JP2900884B2 - 蓄熱暖房装置 - Google Patents

蓄熱暖房装置

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JP2900884B2
JP2900884B2 JP8159375A JP15937596A JP2900884B2 JP 2900884 B2 JP2900884 B2 JP 2900884B2 JP 8159375 A JP8159375 A JP 8159375A JP 15937596 A JP15937596 A JP 15937596A JP 2900884 B2 JP2900884 B2 JP 2900884B2
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加熱蓄熱した蓄熱部
及び燃焼及び電気ヒータにより温風にし、さらに空気汚
染物質の焼き切り除去できる蓄熱暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の暖房装置は、図17に示
すように、本体ケーシング1内にバーナ2と、このバー
ナ2を装備した燃焼筒3と、室内空気を吸気し吹き出す
ための送風機4と、送風機4による空気流の流れ方向を
規制するガイド5と、温風にするために前記バーナ2か
らの燃焼排気ガスが前記送風機4からの室内空気と混合
する混合部6と、温風を吹き出す温風吹き出し口7と、
室温を検出する室温センサ8と、バーナ2および送風機
4を制御する制御部9とから構成されていた。
【0003】上記構成において暖房をする場合は、制御
部9によりバーナ2を燃焼させ、送風機4を駆動させる
ことで、バーナ2からの燃焼排気ガスと送風機4からの
室内空気が混合部6で混合して温風となり、温風吹き出
し口7から吹き出し室内を暖房していた。そして、室温
センサ8で室温を検出し、室温が設定温度に到達すると
バーナ2の燃焼を停止して一定温度に制御していた。
【0004】また、他の従来の燃焼暖房装置としては、
図18に示すように、本体ケーシング1内にバーナ2
と、このバーナ2の燃焼部を囲むように配設された燃焼
筒3と、室内空気を吸気し吹き出すための送風機4と、
送風機4による空気流の流れ方向を規制するガイド5
と、このガイド5により形成された燃焼排気ガスと空気
の混合部6と、この混合部6周辺に配設された蓄熱部1
0と、温風を吹き出す温風吹き出し口7と、燃焼や送風
機の運転を制御する制御部9とから構成されていた。
【0005】そして上記蓄熱燃焼暖房装置は、送風機4
により燃焼空気が供給されバーナ2の燃焼が行われる
と、燃焼排気ガスが燃焼筒3の出口より排出され混合部
6へ到る。一方送風機4より供給される空気流はガイド
5により流れ方向を規制され混合部6に到り燃焼排気ガ
スと混合される。蓄熱部材10はこの混合流によって加
熱され、混合流はその後温風吹き出し口7より温風とし
て吹き出される。燃焼が停止すると、送風機4より供給
される空気流は蓄熱部10より熱を受けて燃焼停止後も
温風を一定時間出し続けられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の燃焼暖房装置では、暖房すべき部屋の広さに
対して、バーナ2の最大燃焼量が不適切な場合、たとえ
ば、部屋が広すぎると室温上昇速度が当然遅くなるが、
運転開始直後の室温上昇時に最大暖房能力がより増大す
る理想的な暖房能力の燃焼暖房機が求められていた。
【0007】また、室内空気にはカビ、タバコの煙など
の空気汚染物質が浮遊しており、これらは300℃以上
で焼き切り除去できるといわれているが、バーナ2の燃
焼に供給される室内空気の割合は小さく、大半は混合部
6に直接供給される空気であるため、空気汚染物質の焼
き切り除去性能はよくなかった。
【0008】さらに、燃焼をすると室内空気の換気が必
要であるが睡眠中は窓の開放などによる換気が出来ない
ため、通常、睡眠中の燃焼運転による暖房は行われてい
なかった。そこで、睡眠中は他の電気暖房装置とか、燃
焼排気ガスが室内に放出されない燃焼暖房装置を用いて
いた。
【0009】一方、蓄熱部をもった蓄熱燃焼暖房装置で
は、蓄熱部10は運転開始直後に瞬時の蓄熱量は最大値
を示し、蓄熱されているために暖房出力がその熱量だけ
減少し、最も暖房出力が要求される運転開始直後に最大
暖房出力が発揮できないという問題を有していた。
【0010】また、就寝時には燃焼を停止して蓄熱部1
0により温風に加熱することができるが、蓄熱量は漸減
し一定時間後に無くなるため、暖房出力も一定になら
ず、室温を一定に維持できないため、快適に就寝できな
いという問題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために室内空気を吸気し吹き出す送風機と、バーナ
を装備した燃焼筒と、加熱されると蓄熱し、蓄熱状態で
室内空気と接触すると温風に熱交換する蓄熱部と、この
蓄熱部を加熱蓄熱し送風機からの室内空気と接触して温
風にする電気ヒータと、送風機からの風路を電気ヒータ
及び蓄熱部への蓄熱部風路と燃焼筒への燃焼筒風路とに
区切り、燃焼筒からの燃焼温風が蓄熱部を加熱しないよ
うにする遮熱風路板と、温風になった室内空気が装置か
ら吹き出す温風吹き出し口とから構成したものである。
【0012】上記発明によれば、運転開始時刻に合わせ
て、予め電気ヒータに通電して蓄熱部を加熱蓄熱させて
おき、運転開始時刻になると、送風機が駆動して蓄熱部
と電気ヒータで温風に熱交換し、さらに燃焼筒からの燃
焼温風も加わるため、運転開始直後の室温上昇時に最大
暖房能力がより増大する。また、室内空気が混合部に直
接供給される割合が減少し、空気汚染物質の焼き切り除
