JPS6145104B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6145104B2
JPS6145104B2 JP14802879A JP14802879A JPS6145104B2 JP S6145104 B2 JPS6145104 B2 JP S6145104B2 JP 14802879 A JP14802879 A JP 14802879A JP 14802879 A JP14802879 A JP 14802879A JP S6145104 B2 JPS6145104 B2 JP S6145104B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve seat
seat body
movable valve
movable
front surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP14802879A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5673274A (en
Inventor
Kenji Masuda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Kogyo Co Ltd filed Critical Daikin Kogyo Co Ltd
Priority to JP14802879A priority Critical patent/JPS5673274A/ja
Priority to GB7944108A priority patent/GB2044887B/en
Priority to DE19792952237 priority patent/DE2952237A1/de
Priority to US06/107,620 priority patent/US4275758A/en
Priority to FR7931995A priority patent/FR2445476B1/fr
Publication of JPS5673274A publication Critical patent/JPS5673274A/ja
Publication of JPS6145104B2 publication Critical patent/JPS6145104B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Safety Valves (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、流量急変による圧力の急上昇時に生
じようとするサージ圧力(圧力オーバシユート)
の発生を防止できると共に、チヤタリングや異常
音が生じることがない電磁比例形リリーフ弁に関
する。
従来のこの種リリーフ弁は、例えば特公昭46−
19892号公報に記載のごとく本体内の空室に設け
た固定弁座に弁体をスプリングで押し付ける一
方、該弁体をポンプポート側の流体圧力で作動さ
せて、該ポンプポート側の流体圧力を設定圧力に
保持するようにしたリリーフ弁、たとえば直接作
動形リリーフ弁やバランスピストン形リリーフ弁
が良く知られている。
ところで、この種のリリーフ弁は、ポンプポー
ト側の流体圧力が設定圧力になるまで、固定弁座
に弁体としてのポペツト弁やバランスピストンを
密接するように押し付けているので、流量急変に
よるポンプポート側流体圧力の急上昇時には、上
記弁体の作動遅れのために、どうしてもサージ圧
力が発生する。たとえば、圧力−時間特性を示す
第3図の曲線Dに示す如く、リリーフ弁の設定圧
力を140Kg/cm2に設定して、アンロード流体を急に
セキ止めてポンプポート側の流体圧力を急上昇さ
せた場合、設定圧力になつた時点ニで始めて弁を
開放するので、弁体の作動遅れのために、サージ
圧力が180Kg/cm2までにも達する。すなわち、従来
のリリーフ弁は、流量急変による圧力急上昇時に
は、サージ圧力の発生を防止することができない
という欠点があつた。
本発明は、この問題を解決し、サージ圧力が発
生せず、チヤタリングや異常音のない安定した作
動を成すことを目的とするものである。そこで本
発明は上記欠点を除去するために、弁体を弁体用
スプリングにより可動弁座体に押し付けると共
に、該可動弁座体を上記弁体に比例電磁石の可動
鉄心により押し付けて、上記可動弁座体を、ポン
プポート側流体圧力による上記弁体の動作に追従
させ、該ポンプポート側流体圧力の急上昇時に、
設定圧力になる以前に、上記可動弁座体に対して
