JPS6157300A - し尿浄化槽汚泥の処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く産業上の利用分野〉 本発明は個々の水洗便所に設置された単独型し尿浄花槽
あるいは団地等に！置された合併型し尿浄化槽内に堆積
するし尿浄化槽汚泥の効果的な単独処理方法に関するも
のである。

〈従来の技術〉 個々の水洗便所にｉｌ［されたし尿浄化槽は、汚水を生
物化学的に処理し、浄化できた水は個々に水路へ放流さ
れるが、最終的には汚泥がし尿浄化槽内に残存する。そ
の量は機種により、また使用状態により若干具なるが、
一般的には、腐敗タンク方式における浮渣（スカム）と
汚泥の生成量は。

単独型浄化槽の場合、１人１年当り約６０ｆｉとされて
いる。

このし尿浄化槽汚泥は、「廃棄物の処理及び清掃に関す
る法律」に定められている規準に従い調整され、余剰の
ものは汲取って浄化槽自体の浄化機能の保持を図ってい
る。この汲取られたし尿浄化槽汚泥は１通常、大型の生
し尿処理施設、又は下水道終末処理施設に投入され、前
者の場合は生し尿と、後者の場合は下水と併せて処理さ
れ、最終的にはこれらの施設から発生する汚泥として焼
却、埋立、あるいは肥料として処理されている。

〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、これら生し尿処理施設あるいは下水道終
末処理施設へし尿浄化惜汚泥を投入することは、これら
１１ｉ！ｉ″ａの本来の機能を低下させることから、容
易かつ無計画にできず、これまでの実験結果から、生し
尿処理施設の場合は汲取りし尿の量に対して、し尿浄化
槽汚泥の投入量は約１０％が限度であることが判明して
いる。また、下水道終末処理施設へのし尿浄化槽汚泥の
投入はその処理時間を大幅に増大させるので、決して好
ましい方法ではない。

以上の状況から、これら従来の処理施設に頼らず、し尿
浄化槽汚泥独自の単独処理方法を研究し、ここに本発明
のし尿浄化槽汚泥の処理方法を確立したのである。

く問題点を解決するための手段〉 本発明のし尿浄化槽汚泥の処理方法の要旨は次のとおり
である。

すなわち、個々の水洗便所等に設置されたし尿浄化稽よ
りバキューム車で運搬、収集したし尿浄化槽汚泥を。

■スクリーンを通してし査と汚泥液とに分離すると共に
し査はＦｆ６Ｘ処分し、 ■汚泥液は生物処理することなく凝集剤処理後、固定式
又は移動式脱水装置で固液分離し、■固体は醗酵処理し
て、場合により有機肥料として利用し、 ■液体は生物化学的処理をした後に消毒して衛生的に無
害にして放流することを特徴とする。

く作用〉 し尿浄化槽汚泥独自の処理施設であるので、他の生し尿
処理条件や下水道終末処理条件に制約されることなく最
適条件で処理できる作用をする。

しかも、従来の併設処理時の既存設備１例えば受入槽、
予備貯留槽、フィルタープレスなどかなりの部分が利用
できるので、運営費、建設費からも極めて経済的である
ことが判明したのである。

以下実施例に基づいて本発明のし尿浄化槽汚泥の処理方
法を更に詳細に説明する。

〈実施例〉 第１図はし尿浄化槽汚泥の処理方法の概略フローシート
、第２図は第１図を詳細にしたし尿浄化槽汚泥の処理方
法のフローシートである。また、第３図は既存設備の併
用状態を示す詳細フローシー１〜．第４図は既存設促の
併用状態を示すもう一つの方法の詳細フローシートであ
る。

本発明のし尿浄化槽汚泥の処理方法の概略は第１図及び
上記本発明の解決手段に記載のとおりで、大別して■〜
■の処理行程になるので、以下番号順に説明を加える。

■　し渣の分離 各し尿浄化槽から収集、運搬されたし尿浄化槽汚泥は、
一旦、受入Ｉ４（従来からある既設のもの）に投入した
後、ポンプアップによりゆっくり回転する回転式ドラム
スクリーン中を通過させ、夾雑物（以下し渣という）を
除去する６し渣はスクリュープレスにより出水、固形化
した後、廃棄物として処分する。

し渣の量は浄化槽の使用状態により異なるが、例示すれ
ば、ａＳｔ表のとおりである。

第１表 すなわち、し尿浄化槽汚泥１ｋＱ当り乾燥物として０．
６ｋｇ、約０．０６％である。

■汚泥液の固液分離 し尿浄化槽汚泥の性状は、ばらつきの大きいも　　　　
゛のであるが、スクリーンを通過したし尿浄化格汚泥液
の性状を例示すれば、第２表のとおりである。

スクリーンを通過したし尿浄化棺汚泥液は予備貯留槽（
既設）に移し、ここで消石灰で［ｌＨ調整し、ポリ塩化
アルミニウム（以下ＰＡＣと略称）とパーライトを混合
した後、フィルタープレス方式による固定式又は移動式
脱水装置の一例としての脱水車により固液分離する。そ
の割合を例示すると、し尿浄化槽汚泥液１０ｍ″に対し
消石灰約３ｋｇを混合してＰＨ＝１０前後に調整した後
、３〜５％のＰＡＣ溶液を約１％（Ｖ／Ｖ）の割合で加
え、更にパーライトを約１５％（Ｗ／Ｖ）の割合で加え
た後、　フィルタープレス式の移動脱水車により？過す
る。Ｉ過は移動脱水車によらずども固定式のフィルター
プレスでも同様である。

