JP2004155459A - プラスチックチャック及び袋体 - Google Patents
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Abstract
【課題】細かい顆粒や粉体を収納して出し入れした際においても、十分な密封性を保持することのできるプラスチックチャック及び袋体を提供すること。
【解決手段】対をなす雄爪及び雌爪を有し、雄爪の鈎爪部と雌爪の鈎爪部とが係合することにより封止状態となるプラスチックチャックにおいて、雄爪の鈎爪部を高さの異なる位置に複数個設け、雌爪の鈎爪部が雄爪の雌爪への挿入深さに応じて雄爪の異なった位置の鈎爪部と係合する構造とする。
【選択図】 図2
【解決手段】対をなす雄爪及び雌爪を有し、雄爪の鈎爪部と雌爪の鈎爪部とが係合することにより封止状態となるプラスチックチャックにおいて、雄爪の鈎爪部を高さの異なる位置に複数個設け、雌爪の鈎爪部が雄爪の雌爪への挿入深さに応じて雄爪の異なった位置の鈎爪部と係合する構造とする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品、薬品等の包装容器に使用されるプラスチックチャックと該チャック付きの袋体に係り、特に粉体や細かい顆粒を取扱った場合も正常な封止機能を保持し得るプラスチックチャック及び袋体に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は従来汎用されているプラスチックチャックの断面図である。
図1に示すような、対をなす雄爪1及び雌爪2が相対するプラスチックフィルム31、32の表面に各々形成されてなり、雄爪の鈎爪部11と雌爪の鈎爪部21、22とが係合することにより封止状態となるプラスチックチャックは、包装体の開封後も封止・開封が自由に反復可能な容器であり、食品、薬品等の多くの物品の収納に用いられているが、粉体や細かい顆粒、特にココア、粉ミルク、プロテインのような付着性、吸湿性の粉体を収納した場合、出し入れの際に雌爪の内部に当該粉体が詰まって、雄爪を雌爪の内部に挿入して封止することが困難又は不可能となり、望む密封性が得られないという不都合が起こる。
このような不都合を防止するため、従来、雌爪を覆う舌片を設けて内容物の進入を防ぐ(例えば、特許文献1、特許文献2参照)、雌爪の底部に穴を設けて進入した内容物が雌爪の底部に留まらずに袋体内部に戻るようにする(例えば、特許文献3参照)、雌爪及び/又は雌爪の一部を除去し、欠損部分を設けて内容物が詰まるのを防ぐ(例えば、特許文献4参照)等の方法が提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平61−203354号公報
【特許文献2】
特開平62−109758号公報
【特許文献3】
特開2001−314207号公報
【特許文献4】
特表2001−509119号公報
【0004】
しかしながら、これらの何れの方法も、構造が複雑で製造コストが嵩み、また、取扱い方法が複雑であったり、更にまた、雌爪の底部に穴を設けたり、雌爪及び/又は雌爪に欠損部分を設けた場合には、穴や欠損部分の存在自体により、又は穴や欠損部分の存在で爪の強度が低下することにより、密封性が低下するなどの問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、これらの従来提案されている方法の問題を解消し、細かい顆粒や粉体を収納して出し入れした際においても、十分な密封性を保持することのできるプラスチックチャックを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の目的を達成すべく鋭意研究の結果、雄爪の鈎爪部を高さの異なる位置に複数個設けることにより、その目的を達成し得ることを見出した。本発明は、係る知見に基いて完成されたものである。
【0007】
即ち本発明は、
(1)対をなす雄爪及び雌爪を有し、雄爪の鈎爪部と雌爪の鈎爪部とが係合することにより封止状態となるプラスチックチャックにおいて、雄爪の鈎爪部を高さの異なる位置に複数個設け、雌爪の鈎爪部が雄爪の雌爪への挿入深さに応じて雄爪の異なった位置の鈎爪部と係合する構造としたことを特徴とするプラスチックチャック、
(2)複数個の雄爪の鈎爪部の内、1個の鈎爪部を雄爪の先端に設け、1個の鈎爪部を雄爪を雌爪に最も深く挿入した際に雌爪の鈎爪部と該鈎爪部とが係合する位置に設けた上記(1)のプラスチックチャック、
(3)雄爪に2個の鈎爪部を設けた上記(1)又は(2)のプラスチックチャック、及び
(4)雄爪の最も高い位置にある鈎爪部と雌爪の鈎爪部とを組み合わせた状態での、雄爪の先端から雌爪の底部までの距離が0.1〜2mmである上記(1)〜(3)のいずれかのプラスチックチャック
(5)上記(1)〜(4)のいずれかのプラスチックチャックを備えていることを特徴とする袋体、
