JP2501966B2 - 不燃性成形体の製造方法 - Google Patents

不燃性成形体の製造方法

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JP2501966B2
JP2501966B2 JP3055689A JP5568991A JP2501966B2 JP 2501966 B2 JP2501966 B2 JP 2501966B2 JP 3055689 A JP3055689 A JP 3055689A JP 5568991 A JP5568991 A JP 5568991A JP 2501966 B2 JP2501966 B2 JP 2501966B2
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敏夫 新井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超高温耐熱材として用い
られる不燃性成形体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】不燃性成形体として、例えば無機繊維を
主原料とする無機紙が知られている。このような高温用
の紙を製造する場合、繊維をバインダーを用いて製紙機
により抄紙するのであるが、バインダーとして有機系と
無機系の2種類のバインダーがあるが、無機系のバイン
ダーのみでは製造時の接着力がなく、製造が困難であ
り、有機系のバインダーを併用することが必要であっ
た。無機系のバインダーを使用して製造した無機紙は5
00〜800℃で焼成し有機物を焼却しなければならな
いが、この場合残った無機バインダーのみでは得られた
無機紙の強度が十分でないという問題点があった。ま
た、この問題点は無機紙のみならず、他の無機繊維から
なる成形体についても同様であった。無機繊維からのみ
なるシート状物の製法としてバインダーとしてセピオラ
イト鉱物短繊維をバインダーとして用いる方法が知られ
ているが、この場合も得られたシート状物の強度は十分
満足するものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記事情に基
づいてなされたもので、高温耐熱性、耐火性、熱伝導性
に優れる上に、高強度で軽量であり、且つ加工性に優れ
た紙、シートその他の成形体の製造法を提供するもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記課題を解
決するために鋭意研究を重ねた結果、無機繊維から成形
体を製造する際のバインダーとして水に溶解する特定な
粘土を用いることにより前記目的が達成されることを見
出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は無機繊維をSiO2
40〜70重量%、Al23分4〜10重量%、MgO
分5〜20重量%及びH2O分5〜15重量%を含有す
る粘土粉末を水に溶解分散させた分散溶液中に分散さ
せ、得られた無機繊維分散液に凝集剤を投入し、無機繊
維と粘土粉末とを凝集させ、次いで水を除去して無機繊
維と粘土粉末からなる成形体とし、これを乾燥すること
を特徴とする不燃性成形体の製造方法を提供するもので
ある。
【0006】本発明において用いられる無機繊維として
は、例えばセラミック繊維、アルミナ繊維、ロックウー
ル繊維、ガラス繊維、チッ化ケイ素繊維、炭化ケイ素繊
維、炭素繊維、ジルコニア繊維等が好適に用いられる。
これらの繊維はそれぞれ単独で用いてもよく、あるいは
混合して用いてもよい。繊維の長さは好ましくは2〜3
0mmで、繊維の径は好ましくは2〜5μmである。
【0007】本発明において用いられる前記組成の粘土
粉末としては、常温で水1lに対し10g以上溶解する
ものが好ましい。例えば中国江西省で産出される江西粘
土の粉末が好適に用いられる。粘土は50〜300℃で
乾燥して10〜300メッシュの粉体として使用するこ
とが好ましい。
【0008】本発明においては先ず水100重量部に対
して好ましくは0.1〜3重量部の粘土粉末を水の中に
投入し十分撹拌して粘土粉末の分散溶液とする。粘土粉
末は水に完全に溶解していることが好ましいが、粘土粉
末が水中に均一に分散されていれば必ずしも全ての粘土
粉末が水に溶解している必要はない。従って、本発明に
おける分散溶液は粘土が水に完全に溶解しているもの及
び粘土が一部溶解しないで溶液中に均一に分散されてい
るものの両方を意味する。
【0009】次いで、無機繊維100重量部に対して好
ましくは400〜2000重量部の上記で得られた粘土
粉末の分散溶液を加え、繊維が溶液中に均一に分散する
まで撹拌を行う。このとき必要に応じてアルミナゾル、
シリカゾル、ジルコニアゾル、リン酸ソーダ、ベントナ
イト、コージライト、ゼオライト、マグネシア、イット
リア等の無機物を加えると得られる成形体の耐熱性が向
上する。これらの添加量は粘土粉末100重量部に対し
て10〜100重量部が好ましい。粘土粉末と無機物は
あらかじめ混合しておいてスラリー状にしたものを水に
添加して使用することもできる。
【0010】次いで高分子凝集剤等の凝集剤を添加する
と粘土が無機繊維に付着して繊維が凝集する。水分は自
然瀘過、減圧瀘過などの方法で適宜除去する。凝集剤の
