JPS62104945A - 無杼織機における緯糸処理方法 - Google Patents

無杼織機における緯糸処理方法

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JPS62104945A
JPS62104945A JP24120485A JP24120485A JPS62104945A JP S62104945 A JPS62104945 A JP S62104945A JP 24120485 A JP24120485 A JP 24120485A JP 24120485 A JP24120485 A JP 24120485A JP S62104945 A JPS62104945 A JP S62104945A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明はジェットルーム、レピア織機あるいはグリッパ
織機等の無杼織機における緯糸処理方法に関するもので
ある。
(従来の技術) ジェットルーム等の無杼織機においてば有枠織機に比べ
て遥かに高い生産性を期待することができ、無杼織機の
採用傾向が近年顕著であるが、緯入れミスの発生割合が
有枠織機に比べて高くなることは周知の事実である。緯
入れミス発生の場合の機台停止は緯糸検出器からの緯入
れミス検出信号に基づいて行われるが、無杼織機のよう
な高速織機では各部の破損防止を考慮して機台1回転以
上慣性作動した後に機台停止が行われるため、緯入れミ
スの緯糸(以下、ミス糸という)が機台停止直前に筬打
ちされて織布に織りこまれる。そのため、機台を逆転し
て経糸によるミス糸の把持状態を解除し、このミス糸を
取り除かねばならない。
このミス糸除去作業は人手あるいは特開昭58−220
856号公報、特開昭59−21752号公報、特開昭
59−21757号公報等に開示されるような緯糸処理
装置を用いて行われる。特開昭5”8−220856号
公報では、緯糸処理装置がm幅方向に架設されたレール
に沿って所定のミス糸処理位置へ移動し、同装置内のミ
ス糸分離部材(フィンガー)が略楕円軌道をえかいて経
糸開口外から織前を擦過しつつ経糸開口内へ進入し、織
前に打ちこまれているミス糸の一部を経糸開口内へ分離
する0分離されたミス糸の一部は経糸を掻き分けて経糸
開口内へ挿入された引き出し部材に受は渡され、経糸開
口内から経糸を掻き分けて経糸開口外へ引き出される。
経糸開口外へ引き出されたミス糸の一部は別の引き出し
機構に引き渡され、同機構により経糸開口内の残りのミ
ス糸がすべて経糸開口外へ引き出し除去される。特開昭
59−21752号及び特開昭59−21757号公報
ではt!&幅方向の所定位置に複数配置された緯糸処理
装置のミス糸分離部材が織布上を織前側へ摺動しつつ織
前を擦過し、織前から経糸開口内へミス糸の複数部位が
分離される。すなわち、経糸開口内のミス糸の複数部位
が経糸による把持状態を緩和され、経糸による把持状態
を緩和されたミス糸が適宜の引き出し手段により経糸開
口内から経糸を掻き分けて、あるいは織幅方向に向けて
経糸開口外へ引き出される。
(発明が解決しようとする問題点) 織前からミス糸を分離するには通常運転時の最大開口状
態を形成し、経糸によるミス糸の把持緩和がなされるが
、ミス糸が通常の緯糸とほぼ同様に織布に打ちこまれて
いるため、最大開口状態においても経糸によるミス糸の
把持状態は充分に緩和されない。そのため、人手による
ミス糸除去は容易でなく、その除去作業は非常に煩雑な
ものとなり、ra機の停止時間が長くなって高速織機に
要求される生産性向上を阻害することになる。
一方、緯糸処理装置を用いた特開昭58−220856
号公報のミス糸処理手段では、最初に経糸開口外へ引き
出されるミス糸の部位を除いてミス糸を緩めることなく
経糸間を通して経糸開口外へミス糸を引き出す方式であ