弁体を先行して変位させて弁体の作動遅れを防止
することにより、換言すると、弁体に対する可動
弁座体の追従を遅延させることによりサージ圧力
の発生を防止できる一方、上記ポンプポート側の
流体圧力が設定圧力になつたときに、上記可動弁
座体を上記弁体側に押圧する上記可動鉄心の押圧
力に対応するバランス力を有する可動弁座体用手
段により、上記可動弁座体をバランス位置に停止
せしめることにより、設定圧力を確実に保持で
き、かつ、上記可動弁座体の反弁体側の後面と上
記可動鉄心の全周面とにタンクポート側の背圧力
を伝える通路を備えて、上記可動弁座体の弁体側
の前面にかかる上記背圧力による可動弁座体の作
動に対する影響を少なくして、該可動弁座体の弁
体に対する過度の遅延を防止し、該可動弁座体が
適度な速度で弁体に追従しえるようにして、圧力
急上昇時のみに上記弁体が上記可動弁座体に対し
て先行して変位しえ、設定圧力までの圧力の上昇
に対する応答性の良好な、かつ背圧の変動により
圧力制御特性が変化することがない電磁比例形リ
リーフ弁を新規に提供するものである。
さらに、本発明は、上記可動弁座体と弁体との
互いに対向する各前面に、凹、凸の嵌合部を軸方
向に移動自在に互いに嵌合するように設け、該両
嵌合部の間に形成される室と上記ポンプポートと
を連通する通路に絞りを設けて、上記両嵌合部間
の相対移動に制動をかけることにより、上記可動
弁座体と弁体とが共に可動体であるために生じよ
うとする上記弁体の可動弁座体に対する不安定作
動を防止して、チヤタリングや異常音の発生を防
止し得る電磁比例形リリーフ弁を新規に提供する
ものである。
以下、本発明に係る電磁比例形リリーフ弁を図
示の実施例について詳細に説明する。
第1図において、1は本体、2は該本体1の図
中右側に固定したいわゆる電流値に比例した水平
吸引力を発生する比例電磁石である。
上記本体1の内部には、大径孔5と小径孔6と
よりなるシリンダ室7と、該シリンダ室7に隣接
するバネ室9とを軸心を水平方向に配置して設け
ている。上記シリンダ室7の大径孔5はポンプポ
ート3に連通させ、上記バネ室9はタンクポート
4に連通させている。
上記シリンダ室7内には、可動弁座体10を軸
方向に摺動自在に嵌め込んでいる。上記可動弁座
体10の外周部は、大径部11と、小径部12
と、それらの間の環状溝13よりなり、上記大径
部11を上記大径孔5に、上記小径部12を上記
小径孔6に摺接させている。
上記可動弁座体10の軸心には貫通孔15を設
け、該貫通孔15の図中右側にプラグ16を固定
すると共に、該両者の間を銅パツキン14でシー
ルして、該可動弁座体10の図中左側面すなわち
前面18側に凹部をなす嵌合部17aを形成して
いる。上記嵌合部17aの内部と上記可動弁座体
10の溝13とは通路20,20により連通して
いる。
上記嵌合部17aの底面22の受圧面積と、上
記可動弁座体10の溝13の図中右側の環状側壁
23の受圧面積との和は、上記溝13の図中左側
の環状側壁24の受圧面積に等しくなるよう寸法
構成している。すなわち、上記溝13と嵌合部1
7との内部にポンプポート3側の流体圧力をかけ
ても、該流体圧力が可動弁座体10を軸方向に動
かそうとする力が完全にバランスするようになつ
ている。
一方、上記可動弁座体10の前面18は、上記
嵌合部17aの縁より円錐面形状に広がり、か
つ、その外周部には軸心に垂直な鍔25を形成し
ている。
一方、上記シリンダ室7の図中左側に位置する
バネ室9内には、弁体としてのポペツト31aを
軸方向に進退自在に収納している。上記ポペツト
31aの円錐面形状をした図中右側面すなわち前
面32は、上記可動弁座体10の前面18に対向
させている。そして、圧縮コイルスプリングより
なる弁体用スプリング35の一端36を上記ポペ
ツト31aの後面33に当接させる一方、該弁体
用スプリング35の他端37を、上記バネ室9に
摺動自在に嵌め込んだピストン40に当接させ
て、該弁体用スプリング35のバネ力により、該
ポペツト31aを軸方向に押圧して、該ポペツト
31aの前面32のシール部39を上記可動弁座
体10の前面18のシール部19に密接させてい
る。
上記ポペツト31aの前面32中央には、円柱
形状の軸心方向に延びる凸部をなす嵌合部50a
を形成し、該嵌合部50aを上記可動弁座体10
の凹部をなす嵌合部17aに摺動自在に嵌合して
いる。該嵌合部50aの基部側の外周には、上記
シール部39に連らなる環状溝51を設け、該溝
51に上記可動弁座体10の通路20を連通させ
ている。さらに、上記溝51は、絞り52を形成
する第1図に示す如くT字形状の通路53によ
り、上記嵌合部50aの先端面54と上記嵌合部
