JPS6144049Y2 - - Google Patents

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JPS6144049Y2
JPS6144049Y2 JP1978031911U JP3191178U JPS6144049Y2 JP S6144049 Y2 JPS6144049 Y2 JP S6144049Y2 JP 1978031911 U JP1978031911 U JP 1978031911U JP 3191178 U JP3191178 U JP 3191178U JP S6144049 Y2 JPS6144049 Y2 JP S6144049Y2
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oil
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、油圧回路に介装されるカウンタバ
ランス弁に関するものである。
この種のカウンタバランス弁に関する先願技術
として、同一出願人による特公昭45−30726号
「油圧回路の制御弁」があるが、この考案は上記
先願技術の改良に関するものである。
まず、上記先願技術の構成について概説する
と、第1図はこれを示し、Mは負荷Wを駆動する
ようこれと直結された油圧モータ、Pは油圧ポン
プ、Tは油タンク、CVは切換弁であり、RVはカ
ウンタバランス弁である。また、A1,A2はいず
れもクロスオーバリリーフ弁である。
カウンタバランス弁RVにおいて、切換弁CVの
シリンダ側配管mとnとは、カウンタバランス弁
RV内の通孔1および2よりスプール5の外周を
めぐり弁体内に穿設された環溝1aおよび2a,
チエツク弁1e,2cを通り、配管m′,n′連通
し油圧モータMに通じると同時に、スプール5の
周面に穿設された溝3,4、孔3a,4aを順次
通り、弁室6,6′に通じる。7,7′は弁室6,
6′内に内装されスプール5を平時中立位置に置
くように作用するばね、1R,2Rは油圧モータ
M側から油タンクT側へ油を排出するための還流
用側路孔で、スプール5の外周をめぐり弁体内に
穿設された環構1R′,2R′と、中立位置から左
右動せしめられたときのスプール5の周面の溝
3,4、通孔1,2を経て油タンクTに通じる。
いま、切換弁CVを操作して図の右方位置の切
換通路により、配管n側に油圧ポンプPよりの油
圧を、また配管m側に油タンクTを連結すれば、
油圧ポンプPよりの油圧は、符号によつて簡略表
示すれば2−2a−2c−n′−Mの通路と、2a
−4−4a−6′の通路とが連通し、油圧ポンプ
Pの油圧が油圧モータMに送られると同時に、ス
プール5の右端の弁室6′に送られ、スプール5
を左方向に移動させる。それによつて油圧モータ
Mからの排油はm′−1R−1R′−3−1a−1
−m−Tの連通路により油タンクに戻される。油
圧モータMの回転駆動中急激に負荷が変動し、抵
抗が減少していわゆるポンピング作用が発生する
と、還流通路に連通する通路、すなわち1R′−
3−3a−6によつて弁室6の油圧は弁室6′の
油圧より高くなり、スプール5はふたゝび図の右
方に移動せしめられ、環溝1R′と溝3との間の
連通面積が狭められ、油圧モータMから油タンク
Tへの環流通路を紋り、環流量を減少せしめるか
ら、油圧モータMのポンピング作用が抑制され
る。上記におて、もし故障などにより、作動中の
ポンプが突然停止し、油圧モータMに対し負荷W
によつて運動を継続せしめるような外力が作用し
たとしても、弁室6′内の油圧降下によつてスプ
ール5は中立位置に戻り、第1図の状態となつて
油圧モータMと油タンクTとの連絡路が絶たれる
から油圧モータMが自走する恐れはない。また、
油圧ポンプPが故障した状態で油圧モータMに働
らく外力の方向が上記と逆方向の場合には、チエ
ツク弁2cにより、油圧ポンプPへの逆流が阻止
される。
上記は先願技術にかゝるカウンタバランス弁の
構成ならびに作用に関する概略の説明であるが、
たとえばこのようなカウンタバランス弁を、パワ
ーシヨベルあるいはクレーンなどのような施回タ
ワーを有する建設機械のブレーキ弁として使用す
る場合、カウンタバランス弁のハンチング現象が
起こりやすい。そこでこれを防止するため、従来
はスプールの両端部にダンピング室を設けたり
