JPS6211726Y2 - - Google Patents

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JPS6211726Y2
JPS6211726Y2 JP3164581U JP3164581U JPS6211726Y2 JP S6211726 Y2 JPS6211726 Y2 JP S6211726Y2 JP 3164581 U JP3164581 U JP 3164581U JP 3164581 U JP3164581 U JP 3164581U JP S6211726 Y2 JPS6211726 Y2 JP S6211726Y2
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【考案の詳細な説明】 本考案はマスタシリンダで発生した制動液圧
が、二つの独立した配管系統によつて車両の左右
後輪に伝達される二系統制動装置に使用される液
圧制御弁に関するものである。
車両においてはマスタシリンダと車両の左右後
輪に設けられたホイールシリンダとを互いに独立
した二つの配管系統で接続し、ブレーキ操作部材
の操作に基づいてマスタシリンダに発生させられ
た制動液圧を互に独立に上記各ホイールシリンダ
に伝達することが行なわれている。
本出願人は先に、そのような二系統制動装置に
おいて、左右後輪に伝達される制動液圧を制御す
る弁として一対のプロポーシヨニングバルブのバ
ルブピストンを一個のハウジング内に並列に設
け、両バルブピストンの付勢機構を共通化したも
のを開発し、昭和55年12月27日付で実用新案登録
出願した(実願昭55−191230号;実開昭57−
111654号)。これは、一対のバルブピストンの付
勢機構が、(イ)該両バルブピストンの中間位置にお
いて一端部が枢軸によつて該両バルブピストンの
軸心を含む平面に平行な方向に揺動可能に支持さ
れたガイドロツドと、(ロ)該ガイドロツドに摺動可
能に嵌合された筒状部と前記両バルブピストンの
後端に当接可能な作用部とを備えた摺動部材と、
(ハ)該摺動部材と前記ガイドロツドとの間に装着さ
れ該摺動部材を介して前記両バルブピストンの末
端に常時一定の付勢力を付与するするスプリング
と、(ニ)前記ガイドロツドの前記枢軸によつて支持
された一端部から前記ハウジングに向かつて延び
出させられ、該ハウジングに前記バルブピストン
と平行に形成されたストツパ孔に所定のクリアラ
ンスをもつて嵌入して、前記ガイドロツドの揺動
を前記枢軸の軸心を通りかつ前記両バルブピスト
ンの軸心に平行な直線を中心とする微小角度範囲
に限定するストツパ突起とを含むことを特徴とす
るものである。
この液圧制御弁においては、一個のスプリング
の弾性力が摺動部材によつて一対のバルブピスト
ンに等分に分配されるとともに、製作誤差に起因
する一対のバルブピストンの作動ストロークの不
一致が摺動部材およびガイドロツドの微小角度の
揺動によつて吸収される。しかも、二つの独立し
た配管系統の一方が破損した場合には、ストツパ
によつて一定限度以上の揺動を阻止されたガイド
ロツド上を摺動部材が直線的に移動することとな
り、正常な側の配管系統の液圧を受けるバルブピ
ストンが単独でスプリングを圧縮する結果となる
ため、正常な側の液圧制御開始圧力が二系統とも
正常な場合の約二倍に増大する効果が得られる。
また、ガイドロツドは単純に枢軸によつてハウジ
ングまたはそれに固定の部材に取り付ければ良
く、また摺動部材は棒状のガイドロツドの外側へ
摺動可能に嵌合させればよいので製作が容易とな
るのである。
本考案はかかる効果が得られるものであつて、
かつ組立てが一層容易となる液圧制御弁を提供す
ることを目的とするものであつてその要旨とする
ところは、一対のバルブピストンの付勢機構を、
(イ)容器状を成し、前記ハウジングの前記両バルブ
ピストン後端部が突出している面を覆う状態で該
ハウジングに固定されるカバーと、(ロ)前記両バル
ブピストンの中間位置において一端部が枢軸によ
つて前記カバーに取り付けられ、該バルブピスト
ンの軸心を含む平面に平行な方向に回動可能であ
るガイドロツドと、(ハ)該ガイドロツドの前記一端
部の外周面に形成された環状溝に嵌装され、一部
が該外周面から突出したスナツプリングと、(ニ)該
ガイドロツドに摺動可能に嵌合された筒状部と前
記両バルブピストンの後端に当接可能な作用部と
を備え、該ガイドロツドの前記一端部側からの抜
出しが前記スナツプリングによつて阻止される摺
動部材と、(ホ)前記ガイドロツドの自由端部と前記
