JPS6181489A - 低灰分石炭−水スラリの製造法 - Google Patents

低灰分石炭−水スラリの製造法

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JPS6181489A
JPS6181489A JP20376284A JP20376284A JPS6181489A JP S6181489 A JPS6181489 A JP S6181489A JP 20376284 A JP20376284 A JP 20376284A JP 20376284 A JP20376284 A JP 20376284A JP S6181489 A JPS6181489 A JP S6181489A
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water slurry
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slurry
ash
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JP20376284A
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English (en)
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Kazunori Shoji
正路 一紀
Hiroshi Terada
博 寺田
Hirobumi Yoshikawa
博文 吉川
Hiroshi Takesaki
武崎 博
Yoshinori Otani
義則 大谷
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は低灰分石炭−水スラリの製造法に係り、特に灰
分含有率の低い、高品質のスラリを製造する方法に関す
るものである。
(従来の技術) 最近のエネルギー源の多様化の柱の1つとして埋蔵量が
豊富で安価な石炭利用拡大を図るために積極的な石炭利
用技術の開発が推進されている。
石炭の利用方法としては、(1)微粉炭燃焼、流動床燃
焼技術など燃料としての直接利用、(2)各種液体を使
用したスラリ化等の加工利用、および(3)ガス化、液
化等の転換利用がその主なものである。しかしながら、
石炭は固体であるためにその利用に美大な労力と設備が
必要であるという欠点がある。これを克服する技術とし
て比較的加工度の低い、石炭と油の混合燃料であるCO
Mや、石炭と水の混合燃料である石炭−水スラリ(CW
M)に代表される石炭の流体化およびその実用化のため
の研究開発が活発に行なわれている。
最近は特に石油依存率がOであるCWMに関するが急速
に高まっている。本発明煮らの検討によれば、石炭濃度
が60重量%以上の高濃度で、安定かつ直接噴霧燃焼可
能なCWMの条件は、石炭粒度が200メツシュ通過7
0〜90重M%程度であり、かつCWMの粘度が約2,
0OOcP以下である。このように高濃度、低密度化を
図るためには、(1)幅の広い粒度分布をjJ!it整
して充填密度を増し、(2)適切な界面活性剤(イオン
系)の添加により、元来疎水性である石炭表面に界面活
性剤の疎水基を吸着させ、外側に向いた親水基のまわり
に水膜を形成させ、石炭粒子を親水化かつ帯電させて粒
子同志を反発分散させる必要がある。第4図は、これを
モデル化して示したもので、第4A図は狭い粒径分布の
石炭粒子100スラリ、第4図Bは幅広い粒径分布の石
炭スラリを示し、第4B図の方が密充填化されているこ
とが分る。
また第5図は、石炭粒子100に疎水基102と親水基
104を有する界面活性剤が作用して、水膜形成による
親水化と荷電による分散が行なわれる状態を示したもの
である。第5図は、三池炭(HGT=52)灰分含有率
10.5%)を湿式ハツチボールミルで粉砕する際の石
炭濃度を70重量%および50重量%の条件で325メ
・721通過量が60重量%になるように粉砕した結果
を示すものである。70重量%の高石炭濃度で粉砕した
前者の場合、アニオン系界面活性剤を石炭に対し0.7
重量%使用して粉砕すると、幅の広い粒径分布Bが得ら
れ、そのときのスラリの粘度は1. 000cPであっ
た。一方、石炭濃度50重量%で界面活性剤を添加する
ことなく粉砕する場合、幅の広い粒径分布Aが得られ、
スラリ粘度は100cPであった。このスラリを脱水濃
縮して石炭り一度を65重量%とし、界面活性剤を0.
