JPS6210494Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6210494Y2
JPS6210494Y2 JP9286982U JP9286982U JPS6210494Y2 JP S6210494 Y2 JPS6210494 Y2 JP S6210494Y2 JP 9286982 U JP9286982 U JP 9286982U JP 9286982 U JP9286982 U JP 9286982U JP S6210494 Y2 JPS6210494 Y2 JP S6210494Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
protrusions
transmission piece
rotating member
protrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP9286982U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58193130U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP9286982U priority Critical patent/JPS58193130U/ja
Priority to US06/438,188 priority patent/US4570769A/en
Priority to KR2019830000249U priority patent/KR880003183Y1/ko
Publication of JPS58193130U publication Critical patent/JPS58193130U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6210494Y2 publication Critical patent/JPS6210494Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ラチエツト機構に関する。
例えば、オルゴールの全舞とドラムとの間に設
けるラチエツト機構は、小スペースで耐トルクが
大きく且つ組立て易いこと、巻上げが軽いこと、
巻上げに伴なう逆止ピツチが可及的に短かいこと
が要求される。
ラチエツト機構の1つに、複数の伝達片を有す
る合成樹脂からなる回転部材と、この回転部材と
同軸上に設けられていて、複数の突起を有する全
舞巻上軸からなるものがある(特願昭56−189832
号)。回転部材を合成樹脂で形成すると、従来の
機構に比べて部品点数が少なくなり、圧入等によ
る部分組立が不要となり、自動組立が容易である
と同時に性能のバラツキが少ないという特徴があ
る。
しかし、伝達片の突起の数が非整数倍となつて
いるために、全舞の巻戻りを阻止するために係合
している伝達片と突起がある反面、係合しない伝
片と突起が存在する。そして、突起に逆止のため
に係合していない伝達片は、突起で押し動かされ
た状態におかれている。伝達片は合成樹脂からな
つているので、逆止作用に直接寄与していない伝
達片が突起で押し動かされる期間が長期に亘る
と、合成樹脂に特有のクリープ現象と呼ばれる永
久変形が生じる。永久変形した伝達片は、突起と
の係合が不安定になるか全く係合しなくなり、ラ
チエツト機構本来の機能を果たさなくなるという
致命的な欠点がある。
本考案は、合成樹脂からなる回転部材の有する
特徴を生かしつつ、上記欠点を解消したラチエツ
ト機構を提供することを目的とする。
かかる本考案の目的は、回転部材の内周に等間
隔を置いて4つ以上配置され、先端に係合部を設
けられた弾性を有する伝達片と、回転体の外周に
等間隔を置いて上記伝達片の数の1.5倍に数で配
置されていて、上記伝達片に選択的に係合する突
起とを具備していて、上記伝達片の半数が上記突
起と係合しているとき、非係合の伝達片が他の突
起によつて大きく弾性変形させられることなく、
且つその伝達片の係合部が上記突起の回転軌跡上
に位置するように、伝達片の形状が形成されてい
ることを特徴とするラチエツト機構によつて達成
される。
本考案によれば、突起の数を伝達片の数の1.5
倍にすると共に、非係合態位に置かれた伝達片が
突起によつて永久変形させられないようにしたの
で、巻上時におけるこの伝達片と突起との係合が
確実となる。すなわち、巻軸の突起と係合してい
ない回転部材の伝達片、いわゆる全舞トルク負荷
を受けていない伝達片は、逆止動作に有害な力を
一切受けないので、安定したラチエツト機構を長
期間保証される。また、突起の数を伝達片の数の
1.5倍に設定したことにより、全舞の逆戻りを阻
止した状態では、互いに係合している突起と伝達
片を除く他の突起と伝達片とは、少なくとも突起
のピツチの1/2のズレを生じているために、伝達
片を変形させるが如き有害な力が生じない。
また、伝達片を4つ以上の偶数個とすると、突
起との係合箇処が、円周上において等間隔とな
り、係合のバランスがとれるので、樹脂からなる
回転部材が受ける力が均一化される。係合ピツチ
が突起の1/2にできるということは、巻上げピツ
チが短かくなる。伝達片をU字状に形成すると、
伝達片を長く形成するにも拘わらず、巻上げピツ
チを短かくできると共に、実質的な伝達片の弾性
を小さくできるので巻上げ動作が小さい力で済
む。
以下、図示の実施例によつて本考案を詳細に説
明する。
第1図及び第2図において、符号1は合成樹脂
からなる回転部材を、同2は巻軸3と一体の回転
体をそれぞれ示している。
