JPS585698B2 - 塩基性ガスの除去剤 - Google Patents

塩基性ガスの除去剤

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JPS585698B2
JPS585698B2 JP53074701A JP7470178A JPS585698B2 JP S585698 B2 JPS585698 B2 JP S585698B2 JP 53074701 A JP53074701 A JP 53074701A JP 7470178 A JP7470178 A JP 7470178A JP S585698 B2 JPS585698 B2 JP S585698B2
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JP
Japan
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acid
carrier
aqueous solution
gas
basic
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JP53074701A
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JPS5524502A (en
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西野博
相部紀夫
堤嘉男
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ガス中の塩基性ガスを選択的に除去すること
ができる塩基性ガスの除去剤に関する。
塩基性ガスの除去方法として、(I)水または酸水溶液
で吸収する方法、(■)触媒を用いて高温で酸化分解す
る方法、(4)硫酸鉄などを主成分とする除去剤、スル
ホン化石炭を主成分とする除去剤などを用いる方法、(
ト)酸を担持した活性炭を用いる方法などが知られてい
る。
しかしながら、(I)の吸収法は、低濃度の塩基性ガス
の完全除去は困難でまた大量の排水を出すという問題も
抱えている。
(■)の酸化分解法では、約300℃以上の高温を必要
とし、イオウ化合物などの共存ガスによって触媒が被毒
されやすく、まだ酸化分解反応では、たとえば塩基性ガ
スがアンモニアの場合,NHs+5/402−ΔNO+
3/2H20などの副反応により窒素酸化物の生成を伴
ない、二次公害の恐れがある。
(自)の除去剤を用いる方法では、塩基性ガスの除去容
量が充分でなく、かつガス中の水分による粒子の崩壊が
起る。
(■)の除去剤は塩基性ガスと共存する炭化水素類をも
吸着するだめ、塩基性ガスの除去能力の低下が著しく、
まだ水溶液での洗浄による再生が不可能であるなどの欠
点がある。
酸を担持した活性炭を用いて塩基性ガスを除去する方法
も古くから知られているが、塩基性ガスと共存する炭化
水素類をも吸着し、塩基性ガスの除去能力が著しく低下
し、水溶液による再生が不可能であることなどの欠点が
ある。
本発明者らは、上記のような欠点について種々検討した
結果、珪藻土、頁岩または沸石に不揮発性酸を含浸また
は散布してこれを担持せしめることによって塩基性ガス
を効率的に除去しうる除去剤が得られ、かつ塩基性ガス
の除去性能の低下した該除去剤を酸水溶液でほぼ完全に
再生できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、珪藻土、頁岩、沸石(以下担体と
いう)に不揮発性酸の水溶液を含浸捷たは散布すること
により担体に不揮発性酸を不揮発性酸および担体の総量
に対して1〜20重量%担持させてなる塩基性ガスの除
去剤である。
本発明において珪藻土とは、珪藻と呼ばれる藻類の遺が
いが海底に沈積してできたSiO2・XH20を主成分
とする非品質の粘土で、天然そのままあるいは、200
〜900℃で焼成したものがあげられる。
日本国内では、北陸地方、東北地方などで産出される。
頁岩は、火山灰土が海底で圧縮されて層状に固化した粘
土で主成分はSi02およびAl203である。
焼成によって膨脹脱ガスし多孔質の軽石状のものとなる
性質があるので、特に焼成したものが本発明の担体とし
て好ましい。
沸石は、火山灰土が結晶化した天然のもので、山形県、
島根県などで産出されるが、なかでもモルデナイト、ク
リノプチオライト、フィリップサイトなどが好ましく用
いられる。
これらの担体は半径100μ以下の細孔溶積(水銀圧入
法による測定)が0.1cc/g以上のものが好ましい
またこれらの担体は担持せしめる不揮発性酸に対して安
定なものが好ましく、不揮発性酸の水溶液中で粒子が変
形したり、崩壊したりするもの、あるいは酸を担持して
大気中に放置しだ際または乾燥した際に粒子が崩壊した
りするものは好ましくない。
本発明の不揮発性酸を担持した担体は処理ガスの種類、
量、装置の種類、大きさなど処理ガスとの接触態様によ
って異なるが、粒子の大きさは2〜32メッシュのもの
が好ましく、特に2.5〜10メッシュのものが好まし
い。
担体に担持させる不揮発性酸とは、50℃において酸の
蒸気圧が約10mmHg以下のものでたとえば、硫酸、
ホウ酸、リン酸、次リン酸、亜リン酸、次亜リン酸など
の無機酸、およびシュウ酸、クエン酸などの有機酸があ
げられる。
担体に担持させる酸は、該担体の半径100μ以下の細
孔容積の0.25〜45%を占める量が好ましく、その
ために酸は酸および担体の総量に対して1〜20重量%
になるように用いられる酸担持量が1重量%よシ少なく
なると、塩基性ガスの除去効率が低下し逆に20重量%
よシ高くなると、塩基性ガス含有ガス中の水分を吸収し
除去剤粒子表面が水で覆わわ、塩基性ガスの除去効率が
非常に低下するので好ましくなく、特に除去剤を充填層
で使用する場合、ガスの流通が困難となるので好ましく
ない。
酸を担持せしめるには、担体を酸水溶液に浸して該担体
に酸を含浸せしめ、ついで乾燥するか、該担体に酸もし
くは酸水溶液を散布し、必要により乾燥することにより
行なわれる。
塩基性ガスを含有するガスを本除去剤に接触させる場合
、ガスの空間速度は、約50〜io,ooohr−1、
好ましくは約200〜5000hr−1であり、まだ温
度は、約O〜150℃、好ましくは約15〜120℃で
ある。
ガスと除去剤との接触は通常の気固接触形式でよく、た
とえば、流動床、移動床、固定床などいずれであっても
よい。
ここで、塩基性ガスとは、アンモニアおよび1分子中に
窒素原子を1ヶ以上有するアミン類を指し、たとえば、
メチルアミン、エチルアミン、プロビルアミンなどのア
ルキルアミン類、ジメチルアミン、ジエチルアミン、メ
チルエチルアミンなどのジアルキルアミン類、トリメチ
ルアミン、ジメチルエチルアミン、メチルジェチルアミ
ン、トリエチルアミンなどのトリアルキルアミン類、ヒ
ドラジン、メチレンジアミン、エチレンジアミンなどの
アルキレンジアミン類、ヒドロキシルアミン、メタノー
ルアミン、エタノールアミンなどのヒドロキシアルキル
アミン類、アニリンなどの芳香族アミン類、ピリジンな
どの含窒素複素環式化合物などがあげられるが、それら
のうち沸点が200℃以下のものについては、特に本発
明の効果が顕著に発揮される。
塩基性ガスとの接触によってその塩基性ガス除去性能が
低下した除去剤は酸水溶液に接触させることによって容
易に再生できる。
もちろん酸水溶液に接触させる前段として水に接触させ
、塩基性化合物まだはその塩を回収することも可能であ
る。
この場合、水に接触させた後、さらに酸水溶液で処理し
、本担体に酸を担持させることによって塩基性ガスの除
去性能はほぼ完全に回復できる。
必要に応じ酸水溶液に接触させた除去剤は、乾燥させて
もよい。
この場合の水溶液の所要量は使用する酸水溶液中の酸濃
度によって異なるが、重量基準で担体に対し、通常1.
0倍量以上、好ましくは5〜20倍量で、酸濃度は1〜
80wt%、好ましくは5〜50wt%である。
酸水溶液の温度は、O〜100℃1好ましくは10〜6
0℃である。
つぎに本発明の具体例として実施例を挙げる。
実施例1 石川県産の珪藻土を400〜5oo℃で30分間焼成し
た6〜10meshの担体A、岩手県産の頁岩を750
〜800℃で30分間焼成した6〜10meshの担体
B,山形県産の6 〜10meshの沸石(担体C)に
ついて、水銀圧入法で半径100μ以下の細孔容積を測
定した結果は、第1表の通りである。
上記担体A−Cおよび対照として市販の6〜10mes
hのモレキュライ}4P(粟田工業製)、市販アルミナ
である6〜10meshのネオビードD−4(水沢化学
工業製)および6〜10meshのシリカゲル(和光純
薬工業製)を110℃で8時間乾燥し、デシケーター内
で放冷しだ後、JIS−K1417の粒度測定法に従っ
て6〜10meshの粒度の各試料を得る。
再び110℃で8時間乾燥後、デシケーター内で放冷し
た各試料100gに硫酸10.0gを含有する20ml
の水溶液を散布法によって均一に散布し、110℃で8
時間乾燥後、19cmφのシャーレに移し、10日間室
内で放置し、再び110℃で8時間乾燥し、デシケータ
ー内で放冷する。
このようにして得られた各試料についてJIS−K14
17の粒度測定法に従って6〜10meshの粒度(耐
酸性)を求めた結果は第2表の通りである。
実施例2 実施例1の担体C(山形県産沸石)に硫酸1、3、5、
10および20wt%、リン酸、シュウ酸およびクエン
酸をそれぞれ10wt%担持させた。
(いずれも含水率は約20wt%としだ。)まだ対照と
して6〜10meshの沸石に水を20wt%担持した
ものを調製した。
このようにして得られた各試料7mlを1.5Cmφの
カラムに充填し、線流速20Cm/sec、温度20℃
1ガスの相対湿度60%でアンモニア80ppm含有の
空気を流通して、アンモニア除去率の経時変化を測定し
、その結果を第3表に示しだ。
実施例3 実施例1の担体A−Cに硫酸およびリン酸を10wt%
担持させた。
いずれも含水率は20wt%とした。
また対照として、各担体に加水して含水率20wt%の
試料を調製した。
このようにして得られた各試料を1.6(mφのカラム
に10cm層高になるように充填し、モノメチルアミン
またはトリメチルアミンを30ppm含有する25℃の
空気(相対湿度80%)を線流速40cm/secで流
通し、モノメチルアミンまたはトリメチルアミン除去率
の経時変化を求め、結果をそれぞれ第4表または第5表
に示した。
実施例4 実施例3の担体Cに硫酸を10wt%担持した除去剤(
含水率20wt%)で実施例3の条件でモノメチルアミ
ンまだはトリメチルアミン含有ガスを30時間流通し、
モノメチルアミンまだはトリメチルアミンの除去性能が
低下した試料(約20ml)に40wt%硫酸水溶液1
00mlを加え、12時間放置後、沢過し50℃で6時
間乾燥して得られた試料(再生品)実施例3と同一の条
件下でモノメチルアミンまだはトリメチルアミンの除去
テストを行なった。
結果をそれぞれ第6表または第7表に示した。
実施例5 実施例1の担体A−Cを16〜24meshに整粒した
ものおよび細孔容積0.75cc/gの活性炭を16〜
24meshに整粒したもの(担体D)のそれぞれに硫
酸を10wt%担持した。
含水率は、約20wt%である。
これら試料を1.6Cmφのカラムにそれぞれ10cm
層高になるように充填し、ベンゼン10ppmおよびト
リメチルアミン30ppmを含有する25℃の空気(相
対湿度80%)を線流速40cm/secで流通し、ベ
ンゼンおよびトリメチルアミンの除去テストを行なった
結果は第8表の通りである。実施例6 実施例5においてベンゼンおよびトリメチルアミン含有
空気を45時間流通し、トリメチルアミンを吸着した各
試料(約20ml)に100mlの水を加え1日間放置
後、沢過し、40wt%硫酸水溶液50mlを加えて1
2時間放置後、沢過し50℃で6時間乾燥した。
このようにして得られた各試料(再生品)について、実
施例5と同一の条件下でベンゼンおよびトリメチルアミ
ンの除去テストを行なった。
結果は、第9表に示した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 珪藻土、頁岩または沸石に不揮発性酸の水溶液を含
    浸または散布することにより珪藻土、頁岩まだは沸石(
    以下担体という)に不揮発性酸を不揮発性酸および和体
    の総量に対して1〜20重量%担持させてなる塩基性ガ
    スの除去剤。
JP53074701A 1978-06-19 1978-06-19 塩基性ガスの除去剤 Expired JPS585698B2 (ja)

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JPS5524502A JPS5524502A (en) 1980-02-21
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