JPS6159992B2 - - Google Patents

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JPS6159992B2
JPS6159992B2 JP51001933A JP193376A JPS6159992B2 JP S6159992 B2 JPS6159992 B2 JP S6159992B2 JP 51001933 A JP51001933 A JP 51001933A JP 193376 A JP193376 A JP 193376A JP S6159992 B2 JPS6159992 B2 JP S6159992B2
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JP
Japan
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mol
ethylenically unsaturated
ethylene
copolymer
dicarboxylic acid
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JP51001933A
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English (en)
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JPS5286894A (en
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Tsuyoshi Wada
Kazunori Furukawa
Kentaro Mashita
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はオレフイン、ビニルアルコール、α,
β―エチレン性不飽和モノあるいはジカルボン酸
共重合体を使用する気体遮断性包装材に関する。 包装材料として現在使用されているものにポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ
塩化ビニル、ポリアミド、ポリエステル、ポリ塩
化ビニリデン、エチレン―ビニルアルコール共重
合体、セロハン、紙等があり、それぞれの長所を
活かし短所を補い合つて使用されている。 単一のフイルム、シート、容器として使用され
るものもあるが、例えば食品、医薬品、化粧品等
の様に、内容物が腐敗したり変質(味、色、香り
の変化)したりしてはいけないものは、概して二
層あるいはそれ以上の積層フイルム、シート、容
器として使用される事が多く、例えば畜肉製品の
包装に塩化ビニリデン、ナイロン等の樹脂とポリ
エチレンとの積層フイルムを使用したり、マヨネ
ーズ容器等にエチレン―ビニルアルコール共重合
体とポリエチレンとの積層瓶を使用したりしてい
る。 食品、医薬品、化粧品等の腐敗や変質は概ね空
気中の酸素に起因するため通常は商品に接する最
内層部にポリオレフイン(例えばポリエチレン、
ポリプロピレン)を使用し、外層部に耐酸素透過
性の優れた樹脂(例えばポリアミド、ポリエステ
ル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン―ビニルアル
コール共重合体、セロハン)を使用した積層のフ
イルム、シート、容器として使われる事が一般的
である。しかし、耐酸素透過性と称される樹脂は
それぞれに欠点を有している。即ちポリアミド、
ポリエステルは酸素透過率が20℃、0%R.H.で
2000c.c..μ/m2・24hr・1atm・20℃以上と充分
でない。ポリ塩化ビニリデンは押出加工性が悪
い。セロハンは乾燥状態での耐酸素透過性は優れ
ているが、多湿状態での酸素透過率が20℃、90%
R.H.で2000c.c.μ/m2・24hr・1atm・20℃以上と
不充分であり、また通常の押出加工ができない。
エチレン―ビニルアルコール共重合体はやはり押
出加工性が悪く、また耐衝撃性に若干の欠点を有
する。さらに今迄述べてきた耐酸素透過性樹脂に
共通しているのはポリオレフインとの接着性が悪
い事である。この事は包装材としての実用的な耐
酸素透過性を悪くする原因となる。この実用的な
耐酸素透過性とは材料本来の酸素透過率が小さい