去性能も向上する。さらに電気ヒータにより睡眠中の連
続暖房が可能に出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は室内空気を吸気し吹き出
すための送風機と、バーナと、このバーナを装備した燃
焼筒と、加熱されると蓄熱し、蓄熱状態で室内空気と接
触して温風にする蓄熱部と、この蓄熱部を加熱蓄熱し前
記送風機からの室内空気と接触すると温風に熱交換する
電気ヒータと、前記送風機からの風路を前記電気ヒータ
及び前記蓄熱部への蓄熱部風路と前記燃焼筒への燃焼筒
風路とで区切り、前記燃焼筒からの燃焼温風が前記蓄熱
部を加熱しないようにする遮熱風路板と、温風になった
室内空気が装置から吹き出す温風吹き出し口とから構成
したものである。
【0014】そして、予め電気ヒータに通電して蓄熱部
を加熱蓄熱させておき、運転開始時刻になると、送風機
が駆動して蓄熱部と電気ヒータで温風に熱交換し、さら
に燃焼筒からの燃焼温風も加わるため、運転開始直後の
室温上昇時に最大暖房能力がより増大する。また、室内
空気が混合部に直接供給される割合が減少し、空気汚染
物質の焼き切り除去性能も向上する。さらに電気ヒータ
により睡眠中の連続暖房が可能に出来るものである。
【0015】次に、燃焼筒の上部に遮熱風路板を設け、
さらにその上部に蓄熱部と電気ヒータを設け、送風機か
らの風路は下部を燃焼筒への風路、上部を蓄熱部への風
路としたものである。
【0016】そして、電気ヒータに通電して蓄熱部を加
熱蓄熱させると、蓄熱部は燃焼筒の上部に位置し、さら
に遮熱風路板もあるため、燃焼筒は蓄熱部の熱の影響を
受けない。
【0017】次に、蓄熱部は蓄熱部風路に面したその下
面を送風機からの風の流れに平行になるようにフィン形
状面としたものである。
【0018】そして、蓄熱部の伝熱面積が増大して電気
ヒータによる蓄熱性能および温風への放熱性能が上昇す
る。
【0019】次に、蓄熱部風路は蓄熱部の送風機側で上
面と下面の両面に分かれ、出口側で合流するようにした
ものである。
【0020】そこで、蓄熱部は上面と下面の両面で熱交
換するため、温風への放熱性能が上昇する。
【0021】次に、蓄熱部は蓄熱部風路に面したその上
面と下面の両面を送風機からの風の流れに平行になるよ
うにフィン形状としたものである。
【0022】そして、蓄熱部は上面と下面の両面で熱交
換し、さらにフィンにより伝熱面積がさらに増大するた
め、電気ヒータによる蓄熱性能および温風への放熱性能
がより上昇する。
【0023】次に、電気ヒータは蓄熱部の上面の蓄熱部
風路の間に設けるようにしたものである。
【0024】そして、電気ヒータの発する輻射熱は蓄熱
風路から送風機に到達し異常加熱させることが防止でき
る。
【0025】次に、燃焼筒の側面部に遮熱風路板を設
け、この遮熱風路板の外側に蓄熱部と電気ヒータを設
け、送風機からの風路は中央部を燃焼筒への風路、外側
を蓄熱部への風路としたものである。
【0026】そして、燃焼筒の側面部を通過して混合部
に直接供給されていた空気の通路で、予め電気ヒータに
通電して蓄熱部を加熱蓄熱させておき、運転開始時刻に
なると、送風機が駆動して蓄熱部と電気ヒータで温風に
熱交換し、さらに燃焼筒からの燃焼温風も加わるため、
運転開始直後の室温上昇時に最大暖房能力がより増大す
る。また、室内空気が混合部に直接供給される割合が減
少し、空気汚染物質の焼き切り除去性能も向上する。さ
らに電気ヒータにより睡眠中の連続暖房が可能に出来る
ものである。
【0027】次に、電気ヒータの発する輻射熱を電気ヒ
ータが面する蓄熱部へ反射させるヒータ熱反射板を設け
たものである。
【0028】そして、蓄熱部を直接加熱することなく他
の部分を加熱していた電気ヒータの輻射熱もヒータ熱反
射板が蓄熱部へ反射させるため、効率よく蓄熱ができ、
さらに他部分の温度上昇も防止できる。
【0029】次に、ヒータ熱反射板は電気ヒータが発す
る輻射熱を対向して面する蓄熱部へ反射するように、そ
の断面形状が凹形状でなめらかな曲線から成るようにし
たものである。
【0030】そして、電気ヒータが発する輻射熱の大部
分は蓄熱部に反射され効率よく蓄熱ができ、さらに他部
分の温度上昇も防止できる。
【0031】次に、ヒータ熱反射板は電気ヒータが発す
る輻射熱を対向して面する蓄熱部へ反射するように、そ
の断面形状が凹形状で直線を折り曲げて成るようにした
ものである。
【0032】そして、ヒータ熱反射板は直線を折り曲げ
て凹形状に形成するため、容易に製作でき、しかも電気
ヒータが発する輻射熱の大部分は蓄熱部に反射され効率
よく蓄熱ができ、さらに他部分の温度上昇も防止でき
る。
【0033】次にヒータ熱反射板は遮熱風路板と一体化
させたものである。そして、ヒータ熱反射板と遮熱風路
板を別個に製作する場合に比べ、製作費用が低減でき、
蓄熱部風路内の占有スペースも小さく出来るため、通風
抵抗が減少させれる。
【0034】次に電気ヒータの発する輻射熱及び蓄熱部
からの輻射熱が送風機に到達し加熱しないように反射さ
せると共に、送風機から蓄熱部への風路への風の流れを
妨げないようにした送風機側ヒータ熱漏出防止風向板を
設けたものである。
【0035】そして、送風機側ヒータ熱漏出防止風向板
が電気ヒータの発する輻射熱及び蓄熱部からの輻射熱を
反射して送風機側に領主津漏出させないため、送風機及
びその周囲が異常に高温に加熱されない。しかも、送風
機から蓄熱部への風路への風の流れも阻害されない。
【0036】次に電気ヒータの発する輻射熱及び蓄熱部
からの輻射熱が蓄熱部出口側風路に到達し加熱しないよ
うに反射させると共に、蓄熱部出口側風路の風の流れを
妨げないようにした蓄熱部出口側ヒータ熱漏出防止風向
板を設けたものである。
