JPS6143073Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として強制排気式のガス瞬間湯沸器
に適用される排気逆流検出装置に関する。

従来この種装置として、器具本体内のバフラ内
に、逆流阻止板を設けてその上側を前面に逆流出
口を有する逆流空間に形成させると共にその下側
に前面の吸入口を有する空気通路と、該通路内の
上部に温度センサとを設け、かくて排気フアンの
不作動その他による排気の逆流に際しては、これ
を該逆流空間内から該逆流出口に導かせる一方、
その一部を該空気通路内から該吸入口に導かせて
該通路内の温度センサにそれに伴う温度上昇を検
出させ、その作動に伴い安全器を作動させてバー
ナを作動停止させるようにした式のものは提案さ
れたが、かゝるものでは該バフラの上部に排気フ
アンを介して連る排気筒がその向きを変更される
場合、該排気の逆流は対応してその流れが変り勝
ちであり、かくて空気通路内に導かれる排気が変
化して温度センサに作動誤差を生じ易い不都合を
伴う。

本考案はかゝる不都合のない装置を得ることを
その目的としたもので、器具本体１内のバフラ２
内に、逆流阻止板３を設けてその上側を前面に逆
流出口４を有する逆流空間５に形成させると共に
その下側に前面の吸入口６を有する空気通路７
と、該通路７内に温度センサ８とを備える式のも
のにおいて、該逆流阻止板３に、上方にのびる左
右１対の衝立部９，９と、該逆流出口４に両外側
にのびる左右１対の衝立部１０，１０とを設けて
成る。

図面で１１は該バフラ２内の上部に連通する排
気フアン、１２はそのモータ、１３は該フアン１
１の排出口に連る排気筒、１４は該器具本体１内
の下部のガスバーナ、１５はその上側の熱交換
器、１６は該センサ８の作動に応動して該バーナ
１４の作動を停止させる安全器を示す。尚器具本
体１の前面上部にはルーバ１７が形成され、前記
した逆流出口４及び吸入口７はこれを介してその
前面の外部、即ち室内に連るようにした。尚逆流
出口４は第３図に明示するようにバフラ２の前面
に出窓状に作られるもので、即ち前面に屈曲して
突出する窓枠１９の前面に中抜きした形状に作ら
れるようにし、その下側に前記した吸入口６に連
る傾斜部１８を備える型式とした。

その作動を説明するに、排気筒１３が例えば第
１図示のように後向きのときは、排気逆流に際
し、逆風は前方に強く例えば第４図に太い矢示の
通りであり、第５図乃至第７図示のように右向き
前向き或は左向きのときは、その反対側、即ち右
方、後方或は左方に強くなり、かくて逆流出口４
に得られる排気の吹出しに不均一を生じ勝ちとな
るが、この場合上流側の左右の衝立部９，９と下
流側の左右の衝立部１０，１０とはこれに対応し
てその吹出しを常に均一化すべく制御し、これに
伴い空気通路７内には常に略一定の排気の流れを
得られて温度センサ８に作動誤差を生じないもの
となる。

このように本考案によるときは逆流する排気を
上流側の左右１対の衝立部９，９と下流側の左右
１対の衝立部１０，１０とで制御するもので、排
気筒１３の向きの変更により生じ易い排気逆流の
片寄りを無くして逆流出口４に逆流発生時常に略
一定した均一の吹出しを得られ、かくて空気通路
７内は常に安定した所定の逆流を得られて温度セ
ンサ８の作動を安定且確実にする効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置の１例の截断側面図、第２図
はその一部の截断正面図、第３図はその斜面図、
第４図乃至第７図は排気筒の向きの変化を説明す
る線図である。 １……器具本体、２……バフラ、３……逆流阻
止板、４……逆流出口、５……逆流空間、６……
吸入口、７……空気通路、８……温度センサ、
９，９……衝立部、１０，１０……衝立部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 器具本体１内のバフラ２内に、逆流阻止板３を
   設けてその上側を前面に逆流出口４を有する逆流
   空間５に形成させると共にその下側に前面の吸入
   口６を有する空気通路７と、該通路７内に温度セ
   ンサ８とを備える式のものにおいて、該逆流阻止
   板３に、上方にのびる左右１対の衝立部９，９
   と、該逆流出口４に両外側にのびる左右１対の衝
   立部１０，１０とを設けて成る排気逆流検出装
   置。