JPS62112279A - デイスク封入用ジヤケツトの製造方法及び製造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、磁気ディスクなどの情報記録ディスクを封入
するジャケットの製造方法及び製造装置に関する。

〔背景技術〕

従来よりこの種のディスクカートリッジとしてフロッピ
ディスクがよく知られている。

第７図、第８図、第９図は一般的なフロッピディスクを
説明するもので、磁気ディスクカートリッジは、円板状
の磁気ディスク１と、それを回転可能に収容するシャケ
゛ント２と、６〃気デイスク１とジャケット２の間に介
在されたクリーニングシート３とから構成されている。

前記磁気ディスク１はポリエステルフィルムなどの柔軟
性及び弾性を有するベースフィルムの片面又は両面に磁
性層を塗着形成したものからなり、中央には駆動軸が嵌
入する孔４が形成されている。ジャケット２は硬質塩化
ビニルなどの合成樹脂シートから作られた矩形の素体５
よりなり、中央部に駆動軸挿入用の開口６、−側部に磁
気ヘッド挿入用のスロット７を有している。

上記のジャケット２は第１０図の展開図に示すように、
予め略直方形状に成形された素体５を折り曲げて袋状と
したもので、シート状素体５は、中央折曲線ａで区分さ
れた２つの正方形部分５　ａｒ５ｂとからなり、一方の
正方形部５ａは三辺に耳５ｃ、５ｄ、５ｅを延設した耳
付正方形部となっている。

ジャケット２を成形する際は、まずシート状素体５の一
面にクリーニングシート３を付設する。

次に正方形部５ｂを耳付正方形部５ａ側に折曲線ａにて
折り曲げ、相対向する一対の耳部５Ｃ１５ｅを正方形部
５ｂの外側に折り曲げ、熱融着により固着し、耳部５ｄ
側より磁気ディスク１を挿入した後、１つの耳部５ｄを
折り曲げて熱融着するものである。

ところで上記の如きジャケット２の成形方法にあっては
、耳部５ｃ、５ｄ、５ｅを折り曲げるに際して耳部を所
定温度（約１９０℃）で所定時間（約０．７秒）加熱す
るが、冷却後取り出されたジャケット２は、合成樹脂シ
ートの加熱収縮によりそったり、おわん形になるなどの
変形を生じることが多かった。変形の原因は加熱される
耳部５ｃ。

５ｄ、５ｅと、この耳部を除く正方形部５ａとの面積に
大きな差があることが原因と考えられ、面積の小さな耳
部側にそるものである。

このような変形があると、磁気ディスク１の回転走行性
が悪化し、記録・再生能力に支障をきたす。

〔発明の目的〕

本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、ジャケット
の変形を極力小さく抑えることの可能なディスク封入用
ジャケットの製造方法、及びその製造方法を量産に適し
た形で実施し得る製造装置の提供を目的としている。

〔発明の概要〕

上記目的を達成するため、本発明は、ジャケット素体の
耳部を折り曲げ、融着して表裏面を略同−面積のジャケ
ット形状とした後、再度加熱してジャケットの表面、裏
面を同一条件で加工する製造方法、及びこれらの加工手
段を備え、回転テーブルによって連続して加工ができる
ようにした製造装置を特徴とし７でいる。

〔実施例〕

第１図は本発明実施例の製造装置の平面図である。

図において、基盤８上にはボス９を有する回転テーブル
１０が矢印入方向に回転可能に、且つ基盤８面に対し上
下動自在に設けられている。回転テーブル１０の一側に
は正方形状をした薄板からなるスペーサ１１を延設して
おり、回転テーブル１０はスペーサ１１と一体に移動す
る。回転テーブル１０は周方向に９０度の角度で四分割
された４ケ所のステーション１２ａ、１２ｂ、１２ｃ。

１２ｄで各々Ｌ下動可能であり、各ステーションにて所
定の作業が完了後上動し、−１−動位置にて９０度回転
した後下降し、その位置にて次の所定の作業を行い、１
回転４ステーシヨンでの作業で１サイクルをなすように
なっている。

この製造装置を用いたジャケラｌ−２の製造方法を第２
．３，４．．５．６図の作業工程説明図とともに説明す
る。前記ジャケット素体５は前述したジャケット２を構
成するものであって、第２図（Ａ）に示すように素体５
の内面にクリーニングシート３を貼着し、展開した状態
では正方形部５ｂと耳付正方形部５ａとからなり、予め
駆動軸挿入用の開口６、磁気ヘッド挿入用のスロット７
を穿設しておき、第２図（Ａ）の展開状態にて基盤８の
近傍に配したマガジン１４に供給される。マガジン１４
に供給されたジャゲット素体５は第１のステーション１
２ａに適宜手段にて送られる。

