JPS6148450B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は車両用リヤステツプバンパの構造に
関する。

従来の車両用リヤステツプバンパの構造として
は、第１図と第２図に示すようにリヤバンパ１の
上面にそのフロント側を折曲してすべり止め壁２
を形成してなるステツプボード３をビス止め固定
してリヤステツプバンパB₁を構成し、これをバ
ンパステー４を介してサイドメンバ５にボルト固
定したものや、第３図乃至第５図に示すようにリ
ヤステツプボート６の左右端部にバンパサイド７
を載置固定するとともに、このバンパサイド７の
上面に更にステツプボートサイド８を固定してリ
ヤステツプバンパB₂を構成し、このリヤステツ
プバンパB₂はリヤステツプボード６に固定され
たバンパステー９を介してサイドメンバ１０にボ
ルト固定したものが知られている。尚図中符号Ｌ
は車体外郭線を示す。

しかしながら前者の車両用リヤステツプバンパ
B₁にあつてはリヤステツプボード３上面に加わ
る荷重に対しリヤバンパ１並びにこのリヤバンパ
１を支持するバンパステー４が充分耐え得る構造
とする必要があるため、剛性の高い材料を使用
し、かつ板厚も大きくする必要があるので重量が
嵩みコスト高となるという不具合を有し、また後
者の車両用リヤステツプバンパB₂にあつてもリ
ヤステツプボード６の他にバンパサイド７の上面
にステツプボードサイド８を固定しなければなら
ないため部品点数が多く組付け作業が煩雑である
ばかりでなくバンパサイド７自体の剛性も大きく
しなければならず、コスト高となる等多くの問題
を有していた。

この発明はかかる現状に鑑み創案されたもので
あつて、その目的とするところは、平板状の剛性
の大きいステツプボードの左右端部に断面コ字状
のバンパ部材を固定し、上記バンパ部材はバンパ
ステーを介してサイドメンバのアウタサイドに固
定するとともに、ステツプボードをサイドメンバ
のボトムサイドに固定することにより、バンパ部
材の剛性は低くてもステツプボードに加わる荷重
に影響されずに剛性のあるサイドメンバで受ける
ようにした構成簡易にして耐久性の大なる車両用
リヤステツプバンパの構造を提供しようとするも
のである。

以下添附図面に示す実施例に基づきこの発明を
詳細に説明する。

第６図乃至第１２図に示すようにこの実施例に
係るリヤステツプバンパＢは、剛性の大きい材料
で側面略Ｌ字状に形成されたステツプボード１１
と、このステツプボード１１の左右端部に固定さ
れた縦断面コ字状のバンパ１２と、このバンパ１
２の一端に溶接固定されたバンパサイド１７とか
ら構成されている。すなわち上記バンパ１２は第
１０図と第１１図に示すように、断面略Ｌ字状の
ステツプボード１１の先端を更に断面コ字状に折
曲形成したフランジ部１１ａがバンパ１２の内周
面下端を折曲形成したフランジ部１２ａに溶接固
定されて一体的に構成されている。そして上記ス
テツプボード１１の左右端部には第８図に示すよ
うに側面Ｌ字状に形成されたブラケツト１３の後
端が溶接固定されていて、このブラケツト１３の
先端はサイドメンバ１４のボトムサイドにボルト
止め固定されてステツプボード１１に加わる荷重
をバンパ１２に伝えることなく剛性の強いサイド
メンバ１４で直接受けるように構成している。

一方バンパ１２は、第１２図に示すようにその
後端が上記サイドメンバ１４のアウタサイドにボ
ルトを介して固定してなるバンパステー１５の先
端にボルト固定され、リヤステツプバンパＢの取
付強度を向上させている。

また上記ステツプボード１１の立上り壁で構成
したステツプカード１１ｂは、ステツプボード１
１に荷重が加わつた場合に下方へ曲げ変形を起た
さないように第７図と第１０図に示すようにバン
パ１２の開口部に嵌合して溶接固定された外観向
上用のめくら蓋１６によつて溶接固定されてい
る。

尚、上記実施例にあつてはステツプボード１１
の前側に立上り壁を設けてステツプガード１１ｂ
を形成した場合を例示したが、この発明にあつて
は必ずしもこれに限定されず単に平板状のステツ
プカード１１ｂとしてもよいこと勿論であるが、
ステツプガード１１ｂを設けた場合には、曲げ剛
性が向上するとともに外観上においても取付部が
被覆されるので有益であり、しかもステツプボー
ド１１上に足をかけた場合にも乱りに踏み外し事
故を起こしにくく安全作業上有益である。

また上記実施例にあつてはステツプボード１１
の車体側への取付けはブラケツト１３を介して行
なつた場合を例示したが、この発明にあつては必
ずしもこれに限定されず、例えばステツプボード
１１の一般面高さと、サイドメンバ１４の下面と
が同一である場合にはブラケツト１３を廃止して
ステツプボード１１の左右端をサイドメンバ１４
の下面まで延設して直接ステツプボード１１をサ
イドメンバ１４下面にボルト止め固定してステツ
プボード１１に加わる荷重をバンパ１２に影響を
与えることなくサイドメンバ１４で受けるように
してもよい。

この発明は上述したようにステツプボードの左
右端部に縦断面コ字状のバンパ部材を固定し、こ
のバンパ部材はサイドメンバのアウタサイドに固
定するとともに、ステツプボードはサイドメンバ
のボトムサイドに固定するように構成したのでス
テツプボードに加わる荷重はバンパ部材に影響を
及ぼすことなくブラケツト又はステツプボードを
介してサイドメンバが直接受けるため、バンパ部
材及びバンパサイド部材は一般的な軽衝突に耐え
得る板厚並びに形状に成形することができるので
ステツプボード以外のバンパ部材とバンパサイド
部材との板厚を下げて重量の軽減を図ることがで
きるとともに、ステツプボードは曲げ加工かフオ
ーム成形で形成し、バンパ部材とバンパサイド部
材は一般バンパの対応部分を剪断して形成するか
ロール成形で極めて容易に形成できるので製産管
理上極めて有益であるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のリヤステツプバンパの第１例を
示す半截平面図、第２図は第１図−線断面
図、第３図は従来のリヤステツプバンパの第２例
を示す半截平面図、第４図は同上正面図、第５図
は第３図−線断面図、第６図はこの発明の実
施例に係るリヤステツプバンパの構造を示す半截
平面図、第７図は同上正面図、第８図は第６図
−線断面図、第９図は第６図−線断面図、
第１０図は第７図−線断面図、第１１図は第
７図XI−XI線断面図、第１２図は第７図XII−XII線
断面図である。 Ｂ……車両用リヤステツプバンパ、１１……ス
テツプボード、１２……バンパ部材、１４……サ
イドメンバ、１５……バンパステー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 車両用リヤステツプバンパＢを、平板状のス
   テツプボード１１と、このステツプボード１１の
   左右端部に固定される縦断面コ字状のバンパ部材
   １２とで構成し、上記両バンパ部材１２はバンパ
   ステー１５を介してサイドメンバー１４のアウタ
   ーサイドに固定するとともに、ステツプボード１
   １の左右端部を上記サイドメンバー１４のボトム
   サイドに固定するようにしたことを特徴とする車
   両用リヤステツプバンパの構造。