JPH10286592A - 廃棄物処理方法 - Google Patents

廃棄物処理方法

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JPH10286592A
JPH10286592A JP9939797A JP9939797A JPH10286592A JP H10286592 A JPH10286592 A JP H10286592A JP 9939797 A JP9939797 A JP 9939797A JP 9939797 A JP9939797 A JP 9939797A JP H10286592 A JPH10286592 A JP H10286592A
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廣二 関
Giyokuyuu Ri
玉友 李
Yoshio Okuno
芳男 奥野
Hiroshi Sasaki
宏 佐々木
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メタン発酵にて得たメタンガスを有効利用可
能で、有機性汚水および有機廃棄物を効率よく容易に処
理できる廃棄物処理方法を提供する。 【解決手段】 除渣した屎尿汚水を生物処理手段4に流
入させ、除渣した浄化槽汚水を屎渣分離手段3に流入さ
せる。屎渣分離手段3で固液分離した原液を生物処理手
段4に流入させ屎尿汚水とともに生物学的硝化脱窒処理
する。余剰汚泥を除去し無機凝集剤を添加し凝集汚泥を
除去し処理水を得、余剰汚泥および凝集汚泥は屎渣分離
手段3に返送する。固形状の廃棄物を解破砕し、屎渣分
離手段3からの固形分と混合し、メタン発酵処理する。
メタン発酵処理後にマグネシウム化合物をpH7.5以
上のアルカリ性側の雰囲気で燐総量に対してマグネシウ
ムが1モル以下で添加する。第2の固液分離手段21にて
固液分離後、濾液を屎渣分離手段3に返送し、肥効成分
の反応した燐酸マグネシウムアンモニウムを回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタン発酵処理す
る際に生じるエネルギーを利用可能な液状の有機性汚水
および固形状の有機性廃棄物を処理する廃棄物処理方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、屎尿や浄化槽汚泥などの屎尿系汚
水、家畜糞尿、農水産や食品の加工排水などの液状の有
機性汚水を生物学的硝化脱窒処理し、固液分離した汚泥
を生ゴミや厨芥などの有機性廃棄物を含有する固形状の
廃棄物とともに嫌気性のメタン発酵処理して液状分を有
機性汚水とともに生物学的硝化脱窒処理し、メタン発酵
処理にて生じるメタンガスを発電などに用いて処理エネ
ルギーに利用するとともに廃熱を利用してメタン発酵を
進行させ、液状の有機性汚水および廃棄物を総合的に処
理する廃棄物処理方法が知られている。
【0003】ところで、生ゴミなどの固形状の廃棄物
は、メタン発酵にて容易に分解される炭水化物が主成分
であるが、炭素/窒素比が30とメタン発酵処理の最適
比である20に比して窒素分が少ない。一方、屎尿系汚
水などの液状の有機性汚水の生物学的硝化脱窒処理後の
汚泥は、炭素/窒素比が5と窒素が多く、蛋白質や脂肪
分なども多いため、固形状の廃棄物としてメタン発酵処
理したのでは良好に処理できない。そこで、上記従来の
廃棄物処理方法は、メタン発酵処理前にあらかじめ生物
学的硝化脱窒処理後の汚泥と固形状の廃棄物とをあわせ
て、良好な炭素/窒素比で炭水化物、蛋白質および脂肪
分の割合も良好な状態でメタン発酵処理の効率性を図っ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、屎尿系
汚水などの液状の有機性汚水は、一般に窒素化合物や燐
化合物を多く含み、CODおよびBODに起因する有機
物も多く含有されているため、上記従来の廃棄物処理方
法では、生物学的硝化脱窒処理後に汚泥を分離した分離
水には、生物学的硝化脱窒処理では処理できずにCOD
に起因する難分解溶解性有機物や燐化合物などの汚染物
質が残存することから、凝集剤を用いて凝集処理した
り、膜分離したり、活性炭を用いて吸着処理するなどの
高度処理により、窒素化合物や燐化合物、CODおよび