この第１のステーション１２ａには、ジャケット折曲装
置１５が配置されており、第１のステーション１２ａ−
ヒに送られたジャゲット素体５はスチージョン１２ａ上
面に突設した第１ボス１６ａと、さらにこの第１ステー
ション１２ａ上面を被覆するように軸１７を中心に回転
（第４図の矢印Ｂ方向）し、かつ正方形板１８ａを有す
る正方形部折曲げ手段１８に穿設された円孔１６Ｃに対
応して基盤８上に突設した第２ボス１６ｂとにジャケッ
ト素体５の駆動軸挿入用開口６が各々嵌着するようにな
っている。特にジャケット素体５の正方形部５ｂの開口
６は前記第２ボス１６ｂへ、また耳付正方形部５ａの開
口６は第１のステーション１２ａの第１ボス１６ａへ各
々嵌着させてジャケット素体５のジャケット折曲装置１
５に対する位置決めが行なわれる。次いで前述のスペー
サ１１が下降してジャケット素体５をステーション１２
ａに押圧固定する。

そして、各ボスへ嵌入したジャケット素体５の正方形部
５ｂと耳付正方形部５ａとの境目１９、即ち第１のステ
ーション１２ａと正方形板１８ａとの間には、第４図に
示すように第１の加熱手段２０を配置して、前記境目１
９を加熱しておき、正方形部折曲げ手段１８の正方形板
１８ａを、アーム１８ｂを介して輔１７を中心に回転し
て、正方形部５ｂを耳付正方形部５ａ側へ折曲げる。く
第２図（Ｂ）参照）。この作業中、前記ボス１６ａ。

１６ｂ、及びスペーサ１１はジャケット素体５の駆動軸
挿入用開口６に対する磁気ヘッド挿入用スロット７など
の位置がずれないように位置決め手段となり、正確な寸
法精度のジャケットの製造を可能にしている。

次いで第２図（Ｃ）に示すように耳部５ｃ、５ｅが正方
形部５ｂ上に折曲されるが、この工程について説明する
。第１図と第５図に示すように、第１ステーシヨン１２
ａの両側に間隙をもたせて、一対の長方形状の耳部折曲
手段２１が上下および左右自在に配置されている。前記
折曲手段２１は適宜手段にて第５図の矢印Ｃ方向および
Ｄ方向へ移動可能であり、第１のステーション１２ａと
折曲手段２１との間に配置した第２の加熱手段２２にて
加熱された耳・付正方形部５ａの相対向する耳部５ｃ、
５ｅを、折曲手段２１の突出部２１ａの上動により折曲
され、さらに、折曲手段２１の段部２１ｂの右方向への
移動により正方形部５ｂの外面上に折曲げる。この作業
中スペーサ１１は、ジャケット素体５の正方形部５ｂと
耳付正方形部５ａとの間隙を所定厚みに保持する作用を
する。

次いでスペーサ１１上に折りたたまれたジャケット素体
５は回転テーブル１０により上動され、約９０度回転さ
れた後下降し、第２のステーション１２ｂの位置に移動
する。

この第２のステーション１２ｂには上下動自在に融着手
段２３が設けられている。熱融着手段２３はジャケット
素体５の両耳部５ｃ、５ｅに当接するよう耳部５ｃ、５
ｅの長手方向に沿って配されたヒータであって、耳部５
ｃ、５ｅを押圧加熱して正方形部５ｂに熱融着し、ジャ
ケット素体５の両側を封口する。

融着作業が終了すると、再び回転テーブル１０が上昇し
、９０度回転し、再び下降してスペーサ１１がジャケッ
ト素体５を第３のステーション１２ｃへ移動させる。

第３のステーション１２ｃにはジャケット素体５の三辺
に沿う位置に第３の加熱手段２４が配されており、既に
折りたたまれ両側を密封されたジャケット素体５全体を
一様に所定温度まで加熱する。この隙特に両耳部５ｃ、
５ｅは折り曲げ工程の際の加熱条件と略同一条件となる
ように加熱される。

次いで、再び回転テーブル１０が上昇し、９０度回転し
、下降してジャケット素体５は第４のステーション１２
ｄに移動する。

この第４ステーシヨン１２ｄにおいて、第１図及び第６
図に示すように、基盤８の右下に設けたコンベア２５方
向に開放する長孔２６を設け、この長孔２Ｇ内に適宜手
段にて第６図に示す矢印Ｅ方向へ移動可能な排出手段２
７を配置する。この排出手段２７は、具体的には第６図
に示すように移動受体２７ａの上部にローラ体２７ｂを
設け、ローラ体２７ｂが長孔２６より突出する構成にな
っており、前述した融着工程にてスペーサ１１に保持さ
れているジャケット素体５が回転テーブル１０の下降動
作により下降するとジャケット素体５の駆動軸挿入用開
口６あるいは磁気ヘッド挿入用スロット７などの孔部に
ローラ体２７ｂ及び係合部２７ｃが挿入係止される。こ
の状態において移動受体２７ａを矢印Ｅ方向に移動させ
ると、ローラ体２７ｂはスペーサ１１の下面と孔部を通
してなめらかに接触しているからきわめてスムースにジ
ャケット素体５は移動受体２７ａによってスペーサ１１
より抜き取られ、前記コンベア２５へと排出される。