を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図2〜図5に基づいて説明する。
図2〜図5は、本発明のプラスチックチャックの断面図であり、図2は封止していない(開封)状態を示し、図3及び図4は、各々封止した状態を示し、図5は内容物が内側に詰まったまま封止した状態を示す。
図2に示すように、雄爪1には高さの異なる位置に鈎爪部11a及び鈎爪部11bが設けられている。
内容物が雌爪2の内側に詰まっていない状態で封止する場合には、図3に示すように、雄爪1を雌爪2に最も深く挿入することにより、雌爪の鈎爪部21、22と雄爪の鈎爪部11bとが係合して、封止状態となる。図4は浅く挿入して雌爪の鈎爪部21、22と雄爪の鈎爪部11aとが係合して封止している状態を示している。
一方、内容物が雌爪2の内側に詰まっている状態で封止する場合には、図5に示すように、内容物4があるため、雄爪1を雌爪2に深く挿入することはできないが、雌爪の鈎爪部21、22と雄爪の鈎爪部11aとが係合することにより、封止状態となる。
【0009】
図2〜図5に示した態様では、雄爪には高さの異なる位置に2個の鈎爪部11a、11bが設けられているが、3個以上の鈎爪部を設けて雌爪内への内容物の詰まり具合に応じて、きめ細かく挿入深さを調整することも可能である。但し雄爪の最も低い位置にある鈎爪部は、雄爪を雌爪に最も深く挿入した際に雌爪の鈎爪部と係合することのできる位置に設けられていることが必要である。
一方、雄爪の最も高い位置にある鈎爪部(図2〜5における11a)は、雄爪の先端に設けるのが好ましい。
雌爪は、雌爪の鈎爪部が、高さの異なる位置に複数個ある雄爪の鈎爪部の何れとも係合することのできる深さを持つことが必要である。
本発明のプラスチックチャックは、内容物が雌爪の内部にある程度詰まっても封止状態にすることのできるものである。
したがってこの雌爪の深さは、雌爪の内部にどの程度の内容物が詰まるのを許容するかにも関連するものであり、一概に決められないが、雄爪の最も高い位置にある鈎爪部(図2〜5における11a)と雌爪の鈎爪部(図2〜5における21、22)とを係合した状態での、雄爪の先端から雌爪の底部までの距離(図4におけるD)として、0.1〜2mmであるのが好ましく、0.5〜2mmであるのが更に好ましい。
この距離が0.1mm未満では、雌爪の内部に詰まる内容物の許容量が少な過ぎて、効果が望めない恐れがあり、一方2mmを超えると雌爪の強度が不足となり、十分な封止ができない恐れがある。
雄爪、雌爪の幅は、通常使用されているものと同様に、雄爪の幅(図2中のW1)が0.2〜2mm、雌爪の幅(図2中のW2)が0.2〜2mmであるのが適当である。
雄爪、雌爪の以上説明した以外の寸法も、通常使用されているものと同様でよく、特に制限はない。
又、雄爪、雌爪も、図2〜5に示した形状に限らず、通常使用されている種々の形状をとることができる。
更に又、雄爪、雌爪の対を二対以上平行に設けた態様でも差し支えない。
【0010】
プラスチックチャックの材質としては、通常プラスチックチャックに使用されているものの何れもが使用し得るが、例えば、ポリエチレン(LDPE、HDPE、L−LDPE)、ポリプロピレン等のポリオレフィンやポリアクリロニトリル、ポリアミドが適当である。
また、本発明のプラスチックチャックを封止具として使用する袋体の材質としても、通常に使用されているものの何れもが使用し得るが、プラスチックチャックを融着し得る、各種のプラスチックフィルム、アルミニウム箔等の金属箔とプラスチックフィルムとの積層フィルムが適当である。
【0011】
実施例1
図2〜4に示すようなプラスチックチャックを、LDPE(低密度ポリエチレン)で製作した。
該プラスチックチャックにおいて、雄爪は、高さ(H1)が2.5mm、幅(W1)が1.0mmで、その先端に鈎爪部11aがあり、かつ、高さ(H2)が0.3mmの位置に鈎爪部11bが設けられている。一方、雌爪は、高さ(H3)が2.2mm、幅(W2)が1.0mmで、その深さが、雌爪の鈎爪部21、22と雄爪の鈎爪部11aとを組み合わせた状態での、雄爪の先端から雌爪の底部までの距離(D)として、1.1mmである。
このプラスチックチャックを開閉用具としてLDPEのフィルムの融着し、高さ300mm、巾200mmの袋体を製作した。
この袋体に、図5に示すように、ココアを入れた後、数回の出し入れを行なったところ、雌爪の底部に1.0mmの厚さにココアが詰まったが、支障なく封止をすることができた。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば、細かい顆粒や粉体を収納して出し入れした際においても、十分な密封性を保持することのできるプラスチックチャック及び袋体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来汎用されている、プラスチックチャックの断面図である。
【図2】本発明のプラスチックチャックの断面図であり、封止していない状態を示す。
【図3】本発明のプラスチックチャックの断面図であり、封止した状態の一例を示す。
【図4】本発明のプラスチックチャックの断面図であり、封止した状態の一例を示す。
【図5】本発明のプラスチックチャックの断面図であり、内側に内容物が詰まったまま封止した状態の一例を示す。
【符号の説明】
1 雄爪
11a 雄爪の鈎爪部
11b 雄爪の鈎爪部
2 雌爪
21 雌爪の鈎爪部
22 雌爪の鈎爪部
31 フィルム
32 フィルム
4 内容物
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品、薬品等の包装容器に使用されるプラスチックチャックと該チャック付きの袋体に係り、特に粉体や細かい顆粒を取扱った場合も正常な封止機能を保持し得るプラスチックチャック及び袋体に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は従来汎用されているプラスチックチャックの断面図である。
図1に示すような、対をなす雄爪1及び雌爪2が相対するプラスチックフィルム31、32の表面に各々形成されてなり、雄爪の鈎爪部11と雌爪の鈎爪部21、22とが係合することにより封止状態となるプラスチックチャックは、包装体の開封後も封止・開封が自由に反復可能な容器であり、食品、薬品等の多くの物品の収納に用いられているが、粉体や細かい顆粒、特にココア、粉ミルク、プロテインのような付着性、吸湿性の粉体を収納した場合、出し入れの際に雌爪の内部に当該粉体が詰まって、雄爪を雌爪の内部に挿入して封止することが困難又は不可能となり、望む密封性が得られないという不都合が起こる。
このような不都合を防止するため、従来、雌爪を覆う舌片を設けて内容物の進入を防ぐ(例えば、特許文献1、特許文献2参照)、雌爪の底部に穴を設けて進入した内容物が雌爪の底部に留まらずに袋体内部に戻るようにする(例えば、特許文献3参照)、雌爪及び/又は雌爪の一部を除去し、欠損部分を設けて内容物が詰まるのを防ぐ(例えば、特許文献4参照)等の方法が提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平61−203354号公報
【特許文献2】
特開平62−109758号公報
【特許文献3】
特開2001−314207号公報
【特許文献4】
特表2001−509119号公報
【0004】
しかしながら、これらの何れの方法も、構造が複雑で製造コストが嵩み、また、取扱い方法が複雑であったり、更にまた、雌爪の底部に穴を設けたり、雌爪及び/又は雌爪に欠損部分を設けた場合には、穴や欠損部分の存在自体により、又は穴や欠損部分の存在で爪の強度が低下することにより、密封性が低下するなどの問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、これらの従来提案されている方法の問題を解消し、細かい顆粒や粉体を収納して出し入れした際においても、十分な密封性を保持することのできるプラスチックチャックを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の目的を達成すべく鋭意研究の結果、雄爪の鈎爪部を高さの異なる位置に複数個設けることにより、その目的を達成し得ることを見出した。本発明は、係る知見に基いて完成されたものである。
【0007】
即ち本発明は、
(1)対をなす雄爪及び雌爪を有し、雄爪の鈎爪部と雌爪の鈎爪部とが係合することにより封止状態となるプラスチックチャックにおいて、雄爪の鈎爪部を高さの異なる位置に複数個設け、雌爪の鈎爪部が雄爪の雌爪への挿入深さに応じて雄爪の異なった位置の鈎爪部と係合する構造としたことを特徴とするプラスチックチャック、
(2)複数個の雄爪の鈎爪部の内、1個の鈎爪部を雄爪の先端に設け、1個の鈎爪部を雄爪を雌爪に最も深く挿入した際に雌爪の鈎爪部と該鈎爪部とが係合する位置に設けた上記(1)のプラスチックチャック、
(3)雄爪に2個の鈎爪部を設けた上記(1)又は(2)のプラスチックチャック、及び
(4)雄爪の最も高い位置にある鈎爪部と雌爪の鈎爪部とを組み合わせた状態での、雄爪の先端から雌爪の底部までの距離が0.1〜2mmである上記(1)〜(3)のいずれかのプラスチックチャック
(5)上記(1)〜(4)のいずれかのプラスチックチャックを備えていることを特徴とする袋体、
を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図2〜図5に基づいて説明する。
図2〜図5は、本発明のプラスチックチャックの断面図であり、図2は封止していない(開封)状態を示し、図3及び図4は、各々封止した状態を示し、図5は内容物が内側に詰まったまま封止した状態を示す。
図2に示すように、雄爪1には高さの異なる位置に鈎爪部11a及び鈎爪部11bが設けられている。
内容物が雌爪2の内側に詰まっていない状態で封止する場合には、図3に示すように、雄爪1を雌爪2に最も深く挿入することにより、雌爪の鈎爪部21、22と雄爪の鈎爪部11bとが係合して、封止状態となる。図4は浅く挿入して雌爪の鈎爪部21、22と雄爪の鈎爪部11aとが係合して封止している状態を示している。
一方、内容物が雌爪2の内側に詰まっている状態で封止する場合には、図5に示すように、内容物4があるため、雄爪1を雌爪2に深く挿入することはできないが、雌爪の鈎爪部21、22と雄爪の鈎爪部11aとが係合することにより、封止状態となる。
【0009】
図2〜図5に示した態様では、雄爪には高さの異なる位置に2個の鈎爪部11a、11bが設けられているが、3個以上の鈎爪部を設けて雌爪内への内容物の詰まり具合に応じて、きめ細かく挿入深さを調整することも可能である。但し雄爪の最も低い位置にある鈎爪部は、雄爪を雌爪に最も深く挿入した際に雌爪の鈎爪部と係合することのできる位置に設けられていることが必要である。
一方、雄爪の最も高い位置にある鈎爪部(図2〜5における11a)は、雄爪の先端に設けるのが好ましい。
雌爪は、雌爪の鈎爪部が、高さの異なる位置に複数個ある雄爪の鈎爪部の何れとも係合することのできる深さを持つことが必要である。
本発明のプラスチックチャックは、内容物が雌爪の内部にある程度詰まっても封止状態にすることのできるものである。
したがってこの雌爪の深さは、雌爪の内部にどの程度の内容物が詰まるのを許容するかにも関連するものであり、一概に決められないが、雄爪の最も高い位置にある鈎爪部(図2〜5における11a)と雌爪の鈎爪部(図2〜5における21、22)とを係合した状態での、雄爪の先端から雌爪の底部までの距離(図4におけるD)として、0.1〜2mmであるのが好ましく、0.5〜2mmであるのが更に好ましい。
この距離が0.1mm未満では、雌爪の内部に詰まる内容物の許容量が少な過ぎて、効果が望めない恐れがあり、一方2mmを超えると雌爪の強度が不足となり、十分な封止ができない恐れがある。
雄爪、雌爪の幅は、通常使用されているものと同様に、雄爪の幅(図2中のW1)が0.2〜2mm、雌爪の幅(図2中のW2)が0.2〜2mmであるのが適当である。
雄爪、雌爪の以上説明した以外の寸法も、通常使用されているものと同様でよく、特に制限はない。
又、雄爪、雌爪も、図2〜5に示した形状に限らず、通常使用されている種々の形状をとることができる。
更に又、雄爪、雌爪の対を二対以上平行に設けた態様でも差し支えない。
【0010】
プラスチックチャックの材質としては、通常プラスチックチャックに使用されているものの何れもが使用し得るが、例えば、ポリエチレン(LDPE、HDPE、L−LDPE)、ポリプロピレン等のポリオレフィンやポリアクリロニトリル、ポリアミドが適当である。
また、本発明のプラスチックチャックを封止具として使用する袋体の材質としても、通常に使用されているものの何れもが使用し得るが、プラスチックチャックを融着し得る、各種のプラスチックフィルム、アルミニウム箔等の金属箔とプラスチックフィルムとの積層フィルムが適当である。
【0011】
実施例1
図2〜4に示すようなプラスチックチャックを、LDPE(低密度ポリエチレン)で製作した。
該プラスチックチャックにおいて、雄爪は、高さ(H1)が2.5mm、幅(W1)が1.0mmで、その先端に鈎爪部11aがあり、かつ、高さ(H2)が0.3mmの位置に鈎爪部11bが設けられている。一方、雌爪は、高さ(H3)が2.2mm、幅(W2)が1.0mmで、その深さが、雌爪の鈎爪部21、22と雄爪の鈎爪部11aとを組み合わせた状態での、雄爪の先端から雌爪の底部までの距離(D)として、1.1mmである。
このプラスチックチャックを開閉用具としてLDPEのフィルムの融着し、高さ300mm、巾200mmの袋体を製作した。
この袋体に、図5に示すように、ココアを入れた後、数回の出し入れを行なったところ、雌爪の底部に1.0mmの厚さにココアが詰まったが、支障なく封止をすることができた。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば、細かい顆粒や粉体を収納して出し入れした際においても、十分な密封性を保持することのできるプラスチックチャック及び袋体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来汎用されている、プラスチックチャックの断面図である。
【図2】本発明のプラスチックチャックの断面図であり、封止していない状態を示す。
【図3】本発明のプラスチックチャックの断面図であり、封止した状態の一例を示す。
【図4】本発明のプラスチックチャックの断面図であり、封止した状態の一例を示す。
【図5】本発明のプラスチックチャックの断面図であり、内側に内容物が詰まったまま封止した状態の一例を示す。
【符号の説明】
1 雄爪
11a 雄爪の鈎爪部
11b 雄爪の鈎爪部
2 雌爪
21 雌爪の鈎爪部
22 雌爪の鈎爪部
31 フィルム
32 フィルム
4 内容物
Claims (5)
- 対をなす雄爪及び雌爪とを有し雄爪の鈎爪部と雌爪の鈎爪部とが係合することにより封止状態となるプラスチックチャックにおいて、雄爪の鈎爪部を高さの異なる位置に複数個設け、雌爪の鈎爪部が雄爪の雌爪への挿入深さに応じて雄爪の異なる位置の鈎爪部と係合する構造としたことを特徴とするプラスチックチャック。
- 雄爪の複数個の鈎爪部の内、1個の鈎爪部を雄爪の先端に設け、1個の鈎爪部を雄爪を雌爪に最も深く挿入した際に雌爪の鈎爪部と該鈎爪部とが係合する位置に設けた請求項1に記載のプラスチックチャック。
- 雄爪に2個の鈎爪部を設けた請求項1又は2に記載のプラスチックチャック。
- 雄爪の最も高い位置にある鈎爪部と雌爪の鈎爪部とを組み合わせた状態での、雄爪の先端から雌爪の底部までの距離が0.1〜2mmである請求項1〜3のいずれか1項に記載のプラスチックチャック
- 容器の開閉用具として請求項1〜4のいずれか1項に記載のプラスチックチャックを備えていることを特徴とする袋体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002323258A JP2004155459A (ja) | 2002-11-07 | 2002-11-07 | プラスチックチャック及び袋体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002323258A JP2004155459A (ja) | 2002-11-07 | 2002-11-07 | プラスチックチャック及び袋体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004155459A true JP2004155459A (ja) | 2004-06-03 |
Family
ID=32803161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002323258A Pending JP2004155459A (ja) | 2002-11-07 | 2002-11-07 | プラスチックチャック及び袋体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004155459A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1740479A2 (en) * | 2004-04-26 | 2007-01-10 | The Glad Products Company | Fastenings strips with barbed closure elements |
KR200467452Y1 (ko) * | 2012-04-18 | 2013-06-14 | 주식회사 지피안 | 지퍼 스트립 및 그를 포함하는 포장용 지퍼 백 |
-
2002
- 2002-11-07 JP JP2002323258A patent/JP2004155459A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1740479A2 (en) * | 2004-04-26 | 2007-01-10 | The Glad Products Company | Fastenings strips with barbed closure elements |
EP1740479A4 (en) * | 2004-04-26 | 2008-05-14 | Glad Products Co | FIXING STRIPS WITH REVERSE CLOSURE ELEMENTS |
KR200467452Y1 (ko) * | 2012-04-18 | 2013-06-14 | 주식회사 지피안 | 지퍼 스트립 및 그를 포함하는 포장용 지퍼 백 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
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A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20070131 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20070703 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |