JPS6144531Y2 - - Google Patents

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JPS6144531Y2
JPS6144531Y2 JP9356080U JP9356080U JPS6144531Y2 JP S6144531 Y2 JPS6144531 Y2 JP S6144531Y2 JP 9356080 U JP9356080 U JP 9356080U JP 9356080 U JP9356080 U JP 9356080U JP S6144531 Y2 JPS6144531 Y2 JP S6144531Y2
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oil pressure
brake oil
pressure
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steering angle
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【考案の詳細な説明】
本考案は、曲線路でのスキツド制御を的確にす
るため、ステアリング切り角に応じてブレーキ油
圧の増圧タイミングを決めるようにしたアンチス
キツド制御装置に関する。 本願考案者等は、アンチスキツドシステムにお
いてブレーキ油圧を減圧から増圧に最大ブレーキ
効率が得られるように切換えるため、第1図に示
すように、ブレーキ油圧Pwの減圧中に、車輪加
速度αwが点で所定値α以上となつたとき、
ブレーキ油圧Pwの減圧を中止して保持し、この
保持後に車輪加速度αwが点で所定値αより
大きい他の所定値α以下になつたとき、ブレー
キ油圧Pwを増圧に切換える制御方式を提案して
いる。 このように所定値αによりブレーキ油圧の増
圧タイミングを決せる油圧制御は、第2図に示す
μ−λ特性グラフを最大ブレーキ効率が得られる
スリツプ率λMに車輪のスリツプ率を近づけよう
とするものである。 すなわち、車輪加速度αwが所定値αを上回
る点でブレーキ油圧を保持すると、ブレーキト
ルクが一定となり、車輪加速度αwは摩擦係数μ
の変化に比例する関係が成立する。従つて、スリ
ツプ率λの低下に伴いαwはμに比例して変化
し、スリツプ率λMに至るとμは最大となり、こ
のためαwもピーク値に達する。スリツプ率がλ
Mを下回るとμは急に下り始めるので、αwも低
下する。そこで、所定値αをαwが下回る○B
点のタイミングでスリツプ率λが最大ブレーキ効
率となるスリツプ率λMを過ぎたものと判断し
て、ブレーキ油圧の増圧を開始し、再びスリツプ
率λを点線のようにλMに戻るようにしているも
のであり、この制御を繰り返すことで、最大ブレ
ーキ効率が得られるようにしている。 ところで、第2図のグラフにおける最大ブレー
キ効率が得られるスリツプ率は、λM=0.15〜
0.20のときであることが一般に知られているが、
λM=0.15〜0.20となるのは直進走行においてで
あり、曲線路を走行している場合には、ステアリ
ング切り角Θに応じ、最大ブレーキ効率が得られ
るスリツプ率λMの値が変つてくることが近年知
られるようになつた。 すなわち、第3図に示すように、ステアリング
切り角Θが増加して来ると、μが最大となるスリ
ツプ率λMは、Θ=0゜のときλMが0.15〜0.20の
付近にあつたものが、例えばΘ=12゜のときには
λMは0.5付近になり、ステアリング切り角Θの増
加に応じて最大ブレーキ効率が得られるスリツプ
率λMも値も増加してくる。このため、ステアリ
ング切り角12゜の場合を例にとると、第1図の油
圧制御では、第4図に示すように、点でブレー
キ油圧を保持した後に、αwがピーク値に達する
のは、μが最大となるλM=0.5付近であり、λM
=0.5を過ぎた点のタイミングでブレーキ油圧
の増圧を行なうようになり、スリツプ率λが0.5
付近となるような制御を行なう。 ところが、曲線路を走行している場合には第4
図に示したように、車輌の横方向の摩擦係数μs
は、スリツプ率λの増加に応じて減少するため、
上記のようにスリツプ率0.5付近となるように制
御すると最大ブレーキ効率を得られるもの、ブレ
ーキ油圧の増圧と共に横方向の摩擦係数μsは低
下してコーナリングフオースが減少するから横す
べりを起し易くなり、またスリツプ率λが大きく
なるため、制動中にロツクし易くなるという問題
がある。 本考案は上記に鑑みてなされたもので、曲線路
を走行している場合において、最大ブレーキ効率
が得られなくとも、換言すれば停止距離は延びる
けれども、横すべり及びロツクを防止することに
より安定した制動が行なえるようにするため、ブ
レーキ油圧を保持から増圧に切換えるタイミング