BODに起因する有機物を除去する必要がある。
【0005】そして、膜分離や活性炭にて吸着処理する
場合には、残存する汚染物質が多いため、処理の負荷が
大きくなり、活性炭や膜の保守管理が煩雑となる。
【0006】一方、例えば特開昭59−49896号公
報や特開昭56−129084号公報、特開昭57−1
0393号公報に記載のように、凝集剤としてマグネシ
ウム化合物を用いて肥料となる肥効成分の燐酸マグネシ
ウムアンモニウム(Mg(NH4 )PO4 )を生成させ
て分離した後に生物学的硝化脱窒処理を行い、凝集剤に
て汚泥を凝集分離し、活性炭にて吸着処理したり膜分離
するなどの構成が知られている。さらに、特開平2−1
27000号公報に記載のように、マグネシウム化合物
を添加して燐酸マグネシウムアンモニウム(Mg(NH
4 )PO4 )を生成分離した後に塩化第二鉄を添加して
凝集処理を行う構成も知られている。
【0007】しかしながら、これら特開昭59−498
96号公報、特開昭56−129084号公報、特開昭
57−10393号公報および特開平2−127000
号公報などに記載の従来の構成では、燐化合物の低減は
図れるが、生物学的硝化脱窒処理では処理しきれない難
分解溶解性の有機物はマグネシウム系凝集剤では十分に
凝集分離できず、後段の活性炭処理や膜分離処理の負荷
が大きくなり、活性炭や膜の保守管理が煩雑となる。ま
た、生物学的硝化脱窒処理により、窒素化合物が極めて
低い値に低減できることから、マグネシウム化合物を添
加しても燐酸マグネシウムアンモニウム(Mg(N
4 )PO4 )の生成量は低く、十分な燐化合物の除去
ができない。このため、実質的には特開平2−1270
00号公報に記載のように後段の塩化第二鉄の添加によ
る凝集により燐化合物および難分解溶解性の有機物を除
去したり、活性炭や膜により処理することとなり、効率
よく安価な処理コストで高度処理しにくい。さらに、C
ODに起因する難分解溶解性有機物とともに燐化合物の
凝集処理に一般的に利用される塩化第二鉄にて燐を凝集
させた凝集汚泥の一部を生物学的硝化脱窒反応槽に返送
させた場合、脱窒処理の際の嫌気性雰囲気により凝集し
た燐酸鉄が還元されて再び燐が溶出してしまい、処理系
内で燐が濃縮していくおそれがある。
【0008】一方、従来、生ゴミや農水産廃棄物、汚泥
などの固形状の有機性廃棄物を処理する廃棄物処理装置
としては、例えば特開平6−71297号公報に記載の
ように、合成樹脂フィルムやプラスチック、発泡スチロ
ールなどの生物の分解が極めて困難な夾雑物を含むた
め、破袋・除袋などの解破砕した後に夾雑物をあらかじ
め除去してメタン発酵処理し、マグネシウム化合物、ア
ンモニウム化合物および燐酸化合物などを適宜添加して
燐酸マグネシウムアンモニウム(Mg(NH4 )P
4 )を生成分離して、燐酸化合物や窒素化合物を低減
する構成が知られている。
【0009】しかしながら、マグネシウム化合物、アン
モニウム化合物および燐酸化合物などは本来除去する成
分であり、有機性廃棄物の組成が変動する場合には、こ
れらの添加量が変動し、逆にマグネシウム分、アンモニ
ウム分、燐分が増大するおそれがあるため、添加量の制
御が煩雑となる。また、解破砕にて除去される夾雑物に
は微生物にて分解可能な有機物が付着するため、夾雑物
を処理する際に悪臭を発生し不衛生であるとともに、外
観が悪く、周囲環境を悪化する。
【0010】上述したように、従来の液状の屎尿系汚水
の処理では、生物学的処理では処理しきれない有機物や
燐化合物を高度に処理するための凝集処理や活性炭処
理、膜処理などの負荷の低減が図りにくく、効率よく安
価で容易に高度な浄化処理が困難である。また、従来の
固形状の有機性廃棄物の処理では、窒素化合物および燐
化合物双方の高度な除去が困難で、効率よく安価で容易
に高度な浄化処理が困難である。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑み、有機性汚水
および有機廃棄物を効率よく容易に処理できる廃棄物処
理方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の廃棄物処
理方法は、液状の有機性汚水を生物学的硝化脱窒処理し
た後、汚泥と処理水とに固液分離するとともに、生物分
解可能な固形状の有機性廃棄物と前記汚泥とをメタン発
