JPS6156121A - 疎水ゲル状芳香性組成物 - Google Patents
疎水ゲル状芳香性組成物Info
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- JPS6156121A JPS6156121A JP59176719A JP17671984A JPS6156121A JP S6156121 A JPS6156121 A JP S6156121A JP 59176719 A JP59176719 A JP 59176719A JP 17671984 A JP17671984 A JP 17671984A JP S6156121 A JPS6156121 A JP S6156121A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は高温状態において用いることができ、しかも揮
発速度の速い香料物質に徐放性を与える疎水ゲル状芳香
性組成物に関するものであって、各種芳香剤、特に自動
車用芳香剤などとして有用な組成物に関する。
発速度の速い香料物質に徐放性を与える疎水ゲル状芳香
性組成物に関するものであって、各種芳香剤、特に自動
車用芳香剤などとして有用な組成物に関する。
ゲル状の芳香剤としては抱水ゲル芳香剤と比較的水分含
量の少い疎水ゲル芳香剤が報告され、かつ商品として市
場に提供されている。
量の少い疎水ゲル芳香剤が報告され、かつ商品として市
場に提供されている。
抱水ゲル芳香剤は古くから知られており、寒天。
カラギーナンなどの含水ゲルをはじめとし、最近はポリ
ビニル系のものも用いられるようになってきている。こ
れらは水の蒸散と共に香料を徐々にゲル表面にしみ出さ
せることにより芳香剤として用いられている。しかしな
がら、これらの抱水ケル芳香剤は水を分離しやすく、特
に凍結後に解凍した際には大量の水を分離し、著しく商
品価値を低下せしめるという問題がある。しかも、これ
らの抱水ゲル芳香剤は耐熱性にも乏しく、高温状態にさ
らされるような用途、たとえば自動車用の芳香剤などと
しては不適当なものであった。
ビニル系のものも用いられるようになってきている。こ
れらは水の蒸散と共に香料を徐々にゲル表面にしみ出さ
せることにより芳香剤として用いられている。しかしな
がら、これらの抱水ケル芳香剤は水を分離しやすく、特
に凍結後に解凍した際には大量の水を分離し、著しく商
品価値を低下せしめるという問題がある。しかも、これ
らの抱水ゲル芳香剤は耐熱性にも乏しく、高温状態にさ
らされるような用途、たとえば自動車用の芳香剤などと
しては不適当なものであった。
一方、疎水ゲル芳香剤はエタノール、エチレングリコー
ルモノエチルエーテルなどが、ステアリン酸ナトリウム
で容易にゲル化できることから研究が始まり、近年パラ
フィン系、イソパラフィン系の炭化水素をゲル化溶媒と
して用いる試みがなされている(%公昭56−6783
号公報、特公昭57−50502号公報など)。
ルモノエチルエーテルなどが、ステアリン酸ナトリウム
で容易にゲル化できることから研究が始まり、近年パラ
フィン系、イソパラフィン系の炭化水素をゲル化溶媒と
して用いる試みがなされている(%公昭56−6783
号公報、特公昭57−50502号公報など)。
しかしながら、これらの疎水ゲル芳香剤は、ゲル形成剤
としてのステアリン酸ナトリウムを溶解するために水を
必須としている。このため、これら疎水ゲル芳香剤は熱
に対して弱く、通常60℃以下の温度で溶解現象を惹き
起こすという欠点がある。しかも、生成したゲルは透明
性に欠け、商品としての価値を減するという欠点をも有
している。
としてのステアリン酸ナトリウムを溶解するために水を
必須としている。このため、これら疎水ゲル芳香剤は熱
に対して弱く、通常60℃以下の温度で溶解現象を惹き
起こすという欠点がある。しかも、生成したゲルは透明
