JPS6160824B2 - - Google Patents

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JPS6160824B2
JPS6160824B2 JP54014408A JP1440879A JPS6160824B2 JP S6160824 B2 JPS6160824 B2 JP S6160824B2 JP 54014408 A JP54014408 A JP 54014408A JP 1440879 A JP1440879 A JP 1440879A JP S6160824 B2 JPS6160824 B2 JP S6160824B2
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solution
column
solvent
monoisocyanate
reaction vessel
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JP54014408A
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Kosuteru Yohanesu
Haitokeemuperu Peeteru
Fuuruman Peeteru
Horukeruto Herumuuto
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Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
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Publication date
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Publication of JPS6160824B2 publication Critical patent/JPS6160824B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C263/00Preparation of derivatives of isocyanic acid
    • C07C263/10Preparation of derivatives of isocyanic acid by reaction of amines with carbonyl halides, e.g. with phosgene

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、N−アルキルカルバミン酸クロライ
ドを含む商業的溶液から、不活性溶媒の存在下で
N−アルキルカルバミン酸クロライドを熱分解
し、そして蒸留により純粋なモノイソシアネート
を回収することによる、アルキルモノイソシアネ
ートの連続製造改良法に関する。
アミンとホスゲンとを反応させることによりイ
ソシアネートが製造され得ることは公知である。
該反応はカルバミン酸クロライド段階を経て起こ
り、カルバミン酸クロライドは昇温で相当するイ
ソシアネート及び塩化水素に分解する。製造され
るべきイソシアネートの沸点がカルバミン酸クロ
ライドの分解温度より顕著に高い場合、分解中生
成される塩化水素は、特に不活性有機溶媒が用い
られる場合、困難なく反応帯域から除去され得
る。しかしながら、カルバミン酸クロライドの分
解温度がイソシアネートの沸点に近い又は沸点よ
り高い場合、イソシアネートは気体帯域に入い
り、該帯域において該イソシアネートは塩化水素
と再結合してカルバミン酸クロライドを生成す
る。したがつて、分解は不完全であり、得られる
イソシアネートはカルバミン酸クロライドで汚染
されている。
上記概略した事態は、脂肪族基が1ないし3個
の炭素原子を含む脂肪族モノイソシアネートに対
して当てはまり、その難点はメチルイソシアネー
トの製造の際最も大きい。
上記の難点を除去するよう志向された多数の方
法が特許文献に記載されている。多数の刊行物
に、塩化水素受容体を用いるカルバミン酸クロラ
イドの分解法が記載されている。
かくして、有機塩基(例えば第3アミン)又は
カルボン酸ジアルキルアミド(独国公開明細書第
1593554号)又はテトラアルキル尿素(米国特許
第3644461号)の存在下、有機溶媒中で、カルバ
ミン酸クロライドからイソシアネートが製造され
得ることは公知である。さらに、独国公告明細書
第2156761号は水の使用を記載しており、英国特
許第1208862号は塩化水素を吸収するための無機
塩基の水性溶液又は懸濁液の使用を記載してい
る。オレフインもまた、塩化水素受容体として挙
げられている(独国公開明細書第2210285号)。
上記に挙げた方法はいずれも、二次生成物(腐
蝕性有機又は無機塩もしくはアルキルクロライ
ド)が生成され、そして相当な費用をかけて仕上
げられねばならないか、又は大気汚染源となると
いう重大な欠点を有する。加えて、有機塩基が用
いられる場合、二量体の又は三量体のイソシアネ
ートが二次反応により生成される危険がある。水
の存在下では、カルバミン酸クロライドのかなり
の割合が加水分解されて相当のアミン塩酸塩を生
成する。
N−アルキルカルバミン酸クロライドから脂肪
族又は芳香族ヒドロキシル化合物との反応により
塩化水素を脱離除去させて相当するN−アルキル
カルバミン酸エステルが最初につくられ、次いで
これらのカルバミン酸エステルを熱分解すること
によりイソシアネートが得られ得るということも
知られている。〔Houben−Weyl,Methoden der
organischen Chemie,Vol.8、第126頁、1952)。
かくして、相当するモノイソシアネートが、N
−アルキルカルバミン酸−2−ヒドロキシエチル
エステル(米国特許第3076007号)又はN−アル
キルカルバミン酸−β−ナフチルエステル(独国
公開明細書第2512514号)から熱分解により遊離
され得る。
これらの蒸発多段階法の欠点は、一方では分解
生成物が熱分解の終了時に部分的に再結合してカ
ルバミン酸エステルを生成し、他方では非揮発性
二次生成物が高沸ヒドロキシル化合物中に蓄積す
るということにある。
低沸脂肪族モノイソシアネートが特別な方法を
用いて有機溶媒中のカルバミン酸クロライドの熱
分解により直接製造され得ることも知られてい
る。
