される。また、昇降機11における上下中途部の壁面には、バケットベルト13の上昇行程と下降行程の間隔部に取込み口(図示省略)を設けて、この取込み口(図示省略)の下方部位に水分計26を着脱自在に配設している。この水分計26は、例えば一対の電極ロール間でサンプル粒を1粒づつ圧縮粉砕し、その抵抗値を電気的に処理して穀粒の水分値に換算する公知のものである。
次に、穀物乾燥機の作用について説明する。
張込ホッパ(図示省略)から昇降機11を利用して貯溜室2に所定量の穀物を張り込む。次いで、穀物種類、乾燥仕上水分値等を設定し乾燥作業を開始する。貯溜室2内の穀物は乾燥室3を流下し熱風を浴びながら集穀室4に流下する。熱風により乾燥された穀類は下部搬送装置14で一側に移送され、次いで昇降機11により揚穀され、上部搬送装置16に引き継がれ再び貯溜室2に循環移送され暫くの間調質作用を受ける。このような行程を繰り返しながら仕上水分値に到達すると、乾燥作業は終了する。
次に、図3〜図5に基づきバーナ5について説明する。
バーナ5はロータリ気化型バーナに構成されていて、バーナ風胴25内に配設されている。ケーシング27の正面側に燃焼筒28を設け、ケーシング27内にはバーナ気化筒モータM6を設け、バーナ気化筒モータM6の前方に突出するモータ軸30に逆円錐形状の拡散体31を取り付け、この拡散体31の周囲を覆うように気化筒32を取り付け、この気化筒32の開放側周縁部に点火燃料飛散間隙を介在させてガイド板33を取り付け、このガイド板33の先端側を斜め前方外周側に拡散するように延長状に設け、微粒化燃料を燃焼盤36の外周側に案内するように構成している。
また、気化筒32の内周部には固定状態の送風筒35を設け、バーナ風胴25内下方には燃焼用空気送風用の送風ファン34を配設し、送風ファン34から送風案内筒35aを介して送風筒35に向けて燃焼用空気を送るように構成している。燃焼筒28の中心部前面には燃焼盤36を嵌合装着し、この燃焼盤36には複数のガス噴出孔36a,…を設けている。また、燃焼筒28には正面視において外周側へ膨出する膨出部28aを形成し、この膨出部28aに一対の電極部からなる点火手段としてのイグナイタ38を設け、ノズル39から供給される灯油の微粒化燃料にイグナイタ38により着火する構成としている。40は燃焼炎の有無を検出するフレームロッドで、燃焼中の炎電流を検出し制御部に出力する。
前記送風案内筒35aの上方に燃料ポンプ46を設け、燃料ポンプ46の駆動によりノズル39を介して燃料の灯油を拡散体31に供給し、イグナイタ38の通電により点火し着火燃焼するように構成している。
乾燥作業にあたり、バーナ5は燃料ポンプ46からの供給燃料にイグナイタ38に通電し点火することにより燃焼が開始される。即ち、バーナ気化筒モータM6の回転により気化筒32が回転し、燃焼空気供給用のファンモータM5の回転により送風ファン34が回転し送風等35に燃焼用空気が導入される。また、ノズル39からの燃料は高速回転している拡散体31に衝突しながら微粒化され、気化筒32の内周面に沿って拡散流動しながら点火燃料飛散間隙からガイド体33に流れ更に外周側に案内され、イグナイタ38により点火される。次いで、燃焼火炎による輻射熱で気化筒32の内周面を移行する微粒化燃料はガス化されて燃焼盤36の裏面に導かれ、ガス噴出孔36a,…を通って表面側に噴出し青火で燃焼する。
次に、図6に基づき制御ブロック構成について説明する。
バーナ風胴25の上方にコントロールボックス45を設け、コントロールボックス45内には制御部49を設けている。制御部49の入力側には、各種スイッチ、センサを設けている。即ち制御部49の入力には、入力回路を介して穀粒種類切換スイッチSW1、張込スイッチSW2、乾燥スイッチSW3、排出スイッチSW4、停止スイッチSW5、使用する燃料の燃焼難易度を設定する使用燃料特性切替手段SW6を接続し、また、A/D変換部を介して、外気温度センサSE1、張込量検出センサSE2、熱風温度センサSE3、穀物温度センサSE4、バーナ風胴25の外気空気量を検出する外気空気量検出手段SE5、水分計26、フレームロッドSE6を接続している。