【0037】そして、蓄熱部出口側ヒータ熱漏出防止風
向板が電気ヒータの発する輻射熱及び蓄熱部からの輻射
熱を反射して蓄熱部出口側に漏出させないため、蓄熱部
出口側及びその周囲が異常に高温に加熱されない。しか
も、蓄熱部風路からの風の流れも阻害されない。
【0038】次に燃焼筒の上部に遮熱風路板を設け、そ
の上部に下部蓄熱部、さらにその上部に上部蓄熱部を設
け、上部蓄熱部と下部蓄熱部の間に送風機からの蓄熱部
風路と電気ヒータを設けたものである。
【0039】そして、電気ヒータの発する輻射熱は大部
分が上部蓄熱部と下部蓄熱部に到達し、効率よく蓄熱さ
れる。また、蓄熱部からの放熱で温風に加熱する場合も
上部蓄熱部と下部蓄熱部に分離しているため、放熱面積
が増大し、効率よく放熱で温風に加熱できる。
【0040】次に燃焼筒の上部にその芯方向が送風機か
らの風方向になるように筒状の蓄熱部を設け、この蓄熱
部に送風機からの蓄熱部風路を接続させ、蓄熱部の筒内
部空間に電気ヒータを設けたものである。
【0041】そして、電気ヒータの発する輻射熱は大部
分が蓄熱部に到達し、効率よく蓄熱される。また、蓄熱
部からの放熱で温風に加熱する場合も蓄熱部の放熱面積
が増大し、効率よく放熱で温風に加熱できる。
【0042】次に電気ヒータの発する輻射熱及び蓄熱部
からの輻射熱が蓄熱部入口、出口側風路に到達し加熱し
ないように反射させると共に、送風機からの風を受けて
風の進行方向に開く蓄熱部風路開閉板を設けたものであ
る。
【0043】そして、蓄熱する場合は、電気ヒータの発
する輻射熱及び蓄熱部からの輻射熱は蓄熱部風路開閉板
により蓄熱部風路の入口、出口側が塞がれているため、
蓄熱部の入口及び出口側の周囲が異常に高温に加熱され
ることがない。また、蓄熱部の放熱で温風に加熱する場
合は、蓄熱部風路開閉板により蓄熱部風路の入口、出口
側が開くため、効率よく放熱して温風に加熱できる。
【0044】以下、本発明の実施例について図面を用い
て説明する。 (実施例1)図1は本発明の実施例1の蓄熱暖房装置の
断面図である。構成の基本は従来例と同じであり、同一
符号は同一機能を有するため異なる部分のみ説明する。
【0045】図において、9aは制御部である。10a
は蓄熱部であり、加熱されると蓄熱し、蓄熱状態で室内
空気と接触すると温風に熱交換する。11は蓄熱部断熱
材であり、蓄熱部10aの室内空気と接触する部分以外
の部分を断熱している。12は電気ヒータで蓄熱部10
aを加熱蓄熱し送風機4からの室内空気と接触すると温
風になる。13は遮熱風路板で送風機4からの風路を電
気ヒータ12及び蓄熱部10aへの蓄熱部風路14と燃
焼筒3への燃焼筒風路15とに区切り、燃焼筒3からの
燃焼熱が蓄熱部10aを加熱しないようにしている。
【0046】次に動作作用を説明する。制御部9aは運
転開始時刻を設定すると、予め電気ヒータ12に通電し
て蓄熱部10aを加熱蓄熱し、運転開始時刻になると送
風機4を駆動するとともに、バーナ2も燃焼させる。送
風機4により導入された室内空気は遮熱風路板13で蓄
熱部風路14と燃焼筒風路15とに分けられ、蓄熱部風
路14に導入された室内空気は蓄熱部10aと電気ヒー
タ12で温風にされる。また、燃焼筒風路15に導入さ
れた室内空気の一部はバーナ2の燃焼用空気に利用さ
れ、残りの室内空気は燃焼筒3の周囲を通過する際に燃
焼筒3と接触した室内空気は温風に熱交換される。さら
に混合部6で蓄熱部風路14と燃焼筒風路15からの温
風と燃焼筒3からの燃焼による温風が適温の温風に混合
され、温風吹き出し口7から吹き出す。そこで、燃焼に
よる温風に蓄熱部10aでの温風と電気ヒータ12によ
る温風が加わるため、運転開始直後の室温上昇必要時に
最大暖房能力がより増大できる。また、室内空気が蓄熱
部風路14にも導入されることで高温の蓄熱部10aと
電気ヒータ12に接触するため、室温のままで混合部6
に直接供給される割合が減少し、空気汚染物質の焼き切
り除去性能が向上する。さらに電気ヒータ12を単独で
暖房運転をすると燃焼を用いないため、睡眠中の連続暖
房が可能に出来る。
【0047】(実施例2)図2は本発明の実施例2の蓄
熱暖房装置の断面図である。
【0048】実施例1と異なる点は、遮熱風路板13a
を燃焼筒3の上部に設け、さらにその上部に蓄熱部10
aと電気ヒータ12を設けて送風機4からの風路は、遮
熱風路板13aの下部を燃焼筒への燃焼筒風路、上部を
蓄熱部への風路としたところである。なお、実施例1と
同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0049】次に動作作用について説明する。電気ヒー
タ12に通電して蓄熱部10aを加熱蓄熱させると、電
気ヒータ12で加熱された空気は比重の関係で上昇する
が上部には蓄熱部10aが設けられており、効率的に加
熱蓄熱する。また、高温になった蓄熱部10aはその上
部が蓄熱部断熱材11で覆われているため、蓄熱部10
aで加熱された空気が比重の関係で上昇することを防止
できる。さらに燃焼筒3の上部に遮熱風路板が13aが
位置しているため、電気ヒータ12および蓄熱部10a
の温風への熱交換は燃焼筒3の燃焼温風の熱影響を受け
ず、効率的に熱交換できる。
【0050】(実施例3)図3は本発明の実施例3の蓄
熱暖房装置の断面図である。
【0051】実施例1と異なる点は、蓄熱部10bは蓄
熱部風路14に面したその下面を送風機からの風の流れ
に平行になるようにフィン形状面16としたところであ
る。なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有
し、説明は省略する。
【0052】次に動作作用について説明する。蓄熱部1
0bはフィン形状面16により伝熱面積が増大して電気
