JPS6160896B2 - - Google Patents
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- JPS6160896B2 JPS6160896B2 JP57165066A JP16506682A JPS6160896B2 JP S6160896 B2 JPS6160896 B2 JP S6160896B2 JP 57165066 A JP57165066 A JP 57165066A JP 16506682 A JP16506682 A JP 16506682A JP S6160896 B2 JPS6160896 B2 JP S6160896B2
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- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/12—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties
- C21D8/1205—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties involving a particular fabrication or treatment of ingot or slab
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C38/00—Ferrous alloys, e.g. steel alloys
- C22C38/02—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing silicon
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- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/12—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties
- C21D8/1216—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties the working step(s) being of interest
- C21D8/1222—Hot rolling
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/12—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties
- C21D8/1216—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties the working step(s) being of interest
- C21D8/1233—Cold rolling
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/12—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties
- C21D8/1294—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties involving a localized treatment
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- Soft Magnetic Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は製造コストの安い工程条件で鉄損の良
い成品を工業的に安定して製造する一方向性電磁
鋼板の製造方法に関するものである。
い成品を工業的に安定して製造する一方向性電磁
鋼板の製造方法に関するものである。
一方向性電磁鋼板は鋼板面が{110}面で、圧
延方向が<001>軸を有するいわゆるゴス方位
(ミラー指数で{110}<001>方位と表わす)を持
つ結晶粒から構成されており、軟磁性材料として
変圧器および発電機用の鉄心に使用される。この
鋼板は磁気特性として磁化特性と鉄損特性が良好
でなければならない。磁化特性の良否はかけられ
た一定の磁場で鉄心内に誘起される磁束密度の大
小により決まる。磁速密度の大きい材料は電気機
器を小さく出来るので望ましい。鉄損は鉄心に所
定の交流磁場を与えた場合に熱エネルギーとして
消費される電力損失である。鉄損の良否に対して
は、磁束密度、板厚、不純物量、比抵抗、結晶粒
大きさ、が知られている。最近、省エネルギー動
向を反映して、この鉄損の少ない一方向性電磁鋼
板の需要が増加している。
延方向が<001>軸を有するいわゆるゴス方位
(ミラー指数で{110}<001>方位と表わす)を持
つ結晶粒から構成されており、軟磁性材料として
変圧器および発電機用の鉄心に使用される。この
鋼板は磁気特性として磁化特性と鉄損特性が良好
でなければならない。磁化特性の良否はかけられ
た一定の磁場で鉄心内に誘起される磁束密度の大
小により決まる。磁速密度の大きい材料は電気機
器を小さく出来るので望ましい。鉄損は鉄心に所
定の交流磁場を与えた場合に熱エネルギーとして
消費される電力損失である。鉄損の良否に対して
は、磁束密度、板厚、不純物量、比抵抗、結晶粒
大きさ、が知られている。最近、省エネルギー動
向を反映して、この鉄損の少ない一方向性電磁鋼
板の需要が増加している。
ところで、一方向性電磁鋼板は熱延と冷延によ
り最終板厚になつた鋼板を仕上高温焼鈍すること
により、{110}<001>方位を有する一次再結晶粒
が選択成長する、いわゆる二次再結晶によつて得
られる。二次再結晶を生じさせるには、仕上高温
焼鈍前の鋼板中に微細なMnS,AlN等の析出物を
存在させることにより(インヒビター効果)仕上
高温焼鈍中の{110}<001>方位以外の一次再結
晶の粒成長を抑える必要がある。二次再結晶を適
切に制御することにより、正確な{110}<001>
