JPS62100575A - 粘着剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、粘着テープ、ラベル、シート等の粘着製品
に使用される、非汚染性、耐熱性、耐候性に優れた粘着
剤組成物に関する。

〔従来の技術〕

粘着剤のベースポリマーとして、少なくとも一つの加水
分解性珪素基を含有するポリエーテルを使用するこさば
、例えば特開昭５９−７１３７７号公！［こ記載されて
いる。

このポリエーテルは、末端に加水分解性珪素を有し、主
鎖がポリエーテル構造であるため、耐熱性、耐候性に優
れており、これに粘着付与樹脂を添加することによって
優れた特性を有する粘着剤組成物を得ることが期待され
ている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、前記のポリエーテルに添加されるものとして
前記公報に記載されているロジン系樹脂、フェノール系
樹脂、テルペン−フェノール樹脂等の変性フェノール樹
脂、キシし・ン樹脂等の粘着付与樹脂は相溶性が必ずし
も十分でなく、加熱変色、被着体の汚染等の問題を有し
、ベースポリマーの特性が十分に生かされていなかった
。

この発明は、この少なくとも一つの加水分解性珪素基を
含有するポリエーテルの特性を生かし、被着体汚染、加
熱変色等の問題点を解？ｒ４　した粘着剤組成物を捉供
しようするものである。

［問題点を解決するための手段〕 この発明の粘着剤組成物は、少なくとも一つの加水分解
性珪素基を含有した主鎖が木質的に式−Ｒ−０−（Ｒは
２価のアルキレン基）で示される化学的に結合された繰
り返し単位を有するポリエーテル１００重量部に対し、
分子中に二重結合の量を少なくした芳香族−脂肪族共重
合構造からなる石油系炭化水素が１０〜１５０重量部を
配合されたものを主成分とすることを特徴とする。

この発明において、ポリエーテル中の加水分解性珪素基
は、珪素原子に結合したハイドライド基、ハロゲン基、
アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、ア
ミノ基、アミド基、アミノオキシ基、アルケニルオキシ
基、アルケニルオキシ基、メルカプト基等である。また
、ポリエーテルの主鎖のＲは２価のアルキレン基であり
、炭素数は好ましくは１〜４のものである。

このポリエーテルは、通常分子量が３００〜１５０００
程度の淡黄色透明液状で、水分、架橋促進剤（シラノー
ル縮合触媒）の存在下で架橋して架橋部分にシロキサン
結合を有するゴム状弾性体となる。

この発明においては、粘着付与樹脂として分子中に二重
結合の量を少なくした芳香族−脂肪族共重合構造からな
る石油系炭化水素樹脂を用いるものである。即ち、石油
系炭化水素樹脂はその分子構造によって芳香族系、脂肪
族系、共重合系、脂環族系とに分類され、その分子構造
の相違によって物性も変わるが、この発明では、これら
の石油系炭化水素樹脂の骨格を芳香族−脂肪族共重合構
造としたものであって、芳香環を分子構造中に多く導入
し７て極性物質との相溶性を高め、かつ分子中の二重結
合の量を少なくしたものを用いる。この樹脂として例え
ば三井石油化学工業社のＦＴＰ（登録商標）がある。

また、この発明の粘着剤組成物には、必要に応じて、ジ
オクチルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ポリ
プロピレングリコール、塩ｉ　化パラフィン等の可塑剤
もしくは軟化剤、炭酸カルシウム、クレー、タルク等の
充填剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、顔料等を添加でき
る。なお、可塑剤、軟化剤、充填剤は被着物汚染、耐熱
性の観点からすれば可及的に少ない方が好ましい。

このような粘着付与樹脂はトルエン等の溶剤に？８解さ
せ前記ポリエーテルに攪拌しながら加え、これに必要に
応じて他の添加物を加え、粘着剤組成物とする。この組
成物を基材に塗布乾燥し、これを架橋させる。その架橋
は水分の存在下で例えば室温〜１５０℃、３０秒〜１０
分程度の処理により達成される。

なお、粘着剤組成物の塗布にあたって、粘着剤との接着
力向上のため、基材の塗布面に、予めコロナ処理、下塗
剤塗布等の処理を行うのが好ましい。

また、基材の裏面に施す離型処理には、シリコン系のも
のはこの粘着剤に対しては剥離が重い傾向にあるため非
シリコン系の剥離剤、例えばフッ素系離型剤、長鎖アル
キル基含有タイプの離型剤特に後者の長鎖アルキル基含
有タイプの離型剤が好適に使用される。

〔作用〕

前記したような特定のポリエーテル１００重量部に対し
、粘着付与樹脂として、分子中に二重結合の量を少なく
した芳香族−脂肪族共重合構造からなる石油系炭化水素
を１０〜１５０重量部を配合したものを主成分とするこ
とにより、粘着特性に優れ、耐熱性及び耐候性も良く、
且つ被着体に対して糊残りがない等、総合的にバランス
のとれたものとなる。

