JPS6196058A - 動弁系摺動部材とその製造方法 - Google Patents
動弁系摺動部材とその製造方法Info
- Publication number
- JPS6196058A JPS6196058A JP59215644A JP21564484A JPS6196058A JP S6196058 A JPS6196058 A JP S6196058A JP 59215644 A JP59215644 A JP 59215644A JP 21564484 A JP21564484 A JP 21564484A JP S6196058 A JPS6196058 A JP S6196058A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- less
- sliding member
- cast iron
- valve train
- sintered alloy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
この発明は、摺動部位に耐摩耗材料を接合してなる動弁
系摺動部材に関するものである。
系摺動部材に関するものである。
従来の技術
例えばバルブリフター頂部、バルブフェース部及びバル
ブチップ部、バルブシートフェース部、ロッカーアーム
パッド部等のような内燃機関の動弁系部材の摺動部位に
は極めて高い耐摩耗性が要求される。そのため従来は熱
処理によって硬度を轟めた鋼材や、鋳鉄が用いられ、要
求特性が厳しくなるにつれ、動弁系部材の閃動部位のみ
に焼結合金を鋳包む等によって接合したものが用いられ
ている。
ブチップ部、バルブシートフェース部、ロッカーアーム
パッド部等のような内燃機関の動弁系部材の摺動部位に
は極めて高い耐摩耗性が要求される。そのため従来は熱
処理によって硬度を轟めた鋼材や、鋳鉄が用いられ、要
求特性が厳しくなるにつれ、動弁系部材の閃動部位のみ
に焼結合金を鋳包む等によって接合したものが用いられ
ている。
発明が解決しようとする問題点
しかし、以上の従来の動弁系摺動部材では、未だ耐摩耗
性が十分ではなく、更に厳しい使用条件に適合し得る動
弁系摺動部材が要望されていた。
性が十分ではなく、更に厳しい使用条件に適合し得る動
弁系摺動部材が要望されていた。
また、特に鋼材や鋳鉄を用いる場合、材料選定の自由度
が小さく、他方焼結合金を用いる場合は製造工程が複雑
化し、高コストであるという問題もあった。
が小さく、他方焼結合金を用いる場合は製造工程が複雑
化し、高コストであるという問題もあった。
この発明は以上の従来の事情に鑑みてなされたものであ
って、材料選定の自由度が高く、かつ高密度で十分な耐
摩耗性を有し、しかも製造コストの低い動弁系摺動部材
を提供することを目的とするものである。
って、材料選定の自由度が高く、かつ高密度で十分な耐
摩耗性を有し、しかも製造コストの低い動弁系摺動部材
を提供することを目的とするものである。
問題点を解決するための手段
すなわちこの出願の第1発明の動弁系摺動部材
1は、少なくとも1種以上の鋳鉄粉を重量比で10%以
上含む合金粉末の圧粉体または予蝿焼結体を焼結してな
る焼結合金であって、鉄系マトリックスに平均粒径1〜
50J、1mで硬さがHv600〜1800である硬質
相が面積率5〜80%で均一に分散された焼結合金を、
鉄系基材に一体に融接してなることを特徴とするもので
あり、この出願の第2発明の動弁系摺動部材の製造方法
は、少なくとも1種以上の鋳鉄粉を重量比で10%以上
含む合金粉末の圧粉体または予備焼結体からなる耐摩耗
部素材を鉄系基材上に設置し、その鉄系基材上に設置さ
れた耐摩耗部素材を液相率が20〜80%となるように
液相発生温度以上まで局部加熱し、その後急冷凝固させ
ることを特徴とするものである。
1は、少なくとも1種以上の鋳鉄粉を重量比で10%以
上含む合金粉末の圧粉体または予蝿焼結体を焼結してな
る焼結合金であって、鉄系マトリックスに平均粒径1〜
50J、1mで硬さがHv600〜1800である硬質
相が面積率5〜80%で均一に分散された焼結合金を、
鉄系基材に一体に融接してなることを特徴とするもので
あり、この出願の第2発明の動弁系摺動部材の製造方法
は、少なくとも1種以上の鋳鉄粉を重量比で10%以上
含む合金粉末の圧粉体または予備焼結体からなる耐摩耗
部素材を鉄系基材上に設置し、その鉄系基材上に設置さ
れた耐摩耗部素材を液相率が20〜80%となるように
液相発生温度以上まで局部加熱し、その後急冷凝固させ
ることを特徴とするものである。
発明の詳細な説明
以下にこの発明をさらに具体的に説明する。
この出願の第1発明の動弁系摺動部材は、第1に少なく
とも1種以上の鋳鉄粉を重量比で10%以上含む合金粉
末の圧粉体または予m焼結体を焼結してなる焼結合金を
鉄系基材に一体に融接してなる。
とも1種以上の鋳鉄粉を重量比で10%以上含む合金粉
末の圧粉体または予m焼結体を焼結してなる焼結合金を
鉄系基材に一体に融接してなる。
鋳鉄粉としては普通鋳鉄FC15、Fe20、Fe12
等や、ダクタイル鋳鉄FCD40、FCD7Q等、もし
くは低合金鋳鉄FCA1、FCA3、FCA5等の切粉
粉砕粉や研摩粉を用いる事ができる。その場合”、粉砕
時に黒鉛量を低減させた脱炭鋳鉄粉を用いる方が、各種
焼結特性の安定化のために好ましい。これらの鋳鉄粉は
1種または2種以上混合して用いる事ができ、その他に
各種合金元素を含んだ合金粉や鉄粉を混合し、さらにC
の不足分を補充するために天然黒鉛粉等を追加温合して
耐摩耗性の改良を行う事ができる。すなわち、以上のよ
うにして鋳鉄粉を混合することによって、得られる焼結
合金に鋳鉄粉による黒鉛が分散した特殊組織が形成され
、黒鉛の潤滑作用により耐摩耗性が向上する。ここで、
鋳鉄粉が10%未満である場合には焼結合金に鋳鉄粉の
特殊組織が得られず、鋳鉄粉添加による効果は活用でき
ない。なお鋳鉄粉を添加することによって、低融点の液
相を生成することができるという効果もある。
等や、ダクタイル鋳鉄FCD40、FCD7Q等、もし
くは低合金鋳鉄FCA1、FCA3、FCA5等の切粉
粉砕粉や研摩粉を用いる事ができる。その場合”、粉砕
時に黒鉛量を低減させた脱炭鋳鉄粉を用いる方が、各種
焼結特性の安定化のために好ましい。これらの鋳鉄粉は
1種または2種以上混合して用いる事ができ、その他に
各種合金元素を含んだ合金粉や鉄粉を混合し、さらにC
の不足分を補充するために天然黒鉛粉等を追加温合して
耐摩耗性の改良を行う事ができる。すなわち、以上のよ
うにして鋳鉄粉を混合することによって、得られる焼結
合金に鋳鉄粉による黒鉛が分散した特殊組織が形成され
、黒鉛の潤滑作用により耐摩耗性が向上する。ここで、
鋳鉄粉が10%未満である場合には焼結合金に鋳鉄粉の
特殊組織が得られず、鋳鉄粉添加による効果は活用でき
ない。なお鋳鉄粉を添加することによって、低融点の液
相を生成することができるという効果もある。
以上の鋳鉄粉としては、C1,5〜4.2%、Si1.
