JP3022868U

JP3022868U - 物品棚

Info

Publication number: JP3022868U
Application number: JP1995007612U
Authority: JP
Inventors: 勝巳立川
Original assignee: 株式会社アピコン
Priority date: 1995-07-24
Filing date: 1995-07-24
Publication date: 1996-04-02
Anticipated expiration: 2001-07-24

Abstract

(57)【要約】【課題】本考案は、物品棚を構成する一対の側面部材
とその間に連結される背面部材の連結に関し、かかる連
結手段としてボルト等の止め具を用いず、且つ極めて簡
易に組立てることができるように改良することを課題と
する。【解決手段】左右一対の側面部材1,1 と、該側面部材
1,1 の間に連結される背面部材5 と、少なくとも前記側
面部材1,1 の間に係止される棚板14とから構成される物
品棚に於いて、前記背面部材5 が、両端8a,8a に嵌入部
10の設けられた支持杆8 に網状体が垂設されて形成さ
れ、且つ該嵌入部10が前記側面部材1 の支柱1aに設けら
れた被嵌入部3 に上方から嵌入されることにより一体化
されてなることを主な手段とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、本の整理、商品の陳列等の物品を載置するための物品棚、更に詳しくは、一対の側面部材に背面部材が連結されて棚板が設けられた物品棚に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、店舗、家庭等では様々な物品を整理・陳列等するために物品棚が用いられている。かかる物品棚のうち比較的簡易な構造のものは、対向して配置された側面部材の間に背面部材をボルト等の止め具を介して連結することによって枠組みを形成し、該側面部材にタボやフック等を取付けて棚板を係止するという構成である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の物品棚は、側面部材と背面部材との連結が、ボルト等の止め具にて締結するという手段によって成されているので、組立、解体に手間がかかるという問題点を有する。さらに、解体した際又は解体後の保管している間に、ボルト等の止め具の一部又は全部を紛失することが度々あるという問題点があった。

【０００４】本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、側面部材と背面部材との連結に関してボルト等の止め具を用いず、しかも極めて簡易に組立てることができる物品棚を提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、このような課題を解決するためになされたもので、その課題を解決するための手段は、左右一対の側面部材1,1 と、該側面部材1,1 の間に連結される背面部材5 と、少なくとも前記側面部材1,1 の間に係止される棚板14とから構成される物品棚に於いて、前記背面部材5 は、網状体からなり、且つ該背面部材 5 に設けられた嵌入部10が前記側面部材1,1 に設けられた被嵌入部3 に嵌入されて一体化されてなることにある。さらに具体的には、前記背面部材5 は、両端8a,8a に嵌入部10の設けられた支持杆8 に網状体が垂設されて形成され、且つ該嵌入部10が前記側面部材1 の支柱 1aに設けられた被嵌入部3 に上方から嵌入されることにより一体化されてなることにある。かかる構成からなる物品棚によれば、左右一対の側面部材1,1 の支柱1aに設けられた被嵌入部3 に背面部材5 の嵌入部10を上方から嵌入するだけで、背面部材 5 を側面部材1,1 の間に連結することができる。即ち、何らボルト等の止め具を使用しないで側面部材と背面部材とが一体化されることとなる。

【０００６】さらに、請求項６記載の手段は、前記背面部材5 の底辺7cには、突起部12が突設されてなり、且つ該突起部12が最下段の棚板14に設けられた孔15に上方から嵌入されてなることにある。上述のように背面部材5 を上方から側面部材1,1 に嵌入すれば、背面部材5 と側面部材1,1 とは連結されることとなるのであるが、さらに、側面部材1,1 に係止される棚板14に設けられた孔15にその背面部材5 に設けられた突起部12を嵌入することにより背面部材5 と棚板14が連結されることとなる。従って、簡易に組立てることができるだけでなく、側面部材1,1 、背面部材5 及び棚板14は相互に係合し、より堅固に物品棚を構成することができる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案に係る物品棚の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図１に於いて、1 は、丸パイプからなる一対の支柱1a,1a'に４本の横杆1b, … が等間隔に固着され、且つその支柱1a,1a'の下端に角パイプからなる底横杆1cが固着されて全体として略梯子状に形成された左右対称一対の側面部材を示し、前記底横杆1cの下部には、２個のキャスター2,2 が離反して夫々設けられている。さらに、後方側の支柱1aの上部には、支柱1aの径よりやや細く形成された棒状の被嵌入部3 が延設されている。

