JPH063916U

JPH063916U - 物品供給装置

Info

Publication number: JPH063916U
Application number: JP4349492U
Authority: JP
Inventors: 盛太大北; 征雄辻田; 眞義川本
Original assignee: 日立造船エンジニアリング株式会社
Priority date: 1992-06-23
Filing date: 1992-06-23
Publication date: 1994-01-18

Abstract

(57)【要約】【目的】物品のピッキング作業を効率よく行う。【構成】出庫する物品Ｓの種類と数量を入力手段５０
から入力する。制御部５１で目的の物品がある保管庫１
０が特定され、収納箱１２がサブベルトコンベア４０に
よって、その保管庫１０まで移動される。ソレノイド２
２がオンして、押体２１が伸長する。最下位の物品Ｓが
押し出され、収納箱１２に落ちる。払出確認センサ３１
が取り出した物品をカウントしていく。要求された数量
だけ物品Ｓを取り出す。ピッキング作業が終了すると、
収納箱１２はサブベルトコンベア４０およびメインベル
トコンベア４１によって運ばれていく。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、出荷要求に応じて保管されている商品等のピッキングを行なう物品供給装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、多品種の商品は、図９に示すような商品棚１に、種類毎に区分けされて保管されている。商品棚１は、商品２を取り出しやすいように傾斜している。そして、前面に商品２に品種ラベル３が装着されている。

【０００３】各品種ごとに必要数量の出荷要求があった場合、例えば、菓子問屋において、スーパーマーケットからＡ社のチューインガムＸ１箱、Ｂ社のチョコレートＸ２箱、Ｃ社のキャラメルＸ３箱というようにＸｎまでの商品の要求が正午までにあり、午後４時までに納品する場合、輸送に２時間かかるとき、午後２時までに商品を取り揃えねばならない。

【０００４】これらのピッキング作業は、商品棚１から多数の人手によってピッキングを行い、商品２を揃えていた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記の方法では、以下に示す欠点がある。

【０００６】（１）多数の人手が必要であること。すなわち、人件費がかさむ。

【０００７】（２）ピッキングミスの発生が生じる。

【０００８】（３）人手によって取りやすくするため、場所の有効活用が困難である。

【０００９】（４）時間的に窮屈で忙しかった。

【００１０】本考案は、上記に鑑み、少ない人手でピッキングできる物品供給装置の提供を目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

本考案による課題解決手段は、図１，２の如く、物品Ｓを順に積層して保管する複数の保管庫１０と、保管庫１０の下部から物品Ｓを取り出す取出し手段１１と、各保管庫１０から取り出された物品Ｓを受け取る移動自在な収納箱１２と、収納箱１２を搬送する搬送手段１３とを備え、保管庫１０に、投入された物品Ｓをカウントする投入検出器３０と、取り出された物品Ｓをカウントする出庫検出器３１とが設けられ、供給すべき物品Ｓの種類と個数を入力する入力手段５０と、入力手段５０からの入力信号に基づいて物品Ｓの入庫データおよび出庫データに応じて取出し手段１１および搬送手段１３の駆動を制御する制御部５１とが設けられたものである。

【００１２】

【作用】

上記課題解決手段において、物品Ｓを保管庫１０に投入していくと、投入検出器３０がカウントしていき、入庫データとして制御部５１に記憶される。

【００１３】ここで、入力手段５０によってピッキングすべき物品の種類と数量が入力されると、制御部５１では、該当する物品が保管されている保管庫１０を特定する。そして、搬送手段１３により収納箱１２を所定の保管庫１０まで移動させる。

【００１４】取出し手段１１が作動して、最下位の物品Ｓを保管庫１０から取り出し、収納箱１２内に収納する。このとき、出庫検出器３１がカウントして、出庫データとして制御部５１に入力される。

【００１５】要求された物品Ｓがすべて取り出されると、収納箱１２は、搬送手段１３により集配所等まで搬送される。

【００１６】

【実施例】

図１は本考案の一実施例を示す物品供給装置の全体構成図、図２は保管庫の一部破断正面図、図３は図２のＡ−Ａ′断面図、図４は図３のＢ−Ｂ′断面図、図５は保管庫の取出口近傍の断面図、図６は入庫作業のフローチャート、図７は物品供給のフローチャート、図８は出庫作業のフローチャートである。

