JPS6179371A - カラ−記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 し産業上の利用分野〕 本発明は、カラー記録装置に係り、特に異なる色の記録
を行う複数の記録部を具え、順次具なる色を重ねてカラ
ー画像を得るカラー記録装置に関する。

〔従来技術〕

カラー記録装置には、いろいろな記録方式を用いたもの
があるが、例えば転写型感熱記録方式は、夫々異なる複
数の色のインクドナーフィルムを具えた複数の記録部を
具備しており、各記録部では、所定の色のインクドナー
フィルムと記録保持体（記録用紙）とを重ね合わせた状
態でサーマルヘノドに摺接せしめ、このサーマルヘッド
の発熱抵抗体が、画情報に応じて選択的に発熱せしめら
れることにより、インクドナーフィルムのインクを記録
保持体に転写し、順次各色の記録を行うものである。

例えば、夫々、イエロー、マゼンタ、シアンのインクド
ナーフィルムを具備する３つの記録部において順次、色
重ねの手法で記録を行っていく場合、前記３色の他に、
色重ねによる赤、青、緑、黒を加えた７色のカラー記録
が可能である。

そして更に、イエロー、マゼンタ、シアンの各色につい
て中間調を加えることにより、上記７色以外の色の表現
が可能さなる。例えば、各色について白を含む１５階調
を表現可能とした場合、重ね合わせによって得られる表
現色数は１５３＝３３７５色となる。

〔発明が解決すべき問題点〕

しかしながら、このように色重ねζこよって色を表現す
る場合、各色の階調レベルが所定のレベルに設定されて
いても、重ね合わせによって得られる色相が、所望の色
相とわずかζこ異なることがある。これは、記録用紙上
へのインク転写と、（記録用紙上に形成された）インク
面上へのインク転写が実際には異なるためである。すな
わち、単色での階調記録は紙面上への転写であるのに対
し、色重ねの場合はインク面上への転写が加わるためで
ある。例えば記録用紙として上質紙を用いる場合、通常
は紙面上に対するよりもインク面上への転写の方が効率
が高いため、色重ね部では、後から記録する色の方が濃
くなり、色相が、設定された色相と異なるという問題が
あった。

本発明は、前記実情に鑑みてなされたもので、色重ねに
よって得られる色相も設定された所望の色相に等しく表
現することができ、画情報に忠実なカラー記録を行うこ
とのできるカラー記録装置を提供することを目的とする
。

〔問題点を解決するための手段〕

そこで、本発明では、順次色相の異なる色の重ね合わせ
によってカラー画像を得るよう１こしたカラー記録装置
において、記録を行おうとする色の前６と記録をする色
、記録を行おうとする色の後に記録をする色のどちらか
１方あるいは両方の記録状態を認識する手段と、該手段
による認識結果に基づいて、記録を行おうとする色の記
録条件を制御する手段を具え、画情報に忠実な色相を得
るように記録条件が調整可能となるようにしたものであ
る。

すなわち、色重ねによってカラー画像を得る場合、例え
ば、これから印字を行う面がどのような状態にあるかを
認識し、単色として設定されている記録条件（印字パル
スの幅、トンドパターン等）とは異なる記録条件で゛記
録を行うことにより、所望の色を表現するようにしてい
る。

〔作用〕

例えば、第２図（１）〜（１５）に各パターンを示す如
く、１画素を２×２の微小画素に対応させ、更に画素内
の各微小画素を、白Ｗ、ハーフドラ）Ｈ、フルドツトＦ
の３レベルに対応させ乞ことにより、１５階調を表現す
るようにした場合を考える。仮にイエローのパターン（
６）を印字した後に、マゼンタのパターン（６）を重ね
合わせるとすると、マゼンタのパターン（６）の各ドツ
トは、インク（イエロー）面への転写であるため、転写
効率が高められ、設定値よりも太いパターンになってし
まう。この場合、色重ねによって得られる色相は、設定
された色相よりもマゼンタの色が濃く表現されてしまう
ため、マゼンタの印字におけるレベルを下げ、パターン
（５）でマゼンタの記録を行うことにより、所望の色相
を得ることが可能となる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例について、図面を参照しつつ詳細
に説明する。

このカラー記録装置は、色重ね法を用いた転写型感熱記
録装置であって、まず最初に、イエローの記録を行う第
１の記録部Ｙ（省略）と、２番目に、マゼンタの記録を
行う第２の記録部Ｍと、３番目にシアンの記録を行う第
３の記録部Ｃとによって、構成されており、各記録部で
順次記録が行われ、各色が重ね合わされて所望の色相の
画像を得るようになっている。

この装置は、第１図にそのブロック図を示す如く、（こ
こで、ある画素に対する画信号からイエロ一部の印字パ
ターンを認識し、第１の記録部に配設された第１のサー
マルヘッドに印字エネルギーを付与する回路等からなる
第１の記録部Ｙについては、第１番目の記録を行う部分
であるゆえ省略するが、）第２の記録部Ｍは、これから
印字しようとする当該画素に対するマゼンタ色の印字パ
ターンを認識する第２の印字パターン認識回路１と当該
画素の印字面かどういう状態にあるかすなわち、先に記
録を行っているイエロー色の印字面が、白（記録紙）で
あるか、又はどの階調レベルにあるかを認識する第１の
印字面認識回路２とこれら第２の印字パターン認識回路
および第１の印字面認識回路２の出力から、マゼンタ色
の記録を行うための第２のサーマルヘッド３に付与する
印字エネルギーを演算する第２の印字エネルギー演算回
路４とから構成されている。