性に欠け、商品としての価値を減するという欠点をも有
している。
本発明者は上記従来の欠点を解消し、熱に対して安定で
あり、かつ透明性にすぐれた芳香剤を得るべく、特に水
を必要としない疎水ゲルの研究を重ねた結果、ゲル形成
剤、ゲル化助剤、香料物質酸物がこの目的に適合する素
材であることを見出し、本発明を完成したものである。
あり、かつ透明性にすぐれた芳香剤を得るべく、特に水
を必要としない疎水ゲルの研究を重ねた結果、ゲル形成
剤、ゲル化助剤、香料物質酸物がこの目的に適合する素
材であることを見出し、本発明を完成したものである。
本発明はゲル形成剤、ゲル化助剤、芳香族アルコールお
よび香料物質よりなる疎水ゲル状芳香性組成物を提供す
るものである。
よび香料物質よりなる疎水ゲル状芳香性組成物を提供す
るものである。
本発明においてゲル形成剤としては高級脂肪酸塩、具体
的にはステアリン酸の塩、例えばナトリウム塩、アルミ
ニウム塩、マグネシウム塩、リチウム塩などが用いられ
る。とりわけステアリン酸ナトリウムが好適に用いられ
る。このゲル形成剤の添加量は全量に対し通常1〜6重
量シ、好ましくは4〜5重1%である。
的にはステアリン酸の塩、例えばナトリウム塩、アルミ
ニウム塩、マグネシウム塩、リチウム塩などが用いられ
る。とりわけステアリン酸ナトリウムが好適に用いられ
る。このゲル形成剤の添加量は全量に対し通常1〜6重
量シ、好ましくは4〜5重1%である。
また、本発明においてゲル化助剤としてはエチルアルコ
ールオヨヒ/マt、ニーはn−プロピルアルコールと、
ヘキシレングリコールとの混合物が好適に用いられる。
ールオヨヒ/マt、ニーはn−プロピルアルコールと、
ヘキシレングリコールとの混合物が好適に用いられる。
すなわち本発明においてはゲル化助剤の一方の成分とし
て、エチルアルコールまたはn−プロピルアルコールの
いずれかを単独で、若しくは両者を併用する。通常、エ
チルアルコールまたはn−プロビルアルコールのいずれ
かを選択してゲル化助剤の一方の成分として用いる。エ
チルアルコールまたはn−プロピルアルコールのいずれ
かの選択は、用いられる香料物質とゲル化溶媒との相溶
性を考慮して行なわれ、また相溶性の比較的悪いとき、
たとえば香料物質が溶けKくいようなときにはやや条目
に用い、逆に香料物質が溶は易いときには少な目に用い
ることが好ましい。これら低級アルコール類は、調合香
料中の重い部分の揮散を助ける目的も合せ有しているの
で、全量に対し5重量5以上の添加が4要であり、5〜
10重量%添加することが好ましい。
て、エチルアルコールまたはn−プロピルアルコールの
いずれかを単独で、若しくは両者を併用する。通常、エ
チルアルコールまたはn−プロビルアルコールのいずれ
かを選択してゲル化助剤の一方の成分として用いる。エ
チルアルコールまたはn−プロピルアルコールのいずれ
かの選択は、用いられる香料物質とゲル化溶媒との相溶
性を考慮して行なわれ、また相溶性の比較的悪いとき、
たとえば香料物質が溶けKくいようなときにはやや条目
に用い、逆に香料物質が溶は易いときには少な目に用い
ることが好ましい。これら低級アルコール類は、調合香
料中の重い部分の揮散を助ける目的も合せ有しているの
で、全量に対し5重量5以上の添加が4要であり、5〜
10重量%添加することが好ましい。
一方、ゲル化助剤の他方の成分としてはヘキシレングリ
コールが好適に用いられる。ここでヘキシレングリコー
ルを用いることにより、ゲル化助剤としての役割のほか
、一方の成分である前記低級アルコール類が香料物質の
揮散を助長するのに対し、調合香料中の軽い部分の揮散
をおさえ、香りのバランスを持続せしめることができる
。このヘキシレングリコールは全量に対し3重量%以上
の添加が必要であり、3〜10重量%添加することが好
ましい。また、ゲル化助剤の他方の成分としては上記ヘ
