JPS6210975B2 - - Google Patents
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- JPS6210975B2 JPS6210975B2 JP11765879A JP11765879A JPS6210975B2 JP S6210975 B2 JPS6210975 B2 JP S6210975B2 JP 11765879 A JP11765879 A JP 11765879A JP 11765879 A JP11765879 A JP 11765879A JP S6210975 B2 JPS6210975 B2 JP S6210975B2
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- Japan
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- formic acid
- methyl formate
- column
- methanol
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- BDAGIHXWWSANSR-UHFFFAOYSA-N methanoic acid Natural products OC=O BDAGIHXWWSANSR-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 76
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- OSWFIVFLDKOXQC-UHFFFAOYSA-N 4-(3-methoxyphenyl)aniline Chemical compound COC1=CC=CC(C=2C=CC(N)=CC=2)=C1 OSWFIVFLDKOXQC-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 38
- 235000019253 formic acid Nutrition 0.000 claims description 38
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Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はぎ酸メチルを効率よく加水分解してぎ
酸を収得する方法に関し、とくに無触媒下でぎ酸
メチルを加水分解してぎ酸を製造する方法を提供
しようとするものである。
酸を収得する方法に関し、とくに無触媒下でぎ酸
メチルを加水分解してぎ酸を製造する方法を提供
しようとするものである。
最近、公開特許公報昭50―116413で、ぎ酸メチ
ル、メタノール、ぎ酸および水からなる平衡組成
液を単に蒸留することにより75wt%程度のぎ酸
―水平沸混合物を取得する方法が公開された。ま
た、そのほかのぎ酸メチルの加水分解法として米
国特許第2160064号で記載されているごとく、無
機酸などの触媒の存在下、塔内で稀薄なぎ酸水溶
液とぎ酸メチル蒸気とを向流させて行なう方法が
ある。この方法によると塔下部から無機酸などの
触媒を含む約30wt%のぎ酸水溶液が得られる
が、この無機酸を含むぎ酸水溶液を濃縮すると折
角収得したぎ酸が分解されて非常に効率悪い結果
を招く。そのため、濃縮前に何らかの手段で脱触
媒化する必要があり、煩雑なプロセスを採用せざ
るを得なくなる。本発明者らは、これらの欠点に
着目し無触媒下で効率よくぎ酸メチルを加水分解
する方法を見出すべく鋭意研究を行なつた。その
過程で、ぎ酸メチルおよび水の混合液を用いたぎ
酸メチル―水―メタノール―ぎ酸の四成分系の平
衡到達時間はとくに無触媒下において操作圧力を
高めることによつて著しく短縮されることを見出
した。たとえば、内径15mmφ、長さ550mmの反応
管下部へぎ酸メチル:水=1:2(重量比)の混
合液を連続送入して反応管上部から連続排出され
る液の組成を調べることにより平衡到達時間を求
めたところ、100℃における平衡到達時間は操作
圧力0.5Kg/cm2Gで1.4時間、2.0Kg/cm2Gで0.67時
間、3.0Kg/cm2Gで0.25時間が記録された。本発明
者らのその後の検討結果、かかる圧力の効果は、