るため、通常運転時における最大開口状態を形成して経
糸によるミス糸把持状態を緩和しても引き出し抵抗は極
めて大きい。そのため、引き出し抵抗に起因するミス糸
切断を回避するために織幅、糸質等の条件が制限され、
実際に安定したミス糸処理作業を行うことは困難である
特開昭59−21752号及び特開昭59−21757
号公報のミス糸処理手段ではミス糸を複数部位にて織前
から分離して緩めるため、経糸開口内からの引き出し抵
抗は特開昭58−220856号公報に開示される手段
に比して緩和される。
しかし、通常運転時における最大開口状態を形成しても
経糸による把持状態は充分に解除されないことから、前
記複数の弛緩部位以外では依然として経糸による把持作
用を受けており、ミス糸引き出しの際の引き出し抵抗が
大きい。
又、前記各緯糸処理装置のミス糸分離部材の先端部が織
布に織り込まれた通常の緯糸とミス糸との間に入り込む
というミス糸分離作用が行われなければならないが、通
常運転時における最大開口状態を形成しても経糸による
ミス糸の把持状態が充分に解除されないことから、織前
から開口内側へミス糸を押しつつ前記緯糸とミス糸との
間にミス糸分離部材が入り込むことに失敗するおそれが
多分にある。すなわち、経糸による把持作用の影響が大
きい限りにおいては、織布の織前がらミス糸1本を分離
するという極めて微妙な動作を緯糸処理装置で達成する
には間装ヱの機構の複雑化が避けられず、しかもなお迅
速な処理及び信頼性を得られないという問題がある。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) そこで本発明では、緯入れ毎に開閉口する経糸によって
通常運転時に形成される最大開口角を越える開口角を少
なくとも織前付近に形成し、この間口角形成により機台
停止直前に織布に織り込まれた緯糸の織り込み状態を解
除するとともに、少なくとも前記最大開口角を越える開
口角形成による経糸の張力上昇を抑制し、しがる後に織
布の織前から前記緯糸を分離するようにした。
(作用) すなわち、通常運転時の最大開口角を越える開口角を織
前付近に形成することより、機台停止直前に織布に織り
込まれた緯糸が経糸にょる把持作用から大幅に開放され
る。そのため、経糸開口内から経糸間を通って経糸開口
外へ緯糸を引き出したり、織幅方向に向けて経糸開口外
へ緯糸を引き出したりする最の引き出し抵抗が大きく低
減され、経糸開口内からの緯糸除去は円滑に行われる。
通常運転時の最大開口角を越える開口角形成により経糸
には製織上好ましくない異常張力が生じるが、経糸を若
干量送り出したり、あるいは織布巻取り側を逆転する等
により前記異常張力が回避される。
又、経糸による緯糸把持力の低下は緯糸処理装置の緯糸
分離部材の引っ掛は作用を助成し、しがも経糸による把
持作用から大幅に解放された緯糸はそれ自身の張力によ
って緩み、同緯糸と隣接する通常の緯糸との間に間隙が
生じ易い、従って、緯糸処理装置の緯糸分離部材の先端
が分離すべき緯糸と通常の緯糸の間に入り込み易(なり
、緯糸処理装置を用いた場合の緯糸分離は高い割合でも
って成功する。
(実施例) 以下、本発明をジェットルームに具体化した一実施例を
第1〜15図に基づいて説明する。
第1図に示すように、ワープビーム61から送り出され
る経糸群T1.T2はバックローラ62及びテンション
ローラ63を介して開口系64側へ導かれ、織布Wとな
ってプレストビーム65を経由して巻取りローラ66に
巻取られる。同ローラ66は正逆転可能な機台駆動用モ
ータMに作動連結されており、機台回転に同期して回転
される。
テンションローラ63は軸67に回動可能に支持された
検出レバー68の一端部に取り付けられており、同レバ
ー68の他端部に取り付けられた加圧ばね69によりテ
ンションローラ63が経糸群Tl、T2に押接され、所