【０００８】 5 は、前記一対の側面部材1,1 の後方側に取付けられる方形の背面部材を示し、主として格子状に形成された金属製の網状体7 からなる。さらに詳しくは、図２にも示すように、網状体7 の上辺端7aには支持杆8 が固着され、且つその支持杆8 の両端8a,8a 及び網状体7 の両側辺7b,7b 上方には、前記側板部材1 の被嵌入部3 に嵌入脱可能な筒状の嵌入部10,10 が網状体7 の側辺7bに平行に固着されている。

【０００９】一方、網状体7 の底辺7cには、図３にも示すように、穴11が穿設された断面視逆Ｌ字状の突起部12,12 がその一端部12a を網状体7 の平面に対して略垂直に夫々固着されている。 14は、長方形状の板材の長辺14a,14a 及び短辺14b,14b が下方側に折り曲げられて形成された最下段の棚板（以下、底板という）を示し、その長辺14a の両端は側面部材1 の底横杆1cに嵌合すべく切り取られて側面部材1,1 の間に係止されている。

【００１０】さらに、底板14の後方側には、前記背面部材5 の突起部12が遊嵌可能な長状の孔15,15 が設けられており、且つ底板14の後方側の長辺14a には、突起部12が孔 15に嵌入された際にその突起部12の穴11に適合する穴16,16 が穿設されている。ところで、背面部材5 を側面部材1,1 の間に連結した際には、側面部材1,1 に係止された底板14は背面部材5 の延長上には位置しないのであるが、上記突起部 12のように、略逆Ｌ字状に形成されていれば、背面部材5 を湾曲させたりすることなく、底板14の孔15に嵌入することができる。

【００１１】上記構成からなる物品棚を組立てる手順は、先ず、側面部材1,1 の底横杆1cに底板14を係止させて取付けた後、上方から背面部材5 の嵌入部10を側面部材1,1 の被嵌入部3 に嵌入すると共に、背面部材5 の突起部12を底板14の孔15に嵌入することにより一体化されて物品棚が出来上がる。このように、ボルト等の止め具を使用しなくても物品棚を構成でき、しかも、その組立ても極めて容易且つ短時間で行なうことができる。

【００１２】また、一対の側面部材1,1 は、その下方側で底板14によって、その上方で背面部材5 の支持杆8 によって夫々間隔が保持されており、しかも、背面部材5 に設けられた突起部12が底板14の孔15に嵌入されていることにより、側面部材1,1 は左右にぐらつくこともなく、各部材が相互に作用し合って全体として立体構造を維持し、通常の使用に十分耐えうる物品棚を構成することができる。

【００１３】さらに、前記背面部材5 の突起部12の穴11と底板14の長辺14a の穴16とに図３に示すようにボルト、割りピン等の締結具を付ければ、より物品棚の構造が堅固になると共に、底板14に物品を載置した際には、その重量によって底板14の撓みを防止できる利点もある。尚、使用の形態によっては、前記底横杆1cに係止された底板14と同じような方法で横杆1b, …に所望数の棚板を設ければ、数段の棚を有する物品棚となるのである。

【００１４】尚、上記実施形態に於いて、側面部材1,1 には棒状の被嵌入部3 が設けられ、背面部材5 には筒状の嵌入部10が設けられているが、例えば、図４に示すように側面部材1,1 に筒状の被嵌入部3,3 を、背面部材5 に棒状の嵌入部10,10 を設けて嵌入脱自在に構成してもよい。また、同図に示すように、側面部材1,1 の横杆1bに係止され、円状の孔17,17 が穿設された中段の棚板14' に、背面部材5 に設けられた突起部12',12' を嵌入されてもよい。つまり、背面部材5 の突起部12が嵌入する棚板は、上記実施形態のように底板に限るわけではない。

【００１５】また、上記実施形態に於いて、背面部材5 は、網状体からなるが、同図に示すように板状体7 で形成してもよく、材質も金属製に限定されず、合成樹脂等であってもよい。加えて、上記実施形態に於いて、背面部材5 は側面部材1,1 の後方側に連結されているが、必ずしも背面部材5 の連結位置はかかる位置に限定されず、同図に示すように側面部材1,1 の略中央部に連結されてもよい。背面部材5 とは、一対の側面部材1,1 の間に連結されるものを指称するものである。

【００１６】さらに、上記実施形態に於いて、背面部材5 の突起部12は断面視逆Ｌ字状に形成されてなるが、必ずしもかかる形状に限定されず、例えば図４に示す突起部12 ' のように断面視逆Ｊ字状に形成されていてもよい。また、上記実施形態に於いて、突起部12は底板14の孔16に嵌入されているが、例えば図５に示すように、一対の側面部材1,1 に連結された間隔保持部材18に穿設された孔19に突起部12を嵌入してもよい。尚、かかる構成による突起部12は背面部材5 の底辺7cから同一平面上に延設されている。