ぎ酸メチル―水―メタノール―ぎ酸の四成分系の
平衡組成液を調製するときは勿論のこと、ぎ酸メ
チルを加水分解しながらぎ酸水溶液を取出す場合
にとくに効果的であることが知られ、本発明が完
成されるに至つたのである。
ル、メタノール、ぎ酸および水からなる平衡組成
液を単に蒸留することにより75wt%程度のぎ酸
―水平沸混合物を取得する方法が公開された。ま
た、そのほかのぎ酸メチルの加水分解法として米
国特許第2160064号で記載されているごとく、無
機酸などの触媒の存在下、塔内で稀薄なぎ酸水溶
液とぎ酸メチル蒸気とを向流させて行なう方法が
ある。この方法によると塔下部から無機酸などの
触媒を含む約30wt%のぎ酸水溶液が得られる
が、この無機酸を含むぎ酸水溶液を濃縮すると折
角収得したぎ酸が分解されて非常に効率悪い結果
を招く。そのため、濃縮前に何らかの手段で脱触
媒化する必要があり、煩雑なプロセスを採用せざ
るを得なくなる。本発明者らは、これらの欠点に
着目し無触媒下で効率よくぎ酸メチルを加水分解
する方法を見出すべく鋭意研究を行なつた。その
過程で、ぎ酸メチルおよび水の混合液を用いたぎ
酸メチル―水―メタノール―ぎ酸の四成分系の平
衡到達時間はとくに無触媒下において操作圧力を
高めることによつて著しく短縮されることを見出
した。たとえば、内径15mmφ、長さ550mmの反応
管下部へぎ酸メチル:水=1:2(重量比)の混
合液を連続送入して反応管上部から連続排出され
る液の組成を調べることにより平衡到達時間を求
めたところ、100℃における平衡到達時間は操作
圧力0.5Kg/cm2Gで1.4時間、2.0Kg/cm2Gで0.67時
間、3.0Kg/cm2Gで0.25時間が記録された。本発明
者らのその後の検討結果、かかる圧力の効果は、
ぎ酸メチル―水―メタノール―ぎ酸の四成分系の
平衡組成液を調製するときは勿論のこと、ぎ酸メ
チルを加水分解しながらぎ酸水溶液を取出す場合
にとくに効果的であることが知られ、本発明が完
成されるに至つたのである。
本発明はぎ酸メチル、水ならびにメタノールお
よび/またはぎ酸からなる混合液を1.0〜50.0Kg/
cm2Gにて50〜200℃に加熱処理して比較的短時間
で平衡組成液をつくり、ついでこの平衡組成液を
充填塔、泡鐘塔または多孔板塔の塔底からの高さ
が全長の40〜60%に相当する位置へ供給し、かつ
塔底からの高さが全長の5〜35%に相当する位置
へ過熱されたぎ酸メチル蒸気を供給して、1.0〜
5.0Kg/cm2Gの加圧下で向流反応させ、同時に塔頂
からぎ酸メチル・メタノールを、そして塔底から
粗ぎ酸水溶液を取出すことにより、全く無触媒
で、効率よくぎ酸メチルを加水分解してぎ酸を製
造する方法である。
よび/またはぎ酸からなる混合液を1.0〜50.0Kg/
cm2Gにて50〜200℃に加熱処理して比較的短時間
で平衡組成液をつくり、ついでこの平衡組成液を
充填塔、泡鐘塔または多孔板塔の塔底からの高さ
が全長の40〜60%に相当する位置へ供給し、かつ
塔底からの高さが全長の5〜35%に相当する位置
へ過熱されたぎ酸メチル蒸気を供給して、1.0〜
5.0Kg/cm2Gの加圧下で向流反応させ、同時に塔頂
からぎ酸メチル・メタノールを、そして塔底から
粗ぎ酸水溶液を取出すことにより、全く無触媒
で、効率よくぎ酸メチルを加水分解してぎ酸を製
造する方法である。
本発明では、まずぎ酸メチル、水ならびにメタ
ノールおよび/またはぎ酸からなる混合液を1.0
〜50.0Kg/cm2Gの加圧下で加熱処理して平衡組成
液をつくる。この平衡組成液を合成する条件とし
て1.0〜50.0Kg/cm2Gの圧力下で液相が存在する状
態で操作することが必須である。1.0〜50.0Kg/cm2
Gの圧力下では50〜200℃、好ましくは80〜150℃
の温度に加熱保持すれば、0.1〜1.0時間のうちに
平衡に達して好適に実施することができる。すな
わち、50℃未満では平衡に達する時間がながすぎ
て経済的でなくなり、また200℃をこえると無触
媒下でも、ぎ酸メチルまたは生成したぎ酸が分解
されて好ましくない。平衡組成液をつくるための
出発液としてぎ酸メチル、水ならびにメタノール
および/またはぎ酸からなる混合液が用いられる
が、さらに詳しくは、水1重量部あたりぎ酸メチ
ルが0.2〜5.0重量部、メタノールが0〜2.0重量部
およびぎ酸が0〜2.0重量部の範囲にある組成の