5〜2.8%、Mn 0.2〜1.0%、残部がFeお
よび2%以下の不純物からなるものが用いられる。
5〜2.8%、Mn 0.2〜1.0%、残部がFeお
よび2%以下の不純物からなるものが用いられる。
Cが1.5%未満では固相線が上昇し、かつ黒鉛が残留
せず、4.2%を越えると黒鉛が異常成長し、もろくな
り好ましくない。3iが1゜5%未満では固相線が上昇
し、2.8%を越えると黒鉛が粗大化し好ましくない。
せず、4.2%を越えると黒鉛が異常成長し、もろくな
り好ましくない。3iが1゜5%未満では固相線が上昇
し、2.8%を越えると黒鉛が粗大化し好ましくない。
Mnが0.2%未満では強化が不十分となり、1.0%
を越えるともろくなるため好ましくない。
を越えるともろくなるため好ましくない。
また、C1,5〜3.9%、5i1,3〜2.8%、M
n0.5〜0.9%、Cr1.5%以下、Mo1.0%
以下、N+0.5%以下、Cu 1%以下、8005%
以下、30.15 %lX下、V 0.5%JX下、B
001%以下、Tie、08%以下、Sn0.05%
以下、残部Feなる組成の鋳鉄粉を用いるとさらに液相
発生潤度が低下するという利点がある。その場合、Cが
1.5%未満では黒鉛が十分でなく、3.9%を越える
と黒鉛が粗大化するという不都合がある。また5iが1
.3%未満では黒鉛化が不十分であり、2.8%を越え
ると黒鉛の粗大化という不都合がある。Mnが0.5%
未満では強度が低く、0.9%を越えるともろくなると
いう不都合がある。Crが1.5%を越えると製造上涌
流れが悪化し、またMOが1.0%を越える場合、Ni
が0.5%を越える場合、Cuが1%を越える場合は、
コストの増大に見合う効果の向上が見られないという不
都合がある。Pが0.5%を越えるとステダイトが多く
なりすぎ、Sが0.15%を越えると黒鉛が粗大化する
。■が0.5%、Bが0.1%を越えて添加されても効
果の向上は見られない。またTiが0.08%を沼える
と湯流れが悪くなり、さらにSnが0.05%を越える
ともろくなる。
n0.5〜0.9%、Cr1.5%以下、Mo1.0%
以下、N+0.5%以下、Cu 1%以下、8005%
以下、30.15 %lX下、V 0.5%JX下、B
001%以下、Tie、08%以下、Sn0.05%
以下、残部Feなる組成の鋳鉄粉を用いるとさらに液相
発生潤度が低下するという利点がある。その場合、Cが
1.5%未満では黒鉛が十分でなく、3.9%を越える
と黒鉛が粗大化するという不都合がある。また5iが1
.3%未満では黒鉛化が不十分であり、2.8%を越え
ると黒鉛の粗大化という不都合がある。Mnが0.5%
未満では強度が低く、0.9%を越えるともろくなると
いう不都合がある。Crが1.5%を越えると製造上涌
流れが悪化し、またMOが1.0%を越える場合、Ni
が0.5%を越える場合、Cuが1%を越える場合は、
コストの増大に見合う効果の向上が見られないという不
都合がある。Pが0.5%を越えるとステダイトが多く
なりすぎ、Sが0.15%を越えると黒鉛が粗大化する
。■が0.5%、Bが0.1%を越えて添加されても効
果の向上は見られない。またTiが0.08%を沼える
と湯流れが悪くなり、さらにSnが0.05%を越える
ともろくなる。
第2にこの出願の第1発明の動弁系摺動部材は、鉄系マ
トリックスに平均粒径1〜50JJImで硬さがHV
600〜1800である硬質相が面積率5〜80%で均
一に分散された焼結合金を、鉄系基材に一木に融接して
なる。
トリックスに平均粒径1〜50JJImで硬さがHV
600〜1800である硬質相が面積率5〜80%で均
一に分散された焼結合金を、鉄系基材に一木に融接して
なる。
マトリックスに硬質相が均一に分散された焼結合金とす
るのは、耐スカッフィング性等の耐摩耗性を確保するた
めである。また、その硬質相の平均粒径は1〜50声と
するのが好ましい。1声未満では耐摩耗性が不足し、5
0戸を越えると相手攻撃性が過大となるかである。しか
し、更に好ましくは10〜45声とす菖のが良く、最も
望ましくは15〜40声とするのが良い。さらにその硬
質相の硬さはHv600〜1800とするのが好ましい
。Hv600未満では耐摩耗性が不足し、Hv1800
を越えると相手攻撃性が急増するからである。加えて、
その硬質相の分布量は面積率で5〜80%とするのが好
ましい。面積率が5%未満では耐摩耗性が不足し、Si
0%を越えると相手攻撃性が急増するからである。しか
し、更に望ましくは面積率で15〜70%とするのが良
く、最も好ましくは25〜60%とするのが良い。
るのは、耐スカッフィング性等の耐摩耗性を確保するた
めである。また、その硬質相の平均粒径は1〜50声と
するのが好ましい。1声未満では耐摩耗性が不足し、5
0戸を越えると相手攻撃性が過大となるかである。しか
し、更に好ましくは10〜45声とす菖のが良く、最も
望ましくは15〜40声とするのが良い。さらにその硬
質相の硬さはHv600〜1800とするのが好ましい
。Hv600未満では耐摩耗性が不足し、Hv1800
を越えると相手攻撃性が急増するからである。加えて、
その硬質相の分布量は面積率で5〜80%とするのが好
ましい。面積率が5%未満では耐摩耗性が不足し、Si
0%を越えると相手攻撃性が急増するからである。しか
し、更に望ましくは面積率で15〜70%とするのが良
く、最も好ましくは25〜60%とするのが良い。
尚、鉄系基材としては、普通炭素鋼や高炭素特殊鋼等を
用いることができる。
用いることができる。
さて、以上の第1発明の焼結合金は、残留気孔率が2%
以下で、見掛硬さがHv450〜1000であるのが好
ましい。
以下で、見掛硬さがHv450〜1000であるのが好
ましい。
焼結合金の残留気孔率を2%以下とするのは、気孔率が
2%を越えると、得られる動弁系摺動部材の摺動部が動
弁系の高面圧条件下にさらされた場合、摺動部にチッピ
ングを生じやすく不都合なためである。しかし、更に好
ましくは気孔率を1.8%以下とするのが良り、最も望
ましくは気孔率を1.5%以下とするのが良い。
2%を越えると、得られる動弁系摺動部材の摺動部が動
弁系の高面圧条件下にさらされた場合、摺動部にチッピ
ングを生じやすく不都合なためである。しかし、更に好
ましくは気孔率を1.8%以下とするのが良り、最も望
ましくは気孔率を1.5%以下とするのが良い。
また、焼結合金の見掛硬さをHV450〜1000とす
るのは、)−1v450未満では耐摩耗性が不足し、H
vlOOOを越えると相手攻撃性が増すだけでなく、被
剛性が劣り摺動部の仕上加工が困難になるからである。
るのは、)−1v450未満では耐摩耗性が不足し、H
vlOOOを越えると相手攻撃性が増すだけでなく、被
剛性が劣り摺動部の仕上加工が困難になるからである。
しかし更に好ましくは見掛硬さをHv550〜950と
するのが良く、最も望ましくはHV600〜950とす
るのが良い。
するのが良く、最も望ましくはHV600〜950とす
るのが良い。
以上の焼結合金は、その成分について第1の観点からは
、Cr1.0〜40%を含み、かつMo0.1〜5.0
%、W 0.5〜10%、70.1〜6.0%、N b
0.05〜3.0%、Ta0005〜1.5%のうち
の1種もしくは2種以上を含み、残部がC0.3〜3.