摺動部材との間に装着され、該摺動部材を前記両
バルブピストンに押し付けて該摺動部材を介して
該両バルブピストンに前記付勢力を付与するスプ
リングと、(ヘ)前記ガイドロツドの前記回動運動を
前記枢軸の軸心を通りかつ前記両バルブピストン
の軸心に平行な直線を中心とする所定角度範囲に
限定すべく、該ガイドロツドの自由端部に両側か
ら所定の間隔を隔てて対向する状態で前記カバー
に固設された一対のストツパとを含むものとする
とともに、前記スナツプリングの取付位置を、前
記カバーが前記ハウジングから外された状態にお
いては前記摺動部材が該スナツプリングに受けら
れることにより前記スプリングが予圧縮された状
態に維持され、該カバーが該ハウジングに固定さ
れた状態では該摺動部材が前記両バルブピストン
に押されて該スナツプリングから離れる位置に決
定した点にある。
このようにすれば、ハウジングにガイドロツド
を支持するための耳片等を設ける必要がないた
め、ハウジングの素材の製造および機械加工が容
易となり、かつ設計の自由度が増大する効果が得
られる。また、ストツパと枢軸支持部がともにカ
バーに設けられているので、ガイドロツドおよび
摺動部材の回動角度規制精度が向上する効果が得
られる。
また、スプリングに所定の付勢力に近い大きさ
の予荷重を加えた状態で、付勢機構を予め組み立
てておくことができるので、ハウジングに該付勢
機構を構成する個々の部品を組み付けるのに比較
して、組付け作業が容易となる。
しかも、自由端部にスナツプリングを取り付け
る場合に比較して、簡易なスナツプリングの使用
が可能となる利点がある。すなわち、ガイドロツ
ドの自由端部にスナツプリングが取り付けられる
場合には、液圧制御弁の使用状態においてもスナ
ツプリングがスプリングの付勢力を受け続けるこ
ととなり、万一、スナツプリングが外れれば、ス
プリングのセツト荷重が低下して、液圧制御弁の
制御特性が変わつてしまうこととなるのである
が、本考案にかかる液圧制御弁においてはスナツ
プリングが摺動部材の抜け出しを防止するのは、
付勢機構がハウジングに組み付けられるまでであ
つて、組付け後においては摺動部材のガイドロツ
ドからの抜け出しはバルブピストンによつて防止
されるため、スナツプリングには力が作用せず、
これが外れる恐れはない。したがつて、自由端部
にスナツプリングを設ける場合に比較して、簡易
なスナツプリングの使用が可能となるのである。
また、スプリングに予荷重を与えて予め付勢機
構を組み立てた際に、該予荷重が設計通りの値で
あるかどうか予め検査でき、必要であればスペー
サシムの挿入等によつて予荷重を付勢機構のハウ
ジングへの組付け前に調節し得るので、液圧制御
弁の特性のばらつきを小さくできる効果も得られ
る。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。
第1図において、10はマスタシリンダであ
り、ブレーキペダル12の踏込み力に応じて互い
に独立な加圧室14,16に等しい油圧が発生さ
せられる。第一加圧室14に発生した油圧は管路
18によつて油圧制御弁20の入口ポート22に
導かれ、更に出口ポート24、管路26を経て左
側前輪のホイールシリンダ28へ、あるいは出口
ポート30を経て右側後輪のホイールシリンダ3
2へそれぞれ伝達される。なお、マスタシリンダ
10の第二加圧室16に発生した油圧も管路34
と上記入口ポート22、出口ポート24,30と
は対称位置に設けられた入口ポートおよび2つの
出口ポートと、更には管路36,38とを経て右
側前輪のホイールシリンダ40、左側後輪のホイ
ールシリンダ42へそれぞれ伝達される。
油圧制御弁20は互いに並列に配設された2個
のPバルブ43,44を含んでおり、このPバル
ブ43,44のバルブピストン46,48が付勢
機構50によつて付勢されている。
バルブピストン46は、ハウジング52に設け
られた段付穴54に収容されるとともに、この段
付穴54の開口部に螺合されたスリーブ56の中
央孔に滑動可能に嵌挿され、かつその後端部がス
リーブ56から突出させられている。スリーブ5
6はその入口室66側端面に凹陥部を有してお
り、この凹陥部内にオイルシール58が配設され
てスリーブ56とバルブピストン46との間の油
密を保つている。60はシールカバーである。段
付穴54の内周面に形成された段部にはゴム製の
弁座62が配設され、この弁座62とバルブピス
トン46の弁子64との密着あるいは離間によつ
て入口室66と出口室68との連通・遮断が為さ
れるようになつている。なお、図示しないが同様