混合液が用いられる。平衡組成液を合成するに
は、通常のオートクレーブを用いる回分式方法ま
たは原料液を連続供給して平衡組成液を取出すい
わゆるピストン・フロー型の反応管を用いる連続
式方法でも実施できる。とくに連続式方法が好ま
しい。
ノールおよび/またはぎ酸からなる混合液を1.0
〜50.0Kg/cm2Gの加圧下で加熱処理して平衡組成
液をつくる。この平衡組成液を合成する条件とし
て1.0〜50.0Kg/cm2Gの圧力下で液相が存在する状
態で操作することが必須である。1.0〜50.0Kg/cm2
Gの圧力下では50〜200℃、好ましくは80〜150℃
の温度に加熱保持すれば、0.1〜1.0時間のうちに
平衡に達して好適に実施することができる。すな
わち、50℃未満では平衡に達する時間がながすぎ
て経済的でなくなり、また200℃をこえると無触
媒下でも、ぎ酸メチルまたは生成したぎ酸が分解
されて好ましくない。平衡組成液をつくるための
出発液としてぎ酸メチル、水ならびにメタノール
および/またはぎ酸からなる混合液が用いられる
が、さらに詳しくは、水1重量部あたりぎ酸メチ
ルが0.2〜5.0重量部、メタノールが0〜2.0重量部
およびぎ酸が0〜2.0重量部の範囲にある組成の
混合液が用いられる。平衡組成液を合成するに
は、通常のオートクレーブを用いる回分式方法ま
たは原料液を連続供給して平衡組成液を取出すい
わゆるピストン・フロー型の反応管を用いる連続
式方法でも実施できる。とくに連続式方法が好ま
しい。
本発明では、さらに上記の平衡組成液を1.0〜
5.0Kg/cm2Gの圧力下で操作されている充填塔、泡
鐘塔または多孔板塔の塔底からの高さが全高の40
〜60%に相当する位置へ供給し、かつ塔の塔底か
らの高さが全長5〜35%に相当する位置へ過熱さ
れたぎ酸メチル蒸気を供給して塔頂からぎ酸メチ
ル・メタノール混合液を、塔底から粗ぎ酸水溶液
を取出しながら行なう。操作圧力は1.0Kg/cm2G未
満では加水分解速度が遅すぎて経済的でなく、
5.0Kg/cm2Gをこえると吹込むぎ酸メチル蒸気およ
び塔底の温度が高くなりすぎ、ぎ酸メチルまたは
ぎ酸の分解が起きて好ましくない。ここで用いら
れる塔は理論段数で5〜30段、好ましくは10〜20
段に相当する充填塔、泡鐘塔または多孔板塔であ
る。吹込むぎ酸メチルの温度は操作圧力で変わる
が、200℃以下であつて塔底温度から塔底温度よ
り20℃高い温度までの範囲内で操作される。ま
た、吹込むぎ酸メチル蒸気の量は、平衡組成液1
重量部あたり0.3〜10、好ましくは0.5〜5重量部
の範囲で行なわれる。塔頂からは還流せずに取出
しても差支えないが、場合によつては0.5〜5:
1の還流比を保持して行なつてもよい。
5.0Kg/cm2Gの圧力下で操作されている充填塔、泡
鐘塔または多孔板塔の塔底からの高さが全高の40
〜60%に相当する位置へ供給し、かつ塔の塔底か
らの高さが全長5〜35%に相当する位置へ過熱さ
れたぎ酸メチル蒸気を供給して塔頂からぎ酸メチ
ル・メタノール混合液を、塔底から粗ぎ酸水溶液
を取出しながら行なう。操作圧力は1.0Kg/cm2G未
満では加水分解速度が遅すぎて経済的でなく、
5.0Kg/cm2Gをこえると吹込むぎ酸メチル蒸気およ
び塔底の温度が高くなりすぎ、ぎ酸メチルまたは
ぎ酸の分解が起きて好ましくない。ここで用いら
れる塔は理論段数で5〜30段、好ましくは10〜20
段に相当する充填塔、泡鐘塔または多孔板塔であ
る。吹込むぎ酸メチルの温度は操作圧力で変わる
が、200℃以下であつて塔底温度から塔底温度よ
り20℃高い温度までの範囲内で操作される。ま
た、吹込むぎ酸メチル蒸気の量は、平衡組成液1
重量部あたり0.3〜10、好ましくは0.5〜5重量部
の範囲で行なわれる。塔頂からは還流せずに取出
しても差支えないが、場合によつては0.5〜5:
1の還流比を保持して行なつてもよい。
平衡組成液とぎ酸メチル蒸気とを向流させて行
なう加水分解塔の塔底から取出される粗ぎ酸水溶
液は、そのまま別の蒸留塔で濃縮されて製品とす
る。またこの際塔頂から留出する少量のぎ酸メチ
ル、メタノールおよびぎ酸を含む水溶液はそのま
ま平衡組成液の原料として使えるなど、本発明を
採用することにより大きな利益をもたらす。
なう加水分解塔の塔底から取出される粗ぎ酸水溶
液は、そのまま別の蒸留塔で濃縮されて製品とす