酵処理して得られた発酵処理物を固液分離して分離水を
有機性汚水とともに生物学的硝化脱窒処理する廃棄物処
理方法において、前記発酵処理物にマグネシウム化合物
を前記発酵処理物中に含有する燐総量のモル比に対して
マグネシウムのモル比が1以下で添加し、このマグネシ
ウム化合物が添加された前記発酵処理物を固液分離する
ものである。そして、液状の有機性汚水を生物学的硝化
脱窒処理した後、汚泥と処理水とに固液分離するととも
に、生物分解可能な固形状の有機性廃棄物と汚泥とをメ
タン発酵処理して得られた発酵処理物にマグネシウム化
合物を発酵処理物中に含有する燐総量のモル比に対して
マグネシウムのモル比が1以下となるように添加し、こ
のマグネシウム化合物が添加された発酵処理物を固液分
離し、得られた分離水を有機性汚水とともに生物学的硝
化脱窒処理するため、マグネシウム化合物の添加にて難
溶性の燐酸マグネシウムアンモニウムを生成させて固液
分離除去するので、マグネシウム化合物が発酵処理物中
に残留して、後工程でマグネシウム化合物の析出による
スケールの生成が防止され、長期間安定して処理する。
なお、マグネシウムのモル比が1より多くなると、マグ
ネシウムイオンが発酵処理物中に残留して後工程でマグ
ネシウム化合物の析出によりスケールが生成して、処理
系内の各部位で閉塞などを生じ、保守管理が煩雑となる
ため、発酵処理物中に含有する燐総量のモル比に対して
マグネシウムのモル比が1以下となるようにマグネシウ
ム化合物を添加する。
【0013】請求項2記載の廃棄物処理方法は、請求項
1記載の廃棄物処理方法において、マグネシウム化合物
の添加の際、pHを7.5以上のアルカリ性側に制御す
るものである。そして、マグネシウム化合物の添加の
際、pHを7.5以上のアルカリ性側に制御するため、
マグネシウム化合物の添加にて難溶性の燐酸マグネシウ
ムアンモニウムが効率よく析出生成され、効率よく燐化
合物が除去される。なお、pHが7.5より酸性側の雰
囲気では、燐酸マグネシウムアンモニウムの溶解度積が
増大して効率よく燐酸マグネシウムアンモニウムが析出
生成されなくなるため、pHを7.5以上のアルカリ性
側に制御する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の廃棄物処理方法の
実施の一形態の構成を図1を参照して説明する。
【0015】図1において、1は第1の屎渣除去手段
で、この第1の屎渣除去手段1は、例えば目幅寸法が約
1mmのスクリーンやスクリュウプレスなどを多段に組み
合わされて構成され、有機性汚水である屎尿中に混入す
る夾雑物を除去する。また、2は第2の屎渣除去手段
で、この第2の屎渣除去手段2は、第1の屎渣除去手段
1と同様に構成され、有機性汚水である浄化槽汚泥中に
混入する屎渣や夾雑物を除去する。なお、除去された屎
渣や夾雑物は、ペレット状に成形して固形燃料化や建材
などに処理したり、焼却処分する。
【0016】そして、第2の屎渣除去手段2には、屎渣
分離手段3が接続されている。この屎渣分離手段3は、
第2の屎渣除去手段2にて浄化槽汚泥から屎渣および夾
雑物が除去された浄化槽汚水が流入可能となっている。
【0017】また、第1の屎渣除去手段1には、屎尿か
ら夾雑物が除去された屎尿汚水を生物学的硝化脱窒反応
にて生物浄化処理する生物処理手段4が接続されてい
る。なお、この生物処理手段4は、1槽にて硝化脱窒反
応を生じさせる構成や、脱窒処理する槽と硝化処理する
槽の2槽にて構成したり、さらに曝気手段を有し好気性
微生物にて好気性微生物処理する槽を付加した構成など
としてもよい。
【0018】そして、生物処理手段4には、生物学的硝
化脱窒処理した後の生物処理液を固液分離する第1の固
液分離手段5が接続されている。この第1の固液分離手
段5は、生物処理液をスクリーンや膜などによる濾過分
離や沈降分離処理などにて余剰汚泥を分離する第1の汚
泥分離手段6と、この第1の汚泥分離手段6にて分離さ
れた分離水に例えば塩化第二鉄などの無機系凝集剤を添
加して凝集処理する第1の凝集手段7と、この第1の凝
集手段7にて凝集処理した凝集処理液をスクリーンや膜
などによる濾過分離や沈降分離処理などにて凝集汚泥を
分離する第2の汚泥分離手段8とが直列に接続されて構
成されている。
【0019】また、第1の固液分離手段5には、分離し