独国公告明細書第1193034号及び米国特許第
3388145号によれば、カルバミン酸クロライドの
熱分解は、還流凝縮器及び分離活性カラムを有す
る反応器中で行なわれる。塩化水素は還流凝縮器
を通つて逃散し、一方イソシアネート、カルバミ
ン酸クロライド、及び溶媒は保持される。生成さ
れるイソシアネートは、該カラムに入いり、そし
て該カラムの頭部から除去され得る。イソシアネ
ートのほとんどは還流分離器を通じてもどされ、
その結果該カラム中で上昇しているカルバミン酸
クロライドは反応器中にもどされる。
この方法は、アルキルイソシアネートのバツチ
式製造のために特に実験室的規模で顕著に適して
いるが、それでもやはり、該方法は、これらの刊
行物の原理に従うと大規模な連続法を非常に複雑
にする欠点が伴なう。これらの欠点は次の如きで
ある: 1 反応器中及びカラム中に存在するイソシアネ
ートの小部分のみしかカラムの頭部から除去さ
れ得ず、一方このイソシアネートの大部分は、
溜め溶液(sump solution)として、残留する
非分解カルバミン酸クロライドと一緒に反応器
から除去される。それにもかかわらず、比較的
多くの生成物がカラムの頭部から除去される場
合、このようにして除去された生成物は純粋な
モノイソシアネートではない。その場合、その
代わりに、カラムの頭部においてかなりの割合
のカルバミン酸クロライドを含む混合物を得る
ことしか可能でない。この欠点は、一層大きい
分離効果を有するカラムを用いてさえ克服され
得ない。
2 カラムの頭部においてカルバミン酸クロライ
ドを含まないイソシアネートを得るためには、
高い還流比でカラムを乾燥しなければならず、
これはエネルギーの高消費を伴なう。
3 残留する非分解カルバミン酸クロライドを分
解するためには、反応器の溜めから除去される
イソシアネート含有カルバミン酸クロライド溶
液は、任意に該溶媒の一部が分離された後、反
応器にもどされねばならない。これは必然的に
相当大きいイソシアネート循環路をもたらし、
究極的に非常に低い容量−時間の収率に通じ
る。
4 この大きなイソシアネート循環路の別の効果
は、イソシアネートの高濃度が反応器中で調整
されるということである。その場合、容易に揮
発するイソシアネートは該溶液が加熱されると
き優先的に蒸発され、そのため還流凝縮器を上
昇する生成物の蒸気は相当高いイソシアネート
含有率を有する。これは、究極的に、還流凝縮
器における塩化水素の熱除去の効率そしてこの
ことにより容量−時間の収率が著しく低減され
るという結果になる。
これらの欠点の結果として、上記方法が連続的
に行なわれる場合、反応生成物及びカルバミン酸
クロライドを分解するため必要な溶媒は繰り返し
再循環されねばならない。該混合物を繰り返し蒸
発させ及び凝縮させること、並びに反応器の蒸留
カラム中の高還流比の必要性は、一方では高エネ
ルギー消費、他方では収量の重大な損失をもたら
し、該収量の損失はイソシアネートとカルバミン
酸クロライドからの比較的高い分子量の誘導体及
び二次生成物の生成に起因する(例えばH.Ulrich
等、J.Org.Chem.29,2401(1964)参照)。
独国公開明細書第2411441号、第2411442号、第
2422211号、及び第2503270号には、上記方法の原
理に基づく改良方法が記載されている。
かくして、独国公開明細書第2411441号(米国
特許第3969389号に相当)は、還流凝縮器を有す
る反応器中でカルバミン酸クロライド溶液を還流
下で加熱することにより、カルバミン酸クロライ
ドが最初に部分的にイソシアネート及び塩化水素
に分解される方法を開示する。このようにして生
成されたイソシアネートは、次いで別の装置で単
離される。
上記の欠点はこの方法にも当てはまり、そして
それに加えて装置の費用が相当かかる。
独国公開明細書第2411442号(米国特許第
3991094号に相当)には、還流下のカルバミン酸
クロライドの熱分解中、不活性ガス流が反応混合
物に通され、反応帯域から塩化水素を除去し、こ
れによりカルバミン酸クロライドの分解をそれが
完全に起こり得る点まで促進させる方法が記載さ
れている。しかしながら、実際には、この方法は
カルバミン酸クロライドの分解の顕著な増大をも
たらさず、何故なら不活性ガス流は選択的精留効
果を有さない故である。かくして、不活性ガスと
ともに反応帯域から除去される塩化水素の量が増
大するばかりでなく、それに応じて低沸イソシア
ネートの量もまた増大する。加えて、該方法は、
装置に関する費用が相当かかる。
上記の欠点はまた、独国公開明細書第2503270
号による方法にも当てはまる。この多段階法の第
1段階ではカルバミン酸クロライド溶液が還流下
で熱分解による処理が行なわれる。このようにし
て生成された溶液が、第2段階において、不活性
ガス流が通されながら、還流下で再び加熱され、
残留するカルバミン酸クロライドはほとんど完全
にイソシアネートに変換されるといわれる。
最後に、独国公開明細書第2422211号(米国特
許第3969388号に相当)は、カルバミン酸クロラ
イドからの塩化水素の除去が、その溶液を還流下
で2ないし6個の順次反応帯域で加熱することに
よつて行なわれ、次いでイソシアネートが単離さ
れる方法を開示する。しかしながら、実際には、
この方法では、第2反応帯域又はそれに続く反応
帯域のいずれにおいても塩化水素の検出可能な量
は脱離されない。これは、反応帯域から除去され
る溶液からイソシアネートを最初に単離させ、次
いで該溶液を次の反応帯域中に導入することによ
つてのみしか達成され得なかつた。
本発明の目的は、カルバミン酸クロライドを含
む商業的溶液を連続的に仕上げかつ高収率で相当
する純粋なモノイソシアネートを回収する方法で
あつて、不所望な程大きい生成物循環路、誘導体
及び二次生成物の生成の原因となる高い生成物損
失、並びに不所望な程高いエネルギー消費が避け
られる方法を提供することである。
本発明によれば、この目的は、次に詳細に記載
する方法によつて達成される。
本発明は、下記一般式 R−NH2 〔式中、Rは1ないし3個の炭素原子を含有す
る任意に不飽和のアルキル基を表わす〕 に相当するモノアミンのホスゲン化中蓄積し、か
つ下記一般式 R−NH−CO−Cl に相当するカルバミン酸クロライド、任意に下記
一般式 R−NCO 〔式中、Rは上記に定義された通りである〕 に相当するモノイソシアネート、及び80℃より高
くかつイソシアネートR−NCOの沸点より少な