5%、Feおよび2%以下の不純物とされることが望ま
しい。以下にその鉄系焼結合金の各成分の限定理内を記
す。
、Cr1.0〜40%を含み、かつMo0.1〜5.0
%、W 0.5〜10%、70.1〜6.0%、N b
0.05〜3.0%、Ta0005〜1.5%のうち
の1種もしくは2種以上を含み、残部がC0.3〜3.
5%、Feおよび2%以下の不純物とされることが望ま
しい。以下にその鉄系焼結合金の各成分の限定理内を記
す。
C「は鉄基地に固溶して強化する他、各種形態のCr系
炭化物を形成し、焼結合金の耐摩耗性を向上することか
ら1.0〜40%添加するのが好ましい。Crが1,0
%未満ではCr炭化物が不足し、Crが40%を越える
と粗大なC「炭化物が形成されて好ましくない。しかし
更に望ましくはC「を5.0〜35%とするのが良く、
最も望ま、シフはCrを10〜30%とするのが良い。
炭化物を形成し、焼結合金の耐摩耗性を向上することか
ら1.0〜40%添加するのが好ましい。Crが1,0
%未満ではCr炭化物が不足し、Crが40%を越える
と粗大なC「炭化物が形成されて好ましくない。しかし
更に望ましくはC「を5.0〜35%とするのが良く、
最も望ま、シフはCrを10〜30%とするのが良い。
MOもCrと同様の効果を有し、0.1〜5.0%添加
するのが好ましい。0.1%未満では添加の効果はみら
れず、逆に5.0%を越えて添加すると、Crと相乗的
に作用して炭化物の粗大化が著しく好ましくない。しか
し、更に望ましくはMOを0.5〜4.5%添加するの
が良く、最も望ましくはMOを1.0〜4.0%添加す
るのが良い。
するのが好ましい。0.1%未満では添加の効果はみら
れず、逆に5.0%を越えて添加すると、Crと相乗的
に作用して炭化物の粗大化が著しく好ましくない。しか
し、更に望ましくはMOを0.5〜4.5%添加するの
が良く、最も望ましくはMOを1.0〜4.0%添加す
るのが良い。
また、WもC「やMOと同様の効果を有し、0.5〜1
0%添加するのが好ましい。0.5%未満では添加の効
果はみられず、10%を越えて添加すると粗大炭化物が
生じ好ましくない。しかし、更に好ましくはWを1.0
〜8.0%添加するのが良く、最も望ましくは1.5〜
7.5%添加するのが良い。
0%添加するのが好ましい。0.5%未満では添加の効
果はみられず、10%を越えて添加すると粗大炭化物が
生じ好ましくない。しかし、更に好ましくはWを1.0
〜8.0%添加するのが良く、最も望ましくは1.5〜
7.5%添加するのが良い。
さらにVも耐摩耗性の向上に寄与し、0.1〜6.0%
添加するのが好ましい。0.1未満では添加の効果はな
く、6.0%を越えて添加すると粗大炭化物が生じ好ま
しくない。しかし、更に好ましくは0.5〜5.0%添
加するのが良く、最も好ましくは1.0〜4.5%添加
するのが良い。
添加するのが好ましい。0.1未満では添加の効果はな
く、6.0%を越えて添加すると粗大炭化物が生じ好ま
しくない。しかし、更に好ましくは0.5〜5.0%添
加するのが良く、最も好ましくは1.0〜4.5%添加
するのが良い。
加えて、Nbも耐摩耗性の向上に寄与し、0.05〜3
.0%添加するのが好ましい。0.05%未満では添加
の効果はなく、3.0%を越えると粗大炭化物が生じ好
ましくない。
.0%添加するのが好ましい。0.05%未満では添加
の効果はなく、3.0%を越えると粗大炭化物が生じ好
ましくない。
さらにまた、Taも耐摩耗性の向上に寄与し、0.05
〜1.5%添加するのが好ましい。0.05%未満では
添加の効果はなく、1.5%を越えると粗大炭化物が生
じ好ましくない。しかし、更に好ま 1しくは0
.1〜1.3%添加するのが良く、最も好ましくは0.
2〜1.0%添加するのが良い。
〜1.5%添加するのが好ましい。0.05%未満では
添加の効果はなく、1.5%を越えると粗大炭化物が生
じ好ましくない。しかし、更に好ま 1しくは0
.1〜1.3%添加するのが良く、最も好ましくは0.
