JPS6211503Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカセツトテープを陳列するカセツトテ
ープ陳列棚の改良に関する。

従来、ミユージツクテープ、ビデオテープ或い
はコンピユータのソフトテープ等のカセツトテー
プの陳列棚としては、第５図に示される如く、上
下方向に多段の棚板１を備えたカセツトテープ陳
列棚２があり、該陳列棚２の各棚部３にカセツト
テープ４の背面５を前面側として、前後方向より
挿脱自在とされていた。また通常、カセツトテー
プ４の背面５には、表示面積が狭いため、そのテ
ープ４内容の概要、例えば、ゲーム名や歌手名等
が表示されており、一方、表示面積が大なる正面
や裏面には、そのテープ４内容が詳細に、例え
ば、ゲーム内容や各題名等が表示されている。し
かしながら、上記陳列棚２におけるカセツトテー
プ４陳列状態においては、需要者にとつてその背
面５だけしか視認できないため、そのカセツトテ
ープ４を陳列棚２より取出してその内容を確認す
る必要があつた。このように需要者が自由にカセ
ツトテープ４を陳列棚２より出し入れ自在である
ため、盗難のおそれが大であり、また陳列棚２と
しての商品展示機能を十分に発揮していないとい
う欠点があつた。

そこで、本考案は上記問題点に鑑み、商品展示
機能を十分に発揮できるように構成すると共に、
盗難防止を図つたものであり、その特徴とすると
ころは、枠組されたフレーム体内に固定状に取付
けられた固定陳列戸と上下方向軸回りに回動自在
に取付けられた回動陳列戸とがフレーム体に沿つ
て側方向連続状に備えられ、各陳列戸に上下方向
多段の棚板と、各棚板前端部に上下方向に突設さ
れたテープ保持壁とを備えた棚部が設けられ、各
陳列戸の一側縁に上下の各棚部で形成されたカセ
ツトテープの側面と同形状のカセツトテープ挿脱
口が備えられ、回動陳列戸を回動した際に各陳列
戸の前記挿脱口が開放され、回動陳列戸をフレー
ム体に沿つた展示姿勢とした際に各陳列戸の挿脱
口が閉状態とされ、該展示姿勢で回動陳列戸をフ
レーム体側に固定解除自在に固定するロツク機構
が設けられた点にある。

以下、本考案の第１実施例を図面に基づいて説
明すると、第１図乃至第３図において、１０はカ
セツトテープ陳列棚で、上下の上フレーム１１と
下フレーム１２及び左右の側フレーム１３，１４
とにより矩形状に枠組み構成されたフレーム体１
５が備えられており、該フレーム体１５内に側方
向に三枚の陳列戸１６，１７，１８が直列状に取
付けられている。そして両側の陳列戸１６，１８
はフレーム体１５に固定状に取付けられた固定陳
列戸１６，１８とされ、中央の陳列戸１７は上下
方向軸回りに回動自在に取付けられた回動陳列戸
１７とされている。尚、本実施例では、回動陳列
戸１７は第２図に示される如く、上フレーム１１
及び下フレーム１２より突設された支軸１９，２
０により回動自在に支持されている。

前記各陳列戸１６，１７，１８には上下方向に
多段の棚板２１が設けられ、各棚板２１の前端に
は上下方向に夫々突設状とされたテープ保持壁２
２が夫々設けられており、棚板２１とテープ保持
壁２２とにより棚部２３が構成されている。そし
て固定陳列戸１６，１８の各棚部２３の内端側は
カセツトテープ２４の側面と同形状の細長矩形状
に開放されており、カセツトテープ２４の正面２
５を前面側としてカセツトテープ２４が挿脱自在
に挿入される挿脱口２６として構成されている。
また外端側にはカセツトテープ２４の挿入端側と
接離自在に当接する受承壁２７が設けられてい
る。

一方、回動陳列戸１７の各棚部２３の一側縁も
同様に開放されており、挿脱口２８とされ、他端
側には受承壁２９が設けられている。

また、下フレーム１２の中間部に、ロツク機構
３０が設けられており、該ロツク機構３０の操作
により、下フレーム１２上面よりロツク杆３１が
出没自在とされ、回動陳列戸１７の下面に設けら
れた係脱孔（図示省略）に係脱自在に係合するよ
う構成されている。そしてロツク杆３１と係脱孔
の係合により、回動陳列戸１７がフレーム体１５
に相対回動不能に固定される。