ヒータ12による蓄熱性能および温風への放熱性能が上
昇する。
【0053】(実施例4)図4は本発明の実施例4の蓄
熱暖房装置の断面図である。
【0054】実施例1と異なる点は、蓄熱部風路14a
は蓄熱部10aの送風機4に近い側で蓄熱部の上面17
と蓄熱部の下面18の両面に沿って分流し、蓄熱部10
aの出口側で合流するようにとしたところである。な
お、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明
は省略する。
【0055】次に動作作用について説明する。蓄熱部1
0aは上面17と下面18の両面で熱交換するため、伝
熱面積が増大して温風への放熱性能が上昇する。
【0056】(実施例5)図5は本発明の実施例5の蓄
熱暖房装置の断面図である。
【0057】実施例1と異なる点は、蓄熱部10cは蓄
熱部風路14aに面したその上面17aと下面18aの
両面を送風機4からの風の流れに平行になるようにフィ
ン形状面16aととしたところである。
【0058】なお、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。次に動作作用について説明
する。蓄熱部10cは上面17aと下面18aの両面で
熱交換し、さらにフィン形状面16aにより伝熱面積が
より増大するため、電気ヒータ12による蓄熱性能およ
び温風への放熱性能がより上昇する。
【0059】(実施例6)図6は本発明の実施例6の蓄
熱暖房装置の断面図である。
【0060】実施例1と異なる点は、電気ヒータ12を
蓄熱部10aの上面17と蓄熱部断熱材11の間の蓄熱
部風路14aとの間に設けたところである。なお、実施
例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略す
る。
【0061】次に動作作用について説明する。電気ヒー
タ12の輻射熱が蓄熱部風路14aから送風機4および
その周辺に到達し、送風機4およびその周辺を異常加熱
させることが防止できる。
【0062】(実施例7)図7は本発明の実施例7の蓄
焼暖房装置の断面図である。
【0063】実施例1と異なる点は、装置の正面からみ
て、燃焼筒3の側面部の外側で垂直方向に遮熱風路板1
3bを設け、この遮熱風路板13bのさらに外側に電気
ヒータ12aと蓄熱部10dを設け、送風機4からの風
路は中央部を燃焼筒への燃焼筒風路15a、外側を蓄熱
部への蓄熱部風路14bとしたところである。なお、実
施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略
する。
【0064】次に動作作用を説明する。制御部9aは運
転開始時刻を設定すると、予め電気ヒータ12に通電し
て蓄熱部10dを加熱蓄熱し、運転開始時刻になると送
風機4を駆動するとともに、バーナ2も燃焼させる。送
風機4により導入された室内空気は遮熱風路板13bで
蓄熱部風路14bと燃焼筒風路15aとに分けられ、蓄
熱部風路14bに導入された室内空気は蓄熱部10dと
電気ヒータ12で温風に熱交換される。また、燃焼筒風
路15aに導入された室内空気の一部はバーナ2の燃焼
用空気に利用され、残りの室内空気は燃焼筒3の周囲を
通過する際に燃焼筒3と接触した一部の室内空気は温風
に熱交換される。さらに混合部6で蓄熱部風路14bと
燃焼筒風路15aからの温風と燃焼筒3からの燃焼温風
が適温の温風に混合され、温風吹き出し口7から吹き出
す。そこで、燃焼温風に蓄熱部10dでの温風と電気ヒ
ータ12での温風が加わるため、運転開始直後の室温上
昇時に最大暖房能力がより増大できる。また、室内空気
が蓄熱部風路14bにも導入されることで高温の蓄熱部
10dと電気ヒータ12に接触するため、室温のままで
混合部6に直接供給される割合が減少し、空気汚染物質
の焼き切り除去性能が向上する。さらに電気ヒータ12
を単独で暖房運転をすると燃焼を用いないため、睡眠中
の連続暖房が可能に出来るものである。
【0065】(実施例8)図8は本発明の実施例8の蓄
熱暖房装置の断面図である。
【0066】実施例1と異なる点は、電気ヒータ12の
発する輻射熱を電気ヒータが対面する蓄熱部10aへ反
射させるヒータ熱反射板19を設けたとしたところであ
る。
【0067】なお、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。次に動作作用について説明
する。電気ヒータ12は通電されると、その断面からみ
て360゜の全方向に輻射熱を発するが、蓄熱部10a
に直接到達しない方向の輻射熱はヒータ熱反射板19が
蓄熱部10aへ反射させる。そこで、蓄熱部10aに直
接加熱することなく他の部分を加熱していた電気ヒータ
12の輻射熱も、効率よく蓄熱に利用でき、さらに他の
部分の温度上昇も防止できる。
【0068】(実施例9)図9は本発明の実施例9の蓄
熱暖房装置の断面図である。
【0069】実施例1と異なる点は、ヒータ熱反射板1
9aは電気ヒータ12が発する輻射熱の内、その断面か
らみて蓄熱部10aに直接到達しない角度方向の輻射熱
には反射角が蓄熱部10aに到達するように求めた断面
形状が凹形状でなめらかな曲線から成るようにしたとこ
ろである。なお、実施例1と同一符号のものは同一構造
を有し、説明は省略する。
【0070】次に動作作用について説明する。電気ヒー
タ12は通電されると、その断面からみて360゜の全
方向に輻射熱を発するが、その断面からみて蓄熱部10
aに直接到達しない角度方向の輻射熱もヒータ熱反射板
19aが蓄熱部10aへ反射させる。そこで、蓄熱部1
0aを直接加熱することなく他の部分を加熱していた電
気ヒータ12の輻射熱も効率よく蓄熱に利用でき、さら
に他の部分の温度上昇も防止できる。