定の張力が経糸群T1、T2に付与されるようになって
いる。検出レバー68の他端部には磁石70が止着され
ており、同磁石70と対向して磁気変位センサー71が
設けられている。磁気変位センサー71は同センサー7
1と磁石70との間の距離を電気信号に変換し、制御装
置72に同信号を送るようになっている。
ワープビーム6Iはワープビーム軸73に作動連結され
た正逆転可能な駆動モータ74により回転されるように
なっており、同モータ74は前記磁気変位センサー71
からの電気信号に基づいて作動指令を送る制御装置72
により回転速度を制御されるようになっている。すなわ
ち、経糸群TI、T2の張力が通常運転時の設定値Fよ
りも高くなると、テンションローラ63が下動して磁石
70と磁気変位センサー71との間の距離が大きくなり
、経糸群T1.T2の張力が設定値Fよりも低くなると
、テンションローチロ3が上動して磁石70と磁気変位
センサー71との間の距離が小さくなるが、この距離に
応じた電気信号が制御装置72に送られることにより制
御装置72ば、高張力状態のときには経糸群TI、T2
を弛緩する方向へ駆動モータ74の回転速度を制御し、
低張力状態のときには経糸群Tl、T2を緊張する方向
へ駆動モータ74の回転速度を制御する。
制御装置72は機台駆動用モータMにも作動指令を発す
ものである。
第2図においてIAは複数枚設けられたベルドフレーム
(第1.10−12図に示すように本実施例では8枚の
ベルトフレームIA、IB、2A。
2B、3A、3B、4A、4Bが使用されている)のう
ちの1つを示し、引張ばね5によりジャックレバー6を
介して引張付勢されている吊下ローブ7にて吊下されて
おり、織機の駆動軸(図示路)に同期して回転されるカ
ム板8のカム作用がカムレバー9及び引き下げローブI
OA、IIAを介して緯入れ毎の上下運動に変換される
ようになっている。これにより第10.11図に示すよ
うに各ベルトフレームIA〜4Bを挿通された経糸群T
l、T2が緯入れlサイクル中に開閉口形成を交互に繰
り返す。
第2.3図に示すように機台の両サイドフレーム12.
13間には一対の支持レール14.15が平行して前後
に架設支持されており、両レール14.15間には各ベ
ルトフレームIA〜4Bに対応してダブルガイドローラ
16.17(図面ではベルトフレームlAに対応するロ
ーラのみ示す)が架設支持されている。カム板8及びカ
ムレバ−9よりなる駆動機構からベルトフレームIAに
至る一対の引き下げロー110A、11Aは一対のダブ
ルガイドローラ16,17を案内された後、ダブルガイ
ドローラ17から分岐し、別々にガイドローラ18.1
9を経由してベルトフレームIAに連結されている。両
ダブルガイドローラ8A。
8B間において前後一対の支持レール14.15間には
引き下げローブIOA、IIAの経路を変更し得る経路
変更装置20が架設支持されており、同装置20により
引き下げロープIQA、IIAの経路が上下に位置調整
可能である。
他のベルトフレームIB〜4Bにおいても同様の開閉口
機構が構成されている。
第3図に示すように経路変更装置20はベルトフレーム
IA〜4Bと同数のエアシリンダ21A。
21B、22A、22B、23A、23B、24A、2
4Bからなり、前後一対の支持レール14゜15間に架
設支持されたカバー25及び支持ブラケット26により
前後に並設支持されている。各エアシリンダ21A〜2
4Bのピストンロフト27A、27Bは下方に突出する
ようになっており、各ロフト27A、27Bの先端には
ダブルローラ28.29が回転可能に支持されている。
各ベルトフレームIA〜4Bの引き下げロープIOA〜
11Bはダブルローラ28,29の上側を案内されてお
り、通常運転時には引き下げローブIOA〜IIBは第
3.5図に示すように同一高さ位置に揃えられ、第2.
