JPS6143062A - 複写機 - Google Patents

複写機

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JPS6143062A
JPS6143062A JP59164324A JP16432484A JPS6143062A JP S6143062 A JPS6143062 A JP S6143062A JP 59164324 A JP59164324 A JP 59164324A JP 16432484 A JP16432484 A JP 16432484A JP S6143062 A JPS6143062 A JP S6143062A
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JP
Japan
Prior art keywords
recording paper
thermal head
data
copying machine
donor sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP59164324A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Takahashi
高橋 美彦
Toshiji Inui
利治 乾
Hiroyuki Saito
宏之 斎藤
Noriyoshi Ishikawa
典良 石川
Hitoshi Funato
均 船戸
Takashi Omori
大森 高志
Masami Kurata
倉田 正實
Yasuo Kato
康夫 加藤
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Priority to US06/762,866 priority patent/US4709149A/en
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Pending legal-status Critical Current

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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/40025Circuits exciting or modulating particular heads for reproducing continuous tone value scales
    • H04N1/40031Circuits exciting or modulating particular heads for reproducing continuous tone value scales for a plurality of reproducing elements simultaneously
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    • H04N1/1017Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa using flat picture-bearing surfaces with sub-scanning by translatory movement of at least a part of the main-scanning components the main-scanning components remaining positionally invariant with respect to one another in the sub-scanning direction
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は複写機に係わり、特にインクドナーシートを用
いて記録を行う複写機に関する。
「従来の技術」 従来の複写機には、ジアゾ写真法あるいはゼログラフィ
の原理を利用して複写を行うようにしたものがある。
ジアゾ写真法を利用して複写を行う複写機では、感光紙
を使用し、これに原稿を重ね合わせて露光し、記録面を
得ている。しかしながらこのような複写機では、1回の
作業で1枚の原稿から1枚のコピーしか得ることができ
ないので、1枚の原稿から多数枚のコピーを得る場合に
は作業が極めて面倒であるという欠点がある。また原稿
が透明か半透明でなければ複写を行うことができないの
で、原稿の種類に制約を受けるという欠点がある。
一方、ゼログラフィの原理を利用して複写を行う複写機
では、静電記録用のドラムあるいはシート部材を使用し
、これに形成された静電潜像をトナーで現像し、これに
より得られたトナー像を記録用紙に転写し、熱定着を行
って記録面を得ている。こpような複写機は、1枚の原
稿を繰り返し露光することにより1回の作業で多数枚の
コピーを得ることができ、また原稿の種類に制約を受け
ないという利点を有する。しかしながらこのような複写
機では、トナー像を記録用紙に定着させるために大容量
の電力を必要とするという欠点がある。また定着装置か
ら放出される熱量が膨大であるために、この熱から他の
回路パ部品蕃保護するための熱遮断機構や排気機構を必
要どし、装置全体が大型化しまた高価となるという欠点
がある。更に静電気を利用した複写方式であるので、例
えば湿度が高くて記録用紙が吸湿している場合には転写
不良が生じることがあり、耐環境性に問題があるという
欠点がある。         ′「発明が解決しよう
とする問題点」 本発明はこのような事情に鑑み、1回の作業で1枚の原
稿から多数枚のコピーを得ることができるのみならず、
消費電力を低減でき、更に小型かつ安価で耐環境性の優
れた装置として構成することのできる複写機を提供する
ことをその目的とする。
「問題点を解決するための手段」 本発明では、原稿を載置するプラテンガラスと、このプ
ラテンガラスと相対的に往復運動を行いこれにjリプラ
テンガラス上の原稿を所定のラインずつ読み取って画信
号を作成す゛るスキャナユヱッ・トと、このスキャナユ
ニットから得られた画信号に応じて熱パルスを選択的に
発生させるす、−マルヘッドと、加熱によちて流動化あ
るいは昇華する□熱転写性のインクを塗布したインクド
ナーシートをサーマルへツーに供給するインクドナーシ
ート供給手段と、記録用紙をサーマルヘッドの近傍に供
給する記録用紙供給手段と、供給された記録用紙をイン
クドナーシートを介してサーマルヘッドの発熱部分に密
着させる記録用紙密着手段と、記録終了後に′インクド
ナーシートから剥離された記録用紙を機外に排出する記
録用紙排出手段とを複写機に具備させる。
そして、熱転写記録方式の採用により熱定着を不要とす
ると共に、記録部分の小型化を実現し、前記した目的を
達成することができる。
「実施例J 以下実施例につき本発明の詳細な説明する。
「第1の実施例」 (複写 の概略構成) 第1図は本発明の第1の実施例における複写機の概略構
成を表わしたものである。
この複写機の本体1の上部には、原稿を載置するための
プラテンガラス2が設けられている。プラテンガラス2
の上方には、原稿をプラテンガラス2に押え付けるため
のプラテンカバー3が開閉自在に設けられている。プラ
テンガラス2の下方にはスキャナユニット4がガイドレ
ール5に案内されて矢印ASB方向に移動自在に設けら
れている。スキャナユニット4の所定の箇所はベルト6
に連結されている。複写機本体1内の所定の箇所に設け
られたスキャナモータ7が駆動すると、ベルト8.6等
を介してスキャナユニット4が矢印AまたはB方向に移
動されるようになっている。
スキャナユニット4は、プラテンガラス2の幅よりもわ
ずかに長い2本の螢光ランプ9を備えている。螢光ラン
プ9の下方には、原稿から反射された光線を順次伝達さ
せてい(複数枚例えば2枚の反射ミラー10.11が配
置されている。原稿からの反射光は、これら反射ミラー
10.11を経て光路長をある長さに設定された後、光
学レンズ12に入射されるよ・うになっている。光学レ
ンズ12による光像はイメージセンサ13によって光電
変換され、アナログレベルの画信号が作成される。複数
枚の反射ミラー10.11を用いるのは、前記光路長の
長さに左右されることなく、スキャナユニット4をコン
パクト化するためである。
複写機本体1の所定の箇所には用紙カセット21が着脱
自在に装填されている。用紙カセット21に収納されて
いる記録用紙22の最上層はフィードローラ23に圧接
されている。フィードローラ23の前方には一対のレジ
ストローラ24が設けられている。レジストローラ24
の前方には、発光素子と受光素子からなるレジストセン
サ25が設けられている。複写機本体1内の所定の箇所
に設けられた用紙モータ26が駆動すると、ベルト27
.28および電磁クラッチ29等を介してフィードロー
ラ2′3が所定の方向に回転され、また更にベルト30
および電磁クラッチ31等を介してレジストローラ24
が所定の方向に回転されるようになっている。
複写機本体1内の所定の箇所には記録部41が設けられ
ている。記録部41には、長尺のインクドナーシート4
2を供給ロール43に巻回し゛てなるものが備えられて
いる。インクドナーシート42は、コンデンサ紙等の基
紙の片面に、加熱によって流動化あるいは昇華する熱転
写性の黒色インクを塗布したものである。
供給ロール43がら繰り出されたインクドナーシート4
2は、しわ取り用の自動平衡ローラ44とガイドローラ
45を経た後、サーマルヘッド46とこれに転接された
バックローラ47の間に供給され、記録動作が行われる
ようになっている。
インクドナーシート42はこの後バックローラ47とこ
れに転接されたドライブローラ48の間を通過し、ガイ
ドローラ49を経て巻取ロール50に巻き取られる。複
写機本体1内の所定の箇所に設けられたステップモータ
51が駆動すると、ベルト52およびスリップクラッチ
53等を介して巻取ロール50が所定の方向に回転され
、また更にベルト54等を介してドライブローラ48が
所定の方向に回転されるようになっている。自動平衡ロ
ーラ44については後に説明する。
この複写機をその複写操作と共に更に詳細に説明する。
(操作パネルについて) 第2図はこの複写機の操作パネルを表わしたものである
操作パネル61には多数のボタンやインジケータと2組
のカウンタが配置されている。電源オンボタン62およ
び電源オフボクン63は、電源供給のオン・オフを操作
するボタンである。電源がオンとなっている状態ではパ
ワーインジケータ64が点灯し、他のインジケータの表
示動作と併せて扱者に複写機が可動状態にあることを表
示する。次にテンキー65はコピ一枚数の設定を行うた
めのボタンであり、設定された数値はセットカウンタ6
6に表示される。セットカウンタ66の隣りにはコピー
の完了した枚数を順次表示する出力カウンタ67が設け
られている。これらのカウンタ66.67の表示内容が
一致した段階で記録が完了することになる。なおセット
カウンタ6−6に表示された・ピ一枚数の変更を行う一
合にはストップクリアボタン68を押した後、テンキー
65で再度コピ一枚数の入力を行う。ただしセットカウ
ンタ66にコピ一枚数のセットを行ってから5秒以上経
過した後に再びテンキー65を操作した場合には、スト
ップクリアボタン68を押していなくても新しいコピ一
枚数がセットカウンタ66にセットされるようになって
いる。
ストップクリアボタン68は複写機の動作を停止させる
必要がある場合に使用するボタンでもある。複写機内部
で記録用紙やインクドナーシートが紙詰まりを起こした
場合や他の緊急な異常事態が発生した場合には、複写機
内部に配置されたセンサが゛これを検知し、ストップク
リアボタン68を押すことなくその動作が停止する。こ
の場合ト、ラブルインジケータ69が点滅し、扱者にト
ラブルの発生を知らせる。扱者が適当な処置を採り、そ
の後ストップクリアボタン68を押すまでトラブルイン
ジケータ69の点滅動作が継続し、スタートボタン70
〜72を′押しても複写機は動作を開始しない。
スタートボタン70〜72は複写動作を開始させるため
のボタンであると共に、サーマルヘッドの発熱量を微妙
に変化させることにより記録濃度の選択を行うためのボ
タンでもある。すなわち薄い濃度で複写したい場合には
第1のスタートボタン70を、普通の濃度で複写したい
場合には第2のスタートボタン71を、濃い濃度で複写
したい場合には第3のスタートボタン72を押すことに
なる。
スタートボタン70〜72の左側には、コピー倍率の設
定を行うための倍率設定ボタン73が配置されている。
倍率設定ボタン70〜72を1回押すたびにコピー倍率
は125%、100%、75%と順にサイクリックに切
り換わり、設定されたコピー倍率がインジケータ74〜
76により表示される。
操作パネル61の左端には4種類のモード指定インジケ
ータフ7〜80が配置されている。通常の状態ではコピ
ーインジケータ77が、点灯し、この複写機がコピーモ
ードの状態にあることを表示する。図示しない外部装置
から画信号が供給されてきた場合には、受信インジケー
タ78が点灯し、この複写機が外部装置の記録部として
受信モードの状態にあることを表示する。送信ボタン8
1が押された場合には、送信インジケータ79が点灯し
、この複写機が外部装置の読取部として送信モードの状
態にあることを表示する。送信兼コピーボタン82が押
された場合には、送信兼コピーインジケータ80が点灯
し、房信兼コピーモードの状態にあることを表示する。
この複写機の外部装置との関係については後に説明する
