JP2883189B2 - 減衰力調整バルブ - Google Patents

減衰力調整バルブ

Info

Publication number
JP2883189B2
JP2883189B2 JP29151190A JP29151190A JP2883189B2 JP 2883189 B2 JP2883189 B2 JP 2883189B2 JP 29151190 A JP29151190 A JP 29151190A JP 29151190 A JP29151190 A JP 29151190A JP 2883189 B2 JP2883189 B2 JP 2883189B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
pressure
damping force
pilot pressure
seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29151190A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04165136A (ja
Inventor
光博 加島
敏彦 廣瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP29151190A priority Critical patent/JP2883189B2/ja
Publication of JPH04165136A publication Critical patent/JPH04165136A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2883189B2 publication Critical patent/JP2883189B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、油圧ダンパ等の発生減衰力をパイロット圧
力に応じて変化させる減衰力調整バルブの改良に関す
る。
(従来の技術) 車両の油圧ダンパにおいては、伸側作動と圧側作動の
少なくとも一方において作動油の流れる通路にリリーフ
弁を設け、この開弁圧を外部から導かれたパイロット圧
力に応じて変化させるようにした減衰力調整バルブが知
られている(特開平2−13407号)。
これにより、例えば走行条件に応じて油圧ダンパの発
生減衰力を変化させ、車両の乗り心地や安定性を高めて
いる。
(発明の課題) この場合に、リリーフ弁の開弁圧は単に外部から供給
されるパイロット圧力に比例して変化するに過ぎず、こ
のため、例えば旋回走行時や制動時など減衰力を大幅に
高めたい場合にはパイロット圧力を大幅に変化させる必
要があり、結果としてパイロット圧力の供給装置が大型
で複雑なものになる傾向があった。
本発明は、以上の問題点を解決すべくなされたもの
で、パイロット圧力の大幅な変化や高度な制御を必要と
せずに、減衰力特性を必要なだけ変化させることのでき
る減衰力調整バルブを提供することを目的とする。
(課題を達成するための手段) 本発明は、可撓性の板弁を作動油通路に設けたバルブ
シートに相対して変位可能に支持するとともに、外部か
らパイロット圧力を導くパイロット室を備え、板弁とバ
ルブシートとの間に隙間の存在する可変絞り弁状態と、
バルブシートに接触した板弁が作動油通路の圧力に応じ
て弾性変形する圧力制御弁状態と、板弁の弾性変形が阻
止される閉止弁状態とからなる3種類の弁機能がこのパ
イロット圧力の増大に応じて順次実現するよう、パイロ
ット圧力を板弁に伝達して板弁をバルブシートに向けて
変位させる圧力伝達手段と、板弁の変位途中において板
弁の変位に抵抗を及ぼす、イニシャル荷重のかかったス
プリングとを備えている。
(作用) パイロット圧力の変化に応じて圧力伝達手段が板弁を
バルブシートに向けて変位させることにより、可変絞り
弁と圧力制御弁と閉止弁の3種類の弁機能に基づく減衰
力特性が順次得られる。このため板弁を変位させるのに
必要な程度の小さなパイロット圧力の変化で、減衰力特
性が大きく変化する。
また、板弁の変位途中でイニシャル荷重のかかったス
プリングが板弁の変位に抵抗することにより、パイロッ
ト圧力がこのイニシャル荷重を上回るまでパイロット圧
力の増加に対して板弁は変位せず、そのままの位置に停
止する。このため、この領域を例えば中間レベルの減衰
力が得られる圧力制御弁の状態に対応させることによ
り、最も良く使用する減衰力特性がパイロット圧力の多
少の変動によらず安定的に得られる。