この状態では、ジャゲット素体５の上方耳部５ｄは開放
されており、後の磁気ディスクの収納作業を可能にして
おく。

上記のジャケット製造工程をまとめてブロック化したの
が第３図であるが、この工程を第１１図に示す従来の製
造工程と比較すると以下のようになる。

即ち、従来の作業工程では、ジャケット素体５の特に耳
部を加熱折り曲げて熱融着した後は単に排出されるだけ
であるが、本実施例では熱融着の後に再度加熱工程が加
えられている。再加熱によりジャケットの表面、裏面が
同一条件で加工されるため、合成樹脂シートの熱収縮に
よりジャケットの表面、裏面のバランスがくずれるとい
う現象がなくなるので、ジャケラ１−がそるようなこと
がなくなる。

また従来の工程では基板８上の４分割されたステーショ
ン１２ａ、１２ｂ、１２ｃ、１２ｄのうち、第２ステー
シヨン１２ｂは第３ステーシヨン１２Ｃへ搬送するため
の待機ステージ９ンの機能しか持ち得なかったが、本実
施例では、再加熱工程を第３ステーシヨンでの作業とし
て取入れることにより、格別製造装置を大型化、複雑化
することなしに一連の作業を成し得ることができる。

尚、上記実施例の第１ステーシヨンにおける加熱処理条
件の一例を示せば、耳部加熱温度１９０〔℃〕、正方形
部折り曲げ加熱温度１７０（’Ｃ；、第１ステーシヨン
１２ａのベース温度５０〔℃〕、折り曲げ用正方形板１
８ａの温度５０［”Ｃ）、加熱時間０．７ｃ秒〕、冷却
時間０であり、第３ステーシヨンにおける再加熱処理条
件は、加熱温度１７０〜２’００Ｃ”Ｃ）、加熱時間工
　〔秒〕である。

〔発明の効果〕

本発明は以上の如くであるから、そりのないジャケット
を容易に且つ大量に製造することが可能であり、このジ
ャケットによるディスクカートリッジは、ディスクの走
行性能を良好なものとし、記録・再生を忠実に行うこと
ができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の製造装置の平面図、第２図は実
施例におけるジャケット製造工程の説明図、第３図はジ
ャケット製造工程を示すブロック図、第４図はジャケッ
ト素体の正方形部折り曲げ動作を説明する断面図、第５
図は耳部の折り曲げ動作を説明する断面図、第６図はジ
ャケットの排出動作を説明する断面図、第７図は本発明
のジャケットを用いた磁気ディスクカートリッジの平面
図、第８図は上記磁気ディスクカートリッジの断面図、
第９図は上記磁気ディスクカートリッジの一部を取り除
いた外観図、第１０図は本発明に利用されるジャケット
素体の展開図、第１１図は従来のジャゲット製造工程図
である。 ２・・・・・・ジャケット、５・・・・・・ジャケット
素体、５ａ・・・・・・耳付正方形部、５ｂ・・・・・
・正方形部、５ｃ。 ５ｄ、５ｅ・・・・・・耳部、１０・・・・・・回転テ
ーブル、１１・・・・・・スペーサ、１８・・・・・・
正方形部折曲手段、２１・・・・・・耳部折曲手段、２
２・・・・・・耳部加熱手段、２３・・・・・・熱融着
手段、２４・・・・・・再加熱手段、２７・・・・・・
排出手段。 ｒ′ピ・べ 代理人　弁理士　武　　顕次部、７−’：’＋し”）、
、　　− よ・ノ、−一 第１図 ｚ４ 第２図 （Ａ）　　　　（Ｂ）　　　　　（Ｃ）第４図 Ｂ浚　担 第５図 第７図 第８図　、ｂ 第９図 第１０図 第３図 第１１図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）熱可塑性合成樹脂シートからなり正方形部と耳付
   正方形部とを有するジャケット素体の正方形部を折り曲
   げるとともに耳部を折り曲げて正方形部と融着してなる
   ディスク封入用ジャケットの製造方法であつて、加熱状
   態にて耳部を折り曲げる工程と、折り曲げた耳部を正方
   形部に熱融着する工程と、融着の後前記耳部の折り曲げ
   工程と略同一条件にて再度加熱する工程とを含むことを
   特徴とするディスク封入用ジャケットの製造方法。
2. （２）ジャケット素体を挿脱可能に支持する板状のスペ
   ーサと、このスペーサを支承する回転テーブルと、前記
   ジャケット素体の正方形部を耳付正方形部に側に折り曲
   げる正方形折曲げ手段と、耳付正方形部の耳部を正方形
   部の外側に折り曲げる耳部折曲げ手段と、この耳部折り
   曲げの際に折り曲げ部分を加熱する加熱手段と、折り曲
   げた耳部を正方形部に融着する融着手段と、融着後再度
   折り曲げた部分を加熱する加熱手段と、ジャケット素体
   とをスペーサから抜き取る排出手段とを具備するディス
   ク封入用ジャケットの製造装置。