JPS6156121A - 疎水ゲル状芳香性組成物 - Google Patents

疎水ゲル状芳香性組成物

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JPS6156121A
JPS6156121A JP59176719A JP17671984A JPS6156121A JP S6156121 A JPS6156121 A JP S6156121A JP 59176719 A JP59176719 A JP 59176719A JP 17671984 A JP17671984 A JP 17671984A JP S6156121 A JPS6156121 A JP S6156121A
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perfume
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Tatsujiro Kawachi
河内 龍二郎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高温状態において用いることができ、しかも揮
発速度の速い香料物質に徐放性を与える疎水ゲル状芳香
性組成物に関するものであって、各種芳香剤、特に自動
車用芳香剤などとして有用な組成物に関する。
〔従来の技術〕
ゲル状の芳香剤としては抱水ゲル芳香剤と比較的水分含
量の少い疎水ゲル芳香剤が報告され、かつ商品として市
場に提供されている。
抱水ゲル芳香剤は古くから知られており、寒天。
カラギーナンなどの含水ゲルをはじめとし、最近はポリ
ビニル系のものも用いられるようになってきている。こ
れらは水の蒸散と共に香料を徐々にゲル表面にしみ出さ
せることにより芳香剤として用いられている。しかしな
がら、これらの抱水ケル芳香剤は水を分離しやすく、特
に凍結後に解凍した際には大量の水を分離し、著しく商
品価値を低下せしめるという問題がある。しかも、これ
らの抱水ゲル芳香剤は耐熱性にも乏しく、高温状態にさ
らされるような用途、たとえば自動車用の芳香剤などと
しては不適当なものであった。
一方、疎水ゲル芳香剤はエタノール、エチレングリコー
ルモノエチルエーテルなどが、ステアリン酸ナトリウム
で容易にゲル化できることから研究が始まり、近年パラ
フィン系、イソパラフィン系の炭化水素をゲル化溶媒と
して用いる試みがなされている(%公昭56−6783
号公報、特公昭57−50502号公報など)。
しかしながら、これらの疎水ゲル芳香剤は、ゲル形成剤
としてのステアリン酸ナトリウムを溶解するために水を
必須としている。このため、これら疎水ゲル芳香剤は熱
に対して弱く、通常60℃以下の温度で溶解現象を惹き
起こすという欠点がある。しかも、生成したゲルは透明
性に欠け、商品としての価値を減するという欠点をも有
している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者は上記従来の欠点を解消し、熱に対して安定で
あり、かつ透明性にすぐれた芳香剤を得るべく、特に水
を必要としない疎水ゲルの研究を重ねた結果、ゲル形成
剤、ゲル化助剤、香料物質酸物がこの目的に適合する素
材であることを見出し、本発明を完成したものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明はゲル形成剤、ゲル化助剤、芳香族アルコールお
よび香料物質よりなる疎水ゲル状芳香性組成物を提供す
るものである。
本発明においてゲル形成剤としては高級脂肪酸塩、具体
的にはステアリン酸の塩、例えばナトリウム塩、アルミ
ニウム塩、マグネシウム塩、リチウム塩などが用いられ
る。とりわけステアリン酸ナトリウムが好適に用いられ
る。このゲル形成剤の添加量は全量に対し通常1〜6重
量シ、好ましくは4〜5重1%である。
また、本発明においてゲル化助剤としてはエチルアルコ
ールオヨヒ/マt、ニーはn−プロピルアルコールと、
ヘキシレングリコールとの混合物が好適に用いられる。
すなわち本発明においてはゲル化助剤の一方の成分とし
て、エチルアルコールまたはn−プロピルアルコールの
いずれかを単独で、若しくは両者を併用する。通常、エ
チルアルコールまたはn−プロビルアルコールのいずれ
かを選択してゲル化助剤の一方の成分として用いる。エ
チルアルコールまたはn−プロピルアルコールのいずれ
かの選択は、用いられる香料物質とゲル化溶媒との相溶
性を考慮して行なわれ、また相溶性の比較的悪いとき、
たとえば香料物質が溶けKくいようなときにはやや条目
に用い、逆に香料物質が溶は易いときには少な目に用い