(実施例) 第1図及び第2図に本発明の実施例を示す。
第1図において、1は油圧ダンパの外側に付設される
減衰力調整バルブの筒型のハウジングであり、両端をプ
ラグ15と16により密閉され、側面に接続ポート2と3を
開口する。
油圧ダンパの伸側と圧側の作動油の通路の少なくとも
一方はこの減衰力調整バルブを経由して構成され、油圧
ダンパが伸縮するとこ通路の作動油が接続ポート2から
ハウジング1の内部を経由して接続ポート3から再び油
圧ダンパに流入するようになっている。
ハウジング1の内側は隔壁4と5により油室6と7と
8に画成される。油室6には接続ポート2に、油室7は
接続ポート3にそれぞれ連通し、油室7と8は隔壁4と
5を貫通する中空のボルト9の中空部9Aを介して連通す
る。
隔壁5には油室6から油室8へ所定の抵抗のもとに作
動油を流入させる第1の可撓弁10が設けられる。これは
隔壁5を貫通する孔部5Aの油室8側の出口に環状の板弁
であるバルブ本体10Aを着座させたもので、バルブ本体1
0Aの内周部はボルト9の外周に嵌合し、さらに隔壁5と
後述のスプリングシート11とに軸方向両側から支持され
る。スプリングシート11とバルブ本体10Aの間にはシム3
2が挟持され、バルブ本体10Aの外周部はこのシム32のが
許容する範囲で油室6の高圧に応じて油室8側に撓み、
これにより油室6の作動油を所定の小さな減衰力を発生
させつつ油室8に流入させる。
また、ボルト9の中空部9Aの油室8側の開口部にはバ
ルブシート9Bが形成され、このバルブシート9Bに臨んで
可変絞り弁、圧力制御弁、閉止弁の機能を備えた第2の
可撓弁12が設けられる。
第2の可撓弁12はバルブシート9Bに相対して板状のバ
ルブ本体12Aをカップ13の内側に収装し、バルブ本体12A
の外周部をメインスプリング14によりカップ13に押圧保
持したもので、油室8の高圧に応じてバルブ本体12Aの
中心部がカップ13の内側に撓むようになっている。メイ
ンスプリング14はボルト9の外周に固定したスプリング
シート11に支持される。
また、カップ13の背面にはプラグ16を軸方向に摺動自
由に貫通するプッシュロッド17が当接する。プッシュロ
ッド17のカップ13と反対側の端部は円盤状のシート18を
介してダイヤフラム19に当接する。
プラグ16の内側に螺合するキャップ21にはこのダイヤ
フラム19に外部から導かれたパイロット圧を及ぼすパイ
ロット室20が形成される。
さらに、プラグ16の内側には油室8方向に変位するシ
ート18に当接してその変位に抵抗するストッパ22がサブ
スプリング23によりシート18に相対して弾性支持され
る。なお、ストッパ22はプラグ16の内周に固定したリン
グ30によりシート18方向への一定以上の変位を規制さ
れ、これによりサブスプリング23にイニシャル荷重を負
荷する。33はプラグ16の内側を大気に解放する通孔であ
る。
以上のカップ13、プッシュロッド17、シート18、ダイ
ヤフラム19により圧力伝達手段が構成される。この圧力
伝達手段に支持されたバルブ本体12Aは、油室8から油
室6へと中空部9Aを流通する作動油の流れに対し、バル
ブシート9Bから離間した状態では可変絞り弁として、バ
ルブシート9Bに適度の圧力で押し付けられた状態では圧
力制御弁として、バルブシート9Bに強く押し付けられた
状態では閉止弁として機能する。
一方、油室6と7を画成する隔壁4にはリリーフ弁24
が設けられる。リリーフ弁24は隔壁4を貫通する孔部4A
の油室7側の開口部にスプリング26に付勢されたボール
状の弁体25を着座させたもので、スプリング26はボルト
9の端部外周に螺合するナット27に支持され、円盤状の
押圧部材28を介して弁体25を孔部4Aに向けて付勢する。
なお、押圧部材28はボルト9の外周に固定したスリーブ
29の外周に軸方向に摺動自由に嵌合する。31は弁体25の
側方への変位を規制するガイドである。
次に作用を説明する。
油圧ダンパの伸縮に伴い、接続ポート2からハウジン
グ1の内側を経由して接続ポート3へと作動油が流通す
る。
この作動油は接続ポート2からまず油室7に流入し、
第1の可撓弁10を押し開いて減衰力を発生させつつ、油
室8に流入する。
作動油は更に油室8から第2の可撓弁12のバルブ本体
12Aとバルブシート9Bの間からボルト9の中空部9Aを通
って油室6に流入し、接続ポート3から油圧ダンパの作
動油通路に至る。この時、パイロット室20にパイロット
圧が供給されていないとバルブ本体12Aは最も後退した
位置にあり、バルブシート9Bとの間に十分な隙間があい
ているため、作動油はこの隙間から抵抗なく中空部9Bに
