JPS6176637A - 分光反射率可変合金及び記録材料 - Google Patents

分光反射率可変合金及び記録材料

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JPS6176637A
JPS6176637A JP59196693A JP19669384A JPS6176637A JP S6176637 A JPS6176637 A JP S6176637A JP 59196693 A JP59196693 A JP 59196693A JP 19669384 A JP19669384 A JP 19669384A JP S6176637 A JPS6176637 A JP S6176637A
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temperature
spectral reflectance
crystal structure
phase
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JP59196693A
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Isao Ikuta
生田 勲
Tetsuo Minemura
哲郎 峯村
Hisashi Ando
寿 安藤
Shoichi Nagai
正一 永井
Yoshiaki Kita
北 芳明
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/05Construction or shape of optical resonators; Accommodation of active medium therein; Shape of active medium
    • H01S3/08Construction or shape of optical resonators or components thereof
    • H01S3/08059Constructional details of the reflector, e.g. shape

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  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Optics & Photonics (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は新規な分光反射率可変合金及び記録材料に係り
、特に光・熱エネルギーが与えられることにより合金の
結晶構造の変化にともなう分光反射率変化を利用した情
報記録、表示、センサ等の媒体に使用可能な合金に関す
る。
〔発明の背景〕
近年、情報記録の高密度化、デジタル化が進むにつれて
種々の情報記録再生方式の開発が進められている。特に
レーザの光エネルギを情報の記録。
消去、再生に利用した光ディスクは工業レアメタルNα
80,1983(光ディスクと材料)に記載されている
ように磁気ディスクに比べ、高い記録密度が可能であり
、今後の情報記録の有力な方式である。このうち、レー
ザによる再生装置はコンパクト・ディスク(CD)とし
て実用化されている。
一方、記録可能な方式には追記型と書き換え可能型の大
きく2つに分けられる。前者は1回の書き込みのみが可
能であり、消去はできない、後者はくり返しの記録、消
去が可能な方式である。追記型の記録方法はレーザ光に
より記録部分の媒体を破壊あるいは成形して凹凸をつけ
、再生にはこの凹凸部分でのレーザ光の干渉による光反
射量の変化を利用する。この記録媒体にはTeやその合
金を利用して、その溶m、昇華による凹凸の成形が一般
的に知られている。この種の媒体では毒性など若干の問
題を含んでいる。書き換え可能型の記録媒体としては光
磁気材料が主流である。この方法は光エネルギを利用し
てキュリ一点あるいは補償点温度付近で媒体の局部的な
磁気異方性を反転させ記録し、その部分での偏光入射光
の磁気ファラデー効果及び磁気カー効果による偏光面の
回転量にて再生する。この方法は書き換え可能型の最も
有望なものとして数年後の実用化を目指し精力的な研究