キシレングリコール以外にプロピレングリコールを用い
ることもできるが、ヘキシレングリコールに比しその2
〜4倍量を必要とするため、全体の配合構成上あまり好
ましいゲル化助剤とは言い難いものである。
コールが好適に用いられる。ここでヘキシレングリコー
ルを用いることにより、ゲル化助剤としての役割のほか
、一方の成分である前記低級アルコール類が香料物質の
揮散を助長するのに対し、調合香料中の軽い部分の揮散
をおさえ、香りのバランスを持続せしめることができる
。このヘキシレングリコールは全量に対し3重量%以上
の添加が必要であり、3〜10重量%添加することが好
ましい。また、ゲル化助剤の他方の成分としては上記ヘ
キシレングリコール以外にプロピレングリコールを用い
ることもできるが、ヘキシレングリコールに比しその2
〜4倍量を必要とするため、全体の配合構成上あまり好
ましいゲル化助剤とは言い難いものである。
なお、ゲル化助剤として用いられる前記低級アルコール
類とヘキシレングリコールは全般的に多すぎると、ゲル
が軟化し適当なゲル強度をもつことができなくなり、少
なすぎると、ゲルの均一化が図れなくなる。
類とヘキシレングリコールは全般的に多すぎると、ゲル
が軟化し適当なゲル強度をもつことができなくなり、少
なすぎると、ゲルの均一化が図れなくなる。
したがって、この両者の配合比Kf7に制限はないが、
十分に注意して配合することが必要である。
十分に注意して配合することが必要である。
次に、本発明においてはゲル化溶媒として芳香族アルコ
ールを用いる。ここで芳香族アルコールとしては芳香族
環にアルコール側鎖を有しているものであればよく、そ
の側鎖アルコールは直鎖アルコールでも分校状アルコー
ルでもよいし、またエーテル結合型のものでもよいし、
さらに飽和アルコール、不飽和アルコールのいずれでも
よい。
ールを用いる。ここで芳香族アルコールとしては芳香族
環にアルコール側鎖を有しているものであればよく、そ
の側鎖アルコールは直鎖アルコールでも分校状アルコー
ルでもよいし、またエーテル結合型のものでもよいし、
さらに飽和アルコール、不飽和アルコールのいずれでも
よい。
このように芳香族アルコールとしては特に制限はないが
、特定の限定された状態での使用目的にしないためには
常温にて液状であり、かつ無臭乃至は微臭のものが好ま
しく、α−アミルシンナムアルコールなどのように化合
物菅有の香りを有するものはあまり好ましくない。
、特定の限定された状態での使用目的にしないためには
常温にて液状であり、かつ無臭乃至は微臭のものが好ま
しく、α−アミルシンナムアルコールなどのように化合
物菅有の香りを有するものはあまり好ましくない。
このような点より、芳香族アルコールとしてはベンジル
アルコール、β−フェニルエチルアルコールおよびフェ
ノキシエチルアルコールよりナル群から選ばれた1種以
上のものを用いることが好ましい。これらの芳香族アル
コールは殆んど無臭乃至は微臭であって、しかも無色に
近く、強度のあるゲルを作ることができる。さらに、こ
れらの芳香族アルコールは揮散速度の速い、所謂軽い香
料物質の揮散調整を行ない、また逆に香気に対し保留的
な働きをも有するすぐれたゲル化溶媒である。これらの
芳香族アルコールは全量に対し5〜75重量%、好まし
くは30〜70重量え配合される。
アルコール、β−フェニルエチルアルコールおよびフェ
ノキシエチルアルコールよりナル群から選ばれた1種以
上のものを用いることが好ましい。これらの芳香族アル
コールは殆んど無臭乃至は微臭であって、しかも無色に
近く、強度のあるゲルを作ることができる。さらに、こ
れらの芳香族アルコールは揮散速度の速い、所謂軽い香
料物質の揮散調整を行ない、また逆に香気に対し保留的
な働きをも有するすぐれたゲル化溶媒である。これらの
芳香族アルコールは全量に対し5〜75重量%、好まし
