JPS62114788A - 角形パイプ継手の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、断面四角形の角形パイプ同士を溶接で接合
する角形パイプ継手の製造方法に関するものである。

（従来の技術） パイプ材同士を溶接で接合する継手の製造方法は従来か
ら種々採用され、例えば、実公昭５６−４８６３１号公
報に開示されるように、丸形パイプの先端部をプレス加
工でつふして平坦面の溶接部を形成して、角形パイプの
側壁に溶接で接合するものがある。

ところで、断面四角形の角形パイプ同士を接合する場合
には、例えば、切断機で他方の角形パイプの側壁との接
合方向に応じて鋭角に切断し、この切断部を他方の角形
パイプの側壁に突き合わせて溶接するだけで、溶接部を
プレス加工で形成することは行なわれていない。

（発明が解決しようとする問題点） 角形パイプの溶接部をプレス加工で行なうと簡単に形成
できるが、丸パイプと異なり断面四角形であるため、溶
接部はなるべく変形が小さく溶接性及び外観性が維持で
きる等、角型パイプ継手特存の配慮が必要である。

この発明はかかる実情を背景にしてなされたもので、溶
接部の変形を軽減して簡単に成形され、溶接性及び外観
性に優れた角形パイプ継手の製造方法を提供することを
目的としている。

（問題点を解決するための手段） この発明は前記の問題点を解決するために、断面四角形
の角形パイプの端部を、他の断面四角形の角形パイプの
側部に溶接により接合する角形パイプ維手の製造方法に
おいて、前記角形パイプの端部の１側壁はその一方の隅
部を先端部から軸方向へ切断し、さらにこの１側壁を対
向する側壁方向へ押圧しながら、他方の隅部を押しつぶ
して傾斜側壁を形成し、この傾斜側壁と側壁の切断部と
を前記他方の角形パイプの隅部を含む２側壁に当てがい
溶接することを特徴としている。

（作用） この発明では、角形パイプの端部の１側壁の隅部を軸方
向へ切断し、この１側壁を対向する側壁方向へ押圧しな
がら、他方の隅部を押しつぶして傾斜側壁が形成される
。このため、隅部の切断された側壁には押圧による変形
が生じないとともに、押圧側壁には内方へ引く力が生じ
ないため変形か少ない溶接部が簡単に形成される。

そして、この溶接部は傾斜側壁と、側壁の切断部とを他
方の角形パイプの隅部を含む２側壁に当てがうと、変形
が少ないため密接され溶接性が向上するとともに、外観
性にも優れている。

（実施例） 以下、この発明の一実施例を添付図面に基づいて詳細に
説明する。

第１図九至第４図は溶接すべき断面四角形の角形パイプ
の溶接部の形成工程を示し、第５図乃至第８図はこの角
形パイプのプレス加工時の断面図を示している。

まず、第１図において、断面四角形の中空の角形パイプ
１が用意され、この角形パイプ１は鉄、またはアルミニ
ウム（アルミニウム合金を含む）、マグネシウム（マグ
ネシウム合金を含む）等で形成されている。

次に、この角形パイプ１の端部には第２図に示すように
、バンチ２が所定の位置に配置される。

このバンチ２の押圧部２ａは傾斜しており、さらに第５
図乃至第８図に示すように、中央部に係止突起２ｂが形
成されている。この係止突起２ｂの一側には、角形パイ
プ１の隅部１ａをパイプ軸方向に切断する切断歯部２Ｃ
が、また反対側には隅部１ｂを押圧する押し部２ｄがそ
れぞれ形成されている。この切断歯部２ｃは一方の角形
パイプｌの側壁１ｃと直角をなす側壁１ｄの肉厚の内側
に位置するように形成され、また押圧部２ｄは反対側の
側壁１ｅの上方を押圧する位置に形成されている。

このバンチ２で角形パイプ１を構成する側壁ＩＣを押圧
すると、切断歯部２ｃが側壁１ｄの肉厚と同幅となるよ
うにパイプ軸方向へ切断する。

そして、バンチ２の係止突起２ｂがまず側壁ＩＣを押し
部２ｄ側へ引っ張るようにして、バンチ２は切断ととも
に抑圧部２ａの押し部２ｄで側壁１ｅを幅方向へ押圧す
る。

これにより、第４図及び′：ＪＳＢ図に示すように、角
形パイプ１の端部に側壁１ｄ、ｉｆがそのまま残り、側
壁１ｃは対向する側壁１ｆへ先端から押圧されて傾斜側
壁１ｇが形成される。そして、この傾斜側壁１ｇと隣り
合う側壁１ｅは押しつぶされて押圧側壁１ｈか形成され
る。

この角形パイプ１の溶接部３は１工程のプレス加工によ
って容易に成形され、この角形パイプ１の他の角形パイ
プ４との結合方向は、傾斜側壁１ｇの傾斜角度によって
任意に設定される。