くとも10℃高い沸点を有する不活性溶媒から実質
的になる型の商業的溶液を連続的に仕上げて純粋
なモノイソシアネートR−NCOを回収すること
を、相当するカルバミン酸クロライドを熱分解
し、このようにして得られたイソシアネート及び
すでに存在するイソシアネート(もし存在するな
ら)を蒸留することにより行なう方法において、
仕上げられるべき溶液が生成物循環路中に任意の
点で導入され、しかして該生成物循環路が下記
a,b,c及びdにより設置され、すなわち、 a 回収されるべきモノイソシアネート、分解さ
れるべきカルバミン酸クロライド、及び上記溶
媒から実質的になる溶液を蒸留カラム中に、カ
ラム溜めより上に位置する点において導入し、
該蒸留カラムの頭部において純粋なモノイソシ
アネートが蓄積し、その溜めにおいて任意に依
然として汚染されている溶媒が蓄積し、 b 該カラムから、aに記載した入口より上に位
置する点において、上記溶媒中の濃縮されたカ
ルバミン酸クロライド溶液であつて任意にモノ
イソシアネートを含む溶液から実質的になる液
状生成物流を除去し、そしてこの生成物流とa
に従い得られた溜め生成物の少なくとも一部と
を結合し、 c 還流濃縮器を有する反応容器中に、bに従い
得られた結合された流れを導入するか、あるい
は上記反応容器内でbに記載の結合を行ない、
但し、それらの結合の前及び/又は後に、又は
反応容器へのそれらの導入の前及び又は後に該
流れを加熱することにより、カルバミン酸クロ
ライドをモノイソシアネート及び塩化水素へ少
なくとも部分的に分解して液相が少なくとも部
分的に蒸発されることを保証することを条件と
し、そして d 生成した塩化水素をガスとして還流凝縮器よ
り上に逃散させ、同時に、還流凝縮器中で生成
する凝縮物の少なくとも一部を、aに従い蒸留
カラム中に導入されるべき溶液としてaに従う
循環路の始点にもどし、任意に汚染された溶媒
を最終的にcで記載した反応容器から液体とし
て同時に連続的に除去する、ことにより該生成
物循環路が設置されていることを特徴とする方
法に関する。
本発明による方法の出発溶液は、下記一般式 R−NH2 〔式中、Rは、1ないし3個の炭素原子を含む
任意に不飽和のアルキル基、特にメチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、又はアリル
基、一層好ましくはメチル基を表わす〕 に相当するモノアミンのホスゲン化中蓄積する型
の商業的溶液である。
上記出発溶液は、実質的に下記一般式 R−NH−CO−Cl に相当する上記カルバミン酸クロライド、及び任
意的に下記一般式 R−NCO に相当するモノイソシアネートが不活性溶媒中に
溶解されている溶液であり、該不活性溶媒は、ホ
スゲン化反応のための反応媒質としてあるいはホ
スゲン化が気相で行なわれる場合反応ガスを吸収
するための反応媒質として用いられ、かつ一般
に、80℃より高くかつ製造されるべきモノイソシ
アネートの沸点より少なくとも10℃高い沸点を有
する型の溶媒である。
これらの溶媒の適当な例は、n−ヘプタン、n
−アミルクロライド、1,2−ジクロロプロパ
ン、異性体ジクロロブタン、トルエン、キシレ
ン、エチルベンゼン、クロロベンゼン、ジクロロ
ベンゼン、酢酸ブチルエステル、及び酪酸エチル
エステルである。数種の溶媒が出発溶液中に存在
することも無論可能である。しかしながら、溶媒
としてのクロロベンゼンを含む出発溶液を使用す
ることが好ましい。
本発明による方法に用いられる商業的出発溶液
は、上記カルバミン酸クロライドを0.5ないし40
重量%の濃度で好ましくは2ないし15重量%の濃
度で、及び任意に存在し得る上記モノイソシアネ
ートを0ないし30重量%の濃度で好ましくは0な
いし10重量%の濃度で含有する。
問題の型の商業的出発化合物は、慣用法により
製造され得る。それらは、例えば、上記溶媒に溶
解した相当するモノアミンの溶液をホスゲン化す
ることによつて得られ得る(例えば、W.
Siefken,Liebigs Ann,Chem.562,(1949)参
照)。
しかしながら、該溶液は、相当するモノアミン
を気相でホスゲン化し、次いで生成された反応ガ
スを上記溶媒中に吸収させることにより、非常に
簡単に得られ得る。
この目的のため、0ないし300℃の温度を有す
る気体状モノアミンが、モノアミン1モル当たり
少なくとも1モルの10ないし300℃の温度を有す
る気体状ホスゲンと、任意に希釈不活性ガス又は
蒸気質の溶媒と混合して反応させられる。反応温
度は、一般に、240ないし400℃の範囲にあり、好
ましくは300ないし360゜の範囲にある。
このような気相反応を、次のメチルアミンのホ
スゲン化により例示する。
ケニツクス(KENICS)社によつて製造された
型の標準市販型の円筒形固定混合機(static
mixer)中に、1時間当たり150モルの180℃に加
熱されたホスゲンガスを連続的に導入する。同時
に、1時間当たり100モルの180℃に加熱されたメ
チルアミンガスを、固定混合機のすぐ前のホスゲ
ンガス流中に共軸方向で連続的に導入する。固定
混合機の寸法は、反応ガスがおおよそ0.1秒の滞
留時間で固定混合機を通じて流れるように選択さ
れる。反応温度は360℃に調節される。
気相ホスゲン化反応は、また無論、上記以外の
方法により行なわれ得る。
気相におけるモノアミンのホスゲン化中生成さ
れる反応ガスは、公知の方法により、上記の溶媒
中に吸収される。例えば、上向きに流れるガス
は、ガス導入口より上の吸収容器中に導入されか
つ下向きに流れる溶媒により、吸収容器中で吸収
され得る。用いられる吸収容器は最も好ましくは
カラムであり、該カラムは反応ガス及び生成され
る溶液を冷却するための付加的な生成物冷却器を
好ましくは含む。
溶媒中への反応ガスの吸収は、気相におけるホ
スゲン化中生成される塩化水素及び反応ガス中に
任意に存在する過剰ホスゲンが気体状形態で使用
吸収容器の上端から例えば吸収カラムの頭部から
逃散するように好ましくは行なわれる。
上記反応ガスの吸収は、無論、上記以外の方法
でも行なわれ得る。
上記溶媒中への反応ガスの吸収中生成される溶
液もまたホスゲンを含有し得る。これらの溶液中
のホスゲンの濃度は、とりわけ、気相におけるホ
スゲン化に用いられる過剰のホスゲン、使用溶
媒、及び反応ガスが溶媒中に吸収される方法に依
存する。従つて、これらの溶液中のホスゲンの濃
度は広範囲にわたつて変動し得る。
これらの溶液をその中に存在し得るホスゲンか