方位粒の割合を高めることによつて磁速密度を高
めることが出来る。磁束密度の高い製品は電気機
器の小型化と同時に鉄損の改善も可能にするの
で、その製造技術の開発が重要である。
り最終板厚になつた鋼板を仕上高温焼鈍すること
により、{110}<001>方位を有する一次再結晶粒
が選択成長する、いわゆる二次再結晶によつて得
られる。二次再結晶を生じさせるには、仕上高温
焼鈍前の鋼板中に微細なMnS,AlN等の析出物を
存在させることにより(インヒビター効果)仕上
高温焼鈍中の{110}<001>方位以外の一次再結
晶の粒成長を抑える必要がある。二次再結晶を適
切に制御することにより、正確な{110}<001>
方位粒の割合を高めることによつて磁速密度を高
めることが出来る。磁束密度の高い製品は電気機
器の小型化と同時に鉄損の改善も可能にするの
で、その製造技術の開発が重要である。
磁束密度を高めることによつて鉄損の良い一方
向性電磁鋼板を得る製造技術として、田口悟等に
よる特公昭40−15644号公報、および今中拓一等
による特公昭51−13469号公報に示されている方
法が代表的である。この方法に基づいた製品は、
その後種々改良が加えられ、工業的に安定して製
品出来る最高等級の製品として、日本工業規格
(JIS)でG6H(0.30材厚でW17/50が1.05w/Kg以
下)として標準化されている。しかるに、前記両
製造技術にはいずれも本質的な問題がある。すな
わち特公昭40−15644号公報による方法は工業生
産に際して、その製造条件の適切範囲が狭く、最
高磁性の製品の安定生産に欠ける。特に特公昭40
−15644号公報記載の発明の改良である特開昭48
−51852号公報記載の方法の加く素材中のSi量を
増加させると、二次再結晶に効果的な熱延板中の
AlNを確保するための適切熱延条件範囲が狭くな
り、工業的安定生産に欠けることになる。したが
つて、最近の省エネルギー動向に合致する低鉄損
材を供給する対策として素材Si量を増すという手
段が工業的に採用し難い。
向性電磁鋼板を得る製造技術として、田口悟等に
よる特公昭40−15644号公報、および今中拓一等
による特公昭51−13469号公報に示されている方
法が代表的である。この方法に基づいた製品は、
その後種々改良が加えられ、工業的に安定して製
品出来る最高等級の製品として、日本工業規格
(JIS)でG6H(0.30材厚でW17/50が1.05w/Kg以
下)として標準化されている。しかるに、前記両
製造技術にはいずれも本質的な問題がある。すな
わち特公昭40−15644号公報による方法は工業生
産に際して、その製造条件の適切範囲が狭く、最
高磁性の製品の安定生産に欠ける。特に特公昭40
−15644号公報記載の発明の改良である特開昭48
−51852号公報記載の方法の加く素材中のSi量を
増加させると、二次再結晶に効果的な熱延板中の
AlNを確保するための適切熱延条件範囲が狭くな
り、工業的安定生産に欠けることになる。したが
つて、最近の省エネルギー動向に合致する低鉄損
材を供給する対策として素材Si量を増すという手
段が工業的に採用し難い。
一方、特公昭51−13469号公報に示された方法
は二回冷延法であること、Sb,Seのような高価
な元素を使用することから製造コストが高くな
る。また、従来の一方向性電磁鋼板の製造におい
ては、前述のように二次再結晶の発生に必要な析
出分散相、例えばMnS,AlNを適切な分散状態
(微細、均一)にする必要があるが、このため
に、熱延時のスラブ加熱において、スラブ温度を
上げることによりMnS,AlMを一旦固溶させ、そ
の後の熱延工程、あるいは熱延板焼鈍工程で
MnS,AlNとして析出させることが行なわれてい
た。そして、二次再結晶粒の{110}<001>方位
の完全度を高めることにより高磁束密度の製品を
製造させるためには、二次再結晶粒成長時におけ
る析出物のインヒビター効果を強くすることを目
的に多量のMnS,AlNを存在させることが必要で
あつた。このような多量のMnS,AlNが適切な状
態で存在するためには素材中にMn,S,Al,N
を多く含ませ、さらにスラブ加熱温度を高くする
必要がある。又、鉄損向上を目的に素材中のSi含
有量を増すと特開昭48−51852号公報で示される
ように、熱延中における適切AlNの析出温度範囲
が高温度側に移動するため、必然的にスラブ加熱
では高温度を確保することが必要であつた。
は二回冷延法であること、Sb,Seのような高価
な元素を使用することから製造コストが高くな
る。また、従来の一方向性電磁鋼板の製造におい
ては、前述のように二次再結晶の発生に必要な析
出分散相、例えばMnS,AlNを適切な分散状態
(微細、均一)にする必要があるが、このため
に、熱延時のスラブ加熱において、スラブ温度を
上げることによりMnS,AlMを一旦固溶させ、そ
の後の熱延工程、あるいは熱延板焼鈍工程で
MnS,AlNとして析出させることが行なわれてい
た。そして、二次再結晶粒の{110}<001>方位
の完全度を高めることにより高磁束密度の製品を
製造させるためには、二次再結晶粒成長時におけ
る析出物のインヒビター効果を強くすることを目
的に多量のMnS,AlNを存在させることが必要で
あつた。このような多量のMnS,AlNが適切な状
態で存在するためには素材中にMn,S,Al,N
を多く含ませ、さらにスラブ加熱温度を高くする
必要がある。又、鉄損向上を目的に素材中のSi含
有量を増すと特開昭48−51852号公報で示される
ように、熱延中における適切AlNの析出温度範囲
が高温度側に移動するため、必然的にスラブ加熱
では高温度を確保することが必要であつた。
以上、述べたように高磁束密度で、かつ鉄損の
良い一方向性電磁鋼板を得るためには高温スラブ
加熱が必須であつた。しかるに、このようにスラ
ブ加熱温度を上げることにより、スラブ加熱時の
使用エネルギーの増大、ノロの発生による歩留り
低下および補修費の増大、さらに特開昭53−
19913号公報に示されるように二次再結晶不良が
発生するために連続鋳造スラブが使用出来ない、
等の問題があつた。
良い一方向性電磁鋼板を得るためには高温スラブ
加熱が必須であつた。しかるに、このようにスラ