7MM%添加したが、粘度は10,0OOcP以上とな
り、流動性のあるスラリはi4られなかった。一方、界
面活性剤を添加せず、石炭濃度70重量%の条件で粉砕
を試みたが、ミル内粘度が高すぎて内容物が集塊状とな
って流動せず、粉砕が進行しなかった。これらの結果か
ら、高濃度の石炭−水スラリをボールミル内で調整する
ためには、高石炭濃度の状態で粉砕して幅の広い粒径分
布を得ること、および粉砕時の粘度を低減するために界
面活性剤の使用が重要であることが分る。高濃度湿式粉
砕によれば、ミル内粘度が高いため、粉砕機構が衝撃粉
砕支配から摩擦粉砕支配に変わり、超微粉が多く生成し
、幅の広い粒径分布が生成するものと考えられる。この
ように高濃度湿式粉砕法によって調整されたCWMは、
炭種により石炭77J度が60〜80重量%でかつ低粘
度であるために直接噴霧燃焼可能なボイラ燃料として好
適である。
(発明が解決しようとする問題点) 一方、石炭火力発電所で使用される石炭の灰分含有率は
約10〜20重量%である。このような石炭を前処理段
階で脱灰操作を施さないでスラリ化した場合、このよう
な非脱灰CWMは、原設計が石炭焚で現在重油専焼して
いる既設ボイラには炉の改造を最小限にして適用できる
が、原設計が重油焚のボイラには炉の大改造、さらに灰
処理設備および灰捨場を要し、簡単には利用することが
できない。このような背景から、石炭の水スラリ化と脱
灰を同時に達成する技術、すなわち脱灰CWMの製造技
術の確立が非常に重要であることが分る。石炭の脱灰方
法としては、浮遊選鉱法のほか、重液分離、磁選、静電
脱灰法、オイルアグロメレーション等があるが、いずれ
の場合にも脱灰の基本は石炭を構成する炭分と灰分を単
体分離することであり、脱灰率を向上させるためには単
体分離を確実に行なうことが前提となる。粉砕粒度は炭
種に依存するが、石炭を少なくとも30メソシユ以下に
微粉砕する必要がある。粉砕方式としては乾式および湿
式のいずれでもよいが、乾式および低石炭濃度による湿
式粉砕法においては、例えば第6図の八に示すような幅
の狭い粒径分布となり、脱灰操作を施した後の精製炭の
みによる65重量%以上の高濃度のCWM化は極めて困
難である。一方、先述したような界面活性剤を用いた高
濃度湿式粉砕法により石炭を親水化し、幅の広い粒径分
布を調整することによっていったん高濃度CW’Mを調
整してしまうと、石炭の元来の疎水性の性質を利用した
浮遊選鉱法、およびオイルアグロメレーション法による
脱灰操作は適用できなくなる。
本発明の目的は、上記した脱灰CWM製造に関する技術
上の問題を解決し、良質な低灰分CW Mを製造する方
法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 要するに本発明は、灰分含有率の低い高濃度石炭−水ス
ラリを製造するにあたり、原料石炭を粉砕して炭分と灰
分に単体分離し、脱灰操作を施した後に、(1)精製炭
の全量を高濃度湿式粉砕する、(2)精製炭の一部を超
微粉砕して残りの精製炭と混合する、(3)精製炭と同
一の原料石炭または他の原料石炭と混合して高濃度湿式
粉砕することによって幅の広い粒径分布を調整すること
により、高濃度の脱灰CWMを得るようにしたものであ
る。
さらに詳しくは、(1)の発明は、原料石炭を粉砕して
炭分と灰分に単体分離し、脱灰操作を施して得られた精
製炭約60〜8(l置部に、約20〜40重量部の水お
よび微量の界面活性剤とpH調整剤を添加して湿式粉砕
し、石炭濃度が約60〜80重量%の石炭−水スラリを
調整することを特徴とする。
(2)の発明は2)原料石炭を粉砕して炭分と灰分に単
体分離し、脱灰操作を施して得られた精製炭の一部を超
微粉砕したものに、残りの精製炭と水と微量の界面活性
剤およびpHtll整剤を混合し、石炭濃度が約60〜
80重量%の石炭−水スラリを調整することを特徴とす
る特 (3)の発明は、原料石炭を粉砕して炭分と灰分に単体
分離し、脱灰操作を施して得られた精裂炭約40〜60
重量部に、約θ〜40i量部の原料石炭、約20〜40
重量部の水と微量の界面活性剤およびpH1i整剤を添
加して湿式粉砕し、石炭濃度が約60〜80重量%の石
炭−水スラリを調整することを特徴とする。
以下に本発明を図面によりさらに詳細に説明する。
第1図は、本発明の第1の実施例の構成を示すフローシ
