JPH039767B2 - - Google Patents
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- JPH039767B2 JPH039767B2 JP56050806A JP5080681A JPH039767B2 JP H039767 B2 JPH039767 B2 JP H039767B2 JP 56050806 A JP56050806 A JP 56050806A JP 5080681 A JP5080681 A JP 5080681A JP H039767 B2 JPH039767 B2 JP H039767B2
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Landscapes
- Drying Of Gases (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Description
本発明は吸湿剤及びその製法に関するものであ
る。 石綿、活性炭、ゼオライト、活性白土、シリカ
ゲル等を担体とし、これにハロゲン化リチウムを
担持させた吸湿剤は従来から知られている。これ
ら吸湿剤はハロゲン化リチウムを担持させる担体
の種類によつて吸湿性能に大小の差はあるが、い
ずれもある程度吸湿作用に関与せしめた時点で潮
解性を示すという共通した欠点があり、これが使
用上の大きな欠点となつている。 そこで本発明者はハロゲン化リチウム/シリカ
ゲル系を中心に上記のような潮解性を示さない吸
湿剤を目指し、鋭意検討を進めた結果、特定の細
孔容積を有するシリカゲルに特定量の範囲のハロ
ゲン化リチウムを担持させ且つ、担持させる際に
水処理を施したものは低湿から高湿に至る吸着容
量差が大でしかも使用時潮解性を示すことがな
く、吸湿剤として極めてすぐれていることを見出
し、本発明に到達した。即ち、本発明は細孔容積
が0.5〜0.85ml/gのシリカゲルに、ハロゲン化
リチウムを該シリカゲルに3〜15重量%担持さ
せ、さらにシリカゲル表面付近の該ハロゲン化リ
チウムを除去して成る吸湿剤とその製法を要旨と
するものである。 以下、本発明を更に詳細に説明すると本発明の
吸湿剤は、細孔容積0.5〜0.85ml/g好ましくは
0.6〜0.85ml/gのシリカゲルをハロゲン化リチ
ウム水溶液に一定時間浸漬し、ハロゲン化リチウ
ムをシリカゲルに担持させてなるものである。そ
の場合に用いられる担持用シリカゲルとしては例
えば富士デヴイソン化学株式会社製のB型球状シ
リカゲル(細孔容積0.8ml/g以下同じ)があげ
られるが、このものをハロゲン化リチウム水溶液
中に直接浸漬すると粒子が破壊されて細かく割れ
てしまい、これにハロゲン化リチウムを担持させ
たものは関係湿度が50%以上で飽和吸湿したと
き、潮解現象が表われるという問題がある。これ
は例えば次のような前処理を行うことによつて対
処することができる。即ち上記B型球状シリカゲ
ルの粒径20メツシユ以上のものを粒径が30〜200
メツシユのマイクロビーズ5D(シリカゲル、細孔
容積1.2ml/g、富士デヴイソン化学株式会社製
商品名)に水を加えてよく混合したものと配合
し、数十分静置すると、マイクロビーズ5D中の
水分が上記B型球状シリカゲル中に除々に移行す
る。次にこの配合物を篩にかけてB型球状シリカ
ゲルとマイクロビーズ5Dとに分け、マイクロビ
ーズ5Dには再度水を加えて混合し、篩い分けた
前記B型球状シリカゲルと再度配合して静置す
る。以下、この操作を数回繰返すと、B型球状シ
リカゲルの含水率が任意の値例えば65重量%に達
するのである。このような前処理をすると、ハロ
ゲン化リチウム水溶液に直接浸漬しても粒子の破
壊はなくなる。 上記のようにして得られたB型球状シリカゲル
担体の細孔容積は0.5〜0.85ml/gで細孔容積が
この範囲外、例えば0.5ml/g以下の場合、吸着
容量が担体のそれと略同等であり、ハロゲン化リ
チウムを担持させたとき、潮解性があり、又、上
記範囲以上例えば1.0ml/g以上のシリカゲル担
体の場合も亦潮解性を示すので好ましくない。 本発明の吸湿剤は次のようにして製造される。
即ち上記のようにしてえられた細孔容積が0.5〜
0.85ml/gのB型球状シリカゲル担体を10〜50%
のハロゲン化リチウム例えば塩化リチウムの水溶
液に30分〜2時間浸漬したのち、取出し放置して
表面に単に付着しているだけで担持されていない
過剰のリチウム水溶液を除去する。このハロゲン
化リチウム担持シリカゲルを更に水中に20〜60分
間静置させたのち取出し、脱水して120〜150℃で
乾燥する。このようにして得られた本発明の吸湿
剤はハロゲン化リチウムがB型球状シリカゲル担
体に対し3〜15重量%を担持させてなるものであ
るが、従来の製造法ではシリカゲル担体をハロゲ
ン化リチウム水溶液に浸漬してハロゲン化リチウ
ムを担持させたあと直ちに乾燥する方法が行われ
ていたのに対し、本発明の吸湿剤は上記のように
ハロゲン化リチウムの水溶液に浸漬してハロゲン
化リチウムをシリカゲルに担持させたあとは、そ
のまま乾燥することなく水中に投入する処理を施
し水中に静置してから引上げ水分を除去し、乾燥
するものである。このような操作(以下水処理と
いう)を行うことによりシリカゲル表面の過剰の
ハロゲン化リチウムが除去され、高湿度域下に用
いても潮解性を示さない優れた性質を有する吸湿
剤が得られるものであり、これが本発明の大きな
特徴の1つである。尚上記水処理は通常1回で充
分であり、それよりも多く繰返すと、一旦、担持
されたハロゲン化リチウムが流出し、却つて吸湿
性能が低下する。 次に、本発明の吸湿剤を従来の吸湿剤と比較し
その特性についてのべる。 第1図は本発明の吸湿剤と、比較例として
JISZ−0701包装用乾燥剤B型シリカゲル(以下
比較例1という)、A型シリカゲル(以下比較例
2という)及び市販の活性白土系吸湿剤(以下比
較例3という)について、関係湿度(%)と吸湿
容量(%)との関係を吸着等温線で示す。同図か
ら明らかなように、工芸美術品や文化財等の保存
において重要な関係湿度40%〜70%における吸湿
性能を比較すると、本願発明品は吸着容量の差が
大で、略直線状を示しており理想的な吸湿性能を
持つことを表している。これに対し比較例1は関
係湿度40%と70%における吸着容量の差は本願発
明品と大差ないが、関係湿度40%と60%の間にお
ける吸着容量差が小さい点で劣つており、更に比
較例2及び比較例3は関係湿度40%と70%との間
における吸着容量差が小さい点で劣つている。 第2図は本発明の吸湿剤と前記第1図における
各比較例の吸湿剤の40%、50%、60%及び70%に
おける吸水率、及び関係湿度70%で飽和吸湿させ
60%、50%、40%と関係湿度を下げたときの放水
率を示す。この図から明らかなとおり、本発明の
吸湿剤は関係湿度40%から70%の間で吸水率、放
水率ともにほぼ直線状を示し且つその差が大き
い。すなわち温度変化にともなう湿度変化に敏感
に吸、放水をし、短時間で一定の湿度を保つよう
な特徴がある調湿用として極めて優れていること
が分かる。 本発明の吸湿剤は以上述べたように、細孔容積
が0.5〜0.85ml/gのシリカゲルに、ハロゲン化
リチウムを3〜15重量%担持させ、更に該ハロゲ
ン化リチウムを担持させる際には表面に付着して
いるだけの過剰ハロゲン化リチウムを除去するた
めの水処理工程を施してなるもので、関係湿度40
%から70%に至る吸着容量差が大きく、しかも使
用中従来品のように潮解性を示さないという特性
を有し、例えば工芸美術品や重要文化財等の保存
用調湿剤として極めて有用なものである。 実施例 富士デヴイソン化学(株)製のB型球状シリカゲル
(細孔容積0.8ml/g)の粒径20メツシユ以上のも
の500gを、同じく富士デヴイソン化学(株)製のマ
イクロビーズ5D30〜200メツシユ粒径のもの(細
孔容積1.2ml/g)300gに水100mlを加えてよく
混合したものに加え、30分間放置した。次に篩に
かけて、マイクロビーズ5DとB型シリカゲルに
分け、マイクロビーズには水100mlを加えて、B
型シリカゲルと再度配合して静置する。以下、同
