JPS6144830B2 - - Google Patents

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JPS6144830B2
JPS6144830B2 JP57233088A JP23308882A JPS6144830B2 JP S6144830 B2 JPS6144830 B2 JP S6144830B2 JP 57233088 A JP57233088 A JP 57233088A JP 23308882 A JP23308882 A JP 23308882A JP S6144830 B2 JPS6144830 B2 JP S6144830B2
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JP
Japan
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clay
fibrous material
sheet
china clay
ceramics
Prior art date
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Application number
JP57233088A
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English (en)
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JPS59121149A (ja
Inventor
Nobuyuki Kitajima
Shinichi Kuzuoka
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、陶磁器用粘土(以下陶土と呼ぶ)と
パルプ等の繊維質材とからなる陶磁器用素地シー
ト(以下陶土シートと呼ぶ)を用いた陶磁器の製
造方法に関するものである。
パルプ等の繊維質材と陶土とを水中で混合して
繊維質材表面に陶土を吸着せしめた後、通常の湿
式抄紙法によつてシート化して得られる陶土シー
トは、乾燥後焼成することにより陶磁器とするこ
とができるものである。かかる陶土シートは陶土
シート内の繊維質材が陶土のバインダの働きをし
ているので大面積でも厚さのうすいタイルを作る
のに適し、また湿潤状態において紙のような性質
を持つているので切る、折る、曲げる、貼合せる
等の成形が容易で、花瓶、茶碗、人形等の陶磁器
を容易に得ることができるという大きな特徴を有
している。かかる陶土シートは、手描、印刷、転
写等、従来の絵付方法により装飾することができ
るが、本発明者は抄紙法を用いて製造する陶土シ
ート特有の絵付方法について研究を重ねた結果、
本発明を得るに至つたものである。
すなわち、焼成後の色相の異なる2種類以上の
陶土を各々別々に繊維質材表面に吸着せしめた後
該陶土吸着繊維質材同志を任意に混合しても陶土
は吸着していた各々の繊維質材からほとんど脱着
することなく、したがつて各々の陶土は繊維質材
同志の絡み合いに従つた状態で混在し、かかる状
態で抄紙してシート化することにより色相の異な
る陶土を繊維質材同志の絡み合いに従つた模様に
分布せしめた陶土シートを得ることに成功したも
のである。かかる陶土シートを焼成した陶磁器に
は陶土の色相が現われるので、該陶土シートを用
いて花瓶、茶碗等所望の形状に成形し乾燥後焼成
すれば、陶磁器基体自身に繊維質材の絡み合いに
従つた模様を有する陶磁器を得ることができる。
繊維同志の絡み合いによつて生ずる模様のよう
ないわゆる任意な自然の模様を施こす場合、従来
から行なわれている印刷等の方法では、画像を形
成する方法が人為的なためにかえつて難しい。本
発明者等は、特開昭56―120583号公報において、
かかる任意な自然の模様を有する釉薬シートの製
造方法を提案したが、かかる釉薬シートを用いた
場合は釉薬シートと陶磁器基体とを貼合せる必要
があるため、タイルのような平面的なものへは使
用は容易であるが、花瓶、人形等の複雑な成形品
へ用いる場合には貼合せるために特別の方法が必
要であつた。本発明によれば、陶土シート自体に
すでに模様が潜在的に施こされているので、人形
等の成形品を得る場合、形状等にも制限はない。
さらに本発明の具体的を図面にもとづいて説明
する。
第1図〜第3図は、焼成後A色に発色する陶土
を吸着させた繊維質材(以下A色材と呼ぶ)A〜
A″と、焼成後B色に発色する陶土を吸着させた
繊維質材(以下B色材と呼ぶ)B〜B″とを混合
して得た陶土シート1〜3の例で、第4図〜第6
図は、それぞれ陶土シート1〜3を用いて作つた
筒状陶磁器1′〜3′の例である。第1図(第4
図)の例の場合、A色材Aの中にB色材Bがとこ
ろどころに一様に存在しているものであり、この