くは30〜70重量え配合される。
さらに、本発明においては香料物質を用いる。
本発明に用いる香料物質としては、前記の芳香族アルコ
ールまたは芳香族アルコールと後述するところの必要に
応じて添加する揮発シリコーンとの混合物に可溶であれ
ばよく特に制限はなく、鎖状アルデヒド類、芳香族アル
デヒド類、芳香族フェノール類、炭化水素類等各種のも
のが挙げられる。
ールまたは芳香族アルコールと後述するところの必要に
応じて添加する揮発シリコーンとの混合物に可溶であれ
ばよく特に制限はなく、鎖状アルデヒド類、芳香族アル
デヒド類、芳香族フェノール類、炭化水素類等各種のも
のが挙げられる。
具体的には例えばゲラニオール、メチルオイゲノール、
′V:イクラメンアルデヒド、α−へキシルシンナムア
ルデヒド、l−カルボン、メチルヨノン。
′V:イクラメンアルデヒド、α−へキシルシンナムア
ルデヒド、l−カルボン、メチルヨノン。
アミルサリシレート、ベンジルベンゾエート、ペンジル
サリシレート、メチルアンスラニレート。
サリシレート、メチルアンスラニレート。
メチルベンゾエートなどを挙げることができる。
これら香料物質は全量に対し0.1〜50重景%、好ま
しくは0.2〜30重量%の範囲で用いる。微香性芳香
剤とする場合には、0.2重量%前後の賦 i香が
適当であり、室内芳香剤、自動車用芳香剤などとする場
合には、一般に10〜30重量%という高添加率で用い
られる。なお、これら香料物質と共に、あるいはこれら
香料物質の代わりに、各種の揮発性薬剤を添加すること
もできる。
しくは0.2〜30重量%の範囲で用いる。微香性芳香
剤とする場合には、0.2重量%前後の賦 i香が
適当であり、室内芳香剤、自動車用芳香剤などとする場
合には、一般に10〜30重量%という高添加率で用い
られる。なお、これら香料物質と共に、あるいはこれら
香料物質の代わりに、各種の揮発性薬剤を添加すること
もできる。
本発明の疎水ゲル状芳香性組成物は値上の如きものから
なるものであるが、さらに必要により下記式 %式% (式中、nは4または5を表わす。) で表わされる揮発性シリコーン、すなわち環状ジメチル
ポリシロキサンを用いることができる。上記式[1’l
lにおいてnが4のオクタメチルシクロテトラシロキサ
ンを、前記ゲル化溶媒としての芳香族アルコールに混合
使用すると、揮散速度の遅い香料物質の揮散を助長する
ことができる。一方、nが5のデカメチルシクロペンタ
シロキサンは自己揮散速度がやや遅いため、香料物質の
揮散を抑える働きを有している。したがって、香料物質
の揮散速度の遅速に合せてこの両者を適宜選択使用する
ことにより、香料物質の揮散速度の調整を行なうことが
できる。但し、この両者の混合使用は、ゲル強度の劣化
を招くので避けることが望ましい。
なるものであるが、さらに必要により下記式 %式% (式中、nは4または5を表わす。) で表わされる揮発性シリコーン、すなわち環状ジメチル
ポリシロキサンを用いることができる。上記式[1’l
lにおいてnが4のオクタメチルシクロテトラシロキサ
ンを、前記ゲル化溶媒としての芳香族アルコールに混合
使用すると、揮散速度の遅い香料物質の揮散を助長する
ことができる。一方、nが5のデカメチルシクロペンタ
シロキサンは自己揮散速度がやや遅いため、香料物質の
揮散を抑える働きを有している。したがって、香料物質
の揮散速度の遅速に合せてこの両者を適宜選択使用する
ことにより、香料物質の揮散速度の調整を行なうことが
できる。但し、この両者の混合使用は、ゲル強度の劣化
を招くので避けることが望ましい。
なお、この揮発性シリコーンは、前記ゲル化溶媒として
の芳香族アルコールとしての混合物が、全量に対し50
重量%以上、好ましくは50〜80重量%、より好まし
くは60〜70重量%の範囲となるように用いられる。
の芳香族アルコールとしての混合物が、全量に対し50