トラブルインジケータ69の上側には、インクドナーシ
ートの取り扱いに関する2つのインジケータ83.84
が配置されている。このうちカラーインジケータ83は
、インクドナーシートのインクの色が黒色以外の色例え
ば赤色である場合に点灯する。またエンドインジケータ
84は、インクドナーシートが残り少なくなった時点で
点灯する。インクドナーシートのインクの色および残量
の検出機構については後に説明する。
(画像の読み取 とその処理) さて複写機の扱者は第1図に示したプラテンガラス2に
原稿を載置した後、操作パネル61の電源オンボタン6
2を押す。これにより複写機に電源が投入され、パワー
インジケータ64が点灯する。
第3図はこの複写機の電気回路を表わしたものである。
この電気回路は複写機本体1内に設けてもよく、また複
写機本体1のコンパクト化を図るために別個の筐体に設
けてもよい。
第2図に示したスタートボタン70〜72のいずれかが
押されると、シーケンス制御部91は複写機が可動状態
にあるか否かを判断する。複写機に異常が存在せず記録
を行うことのできる状態にあるとき、シーケンス制御部
91はイメージセン  、。
す駆動部92にドライブ信号を供給する。またこれと同
時にシーケンス制御部91は、例えばガイトレール5(
第1図)の端部近傍に配置されたスキャナ位置検出スイ
ッチ93から送られてくる位置情報に基づき、スキャナ
ユニット4(第1図)がホームポジションに位置してい
るか否かを判断する。そしてホームポジションに位置し
ていない場合には、モータドライブ回路94にドライブ
信号を供給し、スキャナモータ7を駆動させてスキャナ
ユニット4をホームポジションにセットさせる。シーケ
ンス制御部91はこのセツティングに要する時間を計測
する時計機構を内蔵してふり、スキャナユニット4が所
定の時間内にホームポジションにセットされない場合、
これを複写機の異常と判断する。そしてモータドライブ
回路94へのドライブ信号の供給を停止すると共に、ト
ラブルインジケータ69を点灯させる。
これに対してスキャナユニット4が所定の時間内にホー
ムポジションにセットされると、スキャナ位置検出スイ
ッチ93がこれを確認する。シーケンス制御部91はこ
の後所定のタイミングで点灯制御部95にドライブ信号
を供給し、螢光ランプ9を点灯させる。またモータドラ
イブ回路94にドライブ信号を供給して、スキャナモー
タ7を正転あるいは逆転させ、スキャナユニット4の往
復運動を行わせる。
セツティング66(第2図)が1枚にセットされている
とき、すなわち1枚だけ複写を行う場合、シーケンス制
御部91は往路で原稿の画情報の読み取りを行う。そし
て原稿のサイズに相当する副走査が行われた時点で、ス
キャナモータ7の回転方向を反転させると共に、モータ
ドライブ回路94から出力される駆動パルスの周期を短
かくさせ、スキャナユニット4がホームポジションに素
早く復帰するようにスキャナモータ7の制御を行う。
この複写機では2枚以上の複写を行う場合、往路のみで
なく復路においても画情報の読み取りが行われる。この
ときスキャナユニット4は往路と復路を等しい速度で移
動する。スキャナユニット4の副走査方向の移動距離は
、原稿のサイズを基にするかまたは用紙サイズ検出スイ
ッチ96から得られる記録用紙のサイズ情報および操作
パネル61の倍率選定ボタン73(第2図)により選定
された複写倍率を基にして1シ一ケン反制御部91が決
定する。
このようにしてスキャナユニット4が往路または復路の
移動を行うと、1ラインの長さを分割して読み取る2個
のイメージセンサ1.3A、13Bが1ラインごとに光
像を電気信号に変換する。
この複写機に用いられているイメージセンサ13A、1
3Bは、共に2048個の光電変換素子を12分の1m
’mのflllj隔で1列に配置した構造をもつCCD
 (Charge  Coupled  Device
  )ラインセンサあるいはフォトダイオードアレイ等
からなっている。複数側衣ばこの例のように2つのイメ
ージセンサ13A、13Bを用いて画像の読み取りを行
うことは、原稿とこれらのセンサとの間の光路長を短縮
化し、スキャナユニット4のコンパクト化に寄与する。
これらイメージセンサ13、A、13Bには、イメージ
センサ駆動部92から画信号クロックが供給されるよう
になっており、これに同期して1画素分ずつのアナログ
レ々−ルの画信号が出力される。画信号は、順次切り換
わる2つのスイッチ素子97を介して画信号処理回路9
8に供給される。
画信号処理回路98は、シェーディングの補正等の処・
理を行い、画信号に含まれる雑音を除去する。またこの
画信号処理回路98には、次に読むべきラインが全部臼
である場合そのラインの読み取りをスキップさせるホワ
イトラインスキップ機能が備えられている。このためイ
メージセンサ゛13A、13Bには少なくとも2つのラ
インを同時に読み取る受像素子が設けられている。更に
この画信号処理回路98には、線密度の変換を行う機能
および中間調画信号の作成を行う機能が備えられている
線密度の変換) 線密度の変換とは両イメージセンサ13A113Bで読
み取った12ドツ)7mmの線密度を持つ画信号を、倍
率設定ボタン73(第2図)により設定された倍率に応
じて変換することをいう。
例えば倍率が100%(等倍)のときには12ドツト/
mmを8ドツト/rrimに、倍率が75%(3/4に
縮小)のときには12ド与)/mrr+を6ドツト/m
mに、倍率が125%(5/4に拡大)のときには12
ドツト/mmを10ドツト/mmに変換する。
(中間調画信号の作成) この画信号処理回路98では、線密度変換後の画信号を
ディジクル記録用の3値の画信号に変換すると共に、こ
の3値の画信号で15段階の階調を表わすことができる
ようにNXNドツトのマトリックスに再構成された画信
号を作成するようになっている。ここで3値の画信号と
は、いわゆる白、灰、黒の各記録濃度に対応する。熱転
写記録方式を採用し2値の記録しか行えない本実施例の
複写機では、サーマルヘッドからインクドナーシートへ
印加する熱パルスのエネルギを変化させることにより出
力ドツトの濃度あるいは大きさく面積占有率)を゛簀段
階に変え、黒の濃度を擬似的に2段階に表現するように
している。
第4図は前記した数値Nを2とした場合における2X2
ドツトのマトリックスを用いて、それぞれの出力ドツト
に3段′階の階調レベル″0″′〜“2”を持たせた1
5段階の階調を表わしたものである。ここで出力ドツト
の階調レベル“1″′とは同図において図形・で示すよ
うに出力ドツトに対応する単位マトリックス内での比較
的低い濃度あるいは比較的小さなドツトの大きさく面積
占有率)で印字が行われる状態をいい、階調レベル“2
”とは同図において図形■で示すように比較的高い濃度
あるいは比較的大きなドツトの大きさく面積占有率)で
印字が行われる状態をいう。また階調レベル“0”とは
同図において図形口で示すように前記単位マトリックス
で何らの印字も行わない白色(地色)の印字状態をいう
。このような282ドツトのマトリックス内は記録面上
に隙間なく配列され、黒色における15段階の階調表現
が実現される。本実施例の複写機では、3値デイザ法と
呼ばれる手法を用いて2×2ドツトマトリツクス構成の
中間調画信号を作成する。
第5図は3値デイザ法における2X2ドツトマトリツク
スの4つの画素X1.J−XIやl+J+I の配置関
係を表わしたものである。ごの図゛では読み取りおよび
記録の主走査方向を11また副走査方向をjとしテイル
。これら4画素X 11 J −X + + + l 
J + 1は各々異なった複数のスレッショルドレベル
で量子化される。例えば画素X12.については、画信
号を15段階の階調ji、%i!I5で表わした′とす
ると次のようになる。
(i)階調レベル“2” X l +j−j!l 〜I14 、j!6〜I18 
、l1ID)11.113 (ii )階調レベル“1” L 、t=Ils 、β8、β1□、j!+4(iii
 )階調レベル“0” Xl + j 2j! β5 全画素についてこれを表わすと第6図のようになる。こ
の図で横軸は階調Ill””L5を表わしており、11
が最も明度が低くβ15が最も明度が高くなっている。
また縦軸は第4図に示した2×2ドツトのマトリックス
で表わされた濃度■〜■である。例えば画信号が最も明
度の低い階調11のときニハ、各面素X 1’l J 
”’ X + + + l J + 1 がすべて階調
レベル“2”となり、濃度■が実現されることになる。
第7図は中間調画信号作成回路の概略を表わしたもので
ある。中間調画信号作成回路101はコンパレータと論
理回路で構成された3値化器102〜105を備えてい
る。第1の3値化器102は8個のディジタルコンパレ
ータを有しており、画素X1 、Jに対応する画信号1
06について8種類のスレッショルドレベルを設定する
。そしてこれらの比較結果の論理をとることで、階調レ
ベル“0”〜″2″を表わした中間調画信号107を出
力する。また第2の3値化器103は4種類のディジタ
ルコンパレータを有しており、画素X r I J +
 ’ について4種類のスレッショルドレベルを設定す
る。そして同様に3値化された中間調画信号107を出
力する。第3の3値化器104は5種類のディジタルコ
ンパレータを、また第4の3値化器105は9種類のデ
ィジタルコンパレータをそれぞれ有しており、画素Xl
+l+jと画素Xl+ITJ+I について中間調画信
号107を出力する。スイッチ回路108はこれらの3
値化器102〜105に画信号106を択一的に供給す
るための回路であり、第1ラインでは1画素ごとに第1
および第2の3値化器102.103を選択し、第1+
1ラインでは同じく1画素ごとに第3および第4の3値
化器104.105を選択する。中間調画信号107は
それぞれ3値化した画信号であるが、2×2ドツトのマ
トリックスとして記録されるとき、マトリックス単位で
15段階の濃度のいずれかを選択的に表わすことになる
このようにして画信号処理回路98で作成された中I′
1lff調画信号107は画信号可成処理回路111に
供給される。
」1口」47 p:じしL1五上 さてこの複写機にはインターフェース制御部112が設
けられている。中間調画信号107は、インターフェー
ス制御部112を介して外部装置(図示せず)に直列信
号として伝、送することが可能である。すなわちこのイ
ンターフェース制御部112に外部送信端子(図示せず
)を配置しておき、モデム(図示せず)を経て電話回路
、社内通信回線あるいは無線通信回線と接続することが
できる。またこの逆にこの複写機を外部装置の記録部と
して使用することもできる。すなわち直列3値化画信号
を受は取る受信端子を設けておき、受信された信号をモ
デムおよびインターフェース制御部112を経て画信号
可成処理回路111へ供給し、後に説明する信号処理を
行った後、サーマルヘッド46で記録を行わせることが
できる。
ところで中間調画信号10?を外部装置で処理する場合
には、回線との同期や割り込み処理等との関係で、外部
装置側の記録が必ずしも等速に行われない場合がある。
このような場合にも、第1図に示したスキャナユニット
4ではイメージセンサ13による読み取り動作が連続し
て行われる。
そこでこの複写機ではインターフェース制御部112内
にラインバッファを配置して画信号を一時的に蓄積する
一方で、蓄積量に応じてスキャナユニット4の副走査を
制御するようにしている。
ところがこのような副走査速度の可変制御は、スキャナ
ユニット4に機械的な振動を発生させる原因となり、読
み取り位置に誤差を生じさせるおそれがある。そこでこ
の複写機ではこの機械的な振動の発生を防止するために
、スキャナユニー/’)4をある時間をかけて等加神度
駆動するようになっている。こめためには読を速度と伝
送速度の差によって生じる未伝送分の画信号の量を検知
し、ステップモータ7の適正な駆動制御を行わなければ
ならない。
第8図はこのような制御を行う部分としてインターフェ
ース制御部112およびシーケンス制御部′91の要部
を表わしたものである。インターフェース制御部112
にはバッファメモリとして複数のラインメモ!7113
.〜113Nが配置されている。デマルチプレクサ11
4はカウンタ115から出力される計数値に応じてライ
ンメモリ113.〜113Nの1つを選択し、スキャナ
ユニット4(第1図)から送り出される書き込みパルス
116に同期して1ライン分の中間調画信号107′の
書き込みを行わせることになる。
一方、スキャナユニット4から出力されるライン同期信
号117はシーケンス制御部91内のモータパルス発生
回路118に供給される。モータパルス発生回路118
は、インターフェース制御部1m2内の蓄積量検出回路
119から各ラインメモ’J’l13.〜113Nの蓄
積量を表わした蓄積量信号120の供給を受ける。そし
て中間調画信号107の蓄積量(蓄積量ライン数)に応
じてライン同期信号117を分周し、モータ駆動パルス
121と書き込み要求パルス122を出力する。
このうちモータ駆動パルス121はモータドライブ回路
94に供給される。スキャナモータ7はモータ駆動パル
ス121が1つ発生するたびに1ラインずクスキャナユ
ニット4を副走査させることになる。
書き込み要求パルス122はデマルチプレクサ114に
よる中間調画信号107の書き込みを要求する信号であ
り、カウンタ115に供給される。
カウンタ115はこれにより1だけカウントアツプされ
、その計数値は蓄積量検出回路′119とデマルチプレ
Z/? 114に供給されることになる。
すなわちデマルチプレクサ114はカウンタ115の計