のみでなく、袋や瓶等の包装形状の時に熱、折り
曲げ、衝撃等の外力を受けても破れ、割れ、ピン
ホール等が発生しない事、即ち耐衝撃性、耐ピン
ホール性が優れている事を言う。この耐衝撃性、
耐ピンホール性を良くするためには材料自身の剛
性を低くして耐衝撃性を改良する事とポリオレフ
インとの接着性を良くする事が極めて効果があ
る。ポリオレフインとの接着性は積層加工に不可
欠であるが、接着性が良い程耐衝撃性、耐ピンホ
ール性に有効である。そのために例えばナイロン
やエチレン―ビニルアルコール共重合体等本来ポ
リオレフインに対する接着性のない樹脂とポリオ
レフインとを積層する場合には、ナイロンやエチ
レン―ビニルアルコール共重合体に、あるいはポ
リオレフインに、アイオノマー、エチレン―酢酸
ビニル共重合体、エチレン―酢酸ビニル共重合体
部分ケン化物等の接着性樹脂をブレンドしたり、
あるいは反応型の接着剤で貼り合わせたりする方
法がとられている。しかし、接着性樹脂をナイロ
ンやエチレン―ビニルアルコール共重合体にブレ
ンドすれば接着性は改良されるが耐酸素透過性は
低下する。またポリオレフインにブレンドする事
はポリオレフイン層の厚みが薄い時は良いが厚く
なる程経済的に好ましくない。反応型接着剤を使
用する事は残留溶剤の臭気や残留溶済の内容物へ
の移行等の問題点を有している。すなわちどの方
法を用いても接着性、押出加工性、柔軟性を同時
に改良する事は出来ないのである。 本発明者らはエチレン―ビニルアルコール共重
合体の優れた耐酸素透過性に着目し、該共重合体
の耐酸素透過性を0℃、0%R.H.で2000c.c.・
μ/m2・24hr・1atm・20℃以上に悪くさせる事
なく、ポリオレフインとの接着性、押出加工性、
柔軟性を同時に改良する事を試み、鋭意研究を行
なつた結果本発明に至つた。すなわち、オレフイ
ン―ビニルアルコール―α,β―エチレン性不飽
和モノあるいはジカルボン酸を無作為に共重合さ
せたランダム共重合体であつて、オレフインおよ
びα,β―エチレン性不飽和モノあるいはジカル
ボン酸を、α,β―エチレン性不飽和モノカルボ
ン酸の場合は下記()式に、α,β―エチレン
性不飽和ジカルボン酸の場合は下記()式に従
がつてそれぞれエチレンおよびアクリル酸に換算
した時の組成式(CH2CH2x(CH2CHOH)y
(CH2CHCOOH)zの各成分のモル組成比を示す係
数x、y、zが x+y+z=1 0.30≦x≦0.60 0≦y≦0.69 0.01≦z≦0.70 の範囲である共重合体は酸素透過率が20℃、0%
R.H.において2000c.c.・μ/m2・24hr・1atm・20
℃以下でなおかつポリオレフインとの接着性が
0.3Kg/25mm巾と良好であり耐酸素透過性樹脂と
して極めて優れた物性を有している事を見い出し
た。しかも上記組成の共重合体は従来の耐酸素透
過性樹脂に比べ流動開始温度が極めて低くポリエ
チレンに近い流動開始温度を有している。この事
はポリオレフインの中で最も一般的に使用される
ポリエチレンと共押出加工をする際に極めて有利
である。即ち共押出される樹脂の流動開始温度が
ポリエチレンに比べて高い程ポリエチレンの押出
温度も高くする必要があり、そのために経済的に
不利な事は言うにおよばず、ブロー成形時のパリ
ソン安定性を悪くしたりT―ダイフイルム成形時
のネツクイン、バツクロール現象あるいはインフ
レーシヨンフイルム成形時のバブルの不安定化の
原因となる。その上、上記共重合体は従来の耐酸
素透過性樹脂に比べて剛性が極めて低いために可
撓性があり、極めて柔軟性に富むものである。こ
の柔軟性は折り曲げ時の耐ピンホール性に重要で
あるばかりでなく、例えばマヨネーズ容器等の様
にスクイーズ性(しぼり出し性)の要求される用
途には欠く事が出来ない性質である。以上の如く
本発明の共重合体はポリオレフインとの接着性が
優れ、押出加工性が良く、柔軟な耐酸素透過性樹
脂であり、単層使用は言うまでもなく、ポリオレ
フインや他の熱可塑性樹脂、紙類、金属箔類等と
組合わせて使用する事が可能な、新規の気体遮断
性包装材である。 なお、酸素透過率と他の無極性ガスの透過率と
はほぼ一定の関係があるため炭酸飲料や窒素ガス
充填包装等の様に二酸化炭素や窒素等の透過が問
題となる用途にも適している。 () α,β―エチレン性不飽和モノカルボン酸
の場合の換算式 オレフイン―ビニルアルコール―α,β―エ
チレン性不飽和モノカルボン酸共重合体の組成
式を(CnH2n)a(CH2CHOH)b
(CR1R2CR3COOH)cで表わし、ここでRiはCn
2ni+1(iはRの種別番号であり1〜3の整
数、mは0または正の整数を表わす)で表わさ
れる水素あるいはアルキル基、nは2以上の整
数、a、b、cは各成分のモル組成比を示す係
数とするとき、換算後の係数x、y、zは次式
のとおりである。即ちa+b+c=x+y+z
=1であつて () α,β―エチレン性不飽和ジカルボン酸の
場合の換算式 オレフイン―ビニルアルコール―α,β―エ
チレン性不飽和ジカルボン酸共重合体の組成式
を(CnH2n)a(CH2CHOH)b(CR1COOH・
CR2COOH)cで表わし、ここでRiはCni2ni+1
(iはRの種別番号であり1〜2の整数、mは
0または正の整数を表わす)で表わされる水素
あるいはアルキル基、nは2以上の整数、a、
b、cは各成分のモル組成比を示す係数とする
とき、換算後の係数x、y、zは次式のとおり
である。即ちa+b+c=x+y+z=1であ
つて 本発明においてオレフインおよびα,β―エチ
レン性不飽和モノあるいはジカルボン酸をそれぞ
れエチレンおよびアクリル酸に換算するのはオレ
フインやα,β―エチレン性不飽和モノあるいは
ジカルボン酸の種類を変更しても換算後の各成分
のモル組成比を示す係数x、y、zが同一であれ
ば物性的にほとんど同一の効果が得られるからで
ある。 本発明において換算後の各成分のモル組成比を
示す係数x、y、zの範囲を限定したのはx<
0.3の範囲では該共重合体の40℃、90%R.H.での
平衡含水率が7%以上となり、熱水溶解性、熱水
白化性となり、また多湿状態での耐酸素透過性が
悪くなる等、主として水に対する抵抗がなくなる
からである。一方x>0.6では40℃、90%R.H.で
の平衡含水率は2%以下で、水に対する抵抗は充
分であるが、酸素透過率が20℃、0%R.H.で
2000c.c.・μ/m2・24hr・1atm・20℃以上となる
からである。またz<0.01では、従来のエチレン
―ビニルアルコール共重合体と差がなく、ポリオ
レフインに対する充分な接着性が得られず、流動
開始温度や剛性もさ程低下しないため押出加工性
も柔軟性も改良されないからである。中でも換算
後の各成分のモル組成比を示す係数x、y、zが x+y+z=1 0.35≦x≦0.55 0.40≦y≦0.64 0.01≦z≦0.25 の範囲の共重合体は20℃、0%R.H.での酸素透
過率が800c.c.・μ/m2・24hr・1atm・20℃以下
で、なおかつ押出加工性、柔軟性をも兼備してお
り特に優れた気体遮断性包装材と言える。 本発明でいうオレフインとはエチレン、プロピ
レン、ブチレン、ペンテン、ヘキセン等の不飽和
脂肪族炭化水素であり、特にエチレン、プロピレ
ン、イソブチレン等が一般的である。又換算の方
法に注意すれば、それらの2種以上の混合物でも
よい。 本発明でいうビニルアルコールとは蟻酸ビニ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸
ビニル等の単独あるいは2種以上の混合ビニルエ
ステルからなる成分の80モル%以上をケン化した
ものをいう。ここでケン化度を80モル%以上と限
定したのは、ケン化度が80モル%未満では20℃、
0%R.H.での酸素透過率が2000c.c.・μ/m2
24hr・1atm・20℃以上となるからである。ケン
化の方法については従来から行われているアルカ
リケン化法や酸ケン化法等が一般的であるが、他
の方法でもよく限定されるべきものではない。 本発明で言うα,β―エチレン性不飽和モノあ
るいはジカルボン酸とはアクリル酸、メタクリル
酸、エタアクリル酸、クロトン酸、フマル酸、マ
レイン酸、イタコン酸モノメチル等の酸部分80モ
ル%以上と、20モル%未満のそれらの酸のエステ
ル、無水物、金属塩、アンモニウム塩よりなり、
ここで酸部分を80モル%以上と限定したのは耐酸
素透過性の低下、接着性能の低下、平衡含水率の
増加等を防ぐためである。又換算の方法に注意す
ればそれらα,β―エチレン性不飽和モノあるい
はジカルボン酸の2種以上の混合物でもよい。 本発明でいう共重合体とは分子量10000以上の
ランダム共重合体を言い、その製造方法は塊状、
乳化状、溶液状で行われるラジカル重合法でも、
又他のイオン重合法でもかまわない。 本発明でいう包装材とは押出成形、プレス成