ような模様を得るにはB色材Bの分量をA色材A
より少なめにし、なおかつ、両者を充分混合した
後抄紙することで得られる。第2図(第5図)の
例では、A色材A′とB色材B′とをほぼ等量混合
を控え目にした状態から抄紙することで、ブチ状
模様が得られる。さらに、第3図(第6図)の例
では、A色材A″とB色材B″をほぼ等量別々の投
入口より抄紙機に投入することによつて得られた
模様で、A色A″とB色B″との境界が、両繊維の
混合によつて段階的に変化している。
このように、本発明によれば陶土の色数、すな
わち陶土吸着繊維質材の色数、混合量の比率、混
合方法等を変えることによりほとんど無限の種類
の模様を陶磁器自身を施こすことができ、しかも
混合の条件を一定に保てば同様の傾向の模様を現
出させることができる。かかる模様は、従来の印
刷等の絵付方法では現出させることが非常に難し
い模様である。
本発明で使用する2種類以上の陶土は焼成条
件、収縮率等が同一でなければならないので、同
一の陶土に着色剤を少量添加して着色陶土として
焼成後の色相を変化させる方法が有利である。こ
の場合陶土としては、例えば「陶芸用粘土」とし
て市販されているものでよいが、着色剤の色相が
明瞭になる点で鉄分の少ない白色素地が有利でで
あり、着色剤としては例えば金属酸化物等からな
る陶芸用顔料等で、陶土とほぼ同じ焼成条件をも
つものであればよい。ただし、着色剤の添加量が
多くなると着色陶土の収縮率等が異なつてきて、
焼成時のワレ、ソリの原因となるため、着色剤の
添加量は多くできない。着色剤の添加量は陶土、
着色剤の種類によつて異なるが、陶土に対して10
重量%以上となることはなく、5重量%以下とす
るのが望ましい。また、陶土と着色剤との混合は
陶土に着色剤を混練する方法でもさしつかえない
が、繊維質材表面に吸着させる前に陶土と着色剤
とをミキサー等によつて水中で十分撹拌する方法
によつて、容易に色相ムラをなくすことができ、
混練の労力を省くことができる。
また、繊維質材としては、天然パルプ、合成パ
ルプ、無機繊維等抄紙時に抄紙ネツトを通過しな
いものであればいずれでもよいが、陶土と繊維質
材との割合は重量比でおおむね(98〜50)対(2
〜50)、望ましくは(97〜90)対(3〜10)程度
の範囲にするのが適当である。これは、シート化
した場合に繊維質材が多いと焼成時に陶土が焼結
するのに支障となり陶磁器とすることが難しく、
一方、繊維質材が少なすぎるとシートとしての強
度が失なわれ成形しにくくなるためである。ただ
し、混合する前の2種類以上の陶土吸着繊維質材
同志の陶土と繊維質材との比率が異なると、焼成
時のワレ、ソリの原因となるので陶土と繊維質材
との比率を変えることは不利であり、陶土、繊維
質材の種類も同一の方が望ましい。
陶土を繊維質材表面に吸着させる方法としては
陶土と繊維質材とを水中で懸濁させた後に凝集剤
等を添加して界面化学的に吸着させる方法が一般
的である。具体的には硫酸アルミニウム等の無機
系凝集剤やポリアクリルアミド系の合成高分子凝
集剤等を単独もしくは併用して効果をあげること
ができる。この場合、陶土を繊維質材表面への吸
着は機械的せん断力に対して弱いので、陶土吸着
繊維質材の強撹拌は避け、凝集剤等の添加は2種
類以上の陶土吸着繊維質材の混合の直前に行なう
のが望ましい。
陶土吸着繊維質材のシート化は、通常の湿式抄
紙法によつて可能であり、得られたシートは20〜
40重量%の湿潤状態において切る。折る、曲げ
る、貼り合せる等の成形ができ、花瓶、茶碗、人
形等の成形品を得ることができる。また、陶磁器
の肉厚等は、シートの厚さ、すなわち坪量を変え
ることで容易に変えることができる。かかる成形
品は乾燥後焼成すればそのままでも模様が現出す
るが乾燥後あるいは素焼後にサンドペーパー等で
研摩、切削すれば模様をさらに明瞭にすることが
でき、透明釉をかければさらに模様が鮮明にな
る。
以上述べたように、本発明によれば陶土シート
の成形性を生かしつつ、従来方法では現出させる
ことの難しかつた繊維同志の絡み合いによつて生
ずる模様のようないわゆる任意な自然の模様を容
易に現出せしめることができる。さらに陶磁器自
身に模様が施こされるため、かかる陶磁器基体に
従来の絵付方法、装飾方法を施こすことにより、
さらに装飾性の豊かな陶磁器を得ることができ
る。
以下に本発明の実施例を述べるが、これによつ
て本発明が限定されるものではない。
〔実施例 1〕 パルパーにて天然パルプ(NUKP)を分散離解
した1%パルプ水液250部と陶芸用粘土(日本陶
料(株)製上石素地)47.5部とを十分混合後、硫酸ア
ルミニウム1部とポリアクリルアミド系高分子凝
集剤(三共化成(株)製サンポリN―500)0.05部を
添加してパルプ表面に陶芸用粘土を吸着させた陶
土吸着繊維質材スラリー(これを仮に白スラリー
と呼ぶ)を作成し、これとは別に上記のパルプ液
