JPS5852199Y2 - 樹脂製フイルムからなる溶断袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は樹脂製フィルムからなる溶断袋に関するもので
ある。

従来、衣料等を収納する溶断袋の開閉部には粘着テープ
あるいはボタンを使用していた。

しかしながら、粘着テープでは何回も繰り返される開閉
によって粘着性を失う欠点を有し、ボタンではコストが
上昇する欠点を有していた。

本考案はこのような欠点に鑑みてなされたもので、その
目的は安価で開閉部が繰り返し使用に耐える樹脂製フィ
ルムからなる溶断袋を提供することにある。

以下、本考案を添付図面に従って説明する。

第１図、第２図において、本考案に係る溶断袋は、樹脂
製フィルムを上下に折り曲げて重ね合わせるとともに両
側部１，１を溶断して表面部２．裏面部３とからなる袋
体としたものである。

裏面部３の上端部は表面部２よりも上方に延在して蓋部
４とされ、該蓋部４の上端は下方に折り返えされ、第１
図中点線で示す個所を線状に溶着して小袋５．５が形成
され、かつ小袋５，５の折り目には図示しないスリット
が形成されている。

フック１０は、第３図に示すように、適宜合成樹脂にて
一体成形したもので、下部には巾広部１１゜案内突部１
２、巾狭部１３を有している。

このフック１０は上記小袋５，５に下方から挿入し、図
示しないスリットから案内突部１２を突出させることに
より、スリットに巾狭部１３が位置し、小袋５に巾広部
１１が位置した状態で取付けられる。

また、上記表面部２の上端は下方に折り曲げられ、該折
り曲げ部６には第１図中点線で示す個所を線状に溶着し
てフック１０．１０の係止用小袋７，７が形成されてい
る。

以上の構成において、フック１０．１０は蓋部４の略中
央部を下方に折り曲げることにより小袋７，７に係止さ
れることとなる。

なお、本考案に係る溶断袋は上記実施例に限定するもの
ではなく、その要旨の範囲内で２種々に変形することが
できる。

例えば、係止用小袋７が形成される表面部２の上端折り
曲げ部６は、第４図に示すように、２回折り曲げてもよ
く、このようにすれば強度が向上する。

さらに、フック１０を表面部２の上端部に設け、係止用
小袋７を裏面部３の上端部に形成してもよい。

また、フック１０は小袋５に挿入固定するのではなく、
粘着テープ等にて取付けてもよい。

あるいは、小袋５，７は横方向に連続して多数個形威し
、その任意の個所にフック１０を設けるようにしてもよ
い。

また、袋体の材料としては、ポリエチレン、ビニロン、
塩化ビニール等溶断可能な種々の材料を使用で゛きる。

以上の説明で明らかなように、本考案は表裏面部の一方
にフックを取付け、他方にフックの係止用小袋を形成し
たために、従来の粘着テープを使用するものより耐久性
に優れ、かつボタンを使用するものより安価に製造でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本考案に係る溶断袋を示し、第１
図は正面図、第２図は第１図のＩＩ−ＩＩ線断面図、第
３図はフックの正面図、第４図は他の実施例を示す断面
図である。 １．１・・・・・・側部、２・・・・・・表面部、３・
・・・・・裏面部、４・・・・・・蓋部、７・・・・・
・係止用小袋、１０・・・・・・フック。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 樹脂製フィルムを上下に折り曲げて重ね合わせるととも
   に両側部を溶断して袋体とし、表裏面部のいずれか一方
   の上端部に適宜個数のフックを取付け、他方の上端を下
   方に折り曲げるとともに上記フックの係止用小袋を形成
   したことを特徴とする樹脂製フィルムからなる溶断袋。