形、射出成形、熱成形、延伸加工等の熱可塑性樹
脂の通常の成形方法あるいは溶解塗布方式等から
得られるフイルム、シート、容器等であつて、本
発明による優れた特徴を活かし、単層使用はもち
ろんの事、ポリオレフインや他の熱可塑性樹脂、
紙類、金属箔類等と組合わせた積層状態のフイル
ム、シート、容器等の事もいう。 以下実施例により本発明を具体的に説明する。
なお、実施例中の試験は次の方法で測定した。 酸素透過率(c.c.・μ/m2・24hr・1atm・20
℃) ASTM D1434―66に従い20℃、0%R.H.で
の酸素透過度(c.c./m2・24hr・1atm・20℃)
を求め試料の厚み(μ)による補正を行い、1
μ当りのフイルムのガス透過度をその試料の酸
素透過率とした。 平衡含水率(%) 100μ厚み10cm角の試料を40℃、90%R.H.の
状態に72時間放置後の、試料中の水分の重量分
率を平衡含水率とした。 耐熱水性 沸騰蒸留水中に50μ厚み1cm角の試料を10分
間浸漬した後の状態を示した。 流動開始温度(℃) 高化式フローテスターのシリンダー中に試料
を充填し、20Kg/cm2の圧力をかけ6℃/minの
速度で昇温した時、1mmφ、1mm長さのダイス
より試料が流出し出した時の温度をいう。 接着強度(Kg/25mm巾) 低密度ポリエチレン(住友化学製スミカセン
F208−1)の1mm厚みシートと1mm厚みの
試料とを180℃及び210℃の温度にて50Kg/cm2
圧力を10分間かけて接着させた時の180°剥離
強度を接着強度とした。 捩り剛性度(Kg/cm2) JIS・K6745に従い20℃における捩り剛性度
を測定した。 実施例 1 エチレン40モル%、酢酸ビニル50モル%、アク
リル酸メチル10モル%の共重合体をメタノール溶
液中水酸化ナトリウムでケン化し、酢酸ビニル成
分の96モル%がビニルアルコールに、又アクリル
酸メチル成分の90モル%がアクリル酸ソーダにな
つた時に硫酸にて中和した。得られたポリマーの
アクリル酸ソーダ成分は赤外分光分析の結果検出
されなかつた。該ポリマーを洗浄乾燥し、180℃
プレスフイルムにて物性測定した結果を第1表及
び第2表に示した。更に共押出装置を用い、180
℃にて内層を低密度ポリエチレン(商品名スミカ
センF208―1)外層を上記ポリマーという二
層インフレーシヨンフイルムに成形し、膜接着強
度を測定した結果0.6Kg/25mm巾であつた。 実施例 2 実施例1で得たポリマー500gを2のエタノ
ールに溶解し5.0gの水酸化ナトリウムを加えた
後、エタノールを蒸発させた。得られたポリマー
はアクリル酸成分の10モル%がアクリル酸ソーダ
となつており180℃プレスフイルムにて物性測定
した結果を第1表及び第2表に示した。 実施例 3 エチレン50モル%、酢酸ビニル42モル%、アク
リル酸メチル8モル%の共重合体をメタノール溶
液中濃アンモニア水でケン化し、酢酸ビニル成分
の92モル%、アクリル酸メチル成分の81モル%が
ケン化された。メタノール及びアンモニア水を蒸
発させ、更に110℃にて乾燥する事によりアクリ
ル酸アンモニウム塩成分の98モル%をアクリル酸
にした。得られたポリマーの物性測定結果を第1
表及び第2表に示した。 参考例 a エチレン40モル%、酢酸ビニル20モル%、アク
リル酸メチル40モル%の共重合体をジオキサン溶
液中、水酸化ナトリウム水でケン化した後塩酸に
て中和し、洗浄乾燥した。得られたポリマーは酢
酸ビニル成分の96モル%及びアクリル酸メチル成
分の93モル%がケン化されていた。該ポリマーの
物性測定結果を第1表及び第2表に示した。 参考例 b エチレン―ビニルアルコール―アクリル酸に換
算した時の組成比を示す係数x、y、zが参考例
aと同一の0.4―0.2―0.4となる様にイソブチレン
25モル%、酢酸ビニル25モル%、アクリル酸―t
―ブチル50モル%の共重合体を作成し、参考例a
と同一の操作によりケン化した。得られたポリマ
ーは酢酸ビニル成分の95モル%、アクリル酸―t
―ブチル成分の92モル%がケン化されていた。該
ポリマーの物性測定結果を第1表及び第2表に示
したが、参考例aで得られたポリマーと非常に類
似した性質を有していた。 参考例 c ペンテン45モル%、酢酸ビニル5モル%、無水
マレイン酸50モル%の共重合体をジオキサン溶液
中水酸化ナトリウム水でケン化した後硫酸にて中