流入する。このため、接続ポート2から接続ポート3に
至る間の発生減衰力は主として第1の可撓弁10による小
さなものとなる。
さて、パイロット室20にパイロット圧力が供給される
と、ダイヤフラム19が図の左側へ膨らみ、シート18とプ
ッシュロッド17とカップ13を介してバルブ本体12Aがメ
インスプリング14を押し縮めつつバルブシート9Bに向け
て押し出される。これにより、第2の可撓弁12は油室8
から中空部9Aに流入する作動油に対して可変絞り弁とし
て機能し、パイロット室20のパイロット圧に応じて発生
減衰力を増加させる。
パイロット圧を高めて行くと、やがてバルブ本体12A
がバルブシート9Bに着座し、油室8の作動油は着座した
バルブ本体12Aの中央部を高圧によりカップ13に向けて
撓ませることで中空部9Aに流入する。つまり、第2の可
撓弁12は油室8の圧力上昇に応じて開く圧力制御弁とし
て機能し、可変絞り弁の状態に比べて大きな減衰力を発
生させる。
パイロット圧力をさらに高めると、バルブ本体12はバ
ルブシート9Bに完全に押し付けられ、第2の可撓弁12は
閉止弁として機能し、油室8から中空部9Aへの油通は完
全に遮断される。この油通の遮断により油室8の圧力が
さらに上昇すると、やがてリリーフ弁24が開き、油室6
の作動油を隔壁4を孔部4Aを介して直接油室7に流入さ
せ、リリーフ弁24のリリーフ圧に基づくさらに高い減衰
力を発生させる。
こうして、パイロット圧の変化に応じて第2の可撓弁
12が可変絞り弁と圧力制御弁と閉止弁の3種類の弁機能
を順次果たすことにより、パイロット圧力を大きく変え
ることなしに発生減衰力が多様に変化する。
ところで、パイロット圧の上昇に伴って図の左側へ変
位するシート18は途中でストッパ22に当接する。この結
果、シート18にストッパ22を介してサブスプリング23の
イニシャル荷重がパイロット圧と逆向きに作用し、以後
パイロット圧がさらに一定程度上昇するまで、シート18
とプッシュロッド17は第2図に示すようにそれ以上変位
せず、そのままの位置に保持され、バルブ本体12Aも変
位しない。
つまり、パイロット圧の上昇とともに増加していた減
衰力が、ある区間においてはパイロット圧の上昇に対し
て全く増加しないことになる。逆に言えば、この圧力範
囲ではパイロット圧力の変動は発生減衰力に影響せず、
発生減衰力は同一レベルに保たれるわけで、第2図に示
すプッシュロッド17のストローク距離X0において第2の
可撓弁12が圧力制御弁状態となるようにバルブ本体12A
とバルブシート9Bの初期間隔を設定することにより、特
に適用頻度の高い中間レベルの減衰力をパイロット圧力
の多少の変動にかかわらず、安定的に得ることができ
る。
(発明の効果) 以上のように、本発明は可変絞り弁状態と、圧力制御
弁状態と、閉止弁状態の3種類の弁機能をパイロット室
の圧力に応じた板弁の変位により順次実現させたので、
パイロット圧力を大きく変化させることなく減衰力を多
様に変化させることができる。
また、板弁の変位途中でパイロット圧力と逆向きの力
を圧力伝達手段に及ぼすイニシャル荷重のかかったスプ
リングを備えたので、圧力伝達手段にスプリングが荷重
を及ぼし始めてからパイロット圧力がイニシャル荷重を
上回るまでの間はパイロット圧力が変化しても板弁は変
位せず、減衰力特性は一定となる。このため、この状態
を例えば中間レベルの減衰力が得られる圧力制御弁状態
に対応するように圧力伝達手段を構成することにより、
最も良く使用される減衰力特性を容易かつ安定的に得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す減衰力調整バルブの縦断
面図、第2図は同じくパイロット圧力とプッシュロッド
の変位との関係を示すグラフである。 1……ハウジング、2,3……接続ポート、4,5……隔壁、
6,7,8……油室、9……ボルト、9A……中空部、9B……
バルブシート、10……第1の可撓弁、12……第2の可撓
弁、12A……バルブ本体、13……カップ、14……メイン
スプリング、17……プッシュロッド、18……シート、19
……ダイヤフラム、20……パイロット室、22……ストッ
パ、23……サブスプリング、24……リリーフ弁。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性の板弁を作動油通路に設けたバルブ
    シートに相対して変位可能に支持するとともに、外部か
    らパイロット圧力を導くパイロット室を備え、板弁とバ
    ルブシートとの間に隙間の存在する可変絞り弁状態と、