る。またこの際塔頂から留出する少量のぎ酸メチ
ル、メタノールおよびぎ酸を含む水溶液はそのま
ま平衡組成液の原料として使えるなど、本発明を
採用することにより大きな利益をもたらす。
以下、本発明をさらに具体的に説明するため実
施例を示す。ここでの重量部は1時間あたりの供
給量を示す。
施例を示す。ここでの重量部は1時間あたりの供
給量を示す。
実施例 1
ぎ酸メチル42.6重量部および水 74.0重量部を
ピストン・フロー型反応塔へ送入し、ここで3
Kg/cm2G、100℃、液の滞留時間15分の条件で処理
して、ぎ酸メチル 12.3wt%、メタノール
13.5wt%、ぎ酸 17.8wt%、水 56.4wt%なる組
成の平衡組成液 116.6重量部が塔から排出され
た。この平衡組成液を2Kg/cm2Gで操作された全
長12.5mの高さを有する充填塔の6m高さ位置へ
送入し、一方、蒸発器および予熱器で149℃に過
熱されたぎ酸メチル蒸気107.4重量部を充填塔の
2.5m高さ位置へ送入した。充填塔の塔頂(96
℃)において、ぎ酸メチル 79.0wt%、メタノー
ル 19.3wt%、ぎ酸0.7wt%および水 1.0wt%を
含む留分 129.1重量部が取出され、一方、塔底
(132℃)において、ぎ酸メチル 0.6wt%、メタ
ノール 0.3wt%、ぎ酸 37.0wt%および水
62.1wt%からなる粗ぎ酸水溶液 94.6重量部が得
られた。精留塔へこの粗ぎ酸水溶液を送つて精留
し、塔頂からぎ酸メチル 1.2wt%、メタノール
0.7wt%、ぎ酸 0.9wt%および水 97.2wt%組
成の留分 48.6重量部を、塔底からは75.0wt%
ぎ酸水溶液 46.0重量部を取出した。
ピストン・フロー型反応塔へ送入し、ここで3
Kg/cm2G、100℃、液の滞留時間15分の条件で処理
して、ぎ酸メチル 12.3wt%、メタノール
13.5wt%、ぎ酸 17.8wt%、水 56.4wt%なる組
成の平衡組成液 116.6重量部が塔から排出され
た。この平衡組成液を2Kg/cm2Gで操作された全
長12.5mの高さを有する充填塔の6m高さ位置へ
送入し、一方、蒸発器および予熱器で149℃に過
熱されたぎ酸メチル蒸気107.4重量部を充填塔の
2.5m高さ位置へ送入した。充填塔の塔頂(96
℃)において、ぎ酸メチル 79.0wt%、メタノー
ル 19.3wt%、ぎ酸0.7wt%および水 1.0wt%を
含む留分 129.1重量部が取出され、一方、塔底
(132℃)において、ぎ酸メチル 0.6wt%、メタ
ノール 0.3wt%、ぎ酸 37.0wt%および水
62.1wt%からなる粗ぎ酸水溶液 94.6重量部が得
られた。精留塔へこの粗ぎ酸水溶液を送つて精留
し、塔頂からぎ酸メチル 1.2wt%、メタノール
0.7wt%、ぎ酸 0.9wt%および水 97.2wt%組
成の留分 48.6重量部を、塔底からは75.0wt%
ぎ酸水溶液 46.0重量部を取出した。
実施例 2
実施例1の精留塔の塔頂から留出したぎ酸メチ
ル 1.2wt%、メタノール 0.7wt%、ぎ酸
0.9wt%および水 97.2wt%組成の溶液 48.6重
量部に、ぎ酸メチル 28.8重量部を加えてピスト
ン・フロー型反応塔へ送入し、20Kg/cm2G、150
℃、液の滞留時間8分で処理して平衡組成液(ぎ
酸メチル 14.2wt%、メタノール 12.6wt%、ぎ
酸 18.3wt%、水 54.9wt%の組成)を77.4重量
部を得た。この平衡組成液を20段を有する泡鐘塔
の11段の位置へ供給し、同時に蒸気器および予熱
器を通つて146℃に過熱されたぎ酸メチル蒸気
144.0重量部を2段の位置へ送入する。塔全体を
2Kg/cm2Gで操作して、塔頂で還流なしで蒸気を
抜き出したところ102℃においてぎ酸メチル
85.4wt%、メタノール 12.0wt%、ぎ酸0.8wt
%、水 1.8wt%の混合液 160.2重量部が留出し
た。塔底からはぎ酸メチル 0.5wt%、メタノー
ル 0.3wt%、ぎ酸 43.3wt%、水 55.9wt%組
成のぎ酸水溶液が61.2重量部得られた。
ル 1.2wt%、メタノール 0.7wt%、ぎ酸
0.9wt%および水 97.2wt%組成の溶液 48.6重
量部に、ぎ酸メチル 28.8重量部を加えてピスト
ン・フロー型反応塔へ送入し、20Kg/cm2G、150
℃、液の滞留時間8分で処理して平衡組成液(ぎ
