JPS6152677B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6152677B2
JPS6152677B2 JP13548384A JP13548384A JPS6152677B2 JP S6152677 B2 JPS6152677 B2 JP S6152677B2 JP 13548384 A JP13548384 A JP 13548384A JP 13548384 A JP13548384 A JP 13548384A JP S6152677 B2 JPS6152677 B2 JP S6152677B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
koji
bacteria
steamed rice
rice
grow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP13548384A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6170980A (ja
Inventor
Moto Tsukioka
Tadao Hiroi
Tsuneo Suzuki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIIGATAKEN
Original Assignee
NIIGATAKEN
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIIGATAKEN filed Critical NIIGATAKEN
Priority to JP59135483A priority Critical patent/JPS6170980A/ja
Publication of JPS6170980A publication Critical patent/JPS6170980A/ja
Publication of JPS6152677B2 publication Critical patent/JPS6152677B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Alcoholic Beverages (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 この発明は、柔かい酸味を有する酒や食品の製
造に有効なリゾープス属の菌を使用した変り麹の
製造方法に関するものである。 〔従来の技術〕 従来、清酒製造に使用する麹はアスペルギル
ス・オリーゼ菌を代表とする一般的に麹菌と呼ん
でいる菌を蒸米に接種して麹をつくってきた。 米を蒸すということは1つには原料米について
いる雑菌を殺菌することであり、他には米デンプ
ンのα化によつて麹菌の生育を促すためである。 しかしながら、リゾープス属の菌はこれとは反
対に生米には生育し易いが、蒸米には生育しにく
い。 この理由は米の蛋白質が熱によつて変性を起
し、リゾープス属の菌がこの変性蛋白を分解して
栄養にする力が弱い為生育しにくいものと考えら
れている。 このためリゾープス属の菌のような蒸米に生育
しにくい菌を蒸米に接種して麹をつくることは今
まで不可能とされていた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 そこで発明者らはリゾープス属の菌が生育し易
くなる条件を蒸米に与えてみたらと考えついて栄
養源となる多種類のアミノ酸を洗米浸漬時に含浸
加工せしめたところリゾープス属の菌が良好に生
育することが実験で確認された。 しかし、洗米浸漬時にこのような加工を施すこ
とは酒税法で定めた清酒の定義を逸脱する為採用
出来ないことからこの蒸米に栄養を与えるという
原理を生かし、而かも酒税法の清酒の定義に合致
するような方法がないかと模索し、遂にリゾープ
ス属の菌の生育に必要な栄養源を含む麹を普通の
方法で作り、この麹菌を一旦殺し、この栄養源の
ある麹米を土台とした蒸米を使用することにより
リゾープス属の菌を繁殖させた変り麹の製造に成
功したのである。 〔問題を解決するための手段〕 本発明は、麹菌のような蒸米に生育し易い菌を
蒸米に接種して麹を製造し、この麹に重量比で15
〜30%の水を吸水させ、再び蒸して蒸米にし、こ
の蒸米にリゾープス属のような蒸米に生育しにく
い菌を接種して変り麹を製造することを特徴とす
るものである。 この際麹の吸水は、麹に水を加えるか、若しく
は麹を水に浸漬するかのいずれかの方法により吸
水せしめる。 また蒸米は生育し易い菌に、アスペルギルス・
オリーゼ菌若しくはモナスカス菌を使用し、蒸米
に生育しにくい菌に、リゾープス属若しくはムコ
ール属の菌を使用することを特徴とするものであ
る。 この発明を工程図で説明すると、蒸米に生育し
やすい菌による麹を従来通り製造し、これに水を
加えるか、一定時間水に浸漬して重量比15〜30%
(水分で35〜50%)に、吸水させた後、蒸米機に
入れ蒸気を通じて加熱すると(蒸〓という)、25
〜42%前後(水分45〜62%)吸水した蒸米が得ら
れる。 蒸米に生育しやすい菌、例えばアスペルギル
ス・オリーゼ菌を生育させた麹に35%(水分55
%)以上吸水させると、蒸〓後水分の多い過湿蒸
米が出来やすく、このため麹をつくる操作に支障
をきたし、良質な麹が出来にくい。 又吸水率が15%(水分35%)より少ない場合は
菌の生育が遅れるため、他の雑菌に汚染されやす
くなり、良質の麹ができない。 リゾープス属の菌を生米に接種して直接麹を製
造すると、雑菌による汚染は避けられず、年間を
通じて再現性のある良質の麹をつくることは難し
い。
〔実施例〕
(1) アスペルギルス・オリーゼ麹を使用した場合 蒸した米に常法に従つてアスペルギルス・オ
リーゼ菌を接種して麹をつくり、これに15℃の
水に時間を変えて浸漬し、各吸水率におけるリ
ゾープス・オリーゼ菌の生育の違いを比較し、
表−1に示した。
【表】
【表】 ここでは、水分20%の麹を使用して水に一定
時間浸漬し夫々の吸水率になるように吸水させ
た。又、夫々を蒸〓105℃程度のスチームで40
分間処理した結果10〜15%の蒸米吸水があつ
た。この結果、浸漬による吸水が20〜25%の時
が最も生育が旺盛であり、その時の水分は52〜
57%であつた。 このようにして製造された本発明の変り麹と
在来の麹と比較すると表−2の通りである。
【表】 麹の酵素力価について測定したところ、総合
糖化力はほとんど差がなかつた。しかし、α−
アミラーゼについてはリゾープス・オリーゼ菌
は測定出来ない程少なかつたが、酸性プロテア
ーゼは可成り多かつた。この菌は蒸米に生育す
るために必要な変性蛋白を分解する力は弱い
が、アミノ酸やペプチツドを栄養源にして一度
生育したものはプロテアーゼ力価が高くなると
思われる。 (2) モナスカス・アンカ麹(紅麹)を使用した場
合 、(1)と同様にして、リゾープス・オリーゼ菌を
接種し、生育度を比較したのが表−3である。
〔発明の効果〕
本発明は、これまで製造不可能とされていた蒸
米に生育しにくい菌を蒸米に生育させることに成
功したもので、上述のように一旦普通の麹を作り
この麹を吸水させることにより麹菌が作つた栄養
分だけを残して麹菌を殺し、この栄養分充分な米
を土台として再び蒸米を作り、この蒸米に蒸米に
生育しにくい菌を接種して麹を作るもので、蒸米
に生育しにくい菌が必要とする栄養分が充分に貯
えてあるから蛋白質が熱によつて変性をうけて育
たないとされていたリゾープス属の菌でも充分生
育することになり、これまで製造不可能とされて
いた変り麹が容易に量産されることになる。 この変り麹は米と水と麹で作らなければならな
い酒税法の清酒の定義を満足するからこの変り麹
を使用してこれまでの清酒と異なる風味と香りと
を有する新しい清酒を製造し得ることになる。 例えばリゾープス属の菌は、有機酸としてフマ
ール酸を生成し、このフマール酸は酵母の働きに
よつてリンゴ酸に変化する。この為リゾープス属
の菌を使用した本発明の変り麹を使用することで
柔かい酸味を有する清酒や食品が得られる。 特に清酒に利用した場合今までのアスペルギル
ス・オリーゼ菌による麹を使用したものとは異つ
た芳香を有する酒が得られ、この芳香の点はリゾ
ープス属の菌の性質に類似したムコール属の菌を
使用した本発明の変り麹の場合も同様でうま味を
感じる特異な芳香を生ずる等秀れた特徴を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
図は本発明と従来の清酒とのガスクロマトグラ
フである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 麹菌のような蒸米に生育し易い菌を蒸米に接
    種して麹を製造し、この麹に重量比で15〜30%の
    水を吸水させ、再び蒸して蒸米にし、この蒸米に
    リゾープス属のような蒸米に生育しにくい菌を接
    種して変り麹を製造することを特徴とする変り麹
    の製造法。 2 麹の吸水は、麹に水を加えるか、若しくは麹
    を水に浸漬するかのいずれかの方法により吸水せ
    しめる特許請求の範囲第1項記載の変り麹の製造
    法。 3 蒸米に生育し易い菌として、アスペルギル
    ス・オリーゼ菌若しくはモナスカス菌を使用し、
    蒸米に生育しにくい菌に、リゾープス属若しくは
    ムコール属の菌を使用した特許請求の範囲第1項
    記載の変り麹の製造法。
JP59135483A 1984-06-30 1984-06-30 変り麹の製造法 Granted JPS6170980A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59135483A JPS6170980A (ja) 1984-06-30 1984-06-30 変り麹の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59135483A JPS6170980A (ja) 1984-06-30 1984-06-30 変り麹の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6170980A JPS6170980A (ja) 1986-04-11
JPS6152677B2 true JPS6152677B2 (ja) 1986-11-14

Family

ID=15152771

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59135483A Granted JPS6170980A (ja) 1984-06-30 1984-06-30 変り麹の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6170980A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0313506Y2 (ja) * 1986-04-26 1991-03-27

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1051801C (zh) * 1993-06-12 2000-04-26 成都市酿造公司调味品研究所 一种生产豆豉的毛霉菌种及制曲发酵工艺
WO2002088342A1 (en) * 2001-04-30 2002-11-07 Biocon India Limited An enzyme preparation for improved baking quality and a process for preparing the same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0313506Y2 (ja) * 1986-04-26 1991-03-27

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6170980A (ja) 1986-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103535634A (zh) 豆豉低盐多菌种分段发酵工艺
CN115777902B (zh) 一种复合风味蚝汁、蚝油及其制备方法
CN109549070A (zh) 一种多菌种协同发酵生产酱油的方法
CN102366085B (zh) 一种豆酱的制作工艺
CN113017067B (zh) 一种酿造酱油及其制备方法
JPS6152677B2 (ja)
JPS6239994B2 (ja)
KR20110062398A (ko) 황국균 코지를 이용한 된장의 제조방법
CN108384689B (zh) 一种海水稻发酵生产高含量gaba保健型甜米酒的生产方法
KR102265810B1 (ko) 표고버섯식초의 제조방법 및 이를 통해 제조된 표고버섯식초
JPS61293379A (ja) 変り麹を使用した変り清酒の製造法
JPS6214793A (ja) 水飴の製造法
KR102024197B1 (ko) 액상 형태의 주류용 효모 배양배지 및 이의 제조방법
JPH06303959A (ja) 麦酒類似の新規な発泡酒の製造法
KR20210040498A (ko) 보리쌀을 이용한 메주의 제조방법 및 보리 고추장
CN115746992B (zh) 一种芳香味米醋的酿造方法
KR900008211B1 (ko) 곰팡이와 효모의 혼합배양에 의한 템페의 제조방법
CN110511847B (zh) 一种富含β-苯乙醇的黄酒生产工艺
CN111218375A (zh) 一种白酒复合陈化剂
CN103005369B (zh) 豆瓣生产快速成熟的新工艺
JPS6161797B2 (ja)
JPH0425787B2 (ja)
JP5550418B2 (ja) 清酒の製造方法、並びに、清酒
KR890005275B1 (ko) 템페의 대두취 제거방법
JPH0220230B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term