ら遊離するために、公知の方法が用いられ得る。
かくして、これらの溶液からのホスゲンの上記分
離は、例えば、分離活性カラム中での分別蒸留に
より行なわれ得る。
得られる液状のホスゲン不含混合物は、実質的
に、上記溶媒中の上記カルバミン酸クロライドの
溶液である。それらはまた、上記モノイソシアネ
ートを含有してもよく、該モノイソシアネートの
生成は種々の原因を有し得る。例えば、気相にお
けるホスゲン化中生成される熱反応ガスは、それ
に続く溶媒中への吸収中塩化水素といくつかの場
合不完全にのみ再結合するイソシアネートを含有
する。さらに、親モノアミン(parentモノアミ
ン)が溶媒中で還流下でホスゲン化される場合、
あるいはカルバミン酸クロライドを含む溶液が溶
解されたホスゲンを遊離するため加熱される場
合、イソシアネートは例えば相当するカルバミン
酸クロライドからの塩化水素の熱脱離により生成
され得る。これらの溶液中のモノイソシアネート
の濃度は、とりわけ、ホスゲン化に用いられるモ
ノアミンの型、使用溶媒の型、上記溶媒での該溶
液の希釈度、反応ガスを吸収するため用いられる
方法、及び溶解されたホスゲンの分離に用いられ
る方法に依存する。
本発明による方法において、上記濃度でモノイ
ソシアネートをすでに含有している溶液は、さら
に仕上げることなく用いられ得る。しかしなが
ら、本発明による方法においてほとんど独占的に
カルバミン酸クロライドを含む溶液を用いるため
に、別の蒸留工程で該溶液に存在するモノイソシ
アネートを除去することも可能である。しかしな
がら、このような処理は蒸留によりモノイソシア
ネートを選択的に除去する問題を伴なうものであ
るため、本発明による方法は、一般に、すでに存
在するモノイソシアネートのこのような基本的に
余分な分離操作により先行されない。上記の商業
的溶液を仕上げるための本発明による方法が基づ
く主要な観点は、必要とされるモノイソシアネー
トが、モノイソシアネート、カルバミン酸クロラ
イド及び溶媒から実質的になる混合物から最適収
率及び純度で得られ得るということにある。これ
は、カルバミン酸クロライドをイソシアネート及
び塩化水素に熱分解し、次いで蒸留により仕上げ
ることにより達成される。問題の混合物は蒸留カ
ラム中に横方向で連続的に導入され、純粋のモノ
イソシアネートは頭部から除去され、濃縮された
カルバミン酸クロライド溶液から実質的になる側
流は上記入口より上に位置する点でカラムから同
時に除去されれ、このようにして除去された側流
は、カラムの溜めに蓄積するカルバミン酸クロラ
イドで任意に汚染された溶媒の少なくとも一部と
結合され、そして結合された流れは分離器に送ら
れ、分離器においてそれらは塩化水素、溶媒、及
びカラムにもどされるべきモノイソシアネートと
カルバミン酸クロライドと溶媒とを含む溶液に分
離される。
したがつて、上記の系は、純粋なイソシアネー
トがカラムの頭部から除去され、一方塩化水素及
び溶媒は分離器で除去されるように構成された循
環路である。本発明による連続法を行なう場合、
仕上げられるべき商業的溶液を、この循環路にそ
の任意の点において、蓄積するモノイソシアネー
ト、塩化水素及び溶媒の量に相当する量で送るこ
とで充分である。
三成分の混合物は分別カラム蒸留により分離さ
れることができ、最低の沸点生成物がカラムの頭
部から回収され、カラムの溜めから高沸点生成物
が回収され、そして中沸点生成物が側流から回収
されることが知られているけれども、側流除去を
伴なうこのような蒸留法は、一般に、最低沸点の
頭部生成物の収率の低減をもたらす。これは、頭
部生成物のいくらかが常に側流の中沸点生成物と
共に除去される故である。従つて、本発明の方法
において、頭部生成物(モノイソシアネート)の
最大収率が、上記の如く、側流が除去され、溜め
と結合され、結合された流れがさらに処理される
場合でのみ可能であるということは極めて驚くべ
きことである。
このように行なわれる本発明による方法で得ら
れるモノイソシアネートの収率は、単純な蒸留に
より即ち側流を除去しないで得られるものよりか
なり高い。
本発明による方法を、添付図面を参照し下記に
一層詳細に記載する。第1図ないし第4図に記載
された装置は、本発明による方法を実施するのに
適した装置の単なる例である。しかしながら、本
発明による方法は、第1図ないし第4図に示した
装置を使用することに限定されない。
第1図において、Aは蒸留カラムであり、Bは
分離器(スプリツタ)であり、該分離器は、循環
蒸発器107により加熱され得かつ上部に還流凝
縮器106が設置されている反応容器、及び還流
凝縮器より下に配置された凝縮物用除去トレイ1
09から実質的になる。
本発明による方法の第1の具体例では、第1図
に示された装置が用いられる。仕上げられるべき
商業的溶液101が蒸留カラムA中に導入され、
その頭部において純粋なモノイソシアネート10
2が、そしてその溜めにおいて、任意に汚染され
た溶媒103が蓄積する。側流104は溶液10
1のための入口部より上で除去され、溜めから除
去された溶媒103と結合される。結合された流
れ105は、還流凝縮器106としてのコイル凝
縮器を有する反応容器B中に導入され、循環蒸発
器107により加熱される。生成した塩化水素1
08は還流凝縮器106の上方に逃散し、一方還
流凝縮器106上に生成する凝縮物は、反応容器
Bから除去トレイ109上に除去され、そしてモ
ノイソシアネート、カルバミン酸クロライド及び
溶媒を含む溶液110として蒸留カラムAにもど
される。同時に、汚染されている可能性のある溶
媒111は、反応容器Bから液体として除去され
る。
第2図において、Aは蒸留カラムであり、
A′は蒸留カラムAと直列に配置された別の蒸留
カラムであり、そしてBは分離器であり、該分離
器は、ストレートフロー加熱器(straight−flow
heater)209により加熱され得かつ還流凝縮器
210に連結されている。
本発明による方法の第2の可能な具体例におい
て、第2図に示された装置が用いられる。分離器
Bより上に配置された還流凝縮器210に蓄積す
るモノイソシアネート、カルバミン酸クロライド
及び溶媒を含有する凝縮物201が、蒸留カラム
Aの上部中に導入される。これは第2カラム
A′に連結され、このようにして、結合されたカ
ラムA及びA′の操作の態様は、第1図に示され
た単一カラムの操作の態様に相当する。従つて、
カラムAの頭部に蓄積する蒸気202は、カラム