様の操作を4回繰返しB型シリカゲルの含水率が
65重量%に達し、水に投入しても割れないことを
確認する。 このようにして前処理した500gのB型シリカ
ゲルを第1表に示す濃度の塩化リチウム溶液に浸
漬脱気し2時間放置した。次いで、過剰の塩化リ
チウム水溶液を除去したものに水550mlを加えて
30分間放置してから水切りし、120℃の熱風乾燥
器にて乾燥した。得られた吸湿剤のシリカゲル担
体の細孔容積は0.8ml/gで、塩化リチウム担持
量及び飽和吸着容量は第1表に示すような結果を
得た。
る。 石綿、活性炭、ゼオライト、活性白土、シリカ
ゲル等を担体とし、これにハロゲン化リチウムを
担持させた吸湿剤は従来から知られている。これ
ら吸湿剤はハロゲン化リチウムを担持させる担体
の種類によつて吸湿性能に大小の差はあるが、い
ずれもある程度吸湿作用に関与せしめた時点で潮
解性を示すという共通した欠点があり、これが使
用上の大きな欠点となつている。 そこで本発明者はハロゲン化リチウム/シリカ
ゲル系を中心に上記のような潮解性を示さない吸
湿剤を目指し、鋭意検討を進めた結果、特定の細
孔容積を有するシリカゲルに特定量の範囲のハロ
ゲン化リチウムを担持させ且つ、担持させる際に
水処理を施したものは低湿から高湿に至る吸着容
量差が大でしかも使用時潮解性を示すことがな
く、吸湿剤として極めてすぐれていることを見出
し、本発明に到達した。即ち、本発明は細孔容積
が0.5〜0.85ml/gのシリカゲルに、ハロゲン化
リチウムを該シリカゲルに3〜15重量%担持さ
せ、さらにシリカゲル表面付近の該ハロゲン化リ
チウムを除去して成る吸湿剤とその製法を要旨と
するものである。 以下、本発明を更に詳細に説明すると本発明の
吸湿剤は、細孔容積0.5〜0.85ml/g好ましくは
0.6〜0.85ml/gのシリカゲルをハロゲン化リチ
ウム水溶液に一定時間浸漬し、ハロゲン化リチウ
ムをシリカゲルに担持させてなるものである。そ
の場合に用いられる担持用シリカゲルとしては例
えば富士デヴイソン化学株式会社製のB型球状シ
リカゲル(細孔容積0.8ml/g以下同じ)があげ
られるが、このものをハロゲン化リチウム水溶液
中に直接浸漬すると粒子が破壊されて細かく割れ
てしまい、これにハロゲン化リチウムを担持させ
たものは関係湿度が50%以上で飽和吸湿したと
き、潮解現象が表われるという問題がある。これ
は例えば次のような前処理を行うことによつて対
処することができる。即ち上記B型球状シリカゲ
ルの粒径20メツシユ以上のものを粒径が30〜200
メツシユのマイクロビーズ5D(シリカゲル、細孔
容積1.2ml/g、富士デヴイソン化学株式会社製
商品名)に水を加えてよく混合したものと配合
し、数十分静置すると、マイクロビーズ5D中の
水分が上記B型球状シリカゲル中に除々に移行す
る。次にこの配合物を篩にかけてB型球状シリカ
ゲルとマイクロビーズ5Dとに分け、マイクロビ
ーズ5Dには再度水を加えて混合し、篩い分けた
前記B型球状シリカゲルと再度配合して静置す
る。以下、この操作を数回繰返すと、B型球状シ
リカゲルの含水率が任意の値例えば65重量%に達
するのである。このような前処理をすると、ハロ
ゲン化リチウム水溶液に直接浸漬しても粒子の破
壊はなくなる。 上記のようにして得られたB型球状シリカゲル
担体の細孔容積は0.5〜0.85ml/gで細孔容積が
この範囲外、例えば0.5ml/g以下の場合、吸着
容量が担体のそれと略同等であり、ハロゲン化リ
チウムを担持させたとき、潮解性があり、又、上
記範囲以上例えば1.0ml/g以上のシリカゲル担
体の場合も亦潮解性を示すので好ましくない。 本発明の吸湿剤は次のようにして製造される。
即ち上記のようにしてえられた細孔容積が0.5〜
0.85ml/gのB型球状シリカゲル担体を10〜50%
のハロゲン化リチウム例えば塩化リチウムの水溶
液に30分〜2時間浸漬したのち、取出し放置して
表面に単に付着しているだけで担持されていない
過剰のリチウム水溶液を除去する。このハロゲン
化リチウム担持シリカゲルを更に水中に20〜60分
間静置させたのち取出し、脱水して120〜150℃で
乾燥する。このようにして得られた本発明の吸湿
剤はハロゲン化リチウムがB型球状シリカゲル担
体に対し3〜15重量%を担持させてなるものであ
るが、従来の製造法ではシリカゲル担体をハロゲ
ン化リチウム水溶液に浸漬してハロゲン化リチウ
ムを担持させたあと直ちに乾燥する方法が行われ
ていたのに対し、本発明の吸湿剤は上記のように
ハロゲン化リチウムの水溶液に浸漬してハロゲン
化リチウムをシリカゲルに担持させたあとは、そ
のまま乾燥することなく水中に投入する処理を施
し水中に静置してから引上げ水分を除去し、乾燥
するものである。このような操作(以下水処理と
いう)を行うことによりシリカゲル表面の過剰の
ハロゲン化リチウムが除去され、高湿度域下に用
いても潮解性を示さない優れた性質を有する吸湿
剤が得られるものであり、これが本発明の大きな
特徴の1つである。尚上記水処理は通常1回で充
分であり、それよりも多く繰返すと、一旦、担持
されたハロゲン化リチウムが流出し、却つて吸湿
性能が低下する。 次に、本発明の吸湿剤を従来の吸湿剤と比較し
その特性についてのべる。 第1図は本発明の吸湿剤と、比較例として
JISZ−0701包装用乾燥剤B型シリカゲル(以下
比較例1という)、A型シリカゲル(以下比較例
2という)及び市販の活性白土系吸湿剤(以下比
較例3という)について、関係湿度(%)と吸湿
容量(%)との関係を吸着等温線で示す。同図か
ら明らかなように、工芸美術品や文化財等の保存
において重要な関係湿度40%〜70%における吸湿
性能を比較すると、本願発明品は吸着容量の差が
大で、略直線状を示しており理想的な吸湿性能を
持つことを表している。これに対し比較例1は関
係湿度40%と70%における吸着容量の差は本願発
明品と大差ないが、関係湿度40%と60%の間にお
ける吸着容量差が小さい点で劣つており、更に比
較例2及び比較例3は関係湿度40%と70%との間
における吸着容量差が小さい点で劣つている。 第2図は本発明の吸湿剤と前記第1図における
各比較例の吸湿剤の40%、50%、60%及び70%に
おける吸水率、及び関係湿度70%で飽和吸湿させ
60%、50%、40%と関係湿度を下げたときの放水
率を示す。この図から明らかなとおり、本発明の
吸湿剤は関係湿度40%から70%の間で吸水率、放
水率ともにほぼ直線状を示し且つその差が大き
い。すなわち温度変化にともなう湿度変化に敏感
に吸、放水をし、短時間で一定の湿度を保つよう
な特徴がある調湿用として極めて優れていること
が分かる。 本発明の吸湿剤は以上述べたように、細孔容積
が0.5〜0.85ml/gのシリカゲルに、ハロゲン化
リチウムを3〜15重量%担持させ、更に該ハロゲ
ン化リチウムを担持させる際には表面に付着して
いるだけの過剰ハロゲン化リチウムを除去するた
めの水処理工程を施してなるもので、関係湿度40
%から70%に至る吸着容量差が大きく、しかも使
用中従来品のように潮解性を示さないという特性
を有し、例えば工芸美術品や重要文化財等の保存
用調湿剤として極めて有用なものである。 実施例 富士デヴイソン化学(株)製のB型球状シリカゲル
(細孔容積0.8ml/g)の粒径20メツシユ以上のも
の500gを、同じく富士デヴイソン化学(株)製のマ
イクロビーズ5D30〜200メツシユ粒径のもの(細
孔容積1.2ml/g)300gに水100mlを加えてよく
混合したものに加え、30分間放置した。次に篩に
かけて、マイクロビーズ5DとB型シリカゲルに
分け、マイクロビーズには水100mlを加えて、B
型シリカゲルと再度配合して静置する。以下、同
様の操作を4回繰返しB型シリカゲルの含水率が
65重量%に達し、水に投入しても割れないことを
確認する。 このようにして前処理した500gのB型シリカ
ゲルを第1表に示す濃度の塩化リチウム溶液に浸
漬脱気し2時間放置した。次いで、過剰の塩化リ
チウム水溶液を除去したものに水550mlを加えて
30分間放置してから水切りし、120℃の熱風乾燥
器にて乾燥した。得られた吸湿剤のシリカゲル担
体の細孔容積は0.8ml/gで、塩化リチウム担持
量及び飽和吸着容量は第1表に示すような結果を
得た。
【表】
尚、実施例と同一のB型球状シリカゲルを10、
20、30及び40重量%の塩化リチウム水溶液に浸漬
し、水処理を施さなかつたほかは、実施例と同様
に処理して得た比較例について第1表に併記す
る。 第1表の結果から明らかなとおり、水処理を施
さなかつたものは低濃度の塩化リチウム溶液に浸
漬したものでも潮解現象が発生することが分る。
又、上記第1表における実施例No.1の吸着等温線
は第1図に示す本発明品と略同様で、関係湿度90
%以下では潮解現象はみられなかつた。
20、30及び40重量%の塩化リチウム水溶液に浸漬
し、水処理を施さなかつたほかは、実施例と同様
に処理して得た比較例について第1表に併記す
る。 第1表の結果から明らかなとおり、水処理を施
さなかつたものは低濃度の塩化リチウム溶液に浸
漬したものでも潮解現象が発生することが分る。
又、上記第1表における実施例No.1の吸着等温線
は第1図に示す本発明品と略同様で、関係湿度90
%以下では潮解現象はみられなかつた。
第1図は本発明の吸湿剤の吸湿性能を示す図、
第2図は同じく吸水率と放水率の関係を示す図で
ある。
第2図は同じく吸水率と放水率の関係を示す図で
ある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 細孔容積が0.5〜0.85ml/gのシリカゲルに、
ハロゲン化リチウムを3〜15重量%担持させ、更
にシリカゲル表面付近の該ハロゲン化リチウムを
除去して成る吸湿剤。 2 ハロゲン化リチウムが塩化リチウムである特
許請求の範囲第1項記載の吸湿剤。 3 細孔容積が0.5〜0.85ml/gのシリカゲルを
10〜50重量%のハロゲン化リチウムの水溶液に浸
漬させしかるのち水処理を施して過剰のハロゲン
化リチウムを除去し、120〜150℃に乾燥すること
を特徴とする細孔容積が0.5〜0.85ml/gのシリ
カゲルにハロゲン化リチウムを3〜15重量%担持
させてなる吸湿剤の製法。 4 細孔容積0.5〜0.85ml/gのシリカゲルがハ
ロゲン化リチウム水溶液に浸漬したとき粒子の破
壊が生じないよう予め含水前処理が施されたもの
である特許請求の範囲第3項記載の細孔容積が
0.5〜0.85ml/gのシリカゲルにハロゲン化リチ
ウムを3〜15重量%担持させてなる吸湿剤の製
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5080681A JPS57165033A (en) | 1981-04-03 | 1981-04-03 | Hygroscopic agent and preparation thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5080681A JPS57165033A (en) | 1981-04-03 | 1981-04-03 | Hygroscopic agent and preparation thereof |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57165033A JPS57165033A (en) | 1982-10-09 |
JPH039767B2 true JPH039767B2 (ja) | 1991-02-12 |
Family
ID=12869008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5080681A Granted JPS57165033A (en) | 1981-04-03 | 1981-04-03 | Hygroscopic agent and preparation thereof |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57165033A (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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