JPS6152881B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は蒸気使用機器で発生した復水をボイラ
に回収する場合等に用いる復水回収装置に関す
る。復水溜め、復水を復水溜めに導く復水回収通
路、復水溜めに補給水を供給する給水通路、ポン
プ、ポンプを駆動する電動機、復水溜め内の水を
ポンプに導びく導出通路、冷却水をポンプの吸込
口に補給する補給通路、補給通路を開閉すべく配
された常閉の冷却水用弁手段、および冷却水用弁
手段を操作するアクチユエータから成る復水回収
装置がある。上記装置ではポンプの吸込口側で冷
却水が高温の復水中に導入され、ポンプはキヤビ
テーシヨンを起こすことなく復水を吸込み、加圧
してボイラ等に圧送できる。

上記装置では、始動時に復水溜め内に溜つた復
水がポンプ内に吸入される。この復水は復水溜め
内に溜つている間に錆やスケール等を含んだ汚水
になり、ポンプの羽根車を破壊させたり、羽根車
を回転不能にして電動機を焼損させたりすること
がある。従つて、上記装置に於いては、復水溜め
の底部や復水導出通路から分岐した汚水排出用通
路を設け、汚水排出用通路に常閉の弁手段と弁手
段を操作するアクチユエータを取り付け、始動時
に復水溜め内に溜つた汚水を外部に排出し、ポン
プを安全に運転させる必要がある。

また、上記装置では、電動機に電流を供給する
主回路、並びに汚水排出用弁手段の開閉、補給水
用弁手段の開閉、および電動機の運転を制御する
補助回路が必要である。上記の２つの回路を別々
に電源に接続していたのでは、電気配線が複雑に
なり、工事費が高騰し取扱いにも不便である。本
発明は上記事情に鑑みて、上記の２つの回路を単
一の電源にし、電気配線を簡単にし、工事費が安
く取扱いにも便利なものを提供せんとするもので
ある。上記の目的を達成するために講じた本発明
の技術的手段は、復水溜め、蒸気使用機器等から
復水を復水溜めに導く復水回収通路、復水溜めに
補給水を供給する給水通路、ポンプ、ポンプを駆
動する電動機、復水溜め内の水をポンプに導びく
導出通路、復水溜めの底部に開口した汚水排出通
路を開閉すべく配された常閉の汚水排出弁手段、
冷却水をポンプの吸込口に補給する補給通路を開
閉すべく配された常閉の冷却水用弁手段、および
電気的制御回路から成り、該制御回路は電動機に
電流を供給する主回路、および電動機の運転と汚
水排出弁手段や冷却水用弁手段等の付属弁手段の
開閉を制御する補助回路を有し、主回路はボイラ
の水位に応じて動作するレベルスイツチの主接
点、及び主接点と電動機の間に位置した補助のブ
レーク接点を有し、補助回路は主接点と補助接点
の間で主回路に接続され、設定時限中は閉の状態
を維持するタイマ、タイマに直列に接続された補
助接点の電磁リレー、および汚水排出弁手段や冷
却水用弁手段等の付属弁手段を通電時に開弁させ
る弁用のリレーから成る、ものである。

上記の技術的手段の作用は下記の通りである。

汚水排出弁手段の開閉、補給水用弁手段の開
閉、または両弁手段の開閉、および電動機の運転
を制御する補助回路を、電動機に電流を供給する
主回路の主接点と補助接点の間に接続したので、
単一の電源にでき、電気配線を簡単にでき、工事
費が安く取扱も便利にできる。

次に図示の実施例に基づいて詳細に説明する。

第１図に示す本発明の実施例の復水回収装置お
よび配管の概略をまず説明する。復水と補給水を
貯溜するタンク１に於いて、上部に復水回収管６
とボールタツプ５を有する給水管７が開口してい
る。タンク１の下部には、電磁弁SV２が介され
末端が大気開放の汚水排出管９とポンプ２の吸込
口側に接続された導出管８を有する。さらに、給
水管７から分岐し電磁弁SV１が介されたバイパ
ス管１２が導出管８に接続されている。ポンプ２
からの吐出管１０は逆止弁１１が介されてボイラ
へ連絡されている。

上記ドレン回収装置の制御は第２図の回路を用
いて行うことができる。次に同回路を説明する。
該回路は電動機Ｐに電流を供給する主回路、およ
び補助回路を有し、主回路はボイラの水位に応じ
て動作するレベルスイツチの主接点LC、及び主
接点LCと電動機Ｐの間に位置した補助のブレー
ク接点MCを有し、補助回路は主接点LCと補助接
点MCの間で主回路に接続され、該定時限中は閉
の状態を維持するとともにその設定時限が任意に
変更できるタイマSM、タイマSMに直列に接続さ
れた補助接点の電磁リレーMC、タイマSMに直
列にかつ電磁リレーMCに並列に接続され通電時
に開弁する電磁弁SV２、およびタイマSMおよび
電磁リレーMCまたは電磁弁SV２と並列に接続さ
れ通電時に開弁する電磁弁SV１を有する。

次に本装置の動作を説明する。蒸気使用機器３
で発生した復水はスチームトラツプ４から排出さ
れ復水回収管６を通り、タンク１に流入する。タ
ンク１にはボールタツプ５を有する給水管７が開
口しタンク１内の水位を常に一定に保つよう補給
水が給水される。ボイラの水位が低水位になる
と、レベルスイツチの主接点LCは閉じ、補助回
路が通電される。補助回路が通電されると電磁弁
SV１が開弁するとともにタイマSMが付勢され
る。タイマSMが付勢されると設定時限中は閉の
状態を維持するので、この間、電磁弁SV２と補
助接点の電磁リレーMCに通電され、電磁弁SV２
は開弁し、補助接点MCは開き電動機Ｐは停止し
ている。このようにボイラが低水位になると、電
磁弁SV１が開弁し給水ポンプ２の運転に備える
とともに電磁弁SV２が開弁しタンク１内の錆や
スケール等を含んだ汚水が外部へ排出される。次
に、タイマSMの設定時限が過ぎると開の状態に
なるので、電磁弁SV２が閉じ電動機Ｐが始動す
る。ここで、ポンプ２の吸入側にはタンク１内の
汚水が排出されたあとの温水が流入するととも
に、冷却水がバイパス管１２と電磁弁SV１を通
り流入するので、ポンプは安全に運転され吐出管
１０と逆止弁１１を通りボイラに温水を圧送する
ことができる。ボイラが高水位になると、レベル
スイツチの主接点LCは開き、電動機Ｐが停止す
るとともに補助回路は開路になり電磁弁SV１は
閉弁する。

本実施例に於いて、タンク１内の錆やスケール
等を含んだ汚水を外部へ排出する弁手段として電
磁弁SV２を用いたが、電磁弁SV２のかわりに空
気操作弁を使い該空気操作弁の操作空気を電磁弁
で制御するようにもできる。このようにすれば、
空気操作弁は一般的に電磁弁より弁口が大きいの
で、電磁弁と比べて短時間でタンク１内の汚水を
外部へ排出できる。また、錆やスケールが弁口に
詰まることもない。

このように本発明の復水回収装置は、ポンプ稼
動中は復水溜め内の温水とともに冷却水が該ポン
プの吸込口側に導入される復水回収装置に於い
て、ポンプが稼動する前に復水溜め内で発生した
錆やスケール等を含んだ汚水を外部へ排出し、排
出し終ると同時にポンプが始動するものであり、
ポンプ内に錆やスケール等が吸入されることがな
いのでポンプが安全に運転でき、復水等を確実に
ボイラ等に圧送できるものである。また、ポンプ
の電動機に電流を供給する主回路、並びに汚水排
出用弁手段の開閉、補給水用弁手段の開閉、およ
び電動機の運転を制御する補助回路の２つの回路
を単一の電源にすることにより、電気配線が簡単
で、工事費も安く取扱いにも便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の復水回収装置の概略
図、第２図は第１図に示す実施例の制御回路の一
例である。 １：タンク、２：ポンプ、６：復水回収管、
７：給水管、８：導出管、９：汚水排出管、１
２：バイパス管、SV１：電磁弁、SV２：電磁
弁、LC：レベルスイツチの主接点、SM：タイ
マ、MC：補助接点および補助接点の電磁リレ
ー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 復水溜め、蒸気使用機器等から復水を復水溜
   めに導く復水回収通路、復水溜めに補給水を供給
   する給水通路、ポンプ、ポンプを駆動する電動
   機、復水溜め内の水をポンプに導く導出通路、復
   水溜めの底部に開口した汚水排出通路を開閉すべ
   く配された常閉の汚水排出弁手段、冷却水をポン
   プの吸込口に補給する補給通路を開閉すべく配さ
   れた常閉の冷却水用弁手段、および電気的制御回
   路から成り、該制御回路は電動機に電流を供給す
   る主回路と、および電動機の運転と汚水排出弁手
   段や冷却水用弁手段等の付属弁手段の開閉を制御
   する補助回路を有し、主回路はボイラの水位に応
   じて動作するレベルスイツチの主接点、及び主接
   点と電動機の間に位置した補助のブレーク接点を
   有し、補助回路は主接点と補助接点の間で主回路
   に接続され、設定時限中は閉の状態を維持するタ
   イマ、タイマに直列に接続された補助接点の電磁
   リレー、タイマに直列に、且つ電磁リレーに並列
   に接続され通電時に汚水排出弁手段を開弁させる
   弁用のリレー、タイマ及び電磁リレー又は該弁用
   リレーと並列に接続され通電時に冷却水用弁手段
   を開弁させる弁用のリレーから成ることを特徴と
   する復水回収装置。