の構成から成る段付穴、スリーブ、オイルシー
ル、弁子、弁座等が上記段付穴54等と対称位置
に配設されている。
ハウジング52の底面(バルブピストン46,
48の後端部が突出する側の面)側には、容器状
を成してこの底面を覆うカバー70が固定されて
いる。カバー70の固定はそのフランジ部72に
設けられた4個のボルト穴74(第3図参照)に
装着された4本のボルト75によつて為されてい
る。このカバー70のハウジング52側(第1図
中上側、以下単に上側とする)の部分には、上記
一対のバルブピストン46,48の中間位置にお
いて相対向する一対の貫通穴76,76が形成さ
れている。
この貫通穴76,76には、第2図に示される
ように、ガイドロツド78を回動可能に支持する
ための枢軸であるピボツトピン80が挿通され
て、スナツプリング81で抜け止めされている。
第4図に示すように、ガイドロツド78の上側の
端部には環状溝82が形成されており、ここにス
ナツプリング84が嵌められて、その一部がガイ
ドロツド78の外周面より突出している。上記ピ
ン80はスナツプリング84のやや下方の位置に
おいてガイドロツド78を直径方向に貫通するピ
ン穴85に挿通され、ガイドロツド78を両バル
ブピストン46,48の軸心を含む平面に平行な
方向に回動可能に支持している。ガイドロツド7
8の他端部(自由端部)はカバー70の底部内壁
面に設けられた対向するストツパ部86の間に所
定間隙をおいて嵌入させられている。ストツパ部
86は、ガイドロツド78の回動を一定範囲内に
抑えるため、ピン80の軸心を通りかつバルブピ
ストン46,48の軸心に平行な直線との成す角
度が一定値に達したときガイドロツド78に当接
してそれ以上の回動を阻止する。
このガイドロツド78には外周面に段付部92
を有する筒状部88を備えた摺動部材90が嵌合
されている。筒状部88における段付部92は、
コイルスプリング94の一端に接してコイルスプ
リング94の付勢力を受けている。コイルスプリ
ング94の他端はガイドロツド78の自由端部に
嵌められた座板96で受けられており、座板96
はガイドロツド78に形成された大径部98によ
つて支持されている。筒状部88の上側端部10
0はスナツプリング84に当接するとともに、第
5図に示すように相対向する側壁に上側に向かつ
て開いた切欠を備えた一対のフランジ102,1
02を備えている。フランジ102,102は断
面がU字状を成しており、ピボツトピン80と係
合して摺動部材90のガイドロツド78まわりの
回転を阻止している。筒状部88の上側端部10
0からは一対の作用部106がその半径方向にフ
ランジ102と直交して突設されている。この作
用部106はバルブピストン46,48の後端
(下端)に当接し、前記スプリング94の付勢力
をこれら一対のバルブピストン46,48に付与
している。
本実施例の付勢機構50はハウジング52への
取付前にサブアツセンブリとして予め組み立てて
おくことができ、その組立作業は次のようにして
行われる。まず、ガイドロツド78に座板96、
スプリング94および摺動部材90が嵌められ
る。スプリング94が所定量圧縮され、ガイドロ
ツド78の環状溝82が摺動部材90の端部10
0から表れたならば、その環状溝82にスナツプ
リング84を取り付ける。その後は、力を除いて
も摺動部材90がスナツプリング84に受けら
れ、スプリング94は予圧縮状態に保たれる。
この状態でスプリング94の予荷重が適正値で
あるか否かを検査することができ、必要であれば
分解して座板96と大径部98との間にシムを挿
入し、あるいは座板96を厚さの異なるものと交
換することによつてスプリング94の予荷重を調
節することができる。
続いて、このようにして組み立てたガイドロツ
ド78、摺動部材90およびスプリング94等を
カバー70内に入れ、カバー70の貫通穴76、
摺動部材90のフランジ102およびガイドロツ
ド78のピン穴85にピボツトピン80を通し、
スナツプリング84により抜け止めを行えばサブ
アツセンブリとしての付勢機構80が完成する。
次に、上記構成の油圧制御弁20の作動を説明
する。
先ず、ブレーキペダル12が踏み込まれるとマ
スタシリンダ10の第一および第二加圧室14,
16にそれぞれ等しい油圧が発生する。第一加圧
室14に発生した油圧は管路18、入口ポート2
2を経て入口室66に伝達される。更にこの油圧
は入口室66に連通する出口ポート24、管路2
6を経て左側前輪のホイールシリンダ28に伝達
される。また、この入口室66内の油圧は出口室