(特公昭52−23035号)、スプール両端スプリング
室と給排路とを接続する通路に紋りを設けること
(実開昭51−150531号)等により、強いダンピン
グ効果を発生せしめて上記ハンチングを抑制する
とともに、中立復帰時の応答性をそこなわないよ
うにすることが行なわれた。
しかしこのような従来方法を採用すると、ハン
チングの抑制は行なわれるが、その代りカウンタ
バランス弁の弁開動作時における応答性が悪くな
る欠点があつた。すなわち、スプール両端にダン
ピング室を設けたものは、弁開動作時スプールの
一端はダンピング室に進入するが、その際ダンピ
ング室内の油はダンピング室内周面とスプール端
部外周面との隙間より流出するのみであるから、
その流出量は制限され、ダンピング作用が生じる
ので、当然に弁開動作が遅れる。
また、第7図および第8図は、前記実開昭51−
150531号のものを示すが、この図例のように、ス
プールイの両端のばね室ロ,ロ′と給排路ハ,
ハ′とを接続する通路ニ,ニ′に紋りホ,ホ′を設
けたものでは、弁開動作時に容積が増加するばね
室ロに対しては流入量が、また、容積が減少する
側のばね室ロ′に対しては流出量が、上記の紋り
ホ,ホ′によつてそのいずれもが制限されるの
で、当然に弁開動作が遅れる。
弁開時の応答性が悪いと、操作弁を中立位置か
ら作動位置に切換えた際に、供給路および排出路
のカウンタバランス弁の上流側に大きなサージ圧
が生じ、油圧装置が破損するおそれがある。この
ため、前述の考案を実施する場合には、弁開時の
応答性を損わない程度に前記紋りの開度を設定し
なければならない。しかし応答性を損わない程度
に前記紋りの開度を設定すると、カウンタバラン
ス時におけるダンピング効果が充分に得られらな
いこととなる。このように従来装置においては、
カウンタバランス作用時に安定性について不充分
な状態のもとに使用せざるを得ず、カウンタバラ
ンス弁のハンチング現象を解決するには至らなか
つた。
本考案は、弁の開閉時における応答性を損うこ
となく、カウンタバランス作用時の安定性を向上
させ、ハンチング現象の発生を防止するカウンタ
バランス弁を提供することを目的とする。本考案
は、カウンタバランス弁のハンチング現象が油圧
モータの脈流などに起因する給排路間の圧力変動
によつて生じることに着目し、スプールが中立位
置からフルストローク位置に至る間のうち、中立
位置からカウンタバランス作用を行なう領域にお
いて、カウンタバランス弁のスプールに対して供
給路と環流路とを接続して少量の油の流れを許容
するバイパス通路を設けることを特徴とするもの
である。
本考案は上記の構成を備えるから、油圧モータ
Mの加速時および定常運転時には、供給路n(ま
たはm)の油圧はカウンタバランス弁RVのばね
7,7′の押付力より大きくなり、カウンタバラ
ンス弁のスプール5はフルストロークして環流路
の開口面積を最大とする。この時、スプール5が
中立位置からフルストロークの中間位置に至るま
では、供給路n(またはm)の油の一部がバイパ
ス通路8を介して環流路m(またはn)へ排出さ
れるが、バイパス通路8は少量の油しか流さない
ので−供給路の昇圧を妨げない。またスプール5
がフルストロークした位置ではバイパス通路8は
閉じるから−加速時および定常運転時の洩れを防
止できる。さらに、カウンタバランス作用時、油
圧供給路の流量が増加して管路圧力が上昇しよう
とすれば、上記紋り通路を通して環流路にバイパ
スする流量も増すため、油圧供給路の圧力上昇が
緩和される。また逆に、油圧供給路の流量が減少
する場合の圧力低下も緩和される。このため、該
領域内における両油路間の圧力変動をきわめて小
さくすることができ、良好な安定性を得ることが
できる。
第2図は本考案にかかるカウンタバランス弁の
組立断面図、第5図は本考案にかかるカウンタバ
ランス弁を用いた油圧駆動装置の回路図であつ
て、Mは負荷Wを駆動するようこれと直結された
油圧モータ、Pは油圧ポンプ、Tは油タンク、
CVは切換弁であり、RVはカウンタバランス弁で
ある。A,A2はいずれもクロスオーバリリーフ
弁、m,n,m′,n′は管路、Tはタンク、Wは
環性体である。カウンタバランス弁RVは弁本体
内に摺動可能に挿入されたスプール5、スプール
5の外周をめぐり弁本体内に穿設された環溝1
a,2a,1R′および2R′、環溝1a,2aを
介して切換弁CV側の管路m,nと油圧モータM