5図に示すようにダブルガイドローラ16,17間にお
いて上方へ屈曲案内されている。
各エアシリンダ21A〜24Bの作動制御は各エアシリ
ンダ21A〜24Bに対応する同数の電磁パルプ(図示
路)をそれぞれ独立して開閉制御することにより行われ
る。各電磁バルブの開閉は各ベルトフレームIへ〜4B
の高さ位置を検出する検出器からの信号に応じて制御さ
れ、この実施例における高さ位置検出はカム板80回動
位置を検出することにより行われる。
第7.8.9図に示すように緯糸測長貯留装置(図示路
)を経由した緯糸Yは往復揺動されるスレイ30上の緯
入れ用メインノズル31内に導かれ、スレイ30上の変
形筬29に形成された緯糸案内通路S内に緯入れタイミ
ングに同期して緯入れ用メインノズル31から射出緯入
れされる。緯入れ用メインノズル31から射出された緯
糸が正常に緯入れされ、織布Wの反メインノズル側の端
部まで到達した場合には、同緯糸が筬打ちされて織布W
に織りこまれるとともに、織布Wの緯入れ用メインノズ
ル31側の近傍に設けられたカッター32により切断さ
れ、以後の織成動作が継続される。
緯糸が反メインノズル側の端部まで到達しないといった
緯入れミスが発生した場合には、同端部付近に対応配置
された図示しない緯糸検出器が緯入れミスを検出し、同
検出器からの緯入れミス検出信号に基づいて機台が停止
されるようになっている。
前記緯入れミス検出信号(機台停止信号でもある)が発
せられた後、機台はほぼ1回はど慣性で回転して停止す
る。すなわち、緯入れミスが発生した場合には、緯入れ
用メインノズル31が第8図において実線で示す最後退
位置から織布W側に前進する間に緯入れミス検出信号が
発せられ、ミス糸Y°が織布Wに筬打ちされた後、緯入
れ用メインノズル31がさらに往復動じ、前記最後退位
置で停止する。
第7図に示すようにカッター32は固定軸33に装着さ
れた固定刃34及び可動刃35からなり、機台に同期し
て回転されるカム36により揺動されるカムレバー37
と可動刃35とがリンク38を介して作動連結されてお
り、緯入れ毎にカックー32か切断動作を行う。カムレ
バー37の近傍には電磁ソレノイド39が配設されてお
り、その駆動ロッド39aがカムレバー37に当接し、
カッター32を開放状態に維持可能である。カノター不
作動手段としては電磁ソレノイド39の代わりにエアシ
リンダ等の他のアクチュエータを用いることも可能であ
る。、電磁ソレノイド39は前記緯入れミス検出信号に
基づいて作動され、カッター32によミス糸Y°の切断
分離を阻止するようになっている。
緯入れ用メインノズル31の最後退位置近傍には緯糸処
理装置40が配設されており、前記機台慣性作動中にミ
ス糸Y゛に続いて緯入れ用メインノズル31から射出さ
れる緯糸Y1が緯入れ用メインノズル31から切断分離
されて吸引除去されるようになっている。
この緯糸処理装置40について詳述すると、図示しない
駆動機構に作動連結された駆動軸41の先端にはメソシ
ュを設けた扇形状の遮断体42が設けられており、前記
緯入れミス検出信号に基づいて作動される吸引装置43
に接続された吸引、<イブ44が遮断体42の近傍に配
設されている。
遮断体42の下部には取付アーム42aが緯入れ用メイ
ンノズル31側に向けて折曲形成されており、同アーム
42aには薄板状の切断体45が止着されている。一方
、吸引パイプ44の先端側上面には支持ブラケット46
が取り付けられており、同ブラケット46の下面には合
成樹脂製の切断盤47が止着されている。そして、遮断
体42は常には第7図に鎖線で示す退避位置にあり、こ
の状態では切断体45の上端刃部が切断盤47の下面に
当接している。
吸引パイプ44の基端部は上方へ折曲して延設されてお
り、同パイプ44の基端上方には図示しない吸引装置に
接続された第2の吸引パイプ48が配設されているとと
もに、同パイプ48内には緯糸検出器49が設置されて
いる。再吸引パイプ44.48間の緯入れ方向の側方に