開発が進められている。しかし、現在のところ偏光面の
回転量の大きな材料がなく多層膜化などの種々の工夫を
してもS/N、C/Nなどの出力レベルが小さいという
大きな問題がある。
その他の書き換え可能型方式として記録媒体の非晶質と
結晶質の可逆的相変化による反射率変化を利用したもの
がある。例えばNational Technical
Report Vol 29 Na 5 (1983)
に記載T e Oxに少量のGeおよびSnを添加した
合金がある。
しかし、この方式は非晶質相の結晶比重を低く、常温に
おける相の不安定さがディスクの信頼性に結びつく大き
な問題点である。
一方5色調変化を利用した合金として、特開昭57−1
40845がある。この合金は(12〜15)wt%A
 Q −(1〜5 ) w t%Ni−残Cuよりなる
合金でマルテンサイト変態温度を境にして、赤から黄金
色に可逆的に変化することを利用したものである。マル
テンサイト変態は温度の低下にともなって必然的に生ず
る変態のため、マルテンサイト変態温度以上に保持した
状態で得られる色調はマルテンサイト変調温度以下にも
ってくることはできない。また逆にマルテンサイト変態
温度以下で得られる色調のものをマルテンサイト変態温
度以上にすると、変態をおこして別の色調に変化してし
まう。したがって、マルテンサイト変態の上下でおこる
2つの色調は同一温度で同時に得ることはできない。し
たがってこの原理では記録材料として適用することはで
きない。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、同一温度で部分的に異なった分光反射
率を保持することのできる分光反射率可変合金及び記録
材料を提供するにある。
〔発明の概要〕
(発明の要旨) 本発明は、銅を主成分とし、重量でアルミニウム(AQ
)14〜17%及びニッケル(Ni)0.01〜20%
 を含む合金からなることを特徴とする分光反射率可変
合金にある。
本発明は、固体状態で室温より高い第1の温度(高温)
及び第1の温度より低い温度(低温)状態で異なった結
晶構造を有する合金において、該合金は前記高温からの
急冷によって前記低温における非急冷による結晶構造と
異なる結晶構造を有することを特徴とする分光反射率可
変合金にある。
本発明合金は同相状態での加熱冷却処理により、同一温
度で少なくとも2種の分光反射率を有し。
可逆的に分光反射率を変えることのできるものである。
すなわち、本発明に係る合金は同相状態で少なくとも2
つの温度領域で結晶構造の異なった相を有し、それらの
内、高温相を急冷した状態と非急冷の標準状態の低温和
状態とで分光反射率が異なり、高温相温度領域での加熱
急冷と低温相温度領域での加熱冷却により分光反射率が
可逆的に変化するものである。
本発明合金の可逆的反射率の変化についてその原理を第
1図を用いて説明する。
第1図はC’u−Af1合金の相変態に伴う結晶構造の
変化を示したものであるが、この図を利用して記録材料
として必要な信号2文字1図形、記号等の情報を記録及
び消去する原理を説明する。第1図のCI)組成の合金
において、固相状態では3つの相状態がある。すなわち
、β単相、(β+γ)相及び(α+γ)相がある。結晶
構造はα。
β、γのそれぞれの単相状態で異なり、従ってこれらの
単独では当然であるが、これらの混合相によってもこれ
らの光学特性も変化する。結晶構造の違いによる光学特
性の違いとして分光反射率について説明する。、T1は
記録されたものが読みとれる温度を意味し、室温と考え
てもさしつかえない。T工での平衡状態ではγ−ric
h (α+γ)相であるので合金の分光反射率はγに近
い。これをT4まで加熱し、急冷すると 相がT1に保
持される。T□における 相の分光反射率は(α+γ)
相とは異なる。したがって両相を区別することができる
。一般的な色調の特徴を述べると、T4保持後急冷した
場合のToでのβ相は赤銅色であり、(α+γ)相は黄
金色である。即ち(α+γ)相状態の合金に例えば数μ
m径のレーザ光を照射して局部的にT4まで加熱した後
、レーザ照射を止める6照射部は急冷され、T工てはレ
ーザ照射部のみβ相となる。レーザ照射をしない部分は
(α+γ)相のままであるので、T1において、レーザ
照射部をそれ以外の部分とで分光反射率が異なり両者を
区別することができる。この状態が記録の状態に相当す