【００１７】

【考案の効果】

叙上のように、本考案に係る物品棚は、側面部材と側面部材との間に連結される背面部材を側面部材の上方から嵌入するだけで連結することができるので、従来のように連結に際してボルト等の止め具を用いる必要がない。従って、組立て作業が簡易且つ短時間に行なえ、しかも、止め具を用いないのでそれに伴う締付工具をも必要としない。加えて、従来は、再度組立てる際に紛失した止め具の代替部品を調達するという煩雑さがあったが、かかる問題点も生じることはない。

【００１８】さらに、請求項４記載の手段によれば、上述のように簡易に組立てることができるだけでなく、側面部材、背面部材及び最下段の棚板は相互に係合し、より堅固に物品棚を構成することができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る物品棚の一実施形態を示す一部分
解斜視図。

【図２】背面部材を連結した状態の要部拡大正面図。

【図３】背面部材を連結した状態の要部拡大断面図。

【図４】本考案に係る物品棚の他実施形態を示す一部分
解斜視図。

【図５】本考案に係る物品棚の他実施形態を示す要部拡
大断面図を含む斜視図。

【符号の説明】

1 …側面部材、1a…支柱、3 …被嵌入部、5 …背面部
材、7c…底辺、8 …支持杆、8a…両端、10…嵌入部、12
…突起部、12a …一端部、14…棚板、15…孔、18…間隔
保持部材、19…孔

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】左右一対の側面部材(1),(1) と、該側面
部材(1),(1) の間に連結される背面部材(5) と、少なく
とも前記側面部材(1),(1) の間に係止される棚板(14)と
から構成される物品棚に於いて、前記背面部材(5) が、
網状体からなり、且つ該背面部材(5) に設けられた嵌入
部(10)が前記側面部材(1),(1) に設けられた被嵌入部
(3) に嵌入されて一体化されてなることを特徴とする物
品棚。
【請求項２】左右一対の側面部材(1),(1) と、該側面
部材(1),(1) の間に連結される背面部材(5) と、少なく
とも前記側面部材(1),(1) の間に係止される棚板(14)と
から構成される物品棚に於いて、前記背面部材(5) が、
板状体からなり、且つ該背面部材(5) に設けられた嵌入
部(10)が前記側面部材(1),(1) に設けられた被嵌入部
(3) に嵌入されて一体化されてなることを特徴とする物
品棚。
【請求項３】左右一対の側面部材(1),(1) と、該側面
部材(1),(1) の間に連結される背面部材(5) と、少なく
とも前記側面部材(1),(1) の間に係止される棚板(14)と
から構成される物品棚に於いて、前記背面部材(5) が、
両端(8a),(8a)に嵌入部(10)の設けられた支持杆(8) に
網状体が垂設されて形成され、且つ該嵌入部(10)が前記
側面部材(1) の支柱(1a)に設けられた被嵌入部(3) に上
方から嵌入されて一体化されてなることを特徴とする物
品棚。
【請求項４】左右一対の側面部材(1),(1) と、該側面
部材(1),(1) の間に連結される背面部材(5) と、少なく
とも前記側面部材(1),(1) の間に係止される棚板(14)と
から構成される物品棚に於いて、前記背面部材(5) が、
両端(8a),(8a)に嵌入部(10)の設けられた支持杆(8) に
板状体が垂設されて形成され、且つ該嵌入部(10)が前記
側面部材(1) の支柱(1a)に設けられた被嵌入部(3) に上
方から嵌入されて一体化されてなることを特徴とする物
品棚。
【請求項５】前記嵌入部(10)が筒状であり、且つ前記
被嵌入部(3) が棒状である請求項３又は４記載の物品
棚。
【請求項６】前記背面部材(5) の底辺(7c)には、突起
部(12)が突設されてなり、且つ該突起部(12)が最下段の
前記棚板(14)に設けられた孔(15)に上方から嵌入されて
なる請求項３又は４記載の物品棚。
【請求項７】前記背面部材(5) には、突起部(12)が突
設されてなり、且つ該突起部(12)が前記一対の側面部材
(1),(1) の間に連結された間隔保持部材(18)に設けられ
た孔(19)に上方から嵌入されてなる請求項３又は４記載
の物品棚。
【請求項８】前記突起部(12)が、断面視略逆Ｌ字状を
成し、その一端部(12a) が前記背面部材(5) に略垂直に
固着されてなる請求項６記載の物品棚。