ブ加熱温度を上げることにより、スラブ加熱時の
使用エネルギーの増大、ノロの発生による歩留り
低下および補修費の増大、さらに特開昭53−
19913号公報に示されるように二次再結晶不良が
発生するために連続鋳造スラブが使用出来ない、
等の問題があつた。
本発明は以上のような種々の問題を解決せんと
するもので、低温度の連続鋳造スラブを使用して
も、また、該スラブ中のSi量を増加しても、安定
した二次再結晶粒が得られる製品を提供するもの
であり、また、製造コストの安い一回冷延法で、
かつ製造条件の許容度を広げ、工業的に安定した
製造を可能にする方法を提供するものである。
するもので、低温度の連続鋳造スラブを使用して
も、また、該スラブ中のSi量を増加しても、安定
した二次再結晶粒が得られる製品を提供するもの
であり、また、製造コストの安い一回冷延法で、
かつ製造条件の許容度を広げ、工業的に安定した
製造を可能にする方法を提供するものである。
即ち、本発明はC:0.025〜0.075%、Si:3.0〜
4.5%、酸可溶性Al:0.010〜0.060%、N:0.0030
〜0.0130%、S:0.007%以下、Mn:0.08〜0.45
%、P:0.015〜0.045%、残部Fe及び不可避不純
物よりなる一方向性電磁鋼板用スラブを1280℃を
超えない温度に加熱した後、熱間圧延により熱延
板となし、次いで該熱延板を850〜1200℃の温度
範囲で短時間焼鈍後、80%以上の強圧下冷間圧延
を施して最終板厚とし、得られた冷延板を湿水素
中で連続脱炭焼鈍し、次いで焼鈍分離剤を塗布し
た後、仕上高温焼鈍を行うことを特徴とする鉄損
の良い一方向性電磁鋼板の製造方法を要旨とする
ものである。
4.5%、酸可溶性Al:0.010〜0.060%、N:0.0030
〜0.0130%、S:0.007%以下、Mn:0.08〜0.45
%、P:0.015〜0.045%、残部Fe及び不可避不純
物よりなる一方向性電磁鋼板用スラブを1280℃を
超えない温度に加熱した後、熱間圧延により熱延
板となし、次いで該熱延板を850〜1200℃の温度
範囲で短時間焼鈍後、80%以上の強圧下冷間圧延
を施して最終板厚とし、得られた冷延板を湿水素
中で連続脱炭焼鈍し、次いで焼鈍分離剤を塗布し
た後、仕上高温焼鈍を行うことを特徴とする鉄損
の良い一方向性電磁鋼板の製造方法を要旨とする
ものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
まず本発明の鋼成分の限定理由について述べ
る。本発明で用いる溶鋼は、その溶製方法として
転炉、電気炉、平炉いずれでも良いが、成分含有
量は次の範囲に入る必要がある。
る。本発明で用いる溶鋼は、その溶製方法として
転炉、電気炉、平炉いずれでも良いが、成分含有
量は次の範囲に入る必要がある。
Cは0.025%未満になると二次再結晶が不安定
になり、かつ二次再結晶した場合でも磁束密度
(B10で1.80T以下しか得られず)が悪いので0.025
%以上とした。一方、Cが多くなり過ぎると脱炭
焼鈍時間が長くなり、経済的でないので0.075%
以下とした。Siは4.5%を超えると冷延時の割れ
が著るしくなるので4.5%以下とした。又、3.0%
未満では製品厚0.30mmでW17/50が1.05w/Kg以下
の最高等級の鉄損が得られないので3.0%以上と
した。望ましくは3.2%以上である。
になり、かつ二次再結晶した場合でも磁束密度
(B10で1.80T以下しか得られず)が悪いので0.025
%以上とした。一方、Cが多くなり過ぎると脱炭
焼鈍時間が長くなり、経済的でないので0.075%
以下とした。Siは4.5%を超えると冷延時の割れ
が著るしくなるので4.5%以下とした。又、3.0%
未満では製品厚0.30mmでW17/50が1.05w/Kg以下
の最高等級の鉄損が得られないので3.0%以上と
した。望ましくは3.2%以上である。
本発明では二次再結晶に必要な析出物として
AlNを用いる。したがつて必要最低量のAlNを確
保するために酸可溶性Alとして0.010%以上、N
として0.0030%以上が必要である。酸可溶性Alが
0.060%を超えると熱延板のAlNが不適切とな
り、二次再結晶が不安定になるので0.060%以下
とした。Nについては、0.0130%を超えるとブリ
スターと呼ばれる“鋼板表面のふくれ”が発生す
るので0.0130%以下とした。
AlNを用いる。したがつて必要最低量のAlNを確
保するために酸可溶性Alとして0.010%以上、N
として0.0030%以上が必要である。酸可溶性Alが
0.060%を超えると熱延板のAlNが不適切とな
り、二次再結晶が不安定になるので0.060%以下
とした。Nについては、0.0130%を超えるとブリ
スターと呼ばれる“鋼板表面のふくれ”が発生す
るので0.0130%以下とした。
次に、本発明の特徴の一つはSを0.007%以下
とすることにある。従来公知の技術、例えば特公
昭40−15644号公報、特公昭47−25250号公報に示
されるように、Sは二次再結晶を生じさせるに必
須の析出物の一つであるMnSを形成することに
より、一方向性電磁鋼板の製造に有用である。こ
れら公知の技術において、Sがもつとも効果を現
わすS量範囲があり、それは熱延に先立つて行な
われるスラブ加熱段階でMnSを固溶出来る量と
して規定されている。しかし、Sの含有が二次再
結晶に有害であるということは、従来は全く知ら
れていなかつた。本発明者等は二次再結晶に必要
な析出物としてAlNを用いる製造方法において、
素材中のSi含有量が多いスラブを低温度で加熱、
熱延した場合に発生する二次再結晶不良をSが助
長することを見い出した。
とすることにある。従来公知の技術、例えば特公
昭40−15644号公報、特公昭47−25250号公報に示
されるように、Sは二次再結晶を生じさせるに必
須の析出物の一つであるMnSを形成することに
より、一方向性電磁鋼板の製造に有用である。こ
れら公知の技術において、Sがもつとも効果を現
わすS量範囲があり、それは熱延に先立つて行な
われるスラブ加熱段階でMnSを固溶出来る量と
して規定されている。しかし、Sの含有が二次再
結晶に有害であるということは、従来は全く知ら