また、制御部49の出力側には、可変手段を介してバルブモータM1、出力回路を介して昇降機モータM2、送風機モータM3、水分計モータM4を接続し、また、可変手段を介して燃焼用空気供給用のファンモータM5、バーナ気化筒モータM6を接続し、また、出力回路を介して燃料供給用の燃料ポンプ46、燃料バルブ47、イグナイタ38を接続し、また、出力回路を介して表示部48を接続している。
制御部49のバーナ駆動信号は燃料ポンプ46のON/OFF信号及び大小供給信号、バーナ気化筒モータM6の回転数指令信号、ファンモータM5の回転数指令信号、イグナイタ38の通電信号等があり、燃料供給量、燃焼空気供給量及び気化筒回転数を同調制御し液体燃料を気化燃焼させる。
また、乾燥作業中には、予め設定記憶されている熱風設定温度と熱風温度センサSE3の検出熱風温度とを比較し、その差が小になるように周期的にオンされる燃料供給用の燃料ポンプ46のオンタイム信号を長短に変更制御しながら乾燥作業をし、穀物水分が仕上げ水分値になると乾燥作業を停止する。
次に、図7に基づきロータリ気化型バーナ5のバーナ気化筒モータM6の回転数制御について説明する。
この実施形態は、ロータリ気化型バーナ5のバーナ気化筒モータM6を毎分3600回転以上で回転させ、液体燃料気化用の気化筒32を毎分3600回転以上で回転するように、モータ回転数制御手段51を設けたものである。このモータ回転数制御手段51として、インバータによるパルス幅変調方式、あるいは、パルス振幅変調方式を採用している。
穀物乾燥機に利用しているロータリ気化型バーナは、その燃焼形式から比較的高出力の熱源が得られることから、屋外のような温度変化の大きい環境下で長期に使用されている。市場では最近ロータリ気化型バーナについてコンパクトながら高出力が求められ、同一気化筒寸法で燃焼量の増大かが望まれている。
従来装置では、商用電源によりバーナ気化筒モータを駆動し気化筒を回転している。そして、例えば、バーナ気化筒モータのモータ軸に逆円錐形状の拡散体(最大直径40ミリメートル)を取り付け、この拡散体周囲を覆うように気化筒(基部側直径 70ミリメートル、先端側直径60ミリメートル)を設け、この気化筒の開放側周縁部に微粒化燃料案内用のガス混合筒(最大直径92ミリメートル)を斜め前方外周側に拡散するように延長状に取り付けたものであると、商用電源(60ヘルツ)によりバーナ気化筒モータを駆動し、モータ軸及び気化筒を毎分約3500回転させて燃焼していた。
この実施形態には、図7(A)に示すように、パルス幅変調方式でモータを制御駆動している。即ち、商用電源(50/60ヘルツのAC電源)を整流回路51aにより直流に変換してインバータIC51bに印加し、交流モータ駆動周波数70で駆動し、バーナ気化筒モータM6の回転数を毎分4100回転とし気化筒32を回転させる。
また、図7(B)に示すように、パルス振幅変調方式でモータを制御駆動してもよい。商用電源(50/60ヘルツのAC電源)を整流回路51aにより直流に変換し、スイッチング回路51cを経由してインバータIC51bに印加し、交流モータ駆動周波数70ヘルツで駆動し、バーナ気化筒モータM6の回転数を毎分約4100回転として気化筒32を回転させる。
このように高速回転させることで、気化筒32の内壁を流動する液体燃料(白灯油)の膜厚を薄くし、また、気化筒32の外壁に接する燃焼ガスの撹拌作用向上に基づく熱伝達作用の促進により気化能力が増大し、同一寸法のバーナにより高出力化を実現することができる。また、高速回転により気化燃料と燃焼空気との混合が促進され、理論空気量付近での燃焼でも赤火燃焼を起こすようなことはほとんどなく青色燃焼させることができる。
また、図8に示すように、高速回転する気化筒32の内壁には、液体燃料の流動を制限する流動制限手段55を設けてもよい。この流動制限手段55は、例えば、図8(A)に示すように、気化筒32の内壁に金網55aを張付けたり、気化筒32の内壁にプレスにより粗面加工を施したり、あるいは、図8(B)に示すように、気化筒32の内壁に軸心と交叉する方向の環状起立片55b付きの流動制限板55を、一個又は複数個取り付けるものである。