【0071】(実施例10)図10は本発明の実施例1
0の蓄熱暖房装置の断面図である。
【0072】実施例1と異なる点は、ヒータ熱反射板1
9bは電気ヒータ12が発する輻射熱の内、その断面か
らみて蓄熱部10aに直接到達しない角度方向の輻射熱
には、反射角が蓄熱部10aに到達するように求め軸を
直線状に折り曲げて凹形状に形成して成るようにしたと
ころである。なお、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。
【0073】次に動作作用について説明する。電気ヒー
タ12は通電されると、その断面からみて360゜の全
方向に輻射熱を発するが、その断面からみて蓄熱部10
aに直接到達しない角度方向の輻射熱もヒータ熱反射板
19bが蓄熱部10aへ反射させる。そこで、蓄熱部1
0aを直接加熱することなく他の部分を加熱していた電
気ヒータ12の輻射熱も効率よく蓄熱に利用でき、さら
に他の部分の温度上昇も防止できる。また、製作も容易
である。
【0074】(実施例11)図11は本発明の実施例1
1の蓄熱暖房装置の断面図である。
【0075】実施例1と異なる点は、ヒータ熱反射板1
9cは遮熱風路板13と一体化させたところである。な
お、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明
は省略する。
【0076】次に動作作用について説明する。電気ヒー
タ12は通電されると、その断面からみて360゜の全
方向に輻射熱を発するが、その断面からみて蓄熱部10
aに直接到達しない角度方向の輻射熱もヒータ熱反射板
19bが蓄熱部10aへ反射させる。さらにヒータ熱反
射板19cは遮熱風路板13と一体化させているため、
別個に設置する場合に比べ蓄熱部風路内の占有スペース
も小さくでき、通風抵抗が減少させれる。さらに製作費
用も低減できる。
【0077】(実施例12)図12は本発明の実施例1
2の蓄熱暖房装置の断面図である。
【0078】実施例1と異なる点は、電気ヒータ12の
発する輻射熱及び蓄熱部10aからの輻射熱が送風機4
に到達し加熱しないように反射させるとともに、送風機
4から蓄熱部10aへの風路への風の流れを妨げないよ
うにした送風機側ヒータ熱漏出防止風向板20を設けた
ところである。なお、実施例1と同一符号のものは同一
構造を有し、説明は省略する。
【0079】次に動作作用について説明する。電気ヒー
タ12は通電されると、その断面からみて360゜の全
方向に輻射熱を発するが、蓄熱部10aに直接到達しな
い角度方向の輻射熱と高温になった蓄熱部10aから発
する輻射熱で、送風機4への方向の輻射熱は送風機側ヒ
ータ熱漏出防止風向板20が反射して送風機4の側に漏
出させないため、送風機4及びその周囲が異常に高温に
加熱されない。しかも、送風機4から蓄熱部10aへの
蓄熱部風路14への風の流れも阻害されない。
【0080】(実施例13)図13は本発明の実施例1
3の蓄熱暖房装置の断面図である。
【0081】実施例1と異なる点は、電気ヒータ12の
発する輻射熱及び蓄熱部10aからの輻射熱が蓄熱部風
路14を出て混合部6およびその周囲に到達し加熱しな
いように反射させるとともに、蓄熱部風路14から混合
部6およびその周囲への風路への風の流れを妨げないよ
うにした混合部側ヒータ熱漏出防止風向板21を設けた
ところである。なお、実施例1と同一符号のものは同一
構造を有し、説明は省略する。
【0082】次に動作作用について説明する。電気ヒー
タ12は通電されると、その断面からみて360゜の全
方向に輻射熱を発するが、蓄熱部10aに直接到達しな
い角度方向の輻射熱と高温になった蓄熱部10aから発
する輻射熱で、蓄熱部風路14を出て混合部6およびそ
の周囲方向への輻射熱は混合部側ヒータ熱漏出防止風向
板21が反射して漏出させないため、混合部6およびそ
の周囲が異常に高温に加熱されない。しかも、蓄熱部風
路14から混合部6およびその周囲への風路への風の流
れも阻害されない。
【0083】(実施例14)図14は本発明の実施例1
4の蓄熱暖房装置の断面図である。
【0084】実施例1と異なる点は、燃焼筒3の上部に
遮熱風路板13aを設け、その上部に下部蓄熱部22、
さらにその上部に上部蓄熱部23を設け、上部蓄熱部2
3と下部蓄熱部22の間に送風機4からの蓄熱部風路1
4と電気ヒータ12とを設けたところである。なお、実
施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略
する。
【0085】次に動作作用について説明する。電気ヒー
タ12は通電されると、その断面からみて360゜の全
方向に輻射熱を発するが、電気ヒータ12は上部蓄熱部
23と下部蓄熱部22の間に設けられているため、輻射
熱の大部分は上部蓄熱部23と下部蓄熱部22に到達
し、効率よく蓄熱される。室内空気を温風に加熱する場
合も上部蓄熱部23と下部蓄熱部22に分離しているた
め、放熱面積が増大し、効率よく放熱して温風に加熱で
きる。
【0086】(実施例15)図15は本発明の実施例1
5の蓄熱暖房装置の断面図である。
【0087】実施例1と異なる点は、燃焼筒3の上部に
その芯方向が送風機4からの風方向になるように筒状の
蓄熱部10eを設け、この蓄熱部10eに送風機4から
の蓄熱部風路14を接続させ、蓄熱部10eの筒内部空
間24に電気ヒータ12を設けたところである。なお、
実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省
略する。
【0088】次に動作作用について説明する。電気ヒー
タ12は通電されると、その断面からみて360゜の全
方向に輻射熱を発するが、蓄熱部10eは360゜の全