68、出口ポート30、管路108を経て右側後
輪のホイールシリンダ32へも伝達されて車輪の
制動を為す。なお、マスタシリンダ10の第二加
圧室16に発生した油圧も同様にして右側前輪、
左側後輪のホイールシリンダ40,42に伝達さ
れる。
入口室66及び出口室68に伝達される油圧は
ブレーキペダル12の踏込みに伴つて引き続き高
められるが、この油圧が設定された一定値を超え
るとその出口室68における油圧の作用に基づい
てバルブピストン46に加えられる押出力が付勢
機構50による付勢力に打ち勝つため、弁子64
が移動して弁座62に着座させられる。ここにお
いて、入口室66と出口室68における連通が一
旦遮断されるが、入口室66の油圧がさらに高ま
ると弁子64は再び弁座62から離間させられ、
出口室68の油圧が高められる。出口室68の油
圧が高まれば弁子64は再び弁座62に着座させ
られ、以後、これを繰り返してよく知られた油圧
制御動作を為す。
ところで、一対のバルブピストン46,48は
その作動ストローク(移動量)が同一となるよう
に設計されるが、製作誤差等によつて両者は必ず
しも一致するとは限らない。すなわち、一方のバ
ルブピストン(例えば、図中右方のバルブピスト
ン48)が弁座に着座しても他方のバルブピスト
ン46の弁子64が未だ弁座62に着座するに至
らないことがある。この場合、出口室68におけ
る油圧は引き続いて増大するために摺動部材9
0、ガイドロツド78は両バルブピストン46,
48への付勢力が等しくなる位置まで第1図中反
時計回りに回動させられて両者の力のアンバラン
スを無くし、以て左右後輪に相等しい制御油圧を
伝達すべく作用するのである。なお、この場合に
おいてガイドロツド78はストツパ部86には当
接しない。ストツパ部86とガイドロツド78と
の間隙がそのように定められているのである。
次に、一対の配管系統の一方、例えば、管路3
4に油漏れが生じた場合には、マスタシリンダ1
0に発生した油圧は管路18を経て一方の入口ポ
ーート22にのみ伝達される。そして、出口室6
8の油圧が上記設定値を超えると摺動部材90の
作用部106にはバルブピストン46の押出力の
みが働く。したがつて、摺動部材90およびガイ
ドロツド78はこの一方のバルブピストン46か
らの押出力を受けて第1図中反時計回りに大きく
回動させられてガイドロツド78の先端部がスト
ツパ部86に当接し、摺動部材90、ガイドロツ
ド78のそれ以上の回動が阻止される。なお、こ
の段階においても弁子64は弁座62に着座する
には至つていない。出口室68における油圧が更
に引き続いて高められ、この油圧に基づくバルブ
ピストン46の押出力が上記付勢力に打ち勝つた
ところでバルブピストン46は摺動部材90を下
方へ摺動させながら押し出され、その弁子64が
弁座62に着座するに至る。ここにおいて、初め
て公知の油圧制御動作が開始されるのである。こ
のとき、出口室68における油圧は、バルブピス
トン46が単独でコイルスプリング94の付勢力
を受けることとなるから上記制御動作は出口室6
8の油圧が正常時の二倍となつて初めて為される
のであり、したがつて右側後輪のホイールシリン
ダ32に伝達される油圧の油圧制御開始値は正常
時に比較して約二倍の値となるのである。
ところで、上記制御弁20はバルブピストン4
6,48を付勢する付勢機構50がカバー70側
に取り付けられたことを大きな特徴としている。
付勢機構50はこれをハウジング側へ取り付ける
ことも可能であり、事実本出願人は付勢機構をハ
ウジング側に取り付けた油圧制御弁を開発し、出
願している。前述の実願昭55−191230号(実開昭
57−111654号)がそれである。
しかしながら、付勢機構をハウジング側に取り
付ける場合にはこれらを支承すべき支持部を設け
るためのスペースをハウジング側に確保しなけれ
ばならない。この支持部は一対のバルブピストン
の中間位置に設けられるから必然的にバルブピス
トンの間隔を広くとる必要が生じ、したがつて制
御弁自体の幅が広がつてその大形化を招く。これ
に対し、支持部がカバー側に設けられれば上記ス
ペースが不要となつて制御弁がコンパクト化され
るのである。更に、上記装置においてはピン80
が設けられたその同じ部材であるカバー70にス
トツパ部86が設けられているため、これを別部
材たるハウジング側に設けた場合に比べて制御弁
組付け時における組付誤差の影響を回避し得てス
トツパ部とガイドロツド間の相対的寸法精度が高
められるとともに、組付け前において精度のチエ
ツクをすることができる利点を有する。しかも、