ートである。約10i以下に粗砕された原料石炭は原炭
バンカ1を経て給炭機2がら湿式粉砕機3に供給され、
石炭濃度が約30〜50If量%で湿式微粉砕される。
湿式粉砕機としてはボールミル、ロンドミルが大容量化
できるので好ましいが、振動ミル、湿式摩破機も有効に
使用できる。炭分と灰分にある程度まで単体分離して脱
灰操作を施すための適性粉砕粒度は通常的−30mes
h(600μm)以下、200 m e s h通過量
20〜30重量%程度から200mesh通過量約90
重量%程度までと炭種によって異なるが、いずれにして
も粒径分布は第6図のAに示したような幅の狭い分布と
なる。粉砕機3には脱灰、脱水操作における回収水がポ
ンプ12によって循環され、給水される。粉砕機内3の
石炭濃度は、上述の範囲内であれば粉砕機出口での粒度
に広言を及ぼさないため、精度のよいコントロールは必
要としない。
粉砕機3から排出したスラリはタンク4にいったん貯え
られ、補給水Bとポンプ12からの回収水によって希釈
され、また微量の起泡剤Iが投入されて混合調整される
。起泡剤としては酢酸等のカルボン酸が代表的である。
調整されたスラリはポンプ5によって浮選塔6に注入さ
れる。捕収剤Cは不活性ガスJとともに蒸発器24で加
熱蒸発され、分散板25を通してρ選塔6に供給される
捕収剤としては灯油が代表的であり、不活性ガスとして
はN2または空気が代表的である。浮選塔6内に入った
捕収剤蒸気を含む気体は小気泡に分散され、石炭−水ス
ラリ中を上昇するが、このとき気泡の表面には捕収剤の
蒸気が薄い膜となって凝縮する。この膜に親油性の石炭
粒子が付着し捕集される。気泡は塔内を浮上し、塔上部
をオーバー・フローして破泡器7に入る。一方、灰分含
有率の高い残炭は塔底部に沈降して系外の沈降+!51
0に排出され、濃縮され、残炭スラッチDとして取出さ
れる。破泡器7に入った気泡は破泡処理され、楕炭濃縮
物が脱水機8で石炭濃度約65〜80重量%に脱水され
、スラリポンプ9によって湿式粉砕機13に定量供給さ
れる。破泡器7で得られた上澄液は回収タンク11を経
て脱水機8からのろ液とともにポンプ12より回収、循
環される。
脱水機9としては、連続式のフィルタープレス、ベルト
フィルター、遠心分離機等が好適である。
上記実施例(第1図)においては脱灰操作は1段である
が、直列に連結した2段以上の脱灰プロセスとしてもよ
く、このようにして脱灰率および収率をさらに向上させ
ることができる。また本発明の実施例においては、捕収
剤を加熱藤発させ、不活性ガスとともに一/$選塔内に
吹き込む浮選方式を採用したが、他の浮選方式を採用し
てもよい。
湿式ボールミル13では、pHg整剤Eがタンク14か
ら、また界面活性剤Fがタンク16から液ポンプ15に
より粉砕機13の入口に供給される。また回収水がポン
プ12より粉砕83!13の入口に添加され、粉砕機1
3内の石炭濃度が微量調整される。粉砕機(ボールミル
)13内では石炭濃度が約60重量%以上となっている
ため、石炭濃度約30〜50重量%で粉砕する場合に比
べ粘度が高くなっている(約500cP以上)。このた
め水酸化ナトリウム等のpH1llil整剤によってp
Hが7以上に維持され、またナフタレンスルホン酸ナト
リウム系等の界面活性剤によって前述したように石炭を
親水化して粘度を低下させる。ミル13内のボールの運
動は粘度が高い間は抑制され、ボールの衝撃落下運動よ
り転勤流下運動が支配的となる。従って粉砕機構は摩砕
が支配的となり、粒子表面がちぎり取られることにより
微粉が多く生成し、高濃度化のために必要な幅の広い分
布となる。
ボールミル13においては、界面活性剤の一部がミル出
口からミル内に噴霧添加されるが、これは粉砕によって
新表面が生成するにつれ界面活性剤を添加することによ
り界面活性剤が無駄なく石炭粒子に吸着するため、添加
量を低減できることに着目したものである。湿式ボール
ミル13内では入口から出口に向かって粒度が次第に細
かくなっていくため、その粒径に比例した径のボールを
使用することが好ましい。このため、ミルを仕切板によ
って多室化し、それぞれの室に径の異なるポールを使用
する多室化ミルが極めて有効である。
また湿式ボールミルの代わりに湿式摩砕型粉砕機も有効
である。湿式ボールミル13の入口には、石炭濃度を?