はモータ50が配設されており、その駆動軸50aに止
着された駆動ローラ51が再吸引バイブ44.48間の
近傍に配設されている。再吸引パイプ44.48間の緯
入れ方向と直交する側方にはエアシリンダ52が配設さ
れており、その駆動ロッド52aの先端に止着された二
叉状アーム52b間には被動ローラ53が回転可能に支
持されている0両ローラ51.53は第7図に示すよう
に常には離間状態にあり、エアシリンダ52の突出作動
により被動ローラ53が駆動ローラ51に圧接されるよ
うになっている。モータ50及びエアシリンダ52は緯
糸検出器49からの緯糸検出信号に基づいて作動される
よう辷なっている。
ところで、制御装置72は前述したような機能以外にも
次のような機能が付与されている0機台駆動用モータM
は緯入れミス発生時に発信される緯入れミス検出信号に
基づいて停止される゛が、この緯入れミス検出信号は制
御装置72にも入力され、この入力信号に基づいて制御
装置72は経糸群Tl、T2の張力と、通常運転時の設
定張力値Fを下回る張力値F′とを比較し、経糸群Tl
T2の張力が設定張力値F1以下の状態となるようにビ
ーム駆動モータ74に正転作動指令を送り、経糸群TI
、T2の張力が所定の張力値F′となった状態でビーム
駆動モータ74を停止するようになっている。
さらに、機台再起動時には制御装置72はビーム駆動モ
ータ74に逆転作動指令を送り、経糸群TI、T2の張
力が設定張力値Fとなるまで駆動モータ74を逆転作動
させるようになっている。
そして、経糸群Tl、T2が設定張力値Fを得ると、制
御装置72はビーム駆動モータ74に正転作動指令を送
るとともに、機台駆動用モータMに正転作動指令を送る
ようになっている。   “さて、本実施例では緯入れ
ミス発生の場合には、ミス糸処理は前記ミス糸処理プロ
グラムに基づいて遂行されるようになっている。そこで
、緯入れミスが発生した場合のミス糸処理の作用を次に
説明する。
緯入れミスが発生すると、ミス糸Y’は第13図に示す
ように筬打ちされるが、緯入れミス検出信号により電磁
ソレノイド39が作動され、駆動ロッド39aが突出す
ることによりカッター42が開放状態に保持される。従
って、ミス糸Y°の切断分離は起きず、緯入れ用メイン
ノズル31に繋がったまま最後退位置に復帰する。この
機台慣性作動中緯入れ用メインノズル31から後続の緯
糸Ylが射出される。この時点において前記緯入れミス
検出信号に基づいて前記図示しない駆動機構及び吸引装
置43が作動されており、遮断体42のメツシュが駆動
軸41を中心に第7図に実線で示す緯糸遮断位置に回動
配置されている。遮断体42が緯糸遮断位置に配置され
ている期間は緯糸Y1の射出終了時まで維持され、緯入
れ用メインノズル31から射出された緯糸Y1はメツシ
ュにより噴射流体を緯入れ方向へ透過しつつ受は止めら
れる。この緯入れを阻止された緯糸Y1は吸引パイプ4
4に吸引され、同バイブ44からさらに第2の吸引パイ
プ48側へと吸引導入される。
緯糸Y1の射出終了からさらに機台が慣性で回転し、筬
打ち直前付近で停止する。その後、機台がほぼ半回逆転
して再停止し、緯入れ用メインノズル31が最後退位置
に配置される。すなわち、経糸群T1.T2は開口状態
を形成し、第14図に示すようにミス糸Y゛の織り込み
状態が解除される。この間もカッター32の切断機能は
解消されており、緯糸Y1とミス糸Y′との切断分離は
回避されている。
機台再停止後、前記高さ位置検出器からの検出信号に基
づいて上動位置にあるベルトフレームIA、2A、3A
、4Aに対応するエアシリンダ2LA、22A、23A
、24Aのピストンロッド27Aが第3図に示す状態か
らさらに突出するとともに、ベルトフレームIB、2B
、3B、4Bに対応する残りのエアシリンダ21B、2
2B。
23B、24Bのピストンロッド27Bが没入方向に移
動し、第4図に示すようにダブルローラ28Aが上動位
置に配置保持されるとともに、ダブルローラ28Bが下