〔実施例〕

ポリエーテル（サイリル＃５００．２！淵化学工業社）
１００重量部、架橋促進剤（＃１０１０、瞳側化学工業
社）３重量部、粘着付与樹脂（ＦＴＲ６１００、三井石
油化学工業社）８０重量部、紫外線防止剤および老化防
止剤５．０重量部からなる配合物を溶剤（トルエン１０
０重量部十メタノール１５重量部、但しメタノールは架
橋処理前における架橋抑制を目的として使用するもので
ある。）に溶解させ、これをコロナ処理（４５ｄｙｎｅ
／　ｃｍ）をしたポリエステルフィルム（厚さ３８μ）
に塗布しく糊厚さ２５μ）、１２０’ｃｘｌＯ分の加熱
架橋を行なった。

この粘着テープは以下に示すように優れた特性を有して
いた。

（粘着特性） ＪＩＳ規格の粘着テープの試験法に準じて測定した粘着
特性は次のとおりであった。

タソクカ（１／３２インチ）；　　　１０（５）ＳＰ粘
着力（ｇ／２９ｍ局）；　　５００（１０）展開力（ｇ
／２５朋）　　　　；　　４００（１５）注）括弧内は
、粘着付与樹脂を添加しないポリエーテルのみのもの（
比較例）。

（耐熱性） 上記実験により得たこの発明の粘着テープと、比較例と
して各種粘着付与樹脂を用いて上記実験とほぼ同様にし
て得た粘着テープについて、各種被着体（Ａｉガラス板
、Ｂ；アルミ板、Ｃ；アクリル樹脂焼付択一青色−１Ｄ
；アクリル樹脂焼付板−白色−１Ｅ；メラミン樹脂焼付
板−白一）に貼り、１６０℃、６０分加熱放置し、その
後粘着テープの変色、糊残り、被着体汚染の状況をチェ
ックした結果は第１表に示すとおりであった。

なお、第１表において、資料１〜１２は他の粘着付与樹
脂を使用した比較例である。詳細は下記のとおりである
。

１〜６；粘着付与樹脂としてテルペン−フェノール樹脂
（安原油脂社、ＹＳポリスタ ー、順次Ｔ−１１５，Ｔ−１３０，７４４５，Ｓ−１４
５゜Ｇ　−１２５，Ｇ−１５０のもの） ７　：脂環族系オリゴマー樹脂（日本ゼオン社、クレイ
トン！１１５００　） ８　：変性キシレン樹脂（三菱ガス化学工業社、ニカト
ルＩＩＲ−１２０） ９〜１２；石油系炭化水素（順次　東邦石油社ハイジレ
ンＡＸ、　〃　　　ハイジレン６０ＭＮ三井石油化学工
業社　’ｔ）’ｙｘ−ｘ　　Ａ−１００、〃　　　　　
　　タックエース　　Ｆ−１００）また、表中の耐候性
試験は、各資料の粘着テープをステンレス板に貼付け、
これに紫外線ウエザオメーターに照射しく１００時間）
、粘着剤の変色及び糊残り状況を観察したものである。

更に、表中の８０℃における耐熱性試験は、８０℃オー
ブン中に資料の粘着テープをその粘着剤面を空気中に暴
露させて４日及び７日経過時における粘着剤の変色度合
を観察した結果である。

（以下、余白） 第２表 中実：実於ｉ９Ｌ◎；無し　○；（形環富し　△；少少
量り　×：大〔発明の効果〕 以−」二述べたとおり、この発明の粘着、組成物は、前
記したような特定のポリエーテル１００重量部に対し、
粘着付与樹脂として、分子中に二重結合の量を少なくし
た芳香族−脂肪族共重合構造からなる石油系炭化水素を
１０〜１５０重量部を配合したものを主成分とすること
により、粘着特性に優れ、耐熱性及び耐候性も良く、且
つ被着体に対して糊残りがない総合的にバランスのとれ
たものである。この粘着剤組成物は種々の用途の粘着製
品に適用されるものであるが、特に自動車焼付は塗装時
の耐熱マスキング、耐熱ラベル、プロテクトテープ、研
磨材固定テープ、固定或いは結束用テープ等の耐熱性或
いは再剥離性が要求される分野に好適なものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、少なくとも一つの加水分解性珪素基を含有した主鎖
   が本質的に式−Ｒ−Ｏ−（Ｒは２価のアルキレン基）で
   示される化学的に結合された繰り返し単位を有するポリ
   エーテル１００重量部に対し、分子中に二重結合の量を
   少なくした芳香族−脂肪族共重合構造からなる石油系炭
   化水素が１０〜１５０重量部を配合されたものを主成分
   とすることを特徴とする粘着剤組成物。