2〜1.0%添加するのが良い。
以上のCr、MOlWlV、Nb 1Ta はすべて同
時に添加される必要はなく、動弁系摺動部材の仕様に応
じて1種又は2種以上添加されれば良い。
時に添加される必要はなく、動弁系摺動部材の仕様に応
じて1種又は2種以上添加されれば良い。
Cはマトリックスを強止し、また他の合金元素の炭化物
形成による耐摩耗性の向上に寄与する。
形成による耐摩耗性の向上に寄与する。
さらに、焼結前の合金粉末の融点を下げて、焼結時の低
融点液相を確保するのに適当量必要とされ、以上の理由
から0.3〜3.5%添加される。0.3%未満では添
加による効果が充分得られず、3.5%を越えると炭化
物が粗大化するのみならず、焼結合金のマトリックスに
黒鉛が必要以上に残留し、その残留した黒鉛が細長く連
なり、耐チッピング性および耐摩耗性に悪影響を及ぼし
好ましくない。
融点液相を確保するのに適当量必要とされ、以上の理由
から0.3〜3.5%添加される。0.3%未満では添
加による効果が充分得られず、3.5%を越えると炭化
物が粗大化するのみならず、焼結合金のマトリックスに
黒鉛が必要以上に残留し、その残留した黒鉛が細長く連
なり、耐チッピング性および耐摩耗性に悪影響を及ぼし
好ましくない。
しかし、さらに好ましくは0.7〜3.0%添加するの
が良く、最も望ましくは1.0〜2.5%添加するのが
良い。
が良く、最も望ましくは1.0〜2.5%添加するのが
良い。
さらに以上の焼結合金は、その成分について第2の観点
からは、Cu1.O〜5.0%、Nl1.0〜10%、
C01,0〜20%、3i0.1〜1.5%、Mn 0
.1〜1.5%、P0.1〜0.8%、BO001〜0
.5%のち1種もしくは2種以上を含むのが望ましい。
からは、Cu1.O〜5.0%、Nl1.0〜10%、
C01,0〜20%、3i0.1〜1.5%、Mn 0
.1〜1.5%、P0.1〜0.8%、BO001〜0
.5%のち1種もしくは2種以上を含むのが望ましい。
以下に、以上の第2の観点から添加される成分の限定理
由を記す。
由を記す。
Cu、Ni、coは各々マトリックスに固溶して、マト
リックスを強化する。またNi、Coは特にマトリック
スの靭性を高め、その一部はマトリックスに分散する硬
質相を形成する炭化物中にも固溶して、炭化物のマトリ
ックスに対する固着力を高める。その理由から、Cuは
1.0〜5.0%、Niは1.0〜10%、COは16
0〜20%添加される。すなわち、それぞれ下限値未満
では添加の効果はなく、上限値を越えて添加すると、マ
トリックスの組織に残留オーステナイトが増加して硬さ
が低くなり、耐摩耗性が低下するので好ましくない。し
かし、さらに望ましくはCuは1.2〜4.5%、Ni
は2.0〜8.0%、COは3.0〜18%添加される
のが良く、最も好ましくはCuは2〜4%、Niは2.
5〜7.0%、COは4.0〜15%添加されるのが良
い。
リックスを強化する。またNi、Coは特にマトリック
スの靭性を高め、その一部はマトリックスに分散する硬
質相を形成する炭化物中にも固溶して、炭化物のマトリ
ックスに対する固着力を高める。その理由から、Cuは
1.0〜5.0%、Niは1.0〜10%、COは16
0〜20%添加される。すなわち、それぞれ下限値未満
では添加の効果はなく、上限値を越えて添加すると、マ
トリックスの組織に残留オーステナイトが増加して硬さ
が低くなり、耐摩耗性が低下するので好ましくない。し
かし、さらに望ましくはCuは1.2〜4.5%、Ni
は2.0〜8.0%、COは3.0〜18%添加される
のが良く、最も好ましくはCuは2〜4%、Niは2.
5〜7.0%、COは4.0〜15%添加されるのが良
い。
3iはマトリックスに固溶させてマトリックスを強化す
るために0.1〜1.5%添加される。0.1%未満で
は添加の効果は認められず、1.5%を越えて添加する
とマトリックスにフェライトが増加して硬度を下げるの
で好ましくない。しかし、さらに好ましくは0.2〜1
.3%添加するのが良く、最も望ましくは0.5〜1.
0%添加するのが良い。
るために0.1〜1.5%添加される。0.1%未満で
は添加の効果は認められず、1.5%を越えて添加する
とマトリックスにフェライトが増加して硬度を下げるの
で好ましくない。しかし、さらに好ましくは0.2〜1
.3%添加するのが良く、最も望ましくは0.5〜1.
0%添加するのが良い。
Mnも同様にマトリックスに固溶してマトリックスを強
化し、その目的で0.1〜1.5%添加される。0.1
%未満では添加の効果はな(,1,5%を越えて添加す
るとマトリックスに残留オーステナイトが増加して硬度
が低下し好ましくない。しかし、さらに好ましくは0.
2〜1.3%添加するのが良く、nも好ましり0.5〜
1.0%添加するのが良い。
化し、その目的で0.1〜1.5%添加される。0.1
%未満では添加の効果はな(,1,5%を越えて添加す
るとマトリックスに残留オーステナイトが増加して硬度
が低下し好ましくない。しかし、さらに好ましくは0.