なお、予備貯留槽では、ジェットエアレーション等によ
る脱水効率の向上を図り、同時に動植物及び油脂の除去
及び汚泥の好気性化、均一化によりＢＯＤの安定化を図
るとよい。

■固体の醗酵処理及び有機肥料化 移動脱水車に搭載したフィルタープレス等により固液分
離した脱水ケーキは水分約７５％の剥難性のよい固体で
あり、これを水分６０％位に予備乾燥した後、容量８♂
の高速堆肥化装置（好気性醗酵ｍ＞で５〜７日間皿酵さ
せた後−週間以上貯蔵を兼ねて二次醗酵させる。この処
理を経た固体は腐棄物として処理、処分することもでき
るが、また良質の有機肥料にもなる。

その成分を第３表及び第４表に示した。

第３表より明らかなように、固体はＮ、Ｐ、にで３％以
上含有し、パーライト含有により土壌改良効果もある良
質の有機肥料となっている。

第４表の重金属分析結果からも特に有毒性は見出せない
ものであった。また、オガ肩、木クズの混入が全くない
ので、生育障害を全く起さないものである。

■液体の生物化学処理、放流 移動脱水車により固液分離した液体（脱水液）の性状の
一例は第５表のとおりである。

第５表　移動脱水車による脱水液の性状第５表から明ら
かなように、透視度は３０ｃｍ以上で既に放流合格値で
あり、　　ＣＯＤもかなり低い、一般浄化槽からの放流
水のＢＯＤは９０ｍｇ／　Ｑ以下とされている。

脱水液は１液槽ヘーたん貯留し、硝化脱窒槽へ移して曝
気し、窒素を分留除去する。状況によっては、その脱窒
効果を高めるために、少量のメタノールを添加する。次
いで、沈殿槽へ送って、沈殿分離した後、上澄液は苛性
ソーダ及び硫酸バンド（又は塩化第二鉄）を加え、攪拌
後、凝集沈殿させて燐及び浮遊物質（ＳＳ）を除去し、
更に砂Ｉ過及び活性炭処理（場合によってはオゾン処理
）を行ない、更にまた、消毒槽で塩素剤により滅菌、消
毒した後放流する。第３図は活性炭処理、第４図はオゾ
ン処理を採用した場合のフローシートであり、いずれも
し尿浄化槽汚泥を５０ｍ３／日処理能力の装置を示す。

以上の処理により、無希釈によって無色透明な公害のな
い処理水となり、放流量も少なくてすむ。

なお、各処理槽からの排気は脱臭装置に導いてから行な
えば、無臭の大気放出ができる。

放流水の性状を例示すれば、第６表のとおりである。

第６表　放流水の性状 〈発明の効果〉 本発明のし尿浄化槽汚泥の処理方法は、単独処理方式で
あるがゆえに、処理対象は各浄化槽内で前段の生物処理
が終了し九汚泥に限定されている。

従って従来の生し尿処理方式に比べて処理工程はン 簡易であり、作業は易しく、かつ建設費及び運営費は極
めて低部である１例えば、１００ｍ”　／日プラントの
建設費は１１１０程度で充分その効力を発揮することが
できる。又、Ｌｏｗ″／日プラン日程ラント程度施設の
場合は、移動脱水装置が数箇所の処理場に兼用できるの
で極めて経済的に有利である。

又、生し尿や下水道終末処理施設と同じ敷地内に処理シ
ステムを１ａ置することにより、既設の施設の一部を共
用することも可能で、その場合一層の経済的効果を高め
ることができる。具体的には、第３図又は第４図にみら
れるように、従来の処理方法の場合に使用している既設
（図中斜線を施した部分）設備がかなり利用でき、　し
かも、従来の生し尿や下水の処理施設とは別系統の独立
行程で処理できるので、極めて効率がよい、これは、従
来施設の兼用が有効であるとする既成概念を打破した全
く新しい試みで、予想外の効果を挙げることを明らかし
たものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はし尿浄化槽汚泥の処理方法の概略フローシート
、第２図は第１図を詳細にしたし尿浄化槽臣 汚泥の処理方法のフローシートである。また、第３図は
既存設備の併用状態を示す詳細フローシート、第４図は
既存設備の併用状態を示すもう一つの方法の詳細フロー
シートである。 以上

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　個々の水洗便所等に設置されたし尿浄化槽よりバキ
   ューム車で運搬、収集したし尿浄化槽汚泥を、 （１）スクリーンを通してし査と汚泥液とに分離すると
   共にし査は廃棄処分し、 （２）汚泥液は凝集剤処理後脱水装置で固液分離し、（
   ３）固体は醗酵処理し、 （４）液体は生物化学的処理をした後に消毒して衛生的
   に無害にして放流することを特徴とするし尿浄化槽汚泥
   の処理方法。