れていなかつた。本発明者等は二次再結晶に必要
な析出物としてAlNを用いる製造方法において、
素材中のSi含有量が多いスラブを低温度で加熱、
熱延した場合に発生する二次再結晶不良をSが助
長することを見い出した。
第1図はS含有量がそれぞれ0.004%,0.007
%,0.015%,0.025%であるC:0.055%,Si:
3.45%、酸可溶性Al:0.030%,N:0.0085%を
含有した4種類の鋼の厚さ40mmの小試片を1200℃
に加熱し、スラブ抽出後、大気放冷で1000℃と
し、1000℃の炉中に30sec保持し、その後3パス
の熱延で2.3mmにし、1100℃×2min、連続焼鈍
し、さらに0.30mmに冷延し、湿水素雰囲気中で脱
炭焼鈍し、NgOを塗布後に1200℃×20hrの仕上
高温焼鈍を行なつた成品の結晶粒マクロ組織を示
す。第1図から分るように、S含有量が0.007%
以下の場合に二次再結晶不良の発生は全くない。
かかる現象は、Siが4.5%以下の範囲であれば、
S含有量が0.007%以下の場合同様の効果が得ら
れた。したがつて、本発明では0.007%以下を限
定範囲とした。このSの影響の冶金的原因は正確
には分らないが、恐らくSが増加すると二次再結
晶に不適切なAlN析出物が多くなるためと考えら
れる。Sが0.007%以下の範囲内ではS量が少な
いほど二次再結晶が若干安定するようであり、ま
た溶鋼段階でSを下げておけば、仕上高温焼鈍時
の脱S処理が容易になるので望ましい。Sは低い
ほど二次再結晶が安定して得られるので望まし
く、熱延板焼鈍後MnSの析出がほとんど見られ
ない添加量、即ち0.007%を超えない範囲で良好
な磁性が安定して得られるが、現状の溶製技術で
はコストを高くせずにSを容易に下げ得る範囲と
して0.001%以上が一般的である。
%,0.015%,0.025%であるC:0.055%,Si:
3.45%、酸可溶性Al:0.030%,N:0.0085%を
含有した4種類の鋼の厚さ40mmの小試片を1200℃
に加熱し、スラブ抽出後、大気放冷で1000℃と
し、1000℃の炉中に30sec保持し、その後3パス
の熱延で2.3mmにし、1100℃×2min、連続焼鈍
し、さらに0.30mmに冷延し、湿水素雰囲気中で脱
炭焼鈍し、NgOを塗布後に1200℃×20hrの仕上
高温焼鈍を行なつた成品の結晶粒マクロ組織を示
す。第1図から分るように、S含有量が0.007%
以下の場合に二次再結晶不良の発生は全くない。
かかる現象は、Siが4.5%以下の範囲であれば、
S含有量が0.007%以下の場合同様の効果が得ら
れた。したがつて、本発明では0.007%以下を限
定範囲とした。このSの影響の冶金的原因は正確
には分らないが、恐らくSが増加すると二次再結
晶に不適切なAlN析出物が多くなるためと考えら
れる。Sが0.007%以下の範囲内ではS量が少な
いほど二次再結晶が若干安定するようであり、ま
た溶鋼段階でSを下げておけば、仕上高温焼鈍時
の脱S処理が容易になるので望ましい。Sは低い
ほど二次再結晶が安定して得られるので望まし
く、熱延板焼鈍後MnSの析出がほとんど見られ
ない添加量、即ち0.007%を超えない範囲で良好
な磁性が安定して得られるが、現状の溶製技術で
はコストを高くせずにSを容易に下げ得る範囲と
して0.001%以上が一般的である。
本発明の成分上のもう一つの特徴はMn,Pに
ある。本発明では、最高等級の鉄損を得るために
素材中のSi量を3.0%以上とすることを目標とし
ているが、この高Si材を低温スラブ加熱とその後
の熱延を採用した場合に発生する二次再結晶不良
を低S化によつて解決している。したがつて、二
次再結晶に対する析出物としてのMnSの働らき
が無くなるので、得られる製品の磁束密度が比較
的に低い。本発明者等は、MnとPをそれぞれ適
切な量に制御することによつて、B10として
1.89Tesla以上の磁束密度が安定して得られるこ
とを見い出した。第2図はB10に及ぼすMn,Pの
影響を示す図である。C:0.050%,Si:3.40
%、S:0.002%、酸可溶性Al:0.028%,N:
0.0080を含有し、MnとPとが種々変化している
厚40mmの小試片を1150℃に加熱し、スラブ抽出後
に3パスの熱延で2.3mm厚の熱延板とした。この
時の熱延完了温度は約820℃であつた。この熱延
板を1100℃×2min連続焼鈍し、さらに0.30mmに
冷延し、湿水素雰囲気中で脱炭焼鈍し、MgOを
塗布後に1200℃×20hrの仕上高温焼鈍を行なつて
得られた成品のB10(Tesla)を、第2図に示す。
Mn量が少なくなると二次再結晶が不安定にな
り、多くなるとB10が高くなるが、一定以上添加
しても改善効果が無く、添加合金量が多くなり不
経済である。Pについては、少ないとB10が悪
く、多くなると、冷延時に割れる頻度が多くなり
又二次再結晶不良の発生割合が多くなる。以上の
理由からB10が1.89Tesla以上の磁束密度で、かつ
二次再結晶が安定しており、割れ問題の少ない範
囲としてMn:0.08〜0.45%、P:0.015〜0.045%
を本発明範囲とした。
ある。本発明では、最高等級の鉄損を得るために
素材中のSi量を3.0%以上とすることを目標とし
ているが、この高Si材を低温スラブ加熱とその後
の熱延を採用した場合に発生する二次再結晶不良
を低S化によつて解決している。したがつて、二
次再結晶に対する析出物としてのMnSの働らき
が無くなるので、得られる製品の磁束密度が比較
的に低い。本発明者等は、MnとPをそれぞれ適
切な量に制御することによつて、B10として
1.89Tesla以上の磁束密度が安定して得られるこ
とを見い出した。第2図はB10に及ぼすMn,Pの
影響を示す図である。C:0.050%,Si:3.40
%、S:0.002%、酸可溶性Al:0.028%,N:
0.0080を含有し、MnとPとが種々変化している
厚40mmの小試片を1150℃に加熱し、スラブ抽出後
に3パスの熱延で2.3mm厚の熱延板とした。この
時の熱延完了温度は約820℃であつた。この熱延
板を1100℃×2min連続焼鈍し、さらに0.30mmに
冷延し、湿水素雰囲気中で脱炭焼鈍し、MgOを