を判別する車輪加速度αwの所定値を、ステアリ
ング切り角Θの増加に応じて減少させるようにし
たものである。 以下、本考案を図面に基づいて説明する。 第5図は本考案の一実施例を示したブロツク図
である。まず構成を説明すると、1はスキツド制
御する車輪(1輪を代表して示す)、2は車輪1
の回転に比例した周波数又はパルス数の信号を発
信する車輪速センサー、3は車輪速センサー2か
らの信号の周波数又はパルス数に比例した電圧信
号を車輪速Vwとして出力する車輪速発生回路で
ある。 4はブレーキ油圧の減圧及び増圧の各油圧制御
信号を発生する公知のスキツド制御部で、例えば
制動目標車輪速Vwoと車輪速Vwとの比較により
減圧及び増圧のタイミングを決めたり、あるい
は、車輪減速度により減圧又は増圧のタイミング
を決めたりする種々の方式が用いられ、その出力
信号E1,E2は、E1=H、E2=Hで減圧、E1=
H、E2=Lで保持、E1=E2=Lで増圧を指令す
る。 5は車輪速Vw信号を微分して車輪加速度αw
信号を出力する車輪加速度検出回路、6は加速度
αw信号を所定値α信号と比較し、αwがα
を上回つたとき出力がHレベルからLレベルに立
下る比較器、7はステアリングの切り角Θの大き
さに比例した信号を出力する切り角検出器、8は
切り角Θ信号に応じて設定加速度αsを演算する
演算回路である。 この演算回路8の演算は、第6図に示すよう
に、ブレーキ油圧の増圧を行なうスリツプ率を直
進路でのλM(0.15〜0.20)以下の所定スリツプ
率、例えばλのときの各切り角Θ=0゜,6
゜,12゜における摩擦係数μa,μb,μcから
加速度αa,αb,αcを求め、これをグラフ化
すると、第7図のように、切り角Θと加速度αw
は直線関係になり、 αs=αa−KΘ が得られる。ここで、αaは直進路(Θ=0゜)
で増圧タイミングを決めるための所定値、Kは第
7図のグラフより求まる直線の傾きである。 従つて、切り角検出器7の切り角Θ信号により
演算回路8は上式の演算値αsを出力する。 9は演算値αsと加速度αwとを比較し、αw
がαs以下になつたとき出力がHレベルからLレ
ベルに立下る比較器、10A及び10Bは比較器
6,9の出力を微分する微分回路、11は微分回
路10Aの負パルスでセツトされ(Q=H、=
L)、微分回路10Bの負パルスでリセツト(Q
=L、=H)されるRS−FF、12はオアゲー
ト、13はアンドゲートで、スキツド制御部4と
RS−FF11の出力とにより油圧制御信号V1,
V2を発生する。この油圧制御信号V1,V2による
油圧制御は次表−1のようになる。
【表】 14は油圧アクチユエータで、信号V1,V2に
より上記表−1の油圧制御を行なうようにバルブ
切換えを行なう。15は車輪1に設けているブレ
ーキ装置のホイールシリダで、油圧アクチユエー
タ14の油圧制御に応じた制特力を発生する。 次に、第8図のタイムチヤートを参照して動作
を説明する。 いま曲線路を走行中の制動において、ブレーキ
油圧Pwの減圧により、車輪速Vwが回復を始め、
加速度αwが時刻t1で所定値αを上回ると、比
較器6の出力がH→Lに立下がり、このためRS
−FF11がセツトされるので、Q=H、=L
となり、アンドゲート13を禁止状態にする。こ
のときスキツド制御部4の信号E1,E2は減圧を
指令しているのでE1=E2=Hであり、従つて、
オアゲート12の出力V1=H、アンドゲート1
3の出力V2=Lとなり、前記表−1から明らか
なように油圧アクチユエータ14にブレーキ油圧
の保持を指令する。 時刻t1でブレーキ油圧を保持すると、第7図に
示したように、このときのステアリング切り角、
例えばΘ=12゜のμ−λ曲線に比例して加速度α
wは変化する。 このとき、ブレーキ油圧Pwの増圧タイミング
を決める演算値αsは、スリツプλでの加速度
として求めらているので、車輪速Vwが最大ブレ
ーキ効率となるスリツプ率λMを上回つてスリツ
プ率λ付近となる時刻t2で、αwが演算値αs
を下回り、比較器9の出力がH→Lと立下る。こ
のためRS−FF11がリセツトされ、Q=L、
=Hとなつてアンドゲート13の禁止状態が解か
れる。一方、時刻t2に至る前のタイミングで、ス
キツド制御部4は、E1=E2=Lと増圧指令を出
力しているので、時刻t2でV1=V2=Lとなり、
油圧アクチユエータ14はブレーキ油圧Pwの増
圧を開始し、以下上記の制御をスキツドサイクル
毎に繰り返す。 尚、第5図の演算回路8では、αs=αa−K
Θとしていたが、第8図に点線で示すようにαs
とΘとの関係を実験的に求めた非線形関数形とて
も良い。 また、直進時には、Θ=0゜となり、所定値α
がそのまま増圧タイミングを決めるので、何ら
問題はない。 以上説明してきたように、本考案によれば、そ