ることが好ましい。これら低級アルコール類は、調合香
料中の重い部分の揮散を助ける目的も合せ有しているの
で、全量に対し5重量5以上の添加が4要であり、5〜
10重量%添加することが好ましい。
一方、ゲル化助剤の他方の成分としてはヘキシレングリ
コールが好適に用いられる。ここでヘキシレングリコー
ルを用いることにより、ゲル化助剤としての役割のほか
、一方の成分である前記低級アルコール類が香料物質の
揮散を助長するのに対し、調合香料中の軽い部分の揮散
をおさえ、香りのバランスを持続せしめることができる
。このヘキシレングリコールは全量に対し3重量%以上
の添加が必要であり、3〜10重量%添加することが好
ましい。また、ゲル化助剤の他方の成分としては上記ヘ
キシレングリコール以外にプロピレングリコールを用い
ることもできるが、ヘキシレングリコールに比しその2
〜4倍量を必要とするため、全体の配合構成上あまり好
ましいゲル化助剤とは言い難いものである。
なお、ゲル化助剤として用いられる前記低級アルコール
類とヘキシレングリコールは全般的に多すぎると、ゲル
が軟化し適当なゲル強度をもつことができなくなり、少
なすぎると、ゲルの均一化が図れなくなる。
したがって、この両者の配合比Kf7に制限はないが、
十分に注意して配合することが必要である。
次に、本発明においてはゲル化溶媒として芳香族アルコ
ールを用いる。ここで芳香族アルコールとしては芳香族
環にアルコール側鎖を有しているものであればよく、そ
の側鎖アルコールは直鎖アルコールでも分校状アルコー
ルでもよいし、またエーテル結合型のものでもよいし、
さらに飽和アルコール、不飽和アルコールのいずれでも
よい。
このように芳香族アルコールとしては特に制限はないが
、特定の限定された状態での使用目的にしないためには
常温にて液状であり、かつ無臭乃至は微臭のものが好ま
しく、α−アミルシンナムアルコールなどのように化合
物菅有の香りを有するものはあまり好ましくない。
このような点より、芳香族アルコールとしてはベンジル
アルコール、β−フェニルエチルアルコールおよびフェ
ノキシエチルアルコールよりナル群から選ばれた1種以
上のものを用いることが好ましい。これらの芳香族アル
コールは殆んど無臭乃至は微臭であって、しかも無色に
近く、強度のあるゲルを作ることができる。さらに、こ
れらの芳香族アルコールは揮散速度の速い、所謂軽い香
料物質の揮散調整を行ない、また逆に香気に対し保留的
な働きをも有するすぐれたゲル化溶媒である。これらの
芳香族アルコールは全量に対し5〜75重量%、好まし
くは30〜70重量え配合される。
さらに、本発明においては香料物質を用いる。
本発明に用いる香料物質としては、前記の芳香族アルコ
ールまたは芳香族アルコールと後述するところの必要に
応じて添加する揮発シリコーンとの混合物に可溶であれ
ばよく特に制限はなく、鎖状アルデヒド類、芳香族アル
デヒド類、芳香族フェノール類、炭化水素類等各種のも
のが挙げられる。
具体的には例えばゲラニオール、メチルオイゲノール、
′V:イクラメンアルデヒド、α−へキシルシンナムア
ルデヒド、l−カルボン、メチルヨノン。
アミルサリシレート、ベンジルベンゾエート、ペンジル
サリシレート、メチルアンスラニレート。
メチルベンゾエートなどを挙げることができる。
これら香料物質は全量に対し0.1〜50重景%、好ま
しくは0.2〜30重量%の範囲で用いる。微香性芳香
剤とする場合には、0.2重量%前後の賦   i香が
適当であり、室内芳香剤、自動車用芳香剤などとする場
合には、一般に10〜30重量%という高添加率で用い
られる。なお、これら香料物質と共に、あるいはこれら
香料物質の代わりに、各種の揮発性薬剤を添加すること
もできる。
本発明の疎水ゲル状芳香性組成物は値上の如きものから
なるものであるが、さらに必要により下記式 %式% (式中、nは4または5を表わす。) で表わされる揮発性シリコーン、すなわち環状ジメチル
ポリシロキサンを用いることができる。上記式[1’l
lにおいてnが4のオクタメチルシクロテトラシロキサ
ンを、前記ゲル化溶媒としての芳香族アルコールに混合
使用すると、揮散速度の遅い香料物質の揮散を助長する
ことができる。一方、nが5のデカメチルシクロペンタ
シロキサンは自己揮散速度がやや遅いため、香料物質の
揮散を抑える働きを有している。したがって、香料物質
の揮散速度の遅速に合せてこの両者を適宜選択使用する
ことにより、香料物質の揮散速度の調整を行なうことが
できる。但し、この両者の混合使用は、ゲル強度の劣化
を招くので避けることが望ましい。
なお、この揮発性シリコーンは、前記ゲル化溶媒として
の芳香族アルコールとしての混合物が、全量に対し50
重量%以上、好ましくは50〜80重量%、より好まし
くは60〜70重量%の範囲となるように用いられる。
また、必要によりゲル化溶媒の劣化防止のためEH’l
’などの抗酸化剤を添加することもできる。通常、この
抗酸化剤は0.2重量弊程度添加される。
このほか、色素、殺菌剤等を目的により適宜加えること
もできる。
値上の如き本発明の疎水ゲル状芳香性組成物は例えば以
下の如くして製剤化される。
ゲル化溶媒として芳香族アルコール(必要により揮発性
シリコーンを併用)、ゲル形成剤として高級脂肪酸塩、
ゲル化助剤の一方の成分としてヘキシレングリコールお
よび酸化防止剤としてのBHTを混合し、90〜130
℃に加熱し十分溶解した後、これを約80〜95℃に冷
却し、この温度を維持しながら香料物質およびゲル化助
剤の他方の成分としてエチルアルコールおよび/または
n−プロピルアルコールを加えて十分攪拌混合する。
この混合溶液を適当な容器に入れ、揮散を防ぐため簡単
な蓋をし、室温に放置冷却せしめるか、あるいは徐冷し
て固化する。この場合、急冷すると生成したゲルが濁る
ので急冷は避けることが必要である。
なお、用いる香料物質の種類によっては、ゲル化助剤の
他方の成分としてのエチルアルコールおよび/またはn
−プロピルアルコールと共に最初から混合溶解せしめて
もよい。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
実施例1 3001R1のビーカーに、芳香族アルコールとしてベ
ンジルアルコール(高砂香料工業(株)製)64.49
 、  ゲル形成剤としてステアリン酸ナトリウム5g
、ゲル化助剤の一方の成分としてヘキシレングリコール
5Sおよび酸化防止剤としてB Il’I’0.2gを
入れ、油浴上で内温120℃にて十分攪拌溶解せしめた
後、攪拌しつつ95℃まで自然冷却してゲル母材とした
。別にウツディタイプの調合香料(高砂香料工業(株)
製)15gおよびゲル化助剤の他方の成分としてn−プ
ロピルアルコール10.49を混合調製し、これを上記
ゲル母材に、ゲル母材が90℃以下にならないように加
温しつつ混合攪拌した。混合波、約1501容の紙コツ
プに空気の入らぬよう静かに流し込み、アルミホイルに
て蓋をし、−夜装置冷却して、疎水ゲル状芳香性組成物
を得た。翌日、紙コツプよりこのゲルを増出し、ゲルの
溶融点測定を以下の方法により行なった。結果を第1表
に示す。また、このゲルについて香料の揮散テストを以
下の方法により行なった。結果を第1図に示す。
ゲルの溶融点測定 ゲルをシャーレに入れ、恒温槽内におき、次第に温度を
上げ、目視によってその表面の溶は具合を観察し、表面
より液のたれ下がった温度をもって溶融点とした。
ゲルをシャーレに移し、風洞式実験機内に設置し、2.
5 i1/ sec 、の送風下に室温(約15〜20
℃)にて経時的にその重量を測定し、その揮散量を表記
した。
実施例2〜6 実施例Iにおいて、第1表に示す所定の芳香族アルコー
ル、ゲル形成剤、ゲル化助剤、香料物質および酸化防止
剤を第1表に示す所定割合で使用したこと以外は実施例
1と同様にして疎水ゲル状芳香性組成物を得、このゲル
の溶融点測定および香料の揮散テストを行なった。結果
をそれぞれ第1表および第1図〜第4図に示す。
実施例7〜10 実施例1において、第1表に示す所定の芳香族アルコー
ル、ゲル形成剤、ゲル化助剤、香料物質および酸化防止
剤を第1表に示す所定割合で使用すると共に、第1表に
示す所定の揮発性シリコーンを前記の芳香族アルコール
に所定量混合して用いたこと以外は実施例1と同様にし
て疎水ゲル状芳香性組成物を得、このゲルの溶融点測定
および香料の揮散テストを行なった。結果をそれぞれ第
1表および第4図に示す。
また、実施例1〜10についてのゲルのかたさ。
色調および外観(透明度)に関する評価結果を第1表に
併せて示す。
7・/ //′ //″ /′ ネ1:オクタメチルシクロテトラシロキサン(商品名:
NUOシリコーンVS−7207,日本ユニカー(株)
製)本2:デカメチルシクロベンタシロキサン(商品名
工NUOシリコーンV8−7158.日本ユニカー(株
)M)実施例11 実施例7において、芳香族アルコール、ゲル形成剤、ゲ
ル化助剤として下記のものを使用するとともに、下記の
揮発性シリコーンを使用し、さらに各種の香料物質を使
用したこと以外は、実施例7と同様にして疎水ゲル状芳
香性組成物を得た。
芳香族フルコール:ベンジルアルコール     56
.5ゲル形成剤  ニステアリン酸ナトリウム    
5.5ケル化助剤:エチルアルコール      7.
3ヘキシレングリコール    5.7 揮発性シリコーン :オクタメチルシクロテトラシロキ
サン 5.0合計 ioo 、o g 上記の如くして得られた疎水ゲル状芳香性組成物を約2
5m1のシリンダー・ガラス場に各1(1ずつ入れて密
栓をし、これを所定の温度の恒温槽に入れ、30分経過
後の状態を観察評価した。
上記の耐熱性テストの結果、本発明は香料物質としてそ
の種類を問わずほとんどの香料物質を用い得ることが明
らかとなった。
すなわち、鎖状アルデヒド類、芳香族アルデヒド類、芳
香族フェノール類、炭化水素類等の各種香料物質の大部
分について、60℃以上の高温状態においても溶解現象
を生ずることのない疎水ゲル状芳香性組成物を得ること
が可能であることが判った。但し、鎖状アルデヒド類に
おいては、例えばn−デシルアルデヒド、メチルノニル
アセトアルデヒドなど、芳香族アルデヒド類においては
、例えばベンツアルデヒドなど、芳香族フェノール類に
おいては、例えばインオイゲノールなど、炭化水素類に
おいては、例えばα−リモネンなどは60℃にて完全に
溶融状態を示した。したがって、このような耐熱性のな
い香料類は調合処方上極力避けるべきであり、もし香り
のバランス上、使用せざるを得ない場合は数%以下の使
用にとどめることが好ましい。
〔発明の効果〕
値上の如き本発明の疎水ゲル状芳香性組成物は、従来の
ものに比し高温状態(60℃以上)においても溶解現象
を生じにくいものである。
しかも、本発明の疎水ゲル状芳香性組成物は水を必要と
しないため、比較的透明性にすぐれると共に1揮発速度
の速い香料物質の揮発速度を抑え徐放性を与える。
したがって、本発明の疎水ゲル状芳香性組成物は強制送
風式、静置式を問わず、従来用いえなかった用途、たと
えば自動車用芳香剤などに有効に適用することができる
また、本発明の疎水ゲル状芳香性組成物は芳香剤のほか
、徐放性の消臭剤、殺虫剤、防虫剤5害虫誘引剤、害虫
忌避剤などに広(利用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は実施例1〜10で得られた本発明の疎
水ゲル状芳香性組成物についての香料の揮散量の経時的
変化を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ゲル形成剤、ゲル化助剤、芳香族アルコールおよび
    香料物質よりなる疎水ゲル状芳香性組成物。 2、芳香族アルコールが、ベンジルアルコール、β−フ
    ェニルエチルアルコールおよびフェノキシエチルアルコ
    ールよりなる群から選ばれた1種以上のものである特許
    請求の範囲第1項記載の組成物。 3、芳香族アルコールの配合量が5〜75重量%である
    特許請求の範囲第1項記載の組成物。 4、ゲル化助剤が、エチルアルコールおよび/またはn
    −プロピルアルコールとヘキシレングリコールである特
    許請求の範囲第1項記載の組成物。
JP59176719A 1984-08-27 1984-08-27 疎水ゲル状芳香性組成物 Granted JPS6156121A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH063916U (ja) * 1992-06-23 1994-01-18 日立造船エンジニアリング株式会社 物品供給装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4953178A (ja) * 1972-07-12 1974-05-23
JPS6085756A (ja) * 1983-10-19 1985-05-15 長谷川香料株式会社 透明固型芳香剤

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