方向に対応した筒状であるため、大部分が蓄熱部10e
に到達し、効率よく蓄熱される。また、蓄熱部10eか
らの放熱で温風に加熱する場合も蓄熱部10eの放熱面
積が増大し、効率よく放熱して温風に加熱できる。
【0089】(実施例16)図16は本発明の実施例1
6の蓄熱暖房装置の断面図である。
【0090】実施例1と異なる点は、電気ヒータ12の
発する輻射熱及び蓄熱部10aが発する輻射熱を蓄熱部
風路14の入口25、出口26から出て送風機4及びそ
の周囲、混合部6およびその周囲に到達し加熱しないよ
うに反射させると共に、送風機4からの風を受けて風の
進行方向に開く蓄熱部風路開閉板27を設けたところで
ある。なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有
し、説明は省略する。次に動作作用について説明する。
蓄熱部10aに蓄熱する場合において、電気ヒータ12
の発する輻射熱及び高温になった蓄熱部10aから発す
る輻射熱は蓄熱部風路開閉板27により蓄熱部風路14
の入口25、出口26が塞がれているため、送風機4及
びその周囲、混合部6およびその周囲に到達し異常に高
温に加熱されることがない。また、蓄熱部10aの放熱
で温風に加熱する場合は、蓄熱部風路開閉板27により
蓄熱部風路の入口25、出口26が開くため、室内空気
が流入し効率よく放熱して温風に加熱できる。
【0091】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、送風機
と、バーナと、このバーナを装備した燃焼筒と、加熱さ
れると蓄熱し、蓄熱状態で室内空気と接触すると温風に
熱交換する蓄熱部と、この蓄熱部を加熱蓄熱し、室内空
気を温風に熱交換する電気ヒータと、送風機からの風路
を蓄熱部風路と燃焼筒風路とで区切る遮熱風路板と、温
風吹き出し口とから構成しているので、制御部は運転開
始時刻を設定すると、予め電気ヒータに通電して蓄熱部
を加熱蓄熱し、運転開始時刻になると送風機を駆動する
とともに、バーナも燃焼させ、導入された室内空気は遮
熱風路板で蓄熱部風路と燃焼筒風路15とに分けられ、
蓄熱部風路に導入された室内空気は蓄熱部と電気ヒータ
で温風に熱交換される。また、燃焼筒風路に導入された
室内空気燃焼筒と接触して温風に熱交換される。さらに
混合部で適温の温風に混合され、温風吹き出し口から吹
き出されるため、燃焼温風に蓄熱部での温風と電気ヒー
タでの温風が加わるため、運転開始直後の室温上昇時に
最大暖房能力がより増大できる。また、室内空気が蓄熱
部風路にも導入されることで高温の蓄熱部と電気ヒータ
に接触するため、室温のままで混合部に直接供給される
割合が減少し、空気汚染物質の焼き切り除去性能が向上
する。さらに電気ヒータを単独で暖房運転をすると燃焼
を用いないため、睡眠中の連続暖房が可能に出来るとい
う有利な効果を有する。
【0092】また、遮熱風路板を燃焼筒の上部に設け、
さらにその上部に蓄熱部と電気ヒータを設け、遮熱風路
板の下部を燃焼筒への燃焼筒風路、上部を蓄熱部への蓄
熱部風路としたことで、電気ヒータに通電して蓄熱部を
加熱蓄熱させると、加熱された空気は比重の関係で上昇
し蓄熱部を効率的に加熱蓄熱する。また、蓄熱部の上部
が蓄熱部断熱材で覆われているため、高温になった蓄熱
部で加熱された空気が上昇することを防止できる。さら
に燃焼筒の上部に遮熱風路板が位置しているため、電気
ヒータおよび蓄熱部の温風への熱交換は燃焼筒の燃焼温
風の熱影響を受けず、効率的に熱交換できる。
【0093】また、蓄熱部は蓄熱部風路に面したその下
面を送風機からの風の流れに平行になるようにフィン形
状面としたことで、フィン形状面により伝熱面積が増大
して電気ヒータによる蓄熱性能および温風への放熱性能
が上昇する。
【0094】また、蓄熱部風路は蓄熱部の送風機に近い
側で蓄熱部の上面と蓄熱部の下面の両面に沿うて分流
し、蓄熱部の出口側で合流するようにとしたことで、蓄
熱部は上面と下面の両面で熱交換するため、伝熱面積が
増大して温風への放熱性能が上昇する。
【0095】また、蓄熱部は蓄熱部風路に面したその上
面と下面の両面を送風機からの風の流れに平行になるよ
うにフィン形状面としたことで、上面と下面の両面で熱
交換し、さらにフィン形状面により伝熱面積がより増大
するため、電気ヒータによる蓄熱性能および温風への放
熱性能がより上昇する。
【0096】また、電気ヒータを蓄熱部の上面と蓄熱部
風路との間に設けたことで、電気ヒータの発する輻射熱
が蓄熱部風路から送風機およびその周辺に到達し、送風
機およびその周辺を異常加熱させることが防止できる。
【0097】また、装置の正面からみて、燃焼筒の側面
部の外側で垂直方向に遮熱風路板を設け、この遮熱風路
板のさらに外側に電気ヒータと蓄熱部を設け、送風機か
らの風路は中央部を燃焼筒風路、外側を蓄熱部風路とし
たことで、制御部は運転開始時刻を設定すると、予め電
気ヒータに通電して蓄熱部を加熱蓄熱し、運転開始時刻
になると送風機を駆動するとともに、バーナも燃焼さ
せ、導入された室内空気は遮熱風路板で蓄熱部風路と燃
焼筒風路とに分けられ、蓄熱部風路に導入された室内空
気は蓄熱部と電気ヒータで温風に熱交換される。また、
燃焼筒風路に導入された室内空気は燃焼筒と接触して温
風に熱交換される。さらに混合部で蓄熱部風路と燃焼筒
風路からの温風と燃焼筒からの燃焼温風が適温の温風に
混合され、温風吹き出し口から吹き出す。そこで、燃焼
温風に蓄熱部での温風と電気ヒータでの温風が加わるた
め、運転開始直後の室温上昇時に最大暖房能力がより増
大できる。また、室内空気が蓄熱部風路にも導入される
ことで高温の蓄熱部と電気ヒータに接触するため、室温
のままで混合部に直接供給される割合が減少し、空気汚