上記巻軸3には、図示されない全舞の一端が係
止されていて、該軸を反時計方向に回動すること
によつてこの全舞は巻上げられる。
上記回転部材1の外周端縁には、図示されない
歯車(例えばオルゴールのドラムと実質一体の歯
車)が噛み合う歯部4が形成されている。回転部
材1の中央部には、巻軸3を回転自在に嵌合支承
する軸孔5を穿設された軸孔部6が形成されてい
る。軸孔部6は、図示の実施例の場合、4つ放射
状桟7,8,9,10で外周部11と連結されて
いる。軸孔部6の一端面は、第2図によく示され
るように、外周部11の一端面よりも凹んでい
て、この凹み部6aには、回転体2が嵌入してい
る。
外周部11、軸受部6及び相隣る放射状桟部で
囲まれた空間には、伝達片20,30,40,5
0がそれぞれ配置されている。図示の実施例の場
合、4つの伝達片が設けられている。各伝達片は
その位置が異なるだけであるから、伝達片20を
代表させてその構成を説明する。
伝達片20は、放射状桟7の略中央部から時計
方向に外周部11に沿つて延びる基端部20a
と、湾曲部20bで折り返えされた反時計方向に
軸受部6に沿つて延びる折返し部20cと、この
折返し部20cの先端の係合部20dとからなつ
ている。伝達片20としては全体的に弾性変形可
能な材料で形成されているが、折返し部20cに
ついては、後述する突起2との係合による全舞ト
ルクを確実に受けるために、変形しないように湾
曲部20bから係合部20dに向つて次第に巾広
に形成されている。
回転体2は、巻軸3と一体に形成されるか、巻
軸3に圧入固定されている。回転体2には、上記
伝達片の数の1.5倍にあたる6個の突起2a,2
b,2c,2d,2e,2fが形成されている。
各突起は、巻軸3の巻上げ方向と逆向きに漸開す
る爪形状を呈している。
そして、回転軸心を中心として対称位置にある
突起2a,2dは、同様に対称位置にある伝達片
20,40の係合端20d,40dに係合してい
る。回転体2には、図示されない全舞の巻戻トル
クが作用しているので、伝達片20,40は、基
端部20a,40a及び湾曲部20b,40bで
撓ませられていて、湾曲部20bと基端部20a
との連結部分の外周面を外周部11の内周面11
aに当接させられている。このとき、基端部と折
返し部とは互いに拡開させられていて、係合部と
突起が確実に衝合する。
また、互いに対称位置にある突起2cと同2f
は、これまた対称位置にある伝達片30,50の
折返し部30c,50cの内側面30e,50e
に接触又は極く近接している。この場合、伝達片
30,50は、突起2c,2fと接触していたと
しても、その弾性変形の量は極く僅かであつて、
それぞれの係合部30d,50dは突起の回転軌
跡O上に位置させられている。
すなわち、伝達片の自由端部に相当する折返し
部の内側面(符号30e,50e参照)は、係合
部に向かうに従つて、回転中心へ近ずく向きに傾
斜させられた形状になつている。
また、互いに対称位置にある残りの突起2b,
2eは、全くフリーな位置におかれている。そし
て、非係合の伝達片30の係合部30dは、伝達
片と突起の相対的な設置数の関係によつて、突起
2b,2cのピツチの1/2の位置に位置させられ
ている。非係合の伝達片50の係合部50dは、
突起2eと同2fとの間の1/2の位置に位置して
いる。
第1図は、図示されない全舞のトルクが突起2
a,2dと伝達片20,40との係合によつて回
転部材1に伝達されている状態を示している。こ
の図から判ることは、回転体2の回転力が、回転
軸心の対称位置において回転部材1に伝達されて
いることである。また、非係合の伝達片30,5
0には、これを大きく変形させる力の働きかけが
なされていないということである。
例えば、オルゴールにおいては、第1図に示す
ように、全舞のトルクが回転部材1に加えられた
状態が長期間に亘る場合が多い。本考案において
は、トルクの伝達箇処が対称位置であるから、ト
ルク伝達状態が長期に亘つても、回転体と回転部
材との間の偏心が生じない。また、非係合の伝達
片30,50は、その係合部30d,50dを、
突起の回転軌跡上に位置させられているので、突
起との係合が長期に亘り保障されている。
次に、図示されない全舞の巻上げ動作時の作用
を説明する。第1図において、回転部材1は、歯
部4に噛み合つている歯車列を介して回転しない
ようになつているとして、巻軸3が反時計方向へ
回動されると、突起2a,2dが係合部20d,
40dから離間する。同時に、突起2c,2f
は、伝達片30,50の折返し部内側面30e,
50eを介して、該伝達片30,50の突起の回
転軌跡外へ押動する。突起2c,2fが突起の配
置ピツチの1/2だけ回動して、内側面30e,5
0eとの衝合が外れると、各伝達片30,50
は、各係合部30d,50dを突起の回転軌跡内
に位置させるところの元位置へ弾性復帰する。
一方、いままでフリー位置にあつた突起2b,
2eは、伝達片20,40の折返し部内側面20
e,40eに衝合する。すなわち、図示の実施例
の場合、突起が略30゜回動すると伝達片との係合
が行なわれることになり、係合ピツチが短かいの
で、巻上動作が円滑に行なえる。
また、巻上動作に関しては、伝達片をU字状に
湾曲させて伝達片を長く形成したので、突起の回
転軌跡外への退避揺動時の伝達片の弾性変形が小
さい力で済む。換言すると、巻上動作が軽く行な
える。
第3図は、本考案の別の実施例を示している。
この実施例と前記実施例とは、伝達片の形状が異
なるだけであつて、作用効果に関しては前記実施
例と略同じであるから、同一機能を果たす部分に
は同一符号を付すに止め、個々の説明は割愛す
る。
伝達片21〜24は、放射状桟7〜10から反