重量%以上、好ましくは50〜80重量%、より好まし
くは60〜70重量%の範囲となるように用いられる。
また、必要によりゲル化溶媒の劣化防止のためEH’l
’などの抗酸化剤を添加することもできる。通常、この
抗酸化剤は0.2重量弊程度添加される。
’などの抗酸化剤を添加することもできる。通常、この
抗酸化剤は0.2重量弊程度添加される。
このほか、色素、殺菌剤等を目的により適宜加えること
もできる。
もできる。
値上の如き本発明の疎水ゲル状芳香性組成物は例えば以
下の如くして製剤化される。
下の如くして製剤化される。
ゲル化溶媒として芳香族アルコール(必要により揮発性
シリコーンを併用)、ゲル形成剤として高級脂肪酸塩、
ゲル化助剤の一方の成分としてヘキシレングリコールお
よび酸化防止剤としてのBHTを混合し、90〜130
℃に加熱し十分溶解した後、これを約80〜95℃に冷
却し、この温度を維持しながら香料物質およびゲル化助
剤の他方の成分としてエチルアルコールおよび/または
n−プロピルアルコールを加えて十分攪拌混合する。
シリコーンを併用)、ゲル形成剤として高級脂肪酸塩、
ゲル化助剤の一方の成分としてヘキシレングリコールお
よび酸化防止剤としてのBHTを混合し、90〜130
℃に加熱し十分溶解した後、これを約80〜95℃に冷
却し、この温度を維持しながら香料物質およびゲル化助
剤の他方の成分としてエチルアルコールおよび/または
n−プロピルアルコールを加えて十分攪拌混合する。
この混合溶液を適当な容器に入れ、揮散を防ぐため簡単
な蓋をし、室温に放置冷却せしめるか、あるいは徐冷し
て固化する。この場合、急冷すると生成したゲルが濁る
ので急冷は避けることが必要である。
な蓋をし、室温に放置冷却せしめるか、あるいは徐冷し
て固化する。この場合、急冷すると生成したゲルが濁る
ので急冷は避けることが必要である。
なお、用いる香料物質の種類によっては、ゲル化助剤の
他方の成分としてのエチルアルコールおよび/またはn
−プロピルアルコールと共に最初から混合溶解せしめて
もよい。
他方の成分としてのエチルアルコールおよび/またはn
−プロピルアルコールと共に最初から混合溶解せしめて
もよい。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
実施例1
3001R1のビーカーに、芳香族アルコールとしてベ
ンジルアルコール(高砂香料工業(株)製)64.49
、 ゲル形成剤としてステアリン酸ナトリウム5g
、ゲル化助剤の一方の成分としてヘキシレングリコール
5Sおよび酸化防止剤としてB Il’I’0.2gを
入れ、油浴上で内温120℃にて十分攪拌溶解せしめた
後、攪拌しつつ95℃まで自然冷却してゲル母材とした
。別にウツディタイプの調合香料(高砂香料工業(株)
製)15gおよびゲル化助剤の他方の成分としてn−プ
ロピルアルコール10.49を混合調製し、これを上記
ゲル母材に、ゲル母材が90℃以下にならないように加
温しつつ混合攪拌した。混合波、約1501容の紙コツ
プに空気の入らぬよう静かに流し込み、アルミホイルに
て蓋をし、−夜装置冷却して、疎水ゲル状芳香性組成物
を得た。翌日、紙コツプよりこのゲルを増出し、ゲルの
溶融点測定を以下の方法により行なった。結果を第1表
に示す。また、このゲルについて香料の揮散テストを以
下の方法により行なった。結果を第1図に示す。
ンジルアルコール(高砂香料工業(株)製)64.49
、 ゲル形成剤としてステアリン酸ナトリウム5g
、ゲル化助剤の一方の成分としてヘキシレングリコール
5Sおよび酸化防止剤としてB Il’I’0.2gを
入れ、油浴上で内温120℃にて十分攪拌溶解せしめた
後、攪拌しつつ95℃まで自然冷却してゲル母材とした
。別にウツディタイプの調合香料(高砂香料工業(株)
製)15gおよびゲル化助剤の他方の成分としてn−プ
