JPS6155664B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は特に印刷用の版下作製に於いて、変形
された造型文字を描画する方法に関するものであ
る。印刷を行なう場合、一般に版下が作製され
る。かかる版下には所要の造型文字が記録される
ことが多いが、かかる文字はごく一般的なものに
ついては写植等により文字画像を作り、特殊な文
字の場合は商品化されている例えばインスタント
レタリング等の中から選択したり、専門のデザイ
ナーがその都度デザインする等し、かかる文字画
像を切抜いて版下台紙に貼着して記録されてい
た。

ところで、文字の中には特に広告用のチラシ等
に多く用いられる様な変形された造型文字があ
り、かかる造型文字を上記の如き方法で記録する
には著しい困難性があつた。即ち写植により造型
文字画像を作製する場合は特別なレンズで変型す
るため、その変形には大きさ、形状に於いて自づ
と限度があり、又特殊な造型文字は写植あるいは
インスタントレタリングの様なものには保有され
ておらずカメラワークによる変形という困難な方
法を用いざるを得なかつた。又かかる文字画像を
切抜いて版下台紙に貼着する作業は多くの時間、
労力を必要とするけれども、正確な位置には貼着
できない。

本発明はかかる従来法の欠点に鑑みなされたも
ので、予め所要の文字表、該文字表に対応する造
型文字の情報が記録された記録媒体を用意し、造
型文字を版下台紙に記録する場合は、指定された
文字情報と、版下原稿上のその文字が配置される
４点の配置情報を与えることにより版下台紙上に
変形された造型文字を描画記録する方法に関する
ものである。

以下図面により本発明を詳細に説明する。

第１図に印刷用の版下原稿１を示す。原稿１に
は例えば「歳末大売出し」等のデザインされた文
字が所要の位置に描画される如く指定され、その
他罫線、枠等が描画されるように指定されてい
る。印刷に施いてかかる原稿１に基づき第２図に
示される版下１０が作製される。

ここで上記の如き造型文字を版下１０に記録す
る場合、同図に示される如く円弧状に感じ良く記
録するためには第４図Ｂに示される如く、例えば
「歳」という文字２を上が大の台形状に変形し
て、しかも右上りに傾斜して版下１０台紙上に記
録しなければならない。しかもかかる文字はデザ
イン化された文字であるから、版下台紙上に一般
の作業者が手により製図することは極めて困難で
あるから、従来は第４図Ａに示される如きデザイ
ン化された文字画像をカメラワークにより変形
し、拡大して所望画像を得、これを切取つて版下
台紙の所定の位置に傾斜して貼着することにより
記録していた。

本発明は自動製図装置によりかかる造型文字を
直線版下台紙上に描画する方法に関するものであ
る。

まず予め第３図に示される文字表２０を用意
し、この文字表２０に対応する記録媒体７２を用
意する。文字表２０には種々の文字が表示され、
記録媒体７２にはこの文字表２０の文字のデザイ
ン化された図形情報が記録され、かつ文字表２０
の各文字は記録媒体７２に配列位置情報をもつて
記録されているので、かかる文字表２０をXYデ
ジタイザー６０（第５図参照）上に配置してカー
ソル６１をその文字上に指示することにより、そ
の文字に対応するデザイン化された文字情報が記
録媒体７２より読出し可能となつている。尚、記
録媒体７２としてこの実施例ではフロツピーデス
クを用いている。

ここで第５図に示す如く原稿１と文字表２０を
XYデジタイザー６０上に配置する。

そしてまず「歳」の文字２について述べれば、
まずカーソル６１により文字表２０上の「歳」の
文字を指示することによりFDD７１によつて記
録媒体７２から「歳」の文字のデザイン化された
図形情報が読み出される。

続いてカーソル６１で原稿１上の「歳」の文字
がほぼいつぱいに配置される枠に相当するところ
の四辺形の４頂点Ｐ，Ｑ，Ｒ，Ｓを順次指示して
この４頂点の位置情報である配置情報を得る。

そして演算装置７０により前記デザイン化され
た「歳」の文字の図形情報を前記配置情報をもつ
て座標変換して変形された図形情報を得、FDD
７３により記録媒体７４に記録する。かかる座標
変換は第４図に示される如くなされる。即ち記録
媒体７２には第４図Ａの如く標準的な直交座標系
をもつて記録されており、かかる座標系の４点
ｐ，ｑ，ｒ，ｓがそれぞれ原稿１上での座標系４
点Ｐ，Ｑ，Ｒ，Ｓに対応する如く座標変換され、
これにより記録媒体７２からのデザイン化された
図形情報は、原稿上に於いて特定の位置をもつ変
形されデザインされた図形情報即ち変形図形情報
に変換される。

かかる４頂点Ｐ，Ｑ，Ｒ，Ｓよりなる四辺形は
任意の四辺形で良い。

このようにしてまず「歳」の字、次に同様にし
て「末」、「大」、「売」、「出」、「し」を順次読取
り、記録媒体７４に記録し、その他版下に必要な
罫線図形情報、枠図形情報等を記録媒体７４に記
録した後、該記録媒体７４より記録された情報を
読み出し、版下台紙を載置したプロツターに入力
して製図し、版下１０を得る。

本発明の特色は、造型文字の描画に於いて、指
定された造型文字を４つの点をもつてその配置位
置を設定する点にある。

即ち多くの文字はその文字がほぼいつぱいに含
まれる四辺形位置を設定することにより、ほぼ満
足な位置に、かつほぼ満足な形状に変形すること
が可能であるから、かかる４点の原稿上の位置設
定をすることにより描画される造型文字の満足な
位置、変形が可能であり、かつ文字及び４点を設
定すれば良いだけであるから、その入力が極めて
容易である。従つて本発明は複数個の造型文字を
円弧状に配置する等の複雑に変形して複雑な配置
する場合、極めて優れた実用上の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図
は原稿の平面図、第２図は版下の平面図、第３図
は文字表の平面図、第４図は基本の造型文字を変
形して変形造型文字を得る説明図で、Ａは基本の
造型文字、Ｂは変形造型文字をそれぞれ示し、第
５図は自動製図装置の説明図である。 １……原稿、２，３……文字、１０……版下、
１２，１３……変形造型文字、２０……文字表、
３２……造型文字、６０……デジタイザー、６１
……カーソル、７０……演算装置、７１，７３…
…FDD、７２，７４……記録媒体、８０……プ
ロツター、ｐ，ｑ，ｒ，ｓ，Ｐ，Ｑ，Ｒ，Ｓ……
点。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 記録媒体に複数の造型文字の図形情報を記録
   し、該記録媒体より指定の１個の文字の図形情報
   を読み出し、デジタイザーに原稿を配置して指定
   文字の配置位置を示す四辺形の４頂点の配置情報
   を得、前記図形情報と配置情報を演算装置に入力
   して図形情報を配置情報に従つて座標変換して変
   形図形情報を得、得られた変形図形情報をプロツ
   ターに入力してプロツトすることを特徴とする造
   型文字の描画方法。 ２ 記録媒体に記録される複数の文字に対応する
   文字表を用意し、文字の指定は該文字表をデジタ
   イザーに配置して行なわれる第１項記載の造型文
   字の描画方法。