JPH0398642A - 空気浄化剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕　空気浄化剤に関するもので特に
空気中のタバコの煙及びその臭気除去に有効なものであ
る。

〔従来の技術〕　活性炭にアニリン及びアニリン塩等を
添着した空気浄化剤は既にいくつか出願されている。特
願昭５４−１３０２９９には活性炭にアニリン３〜３０
重量％添着せしめた空気浄化剤が脂肪族アルデヒド類の
除去剤として有効である旨記載されている。特願昭１１
９５９４にはアニリンを添着した活性炭とリンゴ酸、鉄
塩、アニリンを添着した活性炭の混合物がアセトアルデ
ヒド、低級アミン、炭化水素等の臭気を除去するため大
きな効果がある旨記載されている。特願昭６３−１７５
９９４には活性炭等の多孔性物質に無機酸アニリン塩を
ｌｍ類壕たはそれ以上添着せしめてなる空気浄化剤がタ
バコの臭気除去に有効である旨記載されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕　活性炭は無極性吸
着剤として優れた吸着性を有する特異な材質で、殆んど
すべてのガス状物質に対して高い吸着性を示す。

オフィス、家庭等の生活空間で発生する悪臭には、組成
的にはアセトアルデヒドなどの低級脂肪族アルデヒド、
アンモニア、低級アミン、炭化水素、硫化水素、メチル
メルカグタン等が含まれている。その代表的なものとし
て、たばこを喫煙したときに発生する臭気がある。活性
炭はこれらの悪臭物質の吸着除去に有効であるが、しか
し、上記悪臭物質の中、低級脂肪族アルデヒドやアンモ
ニア、低級アミン等を完全に除去することは困難でこの
ために多くの添着炭がつくられ使用されている。これら
の添着炭は通常の活性炭にくらべるとこれらの物質に対
する吸着性は著しく改善されている。しかし、人間の臭
覚が鋭敏なことも相まって、悪臭を完全に除去すること
は困難で一層吸着性が高い空気浄化剤が求められていた
。

Ｃ問題点を解決するための手段〕　従来の技術の欄で述
べたようなこれらの添着炭は通常の活性炭にくらべると
低級脂肪族アルデヒド等に対する吸着性は著しく向上す
るが、最初添着炭を調整するバッチ毎に吸着性が相当ば
らつくことが注目された。また時にはわずかのアミン臭
が感じられるバッチもあった。これより添着炭の調整法
と吸着性の関係を検討した結果、添着前の活性炭の洗浄
が不充分でＰＨが高い場合に著しく吸着性が低下するこ
とを見出した。これに基づいて更に水洗と酸水洗の関係
等を検討した結果本発明に到達した。

すなわち、活性炭を水または酸水溶液で洗浄した後、ア
ニリンまたはアニリン及びリン酸オたはリン酸アニリン
塩壕たは銅アニリンを添着せしめてなる空気浄化剤であ
る。

以下本発明を詳しく説明する。

ここで使用する活性炭は、通常１ｇ当り数百ｄ或いはそ
れ以上の大きな表面積を有し、高い吸着性を示す炭素材
料であれば広範囲に使用できる。

活性炭の原料は通常ヤシ殻壕たは木材等の炭化物或いは
石炭が使用されるが何れでもよい。１た賦活法も水蒸気
或いは二酸化炭素により高温で、または塩化亜鉛、リン
酸、濃硫酸処理等何れの方法により得られたものでも良
い。

また形状は破砕炭、造粒炭或Ｖｉ顆粒炭の何れでも効果
は認められるが、圧損先及び入替等取扱い上造粒炭また
は活性炭を添着したシート状吸着剤が便利である。造粒
炭は常法に従って炭素材料１００部に３０〜６０部の石
油ピッチ或いはコールタール等をバインダーとして加え
、混和戒形後賦活して調製される。