17aの底面22との間に形成される室55に連
通させている。このため、上記ポンプポート3の
流体圧力は、溝13、通路20、溝51、通路5
3により、上記嵌合部50aの先端面54に伝え
られる。したがつて、上記先端面54に伝えられ
る圧力による力が、上記弁体用スプリング35の
バネ力に打ち勝つと、上記ポペツト31aを図中
左側に移動させて、上記可動弁座体10のシール
部19とポペツト31aのシール部39を離隔さ
せようとし、上記溝13、通路20、溝51、バ
ネ室9よりなる通路58、すなわち上記ポンプポ
ート3よりタンクポート4に通じる通路58を開
放させようとするようになつている。
一方可動弁座体用手段としての、圧縮コイルス
プリングよりなる可動弁座体用スプリング60a
の一端61は、上記可動弁座体10の鍔25の前
面に当接させる一方、該可動弁座体用スプリング
60aの他端62は上記ピストン40に当接させ
て、該可動弁座体用スプリング60aのバネ力に
より、上記可動弁座体10をその後面59側に押
圧している。この実施例では上記可動弁座体用ス
プリング60aのバネ定数は、弁体用スプリング
35のバネ定数より、はるかに小さい値にしてい
る。
上記可動弁座体用スプリング60aと弁体用ス
プリング35に初期荷重を与えるために、上記本
体1の図中左側に固定したカバー66の中心に、
ハンドル67の軸68を螺合し、該軸68の先端
を上記ピストン40の中心に当接させている。こ
れにより、上記ハンドル67の回転操作で、上記
軸68を進退させて、ピストン40を介し、上記
スプリング60a,35の圧縮量を調節して、停
電時において、手動操作によるリリーフ圧力の設
定や、機械加工上の誤差の救済や、最低圧力の調
節をできるようにしている。なお、上記ピストン
40の外周面とバネ室9の内周面との間は、Oリ
ング69でシールしている。
一方、上記シリンダ室7の可動弁座体10の後
面59側の室72と、上記バネ室9とは通路73
により連通させ、該可動弁座体10の後面59に
バネ室9の背圧を伝えている。
また、上記可動弁座体10の後面59の中心に
は、上記比例電磁石2の可動鉄心75に連結した
プツシユピン76の先端を当接させると共に、上
記可動弁座体10の軸心とプツシユピン76の軸
心を一致させている。
上記比例電磁石2は印加電流値と比例する吸引
力を生じる直流電磁石で、かつ、上記可動鉄心の
ストローク範囲において、吸引力が変化しないよ
うな特性を有するものである。もつとも、上記吸
引力と電流値は正確に比例しなくてもよく、電流
値に対して吸引力が一義的に定まるものであれば
よい。また、上記比例電磁石2は、いわゆるウエ
ツトアマチユア形で上記可動鉄心75の全周面
に、上記通路73に接続した通路77により、上
記バネ室9の流体を導いて、その背圧を伝え、上
記プツシユピン76に働らく室72の流体圧力の
影響を消去している。
即ち上記可動鉄芯75を摺動自在に挿入する可
動鉄芯室90は、上記可動鉄芯75によつて左室
91と右室92とに区分され、これら両室91,
92を可動鉄芯75に設けた通路93によつて連
通している。
しかして上記バネ室9の流体を、上記各通路7
3,77を介して上記左室91および右室92に
充填する如くなしてウエツトアマチユア形の比例
電磁石2を形成するものである。
また、ポンプポート3の圧力が急上昇したと
き、上記ポペツト31aの変位より若干遅れて上
記可動弁座体10を追従させる要素として上記可
動鉄芯75等の質量や可動弁座体10の摺動抵抗
および流動抵抗があるが、その外に上記した如く
上記通路77又は可動鉄芯75の通路93を絞り
通路に成せばより効果的な遅延機能が発揮でき
る。
上記構成の電磁比例形リリーフ弁は次のように
動作する。
動作を具体的に分かりやすくするために、今、
たとえばポンプポート3側流体の設定圧力すなわ
ちリリーフ圧力を140Kg/cm2にする場合について説
明する。
第1図に示す状態は、比例電磁石2に上記設定
圧力140Kg/cm2に対応した電流を通電し、かつポン
プポート3側の流体圧力が70Kg/cm2の静的状態で
ある。
上記比例電磁石が通電されず、かつポンプポー
ト3の流体圧力が0Kg/cm2の場合には、上記可動
弁座体10及びポペツト31aは、上記可動弁座
体用スプリング60a及び弁体用スプリング35
のバネ力により図中右側に押圧されて、第1図に
示す位置よりも右側の位置で、ストツパー98に
より停止させられている。このとき、上記プツシ
ユピン76、可動鉄心75はストロークの始点に
存し、また上記可動弁座体10とポペツト31a
の各シール部19,39は互いに密接している。
この状態で、比例電磁石2に設定圧力140Kg/cm2