ロピルアルコール10.49を混合調製し、これを上記
ゲル母材に、ゲル母材が90℃以下にならないように加
温しつつ混合攪拌した。混合波、約1501容の紙コツ
プに空気の入らぬよう静かに流し込み、アルミホイルに
て蓋をし、−夜装置冷却して、疎水ゲル状芳香性組成物
を得た。翌日、紙コツプよりこのゲルを増出し、ゲルの
溶融点測定を以下の方法により行なった。結果を第1表
に示す。また、このゲルについて香料の揮散テストを以
下の方法により行なった。結果を第1図に示す。
ゲルの溶融点測定
ゲルをシャーレに入れ、恒温槽内におき、次第に温度を
上げ、目視によってその表面の溶は具合を観察し、表面
より液のたれ下がった温度をもって溶融点とした。
上げ、目視によってその表面の溶は具合を観察し、表面
より液のたれ下がった温度をもって溶融点とした。
ゲルをシャーレに移し、風洞式実験機内に設置し、2.
5 i1/ sec 、の送風下に室温(約15〜20
℃)にて経時的にその重量を測定し、その揮散量を表記
した。
5 i1/ sec 、の送風下に室温(約15〜20
℃)にて経時的にその重量を測定し、その揮散量を表記
した。
実施例2〜6
実施例Iにおいて、第1表に示す所定の芳香族アルコー
ル、ゲル形成剤、ゲル化助剤、香料物質および酸化防止
剤を第1表に示す所定割合で使用したこと以外は実施例
1と同様にして疎水ゲル状芳香性組成物を得、このゲル
の溶融点測定および香料の揮散テストを行なった。結果
をそれぞれ第1表および第1図〜第4図に示す。
ル、ゲル形成剤、ゲル化助剤、香料物質および酸化防止
剤を第1表に示す所定割合で使用したこと以外は実施例
1と同様にして疎水ゲル状芳香性組成物を得、このゲル
の溶融点測定および香料の揮散テストを行なった。結果
をそれぞれ第1表および第1図〜第4図に示す。
実施例7〜10
実施例1において、第1表に示す所定の芳香族アルコー
ル、ゲル形成剤、ゲル化助剤、香料物質および酸化防止
剤を第1表に示す所定割合で使用すると共に、第1表に
示す所定の揮発性シリコーンを前記の芳香族アルコール
に所定量混合して用いたこと以外は実施例1と同様にし
て疎水ゲル状芳香性組成物を得、このゲルの溶融点測定
および香料の揮散テストを行なった。結果をそれぞれ第
1表および第4図に示す。
ル、ゲル形成剤、ゲル化助剤、香料物質および酸化防止
剤を第1表に示す所定割合で使用すると共に、第1表に
示す所定の揮発性シリコーンを前記の芳香族アルコール
に所定量混合して用いたこと以外は実施例1と同様にし
て疎水ゲル状芳香性組成物を得、このゲルの溶融点測定
および香料の揮散テストを行なった。結果をそれぞれ第
1表および第4図に示す。
また、実施例1〜10についてのゲルのかたさ。
色調および外観(透明度)に関する評価結果を第1表に
併せて示す。
併せて示す。
7・/
//′
//″
/′
ネ1:オクタメチルシクロテトラシロキサン(商品名:
NUOシリコーンVS−7207,日本ユニカー(株)
製)本2:デカメチルシクロベンタシロキサン(商品名
工NUOシリコーンV8−7158.日本ユニカー(株
)M)実施例11 実施例7において、芳香族アルコール、ゲル形成剤、ゲ
ル化助剤として下記のものを使用するとともに、下記の
揮発性シリコーンを使用し、さらに各種の香料物質を使
用したこと以外は、実施例7と同様にして疎水ゲル状芳
香性組成物を得た。
NUOシリコーンVS−7207,日本ユニカー(株)
製)本2:デカメチルシクロベンタシロキサン(商品名
工NUOシリコーンV8−7158.日本ユニカー(株
)M)実施例11 実施例7において、芳香族アルコール、ゲル形成剤、ゲ
ル化助剤として下記のものを使用するとともに、下記の
揮発性シリコーンを使用し、さらに各種の香料物質を使
用したこと以外は、実施例7と同様にして疎水ゲル状芳
香性組成物を得た。
芳香族フルコール:ベンジルアルコール 56
