JPS619469A - 透明電極形成用インキ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、スクリーン印刷によって基体上にパターン状
印刷をした後、これを焼成して透明電極を得ることので
きる透明電極形成用インキに関するものであり、主とし
てエレクトロニクス産業において利用できるものである
。

従来例の構成とその問題点 透明基板上に形成したインジウム、スズなどの酸化物薄
膜は、透明電極として優れた性能−を有している。この
ような金属酸化物からなる透明電極は、表示素子、太陽
電池などの重要な構成材料の一つとして、近年その需要
な拡大してきている。

このものの主流としては、スズをドープした酸化インジ
ウム膜であるが、その形成方法として、真空蒸着法、ス
プレー法、ＣＶＤ法、スクリーン印刷法などがあるが、
製造工程の繁雑さや量産性などの点から、これらの中で
も特にスクリーン印刷法は有利な形成方法である。

すなわち、スクリーン印刷法では、インジウムとスズの
化合物を含有するインキを、基体にパターン状形成でき
るため、他法によるようなエツチング工程が不要であシ
、さらに焼成によって製造できるだめ、連続的な量産ラ
インによる製造が可能で、量産性に富むという利点があ
る。また、製造設備として、スクリーン印刷機と焼成炉
が必要なだけであるため、設備費の点でも真空系を用い
る方法に比べて有利である。

しかしながら、従来のこの種のインキは、化学的安定性
の点で問題が多く、このため印刷作業時の作業性が悪い
、インキ自体のボットライフ、が短かいなどの欠点があ
った。また、印刷膜面の平滑性や、パターンエツジの盛
υ上がりやにじみに難点のあるものが多く、焼成して仕
上がった透明電極の表面に、膜厚のバラツキによるムラ
が生じやすいものであった。このため電極の見栄えが悪
く、“表面抵抗のバラツキが大きいという欠点も有して
いた。

一方、増粘剤としてエチルセルロースやニトロセルロー
スを用いる方法では、比較的好結果が得られているよう
であるが、これらのものは熱安定性などの点で、焼成後
にも透明電極中に残留物を生じ、表面抵抗を上昇させる
という欠点を有していた。

発明の目的 本発明の目的は上記の欠点をなくし、印刷作業性が良く
、形成した膜面が良好な透明電極形成用インキを提供す
ることにある。

発明の構成 この目的を達成するために本発明の透明電極形成用イン
キは、インジウム化合物を主剤とし、これに添加物とし
てスズ化合物を含有すると共に増粘剤として平均分子量
が３００以上のエポキシプレポリマーを含有し、かつこ
れらを溶解させるための溶剤を含むことがら構成されて
いる。

実施例の説明 以下、本発明の実施例について説明する。

〈実施例１〉 下記のような組成にインキを調整した。

２−エチルヘキサン酸インジウム　　９．６ｇ２−エチ
ルヘキサン酸スズ　　　　　０．４ｇデカリン　　　　
　　　　　　　　　３７　９混合キシレン　　　　　　
　　　　１８　９テトラリン　　　　　　　　　　１８
　！！イソホロン　　　　　　　　　　　４ｇベンジル
アルコール　　　　　　　　　４ｇエピコー）８３４　
　　　　　　　　　　９　９〔、油化シェルエポキン（
株）製〕 このインキを用いて、ソーダ石灰ガラス板上にスクリー
ン印刷を行った。ここで、スクリーン版は２６０メツシ
ユのポリエステルネットで、乳剤厚１０μのものを用い
た。この際、連続６０回の印刷を行ったが、版の目づ１
りなどは生じなかった。これら印刷したガラス板を６０
℃で１５分間乾燥した後、大気中、６００℃で６０分間
保持し、透明電極を得た。このものの表面平滑性は、印
刷回数によらず良好で、寸だパターンエツジのにじみ、
盛り上がりもなかった。

〈実施例２〉 下記のような組成にインキを調整した。

インジウム（１）アセチルアセトネート　７．４４９２
−エチルヘキサン酸スズ　　　　０．６６ｇメチルシク
ロヘキサノン　　　　２９　　９ベンジルアルコール　
　　　　　２８　　！ｊｎ−オクチルアルコール　　　
、１４　　ｇｍ酸ベンジル　　　　　　　　　１４　　
！ｊエピコート８７２　　　　　　　　２１　　　　ｊ
ｊ〔油化シェルエポキシ（株）製〕 このインキを用いて実施例１と同様な方法で処理を施し
た後、評価したところ、実施例１と全く同じ結果が得ら
れた。

ここで、エピコート８３４、エピコート８７２は、平均
分子量が３００以上のエポキシプレポリマーである。

なお、上記実施例においてインジウム化合物、スズ化合
物および増粘剤としての平均分子量３００以上のエポキ
シプレポリマーを溶解させるための溶剤として使用した
デカリンは脂肪族炭化水素、混合キシレン、テトラリン
は芳香族炭化水素、イソホロンやメチルシクロヘキサノ
ンは沸点が１００℃以上のケトン類、ベンジルアルコー
ルやｎ−オクチルアルコールは沸点が１００℃以上のア
ルコール類、さらに酢酸ベンジルは沸点が１００’Ｃ以
上のエステル類であり、溶剤としてはこれら利料の１種
または２種以上を用いればよいものである１、 発明の効果 以上の実施例から解るように、本発明の透明電極形成用
インキは、平均分子量３００以上のエポキシプレポリマ
ーを増粘剤として含有することにより、印刷作業性が良
く、寸だ平滑性が良好で、表面抵抗のバラツキが少ない
透明電極が得られ、その効果は実用上火きなものがある
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. インジウム化合物を主剤とし、これに添加物としてスズ
   化合物を含有すると共に増粘剤として平均分子量が３０
   ０以上のエポキシプレポリマーを含有し、かつこれらを
   溶解させるための溶剤を含むことを特徴とする透明電極
   形成用インキ。