塗布後に1200℃×20hrの仕上高温焼鈍を行なつて
得られた成品のB10(Tesla)を、第2図に示す。
Mn量が少なくなると二次再結晶が不安定にな
り、多くなるとB10が高くなるが、一定以上添加
しても改善効果が無く、添加合金量が多くなり不
経済である。Pについては、少ないとB10が悪
く、多くなると、冷延時に割れる頻度が多くなり
又二次再結晶不良の発生割合が多くなる。以上の
理由からB10が1.89Tesla以上の磁束密度で、かつ
二次再結晶が安定しており、割れ問題の少ない範
囲としてMn:0.08〜0.45%、P:0.015〜0.045%
を本発明範囲とした。
MnとPで効果のある理由は、かならずしも明
確になつているとは言えないが、MnとPが本発
明範囲の適当量にあると、二次再結晶前の冷延後
の一次再結晶粒の大きさが小さく均一であり、か
つ再結晶集合組織として{100}面結晶方位が少
ない現象がある。この現象があると二次再結晶が
安定し、かつB10が高くなると考えられる。そし
て、このような一次再結晶組織の特徴は、熱延板
焼銃後、冷延前の鋼中炭化物の分散状態が徴細均
一に変化したことが主原因と考えられる。この
Mn,Pの効果は鋼中Cが0.025%以上(α→γ変
態あり)の材料でより顕著に出ることからも推察
出来る。
確になつているとは言えないが、MnとPが本発
明範囲の適当量にあると、二次再結晶前の冷延後
の一次再結晶粒の大きさが小さく均一であり、か
つ再結晶集合組織として{100}面結晶方位が少
ない現象がある。この現象があると二次再結晶が
安定し、かつB10が高くなると考えられる。そし
て、このような一次再結晶組織の特徴は、熱延板
焼銃後、冷延前の鋼中炭化物の分散状態が徴細均
一に変化したことが主原因と考えられる。この
Mn,Pの効果は鋼中Cが0.025%以上(α→γ変
態あり)の材料でより顕著に出ることからも推察
出来る。
次にスラブ加熱温度の限定理由について述べ
る。
る。
本発明で限定した成分範囲の場合、スラブ加熱
温度として従来においては常識となつていた1300
℃を超える高温加熱が必要でなくなることを本発
明者等は見い出した。さらに、画期的なことに同
一磁束密度下の比較をした場合に、むしろスラブ
加熱温度の低いものほど鉄損が大巾に良いことを
見い出した。すなわち、本発明の構成要件の一つ
である低温スラブ加熱は、製造コストを下げ、そ
して連続鋳造鋳片を容易に採用し得るという目標
であると同時に、鉄損を向上させる手段ともなつ
ているのである。
温度として従来においては常識となつていた1300
℃を超える高温加熱が必要でなくなることを本発
明者等は見い出した。さらに、画期的なことに同
一磁束密度下の比較をした場合に、むしろスラブ
加熱温度の低いものほど鉄損が大巾に良いことを
見い出した。すなわち、本発明の構成要件の一つ
である低温スラブ加熱は、製造コストを下げ、そ
して連続鋳造鋳片を容易に採用し得るという目標
であると同時に、鉄損を向上させる手段ともなつ
ているのである。
第3図は第2図で示した同一条件でスラブ加熱
温度のみを1350℃に変更して行なつた時の磁性
を、スラブ加熱温度1150℃の場合と比較して示し
たものである。スラブ加熱温度の低い場合の磁性
は高い場合に比べ、同一磁束密度下での鉄損が格
段に良い。本発明ではスラブ加熱時にノロ発生の
無い1280℃以下を限定範囲とした。そして、この
温度以下であれば、素材中にSiを3.0%以上含有
させるならば、最高等級の製品(0.30mm板厚でw
17/50が1.05w/Kg以下)が得られる。スラブ加
熱の下限は特に決めないが、1050℃より下ると熱
延時の必要動力が大きくなり、又鋼板形状も悪く
なるので、工業的安定生産のためには1050℃以上
が望ましい。
温度のみを1350℃に変更して行なつた時の磁性
を、スラブ加熱温度1150℃の場合と比較して示し
たものである。スラブ加熱温度の低い場合の磁性
は高い場合に比べ、同一磁束密度下での鉄損が格
段に良い。本発明ではスラブ加熱時にノロ発生の
無い1280℃以下を限定範囲とした。そして、この
温度以下であれば、素材中にSiを3.0%以上含有
させるならば、最高等級の製品(0.30mm板厚でw
17/50が1.05w/Kg以下)が得られる。スラブ加
熱の下限は特に決めないが、1050℃より下ると熱
延時の必要動力が大きくなり、又鋼板形状も悪く
なるので、工業的安定生産のためには1050℃以上
が望ましい。
本発明で用いるスラブは連続鋳造法によるも
の、分塊法によるもの、いずれでも良い。特に省
力化、歩留向上の他に、化学成分の均一化による
成品長手方向の磁性均一化の期待出来る連続鋳造
スラブが望ましい。従来の製造において連続鋳造
スラブを高温スラブ加熱した場合には特開昭53−
19913号公報に述べられているように、二次再結
晶不良が発生し、安定した生産が不可能であつ
た。しかし、本発明の方法によれば、スラブ加熱
時に結晶粒の異常成長が生ずる約1320℃以下の
1280℃より低い温度条件でスラブ加熱を行なうの
で、二次再結晶不良の発生は皆無である。
の、分塊法によるもの、いずれでも良い。特に省
力化、歩留向上の他に、化学成分の均一化による
成品長手方向の磁性均一化の期待出来る連続鋳造
スラブが望ましい。従来の製造において連続鋳造
スラブを高温スラブ加熱した場合には特開昭53−
19913号公報に述べられているように、二次再結
晶不良が発生し、安定した生産が不可能であつ
た。しかし、本発明の方法によれば、スラブ加熱
時に結晶粒の異常成長が生ずる約1320℃以下の
1280℃より低い温度条件でスラブ加熱を行なうの
で、二次再結晶不良の発生は皆無である。
以上のような普通鋼なみの低温スラブ加熱で最
高等級の鉄損を可能にした本発明では、次のよう
な利点のある熱延方法を容易に用い得る。
高等級の鉄損を可能にした本発明では、次のよう
な利点のある熱延方法を容易に用い得る。
最近の連続鋳造技術の進歩により連続鋳造の生
産性が連続熱延機の能力に匹適するほ大きくなつ
たため、連続鋳造機と連続熱延機を直結して材料
を流しても、連続熱延材の材料待ち時間が無くな
つた。そこで、連続鋳造後にスラブを冷却するこ
となく、スラブ顕熱を利用して直接に熱延する方