に対応した電流を通電して、該比例電磁石2の一
定の吸引力で、可動鉄心75、プツシユピン76
を介して、可動弁座体10を第1図において左方
に押圧する。この押圧力は、上記弁体用スプリン
グ35のバネ力に比らべて、はるかに小さいの
で、上記可動弁座体10はほとんど変位しない。
次いで、ポンプポート3側の流体圧力を、圧力−
時間特性を示す第2図における曲線Aで示す如
く、0Kg/cm2から徐々に上昇させる。このとき、
ポンプポート3の流体圧力は、溝13、通路2
0、溝51、通路53を介してポペツト31aの
嵌合部50の先端面54に伝えられるので、ポペ
ツト31aは、流体圧力の上昇に応じて、弁体用
スプリング35を圧縮しながら徐々に左方に変位
する。一方、上記可動弁座体10も上記ポペツト
31aの左方への変位と共に、上記比例電磁石2
のプツシユピン76の押圧力により、可動弁座体
用スプリング60aを圧縮しながら左方に変位す
る。この左方への変位の間、可動弁座体10のシ
ール部19とポペツト31aのシール部39とは
接触したままである。そして、ポンプポート3側
の流体圧力が140Kg/cm2にまで上昇すると、上記プ
ツシユピン76の押圧力と、上記可動弁座体用ス
プリング60aの圧縮によるバネ力がバランス
し、上記可動弁座体10をバランス位置に停止せ
しめる。したがつて、さらにわずかでも流体圧力
が上昇すると、ポペツト31aのみが左方に変位
して、可動弁座体10のシール部19とポペツト
60aのシール部39との間隔をあけ、ポンプポ
ート3側の流体を通路58を介して、タンクポー
ト4に排出して、リリーフ作用を行ない、設定圧
力(140Kg/cm2)を保持する。すなわち、第2図に
おける曲線Aの点イで弁が開放して設定圧力を保
持する。
次に、ポンプポート3側の流体圧力を、第2図
における曲線Bで示す如く、0Kg/cm2から急激に
上昇させる。このとき、ポペツト31aは、先端
面54に作用する流体圧のために、上記流体圧力
の上昇に伴もなつて、弁体用スプリング35を圧
縮しながら、急激に後退、すなわち左方に変位す
る。一方、可動弁座体10も、上記ポペツト31
aの後退と共に、上記プツシユピン76の押圧力
により、前進すなわち左方に変位し、上記ポペツ
ト31aの動きに追従しようとするが、上記電磁
石2の吸引力によるプツシユピン76の押圧力が
ポペツト31aに働らく流体力に比らべてはるか
に小さいことと、上記プツシユピン76の押圧力
に対して、可動弁座体の質量が大きいことと、可
動弁座体10、可動鉄心75の流動抵抗(これは
例えば通路77を絞つて意識的に与えられる)及
び摺動抵抗のために、上記ポペツト31aに対す
る可動弁座体10の追従が遅延し、換言するとポ
ペツト31aのみが先行して、第2図における曲
線Bの点ロで示す約75Kg/cm2の点で、可動弁座体
10のシール部19とポペツト31aのシール部
39とが離れて、弁を開放する。すなわち、この
電磁比例形リリーフ形は、設定圧力140Kg/cm2にな
る前の上記曲線Bの点ロで示す約75Kg/cm2の時点
で弁を開放するので、従来例の如く弁体の作動遅
れが問題にならなくなり、第2図の曲線Bで示す
如くサージ圧力が発生することはない。
上記可動弁座体10の追従動作の間、上記可動
弁座体10の後面59には、バネ室9の背圧が通
路73を介して伝えられ、さらに、プツシユピン
76の全周面及び可動鉄心75の全周面には上記
バネ室9の背圧が伝えられている。このため、上
記可動弁座体10の前面18にかかるバネ室9の
背圧の影響及び上記プツシユピン76にかかる上
記背圧の影響が少なくなり、したがつて上記可動
弁座体10の過度の遅延が防止されて、このリリ
ーフ弁の圧力上昇に対する敏速な応答性が確保さ
れ、また、上記背圧が圧力変動をしても可動弁座
体10の作動に対する影響が少なくなつてこのリ
リーフ弁の安定かつ正確な圧力制御が確保され
る。このとき、上記小径孔6に形成されるクリア
ランスにより、高圧側流体が室72及び通路73
を通りタンクポート4へとドレンしていることを
知るべきである。通路73は適切な径を有さない
と充分な安定作動を得ることはできない。
上記ポンプポート3側の流体圧力が140Kg/cm2
なると、上記可動弁座体10は、可動弁座体用ス
プリング60aのバネ力と上記プツシユピン76
の押圧力がバランスするバランス位置で停止す
る。このとき、上記ポペツト31aは、上記バラ
ンス位置に存する可動弁座体10に対して、ポン
プポート3側の圧力に応動して進退し、ポンプポ
ート3からタンクポート4に排出する流量を生じ
て後に静止する。このポペツト31aの可動弁座
体10に対する進退動作は、可動弁座体10の嵌