染物質の焼き切り除去性能が向上する。さらに電気ヒー
タを単独で暖房運転をすると燃焼を用いないため、睡眠
中の連続暖房が可能に出来るものである。
【0098】また、電気ヒータの発する輻射熱を電気ヒ
ータが対面する蓄熱部へ反射させるヒータ熱反射板を設
けたことで、電気ヒータの発する輻射熱で蓄熱部に直接
到達しない方向の輻射熱はヒータ熱反射板が蓄熱部へ反
射させるため、蓄熱部に直接加熱することなく他の部分
を加熱していた電気ヒータの輻射熱も、効率よく蓄熱に
利用でき、さらに他の部分の温度上昇も防止できる。
【0099】また、ヒータ熱反射板は電気ヒータが発す
る輻射熱の内、その断面からみて蓄熱部に直接到達しな
い角度方向の輻射熱には反射角が蓄熱部に到達するよう
に求めた断面形状が凹形状でなめらかな曲線から成るよ
うにしたことで、電気ヒータの発する輻射熱で蓄熱部に
直接到達しない方向の輻射熱はヒータ熱反射板が蓄熱部
へ反射させるため、蓄熱部に直接加熱することなく他の
部分を加熱していた電気ヒータの輻射熱も、効率よく蓄
熱に利用でき、さらに他の部分の温度上昇も防止でき
る。
【0100】また、ヒータ熱反射板は電気ヒータが発す
る輻射熱の内、その断面からみて蓄熱部に直接到達しな
い角度方向の輻射熱には、反射角が蓄熱部に到達するよ
うに求めて直線を折り曲げて凹形状に形成して成るよう
にしたことで、電気ヒータの発する輻射熱で蓄熱部に直
接到達しない方向の輻射熱はヒータ熱反射板が蓄熱部へ
反射させるため、蓄熱部に直接加熱することなく他の部
分を加熱していた電気ヒータの輻射熱も、効率よく蓄熱
に利用でき、さらに他の部分の温度上昇も防止できる。
また、製作も容易である。
【0101】また、ヒータ熱反射板は遮熱風路板と一体
化させたことで、電気ヒータの発する輻射熱で蓄熱部に
直接到達しない角度方向の輻射熱もヒータ熱反射板が蓄
熱部へ反射させる。さらに、別個に設置する場合に比べ
蓄熱部風路内の占有スペースも小さくでき、通風抵抗が
減少させれる。さらに製作費用も低減できる。
【0102】また、電気ヒータの発する輻射熱及び蓄熱
部からの輻射熱が送風機に到達し加熱しないように反射
させるとともに、送風機から蓄熱部風路への風の流れを
妨げないようにした送風機側ヒータ熱漏出防止風向板を
設けたことで、電気ヒータが通電されると発する輻射熱
および高温になった蓄熱部から発する輻射熱で蓄熱部に
直接到達しない輻射熱で、送風機への輻射熱は送風機側
ヒータ熱漏出防止風向板が反射して漏出させないため、
送風機及びその周囲が異常に高温に加熱されない。しか
も、送風機から蓄熱部への蓄熱部風路への風の流れも阻
害されない。
【0103】また、電気ヒータの発する輻射熱及び蓄熱
部からの輻射熱が蓄熱部風路を出て混合部およびその周
囲に到達し加熱しないように反射させるとともに、蓄熱
部風路から混合部およびその周囲への風路への風の流れ
を妨げないようにした混合部側ヒータ熱漏出防止風向板
を設けたことで、電気ヒータが通電されると発する輻射
熱および高温になった蓄熱部から発する輻射熱で、蓄熱
部風路を出て混合部およびその周囲方向への輻射熱は混
合部側ヒータ熱漏出防止風向板が反射して漏出させない
ため、混合部およびその周囲が異常に高温に加熱されな
い。しかも、蓄熱部風路から混合部およびその周囲への
風路への風の流れも阻害されない。
【0104】また、燃焼筒の上部に遮熱風路板を設け、
その上部に下部蓄熱部、さらにその上部に上部蓄熱部を
設け、上部蓄熱部と下部蓄熱部の間に送風機からの蓄熱
部風路と電気ヒータとを設けたことで、電気ヒータは通
電されると発する輻射熱の大部分は上部蓄熱部と下部蓄
熱部に到達し、効率よく蓄熱される。室内空気を温風に
加熱する場合も上部蓄熱部と下部蓄熱部に分離している
ため、放熱面積が増大し、効率よく放熱して温風に加熱
できる。
【0105】また、燃焼筒の上部にその芯方向が送風機
からの風方向になるように筒状の蓄熱部を設け、この蓄
熱部に送風機からの蓄熱部風路を接続させ、蓄熱部の筒
内部空間に電気ヒータを設けたことで、電気ヒータは通
電されると発する輻射熱は、蓄熱部が360゜の全方向
に対応した筒状であるため、大部分が蓄熱部に到達し、
効率よく蓄熱される。また、蓄熱部からの放熱で温風に
加熱する場合も蓄熱部の放熱面積が増大し、効率よく放
熱して温風に加熱できる。
【0106】また、電気ヒータの発する輻射熱及び高温
の蓄熱部が発する輻射熱を蓄熱部風路の入口、出口から
出て送風機及びその周囲、混合部およびその周囲に到達
し加熱しないように反射させると共に、送風機からの風
を受けて風の進行方向に開く蓄熱部風路開閉板を設けた
ことで、蓄熱部に蓄熱する場合において、電気ヒータの
発する輻射熱及び高温になった蓄熱部から発する輻射熱
は蓄熱部風路開閉板により蓄熱部風路の入口、出口が塞
がれているため、送風機及びその周囲、混合部およびそ
の周囲に到達し異常に高温に加熱されることがない。ま
た、蓄熱部の放熱で温風に加熱する場合は、蓄熱部風路
開閉板により蓄熱部風路の入口、出口が開くため、室内
空気が流入し効率よく放熱して温風に加熱できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の蓄熱暖房装置の断面図
【図2】本発明の実施例2の蓄熱暖房装置の断面図
【図3】本発明の実施例3の蓄熱暖房装置の断面図
【図4】本発明の実施例4の蓄熱暖房装置の断面図
【図5】本発明の実施例5の蓄熱暖房装置の断面図
【図6】本発明の実施例6の蓄熱暖房装置の断面図
【図7】本発明の実施例7の蓄熱暖房装置の断面図
【図8】本発明の実施例8の蓄熱暖房装置の断面図
【図9】本発明の実施例9の蓄熱暖房装置の断面図
【図10】本発明の実施例10の蓄熱暖房装置の断面図
