JPS5842831Y2 - 温風スト−ブ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、石油などの燃料を燃やして暖めた空気を室内
に吹出すようにした温風ストーブに関し、その火力の調
節を目的とする。

この種の温風ストーブの従来のものとして実公昭５１−
１９２３４号に示すようなものがある。

まず、この従来の温風ストーブを第２図により説明する
。

外装ケースａ内には下方に空気吸入口す、Ｃの形成され
たポットバーナｄが設けられており、このバーナｄの上
部には燃焼筒ｅが連設されている。

こ゛の燃焼筒ｅの上端部には煙道ｆが接続されており、
この煙道ｆの下流端は、ファンｇのケーシングｈに形成
された排気ガスの吸入口ｉと連通している。

前記ファンｇは排気用のファンであり、このファンｇは
、前記外装ケースａ上に支持された支持台ｊに固定され
ている両軸モータｋに設けられている。

また、このモータｋには、モータにの冷却用のファンｌ
が設けられており、このファンｌは、前記ケーシングｈ
に形成された冷風吸入口ｍからの冷風を吸引してモータ
ｋを冷却するようになっている。

前記ケーシングｈには排気筒ｎが接続されており、この
排気筒ｎから排気ガスが室外へ放出される。

また、前記煙道ｆには熱交換器Ｏが設けられており、内
気はこの熱交換器Ｏを通過することにより加熱され対流
用ファンｐにより室内に放出される。

前記外装ケースａ外には油タンクｑが設置されており、
この油タンクｑには、開閉弁ｒの介装された送油管Ｓが
接続されている。

そして、この送油管Ｓの先端は前記外装ケースａ内に取
付けられた油量調節器ｔに接続されており、この油量調
節器ｔに供給された油は電磁弁Ｕを介して前記ポットバ
ーナｄに供給されて燃焼される。

つぎに、前述した従来のものの作用について説明する。

油タンクｑと連通した開閉弁ｒを開くと、油は油量調節
器ｔに流れていく。

つぎにモータにと電磁弁Ｕの電源回路を閉じると油は電
磁弁Ｕを通ってバーナｄへ流れモータには作動する。

バーナｄへ入った油に点火すると、ファンｇの吸引によ
り空気吸入口す、Ｃから必要な空気の供給を得て燃焼を
開始する。

排気ガスはファンｇの吸引力により熱交換器Ｏおよび煙
道ｆを通って吸引され、冷風吸入口ｍから吸入される冷
風と混合して排気温度を下げ排気筒ｎを通って室外に排
出される。

一方フアンｌもファンｇと同時駆動されてモータｋに冷
却空気を供給する。

モータには排気ガスの影響をうけて高温になるが、ファ
ンｌによる供給空気により冷却されて異常に温度上昇す
ることがないものである。

そして、このものにおける燃焼の火力調節は、油。

量調節器ｔを調節してバーナｄへ供給する油量を制御す
るよ、うになっているが、この油量調節器ｔは部品精度
を高く要求され、価格的にも高価であり、しかも油漏れ
を生じることがあるなどの種々の欠点を有している。

本考案は、燃焼筒炉内圧を変化させることによって燃料
の蒸発能力を制御して燃焼を加減し、同時に温風の吹出
量を制御するようにして油量調節器を省略するようにし
た温風ストーブを提供することを目的とする。

この目的は、本考案によれば、空気吸込口および温風吹
出口を備えたキャビネット内に、別個の吸、排気口を備
えるとともに、燃料含浸材を有するバーナなどを収容し
た燃焼室を設置し、この燃焼室の上部に連通ずる排気筒
内に設けた排気ファンと、温風吹出口ファンとを、排気
筒外側に設けた可変速の両軸モータによって同時に駆動
するように構成し、モータを変速して排気ファンの回転
数を変化せしめ、燃焼室内の負圧状態を変化させること
により遠戚される。

以下、本考案を図面に示す実施例により説明する。

キャビネット１には温風吹出口２および空気吸込口２′
を設ける。

キャビネット１内には、隔離した燃焼室３を設置する。

燃焼室３内にバーナがある。バーナは、燃焼含浸材たる
灯芯４が二重機構の芯ガイド５内に位置し、その上方に
、多数の通気孔８，８を穿設した内炎筒６、外炎筒７を
立設して構成する。