法、あるいはスラブ温度特に表面温度が若干下が
つた場合には復熱炉に装入するか、ごく簡単な普
通鋼用の加熱炉で短時間加熱した後、熱延する方
法である。このような熱延方法は省エネルギーを
目的に普通鋼の製造において、盛んに行なわれつ
つある。しかしながら、一方向性電磁鋼板におい
ては高温度、長時間のスラブ加熱が必要であつた
ため、一方向性電磁鋼板専用の高温スラブ加熱炉
を設置する必要があり、連続鋳造と連続熱延の直
結工程の採用が出来なかつた。本発明のように低
温スラブ加熱が良いということになると、直結工
程の採用が容易易になり、普通鋼なみの効率的な
熱延が可能になる。さらに、鋳造後に冷却しない
直結工程になると珪素鋼特有の次のような利点が
ある。すなわち、Siを含有するスラブは熱伝導が
悪いため、スラブ冷却中に表層部と中心部との温
度差が大きくなり、熱応力が発生し、スラブ内部
割れが生じ、歩留り低下になるが、直結工程のよ
うにスラブ冷却をしない場合にはこのスラブ内部
割れの問題が解消する。
産性が連続熱延機の能力に匹適するほ大きくなつ
たため、連続鋳造機と連続熱延機を直結して材料
を流しても、連続熱延材の材料待ち時間が無くな
つた。そこで、連続鋳造後にスラブを冷却するこ
となく、スラブ顕熱を利用して直接に熱延する方
法、あるいはスラブ温度特に表面温度が若干下が
つた場合には復熱炉に装入するか、ごく簡単な普
通鋼用の加熱炉で短時間加熱した後、熱延する方
法である。このような熱延方法は省エネルギーを
目的に普通鋼の製造において、盛んに行なわれつ
つある。しかしながら、一方向性電磁鋼板におい
ては高温度、長時間のスラブ加熱が必要であつた
ため、一方向性電磁鋼板専用の高温スラブ加熱炉
を設置する必要があり、連続鋳造と連続熱延の直
結工程の採用が出来なかつた。本発明のように低
温スラブ加熱が良いということになると、直結工
程の採用が容易易になり、普通鋼なみの効率的な
熱延が可能になる。さらに、鋳造後に冷却しない
直結工程になると珪素鋼特有の次のような利点が
ある。すなわち、Siを含有するスラブは熱伝導が
悪いため、スラブ冷却中に表層部と中心部との温
度差が大きくなり、熱応力が発生し、スラブ内部
割れが生じ、歩留り低下になるが、直結工程のよ
うにスラブ冷却をしない場合にはこのスラブ内部
割れの問題が解消する。
次に、使用するスラブの厚みであるが、従来の
スラブ高温加熱の方法では150〜300mm厚が一般的
であつた。スラブは加熱後に、粗熱延機で30〜70
mmの中間品に熱延し、さらに複数の連続した仕上
熱延機で所定の厚みの熱延板にする。このような
従来の方法によれば、使用スラブの厚みが薄くな
ると、スラブ加熱炉内で高温のため変形して抽出
不可能になるかあるいは加熱炉長がきわめて長大
になるという理由から不可能であつた。しかるに
スラブを加熱することなく、鋳造から直接に熱延
することの可能な本発明の場合スラブを薄く鋳造
し、粗熱延を省略し、そのまま仕上熱延すること
が可能となり、熱延は極めて効率的に行なうこと
が出来る。この場合の厚みは、薄すぎると鋳造時
の生産性が悪くなり、厚すぎると仕上熱延機の負
荷が過大になるので、30〜70mmの範囲が適切であ
る。
スラブ高温加熱の方法では150〜300mm厚が一般的
であつた。スラブは加熱後に、粗熱延機で30〜70
mmの中間品に熱延し、さらに複数の連続した仕上
熱延機で所定の厚みの熱延板にする。このような
従来の方法によれば、使用スラブの厚みが薄くな
ると、スラブ加熱炉内で高温のため変形して抽出
不可能になるかあるいは加熱炉長がきわめて長大
になるという理由から不可能であつた。しかるに
スラブを加熱することなく、鋳造から直接に熱延
することの可能な本発明の場合スラブを薄く鋳造
し、粗熱延を省略し、そのまま仕上熱延すること
が可能となり、熱延は極めて効率的に行なうこと
が出来る。この場合の厚みは、薄すぎると鋳造時
の生産性が悪くなり、厚すぎると仕上熱延機の負
荷が過大になるので、30〜70mmの範囲が適切であ
る。
以上のようにして得た熱延板は850〜1200℃の
範囲で短時間の連続焼鈍を行う。焼鈍温度が850
℃未満では高磁束密度が得られず、1200℃を超え
ると二次再結晶が完全でなくなる。焼鈍時間とし
て30分を超えると生産能率が極めて悪くなり、
30sec未満では熱処理の効果がほとんど無くな
る。熱延板の連続焼鈍後、冷延により最終板厚と
する。本発明では高磁束密度一方向性電磁鋼板を
得ることを目的としているので冷延圧下率として
80%以上の強圧下が必要である。次に湿水素雰囲
気中で脱炭焼鈍し、焼付き防止を目的とした焼鈍
分離剤を塗布し、さらに二次再結晶と純化を目的
とした仕上高温焼鈍を行ない成品となす。
範囲で短時間の連続焼鈍を行う。焼鈍温度が850
℃未満では高磁束密度が得られず、1200℃を超え
ると二次再結晶が完全でなくなる。焼鈍時間とし
て30分を超えると生産能率が極めて悪くなり、
30sec未満では熱処理の効果がほとんど無くな
る。熱延板の連続焼鈍後、冷延により最終板厚と
する。本発明では高磁束密度一方向性電磁鋼板を
得ることを目的としているので冷延圧下率として
80%以上の強圧下が必要である。次に湿水素雰囲
気中で脱炭焼鈍し、焼付き防止を目的とした焼鈍
分離剤を塗布し、さらに二次再結晶と純化を目的
とした仕上高温焼鈍を行ない成品となす。
次に本発明の実施例を示す。
実施例 1
C:0.053%、Si:3.30%、Mn:0.25%、P:
0.030%、S:0.006%、酸可溶性Al:0.027%、
N:0.0090%を含有する溶鋼を鋼塊となし、熱延
により250mm厚のスラブと成した。スラブを1150
℃の温度に加熱した後、熱延して2.3mmの熱延板
を作つた。熱延板を1080℃×2min、焼鈍した
後、0.30mmの最終板厚まで冷延し、850℃の温度
で湿水素中の脱炭焼鈍を行なつた。さらにMgO
を塗布後、1200℃×20hrの仕上高温焼鈍を行なつ
た。
0.030%、S:0.006%、酸可溶性Al:0.027%、
N:0.0090%を含有する溶鋼を鋼塊となし、熱延
により250mm厚のスラブと成した。スラブを1150
℃の温度に加熱した後、熱延して2.3mmの熱延板
を作つた。熱延板を1080℃×2min、焼鈍した