動位置に配置保持される。これにより上動位置のベルト
フレームIA、2A。
3A、4Aに連結された引き下げロープ10A。
11Aの経路はダブルガイドローラ16,17間におい
て第5図の屈曲経路から第6図の略直線経路に移行し、
下動位置のベルトフレームIB、2B、3B、4Bに連
結された引き下げローブ10B、IIBの経路は前記屈
曲経路からさらに屈曲して第6図の屈曲経路へ移行する
。従って、第12図に示すように上動位置のベルトフレ
ームIA。
2A、3A、4Aがさらに上動されるとともに、下動位
置のベルトフレームIB、2B、3B、4Bがさらに下
動され、第12.15図に示すように両経糸群TI、T
2による通常運転時の最大開口角βを越える開口角αが
形成される。
一方、前記緯入れミス検出信号に基づいて制御装置72
は通常運転時の設定張力値Fを下回る所定の張力値F′
と、磁気変位センサー71から入力される電気信号に対
応する経糸群T1.T2の張力とを比較し、経糸群TI
、T2の張力が張力値F′に到達するまでワープビーム
71から経糸群T1.T2を送り出す方向にビーム駆動
モータ74の作動を制御する。経糸群Tl、T2の張力
が張力値F゛に到達すると、ビーム駆動モータ74の作
動が停止され、経糸群Tl、T2の張力は通常運転時の
設定張力値Fを下回る張力値F°に維持される。すなわ
ち、通常運転時の最大開口角βを越える開口角αの形成
により本来ならば設定張力値Fを越える異常張力が経糸
群TL T2に付与されるところであるが、経糸群TI
、T2をワープビーム61から若干量送り出すことによ
り前記異常張力発生が回避される。
機台再停止後、遮断体42が第7図に実線で示す緯糸遮
断位置から鎖線で示す退避位置へ回動復帰し、この復帰
動作に伴って切断体45が切断盤47の下面に叩き付け
られ、緯糸Y1が緯入れ用メインノズル31から切断分
離される。このとき、緯糸Ylとミス糸Y′と切断分離
はなく、ミス糸Y′は緯糸Y1に繋がったままである。
第1の吸引パイプ44を経て第2の吸引パイプ48へ吸
引導入された緯糸Y1は緯糸検出器47により検出され
、この検出信号によりモータ50及びエアシリンダ52
が作動される。従って、第6.9図に示すように被動ロ
ーラ53が駆動ローラ51に圧接されて緯糸Ylが両ロ
ーラ51,53間に圧接挾持され、駆動ローラ51の回
転により緯糸Y1が上方へ引き上げられる。緯糸Y1の
引き上げ除去に伴い、第9図に示すようにミス糸Y°が
織前W1から開口内へ分離しつつ経糸開口内から緯入れ
用メインノズル31側へ引き出される。ミス糸Y1は正
常に緯入れされた緯糸と同様に織前Wlに打ちこまれて
いることから、通常運転時における最大開口角βを形成
しても経糸群T1、T2によるミス糸Y′の把持力はか
なり大きく、織前W1からのミス糸Y°の分離には大き
な抵抗が伴う。しかしながら、通常運転時における最大
開口角βを越える開口角αを形成し、しかも設定張力値
Fを下回る張力値F′に経糸群TI。
T2の張力を低減することにより両経糸群Tl。
T2によるミス糸Y゛の把持力は大きく低減され、織前
W1からミス糸Y1を分離する際の分離抵抗が大幅に抑
制される。従って、経糸開口内から緯入れ方向に沿って
経糸開口外へ引き出されるミス糸Y“の引き出し抵抗は
小さく、引き出し抵抗に起因するミス糸Y°の切断を生
ずることなく円滑なミス糸Y′の除去が行われる。この
ような引き出し抵抗の低減により糸強力の弱い緯糸の使
用、あるいは広幅の織布形成も可能となる。
経糸開口内からミス糸Y“がすべて引き出され、第2の
吸引パイプ48により吸引除去されると、電磁ソレノイ
ド39、吸引装置43及び図示しない吸引装置、エアシ
リンダ52が初期状態に復帰するとともに、経路変更装
置20におけるエアシリンダ21A〜24Bのピストン
ロッド27A。
27Bが第4.6図に示す状態から第3,5図に示す初
期状態に復帰し、ベルトフレームIA〜4Bが通常運転
時の最大開口形成位置に配置される。
これとともに制御装置72からビーム駆動モータ74に