内炎筒６の上端は、蓋板９で覆い、その上に整流筒１０
を載置する。

燃焼室３の下底には吸入孔管１１が連通し、その吸入端
１１′はキャビネット１外（室外）に開口する。

燃焼室３の上端はその上方に配設した熱交換器１４に接
続し、さらに排気管１５に接続し、排出端１５′はキャ
ビネット１外に開口する。

上記排気管１５の途中には、その外側に両軸モータ１２
が置かれ、その軸１２′の一端部は排気管１５内に貫通
して排気ファン１３を固定する。

軸１２′の他端部には温風吹出用ファン１６を固定する
。

この両軸モータ１２は可変速機能を持つ。

例えばモータ捲線の中間タップより導線１７を導出し、
スイッチにより電流供給導線を選択して、速度を変える
。

抵抗器の設置によって変速してもよい。

またキャビネット１内には油タンク１９が置かれ、受皿
１８を経て、導油管２０により、前記芯ガイド５の下底
の燃料流入口２１に接続し、灯芯４を濡らす。

なお、図中２２は開閉コックである。以上のように構成
され、モータ１２の駆動によって排気ファン１３および
温風吹出用ファン１６が同時に作動する。

排気ファン１３は排気管１５内の排気を室外に積極的に
排出する。

すると、燃焼室３の内圧が下がり、吸気管１１から新気
を供給する。

高温度の排気は先ず熱交換器１４に導かれる。

温風吹出用ファン１６による送風は、モータ１２を冷却
し、次いで上記熱交換器１４に於いて排気と熱交換して
温められ、温風吹出口２から室内に吹出される。

排気は逆に冷却されて排気端１５′から室外へ放出され
る。

したがって、図示しないスイッチを操作してモータ１２
を変速して排気ファン１３の回転数を高めると、燃焼室
３の負圧の状態が大きく、すなわち内圧が低下し、灯芯
４からの気化ガスの上昇が激しくなるとともに、灯芯４
を毛細管現象により上昇する油量も増し、他方、吸気管
１１から供給される新気の量も増し、火力が増大する。

これに対し、モータ１２を変速して排気ファン１３の回
転数を低くすると、前述した程、燃焼室３の内圧の低下
は著しくなく、シたがって気化ガスおよび新気の量が減
少して火力は低下する。

なお、温風吹出用ファン１６の回転数も排気ファン１３
の回転数と同期して増減するので、温風の吹出量が火力
とバランスする。

以上説明したように、本考案に係る温風ストーブは、空
気吸込口および温風吹出口を備えたキャビネット内に、
別個の吸、排気口を備えるとともに、燃料含浸材を有す
るバーナなどを収容した燃焼室を設置し、この燃焼室の
上部に連通ずる排気筒内に設けた排気ファンと、温風吹
出用ファンとを、排気筒外側に設けた可変速の両軸モー
タによって同時に駆動するようにしたので、モータを変
速して排気ファンの回転数を変化せしめて燃焼室内の負
圧状態を変化させ、燃焼室内へ供給される燃料の量、す
なわち燃料の蒸発速度を変化させて燃焼状態を変化させ
ることができる。

したがって、従来のものにおける油量調節器を省略して
も燃焼状態を制御することができ、コスト上および保守
上極めて有利になる。

また、温風吹出用ファンも排気ファンのモータによりそ
の回転数を制御されるので、火力とバランスした温風吹
出しが得られ、快適な温風ストーブとして実用的な効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る温風ストーブの実施例を示す縦断
面図、第２図は従来の温風ストーブを示す断面図である
。 １・・・・・・キャビネット、２・・・・・・温風吹出
口、３・・・・・・燃焼筒、４・・・・・・灯芯、１１
・・・・・・吸入管、１２・・・・・・変速モータ、１
３・・・・・・排気ファン、１４・・・・・・熱交換器
、１５・・・・・・排気管、１６・・・・・・温風吹出
用ファン、１７・・・・・・中間タップ導線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 空気吸込口および温風吹出口を備えたキャビネット内に
   、別個の吸、排気口を備えるとともに、燃料含浸材を有
   するバーナなどを収容した燃焼室を設置し、この燃焼室
   の上部しこ連通する排気筒内に設けた排気ファンと、温
   風吹出用ファンとを、排気筒外側に設けた可変速の両軸
   モータによって同時に駆動するようにしたことを特徴と
   する温風ストーブ。