た汚泥を屎渣分離手段3に返送する汚泥返送手段9が接
続され、この汚泥返送手段9を介して屎渣分離手段3に
返送され汚泥、すなわち第1の汚泥分離手段6にて分離
した余剰の汚泥や第2の汚泥分離手段8にて分離した凝
集汚泥は、屎渣分離手段3で浄化槽汚水と合流される。
そして、この屎渣分離手段3では、第2の屎渣除去手段
2にて分離除去されずに残留する屎渣および夾雑物と合
わせて汚泥と原液とに分離し、原液を生物処理手段4に
流入させ、生物処理手段4にて夾雑物が除去された屎尿
汚水とともに原液が生物学的硝化脱窒処理される。
【0020】一方、11はゴミ前処理手段で、このゴミ前
処理手段11は、生ゴミや農水産廃棄物などの生物分解可
能な有機性廃棄物を含む廃棄物を解破砕である破袋およ
び破砕する破砕装置と、この破砕装置にて廃棄物が破砕
された破砕物から洗浄しつつ磁気選別する金属除去装置
とにて構成されている。
【0021】また、ゴミ前処理手段11には、混合手段12
が接続されている。この混合手段12には、屎渣分離手段
3にて分離された屎渣、夾雑物および汚泥が搬送されて
混合手段12に投入する屎渣搬送手段13が接続されてい
る。そして、この混合手段12は、屎渣搬送手段13にて搬
送された屎渣および夾雑物と前処理手段からの解破砕さ
れた廃棄物とを、水分を添加しつつ適宜、例えば約55
℃に加温して攪拌混合し混合物を調製する。なお、水分
の添加および加温に際してはスチームを用いるとよい。
スチームを用いることにより、水を添加して別途加熱手
段にて加熱する必要がなく、効率よく加温・攪拌混合が
行える。
【0022】そして、混合手段12には、調製された混合
物をメタン発酵処理するメタン発酵手段14が接続されて
いる。このメタン発酵手段14は、加温例えば55℃で適
宜攪拌してメタン菌などにて有機性物質をメタン発酵処
理する。そして、このメタン発酵手段14には、発生する
メタンガスを回収する図示しないメタンガス回収手段が
設けられている。なお、この回収したメタンガスは、発
電などに利用し、有機性汚水の屎尿系汚水および有機性
廃棄物の処理の際の運転エネルギーとして利用する。
【0023】また、メタン発酵手段14には、反応処理手
段15が接続されている。この反応処理手段15は、混合物
がメタン発酵処理されて得られた発酵処理物が流入され
る反応槽16と、発酵処理物のpHを測定するpH測定手
段17およびこのpH測定手段17の測定結果に基づきアル
カリなどのpH調整剤を適宜投入して所定のpHに調整
するpH制御装置18を備えたpH調整手段19と、発酵処
理物に塩化マグネシウムなどのマグネシウム化合物の反
応剤を適宜添加するMg添加手段20とを備えている。そ
して、pH調整手段19は、発酵処理物のpHが7.5以
上のアルカリ性側、好ましくは8.0以上のアルカリ性
側の雰囲気となるように調整する。また、Mg添加手段
20は、発酵処理物中に含有される燐総量のモル比に対し
てマグネシウムのモル比が1以下となるようにマグネシ
ウム化合物を添加する。
【0024】さらに、反応処理手段15には、マグネシウ
ム化合物が添加された発酵処理物を、スクリーンや膜な
どによる濾過分離や沈降分離処理、遠心分離処理などの
各種固液分離方法にて固液分離する第2の固液分離手段
21が接続されている。そして、この第2の固液分離手段
21にて分離された濾液は、濾液返送手段22にて屎渣分離
手段3に返送され、固形分はペレット状に成形して固形
燃料化や建材などに処理したり、焼却処分する。
【0025】次に、上記実施の一形態の動作について説
明する。
【0026】まず、屎尿を第1の屎渣除去手段1に流入
させ、固形状の屎渣と液状の屎尿汚水とに分離し、屎尿
汚水を生物処理手段4に流入させる。
【0027】一方、浄化槽汚泥を第2の屎渣除去手段2
に流入させ、固形状の屎渣と液状の浄化槽汚水とに分離
し、浄化槽汚水を屎渣分離手段3に流入させる。そし
て、この屎渣分離手段3にて固液分離した原液を生物処
理手段4に流入させ、生物処理手段4にて屎尿汚水とと
もに原液を生物学的硝化脱窒処理し、屎尿汚水および原
液中に混入するBODに寄与する有機物、窒素化合物お
よび燐化合物の一部が処理される。
【0028】この後、生物学的硝化脱窒処理した後の生
物処理液を第1の固液分離手段5を構成する第1の汚泥
分離手段6に流入させ、スクリーンや膜などによる濾過