数値に応じてラインメモリ1131〜113Nを単純に
順次選択し、1ラインずつ副走査が行われるたびに書き
込みパルス116に同期して中間調画信号107の書き
込みを行わせることになる。
シーケンス制御部91内には画信号読み出しのためのカ
ウンタ123とマルチプレクサ124が設けられている
。カウンタ123には、読み出しを1ラインずつ要求す
る読み出し要求信号125が外部装置等から供給される
ようになっている。
読み出し要求信号125が供給されるたびに、カウンタ
123は計数を行い、その計数値をマルチプ、レクサ1
24右よび蓄積量検出回路119に供給する。マルチプ
レクサ124には各ラインメモリ1131〜113Nか
らそれぞれ1ラインずつの中間調画信号107が並列し
て供給されるようになっており、計数値によって選択し
た1つのラインメモリの画信号を出力信号126として
出力することになる。ラインメモリ1131〜113゜
についての選択順序は、デマルチプレクサ114とマル
チプレクサ124で一致していることはもちろんである
一方、蓄積量検出回路119は2種類のカウンタ115
.123の計数値の差を求め、これにより蓄積量を検出
する。この蓄積量をSとすると、これに応じてスキャナ
ユニット4の副走査についての定常速度がMlt階(M
≧2)に設定される。
このためにそれぞれ(M−1)通りの加速状態と減速状
態が設けられており、これらのうちの1つが選択されて
加減速が行われる。蓄積量Sに対応するM段階の定常速
度を■1〜■0 とし、正の加速度をα1〜αM−1、
また負の加速度をβ1〜βIf−1とすると、これらは
次表に示すような関係となる。
(以下余白) 第  1  表 例えばラインメモ!j 113.〜113.の全体とし
ての蓄積量が81  ≦S<32 であれば、定常速度
は■2 となる。また定常′速度■1からこれよりも速
い定常速度■2 への速度切り換えを行うときには、正
の加速度α1 に従って加速状態が制御される。反対に
例えば定常速度■3からこれよりも遅い定常速度■2へ
速度切り換えを行うときには、負の加速度β2が選択さ
れ減速状態が制御される。
第9図は本実施例のスキャナユニット4.と外部装置の
記録部とのタイミング関係を表わしたものである。スキ
ャナユニット4ではイメージセンサ−第4図 7が所定の周期τで画像の読み取りを行っている(同図
a)。これに対してシーケンス制御部91から出力され
るモータ駆動パルス121(同図b)は中間調画信号の
蓄積量に応じてその発生が制御され、結果的に中間調画
信号のサンプリングが制御されることになる。同図Cは
外部装置の記録部での1う4ンごとの記録間隔を表わし
たものである。この図に示す記録部では、1ライン中に
占める出力ドツトの比率に応じて2段階の記録速度を設
定するようになっている。出力ドツトが少ない場合には
1ラインをtA時間(例えば2.5m5)で印字し、出
力ドツトが多い場合にはサーマルヘッドの分割駆動を行
って1ラインをtお時間(例えば5: QmS)で印字
する。同図Cに示すようにラインごとの記録速度が小刻
みに変化しても同図すに示すようにモータ駆動パルス1
66の発生間隔は極めてゆるやかに制御される。
第10図はこのような速度制御の実際を図解したもので
ある。同図aに示すように副走査速度が定常速度■1 
から他の定常速度■2 に変化するものとすると、この
間に時間Δtの加速状態α1が存在する。従ってスキャ
ナユニット4は、同図すに示すように連続的に変位し、
読み取り誤差が発生しない。
(信号可成処理回路の信号処理) 画信号可成処理回路111では、中間調画信号107を
内蔵のメモリに1ラインずつシリアルに書き込み、スキ
ャナユニット4(第1図)の走査方向に対応してこれを
順方向あるいは逆方向から読み出す。すなわちスキャナ
ユニット4は前記したように1枚の原稿から複数枚のコ
ピーを採取するときには、往動時のみでなく復動時にも
画信号の読み取りを行う。このため往動時の読取順序を
正順とすると復動時には逆順となるので、画信号の並び
換えを行わないと復動時の記録画像が鏡像となってしま
う。従ってメモリからの読み出しは、往動時が順方向で
あれば復動時には逆方向に桁われる。原稿から1枚だけ
コピーを採取する場合や外部受信端子から画信号を受慣
する場合にはこのような両信号の並び換えは不要である
メモリから読み出された中間調画信号は、サーマルヘッ
ド46に供給するために直並列変換される。これにより
1ライン分あるいは分割して駆動する単位発熱体に対応
した1ブロック分の並列画信号が順次作成される。これ
らの並列画信号は次に記録幅制御回路部分に通され、こ
こでサーマルヘッド46の記録領域とインクドナーシー
ト42が接触する領域以外の領域に対応部分の中間調画
信号がカットされる。このためにシーケンス制御部91
は用紙サイズ検出スイッチ96から供給されるサイズ情
報を画信号可成処理回路111へ送り出している。記録
用紙のサイズに′応じて記録幅を制限したのは、インク
ドナーシート42の不要な領域が加熱されることによる
バックローラ47(第1図)の汚れを防止するためであ
る。
記録幅制御回路部分を経た中間調画信号は次に記録濃度
選択回路部分に供給される。記録濃度選択回路部分では
、操作パネル61により指示された黒色の記録濃度に対
応させて、各ドツトの印字のための印加パルスの電圧(
あるいはパルス幅)を3段階に制御する。以上の処理が
行われた中間調画信号は、蓄熱補正回路部分に供給され
る。
(蓄熱補正) さて本実施例の複写機のようにインクドナーシート等を
用いて熱的な記録を行う装置では、単位発熱体くあるい
は発熱要素)が−列に配置されたサーマルヘッドを記録
ヘッドとして用いることが多い。サーマルヘッドは印字
の際に熱エネルギを発生するので、このエネルギに起因
する画質劣化の問題がある。画質劣化の主要な原因は、
サーマルヘッドの蓄熱である。サーマルヘッドは個々の
単位発熱体についての過去の通電パターンによってそれ
ぞれ蓄熱の状態が相違することになる。また個々の単位
発熱体(さその周囲に配置された他の単位発熱体との間
の熱伝導によってもその温度が変動する。従って階調レ
ベル“2”や“1”をそれぞれ所定の記録濃度で印字す
るためには、各単位発熱体に供給する印加パルスのパル
ス幅や波高値を微調整しなければならない。
本実施例の複写機では駕11図に原理的に示すように中
間調画信号107から現在印字しようとする出力ドツト
の属する出力ドツト集合体の印字すべき階調を判別す′
る階調判別手段131と、この階m!pJ別手段131
によって判別された階調132に応じて現在印字しよう
とする出力ドツトに対応するサーマルヘッド46の単位
発熱体に印加すべきエネルギ133を演算する印加エネ
ルギ演算手段134とをサーマルヘッド駆動装置に具備
させている。ここで出力ドツト集合体とは、階調表現の
最小単位としての複数の出力ドツトの組、例えば前述し
た2×2ドツトマトリツクスのことをいう。
印加エネルギ演算手段134は階調判別手段131と複
合されたものであってもよい。すなわち第12図に原理
的に示すように、現在印字しようとする出力ドツトに対
応する中間調画信号107−1と出力ドツトの周辺に位
置づけられる中間調画信号107−2の双方を記憶する
記憶手段135と、これらの中間調画信号107−1゜
107−2を基にして現在印字しようとする出力ドツト
の属する出力ドツト集合体の印字すべき階調に応じた当
該出力ドツトに対応するサーマルヘッドの単位発熱体に
印加すべきエネルギを演算する演算手段136とで印加
エネルギ演算手段137を構成してもよい。このとき印
加エネルギ演算手段137を構成する演算手段136は
、ROM (リード・オンリ・メモリ)を使用すること
ができる。
また印加エネルギ演算手段134あるいは137には、
その他の情報も入力して階調をさらに精度よく印字させ
ることもできる。すなわち第13図に原理的に示すよう
に、サーマルヘッドの駆動に際する熱的な悪影響を除去
するための情報を得る手段として(1)サーマルヘッド
の個々の単位発熱体の蓄熱状態を演算する蓄熱状態演算
手段14L  (2)サーマルヘッドの基板の平均温度
あるいは基板の温度分布を判別するサーマルヘッド基板
温度判別手段142、(3)サーマルヘッドの個々の単
位発熱体の抵抗値を検出する抵抗値検出手段143、(
4)現在印字しようとする出力ドツトの周辺の画データ
を印加エネルギの調整のために判別する周辺情報判別手
段144、(5)現在印字しよう左する出力ドツトに対
する未来の画データを印加エネルギの調整のために判別
する未来情報判別手段145等のいずれがあるいは全部
がサーマルヘッド駆動装置に備えられる場合には、これ
ら1または複数の手段がら出力される印加エネルギ調整
のための情報146を階調レベルに関する情報147と
共に入力して1.出力ドツトに対応するサーマルヘッド
の単位発熱体に印加すべきエネルギを演算する印加エネ
ルギ演算手段148とをサーマルヘッド駆動装置に具備
させることが有効である。
なお印加エネルギ演算手段134あるいは137は、サ
ーマルヘッドの個々の単位発熱体に印加するエネルギを
これらの単位発熱体に印加する印加パルスの時間幅に関
する情報として演算する手段で構成することができる。
ここで印加パルスの時間幅に関する情報とは、印加パル
スそのものの時間幅を示した情報のみでなく、この時間
幅を量子化した情報を含むものである。例えば、印加パ
ルスを単位となる時間幅の単位パルスの個数で制御する
サーマルヘッド駆動装置にあっては、この単位パルスの
数を表わした情報を時間幅に関する情報として演算して
もよい。
このようにこの複写機のサーマルヘッド駆動装置では階
調レベル判別手段で階調レベルを判別しとれを基にして
サーマルヘッドの単位発熱体に印カロすべきエネルギを
演算するので、階調レベルごとに印加エネルギを適宜増
減しておくことにより、所望の印字特性で中間調の印字
を行わせることができる。もちろん、装置によっては印
字特性を使用者の選択あるいは原稿の特性に応じて切り
換えるようにすることも可能である。この場合には印加
エネルギ演算手段を複数設けるか、演算の態様を変化さ
せればよい。
次にサーマルヘッド駆動装置の概略について説明する。
(サーマルヘッド駆動装置の概要) 第14図はサーマルヘッド駆動装置の概略を表わしたも
のである。この装置の周辺パターン抽出回路151は画
信号152を入力し、必要な情報を蓄熱演算回路153
、パルス幅演算回路154および階調判別回路155に
供給するようになっている。蓄熱演算回路153は周辺
パターン抽出回路151かう現在および過去の画データ
156の供給を受け、印字エネルギを演算しようとして
いるドツト(着目データ)に対する蓄熱の寄与を演算す
る。蓄熱演算回路153によって求められた蓄熱レベル
データXI はパルス幅演算回路44に供給される。階
調判別回路155は周辺パターン抽出回路151から現
在および未来の画データ157の供給を受け、2X2の
ドツトマトリックスにおける15段階の階調のうちから
着目データの属する出力ドツトを判別する。これら15
段階の階調は第4図に示す通りであり、以後これらを階
調パターン■〜[相]と呼ぶことにする。
階調判別回路155で判別された階調パターンを表わし
た階調パターンデータG、は、着目データDI  と共
にパルス幅演算回路154に供給される。パルス幅演算
回路154では以上のデータX、Dr SG−を基にし
て着目データD、の印字の際の印加パルス幅TIAを求
5める。印加パルス幅TIAは、サーマルヘッドの個々
の単位発熱体の抵抗値を表わした抵抗値データR1およ
び基板温度を表わした基板温度データB1 と共にパル
ス幅修正回路159に供給される。パルス幅修正回路1
59では抵抗値データR8および基板温度データBlを
基にして印加パルス幅TIAを修正する。このようにし
て単位発熱体ごとに修正された印加パルス幅TIBは転
送データ変換部160で単位となる印字動作ごとの転送
データに変換され、サーマルヘッドドライバ161を通
じてサーマルヘッドに印加されることになる。この際一
度に印字を行うドツトの数が多いとサーマルヘッドに大
電流が流れ、比較的大きな電圧降下が発生してしまう。
そこで黒比率演算回路16’2は一度に印字を行う印字
ドツトの割合を演算し、その割合に応じて印加パルスを
増加させて印加エネルギの減少を防止する。
補正印加パルス幅演算回路163はこのための補正印加
パルスの時間幅を演算する回路である。
以上サーマルヘッド駆動装置の概略を説明したが、次に
その各回路部分を順を追って詳細に説明する。
(周辺パターンの抽出) 第15図は周辺パターン抽出回路およびその周辺を具体
的に表わしたものである。画信号171は2×2のドツ
トマトリ゛ツクスで階調を表現した画データを1ライン
(ラスタ)ずつ読み出した形式の信号列である。画信号
171は出力ドツトごとにその階調レベルを表わした2
ビット単位の信号列としてこのサーマルヘッド駆動装置
に供給されてくる。
このような形式の画信号171はラッチ回路172で2
ビツトずつ同時にラッチされた後、ラインメモリ群17
3内の1ライン用メモリ173jに書き込まれる。1ラ
イン用メモリ1731 は現在記録を行あうとしている
ラインの画信号を1ライン分蓄えておくメモリである。
図示しない画信号クロックに同期してlライン用メモリ
173iから押し出された2ビツトずつの画信号は、ラ
ッチ回路174でラッチされラインメモリ群内のi−1
ライン用メモリ173.、−、  に書き込まれ、また
これと並行して】ライゾ用シフトレジスタ1751 に
人力される。lライン用シフトレジスタ175I は他
のシフトレジスタ175I+1.175、、〜175.