る。一方、T4に加熱後急冷して。
T1に保持されたβ相状態のものをT1より高いT2に
加熱するとβ相が(α+γ)相に変化しT□の温度に戻
しても(α+γ)相のままである。
したが・つて、前記のようにレーザ照射で局部的にβ相
にした部分にレーザ光を照射し、T2の温度に加熱する
と、β相が(α+γ)相に変化する。
その後T1の温度b”−戻しても(α+γ)相の状態が
保持される。すなわち、これが消去に相当する。
なおβ相を(α+γ)相に変化させるにはT1よりも高
い温度に加熱すればよいが、上限温度としては、高温に
保持した状態でβ相が析出しない温度、第1図でのTe
、すなわち、共析温度である。
以上の過程は繰返し行なうことが可能であり、いわゆる
書き換え可能な記録媒体として適用可能である。
記録方法としてはさらに別の方法が適用できる6すなわ
ち、記録前の状態として、温度Tiでβ相状態の試料を
用いる。これに例えば数μm径のレーザ光を照射して、
T2に加熱すると、レーザ照射部は(α+γ)相に変化
する。冷却してT1の温度でもレーザ照射部は(α+γ
)相であり、レーザ未照射部の 相と分光反射率が異な
り区別ができる。したがって記録できることになる。消
去するには試料全面をT2に加熱後、冷却することで可
能である。このような処理をすると温度T1で全面が(
α+γ)相に変化するからである。
以上のように本発明は同相状態で少なくとも2種類の結
晶荷造の異なる相を有し、一方の温度領域での相を他方
の温度領域で保持する合金を用いることによって記録及
び消去可能な記録材料を提供することができる。
以上のような光、熱エネルギーによる記録、消去機構に
よれば、合金の組成は前述のように限定される。すなわ
ち、高温の 相が急冷により適冷できる組成範囲でなけ
ればならない。
本発明では高温で安定なβ相を記録の読み出しができる
温度に急冷し保持させることを利用する。
従って、加熱急冷によって記録、消去を効果的に実現さ
れるためには記録媒体の熱容量を小さくするとその応答
速度が高まる。そのため、気相あるいは液相から箔ある
いは膜状に直接急冷固化させた薄膜状にすることが有効
である。薄膜の形成方法としてPVD (蒸着、スパッ
タリング法等)、CVD法、溶湯を高速回転する金属ロ
ール上に注湯して急冷凝固させる溶湯急冷法、微粉末を
塗布して焼成する方法、電気めっき、化学めっき等があ
る。箔、薄膜の結晶粒は分光反射率を局部的に変化させ
高い電気信号出力を得るため、できるだけ微細なことが
好ましい6前述の方法は一般に急冷状態で箔あるいは膜
が形成されるので結晶粒は非常に微細であり、記録媒体
作製法として非常に適している。また、熱容量を小さく
するという観点から記録媒体の金属あるいは合金を粉末
にすることも非常に有効である。これをバインダーなど
と混ぜて塗布し膜状にすればより有効である0以上のよ
うな基板上へ成形された膜の場合、その膜を記録単位の
最小程度の大きさに化学エツチングなどにより区切り1
個々の膜の熱容量を低減することも有効である。
以上のような分光反射率、色調の可逆的変化を利用すれ
ば、光ディスク・メモリの記録媒体への応用はもとより
、表示素子、温度センサなどのセンサ類への応用もでき
る。
(合金組成) 本発明合金は、高温及び低温状態で異なった結晶構造を
有するもので、高温からの急冷によってその急冷された
結晶構造が形成されるものでなければならない。更に、
この急冷されて形成された相は所定の温度での加熱によ
って低温状態での結晶構造に変化するものでなければな
らない。
(ノンバルクとその製造法) 本発明合金は反射率の可変性を得るために材料の加熱急
冷によって適冷相を形成できるものが必要である。高速
で情報の製作及び記憶させるには材料の急熱急冷効果の
高い熱容量の小さいノンバルクが望ましい、即ち、所望
の微小面積に対して投入されたエネルギーによって実質
的に所望の面積部分だけが深さ全体にわたって基準とな
る結晶構造と異なる結晶構造に変り得る容積を持つノン
バルクであることが望ましい。従って、所望の微小面積
によって高密度の情報を製作するには、熱容量の小さい
ノンバルクである箔、膜、細線あるいは粉末等が望まし
い。記録密度として、20メガビット/d以上となるよ
うな微小面積での情報の製作には0.01〜0.2μm
の膜厚とするのがよい、一般に金属間化合物は塑性加工
が難しい。
従って、箔、膜、細線あるいは粉末にする手法として材
料を気相あるいは液相から直接急冷固化させて所定の形
状にすることが有効である。これらの方法にはPVD法
(蒸着、スパッタリング法等)、CVD法、溶湯を高速
回転する高熱伝導性を有する部材からなる。特に金属ロ
ール円周面上に注湯して急冷凝固させる溶湯急冷法、電
気メッキ。
化学メッキ法等がある。膜あるいは粉末状の材料を利用
する場合、基板上に直接形成するか、塗布して基板上に
接着することが効果的である。塗布する場合、粉末を加
熱しても反応などを起こさないバインダーがよい、また
、加熱による材料の酸化等を防止するため、材料表面、
基板上に形成した膜あるいは塗布層表面をコーティング
することも有効である。
箔又は細線は溶湯急冷法によって形成するのが好ましく
、厚さ又は直径0.1mm以下が好ましい。
特に0.1μm以下の結晶粒径の箔又は細線を製造する
には0.05mm以下の厚さ又は直径が好ましし)。
粉末は、i8湯を気体又は液体の冷媒とともに噴霧させ
て水中に投入させて急冷するガイアトマイズ法によって
形成させることが好ましい。その粒径はO,1mm以下
が好ましく、特に粒径1μm以下の超微粉が好ましい。
膜は前述の如く蒸着、スパッタリング、CVD電気メッ
キ、化学メッキ等によって形成できる。
特に、0.1μm以下の膜厚を形成するにはスパッタリ
ングが好ましい。スパッタリングは目標の合金組成のコ
ントロールが容易にできる6(組織) 本発明合金は、高温及び低温において異なる結晶構造を
有し、高温からの急冷によって高温における結晶構造を
低温で保持される過冷相の組成を有するものでなければ
ならない。高温では不規則格子の結晶構造を有するが、
過冷相は一例としてCs −CQ型又はDO1型の規則
格子を有する金属間化合物が好ましい。光学的性質を大
きく変化させることのできるものとして本発明合金はこ
の金属間化合物を主に形成する合金が好ましく、特に合
金全体が金属間化合物を形成する組成が好ましいにの金
属間化合物は電子化合物と呼ばれ、特に3/2電子化合
物(平均外殻電子′a度e / aが3/2)の合金組
成付近のものが良好である。
本発明合金は超微細結晶粒を有する合金が好ましく、特
に結晶粒径は0.1μm以下が好ましい。
即ち、結晶粒は可視光領域の波長の値より小さいのが好
ましいが、半導体レーザ光の波長の値より小さいもので
もよい。
(特性) 本発明の分光反射率可変合金及び記録材料は、可視光領
域における分光反射率を同一温度で少なくとも2種類形
成させることができる。即ち、高温からの急冷によって
形成された結晶構造(組1Ia)を有するものの分光反
射率が非急冷によって形成された結晶構造(組織)を有
するものの分光反射率と異なっていることが必要である
また、急冷と非急冷によって得られるものの分光反射率
の差は5%以上が好ましく、特に10%以上有すること
が好ましい。分光反射率の差が大きければ、目視による
色の識別が容易であり、後で記載する各種用途において
顕著な効果がある6分光反射させる光源として、電磁波
であれば可視光以外でも使用可能であり、赤外線、紫外
線なども使用可能である。
本発明合金のその他の特性として、電気抵抗率。
光の屈折率、光の偏光率、光の透過率なども分光反射率
と同様に可逆的に変えることができ、各種情報の記録2
表示、センサー等の再生、検出手段として利用すること
ができる。
分光反射率は合金の表面あらさ状態に関係するので、前
述のように少なくとも可視光領域において10%以上有
するように少なくとも目的とする部分において鏡面にな
っているのが好ましい。
(用途) 本発明合金は、加熱急冷によって部分的又は全体に結晶
構造の変化による電磁波の分光反射率、電気抵抗率、屈
折率、偏光率、透過率等の物理的又は電気的特性を変化
させ、これらの特性の変化を利用して記録、表示、セン
サー等の素子に使用することができる6 情報等の記録の手段として、電圧及び電流の形での電気
エネルギー、電磁波(可視光、lI射熱。
赤外線、紫外線、写真用閃光ランプの光、電子ビーム、
陽子線、アルゴンレーザ、半導体レーザ等のレーザ光線
、熱等)を用いることができ、特にその照射による分光
反射率の変化を利用して光ディスクの記録媒体に利用す
るのが好ましい、光ディスクには、ディジタルオーディ