A′の下部中に導入される。カラムA′の溜め溶液
203は、相当するようにカラムAの頭部にもど
される。純粋なモノイソシアネートがカラム
A′の頭部に蓄積する一方、汚染されている可能
性のある溶媒流205及び206はカラムAの溜
めに蓄積する。カラムA及びA′からなる蒸留ユ
ニツトの側流とみなされ得る生成物流207は、
カラムA′の溜めから除去される。この“側流”
は成分溜め流206と結合され、該成分溜め流
は、カラムAの全溜め生成物の20ないし100%を
含有し得る。結合された流れ208は、ストレー
トフロー加熱器209中で本発明に従い仕上げら
れるべき商業的溶液213とともに加熱され、そ
の際少なくとも部分的蒸発が伴ない、そして還流
凝縮器210としての多管凝縮器を有する反応器
B中に導入される。生成した塩化水素211は、
還流凝縮器210の上方に逃散し、一方還流凝縮
器中に蓄積する凝縮物は、流れ201としてカラ
ムAにもどされる。同時に、汚染されている可能
性のある溶媒212は、反応容器Bから液体とし
て除去される。
第3図において、Aは蒸留カラムであり、Bは
分離器であり、該分離器は、加熱器307により
加熱可能でかつ組込み還流凝縮器306、組込み
タワーパツキング308、組込み“洗浄溶液除去
トレイ”312、及び還流凝縮器の凝縮物用除去
トレイ313を含む。
本発明による方法の第3の可能な具体例は、第
3図に示された装置において行なわれる。還流凝
縮器306において生成されかつ除去トレイ31
3に集まる凝縮物301(モノイソシアネート、
カルバミン酸クロライド及び溶媒を含む)が蒸留
カラムA中に導入され、その頭部において純粋な
モノイソシアネート302が蓄積し、並びにその
溜めにおいて依然汚染されている可能性のある溶
媒303が蓄積する。側流304は、溶液301
のための入口部より上に位置する点において除去
される。この側流304は、カラムAの溜めから
除去される溶媒303の一部305及び仕上げら
れるべき商業的溶液315と一緒に加熱可能な分
離器B中に導入され、結合され、そして加熱器3
07により加熱されてカルバミン酸クロライドの
部分蒸発及び部分分解が起こる。還流凝縮器30
6の上に逃散する塩化水素は、タワーパツキング
308中でカラムAの溜めから除去された溶媒3
03の別の部分309で洗浄され、そして分離器
Bから逃散し、実質的に純粋な形態310にな
る。生成した洗浄溶液311は、除去トレイ31
2を経て反応容器の下部中に導入される。還流凝
縮器306中に生成する凝縮物は、除去トレイ3
13を通じて反応容器から除去され、そして蒸留
カラムAにもどされる。同時に、汚染されている
可能性のある溶媒314は、反応容器からすなわ
ち分離器Bから液体として除去される。
第4図において、Aは蒸留カラムであり、Bは
分離器であり、該分離器は、循環蒸発器409に
より加熱可能であり、タワーパツキング408を
含み、そして還流凝縮器407に連結されてい
る。
第4の可能な具体例では、本発明による方法
は、第4図に示された装置において行なわれる。
仕上げられるべき商業的溶液401は第1の具体
例においての如く蒸留カラムA中に導入され、該
蒸留カラムAの頭部において純粋なモノイソシア
ネート402が、そしてその溜めにおいて汚染さ
れている可能性のある溶媒403が蓄積する。側
流404は、溶液401のための入口部より上に
位置する点において除去され、そしてカラムAの
溜めから除去される溶媒403の一部405と結
合される。その結合された流れ406は反応容器
B中に導入され、その反応容器Bは、還流凝縮器
407としてコイル凝縮器を備えかつこれらの流
れが導入される点より低い点において分離活性タ
ワーパツキング408を有する。反応容器Bの溜
め液は、循環蒸発器409により加熱される。生
成した塩化水素410は、還流凝縮器407の上
方に逃散する。還流凝縮器407に生成するモノ
イソシアネート、カルバミン酸クロライド、及び
溶媒を含む凝縮物は、カラムAに点411におい
てもどされる。カラムAの溜めから除去される溶
媒403の別の一部412は、反応容器Bの溜め
中に導入される。同時に、汚染されている可能性
のある溶媒413は、反応容器Bから液体として
除去される。
本発明に必須であるため、本発明による方法の
具体例のすべてに共通である特徴の1つは、蒸留
カラム中への導入点より上で側流を除去し、この
側流と蒸留カラムの溜めに蓄積する溶媒の少なく
とも一部とを結合し、この結合された流れを溶
媒、塩化水素及びカラムにもどされるべき凝縮物
に少なくとも部分的に分割し、そして仕上げられ
るべき商業的溶液をこの循環路の任意の点におい
て導入することである。本発明による方法の実際
的適用では、上記モノアミンのホスゲン化中蓄積
する仕上げられるべき商業的溶液は、蒸留カラム
中に導入されようにあるいは反応容器に導入され
ようと差しつかえない。しかしながら、それらの
導入は、広範囲にわたつて変動し得る出発溶液の
組成により判断するのが最もよい。かくして、モ
ノイソシアネートの高含有率を有する溶液を蒸留
カラム中に導入するのが有利であり、一方モノイ
ソシアネートの低含有率を有する溶液は反応容器
中に導入されるのが最もよい。
本発明による方法の具体例のすべてにおいて、
循環路に導入され本発明に従がい仕上げられるべ
き商業的溶液と循環路に存在する生成物の量との
重量比は、1:0.1ないし1:20であり、好まし
くは1:0.2ないし1:10である。
還流凝縮器からカラムにもどされる流れは、一
般に1ないし30重量%好ましくは3ないし20重量
%のモノイソシアネート及び0.5ないし30重量%
好ましくは2ないし25重量%のカルバミン酸クロ
ライドを含有する。
カラムから除去される側流は、一般に0.1ない
し20重量%好ましくは0.2ないし10重量%のモノ
イソシアネート及び20ないし80重量%好ましくは
30ないし65重量%のカルバミン酸クロライドを含
有する。
蒸留カラムの溜めに蓄積する溶媒は、0ないし
3重量%好ましくは0ないし1重量%のカルバミ
ン酸クロライド及び0ないし3重量%好ましくは
0ないし1重量%のモノイソシアネートを含有す
る。
本発明による方法の第2、第3及び第4の具体
例の記載においてすでに述べたように、溜め生成
物の全量が側流と混合される必要はない。一般
に、側流と再混合するための溜め生成物は一部の
み使用することで充分であり、その割合は、結合
された溶液中にカルバミン酸クロライド含有率を