合部17aとポペツト31aの嵌合部50aとを
軸方向に進退自在に嵌合すると共に、嵌合部17
aと嵌合部50aとの間の室55とポンプポート
3とを絞り52を形成する通路53により連通し
ているので、安定的に行なわれる。というのは、
上記嵌合部17aに対する嵌合部50aの運動が
軸方向のみに許容され、かつ上記嵌合部17aに
対する嵌合部50aの移動に際して、上記室55
に流入・流出しようとする流体を絞り52により
絞つて、上記ポペツト31aの運動に制動をかけ
ているからである。これにより、上記可動弁座体
10とポペツト31aが共に可動体であるために
生じようとするポペツト31dの不安定作動は防
止されて、ポペツト31aのチヤタリングや、ポ
ペツト31aの不安定作動に起因して生じる異常
者の発生が防止される。
第2図における曲線Cは、上記曲線Bに比し
て、やや緩やかにポンプポート3の流体圧力を急
上昇した場合である。この場合は、曲線Bの場合
に比して、ポペツト31aの移動速度が遅いため
に、可動弁座体10のシール部19とポペツト3
1aのシール部39とが離れる点ハの圧力は、上
記曲線Bの点ロの圧力より高くなる。
第2図中、点イ,ロ,ハを結ぶ曲線Eで区画さ
れて、斜線で示される領域は、可動弁座体10に
対するポペツト31aの先行作動により、リリー
フ状態となる領域を示す。
また、この電磁比例形リリーフ弁の設定圧力を
変える場合には、比例電磁石2への印加電流を変
えて、可動弁座体10のバランス位置を変える。
なおタンクポート4は室72側に設置すると安定
上好ましくないことが実証されている。また、充
分な電流−圧力ヒステリシス特性を得るためには
上記比例電磁石2に印加するデイサーは欠かせな
いものである。
第4,5,6図夫々は、上記第1実施例の各変
形例の要部を示す断面図である。上記各変形例
は、第1実施例と同一構成部は、同一符号を付し
て説明を省略し、異る構成部のみを以下に説明す
る。
第4図に示す変形例は、ポンプポート3と室5
5を連通する通路53に設けた絞り52bを、嵌
合部17aと嵌合部50aのクリアランスにより
形成したものである。
第5図に示す変形例は、第4図に示す可動弁座
体用スプリング60aに代えて、可動弁座体10
のポンプポート3側流体の受圧面の面積差60b
により可動弁座体用手段を形成したものである。
この可動弁座体用手段60bは、嵌合部17aの
底面22の面積に溝13の側壁23の面積を加算
してなる面積から、溝13の側壁24の面積を減
算した面積差である。この面積差60bにより、
可動弁座体10は、ポンプポート側流体の圧力上
昇に伴もなつて増大する力でもつて、すなわち、
上記可動弁座体用スプリング60aの場合と全く
同様に変位に伴もなつて増大する力でもつて、第
5図において右側に押圧される。そして、ポンプ
ポート3側の流体圧力が設定圧力になると、この
面積差60bによる力とプツシユピン76に作用
する比例電磁石2の吸引力との押圧力がバランス
して、可動弁座体10をバランス位置に停止させ
る。
なお、可動弁座体用手段は、図示しないが上記
の如き面積差と可動弁座体用スプリングとを併用
して形成してもよい。この場合、面積差による力
の向きは可動弁座体用スプリングの向きと同じ向
きであつても、逆向きであつてもよい。
第6図に示す変形例は、第1実施例のポペツト
31aに代えて、ふち付帽子形状の弁体31cを
用い、該弁体31cの凹部よりなる嵌合部50c
に、可動弁座体10に圧入より設けた凸部よりな
る嵌合部17cを軸方向に進退自在に嵌合したも
のである。ポンプポート3からタンクポート4に
到る通路58は、前記実施例と同様にシール部1
9,39により開閉される。
なお、上記実施例では、言及しなかつたが、可
動弁座体の作動に対するバネ室の背圧の影響を全
くなくするために、可動弁座体の前面と後面の受
圧面積を全く同一にしてもよいことは勿論であ
る。
上記説明で明らかな如く、本発明に係る電磁比
例形リリーフ弁は、弁体を弁体用スプリングによ
り可動弁座体に押し付けると共に、可動弁座体を
比例電磁石の可動鉄心により弁体に押し付けるよ
うにしているので、圧力の急上昇時に、弁体を可
動弁座体に対して先行して変位させて、サージ圧
力の発生を防止でき、かつ、比例電磁石の印加電
流に応じて定まる設定圧力になつたときに、可動
弁座体をバランス位置で停止せしめる可動弁座体
用手段を備えるので、確実に設定圧力を報持でき
る。
また、本発明に係る電磁比例形リリーフ弁は、
可動弁座体の後面及び可動鉄心の全周面に通路を
介してバネ室の背圧を伝えているので、可動弁座
体の前面に必然的にかかる背圧の影響が少なくな
つて可動弁座体の不要な過度の遅延が防止される