オディスク(DAC又はコンパクトディスク)、ビデオ
ディスク、メモリーディスクなどがあり、これらに使用
可能である。本発明合金を光ディスクの記録媒体に使用
することにより再生専用型、追加記録型。
書換型ディスク装置にそれぞれ使用でき、特に書換型デ
ィスク装置においてきわめて有効である。
本発明合金を光ディスクの記録媒体に使用した場合の記
録及び再生の原理の例は次の通りである。
先ず、記録媒体を局部的に加熱し該加熱後の急冷によっ
て高温度領域での結晶構造を低温度領域で保持させて所
定の情報を記録し、又は高温相をベースとして、局部的
に加熱して高温和中に局部的に低温相によって記録し、
記録部分に光を照射して加熱部分と非加熱部分の光学的
特性の差を検出して情報を再生することができる。更に
情報として記録された部分を記録時の加熱温度より低い
温度又は高い温度で加熱し記録された情報を消去するこ
とができる。光はレーザ光線が好ましく、特に短波長レ
ーザが好ましい。本発明の加熱部分と非加熱部分との反
射率が500nm又は800nm付近の波長において最
も大きいので、このような波長を有するレーザ光を再生
に用いるのが好ましい。記録、再生には同じレーザ源が
用いられ、消去に記録のものよりエネルギー密度を小さ
くした他のレーザ光を照射するのが好ましい。
また、本発明合金を記録媒体に用いたディスクは情報が
記録されているか否かが目視で判別できる大きなメリッ
トがある。
表示として、特に可視光での分光反射率を部分的に変え
ることができるので塗料を使用せずに文字1図形、記号
等を記録することができ、それらの表示は目視によって
識別することができる。また、これらの情報は消去する
ことができ、記録と消去のくり返し使用のほか、永久保
存も可能である。その応用例として時計の文字盤、アク
セサリ−などがある。
センサーとして、特に可視光での分光反射率の変化を利
用する温度センサーがある。予め高温相に変る温度が分
っている本発明の合金を使用したセンサーを測定しよう
とする温度領域に保持し。
その適冷によって適冷相を保持させることによっておお
よその温度検出ができる。
(製造法) 本発明は、固体状態で室温より高い第1の温度と該第1
の温度より低い第2の温度とで異なった結晶構造を有す
る前述した化学組成の合金表面の一部に、前記第1の温
度より急冷して前記第2の温度における結晶構造と異な
る結晶構造を有する領域を形成し、前記急冷されて形成
された結晶構造を有する領域と前記第2の温度での結晶
構造を有する領域とで異なった分光反射率を形成させる
ことを特徴とする分光反射率可変合金の製造法にある。
更に、本発明は固体状態で室温より高い第1の温度と該
第1の温度より低い第2の温度で異なった結晶構造を有
する前述した化学組成の合金表面の全部に、前記第1の
温度から急冷して前記第2の温度における結晶構造と異
なる結晶構造を形成させ、次いで前記合金表面の一部を
前記第2の温度に加熱して前記第2の温度における結晶
構造を有する領域を形成し、前記急冷されて形成された
結晶構造を有する領域と前記第2の温度における結晶構
造を有する領域とで異なった分光反射率を形成させるこ
とを特徴とする分光反射率可変合金の製造法にある。
第1の温度からの冷却速度は102℃/秒以上、より好
ましくは103℃/秒以上が好ましい。
〔発明の実施例〕
(実施例1) Cu−14重量%AQ−10重量%Ni合金を溶融状態
にして、その溶湯を高速回転するロール外周上に注湯急
冷する手法、いわゆる液体急冷法によって約40μm厚
さのリボン状箔を作製した。
このリボンは室温で赤銅色であった。このリボンを35
0℃2 win加熱後空冷すると黄金色に変化した。こ
れらの色調変化をNi含有量と温度の関係で整理すると
第2図のようになる。すなわち、例えば上記合金組成の
場合220〜300℃では赤銅色と黄金色の中間色であ
り、350’C〜550℃では黄金色、600℃以上で
は赤銅色となる。
このようにして黄金色になった箔を600℃以上に加熱
すると赤銅色となり、赤銅色になった箔を550℃以下
に加熱すると黄金色にもどる、このようにこの2色の間
に可逆的な色調記憶効果が生じる。以上の色調変化は上
記した合金以外の本発明の組成範囲のいずれの場合にも
同様な傾向であった。第3図はこれら両者の分光反射率
を測定した結果である。個々に特有な反射率変化を示し
nm付近を除いた波長領域で識別することが可能であっ
た。以後、この2つの加熱急冷を繰り返してもこの相違
はほとんど変化せず可逆的な変化の再現性が確認できた
(実施例2) Cu−15重旦%AQ−9重量%Ni合金を溶融状態に
して、その溶湯を高速回転するロール外周上に注湯急冷
する手法、いわゆる液体急冷法によって約40μm厚さ
のリボン状箔を作製した。
このリボンは室温で赤紫色であった。このリボンを35
0℃2 min加熱後空冷すると薄黄金色に変化した(
Cu−AQ二元合金の場合は赤銅色に対して黄金色であ
ったが、All115重量%にNiを含むと上記した色
調に変化する)aこれらの色調変化をNi含有量と温度
の関係で整理すると第4図のようになる。すなわち1例
えば上記合金組成の場合220〜300℃では赤紫色と
薄黄金色の中間色であり、350℃〜550℃では薄黄
金色、600℃以上では赤紫色となる。このようにして
薄黄金色になった箔を600℃以上に加熱すると赤紫色
となり、赤紫色になった箔を550℃以下に加熱すると
薄黄金色にもどる。このようにこの2色の間に可逆的な
色調記憶効果が生じる。以上の色調変化は上記した合金
以外の本発明の組成範囲のいずれの場合にも同様な傾向
であった。第5図はこれら両者の分光反射率を測定した
結果である。個々に特有な反射率変化を示し   nm
付近を除いた波長領域で識別することが可能であった。
以後、この2つの加熱急冷を繰り返してもこの相違はほ
とんど変化せず可逆的な変化の再現性が確認できた。
(実施例3) Cu−16重量%An−1.2重量%Ni合金を溶融状
態にして、その溶湯を高速回転するロール外周上に注湯
急冷する手法、いわゆる液体急冷法によって約40μm
厚さのリボン状箔を作製した。
このリボンは室温で紫色であった。このリボンを350
℃2 min加熱後空冷すると薄赤銅色に変化した(C
u−An二元合金の場合は赤銅色に対して黄金色であっ
たが、Al215重量%、N1を含むと上記した色調に
変化する)。これらの色調変化をNi含有量と温度の関
係で整理すると第6図のようになる。すなわち、例えば
上記合金組成の場合220〜300℃では紫色と薄赤銅
色の中間色であり、350℃〜600℃では薄赤銅色、
700 ’C以上では紫色となる。このようにして薄赤
銅色になった箔を700℃以上に加熱すると紫色となり
、紫色になった箔を600℃以下に加熱すると薄赤銅色
にもどる。このようにこの2色の間に可逆的な色調記憶
効果が生じる6以上の色調変化は上記した合金以外の本
発明の組成範囲のいずれの場合にも同様な傾向であった
。第3〜7図はこれら両者の分光反射率を測定した結果
である。
個々に特有な反射率変化を示し500nm以外の波長領
域で両者を識別することが可能であった。
以後、この2つの加熱急冷を繰り返してもこの相違はほ
とんど変化せず可逆的な変化の再現性が確認できた。
(実施例4) スパッタ蒸着によりガラス基板上に50nm厚さの実施
例1と同組成の合金薄膜を作製し、その上に保護膜とし
てA2□○、もしくはSiO2を50nm厚さスパッタ
蒸着により被覆した0作製した膜は赤銅色を呈した。つ
いで、この膜を350℃2 win加熱空冷した結果色
調は黄金色に変化した。
この分光反射率は第3図に示した結果とほぼ同等であっ
た。膜の全面を黄金色化した試料にスポット径約2μm
の半導体レーザを出力30mW以下で走査させた。室温
でレーザ照射部をw4察した結果黄金色の基地に幅約2
μmの赤銅色の線を描けていることが分った。すなわち
、レーザ光による局部加熱によって色を変化させ、レー
ザ照射を色変化によって記録することができることを確
認した5次に、レーザ出力を低くするか、レーザ光の焦
点を膜面かられずかにずらした状態で変色部にレーザ光
を照射すると前記の赤銅色に変化した線部分は基地の黄
金色に可逆的に変化した6すなわち、赤銅色に記録した
ものを消去することができることを確認した。この可逆
的変化は以後繰返しても可能であることを確認された。
以上の結果はArレーザによっても得られることを確d
忍した。
(実施例5) 実施例4と同一方法で作製した試料、すなわち、室温で
全面が黄金色の試料に半導体レーザ(出力20mW)を
走査させた。レーザ走査部は室温において黄金色に変化
し、基地の色と識別できた。
すなわちレーザによる記録ができた。その後、全体を3