1ないし30重量%好ましくは3ないし25重量%に
調整するのに必要な割合である。
反応容器即ち分離器から液状形態で除去される
溶媒は、一般に0ないし3重量%好ましくは0な
いし1重量%のカルバミン酸クロライド及び0な
いし3重量%好ましくは0ないし1重量%のモノ
イソシアネートを含有する。
側流と再混合する必要のない蒸留カラムの溜め
生成物として蓄積する溶媒の部分は、第3の具体
例の記載において述べたように、還流凝縮器を離
散する塩化水素のための洗浄液として用いられ
得、あるいは分離器の溜めに送られ得る(第4の
具体例)。第2の具体例の記載で述べたように、
カラムの溜めに蓄積する溶媒の一部を該系から除
去することも可能である。
本発明による方法の実際的適用において、モノ
イソシアネート及び/又はカルバミン酸クロライ
ドで依然として汚染されていることがあり得る溶
媒は、蒸留により、例えばストリツピングカラム
中で有利には精製され得る。この場合、一方では
精製された溶媒が回収され、他方ではモノイソシ
アネート及び/又はカルバミン酸クロライドが任
意に溶媒との混合物の形で回収される。最後に記
載した蒸留生成物が反応容器中に又は蒸留カラム
中に導入されるのが最もよい。本発明による方法
で蓄積する溶媒もまた、精製後又は精製すること
なく、本発明により仕上げられるべき商業的溶液
の製造のための出発溶媒として用いられ得る。
本発明による方法は、例として記載された具体
例に制限されない。かくして、第2の具体例の記
載で述べたように、蒸留による仕上げのために数
個のカラムを使用することも可能であり、その場
合、それらのカラムは互いに前後の関係に配置し
てそれらの技術的機能が単一カラムの機能に相当
するようにする。
蒸留カラムからの側流の除去は、出発溶液が導
入される点より“上で”行なわれる。これが意味
するところは、数個の相互連結カラムが用いられ
る場合、問題の側流は、分離器からもどされる溶
液及び任意的に出発溶液のための入口と純粋なモ
ノイソシアネートのための出口との間の分離効果
に従い除去されるということである。
本発明による方法は、化学技術分野で知られた
装置において行なわれ得る。
例えば、公知のコイル凝縮器又は多管凝縮器が
還流凝縮器として用いられ得る。
また、公知のストレートフロー加熱器は、反応
容器(分離器)中に導入される生成物流を加熱す
るため用いられ得る。該液体は、例えば、反応容
器内で、ジヤケツト加熱器、内蔵型蒸発器又は反
応容器の底端に配置された循環蒸発器の手段によ
り、加熱され得る。
化学技術分野で普通に用いられる容器のいずれ
も、反応容器として用いられ得る。本発明による
方法を行なう場合、還流凝縮器を反応容器中に配
置することは必須ではない。その代わり、還流凝
縮器は、相当するパイプを通じて反応容器に連結
されてもよい。反応容器として分離効果のあるカ
ラムを用いることが特に有利であり得る。この場
合、塩化水素の脱離及び分離並びに分別蒸留によ
り用いられた溶媒の精製は、1つの装置で同時に
行なわれ得る(第4の具体例参照)。
還流凝縮器中に生成する凝縮物の少なくとも一
部を除去することは、公知の方法により例えば還
流凝縮器より下に配置された除去トレイの手段に
より行なわれる。反応容器の外に配置された還流
凝縮器が用いられる場合、凝縮物は、例えば、こ
の凝縮物の底において集められて除去され得る。
側流のための除去トレイを有する公知の装置
が、蒸留カラムとして用いられ得る。
本発明による方法を行なう際、使用される装置
はすべて、減圧下、標準圧、及び過剰圧下で操作
され得る。一般に、0.01ないし10バールの圧力が
装置において支配する。圧力条件は、無論、温度
及び個々の成分の揮発性に依存する。
分離器において支配する温度は、一般に30℃な
いし250℃好ましくは80℃ないし160℃である。一
般に、温度は、導入された液体の5ないし95%好
ましくは10ないし65%が蒸発してカルバミン酸ク
ロライドが少なくとも部分的に分解するように判
断される。
本発明による方法を行なう際、主要蒸留カラム
は、一般に1:1ないし1:30の還流比で操作さ
れる。
本発明による方法は、慣用法に対して次の特別
な利点を有する。
(1) 塩化水素受容体又はヒドロキシル化合物の如
き付加的物質は、該方法を実施するために必要
とされない。従つて、別の反応工程は該方法を
行なうために必要とされないし、特別な仕上げ
を必要とするいかなる二次生成物又は誘導体生
成物も蓄積しない。
(2) 本発明による方法は、当該技術分野において
公知でかつ普通に用いられる装置例えばカラム
及び熱交換器を用いて行なわれ得る。製作する
のに困難な複雑な装置は、この目的に必要とさ
れない。特に、本発明に必須である蒸留カラム
からの側流の除去は、先行技術の慣用方法を用
いて行なわれ得る。
(3) 側流を除去しそして流れを再結合するという
本発明による原理は、簡単に実施され、モノイ
ソシアネートのはるかに一層効果的な回収及び
カルバミン酸クロライドからの塩化水素のはる
かに一層効果的な脱離を与え、そのためはるか
に一層少ない生成物循環路しかモノイソシアネ
ートの回収のために必要とされない。この結
果、比エネルギー消費量は有意的に一層低く、
製造プラントの容量−時間の収率はかなり増大
される。
(4) 蒸留カラムにおける低還流比及び少数の生成
物循環路によつて、熱感応性モノイソシアネー
ト及びカルバミン酸クロライドは、本発明によ
る方法においてはるかに一層少ない熱応力しか
受けない。その結果、これらの物質の極く少量
の留分しか二次生成物を生成するために反応し
ないので、モノイソシアネートは実質的に定量
収率で得られ得る。
(5) 本発明による方法により、所望するなら、1
つの装置において塩化水素の除去と溶媒の精製
とを同時に行なうことも可能である。これは、
投資コスト及びエネルギーコストの両方を減ず
る(第4の具体例参照)。
本発明による方法により得られ得るアルキルモ
ノイソシアネートは、植物保護剤及び製薬製品用
の価値ある出発化合物である。
高さ6メートルで(下部2メートルの公称直
径:100mm、上部4メートルの公称直径:80mm)
かつ循環蒸発器により加熱可能である充填カラム
を、次の実施例の各々に用いた。カラムは、還流
比1:8で操作された。各々の場合、入口部は2
メートルの高さに位置し、一方側流は3メートル
の高さで除去された。
すべての引用百分率は重量%を表わす。
実施例1(第1図) クロロベンゼン中に2.01%のメチルイソシアネ