気化筒32の内壁を滑面のままにしておくと、高速回転している気化筒32に大燃焼するように多量の液体燃料を供給すると、液体燃料が気化されずにそのままの状態で短時間で気化筒32の下手側端部に到達してしまい、点火燃料飛散間隙から液体燃料のまま燃焼盤36に飛散し、赤火燃焼が点在しながら燃焼するという不具合が発生することがある。
しかし、前記構成によると、気化筒32の内壁に流動制限手段55を施すことにより、気化筒32の内壁の液体燃料膜の下手側への流動を制限して気化を促進することができ、前記不具合を防止できる。
次に、バーナ5の燃焼制御について説明する。
使用燃料特性切替手段SW6を設け、例えば、燃料の粘性による気化難易度を制御部49に入力する。しかして、気化難易度小のときには、制御部49のバーナ気化筒モータ回転数設定手段55により、商用電源を整流回路51aにより直流に変換してインバータIC51bに印加し、交流モータ駆動周波数を例えば55ヘルツにして、バーナ気化筒モータM6の回転数を毎分約3250回転に設定する。
また、難易度大のときには、商用電源を整流回路51aにより直流に変換してインバータIC51bに印加し、交流モータ駆動周波数を例えば75ヘルツにして、バーナ気化筒モータM6の回転数を毎分4300回転に設定する。
前記のように、液体燃料の気化難易度によりバーナ気化筒モータM6の回転数を大小に変更設定するので、粘性の異なる液体燃料でも気化筒32で適正な膜厚を形成し適正燃焼させることができる。
次に、図9に基づき乾燥制御の実施形態について説明する。
図9に示すように、バーナ風胴25のバーナ5の上方には、外気空気量検出手段57を設けている。この外気空気量検出手段57は、図9(B)に示すように、空気案内筒57aと、回転翼車57bと、例えばロータリエンコーダにより構成している回転数検出手段57cにより構成されていて、バーナ風胴25に流入する穀粒乾燥用の外気空気量を検出する。そして、検出外気空気量の大小に関連して穀物処理量に応じた加熱量を規定する熱風設定温度を変更するものである。
穀物乾燥機において、排風ダクトの曲げ等の設置条件や乾燥穀物種類の通風抵抗により、バーナ風胴25内を流れる外気空気量が大きく変動することがある。従って、所定の熱風温度で乾燥した場合には、所定外気空気量より多い、あるいは、少ない外気空気量により乾燥作業が行われ、穀粒への加熱量が過剰、あるいは、過小となり、過乾燥による胴割れや食味の低下、あるいは、乾燥不足による乾燥仕上げ時間の延長などの不具合が発生する。そこで、バーナ風胴25を通過する乾燥用の外気空気量を外気空気量検出手段57により検出し、その検出量の大小により熱風設定温度を変更し、前記不具合を解消しようとするものである。
例えば、籾の乾燥作業の場合には、図13に示すように熱風温度設定基準を予め決めておき、標準外気空気量に対して20%以上の増加を検出すると、乾燥処理量に応じて所定温度下げた熱風設定温度に補正し、また、標準外気空気量に対して20%以上の減少を検出すると、乾燥処理量に応じて所定温度上げた熱風設定温度に補正する。
このように、乾燥用外気空気量の増減により熱風設定温度を増減補正することにより、前記不具合を解消することができる。
また、乾燥用の外気空気量の増減により熱風設定温度を増減補正するにあたり、前記図13の基準温度を乾燥作業の穀粒種類に応じて別々に補正してもよい。例えば、図14に示すように、籾のバーナ停止状態での通風乾燥作業時の乾燥外気空気量を100%として、籾の熱風乾燥の場合には、外気空気量過小時において処理量1トンの場合には、熱風設定温度を43度Cに補正し、また、外気空気量過大時において処理量1トンの場合には、熱風設定温度を「37度C」に補正するものである。
前記構成によると、乾燥穀粒毎に外気空気量の増減に対応して熱風温度を別々に設定するので、乾燥用外気空気量を穀粒の形状からくる空隙率に合わせたものにすることができ、適正な熱風温度を設定することができ、乾燥時間を適正化することができる。
次に、図10に基づき外気空気量検出手段57の検出情報を利用した他の制御について説明する。
図10に示すように、制御が開始されると、送風機モータM3をONし吸引排気ファン7を駆動し(ステップS1)、次いで、昇降機モータM2をONして穀粒搬送系を駆動し(ステップS2)、外気空気量検出手段57の検出情報から(ステップS3)、外気空気量Qを演算する(ステップS4)。次いで、検出外気空気量Qが下限量(QL)より大で(ステップS5)、上限量(QH)より小のときには(ステップS6)、外気空気量を適正と判定し、次いで、熱風温度設定条件を読み取り(ステップS7)、熱風設定温度を演算し(ステップS8)、バーナ5の運転制御を開始し(ステップS10)、通常の乾燥制御に移行する。
また、前記ステップS5において、検出外気空気量Qが下限量(QL)より小のときには、異常と判定し、表示部48に「外気空気量不足の警報表示」を行い(ステップS11)、また、ステップS6において、検出外気空気量Qが上限量(QH)より大のときには、異常と判定し、「外気空気量過多の警報表示」をし(ステップS12)、次いで、バーナ5の運転を停止し(ステップS13)、通風乾燥に移行する(ステップS14)。
前記構成によると、外気空気量検出手段57の検出情報を利用して構成を簡単化しコストの低減を図りながら、穀物乾燥機の運転状態の異常判定をすることができる。
また、前記異常運転の警報表示にあたり、外気空気量の下限量(QL)及び上限量(QH)を乾燥作業をしている穀粒種類に応じて別々に設定してもよい。例えば、図15に示すように、バーナ停止状態での籾の通風乾燥作業時の乾燥外気空気量を100%として、籾の熱風乾燥の場合には、外気空気量の下限量(QL)を80%に補正し、上限量(QH)を130%に補正し、また、小麦の熱風乾燥の場合には、外気空気量の下限量(QL)を70%に補正し、上限量(QH)を120%に補正するものである。
前記構成によると、外気空気量の下限量(QL)及び上限量(QH)を乾燥穀粒毎に別々に設定するので、穀粒の形状からくる空隙率に合わせたものにすることができ、精度の高い異常報知をすることができる。
次に、図11に基づき他の制御構成について説明する。
この実施形態は、外気空気量検出手段57の検出量に応じて燃焼用空気供給用のファンモータM5の回転数を調整し、送風ファン34の送風量を調整するものである。
排風ダクトの曲がりが二段になりバーナ風胴25を通過する乾燥用空気が減少した場合等には、バーナ5の炉体温度が大きく上昇し、且つ、燃焼用空気量も減少し不完全な赤火燃焼となる。しかし、外気空気量検出手段57の検出量減少に応じて燃焼用空気供給用のファンモータM5の回転数を増加調整し、送風ファン34の送風量を増加調整することで、バーナ5の赤火燃焼を防止して適正な青火燃焼を維持することができる。
また、集中配管により集合ファン(図示省略)により吸引排気ファン7の排風を強制的に排風し、乾燥用空気量が増加した場合には、外気空気量検出手段57の検出量増加に応じて、燃焼用空気供給用のファンモータM5の回転数を減少調整し、送風ファン34の送風量を減少調整することで、バーナ5のリフト燃焼や失火を防止し、適正な青火燃焼を維持すことができる。
なお、図11は外気空気量検出手段57の検出乾燥用外気空気量と燃焼用空気供給用の送風ファン34の回転数の関係を示すグラフである。
次に、図12に基づき他の制御構成について説明する。
この実施形態は、外気空気量検出手段57の検出量に応じてバーナ5への初期燃焼時の燃料供給量を調整し円滑に燃焼の開始をしようとするものである。
排風ダクトの曲がりが二段になりバーナ風胴25を通過する乾燥用空気が減少した場合等には、バーナ5の炉体温度が大きく上昇し、且つ、燃焼用空気量も減少し異常過熱燃焼状態となる。しかし、外気空気量検出手段57の検出量減少に応じて、初期燃焼時の燃料供給量を減らすことにより、バーナ5の円滑な燃焼開始をすることができる。
また、集中配管により集合ファン(図示省略)により吸引排気ファン7の排風を強制的に排風し、乾燥用空気量が増加した場合には、点火時の燃料濃度が薄くなり、点火遅れや炉体温度上昇も遅く着火不良となる。しかし、外気空気量検出手段57の検出量増加に応じて、燃料ポンプ467を増加調整して燃料供給量を増加することにより、円滑な燃焼開始をすることができ、バーナ5の着火不良やリフト燃焼を防止すことができる。
なお、図12は外気空気量検出手段57の検出乾燥用外気空気量とバーナの初期燃料供給量との関係を示すグラフである。
次に、他の制御構成について説明する。