50℃に2 min加熱すると全体は黄金色に変化し、
記録した部分を消去することができた。
以上の結果はArレーザによっても実現できた。
〔発明の効果〕
本発明は光、熱エネルギーにより結晶−結晶量相変化に
基づく記録、消去可能な記録材料であり、従来に比べ、
出力レベルが高く安定である6
【図面の簡単な説明】
第1図はC:u−AQ金合金相変態に伴う結晶構造の変
化を示す模式的二元系合金状態図を示す図、第2図はC
u−14%AQ−Ni合金の色調変化をNi量と温度と
の関係によって表わした線図、第3図は記録材料に用い
たC u −14%Au−10%Ni合金箔の分光反射
率を示す線図、第4図はCu−15%Aff9%Ni合
金の色調変化をNi量と温度との関係によって表わした
線図、第5図は記録材料に用いたCu−15%AQ−9
%Ni合金箔の分光反射率を示す線図、第6図はCu−
16%AQ−12%Ni合金の色調変化をNi量と温度
との関係によって表わした線図、第7図は記録材料に用
いたCu−16%AΩ−12%Ni合金箔の分光反射率
を示す線図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、銅を主成分とし、重量でアルミニウム14〜17%
    及びニッケル0.01〜20%を含む合金からなること
    を特徴とする分光反射率可変合金。 2、固体状態で室温より高い第1の温度と該第1の温度
    より低い第2の温度で異なつた結晶構造を有する合金表
    面の一部が、前記第1の温度からの急冷によつて前記第
    2の温度における結晶構造と異なつた結晶構造を有し、
    他は前記第2の温度における結晶構造を有し前記急冷さ
    れた結晶構造とは異なつた分光反射率を有する特許請求
    の範囲第1項に記載の分光反射率可変合金。 3、前記合金は金属間化合物を有する特許請求の範囲第
    1項又は第2項に記載の分光反射率可変合金。 4、前記第1の温度は固相変態点より高い温度である特
    許請求の範囲第1項〜第3項のいずれかに記載の分光反
    射率可変合金。 5、前記急冷によつて形成された結晶構造を有するもの
    の分光反射率と非急冷によつて形成された前記低温にお
    ける結晶構造を有するものの分光反射率との差が5%以
    上である特許請求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記
    載の分光反射率可変合金。 6、前記合金の分光反射率は波長400〜1000nm
    で10%以上である特許請求の範囲第1項〜第5項のい
    ずれかに記載の分光反射率可変合金。 7、前記合金はノンバルク材である特許請求の範囲第1
    項〜第6項のいずれかに記載の分光反射率可変合金。 8、前記合金は結晶粒径が0.1μm以下である特許請
    求の範囲第1項〜第7項のいずれかに記載の分光反射率
    可変合金。 9、前記合金は薄膜、箔、ストリップ、粉末及び細線の
    いずれかである特許請求の範囲第1項〜第8項のいずれ
    かに記載の分光反射率可変合金。 10、銅を主成分とし、重量でアルミニウム14〜17
    %及びニッケル0.01〜20%を含む合金からなるこ
    とを特徴とする記録材料。 11、固体状態で室温より高い第1の温度と該第1の温
    度より低い第2の温度とで異なつた結晶構造を有する合
    金であつて、該合金表面の少なくとも一部が前記第1の
    温度からの急冷によつて前記第2の温度における結晶構
    造と異なつた結晶構造を形成する合金組成を有する特許
    請求の範囲第10項に記載の記録材料。 12、前記合金の溶湯を回転する高熱伝導性部材からな
    るロール円周面上に注湯してなる箔又は細線である特許
    請求の範囲第10項又は第11項に記載の記録材料。 13、前記合金を蒸着又はスパッタリングによつて堆積
    してなる薄膜である特許請求の範囲第10項又は第11
    項に記載の記録材料。 14、前記合金の溶湯を液体又は気体の冷却媒体を用い
    て噴霧してなる粉末である特許請求の範囲第10項又は
    第11項に記載の記録材料。
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