ストツパ部86はガイドロツド78の回動中心で
あるピン80から軸心方向に最も隔たつたカバー
70の底部近傍に設けられているからガイドロツ
ド78の許容回動範囲をより正確に規定し得る。
また、スナツプリング84は付勢機構50がハ
ウジング52に取り付けられるまでの間、摺動部
材90のガイドロツド78からの抜け出しを防止
する機能を果たせばよく、液圧制御弁の組立完了
後は何の力も受けない状態となるため、簡易なも
のを使用することができる。
さらに、摺動部材90のフランジ102は、摺
動部材90およびガイドロツド78のピボツトピ
ン軸方向における位置決めを行う機能を有してい
るので、専用のスペーサを取り付ける必要がな
く、作業工数が減り、組付けが容易となる効果が
得られる。
以上、本考案の一実施例を詳細に説明したが、
本考案はこれ以外にも種々の変形、改良を施した
態様で実施し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である油圧制御弁の
要部を切り欠いて示す正面図、第2図は同制御弁
の要部底面断面図、第3図乃至第5図はそれぞれ
同制御弁のカバー、ガイドロツド、摺動部材を示
す斜視図である。 10……マスタシリンダ、12……ブレーキペ
ダル、18,26,34,36,38,108…
…管路、20……油圧制御弁(液圧制御弁)、2
8,32,40,42……ホイールシリンダ、4
6,48……バルブピストン、50……付勢機
構、52……ハウジング、70……カバー、78
……ガイドロツド、80……ピボツトピン、84
……スナツプリング、86……ストツパ部、88
……筒状部、90……摺動部材、94……コイル
スプリング、106……作用部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ブレーキ操作部材の操作に基づきマスタシリン
    ダにおいて発生させられる制動液圧が車両の左右
    後輪に設けられたホイールシリンダに二つの独立
    した配管系統によつて伝達されるリヤ独立二系統
    制動装置において、前記左右後輪のホイールシリ
    ンダに伝達される制動液圧を制御する一対のバル
    ブピストンが一個のハウジングに並列にかつ後端
    部が該ハウジングから突出する状態に配設される
    とともに、付勢機構によつて該ハウジング内へ向
    かう方向の付勢力を付与される形式の液圧制御弁
    であつて、前記付勢機構が、 (イ) 容器状を成し、前記ハウジングの前記両バル
    ブピストン後端部が突出している面を覆う状態
    で該ハウジングに固定されるカバーと、 (ロ) 前記両バルブピストンの中間位置において一
    端部が枢軸によつて前記カバーに取り付けら
    れ、該バルブピストンの軸心を含む平面に平行
    な方向に回動可能であるガイドロツドと、 (ハ) 該ガイドロツドの前記一端部の外周面に形成
    された環状溝に嵌装され、一部が該外周面から
    突出したスナツプリングと、 (ニ) 該ガイドロツドに摺動可能に嵌合された筒状
    部と前記両バルブピストンの後端に当接可能な
    作用部とを備え、該ガイドロツドの前記一端部
    側からの抜け出しが前記スナツプリングによつ
    て阻止される摺動部材と、 (ホ) 前記ガイドロツドの自由端部と前記摺動部材
    との間に装着され、該摺動部材を前記両バルブ
    ピストンに押し付けて該摺動部材を介して該両
    バルブピストンに前記付勢力を付与するスプリ
    ングと、 (ヘ) 前記ガイドロツドの前記回動運動を前記枢軸
    の軸心を通りかつ前記両バルブピストンの軸心
    に平行な直線を中心とする所定角度範囲に限定
    すべく、該ガイドロツドの自由端部に両側から
    所定の間隔を隔てて対向する状態で前記カバー
    に固設された一対のストツパと を含み、かつ、前記スナツプリングの取付位置
    が、前記カバーが前記ハウジングから外された状
    態においては前記摺動部材が該スナツプリングに
    受けられることにより前記スプリングが予圧縮さ
    れた状態に維持され、該カバーが該ハウジングに
    固定された状態では該摺動部材が前記両バルブピ
    ストンに押されて該スナツプリングから離れる位
    置に決定されていることを特徴とするリヤ独立二
    系統制動装置用液圧制御弁。
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