JPS6159174B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6159174B2
JPS6159174B2 JP12552682A JP12552682A JPS6159174B2 JP S6159174 B2 JPS6159174 B2 JP S6159174B2 JP 12552682 A JP12552682 A JP 12552682A JP 12552682 A JP12552682 A JP 12552682A JP S6159174 B2 JPS6159174 B2 JP S6159174B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acetate fibers
tannic acid
solution
impregnated
acetate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP12552682A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5916540A (ja
Inventor
Junichi Fujitani
Masayuki Yasui
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical Denki Kagaku Kogyo KK
Priority to JP12552682A priority Critical patent/JPS5916540A/ja
Publication of JPS5916540A publication Critical patent/JPS5916540A/ja
Publication of JPS6159174B2 publication Critical patent/JPS6159174B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Filtering Materials (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は吸着機能を有するアセテート繊維の製
造法、特にアセテート繊維にタンニン酸金属キレ
ート化合物を含浸させ、アンモニア、メルカプタ
ン等の好ましくない物質を効率よく吸着すること
ができるアセテート繊維の製造法に関する。 従来からタンニン酸金属キレート化合物(以下
吸着体という)はアンモニア、メルカプタン等の
吸着能を有することが知られている。この吸着能
を巧みに利用したものにタバコのフイルターがあ
る。これは活性炭、タンニン酸鉄の粒状品をアセ
テート繊維に分散させたものである。 しかし、これらの吸着体の形状は粒状体、また
は粉状体であるためアセテート繊維中に均一に分
散させることは困難であり、その作業も煩雑であ
る。 本発明はこれらの欠点を解決することを目的と
するものであつて、まずアセテート繊維を金属塩
の極性有機溶媒溶液に含浸し、次いでタンニン酸
水溶液に含浸することにより、アセテート繊維に
均一に含浸させるようにした吸着性能を付与した
アセテート繊維の製造法を提供しようとするもの
である。 すなわち、本発明はタンニン酸金属キレート化
合物を含浸させたアセテート繊維を製造する際
に、金属塩の極性有機溶剤溶液にアセテート繊維
を浸漬した後、これを乾燥させて、前記金属塩を
固着させ、次いでこれをタンニン酸水溶液に浸漬
させることを特徴とする。 以下、さらに本発明について詳しく説明する。 本発明はアセテート繊維にタンニン酸金属キレ
ート化合物を実質的に均一に含浸させ吸着性能を
付与したアセテート繊維の製造法である。以下タ
ンニン酸金属キレート化合物の例としてタンニン
酸鉄を用いる方法により説明するが、これに限ら
れるものではない。 本発明に用いるアセテート繊維は、セルローズ
を溶媒に溶解し、ノズルから糸状に引き出し凝固
させた繊維であつて例えばパルプを無水酢酸、酢
酸、硫酸により三アセチルセルローズとし、これ
を加水分解してアセトン可溶アセチルセルローズ
とし、これをアセトンに溶解紡糸する等の方法に
よつて得られるものである。 これは市販されているもので十分であり、特に
制限を受けるものはない。 又、アセテート繊維の単繊維繊度は10d(デニ
ール)以下が使用され、本発明の目的には5d以
下が好ましい。しかし、これに限られるものでは
ない。 アセテート繊維は極性有機溶剤に塩化第2鉄
(FeCl3)を溶解した溶液に浸漬し、FeCl3を含浸
させる。FeCl3は無極性有機溶剤には溶解しない
が、極性有機溶剤に溶解するので、FeCl3を極性
有機溶剤に溶解する。これにアセテート繊維を浸
漬させ、乾燥するとアセテート繊維にFeCl3が含
浸する。 極性有機溶媒の例としてはエーテルエタノール
のようなアルコール類、ジエチルエーテルのよう
なエーテル類酢酸エチルのようなエステル類等が
あげられる。これらの中エタノールはアセテート
繊維を傷め易く、又FeCl3の含浸度がやや低いと
いう問題がある。ジエチルエーテルはアセテート
繊維を傷めることは少なく、揮発し易いので好ま
しいものである。酢酸エチルはジエチルエーテル
と同様で好ましいものであるが沸点がエーテルよ
り高いので乾燥に時間がかかる。従つてこれらの
ものの中ジエチルエーテルが最も好ましいものと
云える。 FeCl3を前記した極性有機溶剤に溶解した溶液
の濃度は特に制限はないが0.3〜10重量%溶液が
適当であり0.3重量%未満ではタンニン酸の固着
が充分でない。 アセテート繊維はFeCl3有機溶剤溶液に浸漬さ
せるとアセテート繊維にFeCl3を含浸するが、こ
の場合有機溶剤は沸点が低いため常温で行うこと
が望ましい。又浸漬時間としては1〜30時間程度
が必要である。 アセテート繊維をFeCl3有機溶剤溶液に浴比
1:50程度で浸漬させ次いでFeCl3を含有させた
アセテート繊維を取り出し、これを常温で放置し
乾燥させるが、この乾燥はタンニン酸含浸工程の
キレートの脱落を防止する効果がある。 次にこのFeCl3を含浸したアセテート繊維をタ
ンニン酸水溶液に浸漬しタンニン酸鉄を形成させ
る。 タンニン酸水溶液は濃度3〜20重量%好ましく
は5〜15重量%の水溶液を用いる。 タンニン酸濃度が3重量%未満ではタンニン酸
の吸着量が少なく、また20重量%をこえるとアセ
テート繊維の収縮が大きくなく好ましくない。 処理温度は15〜70℃好ましくは20〜40℃であ
る。15℃未満ではタンニン酸の吸着速度が遅く、
また70℃をこえると逆にタンニン酸の吸着速度が
早く、又、アセテート繊維が収縮するのでタンニ
ン酸の吸着量を調整することが難しい。 アセテート繊維をタンニン酸水溶液に浴比1:
40〜60程度で温度15〜40℃で十分浸漬させ、次い
でこれを水洗し、乾燥させる。 このように処理したアセテート繊維は従来のも
のに比べてすぐれた吸着性能を有するものとな
る。 以上、金属塩としてFeCl3を用いたもので説明
ししが、Feの硫酸塩、硝酸塩でも使用すること
ができ、さらにこれと同様に金属塩としてMg、
Al、Ca、Znの塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩でも本発
明品が得られる。 本発明品は例えばタバコのフイルター有害ガス
フイルター材、有害成分吸着材等に使用する
ことが可能である。 以下、実施例を示し、本発明をさらに詳細に説
明する。 実施例 1 5d/25fの市販アセテート繊維を1%FeCl3
エチルエーテル溶液に浴比1:50温度20℃で30時
間浸漬した。 次いでアセテート繊維をその溶液から取り出
し、十分乾燥させた後、これを10%タンニン酸水
溶液に浴比1:2、温度20℃で20分間浸漬しタン
ニン酸鉄を含浸したアセテート繊維とした。 これをその水溶液から取り出し、十分水洗した
後乾燥した。 タンニン酸鉄のアセテート繊維中に含浸してい
る量を測定したところタンニン酸鉄は4.6重量%
であつた。 このようにして得られたアセテート繊維につい
てNH3の濃度を変えてその吸着試験を行つた。 試験法はNH3溶液量100ml、NH3溶液濃度0.006
〜0.05%のものを用いNH3の測定法は吸光度法
(インドフエノール法)を用いた。その結果を第
1表及び図面に示す。 実施例 2 1%AlCl3エタノール溶液とした以外は実施例
1と同様に行つた。
【表】 比較例 粒度200メツシユ以下のタンニン酸鉄及び活性
炭を用いた以外は実施例1と同様に行つた。その
結果を第2表に示す。
【表】 吸着量は次式によつて求めた。 X=V(Co−C)/W X:単位質量の吸着体(含浸キレート)の吸着
量(mg/g) V:検水量() Co:液初濃度(mg/) C:平衡時濃度(mg/) W:吸着体(含浸キレート)量(g) 上記データにもとずき、平衡吸着量−平衡濃度
を両対数グラフにプロツトとしたものを図に示し
た。平衡吸着量は実吸着量より、含浸キレートg
当りに換管した値であり、単純に比較出来ない面
もあるが、活性炭、タンニン酸細粒に比べ吸着効
率は高いと思われる。 なお図中の記号は次のものを示す。 A…本発明品、B…タンニン酸鉄粉、C…活性
炭粉。
【図面の簡単な説明】
図面は、アンモニア水平衝濃度と平衝吸着量と
の関係図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 タンニン酸金属キレート化合物を含浸させた
    アセテート繊維を製造する際に、金属塩の極性有
    機溶剤溶液にアセテート繊維を浸漬した後、これ
    を乾燥させて、前記金属塩を固着させ、次いでこ
    れをタンニン酸水溶液に浸漬させることを特徴と
    する吸着性にすぐれたアセテート繊維の製造法。
JP12552682A 1982-07-19 1982-07-19 アセテ−ト繊維の製造法 Granted JPS5916540A (ja)

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JP12552682A JPS5916540A (ja) 1982-07-19 1982-07-19 アセテ−ト繊維の製造法

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JP12552682A JPS5916540A (ja) 1982-07-19 1982-07-19 アセテ−ト繊維の製造法

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Publication Number Publication Date
JPS5916540A JPS5916540A (ja) 1984-01-27
JPS6159174B2 true JPS6159174B2 (ja) 1986-12-15

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ID=14912353

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JP12552682A Granted JPS5916540A (ja) 1982-07-19 1982-07-19 アセテ−ト繊維の製造法

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01272868A (ja) * 1988-04-22 1989-10-31 Tokai Senko Kk 消臭性繊維の製造方法
JPH01292169A (ja) * 1988-05-12 1989-11-24 Tokai Senko Kk 消臭性繊維の製造法
CN105949330B (zh) * 2016-06-03 2018-06-29 武汉纺织大学 一种纳米微晶纤维素的疏水化改性方法

Also Published As

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JPS5916540A (ja) 1984-01-27

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