分離や沈降分離処理などにて余剰汚泥と分離水とに分離
する。そして、余剰汚泥は屎渣分離手段3に返送され、
分離水は第1の固液分離手段5の第1の凝集手段7に流
入される。
【0029】次に、第1の凝集手段7に流入された分離
水は、例えば塩化第二鉄などの無機系凝集剤が添加さ
れ、分離水中の残留するBODに寄与する有機物や窒素
化合物の他にCODに寄与する有機物や燐化合物が凝集
処理される。この後、凝集処理された凝集処理液は第1
の固液分離手段5の第2の汚泥分離手段8に流入され、
スクリーンや膜などによる濾過分離や沈降分離処理など
の各種固液分離方法により凝集汚泥と処理水とに固液分
離する。そして、凝集汚泥は屎渣分離手段3に返送さ
れ、処理水は系外に放流される。なお、凝集汚泥を屎渣
分離手段3に返送することにより、残留する無機凝集剤
の凝集作用によりさらに凝集が生じる。
【0030】一方、生ゴミや農水産廃棄物、汚泥などの
生物分解可能な有機性廃棄物を含む固形状の廃棄物をゴ
ミ前処理手段11の破砕装置に投入して解破砕し、この解
破砕された破砕物を金属除去装置にて洗浄しつつ磁気選
別して金属を除去する。
【0031】そして、磁気選別後の破砕された廃棄物の
破砕物を混合手段12に投入するとともに、屎渣搬送手段
13を介して屎渣分離手段3にて分離した屎渣、夾雑物お
よび汚泥を投入する。この後、例えばスチームを用いて
約55℃に加温しつつ廃棄物の破砕物と屎渣、夾雑物お
よび汚泥とを攪拌混合して混合物を調製する。この廃棄
物の破砕物と屎渣、夾雑物および汚泥との攪拌混合によ
り、屎渣、夾雑物および汚泥に付着する有機物などは粘
性が低下してスチームの結露にて生じる温水中に可溶化
する。この後、所定時間の攪拌混合により調製された混
合物をメタン発酵手段14に流入させ、例えば55℃で適
宜攪拌してメタン菌などにて有機性物質をメタン発酵処
理する。なお、メタン発酵処理により発生するメタンガ
スはメタンガス回収手段にて回収し、発電などに利用
し、屎尿径汚水および有機性廃棄物の処理の際の運転エ
ネルギーとして利用する。
【0032】次に、混合物をメタン発酵手段14にてメタ
ン発酵処理した発酵処理物を反応処理手段15の反応槽16
に流入させる。そして、Mg添加手段20にて発酵処理物
に塩化マグネシウムなどのマグネシウム化合物の反応剤
を適宜添加、例えば発酵処理物中の燐総量に対してマグ
ネシウムが1モル以下となるように添加する。さらに、
pH調整手段19のpH測定手段17にて発酵処理物のpH
を測定するとともに、pH調整手段19のpH制御装置18
にて例えば水酸化ナトリウムなどのpH調整剤を適宜投
入して所定のpH、例えば7.5以上好ましくは8.0
以上のアルカリ雰囲気に調整する。このマグネシウム化
合物の添加により、発酵処理物中の窒素化合物であるア
ンモニウムイオン、燐化合物である燐酸イオンと反応し
て難溶性の燐酸マグネシウムアンモニウム(Mg(NH
4 )PO4 )を生成させる。
【0033】この後、第2の固液分離手段21により、マ
グネシウム化合物が添加された発酵処理物を、スクリー
ンや膜などによる濾過分離や沈降分離処理、遠心分離処
理などの各種固液分離方法にて濾液と固形分とに固液分
離する。そして、濾液は濾液返送手段22にて屎渣分離手
段3に返送して浄化槽汚水と第1の汚泥分離手段6およ
び第2の汚泥分離手段8にて分離された余剰汚泥および
凝集汚泥と合流され、固形分は固形分はペレット状に成
形して固形燃料化や建材などにするRDF処理したり、
焼却処分する。なお、上述したように第2の汚泥分離手
段8にて分離された凝集汚泥は、第1の凝集手段で添加
された無機凝集剤の凝集作用が残存するため、再び凝集
処理して固液分離処理され、原液は生物処理手段4に流
入して生物学的硝化脱窒処理され、屎渣、夾雑物および
汚泥の固形分は混合手段12に返送される。
【0034】ところで、液状の有機性汚水である屎尿系
汚水と固形状の有機性廃棄物や汚泥などの廃棄物とを別
々に処理する場合において、それぞれの処理工程におい
てマグネシウム化合物を添加して燐を除去すると、特に
屎尿系汚水に多くみられるCODに起因する難分解溶解
性有機物が除去できなくなるため、屎尿系汚水の処理の
際に塩化第二鉄などの無機凝集剤を添加して難分解溶解
性有機物とともに燐を除去する必要が生じる。しかしな
がら、塩化第二鉄により凝集させて得られる汚泥は、植