【００１７】本実施例の物品供給装置は、図１の如く、物品Ｓを順に積層して保管する複数の保管庫１０と、保管庫１０の下部から最下位の物品Ｓを押し出して取り出す取出し手段１１と、各保管庫１０から押し出された物品Ｓを受け取る移動自在な収納箱１２と、収納箱１２を搬送する搬送手段１３とを備えている。

【００１８】保管庫１０は、縦長の箱状とされ、その上面に物品投入口１５が形成され、下部の前面に物品払出口１６が形成されている。保管庫１０の内部には、投入口１５から投入された物品Ｓを順に積み重ねていくガイド１７が装着されている。

【００１９】払出口１６は、物品Ｓの大きさに応じて開口高さを調整でき、開口高さを決める調整板１８が、保管庫１０の前面にねじにより上下動可能に取り付けられている。保管庫１０の前面には、物品確認用のスリット１９が形成され、透明樹脂等がはめ込まれている。また、保管庫１０には、車輪２０が取り付けられており、移動自在とされる。

【００２０】取出し手段１１は、物品Ｓの後面側を押す押体２１と、押体２１を伸縮させるソレノイド２２とからなり、保管庫１０の底板上に装着されている。押体２１は、その先端がＬ字型に形成され、前面２１ａで最下位の物品Ｓを押し、上面２１ｂでその上側の物品Ｓを支えるようになっている。

【００２１】保管庫１０内の上部に、投入口１５から投入された物品をカウントする投入センサ３０が配され、最下位の物品に相対する位置に、取出確認センサ３１が配され、その上方の物品に相対する位置に、品切れセンサ３２が配され、その上方の物品に相対する位置に、品切れ予告センサ３３が配されている。各センサは、受発光素子を備えた光センサからなり、物品からの反射光により物品の有無を検出する。

【００２２】保管庫１０の上部に、収納数量表示器３４が設けられており、投入センサ３０によってカウントされた物品の個数が表示される。

【００２３】この保管庫１０は、互いに向かい合うように２列で横にｎ個並べられて、ひとつのブロックとされ、このブロックがＮ個並べられている。

【００２４】ひとつのブロックにおいて、列の間にサブベルトコンベア４０が設けられ、各ブロックからのサブベルトコンベア４０と直交する方向にメインベルトコンベア４１が設けられている。これらのベルトコンベアによって搬送手段１３が構成されている。

【００２５】そして、収納箱１２は、これらのベルトコンベア４０，４１上を移動する。なお、メインベルトコンベア４１の端部は、各サブベルトコンベア４０と接続されており、収納箱１２は一巡されるようになっている。

【００２６】そして、供給すべき物品Ｓの種類と個数を入力する入力手段５０と、入力手段５０からの出庫指令に基づいて物品の入庫データおよび出庫データに応じて取出し手段１１の駆動および各ベルトコンベア４０，４１の駆動を制御する制御部５１とが設けられている。

【００２７】制御部５１は、マイクロコンピュータを有し、パーソナルコンピュータのキーボード等が入力手段５０として接続されている。制御部５１には、投入センサ３０からの出力信号によって投入された物品の個数を入庫データとして記憶しておく機能と、取出し確認センサ３１からの出力信号によって取り出された物品の個数を出庫データとして記憶しておく機能と、ベルトコンベア４０，４１を駆動して要求された物品がある保管庫１０の前まで収納箱１２を搬送させる機能と、要求された物品の数量の回数だけ取出し手段１１を駆動させる機能と、品切れ予告センサ３３あるいは品切れセンサ３２から検知信号が出力されたとき指令室等に警報を発する機能とを有せしめられている。

【００２８】上記構成において、物品Ｓを保管庫１０の投入口１５から１個づつ手作業で投入していく。すると、図６に示すように、投入センサ３０は、物品Ｓが通過するたびにカウントしていき、制御部５１にオン信号を出力して、入庫データとして記憶される。それとともに、保管庫１０の収納数量表示器３４にカウント数が表示されていく。

【００２９】物品Ｓは、ガイド１７に沿って下降していき、保管庫１０内に順に積み重ねられていく。このとき、品切れセンサ３２および品切れ予告センサ３３はともにオンしている。

【００３０】ここで、入力手段５０によってピッキングすべき物品の種類と数量が入力されると、図７に示すように、制御部５１では、該当する物品が保管されている保管庫１０のアドレスを検索，分類して、保管庫１０を特定する。