−、 と□同様に5段のシフトレジスタを2個並列に配
置したものであり、印字ドツトの階調レベルが“l”か
“θ″かを表わしたビット列と同じく出力ドツトの階調
レベルが“2″か“0”かを表わしたビット列を個別に
入力し、シリアル−パラレル変換を行う素子である。
1−1ライン用メモリ173I−、は1ライン分だけ過
去の画信号を蓄えておくメモ″りであり、1ラインだけ
画信号171を遅延させる働きを行う。
i−1ライン用メモリ1731.−I から押し出され
た2ビツトずつの画信号(さラッチ回路174でラッチ
され、ラインメモリ群内のi−2ライン用メモリ173
+−a と前記したi−1ライン用シフトレジスタ17
5.、  に入力される。以下同様にしてラインメモリ
群173で1ラインずつ遅延された画信号が作成され、
1−2う會ン用シフトレジスタ175.−  および゛
i−3ミー3ライントレジスタI T Fit−a に
入力されることになる。
一方、先のラッチ回路172でラッチされた画信号はi
+lライン用シフトレジスタ1751+1にも入力され
る。]ライン用シフトレジスタ  。
1751 に現在記録するラインの画信号が蓄えられる
ので、i+lライン用シフトレジスタ175、、、  
には1ラインだけ未来の画信号が蓄えられることになる
。i+1ライン用シフトレジスタ175.、、 の第2
段目のフリップフロップ回路から出力される2ビツトず
つの参照データは、階調判別回路155を構成するRO
Mの入力端子A6およびA7に1ビツトずつパラレルに
入力される。またこのシフトレジスタの第3段目のフリ
ップフロップ回路から出力される2ビツトずつの参照デ
ータは、階調判別回路155の入力端子A4およびA5
に入力される。またlライン用シフトレジスタ175I
 の2段目および3段目のフリップフロップ回路から一
度に出力される合計4ピツトのデータは、階調判別回路
155の入力端子A2、A3およびAOlAlへそれぞ
れ1ビツトずつ入力されることになる。このうち3段目
のフリップフロップ回路から出力される2ビツトのデー
タは着目データp+ であり、後段のパルス幅演算回路
154(第4図)1;も供給されることになる。
一方、1ライン用シフトレジスタ1751 の1段、2
段、4段および5段のフリップフロップ回路から出力さ
れる参照データは蓄熱演算回路153を構成するROM
の入力端子Δ0〜A7に入力され、l−1ライン用シフ
トレジスタ175+−1の各段の参照データは入力端子
A8〜A17に人力される。また1−2およびi−3ラ
イン用シフトレジスタ175+−2,175t−3のそ
れぞれ3段目のフリップフロップ回路から出力される2
ビツトずつの参照データは、5蓄熱演算回路1530入
力端子A18、A19およびA’20゜A21に入力さ
れることになる。
第16図は以上説明した周辺パターン抽出回路を構成す
る5つのシフトレジスフ1フ5目1〜175+−3から
出力される参照データについて、記録面上での配置関係
を表わしたものである。第15図に示す各数字(1)〜
(13)は第6図に示す各出力ドツトの番号1〜13と
対応する。第16図でX印で表わした出力ドツトは、着
目データDI に対応するドツトである。
(蓄熱状態の演 さて蓄熱演算回路153ではその人力端子AO〜A21
に供給される22ビツトの参照データを基にして着目デ
ータの印字が行われる単位発熱体の蓄熱状−を演算する
。第17図は蓄熱演算回路153を構成するROMの内
容を表わしたものである。すなわちこのROMでは各参
照データに重みを付けて加算し、この加算値によって蓄
熱レベルXI を判別する。第18図および第19図は
第16図に対応するもので、このときの参照ビットの重
みを表わしている。このうち第18図は階調レベル“2
″の出力ドツトが印字される場合の重み付けであり、第
19図は階調レベル“1”の出力ドツトが印字される場
合の重み付けである。階調レベル“2”の出力ドツトの
方が重゛みが大きくなっているのは、出力ドツトを印字
する際の印加エネルギがより大きいので、着目データD
I の印字に及ぼす蓄熱効果がより大きいからであや。
蓄熱の影響が最も大きい状態は、着目データを取り囲む
11の参照データの出力ドツトが共に階調レベル“2″
となるときであり、このときの加算値は455となる。
蓄熱レベルデータxI  はこのとき最大の“10”(
10進数)である。これに対して例えば夏ラインにおけ
る着目データの両隣りの参照データのみが印字状態にあ
り、しかもそれらの出力ドツトの階調レベルが” 1 
”のときは、加算値が112となり、蓄熱レベルXI 
が“2”となる。蓄熱演算回路153を構成するROM
には、各参照データをアドレス情報とした場合の加算値
に対する蓄熱レベルデータXi が書き込まれており、
読み出された蓄熱レベルデータxI は4ビツトのデー
タとしてパルス幅演算回路155のア、ドレ、ス入、力
の一部となる。
」」uI阪梗星ニ 一方、階調判別回路°155では入力端子A7〜八〇に
供給される合計8ビツトの参照データおよび着目データ
を基にして、2×2のドツトマトリックスによる15種
類の階調′パターン■〜■のうちから着目データの属す
る階調パターンを判別する。、このために階調判別回路
155では各ラインの走査開始を示す走査開始信号17
7と前記したビデオクロックリ8の供給を受けるように
なっており、2ラインに一度ずつ主走査方向に2画素分
ずつ判別対象を区切り、いわゆるパターンマツチング法
で階調パターンの判別を行う。
第20図はこの階調パターン判別の原理を説明するため
のもの、である。階調判別回路では図示のように2m+
1ラインおよび2m+2ライン(m=0.1.2、・・
・・・・)における2n+1番目および2n+2番目(
n−0,1,2、・・・・・・)の4つのドツトを取り
出し、これらを構成する2X2のドツトマトリックスの
階調パターンを判別する。
このときX印で示した着目データに対応するドツトは2
m+1ラインにおける2n+1番目の出力ドツトとして
印字されることになる。゛これら4つのドツトは階調判
別回路155内のROMで階調パターンを構成する各出
力ドツトの階調レベルと比較され、着目データの属する
階調パターンが判別される。例えば第21図に示すよう
なドツトマトリックスが取り出されれば、第4図に示し
た階調パターン■〜■のうち階調パターン0に該当する
ことがわかる。このようにして判別された判別結果は階
調判別回路155内の図示しないメモリに蓄えられ、該
当するドツトマトリックスの着目データDI が読み出
されるタイミングで階調パターンデータG、とじて出力
される。すなわち階調パターンが識別された時点と次の
ビデオクロックが供給される時点で同一の階調パターン
データG。
が出力され、次のラインのこれらと同一の主走査位置で
も同一の階調パターンデータG、が出力されることにな
る。このように2×2のドツトマトリックス単位で階調
パターンデータG、が出力される。階調パターンデータ
G、は蓄熱レベルデータX1 および着目データDI 
 と共にパルス幅演算回路154のアドレス人力となる
(印加パルス幅の゛ ) パルス幅演算回路154ではこれらのアドレス情報を基
にして暫定的な印加パルス幅TIAを決定する。ここで
暫定的と述べたのは、次のパルス幅修正回路159でパ
ルス幅の修正を行うからである。
第22図および第23図はこのパルス幅演算回路154
を構成するROMの内容を表わしたものである。このう
ち第22図は着目データDIが階調レベル“2”の出力
ドツトの印字を指示している場合のものであり、第23
図は階調レベル“1″の出力ドツトの印字を指示してい
る場合のものである。図中に示した丸で囲んだ数字は階
調パターンの種類を表わしたものである。例えば着目デ
ータの出力ドツトが階調レベル“2″であり、これが階
調パターン0のドツトマトリックスに属し、かつ蓄熱レ
ベルデータX1 が8であったとすれば、印加パルス幅
TIAは0.6insecとなる。同様の状況で着目デ
ータの出力ドツトが階、調レベル“1”であったとすれ
ば、印加パルス幅TIAは0.48m5ecとなる。な
お第22図では階調パターンの、■、■、■および0に
ついての印加パルス幅TiAが示されていないが、これ
はこれらの階調パターンで階調レベル“2”・の出力ド
ツトを使用しないからである。第23図で階調パターン
■、■、■、■および[相]について印加パルス幅TI
Aが示されていないのも同様の理由からであ−る。
」」四組へ盈2」[λE五去 このようにして決定された印加パルス幅TIAはパルス
幅修正回路159で抵抗値および基板温度に応じた修正
を受けるこぶとなる。ここで抵抗値による修正とは、サ
ーマルヘッドを構成する単位発熱体の抵抗値の相違にか
かわらず発熱のためのエネルギを一定に保たせるための
印加パルス幅の・  修正をいう。単位発熱体は1つの
サーマルヘッドの内でも±25%程度の相違があり、更
にサーマルヘッド間ではそれらの平均抵抗値に200〜
300Ωの相違が存在する。パルス幅修正回路159に
供給される抵抗値データは個々の単位発熱体の抵抗値を
表わした≠−夕である。
第24図は抵抗値データRI の作成回路部分を示した
ものである。この回路部分はA/D変換器を内蔵したサ
ーマルヘッド抵抗値測定回路183を備えている。サー
マルヘッド抵抗値測定回路183は書き込みアドレスカ
ウンタ184がセレクタ185によ4て選択されている
状態でサーマルヘッドの単位発熱体め抵抗値を1つずつ
測定する。
これらの測定結果は8ビツト(最大256段階)の抵抗
値測定結果186としてビット変換ROM187に供給
される。:ビット変換ROM1’87では次の第1表に
基づき抵抗値測定結果186を3ビツトの抵抗値データ
Ri に変換する。
(以下余白)   ゛ 第  1  表 このようにして求められた抵抗値データR8はRAM 
188の入力データとなる。このとき書き込みアドレス
カウンタ184の指定したアドレス情報189がRAM
 188に供給されており、その単位発熱体に対応する
番地にその抵抗値データR1が書き込まれる。以下同様
にして書き込みアドレスカウンタ1840カウントアツ
プと共に単位発熱体の抵抗値データR4が順にRAM1
88に書き込まれることになる。このような抵抗値デー
タRi の書き込みは複写機に電源が投入された時点で
そのたびに行われてもよいし、RAM188を電池によ
って゛バックアップし一度測定した抵抗値データR1を
長期間保存するようにしてもよい。
このようにしてRAM 188に蓄えられた抵抗値デー
タR+ は、印加パルス幅TiBの決定が行われる際に
読み出される。読み出しに際してはセレクタ185が読
み出しアドレスカウンタ191を選択し、印加パルス幅
T r nの決定が行われる単位発熱体に対応したアド
レス情報192が順に出力されRAM188に供給され
る。RAM 188ではこれにより所望の単位発熱体の
抵抗値データR+を順に読み出しパルス幅修正回路15
9に供給することになる。
第25図はこれに対して予め抵抗値を測定したROMを
用いた抵抗値データR1の出力部分を参考的に表わした
ものである。ROM 194にはサーマルヘッドの個々
の単位発熱体の抵抗値データR+ が予め焼き込まれて
おり、カウンタ195から単位発熱体を個々に指定する
アドレス情報196が供給されると、対応する抵鵡値デ
ータR5が読み出されることになる。
次にサーマルヘッドの基板温度データB+ について説
明する。第26図はこのサーマルヘッド駆動装置の基板
温度データB1 の作成部分を表わしたものである。図
示しないサーマルヘッドの基板にはサーミスタ等の感熱
素子が取り付けられている。感熱素子の検出出力198
はA/D変換器199に人力され、8ビツトのシリアル
データ201に変換される。このシリアルデータ201
はシリアル−パラレル変換器202に入力され、温度を
表わした8ビツトのパラレルデータ203に変換される
。パラレルデータ2(13は基板温度データB1 を演
算するためのROM204のアドレス入力となる。次の
第2表はパラレルデータ。
203の示した基−板温度tと基板温度データBiの関
係を表わしたものである。
(以下余白) 第  2  表 ROM、′204によって求められた基板温度データB
+ はパルス幅修正回路159に供給されることになる
パルス幅修正回路159ではこのようにして作成された
抵抗値データR+  と基板温度データBtを基にして
印加パルス幅TIAを修正し、1.2〜0.2m5ec
の範囲で変化する印加パルス幅・Tl11を作成する。
第27図は印加パルス幅TIBとこれらの情報の関係を
表わしたものである。パルス幅修正回路159から読み
出される印加パルス幅TIBはパルス幅そのものの長さ
を示す情報ではIよく、0.05m5ecの単位パルス
の個数として示される。例えば印加パルス幅TIAが0
.7m5ecで抵抗値情報R+、が°“010”のとき
、T i A′はQ、5m5ecとなり、このとき基板
温度情報B。
が“100″”であれば印加パルス幅Ttnは0.5m
5ecとなる。この例の場合には、パルス幅修正回路1
59から0.05m5ecの単位パルスの個数10(1
0進数)を示すデータが印加パルス幅T、11として出
力されることになる。
パルス幅修正回路159から出力された印加パルス幅T
l11に関するデータは、転送データ変換部160に入
力され、ここで転送データ206に変換されてサーマル
ヘッドドライバ161に供給される。また転送データ2
06の内容は黒比率演算回路162に供給され、ここで
得られた計数値データ207を基にして補正印加パルス
演算回路163で印加パルスの幅が最終的に決定される
このような信号処理の理解を容易にするために、まずこ
の実施例のサーマルヘッド駆動装置に使用されるサーマ
ルヘッドおよびサーマルヘッドドライバ161の概略を
説明する。
第28図はライン型サーマルヘッドおよびこれに搭載さ
れているサーマルヘッドドライバを表わしたものである
。この実施例で使用されるサーマルヘッド46はA4判
の記録用紙(幅215mm)に8ドツ)7mmの記録密
度で印字を行うために合計1728個の単位発熱体21
0.〜210、−.2゜を備えている。これらは1本の
細長い発熱抵抗体を多数の電極214で分割したもので
ある。これら多数の電極214はダイオード215を介
して2つの共通電極216.217に交互に接続されて
いる。一方、2つずつ組となった単位発熱体2102□
+1.210=、、2(n = 0〜863)にはこれ
らの通電を制御するための電極218が取り付けられて
おり、これらはそれぞれサーマルヘッドドライバ161
内の一端を接地されたスイッチング素子219.〜21
9.、、 に接続されている。
864個のスイッチング素子2.1.9、〜21966
゜はそれぞれ同じくサー”ル”・トド?イ/’161内
のラッチ回路221のラッチ出力によって個別にオン・
オフ制御されるようになっている。ラッチ回路221は
シフトレジス(222から出力される8、64個のパラ
レルなデータをラッチ信号223によってラッチするよ
うになっている。
すなわちシフトレジスタ222のデータ入力端子1)、
 −D6 にシリアルな転送データ206が供給される
とタロツク信号225に同期してこれらがシフトレジス
タ222にセットされる。シフトレジスタ222で変換
された864個のパラレルデータはラッチ信号225に
よってラッチ回路221にラッチされ、次のラッチ信号
が到来するまで保持される。このラッチ出力が信号“1
”の箇所ではトランジスタ等からなるスイッチング素子
219がオンとなり、スイッチング226によって選択
された共通電極216または217がら対応する単位発
熱体21Oに電圧V c cが印加され、発熱が行われ
る。ラッチ出力が信号“0”の箇所ではスイッチング素
子219がオフとなり、対応する単位発熱体は発熱しな
い。このようにして選択的に発熱の行われた単位発熱体
210の部分で印字が行われることになる。
このサーマルヘッドドライバ161ではラッチ信号22
3が0.05m5ecの周期で発生し、このたびにシフ
トレジスタ2.22の内容を入れ換えることで印加パル
ス幅T s Bに相当する時間だけそれぞれの単位発熱
体の通電・発熱が行われる。
以上のようにして864個の単位発熱体の制御が行われ
たら、スイッチ回路226が他方の共通電極217また
は216を選択し、同様の動作を繰り返す。これにより
1−728個の全単位発熱体210、〜210..2.
