JPS6153240B2 - - Google Patents

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JPS6153240B2
JPS6153240B2 JP56209520A JP20952081A JPS6153240B2 JP S6153240 B2 JPS6153240 B2 JP S6153240B2 JP 56209520 A JP56209520 A JP 56209520A JP 20952081 A JP20952081 A JP 20952081A JP S6153240 B2 JPS6153240 B2 JP S6153240B2
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JP
Japan
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metal
light
refractive index
layer
alternating
Prior art date
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Expired
Application number
JP56209520A
Other languages
English (en)
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JPS58126200A (ja
Inventor
Takao Matsudaira
Hiroshi Kono
Toshio Sugasawa
Myuki Manome
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
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Publication date
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Publication of JPS6153240B2 publication Critical patent/JPS6153240B2/ja
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  • Table Devices Or Equipment (AREA)
  • Toys (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、彩度の高い呈色を示し、見る方向に
よつて色の変化する調度・工芸品に関するもので
ある。ここでいう調度・工芸品とは、金属、ガラ
ス、陶器、有機樹脂等で作られた、家具、食器、
家庭用装飾品、身体用装飾品、記念品、家庭用電
気製品及びその部品等をいう。
従来、色を呈する調度・工芸品として多種のも
のが知られている。これらの調度・工芸品を大き
く分類すると、素材表面の加工処理によつて呈色
するようにしたものと、金属、着色ガラス、陶器
等の素材自体が着色しているものとがある。前者
のように、表面を呈色させるための加工方法とし
ては、樹脂塗料の塗布(印刷法、スプレー法等に
よる)、湿式メツキ法、真空メツキ法等種々の方
法がある。
他方、後者のように、素材自体が呈色するもの
では、可視領域の特定の波長の光を吸収し、残り
の光を反射することを利用したものである。ま
た、いずれの形式の呈色においても、物体の表面
での光の反射率が可視領域において波長に大きく
依存しない場合、白あるいは銀色になる。
表面を加工して呈色するようにしたものには、
素材自体の呈色と同様に、光の吸収と反射のため
に着色して見えるものと、金属樹脂塩を塗布した
ラスターガラスのように、表面上の薄膜の干渉作
用により呈色するものとがある。
しかしながら、従来の調度・工芸品には次の如
き欠陥がある。素材表面あるいは加工層表面上で
の光の吸収と反射によつて色を呈するものは、見
る方向による色の変化はなく、常に同一物は同一
の色調しか呈し得ない。例えば、アルミニウムに
おいて、エツチングとメツキとを組み合わせて有
色の表面を得ることができるが、表面上に堆積し
た金属種に特有の色が呈されるだけである。従来
からの金属の湿式メツキの代表例としてクロムや
ニツケルメツキがあるが、この場合にはクロムや
ニツケルに特有の銀白色を呈するだけで、彩色効
果はない。真空メツキ方法で、プラスチツクなど
の有機樹脂にアルミニウムなどをコートしたもの
は、プラスチツクが無色透明のとき銀色となり、
プラスチツクが黄色味を帯びているときは、プラ
スチツクを通して金色に見える。しかしプラスチ
ツクの色を変えない限り色は単調で、見る方向に
よつて色が変化することはない。
ラスター法のように、スプレイ法やデイツプ法
で金属樹脂塩の薄膜を塗布した場合、光の干渉作
用により呈色するが、均一な膜厚を得ることが困
難で、従つて色むらが多い。さらにガラスに用い
られるラスター法は熱処理工程を必要とするた
め、金属やプラスチツク等の表面加工には不適当
であり実用化されていない。
本発明の目的は、上述の欠点を除去した調度・
工芸品を提供することである。
本発明によれば、反射光が可視領域において波
長に大きく依存することから、色彩度の高い装飾
効果を得て、かつ見る方向によつて色が変化し、
美観において非常に優れた調度・工芸品が得られ
る。
本発明者らは、鋭意工夫した結果、可視波長領
域で光吸収の少ない透光性膜、即ち、高屈折率物
質と低屈折率物質との交互の組み合わせからなる
交互多層膜の透光性層と、吸収のある金属、ある
いは金属化合物、その他可視光領域で光吸収のあ
る素材、即ち光吸収性層とを組み合わせて上記目
的を達した。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を説明
する。
実施例 1 第1図を参照すると、この実施例では半球状の
鉄製のペーパーウエイト1が示されている。ペー
パーウエイト1の半球状表面にはメツキ法により
光吸収性層としてクロム層が施されており、更
に、このクロム層上に、第2図に示した透光性層
として3層からなる交互多層誘電体薄膜が施して
ある。第2図において、2は酸化チタン
(TiO2)(屈折率;2.2)、3は酸化珪素(SiO2
(屈折率;1.46)で、酸化チタン2によつて酸化
珪素3を挾んだ構成を備え、下側の酸化チタン2
がクロム層と接触した状態に置かれる。各層の膜
厚は場所によつて異なつているが、平均膜厚とし
て酸化チタン2は約500Å、酸化珪素3は700Åで
ある。ペーパーウエイトの半球状表面は場所によ
つて異なる色調を呈し、また、見る角度によつて
も色が変化する。
実施例 2 第3図を参照すると、この実施例では本発明が
透明基体ガラス製の一輪挿に適用された場合を示
している。一輪挿の中央の穴以外には、研磨加工
が施されており、したがつて、一輪挿を形成する
各面は平滑である。これらの面のうち、下表面4
には、第4図に示すような透光性層として5層か
らなる交互多層誘電体薄膜及び光吸収性層として
クロム膜が施してある。第4図において、5は酸
化ジルコニウム(ZrO2)(屈折率;2.0)で膜厚は
約650Å、6はフツ化マグネシウム(MgF2)(屈
折率;1.38)で、膜厚は約950Åである。7はク
ロム膜で、厚さは約500Åである。クロム膜の厚
さは50Å以上であればほぼ同様な光学的効果が得
られる。この実施例では、最上層の酸化ジルコニ
ウム5はガラスの表面上に被着されており、光吸
収性層を形成するクロム膜7は一輪挿の最底面を
形成し、一輪挿が置かれるべき物体と対向した状
態になる。
本実施例でも見る方向によつて色が変化し、ガ
ラスのカツト面での反射効果もあつて、他に類を
見ない青味を帯びた独特の色調をかもし出してい
る。
次に、第5図を参照して、第1図に示された実
施例1に係るペーパーウエイトを真空蒸着法によ
つて製造する場合を説明する。
表面にクロムメツキした鉄製ペーパーウエイ
ト1を、トリクレンやアルコール等の有機溶液
で洗浄して表面の汚れを除去する。
真空槽8内のホルダー9に洗浄されたペーパ
ーウエイト1をセツトする。
真空槽8内を5×10-5Torr以下の圧力まで
排気する。
真空槽8内の酸素(O2)分圧を1×10-4Torr
にし、蒸発源10中の蒸発物質(酸化チタン)
を、電子銃11によつて気化し、ペーパーウエ
イト1に酸化チタンを蒸着する。膜厚の測定は
光学式膜厚計12で測定して、平均膜厚が500
Åとなつた時に、蒸着を停止する。
真空槽8内を5×10-5Torr以下にし、蒸発
源10中に蒸発物質(酸化珪素)を入れ、電子
銃11によつて気化し、上述の酸化チタン薄膜
上に酸化珪素を、平均膜厚が700Åになるまで
蒸着する。
さらに上述したの操作を再度行なうことによ
つて、第2図に示した3層の交互多層誘電体薄膜
を形成することができる。蒸着中、ホルダー9を
回転させることにより同一色調のペーパーウエイ
ト1を同時に多数個製作することができる。
実施例1において、基体として鉄を示したが、
その他の金属はもとよりガラス、陶器、プラスチ
ツクなどの有機樹脂でも良い。光吸収性層とし
て、クロム層の他に、アルミニウム、ニツケル、
スズなどの金属や、クロム酸化物のような金属酸
化物、鉄、クロム、銅、チタン、アルミニウム等
の金属窒化物や金属炭化物、あるいはこれらの混
合物を使用しても良い。この光吸収性層の変形例
は、実施例2のものについても同様である。
実施例1,2の透光性層として、TiO2−SiO2
とZrO2−MgF2の様な交互多層誘電体薄膜を示し
たが、その他に、CaF2,ThF4,CeF3,Al2O3
SiO,Ta2O5,CeO2,ZnS等の誘電体物質や、錫
をドープしたインジウム酸化物、アンチモンをド
ープした錫酸化物等の導電性物質から選択した高
屈折率物質と低屈折率物質を交互に組み合わせた
交互多層膜の透光性層にしてもよい。これは、前
述した導電性物質の屈折率が約2程度と高いこと
に起因している。これらの物質の膜厚及び組み合
わせ方は、基板の性質と期待する装飾的効果とを
考慮して選択すればよい。一般に多層膜とする場
合は、高屈折率物質と低屈折率物質とを組み合わ
せると、高い反射を得ることができ、彩度の高い
装飾効果が期待できる。
以上のように、本発明による調度・工芸品は、
従来にない装飾的効果をもつ。すなわち、見る方
向により色が変化し、彩度が高く、装飾効果が大
きい調度・工芸品となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係るペーパーウ
エイトを示す斜視図、第2図は、TiO2−SiO23層
膜の拡大断面図、第3図は、本発明の他の実施例
に係るクリスタルガラス一輪挿の透視図、第4図
は、ZrO2−MgF2−クロム多層膜の拡大断面図、
及び第5図は、使用した真空蒸着装置の概略図で
ある。 記号の説明、1:クロムメツキした鉄製ペーパ
ーウエイト、2:TiO2膜、3:SiO2膜、4:ク
リスタルガラス製一輪挿の下表面、5:ZrO2
膜、6:MgF2膜、7:クロム膜、8:真空槽、
9:ホルダー、10:蒸発源、11:電子銃、1
2:光学式膜厚計、13:膜厚モニターガラス、
14:排気系、15:酸素ガスボンベ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属、ガラス、陶器及び有機樹脂のうち一つ
    によつて形成された基体と、該基体の所定部分に
    被着された金属、金属酸化物、金属窒化物、金属
    炭化物及びこれらの混合物から選ばれた材料から
    なる光吸収性層と、該光吸収性層上に被着され
    た、高屈折率物質と低屈折率物質との交互の組み
    合わせからなる交互多層膜の透光性層とを有する
    ことを特徴とする調度・工芸品。 2 透明ガラスによつて形成された透明基体と、
    該透明基体の所定部分に被着された、高屈折率物
    質と低屈折率物質との交互の組み合わせからなる
    交互多層膜の透光性層と、該透光性層上に設けら
    れた金属、金属酸化物、金属窒化物、金属炭化物
    及びこれらの混合物、有機樹脂等のペイントから
    選ばれた物質からなる光吸収性層とを有すること
    を特徴とする調度・工芸品。
JP20952081A 1981-12-26 1981-12-26 調度・工芸品 Granted JPS58126200A (ja)

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JP20952081A JPS58126200A (ja) 1981-12-26 1981-12-26 調度・工芸品

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JP20952081A JPS58126200A (ja) 1981-12-26 1981-12-26 調度・工芸品

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JPS58126200A JPS58126200A (ja) 1983-07-27
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JP2014004700A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Kyushu Institute Of Technology 金属表面の加飾加工方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5333777A (en) * 1976-09-07 1978-03-29 Tsuneo Nishida Production of hard exterior decorating parts with abrasive resistance

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