JPS6210043Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ロータリーインデツクステーブルに
装備したワークホルダが、作業ステーシヨンに到
着する毎に、そのステーシヨンによつて定められ
たワーク保持姿勢をとるようにしたワーク送り装
置を提供するものである。

以下本考案の一実施例を図に基き説明する。

１は歩進角90゜のロータリーインデツクステー
ブル、２はその中心軸である。中心軸２は不動部
分３と可動部分４に分割され、両部分３，４は、
可動部分４の一部をなすスリーブ５が不動部分３
の外側に気密に嵌合する形で組合わさつている。
不動部分３の中心には、図示しない圧縮空気源に
連通する空気通路６が設けられ、この空気通路６
は、不動部分３の外周に形設した環状溝７に連通
している。インデツクステーブル１の上面には、
歩進角に対応する間隔で、計４個の軸受ハウジン
グ８が放射状に固定される。各軸受ハウジング８
は、ワークホルダ９の中空軸部１０を、インデツ
クステーブル１に対するワークホルダ９の取付姿
勢を変えられるよう、回転自在に支持する。ワー
クホルダ９は、インデツクステーブル１の周縁の
近い個所に、中空軸部１０の軸線と直交する軸線
を有する保持筒１１を有し、この保持筒１１に、
板金を絞り加工したワーク１２をかぶせて保持す
る仕組になつている。保持筒１１の外周にはワー
ク１２の内面に弾性接触するＯリング１３を装着
し、その摩擦保持力により、保持筒１１の先端が
下を向いてもワーク１２が脱落しないようにして
いる。１４は、インデツクステーブル１から立上
る支持板１５により軸受ハウジング８の上に重な
る如く支持された、ロータリー式の空圧アクチユ
エータである。空圧アクチユエータ１４の出力軸
１６には歯車１７が固定され、これが、ワークホ
ルダ９の中空軸部１０に固定された歯車１８にか
み合つている。歯車１７と反対の側面に突出した
出力軸１６の端部には、回転制限片１９が固定さ
れる。空圧アクチユエータ１４の端面には回転制
限片１９を囲む環状のガード２０が固定され、そ
の中に、回転制限片１９の一方の側における当り
になるストツパ２１（ガード２０の一部にねじ込
んだボルトにて構成）と、他方の側における当り
になるストツパ２２が配置されている。すなわち
出力軸１６は、回転制限片１９がストツパ２１，
２２の間を動く範囲内で回動し得、その回動は、
歯車１７，１８の歯数比により定まる増幅率でワ
ークホルダ９に伝えられる。

２３は空圧アクチユエータ１４の回転位置を制
御する制御バルブで、空圧アクチユエータ１４の
上方に位置する如く支持板１５に取付けられてい
る。制御バルブ２３の空気受入ポート２４は、前
記スリーブ５に設けた吐出ポート２５にホース２
６で連結される。吐出ポート２５は環状溝７に連
通しており、従つて制御バルブ２３は、インデツ
クステーブル１の回転に関係なく、圧縮空気をと
り込むことができる。２７は制御バルブ２３の本
体から突出した弁操作ロツドで、常に突出方向に
附勢されている。２８は弁操作ロツド２７を動か
す板ばね製レバーで、先端にはカムフオロワーロ
ーラ２９を有している。カムフオロワーローラ２
９は、中心軸２の不動部分３に取付けた固定カム
３０に接触するものである。

次に作用を説明する。第１図をステーシヨンＡ
における状態とし、そこから反時計回りに90゜間
隔でステーシヨンＢ，Ｃ，Ｄが配置されるものと
する。ステーシヨンＡでは、制御バルブ２３の弁
操作ロツド２７は第２図に示すように突出状態に
なつており、空圧アクチユエータ１４の出力軸１
６は、第３図ａに示すように回転制限片１９がス
トツパ２１に当たる位置にあり、ワークホルダ９
は保持筒１１を上に向けて停止している。このス
テーシヨンでワーク１２を、入力又はロボツトハ
ンドにより、保持筒１１にかぶせるものである。
次いでインデツクステーブル１が反時計方向に回
転し、ステーシヨンＡのワークホルダ９がステー
シヨンＢに移る。この、ステーシヨンＡからステ
ーシヨンＢへの移行過程で、カム３０の輪郭が外
側にふくらみ、レバー２８により弁操作ロツド２
７が押込まれ、弁位置が切替わつて、第３図ｂに
示すように、出力軸１６は回転制限片１９がスト
ツパ２２に当たるまで回転する。同時にワークホ
ルダ９も回転し、ワーク１２は先端が斜め下を向
いた状態へと姿勢を変える。この姿勢で、ワーク
１２に対し所定の加工が行われる。加工完了後、
ワークホルダ９はステーシヨンｃ（第２図には表
示されていない）に移動するが、その途中で制御
バルブ２３が切替わり、ワーク１２は再び上向き
になる。このステーシヨンｃあるいは次のステー
シヨンＤでワーク１２は取出される。

以上のように本考案では、ロータリーインデツ
クステーブルにワークホルダ、このワークホルダ
の取付姿勢を変更させる空圧アクチユエータ、及
びこのアクチユエータの制御バルブを取付け、ス
テーシヨンからステーシヨンへと移動する際、テ
ーブルの回転中心に配置した固定カムにより制御
バルブを作動させて、ワークホルダに、ステーシ
ヨン毎に定められた姿勢をとらせるようにしたも
のであり、ワークの姿勢制御を比較的簡単な機構
で自動的に行うことができ、実用的効果大であ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案装置の一実施例を示し、第１図は垂
直半断面図、第２図は部分平面図、第３図ａ及び
ｂは異なる動作状態の部分側面図である。 １……ロータリーインデツクステーブル、９…
…ワークホルダ、１２……ワーク、１４……空圧
アクチユエータ、２３……制御バルブ、３０……
固定カム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. インデツクステーブルにワークホルダを、イン
   デツクステーブルに対する取付姿勢を変えられる
   よう可動的に装着し、更にこのインデツクステー
   ブルには、前記ワークホルダの姿勢変更用空圧ア
   クチユエータと、この空圧アクチユエータの制御
   バルブとを支持せしめ、前記制御バルブを、イン
   デツクステーブルの中心軸を通じ空気源に接続
   し、更に、インデツクステーブルの回転中心に
   は、前記ワークホルダが各ステーシヨンに到着す
   る毎に前記制御バルブを所定の動作状態におく固
   定カムを配置してなるワーク送り装置。