の制御が行われたことになり、1ラインの印字動作が終
了する。この実施例の場合の1ラインの印字動作は5m
5ecのサイクルで行われる。
」」L【乙二l]目遅を区上 第29図は印加パルス幅T i nを基にして転送デー
タ等の作成を行う部分を表わしたものである。
前に説明したサーマルヘッドドライバ161が一方の共
通電極216または217を選択して印字を行う期間中
に相当する印加パルスflIATI11は、5ビツトの
パラレルなデータとして最大値検出回路228およびR
AM229に順次(864個の単位発熱体分)供給され
る。最大値検出回路228はこれら864個の単位発熱
体に印加する印字パルスの最大時間幅TMAXを求める
。最大値T X A Xが求められるとその値がカウン
タ231へ転送される。カウンタ231はカランフクロ
ツク232によってこれをカウントアツプしこれを計数
値データ233として出力する。計数値データ233は
比較回路234の一方の比較入力端子Aに供給される。
一方、RAM229では印加パルス幅T+++に関する
データが供給されている状態でセレクタ235が書き込
みアドレスカウンタ236を選択し、印加パルス幅Tl
l1と印字としての着目データD1 を対応する番地に
書き込んでいく。このとき階調レベルに関係なく印字状
態の着目データDIについては信号“1″が書き込まれ
、非印字状態の着目データDI については信号“0”
が書き込まれる。このようにし′C1ライン分のデータ
の書き込みが終了したら、カウンタ231が最初の計数
値“1”を計数値データ233として出力している時点
で、今度はセレクタ235が読み出しアドレスカウンタ
237を選択し、印加パルス幅TIBおよび印字、非印
字のいずれかを表わした印字データ(着目データ)DI
’がRAM2.29から読み出される。このうち印加パ
ルス幅Tll1は比較回路234の他方の比較入力端子
已に供給され、印字データDi′はアンド回路238の
一方の入力端子に供給さる。比較回路234では計数値
データ233が“1”(10進数)の状態で印加パルス
幅Tl11を1ドツトずつ比較し、印加パルス幅TI!
Iの方が計数値データ233と等しいかこれよりも大き
いとき比較出力239として信号“1″を出力する。す
なわちこの信号処理過程では、着目データDi につい
て印字が行われると仮定した場合において、このときの
印字エネルギが0.05m5ecの単位パルス1個に相
当する量よりも大きい場合に信号“1”が、またこ゛れ
よりも小さい場合には信号′0″が出力さ゛れることに
なる。
比較出力239はアンド回路238で印字データpI′
と論理積がとられる。ここで論理積をとったのは、印加
パルスiTI・が着目データの印字・非印字に関係せず
に算出される値なので、印字を行わないドツトについて
はたとえ比較出力239が信号“1”(印字)の状態で
あってもこれを信号“0”(非印字)の状態に変更する
必要があるためである。従ってアンド回路238から出
力される864個分のドツトに対応する印字データ24
1は、これらについて最初の0.05m s e” c
でそれぞれ印字を行うか行わないかを表わしたデータ列
であるということができる。この1単位の印字データ2
41はサーマルヘッド転送°データ変換回路242と黒
比率演算回路162の双方に供給される。
この後、カウンタ231の計数が1だけ行われ、計数値
データ233が“2”の状態となる。この状−でRAM
229は再び印加パルス幅Tll1と印字データD+’
の読み出しを繰り返し、アンド回路238から印字デー
タ241として2回目のQ、Q5msecにおけるデー
タ列が出力される。
以下同様にして第28図に示した共通電極216.21
7の一方が選択された状態で、それぞれの着目データD
I が0.05m5ec刻みの印字データ241として
再編成されることになる。第30図はこのようにして再
編成された印字データ241のうち1単位の864個の
データ列の構成例を表わしたものである。上欄が単位発
熱体2100番号を、また下欄が印字の有無を表わした
データとなっている。
さて転送データ変換回路242ではシリアルに送られて
くるこのような印字データ241を図示しないクロック
に同期して取り込み、これらを128ドツトずつの7つ
のグループに変換する。
すなわち第31図に示すように第1番から第128番ま
でのデータを第0のグループに分類し、これらを転送デ
ータ206oとしてシフトレジスタ222のデータ入力
端子Do に供給する。また第129番から第256番
までのデータを第1のグループに分類し、転送データ2
06、としてシフトレジスタ222のデータ入力端子D
I に供給する。以下同様である・。ただし第7番目の
第6のグループでは取り扱うデータ量が残りの分となり
、他のグループよりも少なくなる。シフトレジスタ22
2に供給されたこれらの転送データ2060〜2066
は前記したように864個のデータとしてセットされ単
位発熱体ごとの印字制御に用いられることになる。
一方、黒比率演算回路162に供給された1単位の印字
データ241はここで印字を行うドツトの数が計数され
る。計数値は“0”から“864の間の値となる。計数
値を表わした計数値データ207は補正印加パルス幅演
算回路163内のROM246のアドレス情報となる。
第32図はROM 246の内容を表わしたものである
。1回の印字動作における黒比率が高いほど補助パルス
幅Ticが増加することがわかる。ここで補助パルス幅
TicとはO’、05m5ecの単位パルスに付加され
るパルス幅をいい、0.005m5ecのステップで最
長0.(125msecまで設定される。すなわち先に
印加パルス幅TIBはQ、Q5msecの単位パルスの
個数として出力されることを説明したが、これら単位パ
ルスに対して黒比率に応じた時間幅の補助パルスが付加
されて実際の印字が行われることになる。
黒比率が高いほど補助パルス幅T Icが長いのは、電
源の電圧■。。(第28図)の降下等による印字エネル
ギの低下を補償するためである。
0.005m5ecのステップの補助パルスはその個数
が3ビツトの黒比率情報W、として順次出力される。
このようにこのサーマルヘッド駆動装置では印加パルス
幅Ti11として1ドツトにつき最大1.2m5ecの
印加パルスを設定し、これに対応する最大24個の0.
05m5ecの単位パルスに対してそれぞれ最大0.0
25m5ecの補助パルスを設定することが可能である
。従って1ドツト当たりの通電の最長時間は1.3m5
ecであり、2つの共通電極216.217を切り換え
て行われる1ラインの印字の最長時間はこの倍の3.6
m5ecとなる。これは前記した1ラインの印字サイク
ルの5m5ecより小さく、実用上問題とならない。
第33図は補助印加パルス幅演算回路163内の2つの
カウンタを表わしたものである。
0.05m5ecカウンタ251は単位パルスを設定す
るためのカウンタであり、0.005m5ecカウンタ
252は補助パルスを設定するためのカウンタである。
0.05m5ecカウンタ251は基本クロック253
を分周して0.05m5e、cの時間幅を計数する。0
.05m5ecになるとこのカウンタ252からカウン
ト終了信号223が出力きれ、この時点で0、’QO5
msecカウンタ252はROM246から黒比率情報
W+を取り込む。
0.005m5ecカウンタ252は黒比率情報W1 
で与えられた数だけ0.005m5ecの計数を行い、
これが終了した時点でカウンタクロック232を出力す
る。このカウンタクロック232によって0.05m5
ecカウンタ251が次の0.05m5ecの計数を開
始する。カウンタクロック2a2は第29図に示したカ
ウンタ231にも供給される。
第34図は一例として黒比率情報WI が“010”、
“001”、“000”と順に変化した場合の印加パル
スの設定動作を表わしたものである。
まず同図aに示すカウンタクロック232−1の発生と
共に単位パルスの計数が行われ、同図すに示すように0
.05m5ec経過後にカウント終了信号223−1が
発生する。この時点で数値“2#を示す黒比率情報W+
 がQ、QQ5msecカウンク252に取り込まれる
。この結果0.005m5ecカウンタ252は0.0
1m5ec経過後にカウンタクロック232−.2を出
力する。すなわちこれまでの全時間0.06m5’ec
がこの1回目の印字パルス幅となる。
同様にして2回目の印字パルス幅は、カウンタクロック
232−2の発生からカウント終了信号223−2の発
生までの0.05m5eCとこのカウンタ終了信号22
3−2の発生から次のカウンタクロック232−3の発
生までのO,’005m5ecの和としての0.055
m5ec(!:なる。
また3回目の印字パルス幅は補助パルスの幅が零となる
ので0.05m5ecとなる。このようにして印字エネ
ルギの制御が行われることになる。
なおりラント終了信号223は第28図に示したラッチ
信号223としても用いられる。
(印字動作例) 以上サーマルヘッド駆動装置の動作を各部分ごとに説明
したが、最後に一例をあげて動作を全体的に説明する。
今、第35図に示すような画データが存在するものとす
る。図でハツチングの施された正方形の領域−が階調レ
ベル“2″の画データであり、同じくハツチングの施さ
れた円形の領域・が階調レベル“1″の画データである
。これらの画データを主走査方向の座標位置X+ 、X
2、・・・・・・および副走査方向の座禅位置Yl、Y
2 、・・・・・・で表わすものとする。座標位置X1
 が各ラインの走査開始位置であるとし、座標位置Y、
 、Y、、Y5 ・・・・・・が奇数番目の走査ライン
を表わすものであるとする。着目データが座標(X5.
 y、、 )の位置にあるときサーマルヘッドの基板温
度が25°Cであり、また着目データの印字を行う単位
発熱体の抵抗値が590Ωであったとする。
(i)まずこの第35図で示した枠261内の参照デー
タ群から蓄熱レベルx1 を演算する。参照データの加
算値をxl  とすると、これは第18図および第19
図から次のようになる。
Xi  =12+70+10+20+20+30+70
+30〜 =332 従って蓄熱レベル、xI は第17図より“7”となる
(it)次に階調パターンの識別について説明する。2
X2のドツトマトリックスを構成する4つの画データは
、この例の場合法の4つの座標に対応している。
(X5. Ys  )、(X、 、 Ys )、(X5
. Y6)、(X6. Y、 )階調判別回路155は
これにより階調パターン■を表わした階調パターンデー
タG。を出力す、る。
(iii )パルス幅演算回路154では、蓄熱レベル
xl、階調パターンデータG、アよび着目データD、か
ら印加パルス幅TiAを求める。着目データDI が階
調レベル“2″の出力ドツトに対応するので、第22図
が適用になり、印加パルス幅TIAは0.86m5.e
cとなる。
(iv)印加パルス幅TLAはパルス幅修正回路159
で修正され印加パルス幅T、uが求められる。
基板温度が25°Cなので基板温度データB+’は第2
表より“010”となる。また単位発熱体の抵抗値が5
90Ωなので第1表より抵抗値データR+  は“00
1°′となる。従って第27図より、印加パルス幅Ti
Bが0.70m5ecとなり、0.05m5e、cの単
位パルスが14回繰り返されて着目データの印字が行わ
れることになる。
第36図はこの着目データの印字されるラインにふける
15回の印字サイクルを表わしたものである。このとき
2つの共通電極216.217(第28図)はこの着目
データに対応する方が電源と接続されていることになる
まず第36図すに示す第1番目のラッチ信号223−1
によって同図a−1に示すように0.05m5eCの時
間幅で最初の単位パルスが発生し、同図Cに示すように
通電パルス263が立ち上がる。この最初のサイクルで
黒比率の計数値が600であるとすれば、補助パルスは
0、QQ5msecx3となり、0.015m5ecだ
け印加パルスが増大する。このときのカウンタ23I(
第29図)の計数値データ233は1”である。
このようにして最初のサイクルの印字が終了すると第2
番目のラッチ信号223.−2が発生し、次のデータが
ラッチ回路221にラッチされる。
これと共に第36図a−2に示すように0.05m5.