【図11】本発明の実施例11の蓄熱暖房装置の断面図
【図12】本発明の実施例12の蓄熱暖房装置の断面図
【図13】本発明の実施例13の蓄熱暖房装置の断面図
【図14】本発明の実施例14の蓄熱暖房装置の断面図
【図15】本発明の実施例15の蓄熱暖房装置の断面図
【図16】本発明の実施例16の蓄熱暖房装置の断面図
【図17】従来の燃焼暖房装置の断面図
【図18】従来の蓄熱電気暖房装置の断面図
【符号の説明】
1 本体ケーシング 2 バーナ 3 燃焼筒 4 送風機 5 ガイド 6 混合部 7 温風吹き出し口 8 室温センサ8 9 制御部 10a、10b、10c、10d、10e 蓄熱部 11 蓄熱部断熱材 12 電気ヒータ 13 遮熱風路板 14a、14b 蓄熱部風路 15a 燃焼筒風路 16 フィン形状面 17、17a 蓄熱部の上面 18、18a 蓄熱部の下面 19、19a、19b、19c ヒータ熱反射板 20 送風機側ヒータ熱漏出防止風向板 21 混合部側ヒータ熱漏出防止風向板 22 下部蓄熱部 23 上部蓄熱部 24 筒内部空間 25 蓄熱部風路の入口 26 蓄熱部風路の出口 27 蓄熱部風路開閉板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24H 7/00 - 7/06 F24H 3/04 301 F24H 9/02 302

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内空気を吸気し吹き出す送風機と、バー
    ナと、このバーナを装備した燃焼筒と、加熱により蓄熱
    し、蓄熱状態で室内空気と接触すると熱交換する蓄熱部
    と、この蓄熱部を加熱蓄熱し前記送風機からの室内空気
    と接触すると温風に熱交換する電気ヒータと、前記送風
    機からの風路を前記電気ヒータ及び前記蓄熱部への蓄熱
    部風路と前記燃焼筒への燃焼筒風路とに区切り、前記燃
    焼筒からの燃焼温風が前記蓄熱部を加熱しないようにす
    る遮熱風路板と、温風になった室内空気が装置から吹き
    出す温風吹き出し口とを備えた蓄熱暖房装置。
  2. 【請求項2】燃焼筒の上部に遮熱風路板を設け、さらに
    その上部に蓄熱部と電気ヒータを設け、送風機からの風
    路は下部を燃焼筒への風路、上部を蓄熱部への風路とし
    た請求項1記載の蓄熱暖房装置。
  3. 【請求項3】蓄熱部は蓄熱部風路に面したその下面を送
    風機からの風の流れに平行になるようにフィン形状とし
    た請求項1記載の蓄熱暖房装置。
  4. 【請求項4】蓄熱部風路は蓄熱部の送風機側で上面と下
    面の両面に分かれ、出口側で合流する請求項1記載の蓄
    熱暖房装置。
  5. 【請求項5】蓄熱部は蓄熱部風路に面したその上面と下
    面の両面を送風機からの風の流れに平行になるようにフ
    ィン形状とした請求項1記載の蓄熱暖房装置。
  6. 【請求項6】電気ヒータは蓄熱部の上面の蓄熱部風路の
    間に設けた請求項1記載の蓄熱暖房装置。
  7. 【請求項7】燃焼筒の側面部に遮熱風路板を設け、この
    遮熱風路板の外側に蓄熱部と電気ヒータを設け、送風機
    からの風路は中央部を燃焼筒への風路、外側を蓄熱部へ
    の風路とした請求項1記載の蓄熱暖房装置。
  8. 【請求項8】電気ヒータの輻射熱を電気ヒータが面する
    蓄熱部へ反射させるヒータ熱反射板を設けた請求項1記
    載の蓄熱暖房装置。
  9. 【請求項9】ヒータ熱反射板は電気ヒータの輻射熱を対
    向して面する蓄熱部へ反射するように、その断面形状が
    凹形状でなめらかな曲線から成る請求項1記載の蓄熱暖
    房装置。
  10. 【請求項10】ヒータ熱反射板は電気ヒータの輻射熱を
    対向して面する蓄熱部へ反射するように、その断面形状
    が凹形状で平面を組み合わせ折り曲げて成る請求項1記
    載の蓄熱暖房装置。
  11. 【請求項11】ヒータ熱反射板は遮熱風路板と一体化さ
    せた請求項1記載の蓄熱暖房装置。
  12. 【請求項12】電気ヒータの輻射熱及び蓄熱部からの輻
    射熱が送風機に到達し加熱しないように反射させると共
    に、送風機から蓄熱部への風路への風の流れを妨げない
    ようにした送風機側ヒータ熱漏出防止風向板を設けた請
    求項1記載の蓄熱暖房装置。
  13. 【請求項13】電気ヒータの発する輻射熱及び蓄熱部か
    らの輻射熱が蓄熱部出口側風路に到達し加熱しないよう
    に反射させると共に、蓄熱部出口側風路の風の流れを妨
    げないようにした蓄熱部出口側ヒータ熱漏出防止風向板
    を設けた請求項1記載の蓄熱暖房装置。
  14. 【請求項14】燃焼筒の上部に遮熱風路板を設け、その
    上部に下部蓄熱部、さらにその上部に上部蓄熱部を設
    け、上部蓄熱部と下部蓄熱部の間に送風機からの蓄熱部
    風路と電気ヒータを設けた請求項1記載の蓄熱暖房装
    置。
  15. 【請求項15】燃焼筒の上部にその芯方向が送風機から
    の風方向になるように筒状の蓄熱部を設け、この蓄熱部
    に送風機からの蓄熱部風路を接続させ、蓄熱部の筒内部
    空間に電気ヒータを設けた請求項1記載の蓄熱暖房装
    置。
  16. 【請求項16】電気ヒータの輻射熱及び蓄熱部からの輻
    射熱が蓄熱部入口、出口側風路に到達し加熱しないよう
    に反射させると共に、送風機からの風を受けて風の進行
    方向に開く蓄熱部風路開閉板を設けた請求項1記載の蓄
    熱暖房装置。
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