.5ゲル形成剤 ニステアリン酸ナトリウム
5.5ケル化助剤:エチルアルコール 7.
3ヘキシレングリコール 5.7 揮発性シリコーン :オクタメチルシクロテトラシロキ
サン 5.0合計 ioo 、o g 上記の如くして得られた疎水ゲル状芳香性組成物を約2
5m1のシリンダー・ガラス場に各1(1ずつ入れて密
栓をし、これを所定の温度の恒温槽に入れ、30分経過
後の状態を観察評価した。
.5ゲル形成剤 ニステアリン酸ナトリウム
5.5ケル化助剤:エチルアルコール 7.
3ヘキシレングリコール 5.7 揮発性シリコーン :オクタメチルシクロテトラシロキ
サン 5.0合計 ioo 、o g 上記の如くして得られた疎水ゲル状芳香性組成物を約2
5m1のシリンダー・ガラス場に各1(1ずつ入れて密
栓をし、これを所定の温度の恒温槽に入れ、30分経過
後の状態を観察評価した。
上記の耐熱性テストの結果、本発明は香料物質としてそ
の種類を問わずほとんどの香料物質を用い得ることが明
らかとなった。
の種類を問わずほとんどの香料物質を用い得ることが明
らかとなった。
すなわち、鎖状アルデヒド類、芳香族アルデヒド類、芳
香族フェノール類、炭化水素類等の各種香料物質の大部
分について、60℃以上の高温状態においても溶解現象
を生ずることのない疎水ゲル状芳香性組成物を得ること
が可能であることが判った。但し、鎖状アルデヒド類に
おいては、例えばn−デシルアルデヒド、メチルノニル
アセトアルデヒドなど、芳香族アルデヒド類においては
、例えばベンツアルデヒドなど、芳香族フェノール類に
おいては、例えばインオイゲノールなど、炭化水素類に
おいては、例えばα−リモネンなどは60℃にて完全に
溶融状態を示した。したがって、このような耐熱性のな
い香料類は調合処方上極力避けるべきであり、もし香り
のバランス上、使用せざるを得ない場合は数%以下の使
用にとどめることが好ましい。
香族フェノール類、炭化水素類等の各種香料物質の大部
分について、60℃以上の高温状態においても溶解現象
を生ずることのない疎水ゲル状芳香性組成物を得ること
が可能であることが判った。但し、鎖状アルデヒド類に
おいては、例えばn−デシルアルデヒド、メチルノニル
アセトアルデヒドなど、芳香族アルデヒド類においては
、例えばベンツアルデヒドなど、芳香族フェノール類に
おいては、例えばインオイゲノールなど、炭化水素類に
おいては、例えばα−リモネンなどは60℃にて完全に
溶融状態を示した。したがって、このような耐熱性のな
い香料類は調合処方上極力避けるべきであり、もし香り
のバランス上、使用せざるを得ない場合は数%以下の使
用にとどめることが好ましい。
値上の如き本発明の疎水ゲル状芳香性組成物は、従来の
ものに比し高温状態(60℃以上)においても溶解現象
を生じにくいものである。
ものに比し高温状態(60℃以上)においても溶解現象
を生じにくいものである。
しかも、本発明の疎水ゲル状芳香性組成物は水を必要と
しないため、比較的透明性にすぐれると共に1揮発速度
の速い香料物質の揮発速度を抑え徐放性を与える。
しないため、比較的透明性にすぐれると共に1揮発速度
の速い香料物質の揮発速度を抑え徐放性を与える。
したがって、本発明の疎水ゲル状芳香性組成物は強制送
風式、静置式を問わず、従来用いえなかった用途、たと
えば自動車用芳香剤などに有効に適用することができる
。
風式、静置式を問わず、従来用いえなかった用途、たと
えば自動車用芳香剤などに有効に適用することができる
。
また、本発明の疎水ゲル状芳香性組成物は芳香剤のほか
、徐放性の消臭剤、殺虫剤、防虫剤5害虫誘引剤、害虫
忌避剤などに広(利用することができる。
、徐放性の消臭剤、殺虫剤、防虫剤5害虫誘引剤、害虫
忌避剤などに広(利用することができる。
第1図〜第4図は実施例1〜10で得られた本発明の疎
水ゲル状芳香性組成物についての香料の揮散量の経時的