時計方向へ延びていて、それぞれの係合部21d
〜24dを突起の回転軌跡O上に位置させてい
る。対称位置にある伝達片22,24は、これも
対称位置にある突起2a,2dに係合している。
非係合の伝達片21,23の内側面21e,23
eには、突起2c,2fが接触又は極く近接して
いる。この伝達片21,23が、その係合部を回
転軌跡O上に位置させ且つ大きく変形させられて
いないこと勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のラチエツト機構の一実施例を
示す平面図、第2図は第1図中の−線断面
図、第3図は本考案の別の実施例を示す平面図で
ある。 1……回転部材、2……回転体、2a〜2f…
…突起、20〜24,30,40,50……伝達
片、20d,30d,40d,50d……係合
部、O……突起の回転軌跡。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 合成樹脂からなる回転部材と、この回転部材
    と同軸に設けられていて、その一部が回転部材
    に係合する回転体とを有するラチエツト機構に
    おいて、上記回転部材の内周に等間隔をおいて
    4つ以上配置され、先端に係合部を設けられた
    弾性を有する伝達片と、上記回転体の外周に等
    間隔をおいて上記伝達片の数の1.5倍の数で配
    置されていて、上記伝達片に選択的に係合する
    突起とを具備していて、上記伝達片の半数が上
    記突起と係合しているとき、非係合の伝達片が
    他の突起によつて大きく弾性変形させられるこ
    となく、且つその伝達片の係合部が上記突起の
    回転軌跡上に位置するように、伝達片の形状が
    形成されていることを特徴とするラチエツト機
    構。 2 伝達片がU字状に形成されていることを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項記載のラ
    チエツト機構。
JP9286982U 1981-11-26 1982-06-21 ラチエツト機構 Granted JPS58193130U (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9286982U JPS58193130U (ja) 1982-06-21 1982-06-21 ラチエツト機構
US06/438,188 US4570769A (en) 1981-11-26 1982-11-01 Ratchet mechanism
KR2019830000249U KR880003183Y1 (ko) 1982-01-14 1983-01-13 라쳇기구

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9286982U JPS58193130U (ja) 1982-06-21 1982-06-21 ラチエツト機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58193130U JPS58193130U (ja) 1983-12-22
JPS6210494Y2 true JPS6210494Y2 (ja) 1987-03-12

Family

ID=30100736

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9286982U Granted JPS58193130U (ja) 1981-11-26 1982-06-21 ラチエツト機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58193130U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58193130U (ja) 1983-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4570769A (en) Ratchet mechanism
JPS6059604B2 (ja) 耐摩耗性位置決め装置
JP2008241044A (ja) ラチェットワンウェイクラッチ組立体
JPS6210494Y2 (ja)
GB2168950A (en) Spool for correction tape assembly
KR900006301Y1 (ko) 뮤직 박스의 드럼
JP2525200Y2 (ja) 軸固定機構
US6454069B2 (en) Oneway clutch bearing
JPH0156625B2 (ja)
JP3550433B2 (ja) 遊星歯車式減速装置
JPS6314091Y2 (ja)
KR200214716Y1 (ko) 스텝 모터의 회전자용 마그네트
JPH0861458A (ja) 逆回転防止機構
JPH09329211A (ja) クラッチ付きモータ
JPH043123Y2 (ja)
JP2519183Y2 (ja) 車載用時計
JPS593645Y2 (ja) 電話機用回転形ダイヤルのガバナ機構
JPS6023571Y2 (ja) 歯車装置
JPH0511372Y2 (ja)
JPS62139904A (ja) タ−ビン動翼の固定装置
JPH037859Y2 (ja)
JPH073414Y2 (ja) 分離爪移動装置
JP2823181B2 (ja) 交流モーターの回転方向規制装置
JPS5920703Y2 (ja) クラツチ機構
JP4416201B2 (ja) 出力軸を入力軸によって回転可能な回転伝達装置