また、第３の記録部Ｃは、これから印字しようとする当
該画素に対するシアン色の印字パターンを認識する第３
の印字パターン認識回路５と、当該画素の印字面がどう
状態にあるか、すなわち、先に記録を行っているイエロ
ー色の印字面が白（記録紙）であるか又はどの階調レベ
ルにあるかを認識する前記第１の印字面認識回路２と、
マゼンタ色の印字面が白（イエロー色の印字面）である
か又はどの階調レベルにあるかを認識する前記第２の印
字面認識回路６と、これら３つの認識回路（第３の印字
パターン認識回路５、第１の印字面認識回路２、第２の
印字面認識回路６）の出力からシアン色の記録を行うた
めの第３のサーマルヘッド７に付与する印字エネルギー
を演算する第３の印字エネルギー演算回路８とから構成
されている。

例えば、ある濃度レベルで印字する場合、単色で印字す
る場合には、各サーマルヘッドの発熱抵抗体に印加する
パルスのパルス幅を０．４５ｍ５ｅｃとするとき所望の
濃度を得ることができるとする。

ところがイエロー色を同じ濃度レベルで印字した上にマ
ゼンタの印字を行う場合は、第２のザーマルヘノドの発
熱抵抗体には、第２の印字エネルギー演算回路の出力に
基づき、パルス幅が０．４２ｍ５ｅｃのパルスが印加さ
ね、るようになっており、このとき、マゼンタ色のパタ
ーンがイエロー色と同じ濃度レベルとなるように正しく
印字され、所望の色相を得ることが可能となる。

ところが、従来の如く、印字面の状態を考慮することな
く、単色で印字する場合と同様に、パルス幅Ｑ、４５ｍ
５ｅｃのパルスを印加した場合は、インク面への転写で
あるためマゼンタ色が濃く印字されてしすう。またイン
クによっては、同じ記録条件で印字しても、インク面上
では、記録用紙上に比べて、ドツトが広がってしまい、
拡大されたパターンになってしまうこともある。

なお、実施例においては、印字エネルギーの調整をパル
ス幅を変化させることによって行ったが、パルスの印加
時間を調整することによって行っても良いことは言うま
でもない。

また、印字エネルギーを制御する代わりに、これから印
字しようとする当該画素の印字パターン認識回路および
印字面認識回路の出力に基づき階調変換を行う階調変換
器を加え、階調レベルの単位で制御するようにしてもよ
い。例えば、記録階調レベル（６）でイエローの記録が
行われた面上に、マゼンタを第２図に示された記録階調
レベル（６）で記録したい場合は、階調変換により、例
えば階調レベル（５ンとし、この階調レベル（５）のパ
ターンに従って印字するようにする。

更に、前記実施例では、記録紙面上よりはインク面上の
方が転写性がよい場合について述べたが、コート紙のよ
うに、表面平滑度がインク面よりも高い記録用紙を用い
る場合は、インク面の方か紙面よりも転写性が悪いため
、インク面上への記録の場合は、階調レベルを上げるか
あるいは印字エネルギーを大きめにするか等、実施例の
場合と逆の制御を行えばよい。

更に又、実施例では、これから印字しようとする面の状
態を認識し、その結果に基づいて補正を行ったが、これ
から印字しようとする色の上に次の色のインクが転写さ
れるか否かを検知し、その結果に基づいて、これから印
字上ようとする色の印字エネルーｖ％パターン（階調パ
ターン）を補正する方法も使用するインクの色特性、イ
ンク面への転写効率によっては有効である。

加えて、実施例では、熱転写型の記録装置について説明
したが、必ずしもこれに限定されるものではない。

〔発明の効果〕

以上、説明してきたように、本発明では、色重ね法によ
ってカラー記録を行うに際して、これから記録しようと
する画素に対して、以前に記録されている色、記録しよ
うとする色の後に記録される色のどちらか１方あるいは
両方の色の記録状態を認識する手段を具え、この手段に
よって認識された結果に基づき、これから記録しようと
する色の記録条件を決定しているため、画情報に忠実な
色相をもつ記録を行うことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

８１図は、本発明実施例のカラー記録装置のブロック図
、第２図（１）〜（１５）は、１５階調を表現するパタ
ーンを示す図である。 Ｍ・第２の記録部、Ｃ・・・第３の記録部、１・第２の
印字パターン認識回路、２・第１の印字面認識回路、３
・・第２のサーマルヘッド、４・第２の印字エネルギー
演算回路、５・第３の印字パターン認識回路、６・・第
３の印字パターン認識回路、７・第３のサーマルヘッド
、Ｗ　白ドツト、■・ハーフドツト、Ｆ・・フルドツト
。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）順次、異なる色の重ね合わせによってカラー画像
   を得るようにしたカラー記録装置において、注目する色
   による記録の以前に記録をする色と注目する色による記
   録の後に記録をする色のいずれか１方あるいは両方の記
   録状態を認識する手段と、該手段による認識結果に基づ
   いて、該注目する色による記録条件を制御する手段とを
   具えたことを特徴とするカラー記録装置。
2. （２）前記記録条件は、印字ドットの大きさ又は濃度で
   あることを特徴とする特許請求の範囲第（１）項記載の
   カラー記録装置。
3. （３）前記記録が、１画素を複数の微細画素から構成し
   、ドットマトリックスのパターンに従って行われるもの
   であって、前記記録条件は該ドットマトリックスのパタ
   ーン配列を対象とするものであることを特徴とする特許
   請求の範囲第（１）項記載のカラー記録装置。
4. （４）前記カラー記録装置は熱転写記録方式を用いたも
   のであることを特徴とする特許請求の範囲第（１）項乃
   至第（３）項のいずれかに記載のカラー記録装置。