和し、洗浄、乾燥した。得られたポリマーは酢酸
ビニル成分の92モル%がケン化され、無水マレイ
ン酸成分の92モル%がマレイン酸になつていた。
該ポリマーのエチレン―ビニルアルコール―アク
リル酸換算値は0.37/0.03/0.60であり、物性測
定結果を第1表及び第2表に示した。 実施例 4 エチレン50モル%、酢酸ビニル49モル%、無水
マレイン酸1モル%の共重合体をメタノール溶液
中、水酸化ナトリウムでケン化した後、硫酸にて
中和し洗浄乾燥した。得られたポリマーは酢酸ビ
ニル成分の96モル%がケン化され、無水マレイン
酸の93モル%がマレイン酸になつていた。該ポリ
マーのエチレン―ビニルアルコール―アクリル酸
換算値は0.49/0.49/0.02であり、物性測定結果
を第1表及び第2表に示した。 実施例 5 エチレン47モル%、酢酸ビニル47モル%、メタ
クリル酸メチル6モル%の共重合体をメタノール
溶液中、水酸化ナトリウムでケン化した後、硫酸
にて中和し洗浄、乾燥した。得られたポリマーは
酢酸ビニル成分の94モル%及びメタクリル酸メチ
ル成分の89モル%がケン化されていた。該ポリマ
ーのエチレン―ビニルアルコール―アクリル酸換
算値は0.48/0.46/0.06であり、物性測定結果を
第1表及び第2表に示した。 参考例 d イソブチレン33モル%、酢酸ビニル17モル%、
アクリル酸ブチル50モル%の共重合体をジオキサ
ン溶液中、水酸化ナトリウム水でケン化した後、
塩酸にて中和し、洗浄、乾燥した。得られたポリ
マーは酢酸ビニル成分の98モル%およびアクリル
酸ブチル成分の93モル%がケン化されていた。該
ポリマーのエチレン―ビニルアルコール―アクリ
ル酸換算値は0.50/0.13/0.37であり、物性測定
結果を第1表及び第2表に示した。 比較例 1(実施例1の比較) エチレン40モル%、酢酸ビニル60モル%の共重
合体をメタノール溶液中、水酸化ナトリウムでケ
ン化し、洗浄、乾燥した。得られたポリマーは酢
酸ビニル成分の96モル%がケン化されていた。該
ポリマーの210℃プレスシートによる物性測定結
果を第1表及び第2表に示したが、実施例1に比
し、ポリオレフインに対する接着性が極めて悪
く、流動開始温度、剛性も高い、柔軟性のない樹
脂であつた。実施例1で使用した共押出装置を用
い、210℃にて内層を低密度ポリエチレン(スミ
カセンF208―1)、外層を上記ポリマーという
二層インフレーシヨンフイルムに加工した所、膜
接着強度は0.1Kg/25mm巾以下であつた。上記ポ
リマーにアイオノマー(サーリンA)を10wt
%ブレンドし、同一操作を行つたが、この時の膜
接着強度は0.5Kg/25mm巾であつた。 比較例 2(実施例2の比較) 実施例1で得たポリマー500gを2のエタノ
ールに溶解し、50gのNaOHを加えた後、エタノ
ールを蒸発させた。得られたポリマーはアクリル
酸成分の99モル%がアクリル酸ソーダになつてお
り、物性測定結果を第1表に示した様に熱水溶解
性であつた。 比較例 3(実施例2の比較) NaOH量のみを12gとし、その他は比較例2と
同一の操作を行つた所、得られたポリマーはアク
リル酸成分の25モル%がアクリル酸ソーダとなつ
ており、物性測定結果を第1表に示した様に熱水
溶解性であつた。 比較例 4 エチレン25モル%、酢酸ビニル65モル%、アク
リル酸メチル10モル%の共重合体をメタノール溶
液中NaOHでケン化した後、硫酸にて中和し、洗
浄、乾燥した。得られたポリマーは酢酸ビニル成
分の96モル%及びアクリル酸メチル成分の90モル
%がケン化されていた。該ポリマーの物性測定値
は第1表に示した様に熱水溶解性であつた。 比較例 5 イソブチレン45モル%、酢酸ビニル5モル%、
アクリル酸ブチル50モル%の共重合体を実施例4
と同一の操作でケン化した。得られたポリマーは
酢酸ビニル成分の96モル%及びアクリル酸ブチル
成分の90モル%がケン化されていた。該ポリマー
のエチレン―ビニルアルコール―アクリル酸換算
値は0.62/0.03/0.35であり、物性測定結果は第
1表に示した様に耐酸素透過性が充分でなかつ
た。 比較例 6 イソブチレン17モル%、酢酸ビニル33モル%、
アクリル酸ブチル50モル%の共重合体をジオキサ
ン溶液中水酸化ナトリウム水でケン化した後、塩
酸にて中和し、洗浄、乾燥した。得られたポリマ
ーは酢酸ビニル成分の95モル%及びアクリル酸ブ