2〜1.3%添加するのが良く、nも好ましり0.5〜
1.0%添加するのが良い。
尚、以上のStおよびMnは、鉄系焼結合金の原料とな
る鉄系合金粉末に含まれることにより、焼結時の液相中
の脱酸効果を示し、また原料粉末の融点を下げて低融点
の液相を形成する効果も示す。
る鉄系合金粉末に含まれることにより、焼結時の液相中
の脱酸効果を示し、また原料粉末の融点を下げて低融点
の液相を形成する効果も示す。
Pは主として低融点液相形成効果をねらって添加され、
またマトリックスに固溶してマトリックスを強化する効
果もあり、0.1〜0.8%添加される。0.1%未満
では添加の効果がなく、0.3%を越えて添加すると、
マトリックスが脆化して好ましくない。
またマトリックスに固溶してマトリックスを強化する効
果もあり、0.1〜0.8%添加される。0.1%未満
では添加の効果がなく、0.3%を越えて添加すると、
マトリックスが脆化して好ましくない。
BもPと同様の理由で0.01〜0.5%添加される。
0.01%未満では添加の効果がなく、0.5%を越え
て添加しても効果の向上は望めない。
て添加しても効果の向上は望めない。
以上のCu、Ni、c0.SiSMn、P、Bの各元素
は、それぞれ単体で添加してもいいが、1種もしくは2
種以上の合金粉末、例えば炭化物粉末等として用いるか
、あるいはその様な合金粉末と混合して用いる方が、(
qられる組織の均一化に効果的であり、また分散される
硬質相の粗大化防止に効果的である。しかし、Cについ
てはグラフ1イト等の形で別に添加することによって原
料粉末の加熱焼結時における還元に役立ち、また低融点
液相の形成を助長する効果も認められる。
は、それぞれ単体で添加してもいいが、1種もしくは2
種以上の合金粉末、例えば炭化物粉末等として用いるか
、あるいはその様な合金粉末と混合して用いる方が、(
qられる組織の均一化に効果的であり、また分散される
硬質相の粗大化防止に効果的である。しかし、Cについ
てはグラフ1イト等の形で別に添加することによって原
料粉末の加熱焼結時における還元に役立ち、また低融点
液相の形成を助長する効果も認められる。
次に、この出願の第2発明の勤弁系摺肋部材の製造方法
について、さらに詳細に説明する。
について、さらに詳細に説明する。
先ずこの発明の製造方法では、少なくとも1種以上の鋳
鉄粉を重量比で10%以上含む合金粉末の圧粉体または
予A焼結体からなる耐摩耗部素材を鉄系基材上に設置す
る。鋳鉄粉としては普通鋳鉄FC15、Fe12.Fe
12等や、ダクタイル鋳鉄FCD40.FC070等、
もしくは低合金鋳鉄FCAI、FCA3、FCA5等の
切¥/J扮砕9や研1?Iを用いる事ができる。その場
合、粉砕時に黒鉛量を低減させた脱炭鋳鉄粉を用いる方
が、各種焼結特性の安定化のために好ましい。これらの
fII鉄扮は11または2種以上混合して用いる事がで
き、その他に各種合金元素を含んだ合金粉や鉄粉を混合
し、さらにCの不足分を補充するため天然黒鉛粉等を追
加混合して耐摩耗性の改良を行なう¥ができる。すなわ
ち、以上のようにして鋳鉄粉を混合することによって、
得られる焼結合金に鋳鉄粉による特殊粗織が形成され、
耐摩耗性が向上する。ここで、鋳鉄粉が10%未満であ
る場合には焼結合金に鋳鉄粉の特殊組織が得られず、鋳
鉄粉添加による効果は活用できない。なお、鋳鉄粉を添
加することによって、低融点の液相を生成することがで
きるという効果もある。
鉄粉を重量比で10%以上含む合金粉末の圧粉体または
予A焼結体からなる耐摩耗部素材を鉄系基材上に設置す
る。鋳鉄粉としては普通鋳鉄FC15、Fe12.Fe
12等や、ダクタイル鋳鉄FCD40.FC070等、
もしくは低合金鋳鉄FCAI、FCA3、FCA5等の
切¥/J扮砕9や研1?Iを用いる事ができる。その場
合、粉砕時に黒鉛量を低減させた脱炭鋳鉄粉を用いる方
が、各種焼結特性の安定化のために好ましい。これらの
fII鉄扮は11または2種以上混合して用いる事がで
き、その他に各種合金元素を含んだ合金粉や鉄粉を混合
し、さらにCの不足分を補充するため天然黒鉛粉等を追
加混合して耐摩耗性の改良を行なう¥ができる。すなわ
ち、以上のようにして鋳鉄粉を混合することによって、
得られる焼結合金に鋳鉄粉による特殊粗織が形成され、
耐摩耗性が向上する。ここで、鋳鉄粉が10%未満であ
る場合には焼結合金に鋳鉄粉の特殊組織が得られず、鋳
鉄粉添加による効果は活用できない。なお、鋳鉄粉を添
加することによって、低融点の液相を生成することがで
きるという効果もある。
以上の鋳鉄粉に混合する合金粉末としては、cr、M0
.w、v、Nb5Ta%C1CIJ、Ni1C0.St
、Mn、P、Bのうち1種もしくは2種以上を含む、ア
トマイズ鉄粉やその他還元鉄粉、電解鉄粉を用いること
ができる。また鉄系基材としては、普通炭素鋼、高炭素
鋼、チルド鋳鉄その他を用いることができる。耐摩耗部
素材を鉄系基材上に設置するにあたっては、予め所定の
形状に成形した耐摩耗部素材を、鉄系基材の所要の位置
に耐摩耗部素材の形状に応じて形成しt:凹所に嵌合す
る等の手段を用いることができる。
.w、v、Nb5Ta%C1CIJ、Ni1C0.St
、Mn、P、Bのうち1種もしくは2種以上を含む、ア
トマイズ鉄粉やその他還元鉄粉、電解鉄粉を用いること
ができる。また鉄系基材としては、普通炭素鋼、高炭素
鋼、チルド鋳鉄その他を用いることができる。耐摩耗部
素材を鉄系基材上に設置するにあたっては、予め所定の
形状に成形した耐摩耗部素材を、鉄系基材の所要の位置
に耐摩耗部素材の形状に応じて形成しt:凹所に嵌合す
る等の手段を用いることができる。
次にこの発明では、鉄系基材上に設置された耐摩耗部素
材を液相率が20〜80%となるように液相発生温度以
上まで局部加熱する。液相率が20%以上となるように
するのは、液相率が2096未満では、得られる焼結体
の残留気孔率を2%以下にするのが困難であり、製造さ
れた動弁系摺肋部材の摺動部が動弁系の高面圧条件下に
さらされた場合、摺動部にチッピングを生じやすく不都
合なためである。また液相率が80%以下となるように
するのは、液相率が80%を越えると、融液の中で偏折
が生じ易くなり、何等かの撹拌効果を加える必要が生じ
るからである。しかし、更に好ましくは液相率を35〜
65%とするのが良く、最も望ましくは40〜55?6
とするのが良い。
材を液相率が20〜80%となるように液相発生温度以
上まで局部加熱する。液相率が20%以上となるように
するのは、液相率が2096未満では、得られる焼結体
の残留気孔率を2%以下にするのが困難であり、製造さ
れた動弁系摺肋部材の摺動部が動弁系の高面圧条件下に
さらされた場合、摺動部にチッピングを生じやすく不都
合なためである。また液相率が80%以下となるように
するのは、液相率が80%を越えると、融液の中で偏折
が生じ易くなり、何等かの撹拌効果を加える必要が生じ
るからである。しかし、更に好ましくは液相率を35〜
65%とするのが良く、最も望ましくは40〜55?6
とするのが良い。
以上の場合、液相発生温度は用いられる合金粉末の種類