変化を示すグラフである。
水ゲル状芳香性組成物についての香料の揮散量の経時的
変化を示すグラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、ゲル形成剤、ゲル化助剤、芳香族アルコールおよび
香料物質よりなる疎水ゲル状芳香性組成物。 2、芳香族アルコールが、ベンジルアルコール、β−フ
ェニルエチルアルコールおよびフェノキシエチルアルコ
ールよりなる群から選ばれた1種以上のものである特許
請求の範囲第1項記載の組成物。 3、芳香族アルコールの配合量が5〜75重量%である
特許請求の範囲第1項記載の組成物。 4、ゲル化助剤が、エチルアルコールおよび/またはn
−プロピルアルコールとヘキシレングリコールである特
許請求の範囲第1項記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59176719A JPS6156121A (ja) | 1984-08-27 | 1984-08-27 | 疎水ゲル状芳香性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59176719A JPS6156121A (ja) | 1984-08-27 | 1984-08-27 | 疎水ゲル状芳香性組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6156121A true JPS6156121A (ja) | 1986-03-20 |
JPH0236111B2 JPH0236111B2 (ja) | 1990-08-15 |
Family
ID=16018573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59176719A Granted JPS6156121A (ja) | 1984-08-27 | 1984-08-27 | 疎水ゲル状芳香性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6156121A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH063916U (ja) * | 1992-06-23 | 1994-01-18 | 日立造船エンジニアリング株式会社 | 物品供給装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4953178A (ja) * | 1972-07-12 | 1974-05-23 | ||
JPS6085756A (ja) * | 1983-10-19 | 1985-05-15 | 長谷川香料株式会社 | 透明固型芳香剤 |
-
1984
- 1984-08-27 JP JP59176719A patent/JPS6156121A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4953178A (ja) * | 1972-07-12 | 1974-05-23 | ||
JPS6085756A (ja) * | 1983-10-19 | 1985-05-15 | 長谷川香料株式会社 | 透明固型芳香剤 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH063916U (ja) * | 1992-06-23 | 1994-01-18 | 日立造船エンジニアリング株式会社 | 物品供給装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0236111B2 (ja) | 1990-08-15 |
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