チル成分の92モル%がケン化されていた。該ポリ
マーのエチレン―ビニルアルコール―アクリル酸
換算値は0.28/0.28/0.44であり、物性測定結果
は第1表に示した様に熱水溶解性であつた。 比較例 7 エチレン15モル%、酢酸ビニル10モル%、アク
リル酸メチル75モル%の共重合体をメタノール溶
液中、水酸化ナトリウムでケン化した後、硫酸に
て中和し、洗浄、乾燥した。得られたポリマーは
酢酸ビニル成分の97モル%及びアクリル酸メチル
成分の92モル%がケン化されており、該ポリマー
の物性測定値は第1表に示した様に熱水溶解性で
あつた。 比較例 8 エチレン68モル%、酢酸ビニル27モル%、アク
リル酸メチル5モル%の共重合体をt―ブタノー
ル溶液中、水酸化ナトリウムでケン化した後、硫
酸にて中和し、洗浄、乾燥した。得られたポリマ
ーは酢酸ビニル成分の98モル%およびアクリル酸
メチル成分の95モル%がケン化されていた。該ポ
リマーの物性測定値は第1表に示した様に耐酸素
透過性が不充分であつた。 比較例 9 エチレン40モル%、酢酸ビニル59.5モル%、ア
クリル酸メチル0.5モル%共重合体を比較例1と
同一の操作でケン化した。得られたポリマーは酢
酸ビニル成分の96モル%がケン化されており、ア
クリル酸メチル成分については微量のためケン化
度測定が不可能であつた。該ポリマーの物性測定
結果を第1表及び第2表に示したが接着強度、流
動開始温度、剛性の改良効果がほとんどなかつ
た。
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 分子量が10000以上のエチレン、ビニルアル
    コール、α,β―エチレン性不飽和モノあるいは
    ジカルボン酸のランダム共重合体であつて、エチ
    レンおよびα,β―エチレン性不飽和モノあるい
    はジカルボン酸をα,β―エチレン性不飽和モノ
    カルボン酸の場合は下記()式に、α,β―エ
    チレン性不飽和ジカルボン酸の場合は下記()
    式に従がつてそれぞれ、エチレンおよびアクリル
    酸に換算した時の組成式(CH2CH2x
    (CH2CHOH)y(CH2CHCOOH)zの各成分のモル
    組成比を示す係数x、y、zが x+y+z=1 0.35≦x≦0.55 0.40≦y≦0.64 0.01≦z≦0.25 の範囲である共重合体からなる気体遮断性包装
    材。 () α,β―エチレン性不飽和モノカルボン酸
    の場合の換算式 エチレン―ビニルアルコール―α,β―エチ
    レン性不飽和モノカルボン酸共重合体の組成式
    を(C2H4a(CH2CHOH)b
    (CR1R2CR3COOH)cで表わし、ここでRiはCni
    2ni+1(iはRの種別番号であり1〜3の整
    数、mは0または正の整数を表わす)で表わさ
    れる水素あるいはアルキル基、a、b、cは各
    成分のモル組成比を示す係数とするとき、換算
    後の係数x、y、zは次式のとおりである。即
    ちa+b+c=x+y+z=1であつて () α,β―エチレン性不飽和ジカルボン酸の
    場合の換算式 エチレン―ビニルアルコール―α,β―エチ
    レン性不飽和ジカルボン酸共重合体の組成式を
    (C2H4a(CH2CHOH)b
    (CR1COOHCR2COOH)cで表わし、ここでRi
    にCni2ni+1(iはRの種別番号であり1〜2
    の整数、mは0または正の整数を表わす)で表
    わされる水素あるいはアルキル基、a、b、c
    は各成分のモル組成比を示す係数とするとき、
    換算後の係数x、y、zは次式のとおりであ
    る。即ちa+b+c=x+y+z=1であつ
    て、 2 被包装物が食品である特許請求の範囲第1項
    記載の包装材。 3 被包装物が医薬品である特許請求の範囲第1
    項記載の包装材。 4 被包装物が化粧品である特許請求の範囲第1
    項記載の包装材。
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JPS50100194A (ja) * 1973-12-15 1975-08-08

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