JPH033246Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はホテルのフロントに設置されて、キー
やメツセージ等を収納するキーラツクに関するも
のである。

（従来の技術） 従来、ホテルのフロントに設置されているキー
ラツクは、単にケースの内部をキーやメツセージ
等を収納する複数の室に分割しただけで構成され
ており、盗難防止手段や在室中とか或いは会計済
である等を示す表示手段が全く設けられていなか
つた。

（考案が解決しようとする問題点） 前記従来のホテルフロント用キーラツクは、盗
難防止手段が何等備えられていないため、24時間
フロントマンが居るホテル以外はキーの盗難の虞
れがあるという問題点があり、また在室表示とか
会計済表示等を示す表示手段も全くないので、例
えば在室か否かを調べるには一々キーの存在を確
認する必要があるが、即座にその確認ができない
という問題点があつた。

本考案は上記問題点を解決すべくなされたもの
で、キーラツクにスライドシヤツターを設けてキ
ーの盗難を予防することができると共に、在室中
であるとか会計済である等を示す表示手段を設け
ることにより、在室中とか会計済であるとかの確
認が極めて容易にできるホテルフロント用キーラ
ツクを提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記目的を達成するため、ケース本体
のキーやメツセージ等を保管する保持匡体を固定
する開口部に、これを被覆するスライドシヤツタ
ーを開閉自在に取付けると共に、キーやメツセー
ジ等を載置する台盤の前面板に色彩の変化或いは
電球の点滅等によつて少なくとも二種類の情報を
表示できる表示手段を設けてある。

（作用） 上記構成より成る本考案によれば、スライドシ
ヤツターによりキーやメツセージ等を保管する保
持匡体部分が開口部分に於いて被覆され、また表
示手段により在室、不在室や、会計済、未会計等
の情報を表示する。

（実施例） 本考案の実施の一例を図に就いて詳細に説明す
るに、前面部上方に斜め開口部１と、前面部下方
に区画棧２により区画されて適宜の物品を収納で
きる収納開口部３を有してケース本体４が形成さ
れている。

前面を開口した斜め開口部１と同一大きさの箱
体５に縦方向に一定間隔で複数個の区画壁６を固
着すると共に、各区画壁６及び箱体５の側壁７に
夫々対向して一定間隔で断面コ字型としたレール
状の係止金具８を底板９に対して直角に固着して
保持匡体１０を形成し、且該保持匡体１０を底板
９を先方側にして斜め開口部１に直角になるよう
ケース体４に固着する。

係止金具８に嵌合係止できるように、係止金具
８の高さと略同一の間隔１１を有する横長のコ字
状をした基板１２の前面板１３に部屋番号、室名
等を記入したカードを挿入するルームカードホル
ダー１４と、例えば客が現在在室しているか否か
を表示する在室・不在室表示や、客が料金を既に
支払い済であるか否かを表示する会計済・未会計
表示等、予め決められた事項の２つの情報を夫々
色彩の変化或いは電球の点滅等によつて表示する
表示手段１５を夫々併設してキー、メツセージ等
を載置する台盤１６を前記保持匡体１０の各対向
する係止金具８に嵌合できるように形成する。

前記表示手段１５は、ボタンが押された位置か
又は押されていない位置かをボタン頭部の透明窓
から内部に位置する信号面が見え隠れすることに
より、機械的に表示する押しボタンスイツチによ
つて構成する。この押しボタンスイツチは、例え
ば、スイツチの長軸に沿つて動くようになつてい
る押しボタンスライダ頭部をもつ押しボタンと、
押しボタン頭部に形成された透明窓と、押しボタ
ンの内部に位置する信号面の台と、押しボタンス
ライダ頭部で前記台の窓の背後に装備され、そし
て押しボタンが押されると窓に近接し、そうでな
いとき窓の背後に距離をおいて位置する信号面
と、縦軸と直角をなす軸の回りに信号面の側へ揺
れ得るボタンスライダに設けたおおてシヤツター
と、おおいシヤツターに取り付けられた受軸から
ほぼ直角の延びる翼とから成り、おおいシヤツタ
ーは押しボタンスライダを押すと信号面の台から
離れ見えなくなるように揺れ、おおいシヤツター
を信号面に揺れもどすように押しボタンスライダ
が帰るときに翼は信号面の台の後側から揺れ去る
ように構成している（特公昭53−16514号公報参
照）。

また電球や発光ダイオードを台盤１６の前面に
装着し、同じく前面に装着したスイツチの切り替
えによつてこれらを点灯させる電気的な表示手段
としてもよい。

そして、台盤１６の両側を夫々対向する係止金
具８に嵌合して先方へ押圧すると、台盤１６は先
方側へ傾斜した係止金具８をガイドレールとして
摺動し、前面板１３が係止金具８の基端部に当接
して各台盤１６は保持匡体１０にセツトされる。

更に、ケース本体４の両側壁１７には斜め開口
部１の区画棧２の部分から底板１８にかけて夫々
ガイドレール１９が設けられ、且該各ガイドレー
ル１９にはスライドシヤツター２０の両側端部が
摺動自在に嵌挿してあり、斜め開口部１がスライ
ドシヤツター２０で開閉自在に構成されている。

また、図中２１は透明の合成樹脂により形成さ
れたカードホルダーであつて、基端部に起立折曲
して設けられた挿入部２２に、例えば客の名前、
団体名等を適宜記入したカードを挿入できるよう
に構成されていて、このカードホルダー２１は必
要に応じて台盤１６上に載置して使用する。

本実施例では、保持匡体１０をケース本体の斜
め開口部１に嵌挿したので、台盤１６を嵌合する
だけでその自重で係止金具８に固定することがで
き、また、水平面の位置からでは保持匡体１０内
に区画された各室の底部が見えないので、貴重品
等を収納する際に都合がよい。

（考案の効果） 本考案は上述のようであるから、保持匡体を嵌
挿固定したケース本体の開口部は、スライドシヤ
ツターにより開閉自在であるので、台盤上に載置
されたキーやメツセージ等にフロントマンが居な
くても盗難の虞れがなく、また在室表示や会計済
表示等が表示手段によつて即座に極めて簡単に確
認できる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施の一例を示すものにして、第
１図は全体の正面図、第２図は拡大縦断面図、第
３図は台盤の嵌合係止状態を示す拡大斜視図、第
４図はカードホルダーの斜視図である。 図中、１は斜め開口部、４はケース本体、５は
箱体、６は区画壁、７は側壁、８は係止金具、９
は底板、１０は保持匡体、１１は間隔、１２は基
板、１３は前面板、１５は表示手段、１６は台盤
である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 箱体内をその側壁と平行な縦方向に区画する区
   画壁と、前記箱体の底板に対して直角となるよう
   前記区画壁及び箱体の側壁に互いに対向するよう
   に固定されたレール状の係止金具とによつて保持
   匡体を形成し、該保持匡体をケース本体の開口部
   に嵌挿して固定し、更に係止金具の高さと略同一
   の間隔を有する横長のコ字状基板の前面板に表示
   手段を備えて台盤を形成し、且該台盤を各対向す
   る係止金具に嵌合係止し、前記開口部をスライド
   シヤツターにより開閉自在にして成るホテルフロ
   ント用キーラツク。