と共に、可動弁座体の作動が正確、確実、安定に
なり、その結果、比例電磁石に加えられるデイザ
ーと相まつて応答性の良い高精度な圧力制御がで
きる。したがつて、このリリーフ弁はバランスピ
ストン形リリーフ弁のパイロツト弁としても好適
なものである。
また、本発明に係る電磁比例形リリーフ弁は、
可動弁座体と弁体との各前面に、互いに軸方向に
進退自在に嵌合する対をなす嵌合部を夫々設け、
該嵌合部間に形成される室とポンプポートとを絞
りを設けた通路により連通したので、弁体の作動
に適度の制動がかかり、該弁体の不安定作動が解
消されて、チヤタリングや異常音が発生すること
がない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る電磁比例形リ
リーフ弁の断面図、第2図は第1図に示すリリー
フ弁の圧力−時間特性を示すグラフ、第3図は従
来例の圧力−時間特性を示すグラフ、第4,5,
6図夫々は、本発明の各変形例の要部断面図であ
る。 1……本体、2……比例電磁石、3……ポンプ
ポート、4……タンクポート、7……シリンダ
室、9……バネ室、10……可動弁座体、17
a,17b,17c,50a,50b,50c…
…嵌合部、18,32……前面、33,59……
後面、19,39……シール部、31a,31
b,31c……弁体、35……弁体用スプリン
グ、52……絞り、53,73,77……通路、
60a,60b……可動弁座体用手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 本体1内に、ポンプポート3に通じるシリン
    ダ室7とタンクポート4に通じるバネ室9を設け
    ると共に、該シリンダ室7内に可動弁座体10を
    軸方向に摺動自在に嵌め込む一方、該可動弁座体
    10の前面18に、上記バネ室9に収納されて軸
    方向に進退自在な弁体31の前面32を対向させ
    ると共に、該弁体31の後面33側に弁体用スプ
    リング35を設けて、上記弁体用スプリング35
    のバネ力により上記可動弁座体前面18のシール
    部19に上記弁体前面32のシール部39を密接
    させて上記ポンプポート3よりタンクポート4へ
    の通路を閉鎖し、さらに、上記本体1に比例電磁
    石2を上記可動弁座体10の後面59側に位置す
    るように固定し、該比例電磁石2の可動鉄心75
    を介して上記可動弁座体10をその前面18側に
    押圧する一方、上記ポンプポート3側の流体圧力
    が上記比例電磁石2の印加電流に応じて決まる設
    定圧力になつたときに、上記可動鉄心75を介し
    て上記可動弁座体10に働らくその前面18側へ
    の押圧力に対応するバランス力を有上記可動弁座
    体10をバランス位置で停止せしめる可動弁座体
    用手段60を備え、 かつ、上記バネ室9の圧力を上記可動弁座体1
    0の後面59と上記可動鉄心75の全周面とに伝
    える通路73,77を備え かつ、上記可動弁座体10の前面18と上記弁
    体31の前面32とに互いに軸方向に移動自在に
    凹凸の嵌合部17,50を設け、該両嵌合部1
    7,50の間に形成される室55とポンプポート
    3を連通する通路53に絞り52を設けて、上記
    両嵌合部17,50間の相対移動に制動をかける
    ようにしたことを特徴とする電磁比例形リリーフ
    弁。
JP14802879A 1978-12-28 1979-11-14 Electromagnetically proportional relief valve Granted JPS5673274A (en)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14802879A JPS5673274A (en) 1979-11-14 1979-11-14 Electromagnetically proportional relief valve
GB7944108A GB2044887B (en) 1978-12-28 1979-12-21 Pressure control vavle assembly
DE19792952237 DE2952237A1 (de) 1978-12-28 1979-12-22 Drucksteuerventil
US06/107,620 US4275758A (en) 1978-12-28 1979-12-27 Pressure control valve assembly
FR7931995A FR2445476B1 (fr) 1978-12-28 1979-12-28 Soupape de controle de pression

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14802879A JPS5673274A (en) 1979-11-14 1979-11-14 Electromagnetically proportional relief valve

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5673274A JPS5673274A (en) 1981-06-17
JPS6145104B2 true JPS6145104B2 (ja) 1986-10-06

Family

ID=15443490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14802879A Granted JPS5673274A (en) 1978-12-28 1979-11-14 Electromagnetically proportional relief valve

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5673274A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3315222A1 (de) * 1983-04-27 1984-10-31 Mannesmann Rexroth GmbH, 8770 Lohr Elektrisch ansteuerbares druckbegrenzungsventil mit hydraulischer federvorspannung
ITMI991297A1 (it) * 1999-06-10 2000-12-10 Andrea Gibertoni Valvola per la regolazione del vuoto particolarmente per dispositivi di drenaggio toracico
CN104454734B (zh) * 2014-12-01 2016-08-17 天津市通洁高压泵制造有限公司 一种调压溢流阀

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5673274A (en) 1981-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4971116A (en) Pressure control valve
US4119294A (en) Pressure-regulating valve
US8517049B2 (en) Pressure relief valve
JPH0615286Y2 (ja) 比例減圧弁
JPH0544626Y2 (ja)
KR840005533A (ko) 유체 제어밸브 장치
US4275758A (en) Pressure control valve assembly
JPS634203B2 (ja)
GB2045899A (en) Electromagnetically operated valves
US4963692A (en) Brake control valve
JPS6145104B2 (ja)
JPH0144384Y2 (ja)
US4629257A (en) Braking corrector
GB2335480A (en) Electropneumatic pressure regulator
JPS6321814Y2 (ja)
JPS6261470B2 (ja)
JPH0451272Y2 (ja)
JPS63170153A (ja) 自動車用圧液制御ブレーキ装置の圧力調整器
US4354712A (en) Dual-circuit pressure control valve for hydraulic brake systems
JPS6142150B2 (ja)
JP3046120B2 (ja) リリーフ弁
US11028920B2 (en) Piston for electromagnetically actuate able hydraulic valve and hydraulic system with the electromagnetically actuate able hydraulic valve and a signal element
JPH0315886Y2 (ja)
JP2696047B2 (ja) 吐出特性制御型遠心ポンプ
JP2883189B2 (ja) 減衰力調整バルブ