flIM整するために脱灰・脱水過程からの回収水をポ
ンプ■2によって補給するが、この回収水には起泡剤が
含まれることがあり、これによりCWM中に気泡が発生
する場合がある。これはCWMの品質管理上好ましくな
いため、回収水の代わりに補給水Bを使用することはい
うまでもない。
このようにして湿式ボールミル13で200mesh通
過量が約60〜80重量%程度まで約60〜80重量%
の高石炭濃度で湿式粉砕混合すると、粘度が約500〜
2.000cPの高品質のCWMが製造され、製品Gと
して排出される。
製品スラリG中には微粉砕されないで約500〜600
μm以上の粗粒が混入する場合があり、バーナチップの
閉塞や未燃分の増加の要因となるため、湿式ボールミル
13の後に振動スクリーンやストレーナ等を設置し、粗
粒を湿式ボールミル13に循環する閉回路粉砕方式を採
用することも望ましい。
このように本発明の実施例においては、従来の乾式また
は湿式粉砕した幅の狭い粒径分布をもつ微粉炭に脱灰操
作を施す場合、約65重量%以上の高濃度のCWMを製
造することは極めて困難であること、また脱灰操作を施
す前に幅の広い粒径分布を調整し、石炭粒子を親水化す
ることによって高濃度CWMを製造すると石炭元来の疎
水性または石炭粒子を疎水化して炭分を灰分から分離す
る脱灰操作は通用できないこと、さらにいったん高濃度
CW Mを製造した後、何、らかの方法で石炭粒子を疎
水化して脱灰操作を施すことは可能であっても、CWM
は超微粉を含んでいるために脱灰操作後の脱水・濃縮が
極めて困難であることを克服し、高品質のCWMを製造
することが可能となっ、た。また本発明の実施例におけ
る脱灰装置、すなわち浮選機においては、捕収剤を加熱
蒸発させ、浮選塔内に吹き込む方式を採用しているため
、捕収剤が従来の約Aの100〜200 m l / 
t o n石炭程度に使用量が低減できること、またC
WM製造に当たっては高濃度化に必要な幅の広い粒径分
布を、多種類の整粒炭を分級・′混合するという厄介な
操作を行なうことなく、高濃度湿式粉砕法によって達成
できること、さらに低粘度化に必要な界面活性剤を2段
に分割して添加することにより、従来の1段添加の場合
の所要量の約り0%少ない、約0.4重量%/石炭程度
以下に低減することができる。
第2図は、本発明の第2の実施例の構成を示すフローシ
ートである。第4図において、原料石炭の粉砕から脱灰
操作、脱水操作までは第1図における実施例の構成と全
く同一であるが、脱灰精製炭の一部をスタートボールミ
ル18によって超微粉砕した後、残りの精製炭と混合槽
19で混合する点が異なる。すなわち、脱水機8で石炭
濃度が約65〜80重量%に脱水された精製炭の一部は
スラリポンプ9によって湿式スタートボールミル18 
 (Chemical  EngineersHand
book、5th  edition、ed、by  
R,H,Perry  and  C,H。
Chilton、p、8−29、M c g r a 
wHill、LL73)に供給され、またpH凋整剤E
がタンク14から液ポンプ15により、さらに界面活性
剤Fがタンク15から液ポンプI7、また回収水がポン
プ12によりスタートボールミル18の入口に添加され
る。ミル1日内では石炭粒子は石炭濃度が約60重量%
以上の高濃度の雰囲気で摩擦粉砕される。粉砕粒度とし
ては、炭種に依存するが通常2Q Qme s h (
74μm)通過100%程度あるいはそれより細く粉砕
される。
なお、微粉砕機としてはスタートボールミル180代わ
りに湿式ボールミルを使用することも可能である。この