逆転作動指令が送られ、同モータ74が逆転作動される
。ビーム駆動モータ74の逆転に伴い、弛緩状態にある
経糸群Tl、T2が緊張する。
経糸群T1.T2の張力が通常運転時の設定張力値Fに
到達すると、制御装置72はビーム駆動モータ74に正
転作動指令を送るとともに、機台駆動用モータMに正転
作動指令を送り、通常運転が再開される。
緯入れミス発生による機台停止から機台再起動時に至る
間で行われる通常運転時の最大開口角βを越える開口角
αの形成は、本実施例のようにワープビーム61から経
糸群Tl、T2を若干量送り出す等の経糸張力低減手段
を施さない限り通常運転時の設定張力値Fを遥かに越え
る異常高張力の発生をもたらす。このような異常張力は
経糸切断、機台再起動時に織前位置のずれに繋がる経糸
の伸張といった製織上好ましくない事態を誘発し、稼動
効率の低下あるいは織布品質の低下等をもたらす。しか
しながら、通常運転時の最大開口角βを越える開口角α
の形成に付随する前記異常高張。
力発生を抑制する本実施例では、経糸群TI、T2の張
力は通常運転時の設定された張力値Fを下回る張力値F
°に抑制されており、前記のような問題は生じない。も
ちろん張力値F”は設定張力値Fに等しくてもよく、こ
の場合にもミス糸Y”の引き出し抵抗は充分に低減され
るとともに、経糸切断、経糸伸張等の現象は回避される
この実施例では経糸開口内のミス糸Y’が緯糸処理装置
40により緯入れ方向に沿って経糸開口内から経糸開口
外へ引き出し除去されたが、例えば特開昭58−220
856号公報、特開昭59−21752号公報あるいは
特開昭59−21757号公報に開示されるような緯糸
処理装置により織前W1から経糸開口側へミス糸Y1を
分離する方法を採用してもよい。このような緯糸処理装
置では緯糸分離部材が織布上を摺動して織前を擦過し、
同分離部材の先端がミス糸とその1サイクル前に緯入れ
された緯糸との間に入り込むが、通常運転時における最
大開口角βを越える開口角αを形成することにより織前
W1からのミス糸Y′の分離抵抗が大幅に低減し、緯糸
分離部材の引っ掛は作用が効果的に働く。すなわち、緯
糸分離部材の先端が織布W上を摺動してミス糸Y°の位
置に至ると、同先端がミス糸Y“を織前Wlから離間方
向に押し、同ミス糸Y°と前記緯糸との間に形成された
間隙に入り込むが、上下両経糸群TI。
T2による把持力が大きく抑制されていることがら織前
Wlからのミス糸Y′の離間は容易に行われる。従って
、緯糸分離部材の先端はミス糸Y。
と前記緯糸との間に容易に入り込み、織前Wlから経糸
開口側へのミス糸分離は高い割合でもって成功する。経
糸による把持作用の影響が大きい限りにおいては、織布
の織前からミス糸1本を分離するという極めて微妙な動
作を緯糸処理装置で達成するには同装置の機構の複雑化
が避けられず、しかもなお迅速な処理及び信頼性を得ら
れないという問題があるが、経糸による把持作用の影響
を大幅に抑制することによりこのような問題が解消され
る。
又、経糸群T1.T2による把持力の低下によりミス糸
Y°が自身の張力で収縮し、前記緯糸分離部材の分離作
用に有効に働く織前W1とミス糸Y°との間の間隙形成
が前記収縮によっても行われる。
前記実施例ではミス糸Y′が緯糸処理装置40により経
糸開口内から緯入れ方向に沿って経糸開口外へ引き出さ
れたが、もちろん手動により経糸開口内から経糸開口外
へミス糸を引き出すようにしてもよい。
本発明はもちろん前記実施例にのみ限定されるものでは
なく、例えば前記実施例における経路変更装置20の設
置位置を前記実施例以外の適宜位置に変更したり、同装
置20のエアシリンダに代えて電磁ソレノイド、リニア
モータ、ラフクービニオン機構等を採用したり、上下い
ずれか一方のベルトフレームの高さ位置のみを調整して
通常運転時の最大開口角を越える開口角を形成するよう
にしたり、前記実施例の場合とは逆にばね力に抗してベ
ルトフレームを引き上げる方式の消極開口装置に本発明