酸メチル 14.2wt%、メタノール 12.6wt%、ぎ
酸 18.3wt%、水 54.9wt%の組成)を77.4重量
部を得た。この平衡組成液を20段を有する泡鐘塔
の11段の位置へ供給し、同時に蒸気器および予熱
器を通つて146℃に過熱されたぎ酸メチル蒸気
144.0重量部を2段の位置へ送入する。塔全体を
2Kg/cm2Gで操作して、塔頂で還流なしで蒸気を
抜き出したところ102℃においてぎ酸メチル
85.4wt%、メタノール 12.0wt%、ぎ酸0.8wt
%、水 1.8wt%の混合液 160.2重量部が留出し
た。塔底からはぎ酸メチル 0.5wt%、メタノー
ル 0.3wt%、ぎ酸 43.3wt%、水 55.9wt%組
成のぎ酸水溶液が61.2重量部得られた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ぎ酸メチルおよび水あるいはこれらとメタノ
ールおよび/またはぎ酸からなる混合液を1.0〜
50.0Kg/cm2Gの加圧下で50〜200℃に加熱処理し
て、まず、ぎ酸メチル―水―メタノール―ぎ酸の
四成分系の当該条件における平衡組成液をつく
り、 2 次いでこの平衡組成液を1.0〜5.0Kg/cm2Gの
加圧下で操作された充填塔、泡鐘塔または多孔板
塔の塔底からの高さが全高の40〜60%に相当する
位置へ供給し、かつ塔底からの高さが全高の5〜
35%に相当する位置へ過熱されたぎ酸メチル蒸気
を供給して、塔頂からぎ酸メチルとメタノールの
混合液を、塔底から粗ぎ酸水溶液を取出しながら
無触媒下でぎ酸メチルの加水分解反応を進めるこ
とを特徴とするぎ酸の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11765879A JPS5640637A (en) | 1979-09-13 | 1979-09-13 | Preparation of formic acid |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11765879A JPS5640637A (en) | 1979-09-13 | 1979-09-13 | Preparation of formic acid |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5640637A JPS5640637A (en) | 1981-04-16 |
JPS6210975B2 true JPS6210975B2 (ja) | 1987-03-10 |
Family
ID=14717092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11765879A Granted JPS5640637A (en) | 1979-09-13 | 1979-09-13 | Preparation of formic acid |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5640637A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01172484U (ja) * | 1988-05-26 | 1989-12-06 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10002791A1 (de) * | 2000-01-24 | 2001-07-26 | Basf Ag | Verfahren zur Gewinnung von wasserfreier Ameisensäure |
-
1979
- 1979-09-13 JP JP11765879A patent/JPS5640637A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01172484U (ja) * | 1988-05-26 | 1989-12-06 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5640637A (en) | 1981-04-16 |
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