後、0.30mmの最終板厚まで冷延し、850℃の温度
で湿水素中の脱炭焼鈍を行なつた。さらにMgO
を塗布後、1200℃×20hrの仕上高温焼鈍を行なつ
た。
成品の圧延方向の磁性は B10=1.91Tesla
W17/50=1.01w/Kg
であつた。
二次再結晶不良の発生は皆無であつた。
実施例 2
C:0.058%、Si:3.45%、Mn:0.20%、P:
0.035%、S:0.005%、酸可溶性Al:0.026%、
N:0.0090%を含有する溶鋼を連続鋳造により
250mm厚のスラブと成し、250℃まで冷却した。ス
ラブを1200℃の温度に加熱した後、熱延して2.3
mmの熱延板を作つた。この熱延板を1080℃×
2min、焼鈍した後、0.30mmの最終板厚まで冷延
し、850℃の温度で湿水素中の脱炭焼鈍を行なつ
た。さらにMgOを塗布後、1200℃×20hrの仕上
高温焼鈍を行なつた。
0.035%、S:0.005%、酸可溶性Al:0.026%、
N:0.0090%を含有する溶鋼を連続鋳造により
250mm厚のスラブと成し、250℃まで冷却した。ス
ラブを1200℃の温度に加熱した後、熱延して2.3
mmの熱延板を作つた。この熱延板を1080℃×
2min、焼鈍した後、0.30mmの最終板厚まで冷延
し、850℃の温度で湿水素中の脱炭焼鈍を行なつ
た。さらにMgOを塗布後、1200℃×20hrの仕上
高温焼鈍を行なつた。
成品の圧延方向の磁性は、 B10=1.91Tesla
W17/50=0.97w/Kg
であつた。
二次再結晶不良の発生は皆無であつた。
実施例 3
C:0.055%、Si:3.35%、Mn:0.20%、P:
0.035%、S:0.006%、酸可溶性Al:0.027%、
N:0.009%を含有する溶鋼を250mm厚の鋳型で連
続鋳造により鋳造した。溶鋼の凝固後に冷却する
ことなく速かに台車式の保熱炉に装入し、平均ス
ラブ温度が約1130℃になつた時点で熱延し、2.3
mmの熱延板を作つた。この熱延板を1060℃×
2min焼鈍した後、0.30mmの最終板厚まで冷延
し、850℃の温度で湿水素中の脱炭焼鈍を行なつ
た、さらにMgOを塗布後、1200℃×20hrの仕上
高温焼鈍を行なつた。
0.035%、S:0.006%、酸可溶性Al:0.027%、
N:0.009%を含有する溶鋼を250mm厚の鋳型で連
続鋳造により鋳造した。溶鋼の凝固後に冷却する
ことなく速かに台車式の保熱炉に装入し、平均ス
ラブ温度が約1130℃になつた時点で熱延し、2.3
mmの熱延板を作つた。この熱延板を1060℃×
2min焼鈍した後、0.30mmの最終板厚まで冷延
し、850℃の温度で湿水素中の脱炭焼鈍を行なつ
た、さらにMgOを塗布後、1200℃×20hrの仕上
高温焼鈍を行なつた。
成品の圧延方向の磁性は、 B=10=1.90Tesla
W17/50=1.04w/Kg
であつた。
二次再結晶不良の発生は皆無であつた。
実施例 4
C:0.060%、Si:3.35%、Mn:0.15%、P:
0.030%、S:0.002%、酸可溶性Al:0.028%、
N:0.0090%を含有する溶鋼を250mm厚の鋳型で
連続鋳造により鋳造した。その際溶鋼の凝固後に
冷却を出来るだけ少なくする配慮として、例えば
連続鋳造機内の保温そして冷えやすいスラブ端面
を短時間ガス加熱を行なつた、速かに熱延機入口
にスラブを移動し、スラブ断面中心が約1200℃、
そして表層部が約1050℃の時点で熱延を開始し
た。板厚2.3mmの熱延板とした。この熱延板を
1060℃×2min焼鈍した後、0.30mmの最終板厚ま
で冷却し、850℃の温度で湿水素中の脱炭焼鈍を
行なつた。さらにMgOを塗布後、1200℃×20hr
の仕上高温焼鈍を行なつた。
0.030%、S:0.002%、酸可溶性Al:0.028%、
N:0.0090%を含有する溶鋼を250mm厚の鋳型で
連続鋳造により鋳造した。その際溶鋼の凝固後に
冷却を出来るだけ少なくする配慮として、例えば
連続鋳造機内の保温そして冷えやすいスラブ端面
を短時間ガス加熱を行なつた、速かに熱延機入口
にスラブを移動し、スラブ断面中心が約1200℃、
そして表層部が約1050℃の時点で熱延を開始し
た。板厚2.3mmの熱延板とした。この熱延板を
1060℃×2min焼鈍した後、0.30mmの最終板厚ま
で冷却し、850℃の温度で湿水素中の脱炭焼鈍を
行なつた。さらにMgOを塗布後、1200℃×20hr
の仕上高温焼鈍を行なつた。
成品の圧延方向の磁性は B10=1.89Tesla
W17/50=1.05w/Kg
であつた。
以上の実施例は板厚0.30mmの成品の製造法につ
いて述べたものであるが、本発明は之に限定され
るものではなく、板厚0.3mm未満の成品について
も適用することができることは勿論である。
いて述べたものであるが、本発明は之に限定され
るものではなく、板厚0.3mm未満の成品について
も適用することができることは勿論である。
以上詳述した如く本発明は熱延に先立つて行う
スラブ加熱温度を従来の技術に比し、画期的に低
くすることを可能にしたので、使用エネルギの減
少、ノロの発生の皆無によつて大巾な製造コスト
安になり、また、高温スラブ加熱材に比し、同一
の磁束密度において格段に鉄損が良く、更に、本
発明は低温スラブ加熱が可能なるが故に連続鋳造
スラブの適用が容易であるので製造コスト安はむ
ろん、成品長手方向の成分均一による磁性均一と
いう工業的安定生産が可能である等、産業上稗益
するところが極めて大である。
スラブ加熱温度を従来の技術に比し、画期的に低
くすることを可能にしたので、使用エネルギの減
少、ノロの発生の皆無によつて大巾な製造コスト
安になり、また、高温スラブ加熱材に比し、同一
の磁束密度において格段に鉄損が良く、更に、本
発明は低温スラブ加熱が可能なるが故に連続鋳造
スラブの適用が容易であるので製造コスト安はむ
ろん、成品長手方向の成分均一による磁性均一と
いう工業的安定生産が可能である等、産業上稗益
するところが極めて大である。
第1図はS含有量がそれぞれ0.004%、0.007
%、0.015%、0.025%である4種類の鋼スラブか
らの成品の結晶粒マクロ組織を示す写真図、第2