側の管路m′,n′とを接続する通路1および2、
該通路1および2の環溝1aおよび2aより油圧
モータM側に介装され、油圧モータM側への流れ
のみを許容するチエツク弁1cおよび2c、通路
1および2から分岐し、管路m′,n′と環溝1
R′,2R′とを接続する通路1Rおよび2R、ス
プール5に穿設され、該スプール5が中立位置か
ら左右へ移動した時環溝1aと1R′および環溝
2aと2R′とを連通する通路3および4、同じ
くスプール5に設けられた少量の油の流れを許容
するバイパス通路8、スプール5の両端の油室
6,6′、該油室6,6′にそれぞれ配設されたば
ね7,7′油室6と通路1とを接続する孔3aお
よび油室6′と通路2とを接続する孔4aとを備
えている。前記のバイパス通路8はスプール5が
中立位置および切換量の少ないとき(カウンタバ
ランス作用時)に環溝1aと2aとを接続し、ス
プールがフルストロークした位置では環溝1aと
2aとの連通を遮断するように設けられている。
第2図において、lをスプール5のフルストロ
ーク長さとし、l1を上記連通範囲の長さとする
と、l1の設定はスプール5がカウンタバランス作
用を行なう領域に一致するように設定され、その
関係を示したものが第4図である。図における曲
線は、たとえば第2図におけるスプール5に穿設
された油路と環溝2R′との開口面積の変化を示
し、スプール5が同図の左方向の行程によつてフ
ルストロークlに達するまでの開口面積の変化を
示すものであるが、その行程の途中において、長
さl2に達した点で紋り通路8と環溝2aとの連通
が遮断されるようにされる。
次に作用を説明する。いま切換弁CVを図の右
方位置に操作すれば、油圧ポンプPよりの圧油
は、管路n、通路2、環溝2a、チエツク弁2c
および管路n′を経て油圧モータMに供給される。
また第3図に示すように、圧油の一部は管路4a
を介して油室6′へ導かれ、ばね7の押付力に抗
してスプール5を左方へ移動させ、該スプール5
に穿設した通路3を介して環溝1R′と1aとを
連通させる。したがつて油圧モータMの出口は、
管路m′、分岐通路1R,環溝1R′、通路3、環
溝1a、通路1、管路mよび切換弁CVを介して
タンクTへ接続するので、環流路が形成される。
前記の供給側流路の圧力が昇圧すれば、油圧モー
タMが慣性体Wを駆動し、油圧モータMの排出油
は前記の環流路を介してタンクTへ環流する。
このとき、前記のスプール5はフルストローク
(第2図のlに相当)するので、バイパス通路8
は環溝1aと2aとの連通を遮断し、供給側通路
2から環流側通路1への洩れを防止する。
つぎに、油圧モータMが所定の速度に達した
後、切換弁CVを幾分中立方向へ操作すれば、供
給路への流入量が減少し、該供給路および油室
6′の油圧が低下するため、ばね7の押付力によ
りスプール5は中立方向へ戻され、環溝1R′と
通路3とを連通させる紋り部の開口面積を小さく
するので、油圧モータMの排出側の管路mには制
動圧が生じ、油圧モータMは減速する。このカウ
ンタバランス作用時においては、スプール5の中
立位置からの切換量l1は比較的小さく、バイパス
通路8が環溝1aと2aとを連通するので、供給
側通路2から環溝2a、バイパス通路8、環溝1
aを介して環流側通路1へ圧油の一部が流出す
る。したがつてスプール5が中立方向へ移動した
際、一時的に、環溝1R′と通路3とを連通する
紋り部の開口面積が小さくなりすぎて、過度の制
動圧が生じ、油圧モータMが減速しすぎて供給路
が再び昇圧してもバイパス通路を介して還流路へ
流出するので、供給路の昇圧は比較的小さくな
る。このためこの供給路の昇圧により再び切換方
向へ移動するスプール5の移動量は小さくなり、
環溝1R′と通路3とを連通する紋り部の開口面
積を過度に大きくしないので、油圧モータMは失
速せず、且つ供給路の油圧を低下しすぎることが
ないから安定したカウンタバランス作用を得るこ
とができる。
切換弁CVを図の左方位置に操作すれば、供給
路と還流路が入れ替わり、スプール5の中立位置
から切換方向は上記とは逆方向になるが、作動に
ついては上述の説明から容易に理解できるので、
詳細説明は省略する。
第6図は異なる実施例を示し、この場合紋り通
路9,9はスプール10の本体内に穿設された孔
11により連絡される。紋り通路9がスプール1
0の中立位置からカウンタバランス作用の領域l1