で異り、鋳鉄粉の9情や添加元素で適当にi’l 整す
ることができる。
で異り、鋳鉄粉の9情や添加元素で適当にi’l 整す
ることができる。
局部加熱の手段としては、目的とする動弁系摺動部材の
摺動部の大きさ、その他の仕様等に応じて、必要な程度
に高密度にエネルギーを集中することができる熱源を用
いることができ、例えばレーザの照射、プラズマアーク
もしくはプラズマジェットによる加熱、あるいはTIG
溶接トーチの応用その他の手のを適用することができる
。
摺動部の大きさ、その他の仕様等に応じて、必要な程度
に高密度にエネルギーを集中することができる熱源を用
いることができ、例えばレーザの照射、プラズマアーク
もしくはプラズマジェットによる加熱、あるいはTIG
溶接トーチの応用その他の手のを適用することができる
。
最轡にこの発明の方法によれば、局部加熱された耐摩耗
部素材を急冷して凝固させる。冷却にあたっでは、耐摩
耗部の成分および目的とする動弁系摺動部材の仕様に応
じて種々の熱処理を設計することができる。例えば、単
なる空中放冷、エアブロ−1空中放冷後油もしくは水焼
入れその他の冷却方法が可能である。また、場合によっ
てはマルクエンチ、マルテンパー等の公知の熱処理法の
適用も可能であり、さらに冷!Jimに必要に応じて耐
摩耗部に加えられる切削、研削その他の閥械加工を冷却
過程で行ない、いわゆる加工熱処理を施してもよい。
部素材を急冷して凝固させる。冷却にあたっでは、耐摩
耗部の成分および目的とする動弁系摺動部材の仕様に応
じて種々の熱処理を設計することができる。例えば、単
なる空中放冷、エアブロ−1空中放冷後油もしくは水焼
入れその他の冷却方法が可能である。また、場合によっ
てはマルクエンチ、マルテンパー等の公知の熱処理法の
適用も可能であり、さらに冷!Jimに必要に応じて耐
摩耗部に加えられる切削、研削その他の閥械加工を冷却
過程で行ない、いわゆる加工熱処理を施してもよい。
発明の実施例
以下にこの発明の実施例を記す。
実[1
第1図に示す様に、普通炭素鋼S45を切削加工してバ
ルブリフト形状基材1を得た。そのバルブリフト形状基
材1の図示しないカムと接触する摺動面部2に、第2図
に示す耐摩耗部素材3と対応する形状の凹部4を形成し
た。
ルブリフト形状基材1を得た。そのバルブリフト形状基
材1の図示しないカムと接触する摺動面部2に、第2図
に示す耐摩耗部素材3と対応する形状の凹部4を形成し
た。
一方、第2図に示す形状の耐摩耗部素材3を、次のよう
にして作成した。
にして作成した。
C2,0%、3i2.2%、Mn0.6%、残部Fe力
目3なる脱炭鋳鉄粉(−100メツシユ)に、Cr5%
、Mo1%、V O01?6、Nb0.5%、Cu2%
、Si1%、M n0.5%、P 0.5%、残部Fe
からなる噴霧合金つ末(−100メツシユ)20%を加
え、それに天然黒鉛粉末(平均粒径10μ)を白化で0
.8%加え、さらにrRW4剤としてステアリン酸亜鉛
を外比で0.8%添加混合した。
目3なる脱炭鋳鉄粉(−100メツシユ)に、Cr5%
、Mo1%、V O01?6、Nb0.5%、Cu2%
、Si1%、M n0.5%、P 0.5%、残部Fe
からなる噴霧合金つ末(−100メツシユ)20%を加
え、それに天然黒鉛粉末(平均粒径10μ)を白化で0
.8%加え、さらにrRW4剤としてステアリン酸亜鉛
を外比で0.8%添加混合した。
その混合面末を金型ブレスで20φX5mmの形状で、
密度が6.0 LJ/cm3となるように成形し、それ
によって耐摩耗部素材3を得た。
密度が6.0 LJ/cm3となるように成形し、それ
によって耐摩耗部素材3を得た。
次に、第3図に示すように、前記1lfl摩粍部素材3
を前記バルブリフト形状基材1の凹部4に嵌合した。そ
の状態で、耐摩耗部素材3を、図示しないTIG溶接ト
ーチを用いて露点−15℃以下の保rj雰囲気下で局部
的に加熱した。加熱温度は用いた原料粉末の液相発生温
度以上である約1150℃とした。その際の液相率は3
0%程度であった。
を前記バルブリフト形状基材1の凹部4に嵌合した。そ
の状態で、耐摩耗部素材3を、図示しないTIG溶接ト
ーチを用いて露点−15℃以下の保rj雰囲気下で局部
的に加熱した。加熱温度は用いた原料粉末の液相発生温
度以上である約1150℃とした。その際の液相率は3
0%程度であった。
その後加熱部をエアブロ−で急冷して、第4図に示すよ
うに、バルブリフト形状基材1の摺動面部2に鉄系焼結
合金3aを融接したバルブリフタ粗材5を得た。
うに、バルブリフト形状基材1の摺動面部2に鉄系焼結
合金3aを融接したバルブリフタ粗材5を得た。
以上により得られたバルブリフタ完成品5aを2!4気
筒OHVエンジンに装着し、加速条件で1000rpm
x500hrの耐チツピング性評価試験を行なった。
筒OHVエンジンに装着し、加速条件で1000rpm
x500hrの耐チツピング性評価試験を行なった。
実施例 2
第6図および第7図に示すように、SCr 20網材を
鍛造して、ロッカーアーム形状基材6を得た。そのロッ
カーアーム形状基材6の図示しないカムと接触する摺動
面部7に、第8図に示す耐摩耗部素材8と対応する形状
の凹部9を形成した。
鍛造して、ロッカーアーム形状基材6を得た。そのロッ
カーアーム形状基材6の図示しないカムと接触する摺動
面部7に、第8図に示す耐摩耗部素材8と対応する形状
の凹部9を形成した。
一方、第8因に示す形状の耐摩耗部素材8を次のように
して作成した。
して作成した。
C2,5%、Si2.2%、Mn007%、Or0.8
%、Mo0.5%、Ni0.3%、残部1”eなる脱炭
合金鋳鉄粉(−100メツシユ)を実施例1の噴霧合金
粉末に30%添加し、さらに天然黒鉛を0.8%添加し
、それに、潤滑剤を外比で1.0%添加混合した。その
混合粉末を実施例1と同様にして成形し、それによって
耐摩耗部素材8を作成した。
%、Mo0.5%、Ni0.3%、残部1”eなる脱炭
合金鋳鉄粉(−100メツシユ)を実施例1の噴霧合金
粉末に30%添加し、さらに天然黒鉛を0.8%添加し
、それに、潤滑剤を外比で1.0%添加混合した。その
混合粉末を実施例1と同様にして成形し、それによって
耐摩耗部素材8を作成した。
次に、前記耐摩耗部素材8を前記ロッカーアーム形状基
材6の凹部9に嵌合した。その状態で耐摩耗部素材10
を、レーザーヒームによって保護雰囲気下で局部的に1
200℃まで加熱した。
材6の凹部9に嵌合した。その状態で耐摩耗部素材10
を、レーザーヒームによって保護雰囲気下で局部的に1
200℃まで加熱した。
その後加熱部をエアブロ−で急冷して、ロッカーアーム
形状基材6の情動面部7に耐摩耗部素材8が焼結してな
る鉄系焼結合金を!!接したロッカーアーム粗材を得た
。そのロッカーアーム粗材のロッカーアーム形状基材6
部分に必要な熱処理を施し、全体の心数部分に豊械加工
を施して第9因に示すロッカーアーム完成品11を得た
。
形状基材6の情動面部7に耐摩耗部素材8が焼結してな
る鉄系焼結合金を!!接したロッカーアーム粗材を得た
。そのロッカーアーム粗材のロッカーアーム形状基材6