ート及び6.33%のメチルカルバミン酸クロライド
が溶解している商業的溶液が連続的に仕上げられ
る。この溶液の48.96Kg/hが蒸留カラムA(溜
め温度136℃/1.2バール)中に101において導
入され、純粋なメチルイソシアネート102の
2.74Kg/hがこのカラムの頭部においてそして生
成物(0%メチルイソシアネート;0.39%メチル
カルバミン酸クロライド)の98.35Kg/hが溜め
103から除去される。18.43Kg/hの溶液
(6.09%メチルイソシアネート;51.73%メチルカ
ルバミン酸クロライド)が側流104として除去
されそして溜め生成物103と結合される。その
結合された流れ(116.8Kg/h;0.96%メチルイ
ソシアネート;8.50%メチルカルバミン酸クロラ
イド)は、反応容器B中に105において導入さ
れ、そして128℃/1.0バールに加熱することによ
り部分的に蒸発される。塩化水素108の1.17
Kg/hは還流凝縮器106の上方に逃散する。
70.56Kg/hの凝縮物(4.07%メチルイソシアネ
ート;9.67%メチルカルバミン酸クロライド)
が、除去トレイ109を経て除去され、そして蒸
留カラムA中に110において導入される。
45.05Kg/hの液体(0.18%メチルイソシアネー
ト;0.20%メチルカルバミン酸クロライド)が、
反応容器Bの溜めから111において除去され
る。
実施例2(第3図) クロロベンゼン中に0.41%のメチルイソシアネ
ート及び7.32%のメチルカルバミン酸クロライド
が溶解した商業的溶液が連続的に仕上げられた。
この溶液の67.70Kg/hが、反応容器B中に導入
されそして部分的に蒸発させられた。88.30Kg/
hの凝縮物(4.07%メチルイソシアネート;9.57
%メチルカルバミン酸クロライド)が、除去トレ
イ313を経て除去されそして蒸留カラムA(溜
め温度:135℃/1.2バール)中に301において
導入された。2.79Kg/hの純粋なメチルイソシア
ネート302がカラムの頭部から除去され、
70.55Kg/hの液体(0%メチルイソシアネー
ト;0.99%メチルカルバミン酸クロライド)がカ
ラムの溜め303から除去され、そして14.96
Kg/hの溶液(5.35%メチルイソシアネート;
51.82%メチルカルバミン酸クロライド)が側流
304を通じて回収される。側流304及びカラ
ム305から除去される56.69Kg/hの溜め生成
物303は、反応容器Bの下部中に導入されそし
て130℃/1.1バールにおいて一部蒸発する。還流
凝縮器306の上方に逃散するガス流は、タワー
パツキング308中でカラムAからの液状溜め生
成物の13.86Kg/hで洗浄され、該液状溜め生成
物は、該パツキング308より上において反応容
器309中に導入される。流出する洗浄溶液
(14.43Kg/h;0%メチルイソシアネート;4.88
%メチルカルバミン酸クロライド)は、除去トレ
イ312を通じて反応容器Bの下部中に311に
おいて導入される。1.78Kg/hの塩化水素ガス3
10は、反応容器の頭部から逃散する。63.12
Kg/hの液体(0.44%メチルイソシアネート;
0.60%メチルカルバミン酸クロライド)が、反応
容器の底面(ベース)314において除去され
る。
実施例3(第4図) クロロベンゼン中に2.70%のメチルイソシアネ
ート及び8.72%のメチルカルバミン酸クロライド
が溶解している商業的溶液が連続的に仕上げられ
る。この溶液の36.64Kg/hが401において蒸
留カラムA(溜め温度:136℃/1.2バール)中に
導入され、その頭部において2.91Kg/hの純粋な
メチルイソシアネート402が及びその溜め40
3において55.81Kg/hの生成物(0%メチルイ
ソシアネート;0.66%メチルカルバミン酸クロラ
イド)が得られる。18.12Kg/hの溶液(5.62%
メチルイソシアネート;50.90%メチルカルバミ
ン酸クロライド)が、カラムから側流404とし
て除去されそしてカラムの溜め生成物405の
27.91Kg/hと結合される。その結合された液体
(46.03Kg/h;2.21%メチルイソシアネート;
20.43%メチルカルバミン酸クロライド)は、反
応容器B中にパツキング408より上に位置する
点406において導入され、そして一部そこで蒸
発する。必要な熱は、パツキング408を通じて
上昇する溶媒蒸気によつて与えられ、該溶媒蒸気
は、循環蒸発器409の手段により反応容器の溜
めを135℃/1.1バールに加熱することにより得ら
れる。1.23Kg/hの塩化水素ガス410が、還流
凝縮器407の上方に逃散する。還流凝縮器40
7から流出する凝縮物(40.19Kg/h;7.31%メ
チルイソシアネート;15.90%メチルカルバミン
酸クロライド)が、蒸留カラムAに411におい
てもどされる。蒸留カラムAから除去された溜め
生成物403は412において反応容器Bの溜め
中に導入され、そこから32.51Kg/hの液体(0
%メチルイソシアネート;0.15%メチルカルバミ
ン酸クロライド)が413において除去される。
実施例4(第4図) クロロベンゼン中に6.07%のエチルイソシアネ
ート及び4.03%のエチルカルバミン酸クロライド
が溶解している商業的溶液が連続的に仕上げられ
る。この溶液の33.62Kg/hが401において蒸
留カラムA(溜め温度:136℃/1.2バール)中に
導入され、その頭部において2.91Kg/hの純粋な
エチルイソシアネート402及びその溜め403
において42.83Kg/hの生成物(0%エチルイソ
シアネート;0.17%エチルカルバミン酸クロライ
ド)が得られる。7.68Kg/hの溶液(18.21%エ
チルイソシアネート;31.58%エチルカルバミン
酸クロライド)が、カラムから側流404として
除去され、そしてカラムの溜め生成物405の
10.71Kg/hと結合された液体(18.39Kg/h;
7.61%エチルイソシアネート;13.30%エチルカ
ルバミン酸クロライド)が、反応容器B(溜め温
度:136℃/1.1バール)中にパツキング408よ
り上に位置する点406において導入され、そし
てそこで一部蒸発する。0.45Kg/hの塩化水素ガ
ス410が還流凝縮器407の上方に逃散する。
還流凝縮器407から流出する凝縮物(19.80
Kg/h;11.48%エチルイソシアネート;5.79%
エチルカルバミン酸クロライド)は、蒸留カラム
Aに411においてもどされる。蒸留カラムAか