図はB10に及ぼすMn、Pの影響を示す図、第3図
は第2図で示した同一条件でスラブ加熱温度のみ
を1350℃に変更して行なつた時の磁性を、スラブ
加熱温度1150℃の場合と比較して示した図であ
る。第2図において:×B10<1.80、△1.80B10
<1.89、○1.89B101.91、●1.91<B10、(単位
Tesla)。
%、0.015%、0.025%である4種類の鋼スラブか
らの成品の結晶粒マクロ組織を示す写真図、第2
図はB10に及ぼすMn、Pの影響を示す図、第3図
は第2図で示した同一条件でスラブ加熱温度のみ
を1350℃に変更して行なつた時の磁性を、スラブ
加熱温度1150℃の場合と比較して示した図であ
る。第2図において:×B10<1.80、△1.80B10
<1.89、○1.89B101.91、●1.91<B10、(単位
Tesla)。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 C:0.025〜0.075%、Si:3.0〜4.5%、酸可
溶性Al:0.010〜0.060%、N:0.0030〜0.0130
%、S:0.007%以下、Mn:0.08〜0.45%、P:
0.015〜0.045%、残部Fe及び不可避不純物よりな
る一方向性電磁鋼板用スラブを1280℃を超えない
温度に加熱した後、熱間圧延により熱延板とな
し、次いで該熱延板を850〜1200℃の温度範囲で
短時間焼鈍後、80%以上の強圧下冷間圧延を施し
て最終板厚とし、得られた冷延板を湿水素中で連
続脱炭焼鈍し、次いで焼鈍分離剤を塗布した後、
仕上高温焼鈍を行うことを特徴とする鉄損の良い
一方向性電磁鋼板の製造方法。 2 一方向性電磁鋼板用スラブとして連続鋳造ス
ラブを用いることを特徴とする特許請求の範囲第
1項記載の方法。 3 連続鋳造スラブを冷却することなく、スラブ
顕熱を利用して直接熱間圧延することを特徴とす
る特許請求の範囲第2項記載の方法。 4 30〜70mmの厚さを有する連続鋳造スラブを用
いることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載
の方法。 5 連続鋳造スラブを冷却することなく加熱炉に
装入し、スラブ内の温度分布を均一にした後に、
熱間圧延することを特徴とする特許請求の範囲第
2項記載の方法。
Priority Applications (9)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57165066A JPS5956522A (ja) | 1982-09-24 | 1982-09-24 | 鉄損の良い一方向性電磁鋼板の製造方法 |
| GB08325076A GB2130241B (en) | 1982-09-24 | 1983-09-20 | Method for producing a grain-oriented electrical steel sheet having a high magnetic flux density |
| US06/534,293 US4623407A (en) | 1982-09-24 | 1983-09-21 | Method for producing a grain-oriented electrical steel sheet having a high magnetic flux density |
| SE8305095A SE460482B (sv) | 1982-09-24 | 1983-09-21 | Kornorienterad elektrotunnplaat |
| CA000437373A CA1210670A (en) | 1982-09-24 | 1983-09-22 | Grain-oriented electrical steel sheet having a high magnetic flux density |
| IT22974/83A IT1167387B (it) | 1982-09-24 | 1983-09-23 | Procedimento per produrre un nastro elettrico di acciaio a grana orientata dotato di una elevata densita' del flusso magnetico |
| DE3334519A DE3334519C2 (de) | 1982-09-24 | 1983-09-23 | Verfahren zur Herstellung von kornorientiertem Elektroblech mit hoher magnetischer Induktion |
| FR8315933A FR2533586B1 (fr) | 1982-09-24 | 1983-09-23 | Procede de fabrication d'une tole d'acier electrique a grain oriente ayant une haute densite de flux magnetique |
| KR1019830004473A KR890000882B1 (ko) | 1982-09-24 | 1983-09-24 | 높은 자속밀도를 가진 방향성 전기강판의 제조방법 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57165066A JPS5956522A (ja) | 1982-09-24 | 1982-09-24 | 鉄損の良い一方向性電磁鋼板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5956522A JPS5956522A (ja) | 1984-04-02 |
| JPS6160896B2 true JPS6160896B2 (ja) | 1986-12-23 |
Family
ID=15805213
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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