の構成を、ブレーキ油圧を保持から増圧に切り換
えるタイミングを判別する車輪加速度の所定値
を、ステアリング切り角の増加に応じて減少させ
るようにしたため、曲線路での制動で最大ブレー
キ効率が得られるスリツプ率が40〜50%と大きく
なつたような場合にも、横すべりを防止し、安全
性を確保でき、車輪速の落ち込み過ぎによるロツ
クを起すこともなく適格なスキツド制御を、直進
時と同様に行なうことができるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は直進路を対象とした本願考案者等の提
案しているスキツド制御を示したタイムチヤート
図、第2図は直進時のμ−λ特性グラフ図、第3
図はステアリング切り角を変えたときのμ−λ特
性を示したグラフ図、第4図は切り角12゜のとき
の特性と横方向の摩擦係数μsを示したμ−λ特
性グラフ図、第5図は本考案の一実施例を示した
ブロツク図、第6図はステアリング切り角と車輪
加速度との関係を求めるためのμ−λ特性グラフ
図、第7図はステアリング切り角Θと増圧タイミ
ングを決める演算値αsとの関係を示したグラフ
図、第8図は本考案の動作を示したタイムチヤー
ト図である。 1……車輪、2……車輪速センサー、3……車
輪速発生回路、4……スキツド制御部、5……車
輪加速度検出回路、6,9……比較器、7……切
り角検出器、8……演算回路、10A,10B…
…微分回路、11……RS−FF、12……オアゲ
ート、13……アンドゲート、14……油圧アク
チユエータ、15……ホイールシリンダ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ブレーキ油圧の減圧中に車輪加速度が所定値以
    上になつたときを判別してブレーキ油圧の減圧を
    中止して保持し、この保持後に車輪加速度が上記
    所定値以下になつたときを判別してブレーキ油圧
    を増圧に切換える装置において、 ステアリング切り角を検出する検出手段と、ブ
    レーキ油圧を増圧に切換えるタイミングを判別す
    る上記車輪加速度の所定値を、上記検出手段で検
    出したステアリング切り角の増加に応じて減少さ
    せる手段とを設けたことを特徴とするアンチスキ
    ツド制御装置。
JP9356080U 1980-07-04 1980-07-04 Expired JPS6144531Y2 (ja)

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JP9356080U JPS6144531Y2 (ja) 1980-07-04 1980-07-04

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JP9356080U JPS6144531Y2 (ja) 1980-07-04 1980-07-04

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JPS5717858U JPS5717858U (ja) 1982-01-29
JPS6144531Y2 true JPS6144531Y2 (ja) 1986-12-15

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JP9356080U Expired JPS6144531Y2 (ja) 1980-07-04 1980-07-04

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Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5833562A (ja) * 1982-02-18 1983-02-26 Honda Motor Co Ltd アンチロツク制動装置
DE3421732A1 (de) * 1984-06-12 1985-12-12 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Antiblockierregelsystem
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JPH069956B2 (ja) * 1986-05-28 1994-02-09 ダイハツ工業株式会社 アンチスキツド制御方法
DE3627550A1 (de) * 1986-08-13 1988-02-18 Daimler Benz Ag Kraftfahrzeug mit einem antiblockiersystem

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