ら除去される溜め生成物403の32.12Kg/h
は、412において反応容器Bの溜め中に導入さ
れ、そこから30.26Kg/hの液体(0%エチルイ
ソシアネート;0.09%エチルカルバミン酸クロラ
イド)が413において除去される。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図の各々は、本発明による方
法を実施するのに適した装置の概略図である。第
1図において、Aは蒸留カラム、Bは分離器、1
01は仕上げられるべき商業的溶液、102は純
粋なモノイソシアネート、103は溶媒、104
は側流、105は結合された流れ、106は還流
凝縮器、107は循環蒸発器、108は生成した
塩化水素、109は除去トレイ、110は溶液、
111は溶媒を表わす。第2図において、A及び
A′は蒸留カラム、Bは分離器、201は凝縮
物、202は蒸気、203は溜め溶液、204は
純粋なモノイソシアネート、205及び206は
溶媒流、207は生成物流、208は結合された
流れ、209はストレートフロー加熱器、210
は還流凝縮器、211は生成した塩化水素、21
2は溶媒、213は仕上げられるべき商業的溶液
を表わす。第3図において、Aは蒸留カラム、B
は分離器、301は溶液、302は純粋なモノイ
ソシアネート、303は溶媒、304は側流、3
05は溶媒の一部、306は組込み還流凝縮器、
307は加熱器、308は組込みタワーパツキン
グ、309は溶媒の一部、310は生成した塩化
水素、311は生成した洗浄溶液、312は組込
み洗浄溶液除去トレイ、313は除去トレイ、3
14は溶媒、315は仕上げられるべき商業的溶
液を表わす。第4図において、Aは蒸留カラム、
Bは分離器、401は仕上げられるべき商業的溶
液、402は純粋なモノイソシアネート、403
は溶媒、404は側流、405は溶媒の一部、4
06は結合された流れ、407は還流凝縮器、4
08はタワーパツキング、409は循環蒸発器、
410は生成した塩化水素、411は凝縮物、4
12は溶媒の一部、413は溶媒を表わす。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式 R−NH2 〔式中、Rは1ないし3個の炭素原子を含有す
    る任意に不飽和のアルキル基を表わす〕 に相当するモノアミンのホスゲン化中蓄積し、か
    つ下記一般式 R−NH−CO−CI に相当するカルバミン酸クロライド、任意に下記
    一般式 R−NCO 〔式中、Rは上記に定義された通りである〕 に相当するモノイソシアネート、及び80℃より高
    くかつイソシアネートR−NCOの沸点より少な
    くとも10℃高い沸点を有する不活性溶媒から実質
    的になる型の商業的溶液を連続的に仕上げて純粋
    なモノイソシアネートR−NCOを回収すること
    を、相当するカルバミン酸クロライドを熱分解
    し、得られたイソシアネート及びすでに存在する
    イソシアネート(もし存在するなら)を蒸留する
    ことにより行なう方法において、仕上げられるべ
    き溶液を生成物循環路中に任意の点で導入し、し
    かして該生成物循環路が下記a,b,c及びdに
    より配置され、すなわち、 a 回収されるべきモノイソシアネート、分解さ
    れるべきカルバミン酸クロライド、及び上記溶
    媒から実質的になる溶液を蒸留カラム中に、カ
    ラム溜めより上に位置する点において導入し、
    該蒸留カラムの頭部において純粋なモノイソシ
    アネートが蓄積し、その溜めにおいて任意に依
    然として汚染されている溶媒が蓄積し、 b 該カラムから、aに記載した入口より上に位
    置する点において、上記溶媒中の濃縮されたカ
    ルバミン酸クロライド溶液であつて任意にモノ
    イソシアネートを含む溶液から実質的になる液
    状生成物流を除去し、そしてこの生成物流とa
    に従い得られた溜め生成物の少なくとも一部と
    を結合し、 c 還流濃縮器を有する反応容器中に、bに従い
    得られた結合された流れを導入するか、あるい
    は上記反応容器内でbに記載の結合を行ない、
    但し、それらの結合の前及び/又は後に、又は
    反応容器へのそれらの導入の前及び/又は後に
    該流れを加熱することにより、カルバミン酸ク
    ロライドをモノイソシアネート及び塩化水素へ
    少なくとも部分的に分解して液相が少なくとも
    部分的に蒸発されることを保証することを条件
    とし、そして d 生成した塩化水素をガスとして還流凝縮器よ
    り上に逃散させ、同時に、還流凝縮器中で生成
    する凝縮物の少なくとも一部を、aに従い蒸留
    カラム中に導入されるべき溶液としてaに従う
    循環路の始点にもどし、任意に汚染された溶媒
    を最終的にcで記載した反応容器から液体とし
    て同時に連続的に除去する、ことにより該生成
    物循環路が設置されていることを特徴とする方
    法。 2 連続的に仕上げられるべき溶液が、aに従い
    蒸留カラム中に導入されるべき溶液と同じ点にお
    いて又は異なる点において、カラム溜めより上で
    かつ側流がbに従い除去される点より下で同じ蒸
    留カラム中に導入されることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の方法。 3 仕上げられるべき商業的溶液が、反応容器中
    に任意に反応容器中に導入されるべき流れと混合
    した後導入されることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の方法。 4 工業的規模でメチルアミンのホスゲン化中蓄
    積する型の溶液が、仕上げられるべき商業的溶液
    として用いられることを特徴とする特許請求の範
    囲第1〜3項のいずれか1つの項に記載の方法。
JP1440879A 1978-02-14 1979-02-13 Method of continuously finishing accumulation type solution while phosgenizing monoamine Granted JPS54117424A (en)

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