JPS6211496Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、たとえば、商品陳列台等の台脚上
に、台板等を、前後左右上下にがたつくことな
く、着脱自在に、簡単に取付けうる装置に関する
ものである。

従来、この種の装置としては、台脚上面に、上
方を向き、かつ前後組をなす弾性挾持片を突設し
て、台板の下面に垂設した突起を弾性係合させる
装置があるが、このものは、分解して運搬時、挾
持片が他物に触れて折れ曲つたり、身体に触れ
て、負傷させたりすることがあつた。

また長期使用中に、挾持片の挾持力が低下する
と、台脚とともに取り替えねばならなかつた。

本考案は、上述の欠点を解消することを目的と
してなされたもので、以下、添付の図面に示す実
施例に基いて、具体的に説明する。

第１図は、本考案装置を使用した陳列台を示す
もので、１は、前面に上下方向１列に並ぶ多数の
縦長孔２が穿設された左右１対の支柱、３は、両
支柱１，１間に張設したパネル、４は、支柱１の
下部に、前方を向く水平杆５と、その前端に脚６
を垂設してなる台脚である。

左右両支柱１，１の上端間と下部間、および脚
６，６の上端間は、それぞれ連結杆７，８，９を
もつて連結されている。

各台脚４の水平杆５の対向面前端と後部には、
前後に近接して並ぶ１対ずつの係合孔１０，１０
が切設され、各係合孔１０は、方形部１０ａの下
端に、前向横長部１０ｂを連設した形状をなして
いる。

１１は、台脚４の水平杆５と平行をなす中央片
１１ａの前後両端縁に、内方を向き、かつ互いに
平行をなす両側片１１ｂ，１１ｂが曲設された上
面形コ字形をなす連結金具である。

中央片１１ａには、若干外方に突出して前後に
並ぶ、上記係合孔１０の方形部１０ａを遊嵌しう
る大きさの下向係合片１２，１２が切起され、両
側片１１ｂ，１１ｂには、上方を向く弾性挾持片
１３，１３が曲設され、各挾持片１３は、上方に
向つて次第に近接した後離間するように屈曲し、
かつ中央部に、互いに対向する係合凸部１３ａが
形成されている。

１４は、下面開口する扁平箱状の台板で、その
下面の前部と後部の所定の個所には、左右方向を
向き、かつ上面開口するチヤンネル状の補強杆１
５，１５が添設されている。

各補強杆１５の前後両側片１５ａ，１５ａの左
右両端近くには、上記挾持片１３の係合凸部１３
ａが嵌入しうる、横長方形の係合孔１６が切設さ
れている。

第１図に示す陳列台は、連結金具１１の各係合
片１２を、台脚４の対応する係合孔１０の方形部
１０ａに挿入した後、前方に摺動させて、上下移
動不能に横長部１０ｂに係合させ、ついで、両挾
持片１３，１３間に、上方より台板１４の補強杆
１５を強制的に押し込んで、係合凸部１３ａと横
長係合孔１６を弾性係合させ、かつ支柱１，１の
前面に、台板１４の後端縁を当接もしくは近接さ
せて、台板１４を取付けたものである。

上述の本考案装置を使用して組立てた陳列台
は、台板１４の後端が、支柱１，１の前面に当接
もしくは近接し、かつ、補強杆１５に弾性係合す
る連結金具１１の係合片１２が、台脚４の係合孔
１０の横長部１０ｂに、上下移動と前方移動不能
に係合しているので、台板１４が、前後左右上下
に移動したりがたついたりすることがなく、連結
金具１１は、台板１４を上方に取外さぬ限り、後
方移動し得ないので、水平杆５より脱落する恐れ
はない。

取付けた台板１４を上方に強制的に引き上げる
ことにより、横長係合孔１６と連結金具１１の係
合凸部１３ａの弾性係合が解除されて、台板１４
を連結金具１１より取外すことができ、ついで、
連結金具１１を後方に移動させて持ち上げれば、
係合片１２が台脚４の係合孔１０より離脱して、
連結金具１１を台脚４より取外すことができる。

上述のように台板１４と連結金具１１の着脱は
甚だ簡単であり、かつ取外した大型の台板１４あ
るいは台脚４には、外方に突出する薄肉の小部材
がなく、しかも、取外した連結金具１１は小型軽
量で、取扱いが容易であるため、運搬中に、挟持
片１３や係合片１２を破損したり、これらの部材
により負傷したりすることはない。

さらに、長期使用中連結金具１１の挾持片１３
の挾持力が低下したり破損したりした場合には、
連結金具１１のみ取替えればよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案装置を適用した陳列台の斜視
図、第２図は、同じく要部縦断拡大分解側面図、
第３図は、第２図におけるＡ−Ａ線断面図であ
る。 １……支柱、２……縦長孔、３……パネル、４
……台脚、５……水平杆、６……脚、７，８，９
……連結杆、１０……係合孔、１０ａ……方形
部、１０ｂ……横長部、１１……連結金具、１１
ａ……中央片、１１ｂ……側片、１２……係合
片、１３……挾持片、１３ａ……係合凸部、１４
……台板、１５……補強杆、１５ａ……側片、１
６……係合孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 後端を左右１対の支柱に係止し、かつ前端より
   脚を垂設した水平杆の前端同士を、連結杆をもつ
   て連結するとともに、水平杆の対向面要所に、方
   形部の下端に前向横長部を連設した形状の係合孔
   を穿設してなる台脚と、 前後方向を向く中央片の両側に、内方を向く側
   片を曲設し、かつ中央片に、若干外方に突出して
   下方を向き、上記係合孔の方形部に挿入して、前
   方に移動させることにより、横長部に係合する係
   合片を設けるとともに、前記両側片の上端縁に、
   上方に向い、かつ中央部に、互いに対向する係合
   凸部を備える挟持片を連設してなる連結金具と、 下面に横設した補強杆を、連結金具の前後両挟
   持片間に嵌合し、該補強杆の前後両面に切設した
   横長係合孔が、挟持片の係合凸部と弾性係合し、
   かつ後端縁が、支柱の前面に当接もしくは近接す
   る台板とよりなる陳列台における台板等の取付装
   置。