第９図乃至第１２図は角形パイプを他方の角形パイプに
溶接した状態を示している。

角形パイプ１の溶接部３は他方の角形パイプ４の隅部を
含む２側壁４ａ、４ｂに当てがわれ、この溶接部３の側
壁１ｄの切断部が側壁４ｂに、また傾斜側壁１ｇが側壁
４ａと対面している。この角形パイプ１の溶接部３と、
他方の角形パイプ４の側壁４ａ、４ｂとの溶接５は角形
パイプｌの側壁ＩＣと、他方の角形パイプ４の側壁４ａ
の鋭角側を除いて、両者の接触縁に沿って連続して行な
わわている。

このプレス加工によって側壁か切断され、そして押圧さ
れるため、側壁１ｄには押圧による変形か生じないとと
もに、抑圧側壁１ｈには内方へ引く力が生じないため変
形が少ないため、密着して接合でき、溶接が容易で溶接
強度が向上する。

また、溶接部３の側壁１ｄ、側壁１ｆ、傾斜側壁１ｇ及
び押圧側壁１ｈは加工時に生じる変形が極力軽減され、
角形パイプは良好な外形を維持しており、殊に押圧側壁
１ｈが外部から見える場所にも設けることもできる。

前記のようにプレス加工によって、溶接部３は切断工程
とつぶし工程とを同時に行なって形成されるが、まず切
断工程を行ない、次につぶし工程を行なって形成しても
よい。

第１３図及び′Ｍ１４図はこの発明を自動二輪車の車体
フレームに適用した一実施例を示している。

車体フレーム１１はヘッドパイプ１２、一対のメインフ
レーム１３、ダウンチューブ１４、リヤブラケット１５
、シートレール１６及びバックステー１７とから構成さ
れている。このメインフレーム１３、リヤブラケット１
５、シートレール１６及びバックステー１７はそれぞれ
角形パイプ１で成形されている。

一対のメインフレーム１３はヘッドパイプ１２から？＆
方へ向って伸び、メインフレーム１３に；ニジ−トレー
ル１６の前端部が溶接によって接合固定されている。シ
ートレール１６の中間部にはメインフレーム１３に下端
部を溶接したバックステー１７の上端部が溶接によって
固定されている。

メインフレーム１３からシートレール１６の面側には燃
料タンク１８が載置され、その後方にはシート１９がａ
置される。そして、シートレール１６の左右の両側はサ
イトカウル２０で覆われている。

この発明の角形パイプの接合構造はメインフレーム１３
、シートレール１６、バックステー１７の各結合部Ａ、
Ｂ、Ｃに適用され、外観性に優れているのでサイドカウ
ル２０で覆われるシートレール１６とバックステー１７
との結合部Ａに限定されない。

（発明の効果） この発明は航記のように、角形パイプの端部の１側壁は
その一方の隅部を先端部から軸方向へ切断し、さらにこ
の１側壁を対向する側壁方向へ押圧しながら、他方の隅
部を押しつぶして傾斜側壁を形成するから、切断された
側壁には押圧による変形が生じないとともに、抑圧側壁
には内方へ引く力が生じないため、変形が少ない溶接部
が形成される。そして、この溶接部は他方の角形パイプ
の隅部を含む２側壁に密接して接合されるため、溶接が
容易で溶接剛性が向上するとともに、変形が少なく外観
性に優れている。

【図面の簡単な説明】 第１図乃至第４図は溶接すべき角形パイプの形成工程を
示す図、第５図乃至第８図は角形パイプの溶接部のプレ
ス加工状態を示す断面図、第９図乃至第１２図は角形パ
イプを他方の角形パイプに溶接した状態を示し、第９図
は平面図、第１０図は側面図、第１１図は第９図の刈−
℃断面図、第１２図は第１０図の■−双双曲面図第１３
図及び第１４図はこの発明を自動二輪車の車体フレーム
に適用した一実施例を示し、第１３図は側面図。 第１４図は平面図である。 １．３−・・角形パイプ ｌｃ、ｌｄ、ｌｅ、１ｆ−−−側壁 １ｇ・・・傾斜側壁 １ｈ・・・押圧側壁 ３ａ、３ｂ−−−側壁 特　許　出　願　人　　　ヤマハ発動機株式会社同上　
　　　　　　ヤマハ車体工業株式会社代理人弁理士　　
　鶴　若　俊　雄。 ’ニー　、”４．’）？ 竿１図　　　　　第２図 η　３　：　　　　　　　　　　第　４　口笛５図　　
　　　第６１．：１ 第７１・“１　　　　　第８図 第１０図 第１２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 断面四角形の角形パイプの端部を、他の断面四角形の角
   形パイプの側部に溶接により接合する角形パイプ継手の
   製造方法において、前記角形パイプの端部の１側壁はそ
   の一方の隅部を先端部から軸方向へ切断し、さらにこの
   １側壁を対向する側壁方向へ押圧しながら、他方の隅部
   を押しつぶして傾斜側壁を形成し、この傾斜側壁と側壁
   の切断部とを前記他方の角形パイプの隅部を含む２側壁
   に当てがい溶接する角形パイプ継手の製造方法。