この実施形態は、外気空気量検出手段57の検出量に応じてバーナ5への燃料供給量制限手段の供給量を調整するものである。
排風ダクトの曲がりが二段になりバーナ風胴25を通過する乾燥用空気が減少した場合等には、バーナ5の炉体温度が大きく上昇し、最大燃焼状態では過熱による異常燃焼をし、且つ、燃焼用空気量も減少し異常過熱燃焼状態となる。しかし、外気空気量検出手段57の検出量減少に応じて、燃料バルブ47の最大燃料供給量を制限することにより、バーナ5の適正燃焼を維持することができる。
また、逆に集中配管により集合ファン(図示省略)により吸引排気ファン7の排風を強制的に排風し乾燥用空気量が増加した場合には、バーナ5の炉体温度の低下が大きく最小燃焼状態では過冷却によりリフト燃焼や失火する不具合が発生する。しかし、外気空気量検出手段57の検出量増加に応じて、燃料ポンプ46の最小燃料供給量を制限することにより、バーナ5の適正燃焼を維持することができる。
なお、図16は、外気空気量検出手段57の検出乾燥用外気空気量とバーナの最大燃焼量、最小燃焼量との関係を示すものである。この表は上下限ともに外気空気量に比例した制限値を示したが、バーナの形態によっては最大のみあるいは最小のみの制限値ではなく例えば外気空気量が多くなっても最大燃焼量は3.0L/hである場合や外気空気量が少なくなっても最少燃焼量は0.6L/hである場合もある。
穀物乾燥機の一部切断した正面図 穀物乾燥機の切断側面図 バーナの斜視図 バーナの切断側面図 バーナの切断側面図 制御ブロック図 制御ブロック図 気化筒の切断側面図 (A)バーナ部の切断側面図 (B)外気空気量検出手段の切断側面図 フローチャート 外気空気量検出手段の検出乾燥用外気空気量と燃焼用空気供給用の送風ファン34の回転数の関係を示すグラフ 外気空気量検出手段の検出乾燥用外気空気量とバーナの初期燃料供給量との関係を示すグラフ。 熱風設定温度を乾燥用外気空気量の増減により補正する基準を示した表 熱風設定温度を乾燥用外気空気量の増減により補正する際の穀粒種別毎の基準を示した表 熱風設定温度を乾燥用外気空気量の増減により補正する際の穀粒種別毎の空隙率の基準を示した表 外気空気量検出手段の検出乾燥用外気空気量とバーナの最大燃焼量、最小燃焼量の関係を示す表
1 穀物乾燥機
2 貯溜室
3 乾燥室
4 集穀室
5 バーナ
6 熱風室
7 吸引排気ファン
8 排風室
9 穀物流下通路
10 繰出バルブ
27 ケーシング
28 燃焼筒
32 気化筒
36 燃焼盤
36a ガス噴出孔
51 モータ回転数制御手段
51a 整流回路
51b インバータIC
51c スイッチング回路
M6 バーナ気化筒モータ

Claims (1)

  1. 燃焼筒(28)の中心部に設けられていてバーナ気化筒モータ(M6)により回転する気化筒(32)を具備し、該気化筒(32)に液体燃料を供給し、回転する気化筒(32)の内周面を移行する液体燃料をガス化して燃焼する燃焼バーナ(5)をバーナ風胴(25)内に設け、前記バーナ気化筒モータ(M6)の回転数を制御する回転数制御手段(51)を設け、
    穀粒を燃焼バーナ(5)による熱風で乾燥する乾燥室(3)を設け、
    バーナ風胴(25)に流入する外気空気量を検出する外気空気量検出手段(57)を設け、外気空気量検出手段(57)が検出する検出外気空気量(Q)に基づき熱風温度を増減補正すべく構成し、
    検出外気空気量(Q)の下限量(QL)及び上限量(QH)をそれぞれ設定し、
    検出外気空気量Qが下限量(QL)より小のときには、異常と判定し、外気空気量不足の警報表示を行い、検出外気空気量Qが上限量(QH)より大のときには、異常と判定し、外気空気量過多の警報表示をし、
    前記異常と判定すると、バーナ5の運転を停止し、通風乾燥に移行する構成とし、
    外気空気量検出手段(57)が検出する検出外気空気量(Q)に基づき熱風温度を増減補正するにあたり、該熱風温度の基準温度を穀粒種類によって補正する構成とし、
    外気空気量の下限量(QL)及び上限量(QH)を乾燥作業をしている穀粒種類に応じて別々に設定する構成としたことを特徴とする穀物乾燥機。
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