物の肥料となる成分である肥効成分としてのアンモニウ
ムやマグネシウムを含有していない。このため、上記実
施の形態のように、一旦分離した屎渣や夾雑物とともに
アンモニウムが混入された廃棄物中に特に多くみられる
燐を別途マグネシウム化合物を添加することにより、燐
酸マグネシウムアンモニウムとして肥効成分を含んだ汚
泥として回収でき、効率よく処理できる。
【0035】また、上記実施の形態では、液状の屎尿系
汚水と固形状の廃棄物とを総合的に処理するためにメタ
ン発酵処理後に固液分離した濾液が循環する状態とな
る。そして、燐酸マグネシウムアンモニウムは、難溶性
であるが約520ml/リットルの溶解度を示し、各イオ
ンでの濃度ではMg=51.5mg/リットル、PO4
P=65.7mg/リットル、NH4 −N=29.7mg/
リットルとなるので、循環する濾液中に溶解する燐酸マ
グネシウムアンモニウムが過飽和となる。また、各イオ
ンの塩は、共存塩類のイオン強度が増大すると溶解度も
増大する傾向にあるため、液状の屎尿系汚水の処理や固
形状の廃棄物の処理の際に塩類濃度も高く廃棄物は全固
形物(TS)濃度が10%程度であることから、Mg、
PO4 およびNH4 の各イオンの塩の溶解度もかなり高
くなると思われる。
【0036】このため、燐酸マグネシウムアンモニウム
の溶解度を下げるためには、他のイオン濃度を上げM
g、PO4 およびNH4 の各イオンの塩のイオン濃度を
下げる必要がある。そして、屎尿系汚水や廃棄物では燐
酸イオン濃度が一定していないので、燐酸イオン濃度を
低濃度で安定させるためにはマグネシウム化合物を添加
する発酵処理物中の最大燐酸濃度に対するモル等量より
多くのマグネシウム量となるようにマグネシウム化合物
を添加することとなり、第2の固液分離手段21により固
液分離された濾液中にはマグネシウムイオンが残留する
こととなる。
【0037】しかしながら、濾液を返送して屎尿系汚水
と合流させ生物学的硝化脱窒処理する上記実施の形態で
は、濾液中にマグネシウムイオンが残留すると、屎尿系
汚水中の燐酸イオンおよびアンモニウムイオンにより、
燐酸マグネシウムアンモニウムと反応して直ちに過飽和
となり、生物処理手段や後段の配管などにスケールとし
て生成してしまう問題がある。
【0038】このため、上記実施の形態では、マグネシ
ウム化合物を添加する際に、燐総量に対してマグネシウ
ムのモル比が1モル以下となるようにしたため、マグネ
シウムイオンが濾液中に残留せず、生物処理以降でのス
ケールの発生を防止して、安定して処理でき、廃棄物中
の燐はほとんど有価物となる肥効成分の燐酸マグネシウ
ムアンモニウムとして回収でき、除去しきれない燐酸イ
オンは生物処理後に難分解溶解性有機物とともに無機凝
集剤にて除去するので、効率よく処理できる。
【0039】また、生ゴミなどの廃棄物はメタン発酵に
て容易に分解される炭水化物が主成分であるが、炭素/
窒素比が30とメタン発酵処理の最適比である20に比
して窒素分が少ない。一方、屎尿系汚水の生物学的処理
後の汚泥は、炭素/窒素比が5と窒素が多く、蛋白質や
脂肪分なども多いため、固形状の廃棄物としてメタン発
酵処理したのでは良好に消化できない。しかしながら、
上記実施の形態では、生ゴミなどの廃棄物と汚泥とを混
合して、良好な炭素/窒素比が得られるとともに、炭水
化物、蛋白質および脂肪分の割合も良好となり、メタン
発酵処理が効率よく進行できる。
【0040】上述したように、上記実施の形態によれ
ば、第1の屎渣除去手段1および第2の屎渣除去手段2
にて屎渣や夾雑物が分離された屎尿汚水および浄化槽汚
水を生物処理手段4にて生物学的硝化脱窒処理して第1
の固液分離手段5にて固液分離するとともに、分離した
屎渣、夾雑物および汚泥と生物分解可能な有機性廃棄物
を含有する廃棄物とメタン発酵手段14にてメタン発酵処
理し、処理された発酵処理物に反応処理手段15にてマグ
ネシウム化合物を添加して溶解度の低い燐酸マグネシウ
ムアンモニウムを生成させ、第2の固液分離手段21にて
固液分離するため、屎尿系汚水から分離された屎渣や夾
雑物に付着する有機物が有機性廃棄物とともにメタン発
酵処理にて消化され、有機物が付着したまま屎渣が系外
に排出されることがなく、マグネシウム化合物の添加に
て難溶性の燐酸マグネシウムアンモニウムを生成させて
固液分離除去するので、燐化合物および有機物を周囲環
境を低下させずに容易に効率よく処理できるとともに、
メタン発酵により生じるメタンガスの有効利用により、
処理コストを低減できる。
【0041】また、第2の固液分離手段21にて固液分離
した濾液を濾液返送手段22にて生物処理手段に返送する
ため、メタン発酵にて未処理の濾液中の有機物や燐酸イ
オン、アンモニウムイオンなどの汚染物質がメタン発酵
にて得られるエネルギーを利用して生物学的処理および
後段の第1の固液分離手段5にて高度に浄化処理でき、
効率よく高度に屎尿系汚水および廃棄物を処理できる。
【0042】さらに、反応処理手段15にて発酵処理物中
に含有する燐総量のモル比に対してマグネシウムのモル
比が1以下となるようにマグネシウム化合物を添加する
ため、マグネシウムイオンが発酵処理物中に残留して、
後工程で燐酸マグネシウムアンモニウムなどのマグネシ
ウム化合物の析出によるスケールの生成を防止でき、長
期間安定して効率よく処理できる。
【0043】また、廃棄物を処理する際に、直接メタン
発酵処理せず、あらかじめゴミ前処理手段11にて解破砕
した後に混合手段12にて混合し、メタン発酵処理するた
め、有機性廃棄物中に生物分解困難な夾雑物が混入して
も、有機性廃棄物とともに夾雑物を破砕して略均一な組
成とすることにより、後の混合の際の有機物などの汚染
物質の可溶化やメタン発酵処理を効率よく進行できる。
【0044】そして、屎渣分離手段3にて第2の汚泥分
離手段8からの凝集汚泥をも合流させて固液分離するた
め、添加した無機凝集剤の作用を十分に利用でき、効率
よく処理できる。
【0045】なお、上記実施の形態において、混合手段
12にて調製された混合物をメタン発酵手段14にてメタン
発酵処理する前に生物分解が極めて困難な合成樹脂フィ
ルムやプラスチック、発泡スチロール、ガラスなどの夾
雑物を洗浄しつつ分離除去してもよい。そして、除去し
た夾雑物は、例えば別途ペレット状に成形して固形燃料
化や建材などに処理したり、焼却処分したりする。この
構成によれば、メタン発酵処理の際に生物にて消化でき
ない物質が混入せず、効率よくメタン発酵処理できる。
【0046】また、屎尿および浄化槽汚泥を別個の第1
の屎渣除去手段1および第2の屎渣除去手段2にてそれ
ぞれ屎渣や夾雑物を除去して説明したが、屎尿、浄化槽
汚泥および液状廃棄物があらかじめ混合された屎尿系汚
水の状態の場合には、屎渣を分離した後、屎渣分離手段
3にて膜などによる濾過分離や沈降分離処理、遠心分離
処理、凝集分離処理などの各種固液分離方法にて処理
後、液状分は生物処理し、固形分は混合手段12に投入し
て処理してもよい。さらには、屎渣を分離せず直接屎尿
系汚水を屎渣分離手段3にて固液分離してもよい。これ
ら構成によれば、構成が簡略化し、装置の小型化が図れ
る。
【0047】また、第2の固液分離手段21にて分離した
濾液を濾液返送手段22にて屎渣分離手段3に返送して説
明したが、分離した濾液を屎尿系汚水と別個に処理して
もよい。この場合には、マグネシウム化合物の添加量
は、燐総量に対してマグネシウムが1モルより多くなっ
てもよい。
【0048】そして、混合手段12を設けてメタン発酵処
理前にあらかじめ混合させて説明したが、直接メタン発
酵手段14に屎渣分離手段3からの屎渣や夾雑物とゴミ前
処理手段11からの廃棄物を投入して処理してもよい。
【0049】また、混合手段12にて加温しつつ屎渣およ
び夾雑物と廃棄物とを混合して説明したが、加温せずに
単に混合するなどしてもよい。
【0050】
【実施例】屎尿処理場における硝化脱窒処理により発生
する含水率が82%の余剰汚泥0.3kgと、硝化脱窒処
理後に余剰汚泥が分離された分離水に塩化第二鉄にて凝
集分離した含水率が78%の凝集汚泥0.08kgと、野
菜、果物、肉、魚、米飯などを混合粉砕した含水率が8
1%の生ゴミスラリ1.2kgを混合し、1.32kgの水
で希釈し、TS濃度が約10%の混合物を調製した。な
お、余剰汚泥および凝集汚泥は、乾物重量比として8:
2となるように設定した。
【0051】そして、消化日数が50日で実容積が5リ
ットルのアクリル製のメタン発酵槽内で、混合物を55
℃、10日間滞留させ、ガス攪拌方式でメタン発酵連続
処理した。この30日後の発酵処理物の水質を表1に示
す。
【0052】
【表1】 また、発酵処理物を脱水処理し、肥効成分を測定した結