250部と上記の陶芸用粘土47.5部と陶芸用顔料ト
ルコ青0.5部とを十分混合後、硫酸アルミニウム
1部と上記の高分子凝集剤0.05部を添加してパル
プ表面に陶芸用粘土を吸着させた陶土吸着繊維質
材スラリー(これを仮に青スラリーと呼ぶ)を作
成する。次に白スラリーと青スラリーを同量混合
しながら50メツシユのネツト上に投入し抄紙して
大きさ30cm×30cm厚み約2mm、坪量2.2Kg/m2
陶土シートを得、かかる陶土シートが30%(ウエ
ツトベース)の含水率の時円筒状に成形し、乾燥
後1250℃で焼成することにより、繊維が絡み合い
ながら色相が白色から青色に段階的にいわゆる自
然に変化している円筒状陶磁器を得ることができ
た。
〔実施例 2〕 合成パルプ(三井ゼラバツク(株)製E790)をパ
ルパーで分散・離解した0.5%パルプ水液200部と
陶芸用粘土(日本陶料(株)製並信楽)18部と陶芸用
願料呉須0.05部とを十分混合後、硫酸アルミニウ
ム1部と高分子凝集剤(三共化成(株)製サンポリー
N―500)0.04部を添加してパルプ表面に陶芸用
粘土を吸着させた陶土吸着繊維質材スラリー(こ
れを仮に青スラリーと呼ぶ)と、上記のパルプ液
200部と上記の陶芸用粘土18部とベンガラ0.05部
とを十分混合硫酸アルミニウム1部と上記の高分
子凝集剤0.04部を添加してパルプ表面に陶芸用粘
土を吸着させた陶土吸着繊維質材スラリー(これ
を仮に茶スラリーと呼ぶ)と、上記のパルプ液
200部と上記の陶芸用粘土180部とを十分混合硫酸
アルミニウム1部と上記の高分子凝集剤0.04部を
添加してパルプ表面に陶芸用粘土を吸着させた陶
土吸着繊維質材スラリー(これを仮に白スラリー
と呼ぶ)との3種類を、白スラリー90部に対し
青、茶スラリーを各5部づつ混合した後抄紙しシ
ート状に成形し、白色陶土内に青色、茶色陶土が
混在するような模様を有する大きさ20cm×30cm、
厚み約3mm、坪量3.5Kg/m2の陶土シートを得、
かかる陶土シートが30%の含水率の時皿状に成形
し、乾燥後#150のサンドペーパーを全面にかけ
た後1200℃で焼成後、さらに透明釉をかけて800
℃で焼成することによりやや黄色がかつた素地に
青色、茶色が和紙のように繊維状に分布した模様
を有する皿状陶磁器を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図までは本発明の製造方法によ
つて得られる陶磁器を作るために用いた陶土シー
トを示す斜視図、第4図から第6図までは本発明
の製造方法によつて得られた陶磁器の代表例を示
す斜視図である。 1,2,3…陶土シート、A,A′,A″…A色
陶土吸着繊維質材、B,B′,B″…B色陶土吸着
繊維質材、1′,2′,3′…円筒状陶磁器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 2〜50重量%の繊維質材を水中で分散・離解
    させて繊維質材分散液を作り、該繊維質材分散液
    中に98〜50重量%の陶磁器用粘土を添加して繊維
    質材表面に陶磁器用粘土を吸着せしめた後、通常
    の湿式抄紙法によりシート状にし、しかる後該シ
    ート状成形物を所望の形状に成形後乾燥、焼成し
    てなる陶磁器の製造方法において、陶磁器用粘土
    と繊維質材の配合比率および種類を同一とし、か
    つ焼成後の色相が異なる2種類以上の陶磁器用粘
    土を各々別々に繊維質材表面に吸着せしめた後、
    かかる2種類以上の陶磁器用粘土を吸着した繊維
    質材同志を所望の分量で適宜混合して湿式抄紙法
    によるシート状成形物となすことにより、焼成後
    の色相が異なる陶磁器用粘土吸着繊維質材による
    任意の模様を焼成後に現出せしめるようにしたこ
    とを特徴とする陶磁器の製造方法。
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JP2501966B2 (ja) * 1991-02-28 1996-05-29 太陽ケミカル株式会社 不燃性成形体の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51138709A (en) * 1975-05-27 1976-11-30 Mitsuharu Ishikawa Manufacture of earthen ware like differnt color pattern plant pots
JPS56167407A (en) * 1980-05-30 1981-12-23 Toppan Printing Co Ltd Manufacture of foundation sheet for pottery

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