量は好ましくは100重量部に対して3〜10重量部で
ある。凝集された繊維と粘土を公知の方法により紙状に
抄いたり、各種形状の成形体に成形する。成形法として
は、鋳込み法、押出法、熱間ロール法、ドクターブレー
ド法、抄紙法、真空吸引法等があり、これらによって成
形されたものがシート状物である場合は折ったり、曲げ
足り、切ったり、貼り合せたり複雑な形状に2次加工す
ることができる。次いで、この成形体を好ましくは40
〜120℃で1〜5時間乾燥すると目的とする不燃性成
形体が得られる。この成形体を更に好ましくは800〜
1200℃で焼成すると有機物及び粘土中に含まれた不
純物が除去され、更に粘土中の無機物が焼結し耐熱性が
向上する。この場合、有機物が除去されても形状は粘土
により保持される。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 プロペラ式撹拌機に水300重量部に対して10重量部
の江西粘土(物理的性質、化学的成分は下記に示す。)
を投入し、数分間撹拌し、粘土が水中に溶解したことを
確認する。次いでこの溶液300重量部に対してセラミ
ック繊維(新日鉄化学 SCファイバー1400 アル
ミナ44重量%、シリカ56重量%)100重量部及び
ガラス繊維3重量部を投入し撹拌し、次いでアルミナゾ
ル5重量部を投入し繊維が水中に均一に分散するまで撹
拌を行う。次いで、この繊維分散液に高分子凝集剤とし
てハイモロック(共立有機(株)製商品名)を2重量部
投入し、繊維を凝集させ、次いで繊維と水を分離し、手
漉機により厚さ0.4mmの紙を製作した。これを巾2
0mm×長さ200mmに切断し、引張強度を求めた。
この紙の物性及び強度試験の結果を表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】
【0014】実施例2 実施例1のセラミック繊維100重量部及びガラス繊維
3重量部に代えて、ロックウール繊維75重量部、セラ
ミック繊維20重量部及びガラス繊維5重量部を用いた
ほかは実施例1と同様にして同様の形状の紙を得た。こ
の紙の物性及び強度試験の結果を表1に示す。
【0015】実施例3 実施例1と同様の配合で繊維分散液を作製し、これを真
空成形機にて厚さ20mm、タテ、ヨコ300mmのボ
ードを作製した。このボードから長さ200mm巾40
mm厚さ20mmの試験片を切出し三点曲げ試験機を用
いて加重速度1mm/3分で曲げ強度を求めた。このボ
ードの物性及び強度試験の結果を表1に示す。
【0016】実施例4 実施例1のセラミック繊維100重量部及びガラス繊維
3重量部に代えて、アルミナ繊維(電気化学アルセン8
0)80重量部、セラミック繊維20重量部及びガラス
繊維3重量部を用いたほかは実施例1と同様にして同様
の形状の紙を得た。この紙の物性及び強度試験の結果を
表1に示す。
【0017】実施例5 プロペラ式撹拌機に水300重量部に対して10重量部
の江西粘土とアルミゾルを重量比で10:7の割合で混
練して得たスラリー状物17重量部を投入し、数分間撹
拌し、粘土が水中に溶解したことを確認する。次いでこ
の溶液300重量部に対してセラミック繊維(新日鉄化
学 SCファイバー1400 アルミナ44%、シリカ
56%)100重量部及びガラス繊維3重量部を投入し
撹拌し繊維が水中に均一に分散するまで撹拌を行う。こ
の分散液に凝集剤としてハイモロックを2重量部投入
し、繊維を凝集させ、次いで繊維と水を分離し、手漉機
により厚さ0.4mmの紙を製作した。これを巾20m
m×長さ200mmに切断し、引張試験に供した。この
紙の物性及び強度試験の結果を表1に示す。
【0018】
【発明の効果】本発明により高温耐熱性、耐火性、熱伝
導性に優れる上に、高強度で軽量であり、且つ加工性に
優れた紙、シートその他の成形体を得ることができた。
特に紙とした場合も無機バインダーのみで従来の紙と同
様なフレキシビリティを有する紙が得られた。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機繊維をSiO2分40〜70重量
    %、Al23分4〜10重量%、MgO分5〜20重量
    %及びH2O分5〜15重量%を含有する粘土粉末を水
    に分散溶解させた分散溶液中に分散させ、得られた無機
    繊維分散液に凝集剤を投入し、無機繊維と粘土粉末とを
    凝集させ、次いで水を除去して無機繊維と粘土粉末から
    なる成形体とし、これを乾燥することを特徴とする不燃
    性成形体の製造方法。
JP3055689A 1991-02-28 1991-02-28 不燃性成形体の製造方法 Expired - Lifetime JP2501966B2 (ja)

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JP2011132629A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Isolite Insulating Products Co Ltd セラミック繊維製防炎ペーパー及びその製造方法

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