JPS6158921B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、黒板や壁面などの所定範囲をある程
度広く照明する照明器具に関する。

（従来の技術） 従来、この種の照明器具は、たとえば、実開昭
53−149473号公報に示されるように、細長の器具
本体における下部の前面側に、両端のランプソケ
ツトにより直管形のけい光ランプを取付けるとと
もに、器具本体に反射板を回動自在に取付け、黒
板や壁面をある程度広い範囲にわたつて照明でき
るようにしている。

しかし、このように回動自在にした反射板は、
反射板の回動範囲にわたつて両端側にランプソケ
ツトを突出させるソケツト挿通孔を大きく必要と
するため、その反射板のソケツト挿通孔から器具
本体の背面側、すなわち、室内側に漏光し、外観
を損うばかりか、比較的輝度の高いランプが眼に
入り、不快感を与えやすい。

そこで、このような欠点を除くため、実開昭53
−68584号公報に示されるように、ランプソケツ
ト部を覆う枠状の遮蔽板を取付けて漏光を遮蔽し
ようとするものがある。しかし、このようなもの
は、ランプソケツトおよびランプの端部を反射板
のソケツト挿通孔の内方から覆うようにしなけれ
ばならないため反射板のソケツト挿通孔が外方か
ら見え、外観を損い易く、遮蔽板の製作上加工が
煩雑になり、高価になり、また、この遮蔽板は独
立した小さな別部材であるため、器具の取付工事
中に紛失しやすいばかりでなく、器具本体の取付
部に遮蔽板を取付ける手間がかかり、また、反射
板の取外し時にも遮蔽板を取外したあと、反射板
の取外しを行なうものであり、手間がかかる。

（発明が解決しようとする問題点） 上述のように、従来の枠状の遮蔽板を取付ける
ものにあつては、外観、組立性、反射板の着脱時
の手間、経済性などに問題がある。

本発明は、上述の問題を解決しようとするもの
で、反射板の回動に支障をきたすことなく、しか
も、反射板の着脱操作性がよく、簡便かつ安価に
して、反射板のソケツト挿通孔からの漏光を遮蔽
する照明器具を提供することを目的とするもので
ある。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明の照明器具は、前面側に突出する反射板
支持部を設けた端板を両端に有する細長の器具本
体と、この器具本体の両端部に取付けられて器具
本体の前面側に突出するランプソケツトと、上記
反射板支持部に回動自在に支持される端面板を両
端に有しかつその回動範囲にわたつて上記ランプ
ソケツトを突出させるソケツト挿通孔を形成した
反射板と、上記器具本体の背面側の外面において
少なくとも上記ソケツト挿通孔と対応する部分に
上記器具本体の前面側に向つて突設された平板状
の遮光板とを具備したものである。

（作 用） 本発明は、器具本体を黒板または天井面の上部
などに固定し、黒板面または壁面などを照明す
る。そして、照明角度を調節する場合は反射板を
回動調節するが、いずれの角度においても、反射
板におけるソケツト挿通孔から漏れる光は背面側
において遮光板によつて遮光され、眼に入ること
はない。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を第１図ないし第４図
を参照して説明する。

１は器具本体で、この器具本体１は、両端およ
び下方の前面に開口を有し細長でかつ横断面下向
き字状に形成された基枠２を備え、この基枠２
の前面の開口の縁部に蓋体係止部３が膨出形成さ
れている。そして、上記基枠２の両端開口を覆つ
て端板４が固着され、この端板４には基枠２の前
面側に突出する反射板支持部５が一体的に設けら
れているとともに、端板４の内側に支持板６が対
向固着されている。また、上記基枠２の前面開口
を覆つて断面ほぼ逆ヘ字状の山形の蓋体７が取付
けられている。この蓋体７は縁部に係止部８が形
成され、この係止部８によつて上記基枠２の係止
部３に着脱自在に係着されている。そして、蓋体
７の大きい傾斜面は一方上部に向う状態になつて
いる。