ようにして微粉化されたスラリは、脱水機8より排出さ
れる残りの精製炭と混合槽19でpH調整剤Eおよび界
面活性剤Fさらにポンプ12からの回収水とともに混合
g″IA整され、製品スラリとして製品タンク20に取
出される。混合槽19としては、連続式攪拌槽または攪
拌槽を2基以上設置したバッチ運転が適切であるが、連
続湿式ボールミルも有効である。
以上のように本発明の第2の実施例においては、粒径分
布幅の狭い、特に微細粒子の割合の少ない精製炭の一部
をスタートホールミルQこよって超微粉化し、残りの精
製炭と混合することにより、幅の広い粒径分布が調整で
きCWMの高濃度化が実現できる。
第3図は、本発明の第3の実施例の構成を示す系統図で
ある。第3図において、原料石炭の粉砕および脱灰操作
までは本発明の第1の実施例(第1図)と同じであるが
、脱灰された精炭を新たな原料石炭とともにボールミル
13に供給して湿式粉砕する点が異なる。すなわち、破
泡器7で破泡処理されて濃縮された$i製炭は、沈降槽
21に導入されて石炭濃度が約50〜60重量%に濃縮
される。このスラリはスラリポンプ9により、湿式ボー
ルミル13に定量供給される。一方、約101以下に粗
砕された原料石炭Hが原炭バンカ22より給炭機23を
経てミル13に同時に供給される。またミル13人口に
はpHfI?a整剤Eと界面活性剤Fがポンプ15によ
り、さらに回収水がポンプ12によって定量供給される
。また界面活性剤Fはミル13の出口側からち噴霧添加
される。ここでミル13への各成分の供給割合は、約4
0〜60重量部の精製炭、約0〜40重量部の原料石炭
、約20〜40重量部の水と微量のpH調整剤および界
面活性剤が適切である。このようにして精製炭と原料石
炭は、石炭濃度が約60〜80重量%の摩擦粉砕機構が
支配的な雰囲気で微粉砕・混合され、高品質のCWMが
調整される。本発明の実施例において、原料石炭Hは精
製炭と同一炭種でもよいが、灰分含有率の低い高品位炭
を使用すると、ミル13において高石炭濃度の雰囲気で
粗砕炭の粉砕が進行するため、より幅の広い粒径分布が
達成され、より高濃度のCWMを調整することができる
。また本プロセスにおいては、ミル13において原料石
炭と混合するため、フィルタープレスや遠心分離機等に
よって精製炭の脱水率を上げる必要はな(、従ってプロ
セスが簡単になる効果も得られる。
本発明によって型造された典型的な石炭−水スラリの石
炭に対する灰分含有率は10市量%以下、かつ25°C
,剪断速度90sec2−でHaake粘度計による粘
度が1,5oocp時の石炭−水スラリの石炭濃度が約
60〜80重量%、さらに200mashJ過量が70
重量%以上、また発熱量が5 、 000 k c a
 l / kg水スラリ以上である。
次に本発明を具体的実施例に基づいて説明する。
実施例1 灰分含有率36%の上砂用炭を用い、第1図のフローに
従って200mesh通過60%に低濃度湿式粉砕した
後、灯油を捕収剤として脱灰、脱水し灰分含有率20%
(乾炭基準)、水分25%の精製炭を得た。これに界面
活性剤を石炭に対し0.3%、pH調整剤0.1%、さ
らに水を添加して、石炭濃度を70.5%としてボール
ミルにより20Q m e s h通過80%まで粉砕
し、粘度l、500cPのCWMを得た。
実施例2 灰分含有率9.5%の三池炭を用い、第2頃のフローシ
ートに従ってCWMを調整した。原料石炭を200me
 s h通過70%に粉砕した後、灯油を捕収剤として
脱灰し、脱水後灰分含有率70%、水分25%の精製炭
をfnた。tn製炭の25%を石炭濃度65重量%に水
で希釈し、界面活性剤を石炭に対し0.5%、pH1?
il整剤を0.1%添加してスタートボールミル18で
400 m e s h通過100%まで微粉砕した。
この微粉スラリを残りの精製炭と、石炭に対してそれぞ
れ0.3%、0.1%の界面活性剤0.3%、pH調整
剤0.1%および水を添加して石炭濃度を70%として
混合した。これにより200 m e s h通過77
.5%、粘度1,500cP、灰分含有率7.0%(乾
炭基率)の高品位のCWMを得た。
実施例3 灰分含有率9.5%の三池炭と7.0%の赤平炭を使用
し、第3図の実施例に基づいて脱灰CW Mを製造した
。三池炭を低濃度湿式粉砕しく石炭濃度40重量%) 
、200mesh通過量70%のスラリを得た。これを
灯油を用いて浮選、脱水し、灰分含有率7.0%、石炭
濃度60重量%の精製炭を得た。この精製炭濃縮物67
重量部と赤平炭の原炭(水分5%)33重量部をとり、
界面活性剤を石炭に対して0.5%、pH調整剤を0.
1%添加し、さらに水を添加して石炭濃度を70.5%
として湿式ボールミルで200 m e s h通過7
5%まで粉砕した。このとき得られたCWMの粘度は1
゜500cPで、灰分含有率が7.0%(乾炭基準)で
あった。
実施例4 灰分含有率7.0%のマーセレイ炭(米国)を用い、第
1図の実施例に従ってCW Mを製造した。
石炭濃度30重量%で低濃度粉砕し、200 m es
h通過量65%のスラリを得た。これを灯油を用いて浮
選し、水分20%、灰分含有率2.5%(乾炭基準)の
精製炭を得た。これに、石炭に対して界面活性剤0.6
%、pHf[整剤0.1%添加、さらに水を添加して石
炭濃度を74重量%としてボールミルで200メソシュ
パス82%まで粉砕し、粘度1.650cPの高品質の
CWM (濃度74%、灰分含有率2.5%)を得た。
(発明の効果) 高濃度石炭−水スラリを調整するための条件の1つは、
数ミクロン以下の微細粒子を多量に含む幅の広い粒径分
布を調整することであり、一方、石炭の脱灰率向上のた
めには炭分と灰分を分離するための微粉砕が必要である
が、この粉砕によって得られる粒径分布は幅が狭く、脱
灰操作を施した精製炭を直接高濃度化することは困難で
ある。
本発明によれば、1)精製炭の全量を高濃度湿式粉砕す
る、2)精製炭の一部を超微粉砕して残りの精製炭と混
合する、3)精製炭と同一の原料石炭または第2の原料
石炭と混合して高濃度湿式粉砕することによって、幅の
広い粒径分布を調整し、高濃度で、粘度の低い脱灰CW
 Mの製造が可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図は、それぞれ本発明方法を
実施するための装置系統を示す図、第4Δ図、第4B図
および第5図は、それぞれ高濃度石炭−水スラリの原理
をモデル的に示す説明図、第6図は湿式ボールミル粉砕
による1’、に径分布に及ぼずミル内石炭濃度の影響を
示す説明図である。 ■・・・原炭バンカ、2・・・給炭機、3・・・湿式粉
砕機、4・・・タンク、5・・・スラリポンプ、6・・
・η速成、7・・・破泡機、8・・・脱水機、9・・・
スラリポンプ、10・・・沈降槽、11・・・タンク、
12・・・水ポンプ、13・・・湿式ボールミル、14
・・・p I+調整剤タンク、15・・・液ポンプ、1
6・・・界面活性剤タンク、17・・・液ポンプ、18
・・・湿式微粉砕機、19・・・混合槽、20・・・製
品タンク、21・・・沈降槽、22・・・原炭バンカ、
23・・・給炭機、24・・・捕収剤蒸発器、25・・
・分散板。 代理人 弁理士 川 北 武 長 1桿11ブ8+t4ヒIfン7           
     IピーL4テに冒第3図

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)原料石炭を粉砕して炭分と灰分に単体分離し、脱
    灰操作を施して得られた精製炭約60〜80重量部に、
    約20〜40重量部の水および微量の界面活性剤とpH
    調整剤を添加して湿式粉砕し、石炭濃度が約60〜80
    重量%の石炭−水スラリを調整することを特徴とする低
    灰分石炭−水スラリの製造法。
  2. (2)特許請求の範囲第1項において、粉砕機がそれぞ
    れ湿式ボールミルであり、脱灰操作が浮遊選鉱法による
    ものであることを特徴とする低灰分石炭−水スラリの製
    造法。
  3. (3)特許請求の範囲第2項において、浮遊選鉱法が、
    捕収剤として軽油以下の沸点を有する石油系液状炭化水
    素の蒸気を含む気体を石炭−水スラリ中に供給し、スラ
    リ中に気泡を生成すると同時に、気泡の回りに凝縮油に
    よる油膜を形成し、該油膜により石炭分を捕集する一方
    、灰分を分離する方法であり、またこの際スラリ中に起
    泡剤として酢酸等のカルボン酸、高級アルコール、高級
    脂肪酸エステル等を添加するものであることを特徴とす
    る低灰分石炭−水スラリの製造法。
  4. (4)原料石炭を粉砕して炭分と灰分に単体分離し、脱
    灰操作を施して得られた精製炭の一部を超微粉砕したも
    のに、残りの精製炭と水と微量の界面活性剤およびpH
    調整剤を混合し、石炭濃度が約60〜80重量%の石炭
    −水スラリを調整することを特徴とする低灰分石炭−水
    スラリの製造法。
  5. (5)特許請求の範囲第4項において、原料石炭を粉砕
    する粉砕機が湿式ボールミル、脱灰法が浮遊選鉱法、お
    よび超微粉砕機がスタートボールミルであることを特徴
    とする低灰分石炭−水スラリの製造法。
  6. (6)特許請求の範囲第5項において、浮遊選鉱法が、
    捕収剤として軽油以下の沸点を有する石油系液状炭化水
    素の蒸気を含む気体を石炭−水スラリ中に供給し、スラ
    リ中に気泡を生成すると同時に、気泡の回りに凝縮油に
    よる油膜を形成し、油膜により石炭分を捕集する一方、
    灰分を分離する方法であり、またこの際スラリ中に起泡
    剤として酢酸等のカルボン酸、高級アルコール、高級脂
    肪酸エステル等を添加するものであることを特徴とする
    低灰分石炭−水スラリの製造法。
  7. (7)原料石炭を粉砕して炭分と灰分に単体分離し、脱
    灰操作を施して得られた精製炭約40〜60重量部に、
    約0〜40重量部の原料石炭、約20〜40重量部の水
    と微量の界面活性剤およびpH調整剤を添加して湿式粉
    砕し、石炭濃度が約60〜80重量%の石炭−水スラリ
    を調整することを特徴とする低灰分石炭−水スラリの製
    造法。
  8. (8)特許請求の範囲第7項において、粉砕機がそれぞ
    れ湿式ボールミルであり、脱灰法が浮遊選鉱法である低
    灰分石炭−水スラリの製造法。
  9. (9)特許請求の範囲第7項にまたは第8項において、
    前記約0〜40重量部の原料石炭が灰分含有率の低い高
    品位の石炭である低灰分石炭−水スラリの製造法。
  10. (10)特許請求の範囲第8項において、浮遊選鉱法が
    、捕収剤として軽油以下の沸点を有する石油系液状炭化
    水素の蒸気を含む気体を石炭−水スラリ中に供給し、ス
    ラリ中に気泡を生成すると同時に、気泡の回りに凝縮油
    による油膜を形成し、油膜により石炭分を捕集する一方
    、灰分を分離する方法であり、またこの際スラリ中に起
    泡剤として酢酸等のカルボン酸、高級アルコール、高級
    脂肪酸エステル等を添加するものであることを特徴とす
    る低灰分石炭−水スラリの製造法。
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