部分に必要な熱処理を施し、全体の心数部分に豊械加工
を施して第9因に示すロッカーアーム完成品11を得た
。
以上により得られたロッカーアーム完成品10を2β4
気!!l0Hcエンジンに装着して加速条件で2000
rpm x500Hrの耐スカッフィング性評価試検を
行なった。
気!!l0Hcエンジンに装着して加速条件で2000
rpm x500Hrの耐スカッフィング性評価試検を
行なった。
実施例 3
実施例1で用いた鋳鉄粉に、実施例2で用いた鋳鉄粉を
10%混合し、それに更にCr4%、Mo5%、W10
%、v4%、Go10%、Ta083%、80.1%、
C1,5%、残部Feからなる噴霧合金粉(−100メ
ツシユ)20%、天然黒鉛0.8%を混合し、潤滑剤を
外比で 1.0%混合し、その他は実施例1と同様にし
て、パルフリフタの耐摩耗部素材3を形成した。
10%混合し、それに更にCr4%、Mo5%、W10
%、v4%、Go10%、Ta083%、80.1%、
C1,5%、残部Feからなる噴霧合金粉(−100メ
ツシユ)20%、天然黒鉛0.8%を混合し、潤滑剤を
外比で 1.0%混合し、その他は実施例1と同様にし
て、パルフリフタの耐摩耗部素材3を形成した。
そして、他の条件・手頃は実施例1と同(贅にして、バ
ルブリフタ形状基材1上に設置された耐摩耗部素材3を
プラズマアークによって1150℃に局部加熱して、バ
ルブリフタ完成品5aを(4た。
ルブリフタ形状基材1上に設置された耐摩耗部素材3を
プラズマアークによって1150℃に局部加熱して、バ
ルブリフタ完成品5aを(4た。
以上により得られたバルブリフタ完成品5aを214気
筒OHVエンジンに装着し、加速条件で1000rDm
x500t+rの耐チッピング性評両試験を行なった
。
筒OHVエンジンに装着し、加速条件で1000rDm
x500t+rの耐チッピング性評両試験を行なった
。
以上の実施例1〜実施例3の各評価試験の結果、実施例
1および実施例3のバルブリフタについては、極めて高
い耐チッピング性が確認された。また、実施例2のロッ
カーアームについては、?チめて高い耐スカッフィング
性が確認された。
1および実施例3のバルブリフタについては、極めて高
い耐チッピング性が確認された。また、実施例2のロッ
カーアームについては、?チめて高い耐スカッフィング
性が確認された。
発明の効果
以上のようにこの出願の第1発明の動弁系M!11部材
によれば、n鉄粉を含む合金粉末を焼結してなり、平均
粒径1〜50μmで硬さがHv 600〜1800であ
る硬質相が面積率5〜80%で均一に分散された焼結合
金が、鉄系基材に一体に融接されているので、極めて高
密度で耐摩耗性の侵れた動弁系摺動部材を得ることがで
きる。またこの出願の第2発明の動弁系摺動部材の製造
方法によれば、少なくとも1行以上の鋳鉄粉を重量比で
10%以上含む合金粉末からなる耐摩耗部素材を鉄系基
材上で8′2相串が20〜80%となるように局部加熱
して焼結して、鉄系基材に一体に融接するようにしたこ
とによって、第1発明の動弁系摺動部材を慢めて効率良
く、かつ安価に製造することができる。また、耐摩耗部
素材としての材料の選択の幅が非常に広いという利点も
ある。
によれば、n鉄粉を含む合金粉末を焼結してなり、平均
粒径1〜50μmで硬さがHv 600〜1800であ
る硬質相が面積率5〜80%で均一に分散された焼結合
金が、鉄系基材に一体に融接されているので、極めて高
密度で耐摩耗性の侵れた動弁系摺動部材を得ることがで
きる。またこの出願の第2発明の動弁系摺動部材の製造
方法によれば、少なくとも1行以上の鋳鉄粉を重量比で
10%以上含む合金粉末からなる耐摩耗部素材を鉄系基
材上で8′2相串が20〜80%となるように局部加熱
して焼結して、鉄系基材に一体に融接するようにしたこ
とによって、第1発明の動弁系摺動部材を慢めて効率良
く、かつ安価に製造することができる。また、耐摩耗部
素材としての材料の選択の幅が非常に広いという利点も
ある。
第1図〜第5図はこの出願の第2発明の一実施例の工程
を示す図であり、第1図はバルブリフト形状基材の断面
図、第2図は耐摩耗部素材の断面図、第3図は耐摩耗部
素材をバルブリフト形状基材に組付けた状態を示す断面
図、第4図は耐摩耗部素材をバルブリフト形状基材上で
焼結させた状態を示t!Ii面図、第5図はバルブリフ
ト完成品の断面図である。第6図〜第9図はこの出願の
第2発明の他の実施例の工程を示す図であり、第6図は
ロッカーアーム形状基材の断面図、第7図は第6図■−
■断面図、第8図は耐摩耗部素材の斜視図、第9図はロ
ッカーアーム完成品の斜視図である。 1・・・バルブリフタ形状素材、 3・・・耐摩耗部素
材、3a・・・鉄系焼結合金、 5a・・・バルブリフ
タ完成品、 6・・・ロッカーアーム形状素材、 8・
・・耐摩耗部素材、 10・・・ロッカーアーム完成品
。 出願人 トヨタ自助車株式会社 代理人 弁理士 豊 1)武 久 (ほか1名) 第5図 第8図 第9図
を示す図であり、第1図はバルブリフト形状基材の断面
図、第2図は耐摩耗部素材の断面図、第3図は耐摩耗部
素材をバルブリフト形状基材に組付けた状態を示す断面
図、第4図は耐摩耗部素材をバルブリフト形状基材上で
焼結させた状態を示t!Ii面図、第5図はバルブリフ
ト完成品の断面図である。第6図〜第9図はこの出願の
第2発明の他の実施例の工程を示す図であり、第6図は
ロッカーアーム形状基材の断面図、第7図は第6図■−
■断面図、第8図は耐摩耗部素材の斜視図、第9図はロ
ッカーアーム完成品の斜視図である。 1・・・バルブリフタ形状素材、 3・・・耐摩耗部素
材、3a・・・鉄系焼結合金、 5a・・・バルブリフ
タ完成品、 6・・・ロッカーアーム形状素材、 8・
・・耐摩耗部素材、 10・・・ロッカーアーム完成品
。 出願人 トヨタ自助車株式会社 代理人 弁理士 豊 1)武 久 (ほか1名) 第5図 第8図 第9図
Claims (7)
- (1)少なくとも1種以上の鋳鉄粉を重量比で10%以
上含む合金粉末の圧粉体または予備焼結体を焼結してな
る焼結合金であって、鉄系マトリックスに平均粒径1〜
50μmで硬さがHv600〜1800である硬質相が
面積率5〜80%で均一に分散された焼結合金が、鉄系
基材に一体に融接されていることを特徴とする動弁系摺
動部材。 - (2)少なくとも1種以上の鋳鉄粉を重量比で10%以
上含む合金粉末の圧粉体または予備焼結体からなる耐摩
耗部素材を鉄系基材上に設置し、その鉄系基材上に設置
された耐摩耗部素材を液相率が20〜80%となるよう
に液相発生温度以上まで局部加熱し、その後急冷凝固さ
せることを特徴とする動弁系摺動部材の製造方法。 - (3)前記鋳鉄粉がC1.5〜4.2%(重量比、以下
同様)、Si1.5〜2.8%、Mn0.2〜1.0%
、残部Feおよび2%以下の不純物からなることを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載の動弁系摺動部材。 - (4)前記鋳鉄粉がC1.5〜3.9%、Si1.3〜
2.8%、Mn0.5〜0.9%、Cr1.5%以下、
Mo1.0%以下、Ni0.5%以下、Cu1%以下、
P0.5%以下、S0.15%以下、V0.5%以下、
B0.1%以下、Ti0.08%以下、Sn0.05%
以下、残部Feからなることを特徴とする特許請求の範
囲第1項記載の動弁系摺動部材。 - (5)前記焼結合金が、残留気孔率が2%以下で、見掛
硬さがHv450〜1000とされていることを特徴と
する特許請求の範囲第1項または第3項もしくは第4項
記載の動弁系摺動部材。 - (6)前記焼結合金が、さらにCr1.0〜40%を含
み、かつMo0.1〜5.0%、W0.5〜10%、V
0.1〜6.0%、Nb0.05〜3.0%、Ta0.
05〜1.5%のうちの1種もしくは2種以上を含んで
なることを特徴とする特許請求の範囲第1項または第3
項もしくは第4項あるいは第5項記載の動弁系摺動部材
。 - (7)前記焼結合金が、さらにCu1.0〜5.0%、
Ni1.0〜10%、Co1.0〜20%、Si0.1
〜1.5%、Mn0.1〜1.5%、P0.1〜0.8
%、B0、01〜0.5%のうちの1種もしくは2種以
上を含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項または
第3項もしくは第4項あるいは第5項または第6項記載
の動弁系摺動部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59215644A JPS6196058A (ja) | 1984-10-15 | 1984-10-15 | 動弁系摺動部材とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59215644A JPS6196058A (ja) | 1984-10-15 | 1984-10-15 | 動弁系摺動部材とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6196058A true JPS6196058A (ja) | 1986-05-14 |
Family
ID=16675814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59215644A Pending JPS6196058A (ja) | 1984-10-15 | 1984-10-15 | 動弁系摺動部材とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6196058A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6210244A (ja) * | 1985-07-08 | 1987-01-19 | Hitachi Powdered Metals Co Ltd | 高温耐摩耗性焼結合金 |
JPH03170644A (ja) * | 1989-09-20 | 1991-07-24 | Brico Eng Ltd | 内燃機関用弁座インサートおよびその製造方法 |
JP2014015645A (ja) * | 2012-07-06 | 2014-01-30 | Riken Corp | 鉄基焼結合金製バルブシート |
CN104032201A (zh) * | 2014-04-28 | 2014-09-10 | 宁波恒基永昕粉末冶金有限公司 | 制造气动工具缸体的方法 |
-
1984
- 1984-10-15 JP JP59215644A patent/JPS6196058A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6210244A (ja) * | 1985-07-08 | 1987-01-19 | Hitachi Powdered Metals Co Ltd | 高温耐摩耗性焼結合金 |
JPH0555593B2 (ja) * | 1985-07-08 | 1993-08-17 | Hitachi Funmatsu Yakin Kk | |
JPH03170644A (ja) * | 1989-09-20 | 1991-07-24 | Brico Eng Ltd | 内燃機関用弁座インサートおよびその製造方法 |
JP2014015645A (ja) * | 2012-07-06 | 2014-01-30 | Riken Corp | 鉄基焼結合金製バルブシート |
CN104032201A (zh) * | 2014-04-28 | 2014-09-10 | 宁波恒基永昕粉末冶金有限公司 | 制造气动工具缸体的方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3191665B2 (ja) | 金属焼結体複合材料及びその製造方法 | |
JPS6011101B2 (ja) | 内燃機関用焼結合金材 | |
JPS609587B2 (ja) | 耐摩耗性焼結合金 | |
JPH0350823B2 (ja) | ||
GB2109004A (en) | Anti-wear sintered alloy and process for the manufacture thereof | |
JPH0350824B2 (ja) | ||
US5498483A (en) | Wear-resistant sintered ferrous alloy for valve seat | |
JPS599152A (ja) | 耐摩耗性焼結合金 | |
US6475262B1 (en) | Method of forming a component by sintering an iron-based powder mixture | |
JPS6196058A (ja) | 動弁系摺動部材とその製造方法 | |
JPS6164804A (ja) | 動弁系摺動部材とその製造方法 | |
JPH055125A (ja) | 耐摩耗性の優れた摺動部材の製造法 | |
JP3434527B2 (ja) | バルブシート用焼結合金 | |
JPH05202451A (ja) | バルブシート用焼結合金 | |
JPS6169946A (ja) | 動弁系摺動部材とその製造方法 | |
JPS6196014A (ja) | 動弁系摺動部材とその製造方法 | |
JPS6184355A (ja) | 動弁系摺動部材とその製造方法 | |
JPH0116905B2 (ja) | ||
CN1123337A (zh) | 冷激合金球墨铸铁及凸轮轴铸造方法 | |
JPS60159154A (ja) | 耐摩耗焼結摺動材 | |
JPH03134139A (ja) | バルブシート用鉄基焼結合金 | |
JPS6119762A (ja) | 耐摩耗焼結合金 | |
JPH0140101B2 (ja) | ||
JPS5857505B2 (ja) | タイマモウセイトヒサクセイニスグレタ ハイキベンザヨウフクゴウザイリヨウ オヨビ ソノセイゾウホウホウ | |
JPH0347951A (ja) | バルブシート用鉄基焼結合金 |