また、上記基枠２の両端部の内底面に字状の
ソケツト取付台９が固着され、この両端のソケツ
ト取付台９に上記蓋体７から器具本体１の前面側
に突出したランプソケツト１０が取付けられ、こ
の両端のランプソケツト１０間に直管形のけい光
ランプ１１が装着されている。なお、上記基枠２
内には安定器などの点灯部品が収納されている。

１２は反射板で、この反射板１２は、一方を開
口した２次曲面からなる反射板体１３の両端に端
面板１４を取付けてなり、上記反射板体１３の両
端に上記ランプソケツト１０を突出させかつ反射
板１２を回動させる際に支障のない範囲にわたつ
てソケツト挿通孔１５が形成されている。そし
て、この反射板１２は、両端の端面板１４を上記
両端における端板４の反射板支持部５と支持板６
との間に挿入するとともに、上記ランプ１１の中
心と同軸的位置において端板４の反射板支持部５
から反射板１２の端面を貫通して支持板６に飾り
ねじ１６を螺合し、回動調節可能に支持されてい
る。

また、上記器具本体１の基枠２の背面側の外面
における両端から上記ソケツト挿通孔１５と対応
する部分に器具本体１の前面側に向つて平板状の
遮光板１７が一体に突設されている。

そうして、器具本体１の基枠２を黒板または天
井面の上部などに固定し、黒板面または壁面など
を照明する。そして、照明角度を調節する場合は
ねじ１６をゆるめ、反射板１２を回動調節し、再
びねじ１６を締め付けて固定する。この反射板１
２を回動するとき、器具本体１の蓋体７が山形を
なして反射板１２の開口側において上方に傾斜し
ているため、反射板１２を大きい範囲で調節する
ことができる。また、この際、反射板１２におけ
るソケツト挿通孔１５から漏れる光は背面側にお
いて遮光板１７によつて遮光され、眼に入ること
はない。

上記実施例では、遮光板１７を器具本体１と一
体に形成したが、第５図に示すように、両端の端
板４から一体に折曲形成してもよい。また、遮光
板１７は器具本体１の両端における背面側のみで
なく、本体１の背面側の全長にわたつて沿設して
もよい。さらに、遮光板１７は本体１または端板
４と一体に形成するほか、係止孔および係止爪な
どの手段により着脱可能に取付けるようにしても
よい。

なお、実施にあたつて、反射板１２の回動中心
軸を本体１の鉛直中心線上付近にとることによ
り、本体１を吊り装置によつて吊り下げても大き
く傾かないようにすることができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、器具本体に回動自在に支持さ
れた反射板は、両端面板を器具本体の端板に設け
た反射板支持部に回動自在に支持され、器具本体
の背面側の外面において少なくとも反射板のソケ
ツト挿通孔と対応する部分に器具本体の前面側に
向つて平板状の遮光板が突設されているため、反
射板の回動に支障を与えずに、反射板のソケツト
挿通孔からの漏光を遮蔽することができ、そし
て、器具本体の背面側から反射板のソケツト挿通
孔が見えず、外観を良好にすることができるとと
もに、反射板の着脱時において反射板支持部と遮
光板とが反射板着脱時の案内板を兼用することが
できて反射板の着脱操作性がよく、しかも、照明
器具の構造が簡単にでき、安価に提供することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の照明器具の一実施例を示す斜
視図、第２図はその一部の斜視図、第３図はその
一部を切り欠いた正面図、第４図はその断面図、
第５図は他の実施例の一部の斜視図である。 １……器具本体、４……端板、５……反射板支
持部、１０……ランプソケツト、１２……反射
板、１４……端面板、１５……ソケツト挿通孔、
１７……遮光板。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 前面側に突出する反射板支持部を設けた端板
   を両端に有する細長の器具本体と、 この器具本体の両端部に取付けられて器具本体
   の前面側に突出するランプソケツトと、 上記反射板支持部に回動自在に支持される端面
   板を両端に有しかつその回動範囲にわたつて上記
   ランプソケツトを突出させるソケツト挿通孔を形
   成した反射板と、 上記器具本体の背面側の外面において少なくと
   も上記ソケツト挿通孔と対応する部分に上記器具
   本体の前面側に向つて突設された平板状の遮光板
   と、 を具備したことを特徴とする照明器具。