次に本発明に使用する活性炭は水オたぱ酸水溶液で洗浄
する必要がある。水で洗浄する場合は水中に浸漬して充
分に洗浄する必要がある。洗浄によりＰＲは次第に低下
する。洗浄前は通常１０〜１１であるが、充分に洗浄す
れば８．５位迄低下させることができる。本発明にかい
ては洗浄後の活性炭のＰＨは特に限定しないが、９．０
以下とすることが好筐しい。１た酸水溶液で洗浄する場
合酸の種類は特に限定しないが、略同一の酸濃度で洗浄
した場合、洗浄効果をしらべるため活性炭内部に残存す
るアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、鉄塩の減少度
合をしらべると、塩酸が最も効果的である。筐た本願発
明の効果についても略同様な関係が認められる。従って
、酸としては塩酸が好ましい。また塩酸の濃度は特に限
定しないが、比較的低濃度でも洗浄効果が認められ０．
３〜１．０規定が好ｌしい。

本発明では上記のように洗浄した活性炭にアニリ／また
はアニリン及びリン酸まｆＩ：．はリノ酸アニリ／塩ま
たは銅アニリン錯体を添着せしめる必要がある。尚この
際洗浄後の活性炭を一旦乾燥後添着することが好１しい
。活性炭にアニリンを添着するにはアニリンを含むガス
を活性炭充填層に通して気相吸着させる方法の他、活性
炭にアニリンをなるべく均一にふりかけ含浸させ吸着さ
せる方法によっても調整できる。壕たアニリン及びリン
酸を添着するにはアニＩＪンを添着した後リン酸を添着
して、リン酸アニリン塩を形威せしめる。或いはリン酸
を添着した後アニリンを添着しても同様な結果が得られ
る。活性炭にリン酸を添着するにはリン酸溶液中に浸漬
して活性炭の細孔中に充分吸着せしめた後、ろ別乾燥す
るか或いは溶液をふりかけて充分に含浸させたものを乾
燥してもよい。同リン酸を細孔中に均一に添着させ、ア
ニリンと中和反応させ塩を形威せしめることが重要であ
るから緩速で乾燥させることが好壕しい。

また銅アニリン錯体（　ＣｕＣｌ２・ＮＨ２　０　）を
添着するにはその水溶液を活性炭にふりかけて、均一に
含浸させた後乾燥させて調製することができる。

〔作用・効果〕　水洗または酸洗浄は後述の実施例で具
体的に示すように本願発明の顕著々効果の１つである低
級脂肪族アルデヒドの除去に極めて効果的である。その
作用機構は充分明らかでないが、水洗ｌたは酸水洗によ
り活性炭のＰＨ及びアルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩及び鉄塩等の含有率が低下することが認められる。一
方本発明の吸着剤はアニリン或−はアニリン塩等を含む
ことを必須要件とするものであるから、これらの塩類除
去されることにより、活性炭のＰＨも低下して、アニリ
ン及びその塩等が安定となることもその一因と考えられ
る。しかし、かなり充分な水洗をしても伺ＰＨ及び無機
塩類含有率の低下の度合は酸水洗に及ばないが、アセト
アルデヒド吸着性は酸水洗品と余り変らない点が注目さ
れる。

同一の原料活性炭を使用して、未洗品、水洗品及び酸水
洗品にアニリン８％を添着し、同一のアセトアルデヒド
濃度の雰囲気中に放置して、アセトアルデヒドの吸着量
を比較したところ、未洗品の吸着速度にくらべて水洗品
及び酸水洗品は極めて高い吸着速度を示した。これより
、充分に水洗した活性炭ｌたは酸洗活性炭にアニＩＪン
を添着せしめたものはタバコの臭気除去のためには極め
てすぐれた吸着剤となることを示している（実施例１）
。

未洗活性炭及び酸洗活性炭にプニリンまたはリン酸アニ
リンを同量添着したものの、アセトアルデヒドに対する
等温吸着線を測定した。洗浄活性品は未洗品に対して、
はるかに高い吸着量を示している。特にガス濃度が低い
場合、洗浄品は未洗品よりも著しく高い吸着量を示して
いる（実施例２）。

実施例１で調整した添着炭をガラス瓶に入れて密封して
冷暗所で一定期間保存した後、アセトアルデヒドガスの
吸着性をしらべた結果未洗浄活性炭は数ケ月保存した場
合相当の性能劣化が認められるが、洗浄品は殆んど性能
劣化が認められなかった（実施例３）。

これらの点より、活性炭を充分水または酸で水洗した後
アニリン及び／またはアニリン塩等を添着した活性炭は
未洗品にくらべて非常にすぐれたアセトアルデヒドガス
の吸着剤となることを示している。

〔実施例〕　以下実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれにより何等限定されるもので
はない。

実施例１ 常法により調整された比表面積１．１５０’／，充填比
重０．　４　０　５の活性炭を常温の水に２〜３時間浸
漬して充分に洗浄したもの及び０．　５規定塩酸に２〜
３時間浸漬した後充分に攪拌洗浄し、水洗した。これら
を乾燥して調整した活性炭及び未洗品の分析値を第１表
に示す。

第　　１　　表 これらの活性炭に浸漬法によりアニリン８％添着した試
料及びリン酸アニリン６％を添着した試料を調整した。

これらの試料を常温でアセトアルデヒドガス濃度１００
０ｐｐｍを含む雰囲気中に放置したときの放置時間とア
セトアルデヒド吸着量の関係を第１図及び第２図に示す
。

水洗或いは酸水洗した活性炭は未洗品にくらべて著しく
吸着量が高い。しかし、水洗品と酸水洗品の間には殆ん
ど差違が認められない。

実施例２ 実施例１で調整した６ヶの試料のアルデヒドガスの等温
吸着線を測定した。その結果を第３図及び第４図に示す
。

実施例３ 実施例ｌで調整した試料をガラス瓶に入れて密栓し、冷
暗所に数ケ月保存した。保存期間と劣化性の関ｇＡをし
らべるため、一定期間毎に試料をとり、常温でアセトア
ルデヒドガスの濃度が１０００ｐｐｍの雰囲気中に放置
した場合の放置時間と吸着量の関係を測定した。その結
果を第５図及び第６図に示した。

これよりアニリン及びその塩等を添着した活性炭をタバ
コの煙のようにアセトアルデヒドガスを含む臭気の脱臭
剤に使用する場合、添着前の活性炭の水洗或いは酸水洗
は非常に大きな効果を示すことがわかる。

【図面の簡単な説明】

第１図はアニリン８％を添着した活性炭の吸着時間とア
セトアルデヒド吸着量の関係を示す。 １．未洗活性炭　　２．水洗活性炭 ３．酸水洗活性炭 第２図はリン酸アニリ／６形を添着した活性炭の吸着時
間とアセトアルデヒド吸着量の関係を示す。 ４．未洗活性炭　　５．水洗活性炭 ６．酸水洗活性炭 第３図はアニリン８％を添着した活性炭のアセトアルデ
ヒドガスの等温吸着線を示す。 １．未洗活性炭　　２．水洗活性炭 ３ｏ　　酸水洗活性炭 第４図はリン酸アニリ７６％を添着した活性炭のアセト
アルデヒドガスの等温吸着線を示す。 ４．未洗活性炭　　５．水洗活性炭 ６．酸水洗活性炭 第５図はアニリン８％を添着した活性炭の保存期間とア
セトアルデヒド吸着性の関係を示す。 １．未洗活性炭　　２，水洗活性炭 ３．酸水洗活性炭 第６図はリン酸アニリン６％を添着した活性炭の保存期
間とアセトアルデヒド吸着性の関係を示す。 ４．未洗活性炭　　５．水洗活性炭 ６．酸水洗活性炭

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 活性炭を水または酸水溶液で洗浄した後、アニリンまた
   はアニリン及びリン酸またはリン酸アニリン塩または銅
   アニリンを添着せしめてなる空気浄化剤。