尚、各陳列戸１６，１７，１８はアクリル等の
樹脂板や軽合金製板材等で構成すればよい。また
パンチングを施してもよい。

また、フレーム体１５の各コーナー部より後方
に張出フレーム３２が突設され、該張出フレーム
３２後端間に取付けフレーム３３が架設されてい
る。

本考案の実施例は以上のように構成されてお
り、カセツトテープ２４を陳列棚１０に陳列する
場合には、ロツク機構３０を解除した後、第３図
に示される如く、回動陳列戸１７を適宜回動さ
せ、この状態において、各陳列戸１６，１７，１
８の各挿脱口２６，２８より、各棚部２３にカセ
ツトテープ２４を挿入していく。その後、回動陳
列戸１７を固定陳列戸１６，１８と同一平面内に
なるよう、回動して戻し、フレーム体１５に沿つ
た展示姿勢で再度ロツク機構３０によりロツクす
ればよい。そしてこのロツク状態においては、一
方の固定陳列戸１６の挿脱口２６は回動陳列戸１
７の受承壁２９で閉塞状とされ、他方の固定陳列
戸１８の挿脱口２６は回動陳列戸１７の挿脱口２
８と連通した閉状態となり、ここに、各棚部２３
に陳列されたカセツトテープ２４の取出しが不可
能な状態となり、カセツトテープ２４の盗難が防
止できる。またカセツトテープ２４の正面２５を
前面側として陳列されるため、需要者がテープ２
４の内容を詳細に表示した正面２５を視認でき、
従つてテープ２４の内容がよく理解できるので、
手に取る必要がなく、商品展示機能が十分に発揮
できる。

第４図は第２実施例を示しており、２枚の固定
陳列戸３４，３５と２枚の回動陳列戸３６，３７
が交互に配設された構造のものを示しているが、
陳列戸３４，３５，３６，３７の枚数はこれらの
枚数に何等限定されない。

またロツク機構３０として出没自在なロツク杆
３１と係脱孔との係脱による構成のものを示して
いるが、係合片と被係合部との係脱によるロツク
機構であつてもよく、実施例のロツク機構３０に
限定されない。

本考案は以上のように、カセツトテープの正面
を前面側として陳列する構成としているので、商
品展示機能が十分に発揮でき、また回動陳列戸の
回動により、各陳列戸の各棚部にカセツトテープ
が挿脱自在とされ、回動陳列戸のロツク状態にお
いて、各カセツトテープの取出しが不可能な状態
となるので、陳列時におけるカセツトテープの盗
難防止が図れるという利点を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１実施例を示す正面図、第
２図は第１図−線断面矢視図、第３図は本考
案の第１実施例の斜視図、第４図は第２実施例を
示す正面図、第５図は従来例を示す要部斜視図で
ある。 １０……カセツトテープ陳列棚、１５……フレ
ーム体、１６……固定陳列戸、１７……回動陳列
戸、１８……固定陳列戸、１９……支軸、２０…
…支軸、２１……棚板、２２……テープ保持壁、
２３……棚部、２４……カセツトテープ、２６…
…挿脱口、２８……挿脱口、３０……ロツク機
構。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 枠組されたフレーム体内に固定状に取付けられ
   た固定陳列戸と上下方向軸回りに回動自在に取付
   けられた回動陳列戸とがフレーム体に沿つて側方
   向連続状に備えられ、各陳列戸に上下方向多段の
   棚板と、各棚板前端部に上下方向に突設されたテ
   ープ保持壁とを備えた棚部が設けられ、各陳列戸
   の一側縁に上下の各棚部で形成されたカセツトテ
   ープの側面と同形状のカセツトテープ挿脱口が備
   えられ、回動陳列戸を回動した際に各陳列戸の前
   記挿脱口が開放され、回動陳列戸をフレーム体に
   沿つた展示姿勢とした際に各陳列戸の挿脱口が閉
   状態とされ、該展示姿勢で回動陳列戸をフレーム
   体側に固定解除自在に固定するロツク機構が設け
   られたことを特徴とするカセツトテープ陳列棚。