ecの単位パルスが発生する。このときの黒比率の計数
値が500であれば、同様に0.015m5ecだけ印
字パルスが増大する。
このときカウンタ231の計数値データ233は“′2
”である。最初のサイクルと次のサイクルの印字パルス
は跡切れなく連続するので、通電パルス263は連続す
る。
以下同様にしてカウンタ231の計数値データ233が
1ずつカウントアツプされ印字動作が進行する(第36
図a−3〜a−14)。これに従って黒比率が順次減少
していくのは、印字エネルギの小さい単位発熱体はど早
期に印加パルスの印加が終了するからである。第35図
の例で示した着目データについては、その転送データが
最初から14回まで信号“1”となり、これ以後は信号
゛0”となる。
ところでサーマルヘッド46の蓄熱補正を行うには、こ
れの基板の温度が所定の温度範囲に保たれていることが
必要である。このために図示していないが、サーマルヘ
ッド46の基板にはファン等の放熱板が設けられ、また
これの近傍に電動のファンが設けられている。またサー
マルヘッド46の基板には、その温度を測定するための
サーミスタ(図示せず)が取り付けられている。シーケ
ンス制御部91はサーマルへγド46の基板の温度が一
定の温度よりも高くなると、ファンを回転させ、これを
冷却させることになる。
なお以上説明したサーマルヘッド駆動装置では単位発熱
体の蓄熱データや抵抗値データを参考にして印加エネル
ギを設定したが、着目データの属するラインよりも未来
のラインの画データや着目データの属するラインにおけ
る他の画データを参考にして印加エネルギを設定するこ
とも可能であり、これによりソリッド領域の内部あるい
はソリッド領域と地色部分の境界部分の印字を更に良好
に行うことができる。
また以上説明したサーマルヘッド駆動装置では2×2の
ドツトマトリックスについて説明したが、これ以外のマ
トリックス構造の出力ドツト集合体や、マトリックス構
造を有しない出力ドツト集合体にも適用することができ
るのはもちろんである。
更に以上説明したサーマルヘッド駆動装置ではサーマル
ヘッド460発熱抵抗体を2つのブロックに分けて順次
印字を行っているが、゛電源のコンパクト化を図るため
に2つ以上例えば4つのブロックに分けて順次印字を行
うようにしてもよい。
また記録すべ門1ラインの黒情報の比率がある値例えば
25%以上と多い場合には、更に8ブロツクあるいは1
Gブロツクと分けて順次印字を行うようにしてもよい。
このようにすれば、黒情報のまたこのようにブロック分
割数を可変する場合には、1ライン当たりの記録時間が
変化するので、シーケンス制御部91はスキャナモーフ
7の駆動をこれに応じて制御することになる。
(記録用紙の撤退および記録動作) ところでこの複写機に何らの異常が存在しない場合、第
2図に示したスタートボタン70〜72のいずれかが押
されると、スキャナユニットがホームポジションにセッ
トされた状態で第3図に示したシーケンス制御部91は
用紙モータドライブ271回路およびクラッチドライブ
回路272にドライブ信号をそれぞれ供給し、用紙モー
タ26および電磁クラッチ2gをそれぞれ駆動させる。
すると第1図に示したフィードローラ23が回転され、
用紙カセット21から記録用紙22の送り出しが開始さ
れる。用紙カセット21から送り出された記録用紙22
は、その先端が一対のレジストローラ24に当接して停
止されることにより、姿勢を整えられる。
シーケンス制御部91は、記録用紙22の送り出しが開
始された時点から一定の時間経過すると、クラッチドラ
イブ回路273にドライブ信号を供給し、レジストロー
ラ用の電磁クラッチ31を駆動させる。すると一対のレ
ジストローラ24がそれぞれ回転され、記録用紙22の
撤退が再開される。記録用紙22の先端が一対のレジス
トローラ24の間を通過すると、レジストセンサ25が
これを検知する。するとシーケンス制御部91はフィー
ドローラ用の電磁クラッチ29を非駆動状態とし、フィ
ードローラ23の回転を停止させる。
これ以後記録用紙22の搬送は一対のレジストローラ2
4によって行われることになる。
ところでシーケンス制御部91は用紙カセット21から
記録用紙22の送り出し開始を指示してから時間の計測
を開始し、所定の時間以内にレジストセンサ25が記録
用紙22の先端を検出しない場合には、フィードミスあ
るいは紙詰りが発生したものと判定し、スキャナモータ
7および用紙モータ26の駆動を停止させる。また操作
パネル61に信号を送り、トラブルインジケータ69を
点滅させる。レジストセンサ257が記録用紙22の先
端を検知してから一対のレジスタローラ24が所定の量
回転しても後端の検知が行われない場合にも、シーケン
ス制御部91は同様の処理を行うことになる。
シーケンス制御部91はまたレジストセンサ25が記録
用紙22の先端を検出した時点から、用紙モータドライ
ブ回路271が用紙モータ26に供給している駆動パル
スの数を計数する。そして記録用紙22の先端がサーマ
ルヘッド460発熱抵抗体の直前に到達した時点におい
て、シートモータドライブ回路27.4にドライブ信号
を供給し、シートモータ51を駆動させる。するとドラ
イブローラ48および巻取ロール50がそれぞれ回転さ
れ、これによりこの時点からインクドナーシート42の
搬送が開始される。これはインクドナーシート42の無
駄な消費を避けるための措置である。ガイドローラ45
は、インクドナーシート42と重ね合わされた記録用紙
22をバックローラ47にスムースに送り込むことので
きる位置に配置するのが好ましい。
インクドナーシート42の搬送が開始されると、記録用
紙22はインクドナーシート42とバックローラ47の
間に挟み込まれるようにしてサーマルヘッド46とバッ
クローラ47の間を通過する。
インクドナーシート42は基紙の片面に熱流動性あるい
は熱昇華性の黒色インクを塗布したものであり、画信号
に応じてサーマルヘッド46の単位発熱体が選択的に発
熱されると流動化あるいは昇華した黒色インクが記録用
紙22に転写され熱転写記録が行われる。ドライブロー
ラ48により搬送されるインクドナーシート42の1走
査線毎の記録用紙送り量は、−操作パネル61の゛蝉作
による複写倍率によって異なり、その比率1−175%
:100%:125%= 3 : 4 : 5となって
いる。
ところでインクドナーシート42の幅は310mm程度
でこの複写機で使用される眸己録用紙22の最大幅(A
3判で297mm)よりも10mm程度長くなっている
。また記録用紙22はインクドナーシート42の幅方向
中央部に重ね合わされるようになっている。このため例
えば記録用紙搬送系とインクドナーシート搬送系の一方
または双方の機械的精度が多少悪く、記録用紙22とイ
ンクドナーシート42の一方または双方にスキニーが発
生しても、記録用紙22がインクドナーシート42から
食み出してしまうことはない。従って記録もれやインク
ドナーシート42の緑による黒スジの発生等が生ずるこ
とはない。
記録済みの記録用紙22はインクドナーシート42と重
ね合わされた状態を保持してバックローラ47とドライ
ブローラ48の間を通過する。インクドナーシート42
はこの後進路を急変され、スリップクラッチ53で所定
の力を与えられた状態の巻取ロール50に巻き取られる
。記録用紙22はインクドナーシート42のこの進路方
向の急変に追随することができず、それ自身の“腰”の
強さによってインクドナーシート42から剥離される。
剥離された記録用紙22は、ガイド板275に案内され
て排出トレイ276に排出される。
(哨 の 知および処理) ところでガイド板275の近傍には、光センサからなる
記録用紙検出用のジャムセンサ277(第3図)が配置
されている。シーケンス制御部91は■規定のタイミン
グで記録用紙22が検知されるか否かを、また■検知さ
れた記録用紙22、が所定の時間以内に通過してしまう
か否かを、このジャムセンサ277の出力をチェックし
て判別する。モして■規定のタイミングで記録用紙22
の先端検出が行われなかったり、■先端検出が行われた
後に所定の時間を経ても記録用紙22の後端検出が行わ
れなかった場合には、記録用紙22に紙詰りが発生した
ものと判定し、記録部41の駆動を停止させる。またこ
れと共に操作パネル61に信号を送り、トラブルインジ
ケータ69を点滅させる。ジャムセンサ277によって
紙詰りか検出された場合には、扱者は記録部41に配置
された図示しないジャム除去レバーを操作する。
これによりサーマルヘッド46とバックローラ47の間
が開放され、紙詰りした記録用紙2.2を容易に除去す
ることができる。
(インクドナーシートの  扱い等) この複写機では、第111!Jに示すように、自動平衡
ローラ44と対向してインクドナーシート検出センサ2
78が設けられている。インクドナーシート検出センサ
278は発光素子と受光素子とからなり、インクドナー
シート420表面で反射されて入射される光量に応じた
アナログレベルの信号を出力する。シーケンス制御部9
1はインクドナーシート検出センサ278の検出結果に
基づいて、インクドナーシート42に塗布されたインク
の色が黒色以外の色例えば赤色であるかおよび白色であ
るかの判断を行う。インクドナーシート42に塗布され
た転写用のインクの色が赤色である場合には、シーケン
ス制御部91はカラーインジケータ83を点灯させ、イ
ンクドナーシート42のインクの色が赤色(つまり黒色
以外のカラー)であることを扱者に知らせる。
ところで第37wJに示すように、供給ロール43に巻
回されているインクドナーシート42は、その後端近傍
から後端まで、その側部にエンドマーク279が記され
ている。エンドマーク279はインク側に塗布した帯状
の白色インクであってもよいし、基紙へ塗布されたイン
クを熱的手段等により帯状に取り去ったものでもよい。
シーケンス制御部91は、インクドナーシート検出セン
サ278がエンドマーク279の検出動作を行ったとき
エンドインジケータ84を点灯させ、インクドナーシー
ト42が残り少なくなったことを扱者に知らせる。エン
ドマーク279は数複写枚数分の予裕をもって記されて
いるので、通常の場合、扱者は原稿の交換時にインジケ
−タ、−) 42の変換を行えばよい。この複写機では
、本体lの上aIAは下111Bに対して上方に開放さ
れうるように取り付けられているので、上部本体IAを
開5     放すると、インクドナーシート42の交
換を下部本体IBの上方から容易に行うことができる。
なお上部本体IAを開肢したときこれに追従してす゛ 
 −マルヘッド46が上方に比較的大きく回動されるよ
うに構成すれば、とれによっても紙詰まりした記録用紙
22を容易に除去することが可能となる。
インクドナーシート42はコンデンサ紙等の基紙にソリ
ッド状態のインクを塗布したものなので、その搬送時に
帯電を生じやすい。このためこの複写機では、第1図お
よび第38図に示すようにガイドローラ49と対向して
インクドナーシート420幅と同じ長さの導電性ブラシ
280を配置しており、帯電を除去するようになっtい
る。
自動平衡ローラ ところでこの複写機の供給ロール43から繰り出された
インクドナー・シート42がサーマルヘッド46とバッ
クローラ47の間に進入される前にスキニーしたとする
。するとインクドナーシート42に走行方向に延びる波
打ちが発生し、サーマルヘッド46とバックローラ47
の接触部でしわとなり、この部分で転写不良が生じてし
まうことになる。そこでこの複写機ではこのような問題
点を解決するために自動平衡ローラ44が備えられてい
る。
第39図は自動平衡ローラ44の部分の詳細を表わした
ものである。自動平衡ローラ44の両端は支持板281
の両側片に回動自在に取り付けられている。支持板°2
81の中央部は取付板282の中央部に軸283を介し
て回動自在に取り付けられている。取付板282は複写
機本体1に取り付けられている。自動平衡ローラ44と
軸283は互いに直交するようになっている。
今、供給ロール43から繰り出されたインクドナーシー
ト42が第40図に示すようにスキ二一したとする。同
図における矢印はインクドナーシート42の走行方向を
示す。するとインクドナーシート42の第39図におけ
る左耳部のテンションが小さくなると共に右耳部のそれ
が大きくなる。
このため自動平衡ローラ44が第39図において時計方
向に回動され、インクドナーシート42の第40図にお
ける左耳部のテンションを大きくすると共に右耳部のそ
れを小さくし、テンションを全体にわたって均一にする
。これによりインクドナーシート42はスキューを防止
され、サーマルヘッド46に向かって正常に搬送される
ことになる。スキューが解消された場合には、インクド
ナーシート42の両耳部におけるテンションが同じにな
るので、自動平衡ローラ44は元の水平な状態に戻る。
(外部装置との関係) なお実施例ではこの複写機を複写作業を中心として説明
したが、この複写機が画情報の読み取り部分と記録部分
を備えていることから、外部装置との間で画像の送受を
行うことができることは当然である。従って外部に設け
た画像処理装置を活用すれば画像の合成や画像の一部削
除あるいは画像の移動等の画像処理を行った後、これを
再び入力し記録面を作成することも可能である。外部装
置との間で大容量の画情報を伝送する場合にはオプチカ
ルファイバを用いた光通信手段を用いることも有効であ
る。
ここでこの複写機の使用態様の一例について説明する。
第1に、この複写機では前述したように複写を行うこと
ができる。この場合には、第2図に示した操作パネル6
1の左側の4つのインジケータのうちコピーインジケー
タ77のみが点灯し、この複写機がコピーモードの状態
にあることを表示する。
第2に、この複写機をファクシミリとして使用すること
ができる。まずファクシミリの送信装置として使用する
場合には、操作パネル61の送信ボタン81を押すと、
同パネルの左側の4つのインジケータのうち送信インジ
ケータ79のみが点灯し、この複写機が送信モードの状
態にあることを表示する。この状態でプラテンガラス2