を通用することも可能である。
又、通常運転時における最大開口角を越える開口角形成
手段としては第16図に示す実施例も可能である。この
実施例では引き下げロープ54の始端が機台のサイドフ
レーム12に装着された油圧シリンダ55のピストンロ
フト55aに接続されており、引き下げローブ54の中
間部がローラ56を介してカムレバー9に連係されてい
る。従って、ピストンロッド55aの突出位置を調整す
ることにより前記実施例と同様にベルトフレームの高さ
位置調整を行うことができ、通常運時の最大開口角を越
える開口角形成が可能である。
通常運転時の最大開口角を越える開口角形成方法として
はベルトフレームの高さ位置調整以外に、経糸開口内ヘ
ロッドを挿入して織前近傍のみにおいて開口拡大を行う
等が可能である。
一方、通常運転時の最大開口角βを越える開口角αの形
成に付随する異常張力発生を抑制する方法としては前記
実施例以外にも、例えば巻取りローラを逆転したり、ワ
ープビーム送り出し回転及び巻取りローラ逆転を併用し
たり、バンクローラ、テンションローラあるいはプレス
トビームをf位可能に構成してミス糸処理時にのみ経糸
張力を低減する方向にバックローラ、テンションローラ
あるいはプレストビームを一時的に変位する等の方法が
可能である。
さらに、本発明ではミス糸の処理のみならず人為的な機
台停止による機台停止直前の慣性作動中に緯入れされた
緯糸を織布から分離処理する場合に通用することも可能
である。
発明の効果 以上詳述したように、通常運転時の最大開口角を越える
開口角を形成して緯糸処理を行う本発明によれば、この
開口形成に付随する製織上好ましくない異常高張力発生
を回避しつつ経糸による緯糸把持力を低減して織前から
の緯糸分離抵抗を抑制し、人手あるいは処理装置により
経糸開口内から緯糸を除去するいずれの場合にも円滑な
緯糸除去処理が可能という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1〜15図は本発明を具体化した一実施例を示し、第
1図は織機全体の略体側面図、第2図は開口装置の正面
図、第3図は第2図のA−A線拡大断面図、第4図は第
3図からの変化を示す縦断面図、第5,6図は引き下げ
ローブの経路変更を示す要部正面図、第7図は緯糸処理
装置付近の側面図、第8,9図はミス糸除去作用を説明
する路体平面図、第10〜12図は開口角形成の作用を
示すベルトフレームの縦断面図、第13〜15図は開口
角経緯の作用説明する織前付近の縦断面図、第16図は
通常運転時の最大開口角を越える開口角を形成する手段
の別例を示す正面図である。 ベルトフレーム1’A、IB、2A、2B、3A。 3B、4A、4B、引張ばね5、駆動機構を構成するカ
ム板8及びカムレバー9、引き下げロープ10A’、I
OB、ILA、  11B、ワープビーム6I、制御装
置72、ビーム駆動モータ74、経糸群T1.T2、通
常運転時における最大開口角β、開口角α、設定張力値
F、張力値F°、ミス糸Y′。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 緯入れ毎に開閉口する経糸によって通常運転時に形
    成される最大開口角を越える開口角を少なくとも織前付
    近に形成し、この開口角形成により機台停止直前に織布
    に織り込まれた緯糸の織り込み状態を解除するとともに
    、少なくとも前記最大開口角を越える開口角形成による
    経糸の張力上昇を抑制し、しかる後に織布の織前から前
    記緯糸を分離する無杼織機における緯糸処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012149365A (ja) * 2011-01-21 2012-08-09 Tsudakoma Corp 織機における経糸送り方法および装置

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