の間にわたり、紋りを伴なうバイパス機能を発揮
することは、同図の構成から明らかであろう。
本案にかゝるカウンタバランス弁は、スプール
に対してカウンタバランス作用を行なう領域の間
にわたり油圧供給路と還流路とを接続して少量の
油の流れを許容するバイパス通路を設けたので、
カウンタバランス作用時、油圧供給路の流量が増
加して管路圧力が上昇しようすれば、上記紋り通
路を通して還流路にバイパスする流量も増すた
め、油圧供給路の圧力上昇が緩和される。また逆
に、油圧供給路の流量が減少する場合の圧力低下
も緩和される。このため、該領域内における両油
路間の圧力変動をきわめて小さくすることがで
き、良好な安定性を得ることができる。
また、本考案は上述のように、安定性を向上さ
せるために従来のように強いダンピング効果を発
生させていないので、スプールが中立位置から開
口位置へ切換る際の応答性をそこなうことがな
い。
以上のように本考案よるカウンタバランス弁
は、傾斜地における作業などを含むあらゆる作業
態様に対して、ハンチング現象を生ずることな
く、また応答性をそこなうことなく、安全確実な
操作を行ないうるという特有の効果を奏するもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のカウンタバランス弁の断面図と
その関連油圧回路図、第2図および第3図は本案
にかゝるカウンタバランス弁のそれぞれ異なる作
用態様を示す断面図、第4図はカウンタバランス
弁の特性曲線図、第5図は本案にかゝるカウンタ
バランス弁を含む関連油圧回路図、第6図は本案
にかゝるカウンタバランス弁の他の実施例を示す
断面図、第7図および第8図はいずれも従来の他
のカウンタバランス弁のそれぞれ異なる作用態様
を示す断面図、第9図は第2図の溝3または4の
個所におけるスプール5の横断面図である。 1,2,2′……通孔、1a,2a,2a′,1
R′,2R′……環溝、1c,2c……チエツク
弁、1R,2R……側路孔、3,4……溝、3
a,4a,11……孔、5,10……スプール、
6,6′……弁室、7,7′……ばね、8,9……
紋り通路、A1,A2……クロスオーバリリーフ
弁、M……油圧モータ、P……油圧ポンプ、T…
…油タンク、W……負荷、m,n,m′,n′……
配管、CV……切換弁、RV……カウンタバランス
弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 油圧ポンプより切換弁を介し負荷側に油圧を供
    給して正逆両方向の運転を行なわしめる油圧回路
    の途中にカウンタバランス弁を介装し、カウンタ
    バランス弁のスプール外周をめぐる弁体内環溝と
    チエツク弁とを順次介して油圧供給路を連通せし
    めると同時に、スプールの一端にその供給油圧を
    作用せしめてスプールを供給油圧によつて左右動
    せしめ、且つそのスプールの左右動によつて負荷
    側からタンクへの還流路の連通およスプール他端
    に上記供給油圧に対抗作用する還流側油圧の導通
    を行なわせるための連通路を設けることにより、
    負荷側に作用する外力の方向変動による過大速度
    の防止・逆流防止を行なわしめ得るようにしたカ
    ウンタバランス弁において、スプールが中立位置
    からフルストローク位置に至る間のうち、中立位
    置からカウンタバランス作用を行なう領域におい
    て前記供給路と還流路とを接続して少量の油の流
    れを許容するバイパス通路を前記スプールに設け
    たことを特徴とするカウンタバランス弁。
JP1978031911U 1978-03-13 1978-03-13 Expired JPS6144049Y2 (ja)

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JPS54134923U JPS54134923U (ja) 1979-09-19
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JPS5821957Y2 (ja) * 1975-05-28 1983-05-10 株式会社小松製作所 カウンタバランスベン

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