    バルブシートに接触した板弁が作動油通路の圧力に応じ
    て弾性変形する圧力制御弁状態と、板弁の弾性変形が阻
    止される閉止弁状態とからなる3種類の弁機能がこのパ
    イロット圧力の増大に応じて順次実現するよう、パイロ
    ット圧力を板弁に伝達して板弁をバルブシートに向けて
    変位させる圧力伝達手段と、板弁の変位途中において板
    弁の変位に抵抗を及ぼす、イニシャル荷重のかかったス
    プリングとを備えたことを特徴とする減衰力調整バル
    ブ。
JP29151190A 1990-10-29 1990-10-29 減衰力調整バルブ Expired - Fee Related JP2883189B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29151190A JP2883189B2 (ja) 1990-10-29 1990-10-29 減衰力調整バルブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29151190A JP2883189B2 (ja) 1990-10-29 1990-10-29 減衰力調整バルブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04165136A JPH04165136A (ja) 1992-06-10
JP2883189B2 true JP2883189B2 (ja) 1999-04-19

Family

ID=17769839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29151190A Expired - Fee Related JP2883189B2 (ja) 1990-10-29 1990-10-29 減衰力調整バルブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2883189B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04165136A (ja) 1992-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0184044B1 (ko) 감쇠력 조절형 유압 댐퍼
KR100347779B1 (ko) 감쇠력 조정식 유압 완충기
KR100675113B1 (ko) 감쇠력 조정식 유압 완충기
US5301776A (en) Hydraulic adjustable vibration damper
JP4038654B2 (ja) 減衰力調整式油圧緩衝器
KR100451289B1 (ko) 감쇠력 조정식 유압 완충기
US4463929A (en) Pressure responsive valve
JP7182592B2 (ja) 緩衝器
GB2044887A (en) Pressure control vavle assembly
KR100367683B1 (ko) 감쇠력 조정식 유압 완충기
US5522484A (en) Variable damping force hydraulic shock absorber
US5507371A (en) Damping force adjusting device for dampers
JP2883189B2 (ja) 減衰力調整バルブ
JP2019113171A (ja) 緩衝器
US20050139273A1 (en) Electromechanically controlled proportional valve
KR100211201B1 (ko) 감쇠력 조정식 유압 완충기
US20010002639A1 (en) Solenoid apparatus for use in hydraulic shock absorber
US20230296156A1 (en) Damping valve and shock absorber
US3702646A (en) Shock absorber for fluid systems
JP3419812B2 (ja) 差動型直動リリーフ弁
JPH1061710A (ja) 減衰力調整式油圧緩衝器
JPH0440055Y2 (ja)
JPS5929206Y2 (ja) チエツク弁付流量調整弁
JPH0451270Y2 (ja)
JP2524590B2 (ja) 流量制御弁

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees