JPS6149670B2

JPS6149670B2 -

Info

Publication number: JPS6149670B2
Application number: JP58124228A
Authority: JP
Inventors: Sumio Tomita
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1983-07-07
Filing date: 1983-07-07
Publication date: 1986-10-30
Also published as: JPS6015675A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、たとえば現金輸送箱、アタツシユ
ケース、郵便物収納袋あるいはコンピユーターの
端末機器などの封印のために使用せられる封印具
に関するものである。

一般に、たとえば現金輸送箱では蓋を閉めた状
態において錠が掛けられるようになつている。と
ころが、現金輸送箱を閉じた状態において第三者
が承諾を得ずに錠を外して現金輸送箱を開けて
も、これを再び閉じた状態戻しておくと、開けた
事実が全く分からず、したがつて盗難にあうおそ
れがあるという問題があつた。

この発明は、上記の点に鑑みなされたもので、
現金輸送箱等の被封印物を施錠したのちに、これ
をワンタツチできわめて簡単に封印することがで
き、これによつて第三者による開閉を容易に判別
することができて、盗難の発生を未然に防止する
ことができ、しかも使用後における開封作業もき
わめて簡単に行なうことができる非常に便利な封
印具を提供しようとするにある。

この発明を、以下図面示す実施例に基づいて説
明する。

この明細書において、上下および前後は第３図
を基準とし、上とは第３図上側、下と同下側をい
い、また前とは同図右側、後とは同図左側をいう
ものとする。

第１図において、この発明による封印具１は、
たとえば現金輸送箱等の被封印物２を閉じた状態
において、錠１７と一緒に取り付けられるもので
ある。

第２図〜第５図に示すように、この発明による
封印具１は、平面よりみて円形の封印用中空基体
３と、これに連なつて設けられかつ現金輸送箱２
の一対の錠取付け用金具１３，１４の貫通孔１
５，１６に挿通せられた帯状体４とによつて構成
され、帯状体４の先端の差込み部５に掛止め用爪
６が前端より後端に至るほど下方に突出するよう
に切起こし状に設けられるともに、爪６に対向す
るように爪逃し孔２０が設けられ、中空基体３に
帯状体４側にのみ開口しかつ帯状体４の厚みに略
同じ幅を有する差込み部挿入孔７があけられると
ともに、中空基体３の内部にこの挿入孔７の上側
に連なる爪掛止め用凹部８が設けられ、かつ中空
基体３の前端部の帯状体接続部分に、帯状体４に
対し直角方向に横断面Ｖ形の溝２１が設けられ
て、溝２１の底壁部分が破断用薄肉部１０となさ
れている。

封印具１の大きさは、たとえばその中空基体３
が直径６mmおよび高さmm、帯状体４が幅６mm、厚
み0.4mmおよび長さ100mmである。また掛止め用爪
６は長さ４mmおよび幅2.8mmである。なお、封印
具１の大きさは、現金輸送箱等の被封印物２の大
きさや種類などによつて適宜決定し得るものであ
る。

現金輸送箱２は、第１図に示すように、箱本体
１１と、これの上端開口部を被うように開閉自在
に取り付けられた蓋１２とによつて構成されてい
る。そして箱本体１１に貫通孔１５を有する環状
の受け金具１３が旋回自在に取り付けられるとと
もに、蓋１２に方形の貫通孔１６を有する掛け金
具１４が揺動自在に取り付けられている。

この現金輸送箱２の蓋１２が閉められて、錠１
７が掛けられた状態において、封印具１は受け金
具１３の貫通孔１５と、掛け金具爪１４の貫通孔
１６とにその帯状体４の差込み部５側より挿通さ
れる。そして封印具１の帯状体４が半分に折り曲
げられて、差込み部５が中空基体３の挿入孔７内
に挿入され、これの掛止め用爪６が掛止め用凹部
８内に嵌まり込んで、爪６の先端が凹部８の前壁
９に掛り止められ、封印が完了する。

このような封印状態を解除するには、封印具１
の中空基体３に設けられた薄肉部１０を破断する
か、または帯状体４を切断する外はなく、たとえ
ば第三者がこのような方法により封印具１を取り
外して、現金輸送箱２を開けた場合には、封印具
１をもはや元の状態に戻すことは不可能であるた
め、開けた事実を容易に判別することができる。

封印具１は、たとえばABS、ポリエチレン、
ポリプロピレン等の合成樹脂によつてたとえばつ
ぎのようにしてつくられる。

第６図と第７図に示すように、封印具１は、中
空基体３と、これの前側に連なる帯状体４とが上
記合成樹脂の金型成形によつて一体に形成された
ものである。中空基体３は、挿入孔７を形成する
ための平たい凹溝７ａおよびこれの底壁の所定箇
所に設けられた爪掛止め用凹部８を有する上半体
３ａと、同じく挿入孔７を形成するための平たい
凹溝７ｂを有する下半体３ｂとによつて構成さ
れ、上半体３ａと下半体３ｂとは最初は別々につ
くられていて、短い連結片１８によつて相互に連
結されている。また帯状体４は下半体３ｂの前端
部に連なつて設けられている。そして下半体３ｂ
に対して上半体３ａが上から重ね合わせられた状
態において、両者が相互に融着によつて接合され
ることにより、中空基体３が形成され、第３図〜
第５図に示す封印具１が得られるのである。

なお、上記実施例においては、中空基体３が平
面よりみて円形であるが、その形状および大きさ
は勿論任意である。また封印具１は合成樹脂の一
体成形品よりつくられているが、これは他の適宜
な方法により製造されてもよい。

なお、封印具１は、現金輸送箱２だけでなく、
その他アタツシユ・ケース、郵便物収容袋、ある
いはコンピユーターの端末機器等を封印するため
に同様に使用されるものである。

この発明は、上述のように、封印用中空基体３
と、これに連なつて設けられかつ被封印物２の所
定部分に挿通せられる帯状体４とによつて構成さ
れた封印具において、帯状体４の先端の差込み部
５に、掛止め用爪６が前端より後端に至るほど外
方に突出するように切起こし状に設けられるとと
もに、爪６に対向するように爪逃し孔２０が設け
られ、中空基体３に帯状体４側にのみ開口しかつ
帯状体４の厚みに略同じ幅を有する差込み部挿入
孔７があけられるとともに、中空基体３の内部に
この挿入孔７の少なくとも一側に連なる爪掛止め
用凹部８が設けられているものであるから、挿入
孔７に帯状体４の差込み部５を差し込んだ後は、
挿入孔７が完全に塞がれ、確実な封印を果し得る
ものである。この場合、差込み部５が挿入孔７内
を通過するときは、掛止め用爪６は爪逃し用孔２
０内に一端逃げたのち、中空基体３内において復
帰し、その先端が爪掛止め用凹部８の側壁に掛け
止められるものであり、従つて挿入孔７は差込み
部５によつて完全に塞がれる。

また中空基体３の帯状体接続部分に、帯状体４
に対して直角方向に横断面Ｖ形の溝２１が設けら
れて、溝２１の底壁部分が破断用薄肉部１０とな
されているから、中空基体３はこ断され易く、従
つて第三者による不正開封を確実に防止し得ると
ともに、使用済みのさい、封印具の開封が容易で
あり、非常に便利であるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示すもので、第１図
は封印具を現金輸送箱に取り付けた状態を示す概
略斜視図、第２図は封印具の拡大断面図で、封印
後の状態を示している。第３図は同部分省略拡大
側面図で、封印前の状態を示している。第４図は
同平面図、第５図は同正面図である。第６図は封
印具の製造工程における成型中間品の部分省略側
面図、第７図は同部分省略平面図である。１……封印具、２……現金輸送箱（被封印
物）、３……封印用中空基体、４……帯状体、５
……差込み部、６……掛止め用爪、７……差込み
部挿入孔、８……爪掛止め用凹部、９……前壁、
１０……破断用薄肉部、１１……箱本体、１２…
…蓋、１３……受け金具、１４……掛け金具、１
５，１６……貫通孔、１７……錠。

Claims

【特許請求の範囲】

１封印用中空基体３と、これに連なつて設けら
れかつ被封印物２の所定部分に挿通せられる帯状
体４とによつて構成された封印具において、帯状
体４の先端の差込み部５に、掛止め用爪６が前端
より後端に至るほど外方に突出するように切起こ
し状に設けられるとともに、爪６に対向するよう
に爪逃し孔２０が設けられ、中空基体３に帯状体
４側にのみ開口しかつ帯状体４の厚みに略同じ幅
を有する差込み部挿入孔７があけられるととも
に、中空基体３の内部にこの挿入孔７の少なくと
も一側に連なる爪掛止め用凹部８が設けられ、か
つ中空基体３の帯状体接続部分に、帯状体４に対
して直角方向に横断面Ｖ形の溝２１が設けられ
て、溝２１の底壁部分が破断用薄肉部１０となさ
れている封印具。