【００３１】例えば、保管庫１０がＡブロックのＩ−１である場合、制御部５１からサブベルトコンベア４０に駆動信号が出力され、サブベルトコンベア４０が運転されて、収納箱１２がＩ−１の保管庫１０の位置まで搬送される。この間に、Ｉ−１の保管庫１０の投入センサ３０および品切れ予告センサ３３がオンしているか判断して、物品が保管庫１０にあることを確認しておく。

【００３２】次に、図８に示すように、取出し手段１１のソレノイド２２がオンされ、押体２１が伸長して最下位の物品Ｓを払出口１６から押し出されて、物品Ｓは、収納箱１２内に落下する。物品Ｓが押し出されたとき、払出確認センサ３１がオンしてカウントされる。これが、出庫データとして制御部５１に入力される。

【００３３】要求された数量だけ物品Ｓが払い出されると、Ｉ−１の保管庫１０におけるピッキング作業が終了する。別の物品をピッキングする場合は、収納箱１２は、その保管庫１０の位置まで搬送される。そして、上記と同じ動作にて、要求された数量の物品が払い出される。

【００３４】必要数量の物品がすべて収納箱１２に取り揃えられると、サブベルトコンベア４０が運転され、収納箱１２はメインベルトコンベア４１に合流される。サブベルトコンベア４０は停止し、収納箱１２はメインベルトコンベア４１に載せられて集配所まで搬送される。

【００３５】ここで、ピッキング作業中に、物品Ｓが品切れになりそうな場合、まず品切れ予告センサ３３がオフとなり、制御部５１によって指令室の方に品切れしますという警報が発せられる。また、品切れになった場合は、品切れセンサ３２がオフとなり、同じく指令室に品切れしましたという警報が発せられる。このとき、その保管庫１０に物品Ｓを投入して補充する。

【００３６】このように、自動販売機方式の多品種オーダ別の保管庫を数種類配置し、出庫指令により選ばれた各ブロックの保管庫から物品を払い出すことができるので、ピッキング作業の省力化、スピードアップ化を図ることができ、また人の作業スペースがいらなくなり、省スペース化も図れる。

【００３７】なお、本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、本考案の範囲内で上記実施例に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。

【００３８】例えば、物品の投入は手作業で行っていたが、入庫データに基づいて自動的に投入する機構としてもよい。

【００３９】また、収納箱をベルトコンベアにより搬送する代わりに、収納箱を無人搬送車にしてもよい。

【００４０】取出し手段もソレノイドを用いる代わりに、シリンダ、モータを利用してもよい。

【００４１】

【考案の効果】

以上の説明から明らかな通り、本考案によると、物品ごとの保管庫を複数配置して、入力された出庫指令により選択された保管庫から物品を自動的に取り出すことができるので、ピッキング作業の省力化およびスピードアップ化を図ることができる。

【００４２】また、人の作業スペースがいらなくなるので、省スペース化も図れ、人為的なミスを削減できるといった優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す物品供給装置の全体構
成図

【図２】保管庫の一部破断正面図

【図３】図２のＡ−Ａ′断面図

【図４】図３のＢ−Ｂ’断面図

【図５】保管庫の取出口近傍の断面図

【図６】入庫作業のフローチャート

【図７】物品供給のフローチャート

【図８】出庫作業のフローチャート

【図９】従来の商品棚の斜視図

【符号の説明】

１０保管庫１１取出し手段１２収納箱１３搬送手段３０投入センサ３１払出確認センサ４０サブベルトコンベア４１メインベルトコンベア５０入力手段５１制御部Ｓ物品

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】物品を順に積層して保管する複数の保管
庫と、保管庫の下部から物品を取り出す取出し手段と、
各保管庫から取り出された物品を受け取る移動自在な収
納箱と、収納箱を搬送する搬送手段とを備え、保管庫
に、投入された物品をカウントする投入検出器と、取り
出された物品をカウントする出庫検出器とが設けられ、
供給すべき物品の種類と個数を入力する入力手段と、入
力手段からの入力信号に基づいて物品の入庫データおよ
び出庫データに応じて取出し手段および搬送手段の駆動
を制御する制御部とが設けられたことを特徴とする物品
供給装置。