に原稿をセットし、スタートボタン70〜7゛2のいず
れか1つを押すと、画信号処理回路98から出力された
シリアルな画信号107はインターフェース制御部11
0を経て図示しない外部のファクシミリの受信装置に供
給される。このとき記録部41での記録は禁止されてお
り、従って用紙カセット21から記録用紙22が送り出
されることもない。
一方、ファクシミリの受信装置として使用する場合には
、外部のファクシミリの送信装置からインターフェース
制御部1.1・0を経てシリアルな画信号がこの複写機
の画信号再生処理回路109に供給される。このとき操
作パネル61の左側の4つのインジケータのうち受イ言
インジケータ78のみが点灯し、この複写機が受信モー
ドの状態にあることを表示する。以下前述した複写の場
合と同様に用紙カセット21から記録用紙22が送り出
され、記録部41で記録が行われる。
最後に、この複写機を複写を行いつつファクシミリの送
信装置として使用することができる。この場合には、操
作パネル61の送信兼コピーモード82を押すと、同パ
ネルの左側の4つのインジケータのうち送信兼コピーイ
ンジケータ80のみが点灯し、この複写機が送信兼コピ
ーモードの状態にあることを表示する。この状態でプラ
テンガラス2に原稿をセットし、スタートボタン70〜
72のいずれか1つを押すと、画信号処理回路98から
中力されたシリアルな画信号107は画信号再生処理回
路109に供給されると共にインターフェース制御部1
10を経て外部のファクシミリの受信装置に供給される
「変形例1」 前述した複写機では、スキャナユニット4による往動時
と復動時における走査方向が互いに逆方向となるので、
排出トレイ276に排出される記録用紙22の画情報が
奇数枚目と偶数枚目とで交互に逆になってしまい、後処
理が面倒である。
第41図はこのような問題点を解決することのできる複
写機の主要部分を表わしたものである。
この図において第1図と同一部分には同一の符号を付し
、その説明を適宜に省略するー。
この複写機では、その本体1の外側の所定の2箇所に排
出トレイ276A、276’Dが上下2段に設けられて
いる。複写機本体1内において主段の排出トレイ276
A’O前段には排出ローラ291およびこれに転接され
たピンチローラ292が設けられている。これらのロー
ラの前段には記録用紙ガイド293が設けられている。
また複写機本体1内において下段の排出Pレイ276B
の前段には排出ローラ294およびこれに転接されたピ
ンチローラ295が設けられている。これらのローラの
前段には記録用紙ガイド296が設けられている。2つ
の記録用紙ガイド293.296の前段には記録用紙排
出方向切換機構297が設けられている。切換機構29
7は、固定ピン298に回動自在に取り付けられたほぼ
5字状の切換レバー299を備えている。切換レバー2
99は、プランジャソレノイド300のプランジャ30
1にピン3[12を介して回動自在に連結されている。
この複写機では、プ・ランジャソレノイド300が非駆
動状態にあるとき、切換レバー299は第41図におい
て実線で示すように上段の記録用紙ガイド293と一致
させられている。従ってこの状態では、インクドナーシ
ート42から剥離された記録用紙22は、記録用紙ガイ
ド275、切換レバー299および記録用紙ガイド29
′3をそれぞれ経て排出ローラ291とピンチローラ2
92の間に進入され、上段の排出トレイ276Aに排出
されることになる。  。
一方、プランジャソレノイド300が駆動してそのプラ
ンジャ3011をスプリング303の力に抗して吸引す
ると、切換レバー299は第41図において2点鎖線で
示すように下段の記録用紙ガイド296と一致させられ
る。従ってこの状態では、インクドナーシート42から
剥離された記録用紙22は、記録紙ガイド275、切換
レバー299および記録紙ガイド296をそれぞれ経て
排出ローラ294とピンチローラ295の間に進入され
、下段の排出トレイ2.7.、6 B!に排出さむるこ
とになる。
そこでこの複写機で1.枚の原稿を複数枚連続して複写
する場合には、スキャナユニット4の往動時と復動時で
それぞれ原稿の画情報を読み取ると共に記録用紙22に
その都度記録、を行い、かつ記録用紙22の走行状態ド
合わせてシーケンス制御部91によってプランジャソレ
ノイド300の動作を制御することとする。すなわちプ
ランジャソレノイド300を奇数枚目の記録用紙22に
対しては非駆動状態とし、偶数枚目の記録用輯22に対
しては駆動状態とする。この結果奇数枚目の記録用紙2
2は上段の排出トレイ、276Δにその画情報を同一方
向とされて、排出され、偶数枚−の記録用紙22は下段
の排出トレイ276Bにその画情報を同一方向とされて
排出されることになる。
従って記録用紙22の後処理を容易に行うことができる
この複写機で複数枚の原稿を各1部ずつ複写する場合に
は、プランジャソレノイド300は駆動せずに非駆動状
態に保持されている。従ってこの場、合には、記録用紙
22はすべて上段の排出トレイ276Aにその画情報を
同一方向とされて排出さ、れることになる。
、「変形例2」 ところで原稿の中には記載事項、の一部を例えば赤色で
作成し、他の記載事項を黒色で作成したものがある。こ
のような原稿の複写を行うときに、黒色あるいは赤色の
画情報のみを読み取って同じ色で記録面を作成したい場
合がある。黒色記録を行う場合にはインクドナーシート
42として黒色インクの塗布されたものを使用し、赤色
記録を行う場會には赤色インクの塗布されたものを使用
することになる。一方、原稿の画情報を読み取ってそれ
が黒色であるか赤色であるか区別する必要がある。そこ
で以下これについて説明する。
第42図は画情報の読み取りと色分離を行う回路部分の
要部を表わしたものである。この例ではスキャナユニッ
トに備えられた螢光ランプとして赤色螢光ランプ9Aと
青色螢光ランプ9Bが使用されている。
点灯制御部95Aは赤色螢光ランプ9Δの点灯を制御す
る部分であり、ドライブ信号311が供給されるように
なっている。このドライブ信号311は、原稿312の
読み取りが行われるとき、その全読み取り走査期間でア
クティブとなり、このとき赤色螢光ランプ9Aが点灯状
態となる。他の点灯制御部9.5Bは青色螢光ランプ9
Bの点灯を制御する部分である。この点灯制御部95B
には、ドライブ信号311によって起動されるイメージ
センサ駆動部92から走査開始信号313が供給される
。この走査開始信号313は各読み取り走査を開始させ
る信号である。点灯制御部95Bは走査開始信号313
が入力されるたびに青色螢光ランプ9Bの点滅状態を切
り換える。すなわち赤色螢光ランプ9Aは原稿312の
読み取り期間中連続点灯するのに対して、青色螢光ラン
プ9Bは1走査ずつ点灯と消灯を繰り返す。
イメージセンサ13にはイメージセンサ駆動部92から
画信号クロック314が供給されるようになっており、
これに同期して1画素分ずつのアナログレベルの画信号
315が出力される。画信号315は画信号処理回路3
16に供給される。
画信号処理回路316はシェーディングの補正iの処理
を行い、画信号に含まれる雑音を除去する。
またこの複写機では1走査ごとに原稿312の照度が大
きく異なるので、画信号315のレベル調整も行われる
画信号処理回路316によって処理された後の画信号3
17は、A/D変換回路318で、画信号クロック31
4に同期してアナログ−ディジタル変換される。変換後
の画信号319はスイッチ回路321に供給される。ス
イッチ回路321は走査開始信号313が入力されるた
びに画信号319の出力方向を切り換える。
ところでこの変形例では、第43図aに示すように同一
の読み取りラインにおける第1の走査で青色螢光ランプ
9Bが点灯し、第2の走査で消灯するものとする。この
とき赤色螢光ランプ9Aは同図すに示すように連続点灯
している。この場合、スイッチ回路321に供給される
画信号319は、第1の走査時には赤色螢光ランプ9八
で読み取られた画信号319Aであり、第2の走査時に
ば赤色と青色螢光灯9A19Bの双方で読み取られた画
信号319A+、である(第5図C)。スイッチ回路3
21はまずその第1の出力端子01  に画信号319
A、、を出力し、次に′第2の出力端子O3を選択して
画信号319^を出力する。以乍同°様にして1走査ご
とに゛画信号319^+、、319^の振り分けを行う
画信号319^+Bはラインメモリ322に供給され、
ここで1走査分だけ遅延されて、色変換ROM323の
上位アドレス情報となる。また画信号319Aはそのま
ま色変換ROM323に供給され、その下位アト“レス
情報となる゛。ラインメモリ322は、同−読み取りラ
インにおける2種類の画信号319^、、、319Aが
アドレス情報として出力されるタイミングを調整するた
めのものである。
「第2の実施例」 第47図は本発明の第2の実施例における複写機の概略
構成を表わしたものである。この図において第1図と同
一名称部分には同一の符号を付し、その説明を適宜に省
略する。
この−写機では、プラテンガラス2とプラテンカバー3
からなる原稿台330がガイドレール5に案内されて矢
印ASB’方向に移動され、一方スギャナユニット4は
複写機本体1内の所定の箇所に固定されている。°この
ためスキャナモード7の駆動力はベルト8.6等を介し
て原稿台330に伝達されるようになっている。また複
写機本体1の上板″の所定の箇所には、原稿の画情報を
読み取るためのスリット331が設けられている。
またこの複写機では、インクドナーシート42の交換□
を容易にするために、インクドナーシートカセット33
2が用いられている。インクドナーシートカセット33
2は、平面はぼコ字状のカセット本体333を備えてい
る。カセット本体333を平面はぼコ字状としたのは、
サーマルヘッド46等を支持するための支持部材334
との干渉を避けるためである。カセット本体333の左
右両側には被ガイド部335が設けられ、複写機本体l
内の所定の2箇所に設けられにガイドレール316にこ
れらが案内されることにより、インクドナーシートカセ
ット332の着脱が行われるようになっている。
カセット本体333には供給側と巻取側のシャフト33
7.338がそれぞれ設けられ、これらに供給側と巻取
側のロール43.50がそれぞれ着脱自在に取り付けら
れている。巻取側のシャフト338は、インクドナーシ
ートカセット333を複写機本体1に装填したとき、図
示しないカップリングを弄してスリップクラッチ53等
に接続されるようになっている。・またカセット本体3
33には観音開き形式の蓋339.340がそれぞれ設
けられ、これら蓋の先端部の内側には供給側と巻・数例
のガイドローラ341.342がそれぞれ設けられてい
る。
更にこの複写機では、サーマルヘッド46はほぼ水平な
状態のままで上下動されるようになっている。このため
サーマルヘッド46は支持板323の下面に取り付けら
れ、支持板343はリンク機構344を介して°取付板
345にほぼ水平な状態のままで上限動しうるように取
り付けられている。取付板345は前記支持部材314
を介して複写機本体1に固定されている。サーマルヘッ
ド46は、支持・板343が下限位置にあるとき、図示
しないスプリングの力によってバックローラ47に適宜
の押圧力をもって圧接されるようになっている。支持板
343の所定の3箇所には、一方のレジストローラ24
、ドライブローラ48およびヒートローラ346がそれ
ぞれ設けられている。一方のレジストローラ24とドラ
イブローラ48は、支持板343が下限位置にあるとき
、他方のレジストローラ24およびピンチローラ347
にそれぞれ転接されるようになっている。
この複写機では、1つのステップモータ51で記録用紙
22とインクドナーシート42の搬送を行うようになっ
ている。このためステップモータ51の駆動力は、ベル
ト348.349および電磁クラッチ29等を介してフ
ィードローラ23に伝達され、またベルト350および
電磁クラッチ351等を介してドライブローラ48に伝
達されまたベルト352およびスリップク、ラッ、チ5
3等を介して巻取ロール50に伝達され、更にベルト3
53等を介して排出ローラ354に伝達されるようにな
っている。
この複写機でインクドナーシートカセット332の装着
を行う場合には、まず支持4.34.3をサーマルヘッ
ド46等と共に上限位置に致らせ、図示しないロック機
構で当該位置に係止させる。
この状態では、サーマルヘッド46とバックローラ47
の間、一対のレジストロ、−ラ、24の間およびドライ
ブローラ48とピンチローラ347の間にそれぞれ隙間
が形成される。     。
次にインクドナーシートカセット332の被ガイド部3
35の先端部をガイドレール336に係合させ、インク
ドナーシートカセット332を複写機本体1内に押し込
み、図示しないロック機構によって抜は止めを行う。イ
ンクドナーシートカセット332を押し込むとき、蓋3
39.340は共に適宜に開放され、供給ロール43か
ら繰り出され゛たインクドナーシート42はガイドロー
ラ331.332をそれぞれ経た後巻取ロール50に適
宜に巻回されている。このためインクドナーシートカセ
ット332を押し込むとき、両ガイドローラ331.3
32の間に張られたインクドナーシート42が支持板3
43に設けられたサーマルヘッド46等の機素と当接す
ることなく、これらとバックローラ47等との間にスム
ースに進入されることになる。
次に支持板343をサーマルヘッド46等と共に下限位
置に致らせ、サーマルヘッド46をバックローラ47に
、ドライブローラ48をピンチローラ347に、および
上側のレジストローラ24を下側のレジストローラにそ
れぞれ圧接させる。
これによりインクドナーシート42は、ガイドローラ3
31、一対のレジストローラ24の間、サーマルヘッド
46とバックローラ47の間、ドライブローラ48とピ
ンチローラ3470間、およびガイドローラ332をそ
れぞれ通過せしめられた状態となる。
次に蓋339.340を共に適宜に閉じて当該位置に図
示しないロック機構によって係止する。
これにより供給ロール43から繰り出されたインクドナ
ーシート42は、一対のレジストローラ24の間、サー
マルヘッド46とバックローラ47の間、ドライブロー
ラ48とピンチローラ347の間、およびヒートローラ
346をそれぞれ経た後、巻取ロール50に適宜に巻き
取られた状態となる。かくしてインクドナーシートカセ
ット332の装着が終了する。一方インクドナーシート
カセット332を取り外す場合には、上記とは逆の手順
で作業を行うことになる。
この複写機のヒートローラ346は、巻取ロール50に
巻き取られるインクドナーシート42に転写後に形成さ
れた反転像を消去するためのローラ゛である。すなわち
ヒートローラ346はシーケンス制御部の制御の基にイ
ンクドナーシート42をインクの溶融点よりも10°〜
15°C程度高い温度まで加熱し、その表面に残留する
インクを流動化または昇華させ、反転像を破壊する。こ
れにより使用済のインクドナーシート42から外部に情
報が漏れるのを防止することができる。ヒートローラ3
46の代わりにポジスフ等を用いてもよい。
またこめ複写機は、サーマルヘッド46とバックローラ
47の間を通過した直後の記録用紙22を加熱するため
の石英ランプ355を備えている。
石英ランプ355はシーケンス制御部の制御の基に記録
用紙22を加熱し、その表面に転写されたインクを加熱
して記録用紙22の内部にまで浸透させる。これにより
転写されたインクの定着性の向上を図ることができる。
石英ランプ355はバックローラ47の手前側に設けら
れてもよく、またこれの代わりにヒートローラを用いて
もよく、更にバックローラ47自体貞ニヒートローラの
役目を兼ねさせるようにしてもよい。
この複写機では、スキャナユニット4は固定されている
ので、インクドナーシートカセット332等と同一水平
面に設けることも可能となり1、また記録用紙22と4
ンクドナーシート42の搬送を1つのステップモータ5
1で行っているので、装置の小型化を図ることができる
二なおステップモータ51で原稿台330の往復動をも
行わせるように構成してもよい。          
 。
、「第3の実施例」 第48図右よび第49図は本発明2第3の実施例におけ
る複写機の概略構成を表わしたものである。これらの図
において第1図または第4.7図と同一名称部分には同
一の符号を付し、、iの説明をこの複写機では、スペー
スに合わせた配置をツ能とするために、スキ、ヤナユニ
ット等の読取部とサーマルヘッド等の記録、部とをそれ
ぞれ別個としている。すなわち読取部本体361にスキ
ャナユニット4等を設け、記録部本体362に記録部4
1等を設け、かつ側本体361.362をケーブル36
3で接続した構成となっている。□また記録部本体36
2には、記録用紙22を手で差し込むごとのできる手差
送口364が設けられている。
更に記録゛部本□体362、電源および制御回路を収納
した筐体365が設°けられている。    ・この複
写機で(j、記録用紙22を手で差し込′むこと′がで
きるので、用紙カセット21を交換することなく、これ
に収納されている記録用紙と異な°るサイズの記録用紙
に記録を行うことができる。
この場合には、記録用紙22を手差送口′364に差し
込゛むと、センサ366がこれを検知する。するとシー
ケレス制御は、ステップモータ51゛の駆動を開始させ
ると共にレジストローラ24用め電磁クラッチ31を駆
動状態とする。これ゛によりレジストローラ24が回転
し、差し込まれた記録用紙22がサーマルヘッド46に
向けて搬送され、これに熱転写記録が行われることにな
る。このときフィードローラ用の電磁クラッチ29は非
駆動状態に保たれ、用紙カセット21からの記録用紙の
送り出しは行われない。
この複写機では、記録部本体362と読取部木本361
とを別体としているので、例えば前者功みを用いてプリ
ンタとして使用することも可能となり、用途に応じた使
い分けが可能となる。
「発明の効果」 以上説明したように本発明によれば、熱転写記録方式を
用いたので、少ない電力消費で普通紙に画情報の記録を
行うことができる。また熱および静電気による悪影響も
なく、小型かつ安価で耐環境性の優れた装置として構成
することができる。
更に読取部と記録部を単独でも使用することができるの
で、使用範囲が拡大する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例における複写機の主要部
分を示す概略構成図、第2図は同複写機の操作パネルの
主要部分を示す図、第3図は同複写機の電気回路の主要
部分を示すブロック図、第4図は282ドツトのマトリ
ックスを用いて表わした15段階の階調を示す図、第5
図は3値デイサ法における2X2ドツトマトリツクスの
4つの画素の配置関係を示す図、第6図は2X2ドツト
マトリツクスの印字特性を示す図、第7図は中間調画信
号作成回路を示すブロック図、第8図はインターフェー
ス制御部およびシーケンス制御部の要部を示すブロック
図、第9図はスキャナユニットと外部装置の記録部との
タイミング関係を示す図、第10図はそのときのスキャ
ナユニットの速度制御を説明するために示す図、第11
図〜第36図はサーマルヘッド駆動回路を説明するため
のもので、このうち第11図はサーマルヘッド駆動装置
の原理を表わすブロック図、第12図は印加エネルギ演
算手段を階調判別手段と複合した場合の構成を示すブロ
ック図、第13図は印加エネルギ演算手段に人力するこ
とのできる情報の例を示すブロック図、第14図はサー
マルヘッド駆動装置の概略を示すブロック図、第15図
は周辺パターンの抽出部分の回路図、第16図は参照デ
ータの記録面における対応関係を示した配置説明図、第
17図は蓄熱レベルX、を演算するROMの記憶内容を
説明する記憶データ説明図、第18図は参照データに対
応する出力ドツトの階調レベルが“2″のときのそれぞ
れの重みを表わした説明図、第19図は参照データに対
応する出力ドツトの階調レベルが“l”のときのそれぞ
れの重みを表わした説明図、第20図は階調の判別原理
を示す説明図、第21図は2×2のドツトマトリックス
の一例を示すマ)IJフックス成図、第22図は階調レ
ベルが“2”の場合の印字パルス幅TIAを演算するR
OMの記憶内容を説明する記憶データ説明図、第23図
は階調レベルが“1″の場合の印字パルス幅T、Aを演
算するROMの記憶内容を説明する記憶データ説明図、
第24図は抵抗値情報Ri の作成部分を示すブロック
図、第25図は第24図の説明の参考に示したブロック
図、第26図は基板温度情報B+ の作成部分を示すブ
ロック図、第27図は印字エネルギ情報TIBを演算す
るROMの記憶内容を説明する記憶データ説明図、第2
8図はサーマルヘッドおよqサーマルヘッドドライバの
ブロッ冴図、第29図は印字エネルギ情報を転送データ
等に変換する部分を表わしたブロック図、第30図は印
字データの構成を表わしたデータ構成図、第31図は転
送データ変換回路でグループ分けされた個々の印字デー
タ列を表わしたデータ構成図、第32図は補助パルス幅
を演算するROMの記憶内容を説明する記憶データ説明
図、第33図は印加パルスの時間幅を設定する回路部分
のブロック図、第34図はこの第33図に示した回路部
分の動作を説明するためのタイミング図、第35図は画
データの配置例を示すデータ配置図、第36図はこのサ
ーマルヘッド駆動装置の白字動作の一例を表わした各種
波形図、第37図はインクドナーシートの終端検知を説
明するために示す斜視図、第38図はインクドナーシー
トの除電を説明するために示す概略図、第39図はしわ
取り用の自動平衡ローラを示す概略図、第40図は自動
平衡ローラの動作を説明するために示す図、第41図は
この第1の実施例における複写機の第1の変形例を示す
要部の概略図、第42図はこの第1の実施例における複
写機の第2の変形例における読み取りと色分離の回路部
分の要部を示すブロック図、第43図〜第46図は同変
形例における読み取りと色分離を説明するために示す図
、第 47図は本発明の第2の実施例における複写機の
主要部分を示す概略構成図、第48図は本発明の第3の
実施例にふける複写機の主要部分を示す外観図、第49
図は同複写機の記録部の主要部分を示す概略構成図であ
る。 2・・・・・・プラテンガラス、 4・・・・・・スキャナユニット、 13.13A、13B・・・・・・イメージセンサ、2
1・・・・・・用紙カセット、 23・・・・・・フィードローラ、 24・・・・・・レジストローラ、 42・・・・・・インクドナーシート、43・・・・・
・供給ロール、 46・・・・・・サーマルヘッド、 47・・・・・・バックローラ、 48・・・・・・ドライブローラ、 50・・・・・・巻取ロール、 61・・・・・・操作パネル、 91・・・・・・シーケンス制御部、 98・・・・・・画信号処理回路、 101・・・・・・中間調画信号作成回路、107・・
・・・・中間調画信号、 111・・・・・・画信号再生処理回路、112・・・
・・・インターフェース制御部、131・・・・・・階
調判別手段、 134.137.148 ・・・・・・印加エネルギ演算手段、 F41・・・・・・蓄熱状態演算手段、142・・・・
・・サーマルヘッド基板温度判別手段、143・・・・
・・抵抗値検出手段、 144・・・・・・周辺情報判別手段、145・・・・
・・未来情報判別手段、153・・・・・・蓄熱演算回
路、 154・・・・・・パルス幅演算回路、155・・・・
・・階調判別回路、 159・・・・・・パルス幅修正回路、276.276
A、276B・・・・・・排出トレイ、297・・・・
・・記録用紙排出方向切換機構、332・・・・・・イ
ンクドナーシートカセット、335・・・・・・被ガイ
ド部、 336・・・・・・ガイドレール、 361・・・・・・読取部本体、 362・・・・−・記録部本体、 363・・・・・・ケーブル、 364・・・・・・手差送口。 出 願 人    富士ゼロックス株式会社代 理 人
    弁理士 山 内 梅 雄第4図 ■ ■ ■ ■ ■ ■ [相] ■ @ [相] (主克!方向) 一謝1 ■ ■ ■ O[相] 第8図 第10図 :      ニ ーΔを−−8゜□ 第17図 加算値 第18図     第19図 第20図      第21図 第22図 0  1 254り6/el   ソ  IU第36図 第37図、 第38図 第39図 第40図 第41図 ゛、  第43図 第42図 第44図 ち昨E、長 (nmン 第46図    第45図 Ji!’3319A+[1FdtS)、(d)−fi−
一第48図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、原稿を載置するプラテンガラスと、このプラテンガ
    ラスと相対的に往復運動を行いこれによりプラテンガラ
    ス上の原稿を所定のラインずつ読み取って画信号を作成
    するスキャナユニットと、このスキャナユニットから得
    られた画信号に応じて熱パルスを選択的に発生させるサ
    ーマルヘッドと、加熱によって流動化あるいは昇華する
    熱転写性のインクを塗布したインクドナーシートをサー
    マルヘッドに供給するインクドナーシート供給手段と、
    記録用紙をサーマルヘッドの近傍に供給する記録用紙供
    給手段と、供給された記録用紙をインクドナーシートを
    介してサーマルヘッドの発熱部分に密着させる記録用紙
    密着手段と、記録終了後にインクドナーシートから剥離
    された記録用紙を機外に排出する記録用紙排出手段とを
    具備することを特徴とする複写機。 2、スキャナユニットから得られた画信号を一時的に記
    憶するためのバッファメモリと、このバッファメモリに
    蓄積された画信号の量に応じて、読み取り時におけるス
    キャナユニットあるいはプラテンガラスの副走査方向の
    速度を制御する制御手段とを具備することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の複写機。 3、各画素を複数のドットからなるマトリックスで構成
    すると共にこれらの画素における印字ドットの数あるい
    はドットの径を変化させて印字ドットの占める比率を変
    えることで階調を表現する記録方式において、今回印字
    するドットの周囲における画情報と、前回印字した同一
    ドットにおける蓄熱状態とから今回の印字でのドットの
    占める比率を演算する蓄熱補正手段とを具備することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の複写機。 4、インクドナーシートが巻回された供給ロールとこれ
    から繰り出されたインクドナーシートを巻き取るための
    巻取ロールとが装着されたインクドナーシートカセット
    と、このインクドナーシートカセットを機器本体に対し
    て着脱するためのカセット着脱手段とを具備することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の複写機。 5、プラテンガラスおよびスキャナユニットを備えた読
    取部本体と、この読取部本体とは別体とされ、サーマル
    ヘッド、インクドナーシート供給手段、記録用紙供給手
    段および記録用紙排出手段を備えた記録部本体とを具備
    することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の複写
    機。 6、記録用紙供給手段は用紙カセットから記録用紙を送
    り出して供給する手段と手差しによって供給する手段と
    からなることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    複写機。
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