果を表2に示す。なお、各割合は乾物重量比である。
【0053】
【表2】 さらに、表1の性状の発酵処理物にマグネシウム化合物
として水酸化マグネシウム1000ppm を添加し、回分
反応により24時間反応させ、遠心分離後の上澄液の水
質を測定した。その結果を表3に示す。
【0054】
【表3】 また、遠心分離後の濃縮汚泥をさらに脱水し、肥効成分
を測定した結果を表4に示す。なお、各割合は乾物重量
比である。
【0055】
【表4】 これら表1ないし表4に示す結果から、マグネシウム化
合物を添加することにより、燐およびアンモニウムとと
もに、CODに起因する有機物も除去できることが分か
る。
【0056】一方、表1に示す発酵処理物に塩化マグネ
シウムの6水塩を3500ppm 添加し、酸、アルカリに
よりpHを適宜可変させて24時間反応させ、遠心分離
により上澄液を分集し、マグネシウムイオンの濃度を測
定した。その結果を表5および図2に示す。
【0057】
【表5】 この表5および図2に示す結果から、pHを7.5から
アルカリ性に制御することにより、残留するマグネシウ
ムイオンの濃度が低減する、すなわちマグネシウムが反
応して肥効成分の燐酸マグネシウムアンモニウムの生成
量が増大することが分かる。そして、pHが8.0以上
では、マグネシウムイオンの低減量の変化が小さくなる
ことが分かる。このため、pHを7.5、好ましくは
8.0からアルカリ性側に制御することにより、燐を肥
効成分として効率よく回収できることが分かる。
【0058】
【発明の効果】請求項1記載の廃棄物処理方法によれ
ば、液状の有機性汚水を生物学的硝化脱窒処理した後、
汚泥と処理水とに固液分離するとともに、生物分解可能
な固形状の有機性廃棄物と汚泥とをメタン発酵処理して
マグネシウム化合物を燐総量のモル比に対してマグネシ
ウムのモル比が1以下となるように添加して固液分離
し、得られた分離水を有機性汚水とともに生物学的硝化
脱窒処理するため、マグネシウム化合物の添加にて難溶
性の燐酸マグネシウムアンモニウムを生成させて固液分
離除去するので、マグネシウム化合物が発酵処理物中に
残留して、後工程でマグネシウム化合物の析出によるス
ケールの生成を防止でき、長期間安定して有機性汚水お
よび有機性廃棄物を処理できる。
【0059】請求項2記載の廃棄物処理方法によれば、
請求項1記載の廃棄物処理方法の効果に加え、マグネシ
ウム化合物の添加の際、pHを7.5以上のアルカリ性
側に制御するため、マグネシウム化合物の添加にて難溶
性の燐酸マグネシウムアンモニウムを効率よく析出生成
でき、効率よく燐化合物を除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃棄物処理方法の実施の一形態の構成
を示すブロック図である。
【図2】同上各pHでのマグネシウム化合物の添加によ
るマグネシウムイオン濃度を示すグラフである。
【符号の説明】
4 生物処理手段 5 第1の固液分離手段 9 汚泥返送手段 14 メタン発酵手段 15 反応処理手段 21 第2の固液分離手段 22 濾液返送手段
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 宏 大阪府大阪市西区立売堀二丁目1番9号 アタカ工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状の有機性汚水を生物学的硝化脱窒処
    理した後、汚泥と処理水とに固液分離するとともに、生
    物分解可能な固形状の有機性廃棄物と前記汚泥とをメタ
    ン発酵処理して得られた発酵処理物を固液分離して分離
    水を有機性汚水とともに生物学的硝化脱窒処理する廃棄
    物処理方法において、 前記発酵処理物にマグネシウム化合物を前記発酵処理物
    中に含有する燐総量のモル比に対してマグネシウムのモ
    ル比が1以下で添加し、 このマグネシウム化合物が添加された前記発酵処理物を
    固液分離することを特徴とした廃棄物処理方法。
  2. 【請求項2】 マグネシウム化合物の添加の際、pHを
    7.5以上のアルカリ性側に制御することを特徴とした
    請求項1記載の廃棄物処理方法。
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